JP3495089B2 - 水力機械 - Google Patents

水力機械

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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Control Of Water Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水力機械に係り、特に水
車又はポンプ水車等のランナ室内に空気を充満してラン
ナを空転運転し、ランナ外周部の滞留水を排出管を介し
て空気と共に吸出し管に排出する水力機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大型大容量のポンプおよびポン
プ水車を起動運転する場合や、発電用ポンプ水車等で電
力系統を安定化させるために調相運転する場合、ポンプ
水車等への水の流入を遮断して空転運転を行う。この空
転運転は、ランナの外周側に配設されたガイドベーンを
全閉状態に維持した状態で、コンプレッサを作動してラ
ンナ室に高圧空気を供給して吸出し管の上部の水面を下
方に押し下げた後、ランナを空転させるものである。空
転運転はランナの起動、加速時の駆動トルクを大幅に低
減して容易に低速運転に移行することができる。
【0003】しかしながら、ガイドベーンを全閉状態に
維持した場合でも、ガイドベーンの微小な隙間を経て水
がランナ室外周に漏水する。漏水した水はランナ室外周
に張着してランナの攪拌作用を受け、損失エネルギが増
大してランナの駆動トルクが増大する。また、損失エネ
ルギに相当する発熱で時間の経過と共にランナ室内の温
度が上昇して構成部材が膨脹変形する等の問題があっ
た。前記問題を解決すべく、例えば特公昭45−120
02号公報、特公昭46−39172号公報及び特公昭
52−74736号公報において、ランナ室外周に漏水
した水を系外に排出する排出管をランナ外周部に設け、
排出管からの排水量を制御する漏水排出装置が提案され
ている。
【0004】以下漏水排出装置を備えた立軸渦巻き形水
車の一例を図6により説明する。図6において、全体を
符号1で示した立軸渦巻き形水車は、渦巻ケーシング2
の中央にランナ3及び主軸4を備え、ランナ3の外周に
ガイドベーン5を備えている。ガイドベーン5は開閉自
在に支持されている。また、立軸渦巻き形水車1は、ラ
ンナ3の出口部にランナ室6が形成され、ランナ室6と
放水路7とが吸出し管8で連通されている。吸出し管8
は略L字形に形成され、吸出し管上部8aおよび吸出し
管下部8bがそれぞれ垂直方向および水平方向に延長さ
れている。漏水排出装置9は漏水排出管10a、10b
を備え、漏水排出管10aはランナ側圧室11に流入し
た漏水を吸出し管上部8aに戻し、漏水排出管10bは
ランナ3とガイドベーン5との間の漏水を吸出し管上部
8aに戻す。なお、漏水排出管10a、10bにはそれ
ぞれ調整弁12a、12bが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、立軸渦巻き
形水車1を空転運転する場合、ランナ3は空気を作動流
体とする締切運転の状態になる。図6に締切運転の場合
の流体の流れを模式的に示すが、流体が中央部からラン
ナ3内に流入し、流入した流体はランナ3により角運動
量が与えられる。これにより、流体はランナ3の回転方
向と同方向に旋回しながらランナ室6内に流出する。ま
た、ランナ3の外周部でも流体の循環流れが同様に発生
する。これにより、ランナ室6に空気の旋回流れが発生
し、発生した空気の旋回流れで押下げ水面13が下方に
押し下げられる。
【0006】ここで、ポンプ水車等が大容量の場合、ポ
ンプ運転時にランナ3に発生するキャビテーションを避
けるため、吸出し管上部8aの高さが高くなる。したが
って、押下げ水面13を押し下げために空気圧を高くす
る必要がある。これにより、空気密度が増加して空気の
旋回流れが押下げ水面13に及ぼす影響が大きくなる。
例えば空気の旋回流れの空気圧が2〜3気圧以上の場
合、押下げ水面13は破砕され、吸出し管上部8a内の
水が大きく乱れると共に激しく旋回する。これにより、
水中にランナ室6内の空気が気泡として巻き込まれ、水
