JPH07224728A - 燃料給油装置 - Google Patents
燃料給油装置Info
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- JPH07224728A JPH07224728A JP3752794A JP3752794A JPH07224728A JP H07224728 A JPH07224728 A JP H07224728A JP 3752794 A JP3752794 A JP 3752794A JP 3752794 A JP3752794 A JP 3752794A JP H07224728 A JPH07224728 A JP H07224728A
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- JP
- Japan
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- negative pressure
- valve
- passage
- diaphragm
- atmosphere
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料の給油中であっても満タン制御が可能な
燃料給油装置を提供することを目的とする。 【構成】 燃料タンク10とキャニスタ14を接続する
燃料ガス導入通路11の途中に、負圧により作動してそ
の経路を連通させる第1の負圧作動弁12を設け、この
第1の負圧作動弁12によりエンジンの起動中は燃料タ
ンク10内の燃料ガスをキャニスタ14に供給する。反
対に、エンジンの停止中は第1の負圧作動弁12を閉止
してキャニスタ14への燃料ガスの供給を停止する。ま
た、燃料の給油中は大気導入手段52から第1の負圧作
動弁12に大気を供給し、この大気により負圧を中和し
て第1の負圧作動弁12を閉止する。これにより燃料タ
ンク10とキャニスタ14の間の燃料ガス導入通路11
を遮断して、燃料タンク10への燃料の満タン制御を可
能とする。
燃料給油装置を提供することを目的とする。 【構成】 燃料タンク10とキャニスタ14を接続する
燃料ガス導入通路11の途中に、負圧により作動してそ
の経路を連通させる第1の負圧作動弁12を設け、この
第1の負圧作動弁12によりエンジンの起動中は燃料タ
ンク10内の燃料ガスをキャニスタ14に供給する。反
対に、エンジンの停止中は第1の負圧作動弁12を閉止
してキャニスタ14への燃料ガスの供給を停止する。ま
た、燃料の給油中は大気導入手段52から第1の負圧作
動弁12に大気を供給し、この大気により負圧を中和し
て第1の負圧作動弁12を閉止する。これにより燃料タ
ンク10とキャニスタ14の間の燃料ガス導入通路11
を遮断して、燃料タンク10への燃料の満タン制御を可
能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料タンクへの給油
時に燃料タンクとキャニスタを接続する通路を遮断して
給油を行う形式の燃料給油装置に関する。
時に燃料タンクとキャニスタを接続する通路を遮断して
給油を行う形式の燃料給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料給油装置は、図11に示すよ
うに、燃料タンク100とキャニスタ104との間を通
路102によって接続し、その通路102の途中にその
通路102を開閉するための二方向弁106を設けてい
る。キャニスタ104は燃料タンク100で発生した燃
料ガスを貯蔵し、これをエンジンの燃焼室に供給するも
のである。前記二方向弁106は、通路102を開閉す
るための弁体108と、通路102を閉鎖する方向に弁
体108を付勢するバネ110と、弁体108の中央部
に設けたチェック弁112を具備している。このバネ1
10の強さは、燃料タンク100内が所定以上の圧力に
なった時に、その圧力で弁体108を移動させて通路1
02を開くように設定されている。
うに、燃料タンク100とキャニスタ104との間を通
路102によって接続し、その通路102の途中にその
通路102を開閉するための二方向弁106を設けてい
る。キャニスタ104は燃料タンク100で発生した燃
料ガスを貯蔵し、これをエンジンの燃焼室に供給するも
のである。前記二方向弁106は、通路102を開閉す
るための弁体108と、通路102を閉鎖する方向に弁
体108を付勢するバネ110と、弁体108の中央部
に設けたチェック弁112を具備している。このバネ1
10の強さは、燃料タンク100内が所定以上の圧力に
なった時に、その圧力で弁体108を移動させて通路1
02を開くように設定されている。
【0003】この燃料給油装置では、燃料タンク100
内の圧力が所定値よりも上昇すると、通路102を開い
て燃料タンク100内の燃料ガスをキャニスタ104に
逃がし、一方、燃料タンク100内の圧力が所定値より
も減少すると、弁体108に設けたチェック弁112が
開いてキャニスタ104から燃料タンク100内に大気
を導入しタンク100内の圧力を一定に保つようにす
る。なお、車両が転倒した場合等に燃料タンク100か
ら燃料が外部に漏れないようにするために、燃料タンク
100内において通路102と連絡する位置にカットオ
フ弁118を設けている。
内の圧力が所定値よりも上昇すると、通路102を開い
て燃料タンク100内の燃料ガスをキャニスタ104に
逃がし、一方、燃料タンク100内の圧力が所定値より
も減少すると、弁体108に設けたチェック弁112が
開いてキャニスタ104から燃料タンク100内に大気
を導入しタンク100内の圧力を一定に保つようにす
る。なお、車両が転倒した場合等に燃料タンク100か
ら燃料が外部に漏れないようにするために、燃料タンク
100内において通路102と連絡する位置にカットオ
フ弁118を設けている。
【0004】図12は従来の他の燃料給油装置を示すも
ので、燃料タンク100とキャニスタ104を接続する
通路102の途中にダイヤフラム弁114を設けたもの
である。このダイヤフラム弁114は、吸気管116の
負圧で作動するダイヤフラム120と、そのダイヤフラ
ム120に固定され通路102を開閉する弁体122
と、前記通路102を閉鎖する方向にダイヤフラム12
0を付勢するためのバネ124を具備している。この燃
料給油装置においては、エンジン起動中に吸気管116
の負圧をダイヤフラム弁114に導入して、その負圧で
ダイヤフラム120と弁体122とを移動させて通路1
02を開き、燃料タンク100とキャニスタ104との
間の通路102を連通させるものである。
ので、燃料タンク100とキャニスタ104を接続する
通路102の途中にダイヤフラム弁114を設けたもの
である。このダイヤフラム弁114は、吸気管116の
負圧で作動するダイヤフラム120と、そのダイヤフラ
ム120に固定され通路102を開閉する弁体122
と、前記通路102を閉鎖する方向にダイヤフラム12
0を付勢するためのバネ124を具備している。この燃
料給油装置においては、エンジン起動中に吸気管116
の負圧をダイヤフラム弁114に導入して、その負圧で
ダイヤフラム120と弁体122とを移動させて通路1
02を開き、燃料タンク100とキャニスタ104との
間の通路102を連通させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二方向弁10
6を用いる燃料給油装置では、バネ110の強さが強す
ぎると通路102が開きにくく、燃料タンク100内の
燃料ガスをキャニスタ104に導入することができず、
またエンジン燃焼室への燃料ガスの吸入不安定が発生す
る。更に、給油中のタンク内空気の排除が遅くなり、給
油性とりわけ給油時間が長くなる等の問題があった。ま
た、ダイヤフラム弁114を用いる場合には、エンジン
が起動している間は弁体122が通路102を開いたま
まであるので、エンジンを起動したまま給油を行うと、
給油の満タン制御ができないという問題があった。
6を用いる燃料給油装置では、バネ110の強さが強す
ぎると通路102が開きにくく、燃料タンク100内の
燃料ガスをキャニスタ104に導入することができず、
またエンジン燃焼室への燃料ガスの吸入不安定が発生す