中に巻き込まれた気泡の一部は、吸出し管下部8bを介
して放水路7へ流出する。したがって、ランナ室6内の
空気が運転時間の経過とともに減少するという問題があ
る。
【0007】また、ランナ室6内の空気が減少するとラ
ンナ室6の下方の押下げ水面13が上昇して、ランナ3
と押下げ水面13が干渉する。これにより、振動やトル
ク変動が発生してランナ3の温度が上昇するという問題
がある。ランナ室6内の空気の減少を防止する対策とし
て吸出し管上部8aを長く設定してランナ3の下端部か
ら押下げ水面13までの距離や押下げ水面13から吸出
し管8の曲部までの距離を大きく設定する方法が知られ
ている。しかしながら、この方法は吸出し管上部8aが
長くなるので吸出し管8を埋設するために地盤を深く掘
削する必要があり、さらに、吸出し管8が大型化するの
で発電所の建設コストが高くなるという問題がある。
【0008】さらに、吸出し管上部8aに排出される水
は温度が高く、この温水は、吸出し管上部8aにたまり
易く、吸出し管上部8aを長くすると吸出し管8の水温
が上昇するという問題がある。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、ランナの空転運転時にランナ室内の空気
の減少を防止し、ランナや吸出し管内の水温上昇を抑制
し、さらに建設コストを上げずに、安定かつ信頼性の高
い空転運転が可能な水力機械を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、水車又はポンプ水車等の水力機
械のランナ室内に空気を充満してランナを空転運転し、
ランナ外周部の滞留水を排出管を介して空気と共に吸出
し管に排出する水力機械であって、前記排出管から供給
された混合流体を空気と水とに分離し、分離された水を
前記吸出し管の押下げ水面の下方に排水すると共に分離
された空気を前記吸出し管の押下げ水面の上方に排気す
る気水分離手段を備える。そして、前記気水分離手段
は、前記混合液体が流入する筒体と、この筒体内に設け
られて前記混合液体から分離された水が内部に供給され
るオーバフロー管と、を有することを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載した水
力機械が、前記オーバフロー管内に供給された水の水位
を検出する検出手段と、この検出手段から出力された検
出信号に基づいて前記水位を所定位置に維持するよう
に、前記分離された水の排水量を調整する調整弁を制御
する制御手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載した水力機械が、前記気水分離手 段で分離された空気
の浮力を駆動源とし、前記吸出し管の下部の水を前記吸
出し管の上部に揚水する気泡ポンプをさらに備えること
を特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、排出管から供給された混合
流体を空気と水とに分離する気水分離手段を備えてい
る。気水分離手段は、分離した水を吸出し管の押下げ水
面の下方に排水すると共に分離した空気を吸出し管の押
下げ水面の上方に排気する。このように、分離した空気
を吸出し管の押下げ水面の上方に排気することによりラ
ンナ室内の空気の減少を抑制することができる。このと
き、この気水分離手段は、混合液体が流入する筒体と、
この筒体内に設けられて混合液体から分離された水が内
部に供給されるオーバフロー管とを有している。したが
って、水と空気の分離を確実に行うことができる。
【0014】請求項2の発明は、オーバフロー管内に供
給された水の水位を検出する検出手段と、この検出手段
から出力された検出信号に基づいて水位を所定位置に維
持するように、分離された水の排水量を調整する調整弁
を制御する制御手段とをさらに備えている。 したがっ
て、オーバーフロー管の内部の水位を所定位置に維持す
ることができるので、長時間の安定した運転が可能にな
る。
【0015】請求項3の発明は、気泡ポンプを備え、気
水分離手段で分離した空気の浮力を駆動源とし、吸出し
管の下部の水を吸出し管の上部に揚水する。したがっ
て、新たな駆動源を設けることなく、吸出し管の下部の
低温の水を吸出し管の上部に供給することができるの