る。更に、給油中のタンク内空気の排除が遅くなり、給
油性とりわけ給油時間が長くなる等の問題があった。ま
た、ダイヤフラム弁114を用いる場合には、エンジン
が起動している間は弁体122が通路102を開いたま
まであるので、エンジンを起動したまま給油を行うと、
給油の満タン制御ができないという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたもので、エンジンの起動中であっても給油中による
満タン制御ができるようにし、給油以外の際には燃料タ
ンク内の燃料ガスをキャニスタにパージできるようにし
た燃料給油装置を提供することを目的とする。
れたもので、エンジンの起動中であっても給油中による
満タン制御ができるようにし、給油以外の際には燃料タ
ンク内の燃料ガスをキャニスタにパージできるようにし
た燃料給油装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料タンクと
キャニスタとを接続する燃料ガス導入通路と、その燃料
ガス導入通路の途中に設けられてその燃料ガス導入通路
を開閉させるためのものであってその内部に負圧が導入
されると燃料ガス導入通路を開きその内部に大気が導入
されると燃料ガス導入通路を閉じる第1の負圧作動弁
と、一方を第1の負圧作動弁の内部と連絡し他方を吸気
管と連絡する負圧導入通路と、一方を第1の負圧作動弁
の内部と連絡し他方を大気と通じる大気導入通路と、そ
の大気導入通路を開閉するために設けられるものであっ
て給油中に前記大気導入通路を開き給油以外の際には前
記大気導入通路を閉じる大気導入手段とを有し、給油中
は大気導入通路を介して第1の負圧作動弁の内部に大気
を供給して前記燃料ガス導入通路を閉じた状態にし、給
油以外の際には大気導入通路を閉鎖して吸気管からの負
圧を第1の負圧作動弁の内部へ導入してその負圧によっ
て第1の負圧作動弁を作動させるようにしたものであ
る。
キャニスタとを接続する燃料ガス導入通路と、その燃料
ガス導入通路の途中に設けられてその燃料ガス導入通路
を開閉させるためのものであってその内部に負圧が導入
されると燃料ガス導入通路を開きその内部に大気が導入
されると燃料ガス導入通路を閉じる第1の負圧作動弁
と、一方を第1の負圧作動弁の内部と連絡し他方を吸気
管と連絡する負圧導入通路と、一方を第1の負圧作動弁
の内部と連絡し他方を大気と通じる大気導入通路と、そ
の大気導入通路を開閉するために設けられるものであっ
て給油中に前記大気導入通路を開き給油以外の際には前
記大気導入通路を閉じる大気導入手段とを有し、給油中
は大気導入通路を介して第1の負圧作動弁の内部に大気
を供給して前記燃料ガス導入通路を閉じた状態にし、給
油以外の際には大気導入通路を閉鎖して吸気管からの負
圧を第1の負圧作動弁の内部へ導入してその負圧によっ
て第1の負圧作動弁を作動させるようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】機関の起動中で給油ではない状態においては、
第1の負圧作動弁に負圧が導入され、燃料タンクとキャ
ニスタを接続する燃料ガス導入通路が開かれ、燃料タン
ク内の燃料ガスをキャニスタに導入する。機関の停止中
には、第1の負圧作動弁に負圧が導入されないので、第
1の負圧作動弁によって燃料ガス導入通路が遮断され、
キャニスタに燃料ガスが導入されない。一方、機関の起
動中に給油する場合に、燃料タンクの給油口のキャップ
を開けたり給油口に給油ガンを挿入したりすることによ
って、大気導入手段が作動して第1の負圧作動弁に通じ
る大気導入通路が開かれる。これによって、大気が第1
の負圧作動弁に導入され、第1の負圧作動弁が燃料タン
クとキャニスタを接続する燃料ガス導入通路を遮断し、
燃料タンクへの燃料の満タン制御を可能とする。
第1の負圧作動弁に負圧が導入され、燃料タンクとキャ
ニスタを接続する燃料ガス導入通路が開かれ、燃料タン
ク内の燃料ガスをキャニスタに導入する。機関の停止中
には、第1の負圧作動弁に負圧が導入されないので、第
1の負圧作動弁によって燃料ガス導入通路が遮断され、
キャニスタに燃料ガスが導入されない。一方、機関の起
動中に給油する場合に、燃料タンクの給油口のキャップ
を開けたり給油口に給油ガンを挿入したりすることによ
って、大気導入手段が作動して第1の負圧作動弁に通じ
る大気導入通路が開かれる。これによって、大気が第1
の負圧作動弁に導入され、第1の負圧作動弁が燃料タン
クとキャニスタを接続する燃料ガス導入通路を遮断し、
燃料タンクへの燃料の満タン制御を可能とする。
【0009】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の一実施例の燃料給油装置の概略図
である。この図1において、燃料タンク10とキャニス
タ14を燃料導入燃料ガス導入通路11によって接続
し、この燃料ガス導入通路11の途中にその燃料ガス導
入通路11を開閉させる第1の負圧作動弁12を備えて
いる。この第1の負圧作動弁12は吸気管16からの負
圧と、燃料タンク10の給油口50に備えられた大気導
入手段52からの大気圧とによって作動するものであ
る。吸気管16と連絡する負圧導入通路13と、大気導
入手段52と連絡する大気導入通路54とは途中で合流
して合流通路15となり、この合流通路15が第1の負
圧作動弁12と連絡する。即ち、第1の負圧作動弁12
には、吸気管16からの負圧が負圧導入通路13と合流
通路15を経由して導入されたり、大気導入手段52か
らの大気圧が大気導入通路54と合流通路15を経由し
て導入されたりする。前記負圧導入通路13の途中には
絞り56を備えており、この絞り56によって大気導入
通路54からの大気が合流点から負圧導入通路13を経
て吸気管16内に流入しないようにしている。
する。図1は本発明の一実施例の燃料給油装置の概略図
である。この図1において、燃料タンク10とキャニス
タ14を燃料導入燃料ガス導入通路11によって接続
し、この燃料ガス導入通路11の途中にその燃料ガス導
入通路11を開閉させる第1の負圧作動弁12を備えて
いる。この第1の負圧作動弁12は吸気管16からの負
圧と、燃料タンク10の給油口50に備えられた大気導
入手段52からの大気圧とによって作動するものであ
る。吸気管16と連絡する負圧導入通路13と、大気導
入手段52と連絡する大気導入通路54とは途中で合流
して合流通路15となり、この合流通路15が第1の負
圧作動弁12と連絡する。即ち、第1の負圧作動弁12
には、吸気管16からの負圧が負圧導入通路13と合流
通路15を経由して導入されたり、大気導入手段52か
らの大気圧が大気導入通路54と合流通路15を経由し
て導入されたりする。前記負圧導入通路13の途中には
絞り56を備えており、この絞り56によって大気導入
通路54からの大気が合流点から負圧導入通路13を経
て吸気管16内に流入しないようにしている。
【0010】第1の負圧作動弁12は、その内部に合流
通路15から所定以上の負圧が導入されると燃料タンク
10とキャニスタ14の間の燃料ガス導入通路11を開
き、その内部に大気圧が導入されると前記燃料ガス導入
通路11を開じるものである。この第1の負圧作動弁1
2の断面図を図2に示す。この第1の負圧作動弁12は
通孔18と第1の弁孔42を設けた壁面20と、この第
1の弁孔42を開閉するための第1のチェック弁26
と、壁面20を挟んで設けた第1のダイヤフラム22と
第2のダイヤフラム28を備えている。この壁面20と
第1のダイヤフラム22の間に第1の負圧室24を形成
していて、この第1の負圧室24内にその第1の負圧室
24を広げる方向に第1のダイヤフラム22を付勢する
第1の付勢手段としてのバネ38と、このバネ38をガ
イドするためのスプリングガイド39を設けている。こ
の第1の負圧室24は前記合流通路15と連絡してい
る。なお、負圧導入通路13と大気導入通路54とを途
中で合流して合流通路15としたが、合流通路15を用
いないで負圧導入通路13と大気導入通路54とをそれ
ぞれ第1の負圧室24に直接連結させてもよい。
通路15から所定以上の負圧が導入されると燃料タンク
10とキャニスタ14の間の燃料ガス導入通路11を開
き、その内部に大気圧が導入されると前記燃料ガス導入