で、吸出し管の上部の水温上昇を抑制することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明によるポンプおよびポンプ水車
等の水力機械の参考例および実施 について、図1乃至
図5を参照して説明する。なお、図1乃至図5において
図6に示す従来の立軸渦巻き形水車1と同一類似部材に
ついては同一符号を付して説明を省略する。
【0017】参考例 まず最初に図1を参照し、本発明による水力機械の実施
例の参考となる参考例について説明する。
【0018】漏水排出管10aは上端部がランナ側圧室
11に連通され、下端部が吸出し管8の上端部に連通さ
れている。漏水排出管10aは排水管15を介して大口
径排水管16の上端部に連通されている。大口径排水管
16は管径が大径に形成されている。また、大口径排水
管16の上端部には漏水排出管10bの下端部が連通さ
れ、漏水排出管10bの上端部はランナ3とガイドベー
ン5との間に連通されている。大口径排水管16の下端
部にはU字形排管17の上端部が連通され、その下端部
は吸出し管8の下部8bに連通されている。なお、U字
形排管17には調整弁18が設けられている。
【0019】次に前記のように構成された本参考例の水
力機械の作用を説明する。先ず、ランナ3を停止させた
状態でポンプ水車を空転運転すると、ランナ室6内の水
面13は高圧空気により予め設定された位置まで押し下
げられる。このように、ランナ3の停止状態でランナ室
6内の水面13が所定位置まで押し下げられて、ランナ
室6内の水が完全に排水されると、大口径排水管16の
水位は押下げ水面13と同じレベルL1 に位置する。こ
の状態で、ランナ3を空転すると空気を作動流体とした
締切り圧力がランナ3とガイドベーン5との間の漏水排
出管10bの入口部に発生する。これにより、大口径排
水管16の水位がさらに下方に押し下げられる。
【0020】ところで、ランナ3を空転すると漏水排出
管10bの入口部から空気/水の混合流体が漏水排出管
10b内に流入し、漏水排出管10b内に流入した空気
/水の混合流体は大口径排水管16内に導かれる。大口
径排水管16は管径が大径に形成されているので大口径
排水管16内に導かれた流体は流速が遅くなる。これに
より、空気/水の混合流体は空気と水とに分離される。
そして、分離された水はU字形排管17及び調整弁18
を介して吸出し管下部8bに排水される。また、大口径
排水管16内で分離された空気は、大口径排水管16の
上端部から低圧状態の排水管15及び漏水排出管10a
を介して吸出し管8の上端部に排気される。
【0021】ここで、大口径排水管16の水位は漏水排
出管10bからの排水流量、ランナ3の締切り圧力、大
口径排水管16の下流の圧力損失係数によって変動す
る。そして、ランナ3の締切り圧力は空気を作動流体と
しているため、水頭計算では変化が小さい。なお、本参
考例では大口径排水管16の水位は、大口径排水管16
の下流の圧力損失と大口径排水管16の液面の圧力が釣
り合う位置L2 に維持される。また、圧力損失は調整弁
18で調整することができる。
【0022】実施例1 次に図2および図3を参照し、本発明による水力機械の
実施例1について説明する。 なお、図2において図1に
示す参考例と同一類似部材については同一符号を付して
説明を省略する。
【0023】実施例1では参考例の大口径排水管16に
換えて気水分離器20を設けた。図3に示すように、気
水分離器20の耐圧外筒21内にオーバフロー管22が
同軸上に配設されている。オーバフロー管22は下端部
が耐圧外筒21に接続され、上端部が開口されている。
これにより、耐圧外筒21が外部空間20aと内部空間
20bとに仕切られる。
【0024】耐圧外筒21の下端部には排水管23が設
けられ、排水管23は耐圧外筒21の外部空間20aと
漏水排出管10a、10bとを連通している。また、耐
圧外筒21の下端部には排水管17が設けられ、排水管
17は耐圧外筒21の内部空間20bと吸出し管8の下
流部8aとを連通している。したがって、漏水排出管1
0a、10bを介して耐圧外筒21の外部空間20a内
に空気/水の混合流体が流入され、流入された混合流体
は空気と水に分離される。分離された水はオーバフロー