通路11を開じるものである。この第1の負圧作動弁1
2の断面図を図2に示す。この第1の負圧作動弁12は
通孔18と第1の弁孔42を設けた壁面20と、この第
1の弁孔42を開閉するための第1のチェック弁26
と、壁面20を挟んで設けた第1のダイヤフラム22と
第2のダイヤフラム28を備えている。この壁面20と
第1のダイヤフラム22の間に第1の負圧室24を形成
していて、この第1の負圧室24内にその第1の負圧室
24を広げる方向に第1のダイヤフラム22を付勢する
第1の付勢手段としてのバネ38と、このバネ38をガ
イドするためのスプリングガイド39を設けている。こ
の第1の負圧室24は前記合流通路15と連絡してい
る。なお、負圧導入通路13と大気導入通路54とを途
中で合流して合流通路15としたが、合流通路15を用
いないで負圧導入通路13と大気導入通路54とをそれ
ぞれ第1の負圧室24に直接連結させてもよい。
【0011】また、壁面20と第2のダイヤフラム28
の間に第2の負圧室32を形成していて、この第2の負
圧室32内にその第2の負圧室32を広げる方向に第2
のダイヤフラム28を付勢する第2の付勢手段としての
バネ40を設けている。このバネ40は燃料タンク10
内の圧力上昇時に弁体30を押し上げる強さにしてい
る。更に、第2のダイヤフラム28を挟んで壁面20の
反対側に、第2のダイヤフラム28と壁面44によって
囲まれる室36が設けられる。この室36は、燃料タン
ク10とキャニスタ14を連通するための燃料ガス導入
通路11の経路の一部となるものである。この室36
は、燃料ガス導入通路11のうち例えばキャニスタ14
に連絡する箇所とは直接連絡している。この室36は、
燃料ガス導入通路11のうち例えば燃料タンク10と連
絡する箇所とは、前記壁面に設けた壁面孔46と第2の
弁孔48とを介して連絡している。前記第2のダイヤフ
ラム28には室36側に弁体30が備えられており、第
2のダイヤフラム28の動きに応じて弁体30によって
前記壁面孔46を開閉する。前記第2の弁孔48の位置
には、圧力差によって自動的に弁孔48を開閉するため
の第2のチェック弁34が備えられている。
の間に第2の負圧室32を形成していて、この第2の負
圧室32内にその第2の負圧室32を広げる方向に第2
のダイヤフラム28を付勢する第2の付勢手段としての
バネ40を設けている。このバネ40は燃料タンク10
内の圧力上昇時に弁体30を押し上げる強さにしてい
る。更に、第2のダイヤフラム28を挟んで壁面20の
反対側に、第2のダイヤフラム28と壁面44によって
囲まれる室36が設けられる。この室36は、燃料タン
ク10とキャニスタ14を連通するための燃料ガス導入
通路11の経路の一部となるものである。この室36
は、燃料ガス導入通路11のうち例えばキャニスタ14
に連絡する箇所とは直接連絡している。この室36は、
燃料ガス導入通路11のうち例えば燃料タンク10と連
絡する箇所とは、前記壁面に設けた壁面孔46と第2の
弁孔48とを介して連絡している。前記第2のダイヤフ
ラム28には室36側に弁体30が備えられており、第
2のダイヤフラム28の動きに応じて弁体30によって
前記壁面孔46を開閉する。前記第2の弁孔48の位置
には、圧力差によって自動的に弁孔48を開閉するため
の第2のチェック弁34が備えられている。
【0012】前記燃料タンク10の給油口50に備えら
れる大気導入手段52は、給油時にのみ大気導入通路5
4を開き、非給油時には大気導入通路54を閉じるもの
であり、その構造の一実施例を図5および図6に示す。
燃料タンク10には外周に雄ネジ58を形成し内部に給
油口50を有するフィラパイプ60が取り付けられてい
る。給油口50は燃料タンク10の内部と通じている。
このフィラパイプ60の肉厚の内部には前記大気導入通
路54と連絡する通路64が形成され、その通路64の
開口部66はフィラパイプ60の端面に露出している。
前記給油口50を開閉するために、フィラパイプ60の
雄ネジ58に螺合するキャップ62が取り付けられる。
このキャップ62は、それでフィラパイプ60の給油口
50を塞ぐことによって、通路64の開口部66とフィ