管22を乗り越えて内部空間20b内に流入し、内部空
間20b内に流入した水は排水管24を介して吸出し管
8の下流部8aに排水される。一方、分離された空気は
排気管26を介して吸出し管上部8aに排気される。
【0025】耐圧外筒21の外周には水位検出器25が
設けられている。水位検出器25はチューブ25a及び
センサ25bから成り、チューブ25aの上端部は外部
空間20aに連通され、下端部は内部空間20bに連通
されている。センサ25bはチューブ25aの外周に設
けられ、チューブ25aの水位を検出する。さらに、セ
ンサ25bは水位検出信号を制御手段27に伝達する。
制御手段27はセンサ25bからの水位検出信号に基づ
いて調整弁18を制御して、気水分離器20の水位を略
一定に維持する。
【0026】実施例2 次に図4を参照し、本発明による水力機械の実施例2に
ついて説明する。 なお、図4において図2に示す実施例
と同一類似部材については同一符号を付して説明を省
略する。
【0027】上記した実施例1においては漏水排出管1
0aを吸出し管の上端部に連通させていたが、この実施
例2においてはこの連通を省略した。この実施例2も実
施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】実施例3 次に図5を参照し、本発明による水力機械の実施例3に
ついて説明する。 なお、図5において図2に示す実施例
と同一類似部材については同一符号を付して説明を省
略する。
【0029】実施例1では気水分離器20内で分離され
た空気を排気管26を介して吸出し管8の上端部に直接
排気したが、本実施例3のように気水分離器20内で分
離された空気を気泡ポンプ30の駆動源として利用する
ことも可能である。すなわち、気泡ポンプ30の揚水管
31で吸出し管上部8aと吸出し管下部8bとを連通
し、揚水管31の略中央の供給位置p1 に排気管26を
連通した。
【0030】これにより、揚水管31内の供給位置p1
に排気管26を介して空気が供給され、排気管26内に
供給された空気は上昇して揚水管31の上端部から吸出
し管上部8a内に排気される。一方、揚水管31の下端
部からは吸出し管下部8bの水が流入される。そして、
揚水管31内に流入された水は吸込側水頭Hsの高さま
で上昇し、吸込側水頭Hsの高さまで上昇した水は揚水
管31内に供給された空気とともにさらに上昇して揚水
管31の上端部から吸出し管上部8a内に排出される。
【0031】この場合、気泡ポンプ30の性能は、吸込
側水頭Hsと揚水高さHoの比Hs/Ho(液侵率)や
供給位置p1 から揚水管31内に吹き込む空気量により
変化する。適性な吹き込み空気量の場合、液侵率0.5
で揚水容量は空気流量の1/2程度であるが、揚水容量
は液侵率を大きくすることによりさらに増加する。この
ように、気泡ポンプ30を使用することにより、新たな
動力源を使用せずに、吸出し管8の下流側8aの水を吸
出し管8の上端部内に排水することができる。したがっ
て、吸出し管下部8bの低温の水で吸出し管上部8aの
水温上昇を抑制することができる。これにより、調相運
転時の吸出し管上部8aの水温上昇の抑制が可能にな
る。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明による水力機械は、排出管から供給された混合
流体を空気と水とに分離する気水分離手段を備えたの
で、分離した水を吸出し管の押下げ水面の下方に排水す
ると共に分離した空気を吸出し管の押下げ水面の上方に
排気する。これにより、分離した空気を吸出し管の押下
げ水面の上方に排気することによりランナ室内の空気の
減少を抑制することができる。このとき、気水分離手段
が、混合液体が流入する筒体と、筒体内に設けられて混
合液体から分離された水が内部に供給されるオーバフロ
ー管とを備える。これにより、水と空気の分離を確実に
行うことができるので、吸出し管上部を長くする必要が
ない。
【0033】したがって、調相運転時(空転運転時に)
にランナ室内の空気が運転時間の経過とともに減少する
ことを防止することができる。また、ランナ室内の空気
の減少を防止することによりランナと押下げ水面との干
渉を防止することができるので、振動やトルク変動が発
生してランナの温度が上昇するすることを防止すること
ができる。さらに、吸出し管上部を長くする必要がない
ので吸出し管を埋設するために地盤を深く掘削する必要
がなく、また、吸出し管が大型化しないので発電所の建
設コストが高くならない。そして、吸出し管上部を長く
する必要がないので吸出し管の水温の上昇を防止するこ
とができる。また、ランナ室内の空気の減少を防止する
ことによりランナ室内に空気を供給するコンプレッサの
容量を小さくすることができる。
【0034】請求項2の発明による水力機械は、オーバ
フロー管内に供給された水の水位を検出する検出手段
と、この検出手段から出力された検出信号に基づいて水
位を所定位置に維持するように、分離された水の排水量
を調整する調整弁を制御する制御手段とをさらに備え
る。 これにより、水位を所定位置に維持することができ
るので、長時間の安定した運転が可能になる。
【0035】請求項3の発明による水力機械は、前記気
水分離手段で分離された空気の浮力を駆動源とし、前記
吸出し管の下部の水を前記吸出し管の上部に揚水する気
泡ポンプをさらに備える。 これにより、新たな駆動源を
設けることなく、吸出し管の下部の低温の水を吸 出し管
の上部に供給することができるので、吸出し管の上部の
水温上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水力機械の参考例1の要部を切断
して示した縦断面図。
【図2】本発明による水力機械の実施例1の要部を切断
して示した縦断面図。
【図3】本発明による水力機械の実施例1の気水分離器
を切断して示した縦断面図。
【図4】本発明による水力機械の実施例2の要部を切断
して示した縦断面図。
【図5】本発明による水力機械の実施例3の要部を切断
して示した縦断面図。
【図6】従来の水力機械の要部を切断して示した縦断面
図。
【符号の説明】
1 水力機械 3 ランナ 6 ランナ室 8 吸出し管 8a 吸出し管上部 8b 吸出し管下部 10a、10b 排出管 13 押下げ水面 16 大口径排水管(気水分離手段) 18 調整弁 20 気水分離器(気水分離手段) 21 筒体 22 オーバフロー管 25 水位検出器(検出手段) 27 制御手段 30 気泡ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−201070(JP,A) 実開 平2−12074(JP,U) 実開 昭55−4382(JP,U) 実開 昭55−15310(JP,U) 特公 昭60−38557(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F03B 15/04,15/06 F03B 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水車又はポンプ水車等の水力機械のランナ
    室内に空気を充満してランナを空転運転し、ランナ外周
    部の滞留水を排出管を介して空気と共に吸出し管に排出
    する水力機械であって、 前記排出管から供給された混合流体を空気と水とに分離
    し、分離された水を前記吸出し管の押下げ水面の下方に
    排水すると共に分離された空気を前記吸出し管の押下げ
    水面の上方に排気する気水分離手段を備え、 前記気水分離手段は、 前記混合液体が流入する筒体と、 この筒体内に設けられて前記混合液体から分離された水
    が内部に供給されるオーバフロー管と、 を有することを
    特徴とする水力機械。
  2. 【請求項2】前記オーバフロー管内に供給された水の水
    位を検出する検出手段と、 この検出手段から出力された検出信号に基づいて前記水
    位を所定位置に維持するように、前記分離された水の排
    水量を調整する調整弁を制御する制御手段と、をさらに
    備えることを特徴とする請求項1に記載した水力機械。
  3. 【請求項3】前記気水分離手段で分離された空気の浮力
    を駆動源とし、前記吸出し管の下部の水を前記吸出し管
    の上部に揚水する気泡ポンプをさらに備えることを特徴
    とする請求項1または2に記載した水力機械。
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