ラパイプ60の給油口50が閉鎖されるように設定され
る。即ち、この図5および図6に示す大気導入手段52
は、具体的には通路64を開閉するキャップ62とな
る。このキャップ62を外すと、給油ガン78(図7及
び図8参照)による給油口50からの給油が可能とな
り、かつ開口部66が開かれて、通路64から大気導入
通路54に大気が至り、最終的には第1の負圧作動弁1
2の第1の負圧室24に導入される。このように、給油
の際に大気導入通路54が開かれ、非給油時に大気導入
通路54を閉じる。
れる大気導入手段52は、給油時にのみ大気導入通路5
4を開き、非給油時には大気導入通路54を閉じるもの
であり、その構造の一実施例を図5および図6に示す。
燃料タンク10には外周に雄ネジ58を形成し内部に給
油口50を有するフィラパイプ60が取り付けられてい
る。給油口50は燃料タンク10の内部と通じている。
このフィラパイプ60の肉厚の内部には前記大気導入通
路54と連絡する通路64が形成され、その通路64の
開口部66はフィラパイプ60の端面に露出している。
前記給油口50を開閉するために、フィラパイプ60の
雄ネジ58に螺合するキャップ62が取り付けられる。
このキャップ62は、それでフィラパイプ60の給油口
50を塞ぐことによって、通路64の開口部66とフィ
ラパイプ60の給油口50が閉鎖されるように設定され
る。即ち、この図5および図6に示す大気導入手段52
は、具体的には通路64を開閉するキャップ62とな
る。このキャップ62を外すと、給油ガン78(図7及
び図8参照)による給油口50からの給油が可能とな
り、かつ開口部66が開かれて、通路64から大気導入
通路54に大気が至り、最終的には第1の負圧作動弁1
2の第1の負圧室24に導入される。このように、給油
の際に大気導入通路54が開かれ、非給油時に大気導入
通路54を閉じる。
【0013】ここで、第1の負圧作動弁12の動作につ
いて説明する。図2はエンジン停止中で第1の負圧作動
弁12が燃料ガス導入通路11を閉じているときの断面
図である。ここで、大気導入手段52が大気導入通路5
4を閉じている状態(大気導入通路54から合流通路1
5へ大気圧が導入されない状態)について説明する。エ
ンジン停止中は吸気管16に負圧が発生しないので、負
圧導入通路13や合流通路15から第1の負圧室24や
第2の負圧室32内に負圧は導入されない。このため、
バネ40は第2のダイヤフラム28を図で下方に押して
いて、壁面孔46は弁体30によって閉じられている。
よって、燃料タンク10とキャニスタ14の間の燃料ガ
ス導入通路11は遮断されたままである。
いて説明する。図2はエンジン停止中で第1の負圧作動
弁12が燃料ガス導入通路11を閉じているときの断面
図である。ここで、大気導入手段52が大気導入通路5
4を閉じている状態(大気導入通路54から合流通路1
5へ大気圧が導入されない状態)について説明する。エ
ンジン停止中は吸気管16に負圧が発生しないので、負
圧導入通路13や合流通路15から第1の負圧室24や
第2の負圧室32内に負圧は導入されない。このため、
バネ40は第2のダイヤフラム28を図で下方に押して
いて、壁面孔46は弁体30によって閉じられている。
よって、燃料タンク10とキャニスタ14の間の燃料ガ
ス導入通路11は遮断されたままである。
【0014】次に、エンジン始動直後の第1の負圧作動
弁12の状態を図3に示す。この状態では、第1の負圧
室24に吸気管16から所定以上の負圧(例えば−30
mmHg程度)が導入される。この第1の負圧室24の
負圧により、第1のダイヤフラム22はバネ38の力に
打ち勝って図の下方に吸引される。このため、第1のダ
イヤフラム22が通孔18を閉止する。
弁12の状態を図3に示す。この状態では、第1の負圧
室24に吸気管16から所定以上の負圧(例えば−30
mmHg程度)が導入される。この第1の負圧室24の
負圧により、第1のダイヤフラム22はバネ38の力に
打ち勝って図の下方に吸引される。このため、第1のダ
イヤフラム22が通孔18を閉止する。
【0015】エンジンの運転中の第1の負圧作動弁12
の状態を図4に示す。エンジン運転中は吸気管16から
第1の負圧室24内に導入される負圧が更に大きくな
り、第1の負圧室24内の負圧により第1のチェック弁
26が作動して第1の弁孔42を開く。こうして第2の
負圧室32は第1の弁孔42により第1の負圧室24と
連通し、第2の負圧室32内に大きな負圧が導入され
る。この負圧により第2のダイヤフラム28とこれと一
体の弁体30を図で上方に吸引して壁面孔46を開く。
これにより、燃料ガス導入通路11が開かれ、燃料タン
ク10内の燃料ガスは室36を通って矢印C方向に移動
してキャニスタ14に供給される。なお、エンジン運転
中に高負荷によって吸気管16の負圧が低下しても、第
1のダイヤフラム22が通孔18を閉じているので第2
の負圧室32の負圧は保持され、壁面孔46は開いたま
まとなる。この結果、燃料タンク10とキャニスタ14
の燃料ガス導入通路11が開かれた状態を保つことがで
きる。
の状態を図4に示す。エンジン運転中は吸気管16から
第1の負圧室24内に導入される負圧が更に大きくな
り、第1の負圧室24内の負圧により第1のチェック弁
26が作動して第1の弁孔42を開く。こうして第2の
負圧室32は第1の弁孔42により第1の負圧室24と
連通し、第2の負圧室32内に大きな負圧が導入され
る。この負圧により第2のダイヤフラム28とこれと一
体の弁体30を図で上方に吸引して壁面孔46を開く。
これにより、燃料ガス導入通路11が開かれ、燃料タン
ク10内の燃料ガスは室36を通って矢印C方向に移動
してキャニスタ14に供給される。なお、エンジン運転
中に高負荷によって吸気管16の負圧が低下しても、第
1のダイヤフラム22が通孔18を閉じているので第2
の負圧室32の負圧は保持され、壁面孔46は開いたま
まとなる。この結果、燃料タンク10とキャニスタ14
の燃料ガス導入通路11が開かれた状態を保つことがで
きる。
【0016】エンジン停止直後は吸気管16の負圧は下
がり(例えば−8mmHg以下)、吸気管16から第1
の負圧室24への負圧の供給はなくなる。このため、第
1のダイヤフラム22は元の位置(図2の位置)に戻っ
て通孔18を開く。この通孔18から第2の負圧室32
に吸気管16からの大気圧が導入され、第2のダイヤフ
ラム28と弁体30も元の位置(図2の位置)に戻って
壁面孔46を閉じる。こうして、燃料タンク10とキャ
ニスタ14の燃料ガス導入通路11は遮断される。
がり(例えば−8mmHg以下)、吸気管16から第1
の負圧室24への負圧の供給はなくなる。このため、第
1のダイヤフラム22は元の位置(図2の位置)に戻っ
て通孔18を開く。この通孔18から第2の負圧室32
に吸気管16からの大気圧が導入され、第2のダイヤフ
ラム28と弁体30も元の位置(図2の位置)に戻って
壁面孔46を閉じる。こうして、燃料タンク10とキャ
ニスタ14の燃料ガス導入通路11は遮断される。
【0017】エンジン稼動中に給油する場合には、負圧
導入通路13から合流通路15へ負圧が導入されると共
に、キャップ52が開かれて大気導入通路54から合流
通路15へ大気が導入される。この大気導入通路54か
らの大気によって、合流通路15及び第1の負圧作動弁
12の第1の負圧室24の内部は大気圧に近くになる。
この結果、図2の状態になり、第1の負圧作動弁12の
弁体30が、燃料タンク10とキャニスタ14の間の燃
料ガス導入通路11を遮断する。従って、エンジン稼動
中に給油する場合であっても、燃料タンク10とキャニ
スタ14の間の燃料ガス導入通路11を遮断しているの
で、燃料タンク10内に導入した燃料がキャニスタ14
へ流れ出すことはなく、燃料タンク10への燃料の満タ
ン制御が可能となる。その後、給油が終ってキャップ6
2を被せると、通路64の開口部66が閉鎖されて、大
気導入通路54から合流通路15へは大気が導入されな
くなり、第1の負圧作動弁12の第1の負圧室24へ
は、吸気管16から負圧導入通路13を経由する負圧の
みが導入され、再び燃料タンク10とキャニスタ14の
間の燃料ガス導入通路11が開かれる。
導入通路13から合流通路15へ負圧が導入されると共
に、キャップ52が開かれて大気導入通路54から合流
通路15へ大気が導入される。この大気導入通路54か
らの大気によって、合流通路15及び第1の負圧作動弁
12の第1の負圧室24の内部は大気圧に近くになる。
この結果、図2の状態になり、第1の負圧作動弁12の
弁体30が、燃料タンク10とキャニスタ14の間の燃
料ガス導入通路11を遮断する。従って、エンジン稼動
中に給油する場合であっても、燃料タンク10とキャニ
スタ14の間の燃料ガス導入通路11を遮断しているの
で、燃料タンク10内に導入した燃料がキャニスタ14
へ流れ出すことはなく、燃料タンク10への燃料の満タ
ン制御が可能となる。その後、給油が終ってキャップ6
2を被せると、通路64の開口部66が閉鎖されて、大
気導入通路54から合流通路15へは大気が導入されな
くなり、第1の負圧作動弁12の第1の負圧室24へ
は、吸気管16から負圧導入通路13を経由する負圧の
みが導入され、再び燃料タンク10とキャニスタ14の
間の燃料ガス導入通路11が開かれる。
【0018】図7および図8は大気導入手段の他の実施
例を示す。フィラパイプ60の内部の給油口50に一端
を突出する作動部材としててこ76が備えられる。この
てこ76の他端はフィラパイプ60の外部に突出してい
る。このてこ76は軸74を中心に回転自在とされ、通
常状態においては、このてこ76の一端は図示しないバ
ネによって、給油口50内に充分突出するようにされて
いる(図8の状態)。給油ガン78が給油口50内に挿
入された際に、給油口50内に突出するてこ76の一端
は給油ガン78によって押され、てこ76は軸74を中
心に回転するように設定されている。フィラパイプ60
の外側でてこ76の付近に、一方を大気導入通路54と
連絡し他方を外気と連絡する孔77を形成したケース6
8が備えられる。このケース68内に前記孔77を開閉
するための弁体70と、孔77を閉鎖する方向に弁体7
0を付勢するバネ72とを備える。弁体70には孔77
を挿通して外部へ突出するアーム79が一体に形成され
ており、このアーム79は前記てこ76によってケース
68内に向けて移動する方向にのみ変位する。この図7
および図8における大気導入手段52’は、主として給
油ガン78によって回転させられるてこ76と、てこ7
8によって大気導入通路54と大気との間を開閉する弁
体70とから成るものである。
例を示す。フィラパイプ60の内部の給油口50に一端
を突出する作動部材としててこ76が備えられる。この
てこ76の他端はフィラパイプ60の外部に突出してい
る。このてこ76は軸74を中心に回転自在とされ、通
常状態においては、このてこ76の一端は図示しないバ
ネによって、給油口50内に充分突出するようにされて
いる(図8の状態)。給油ガン78が給油口50内に挿
入された際に、給油口50内に突出するてこ76の一端
は給油ガン78によって押され、てこ76は軸74を中
心に回転するように設定されている。フィラパイプ60
の外側でてこ76の付近に、一方を大気導入通路54と
連絡し他方を外気と連絡する孔77を形成したケース6
8が備えられる。このケース68内に前記孔77を開閉
するための弁体70と、孔77を閉鎖する方向に弁体7
0を付勢するバネ72とを備える。弁体70には孔77
を挿通して外部へ突出するアーム79が一体に形成され
ており、このアーム79は前記てこ76によってケース
68内に向けて移動する方向にのみ変位する。この図7
および図8における大気導入手段52’は、主として給
油ガン78によって回転させられるてこ76と、てこ7
8によって大気導入通路54と大気との間を開閉する弁
体70とから成るものである。
【0019】図8の状態から給油口50内に給油ガン7
8を挿入すると、給油ガン78によっててこ76が図7
の矢印A方向に回転させられ、そのてこ76によってア
ーム79がケース68内に向けて押される。これによっ
て、弁体70がバネ72を押しながら図7の上方に移動
して孔77が開かれる。この結果、大気がケース68内
を経て大気導入通路54に導入されて、第1の負圧作動
弁12の第1の負圧室24に至る。この第1の負圧作動
弁12の第1の負圧室24に至った大気によって第1の
負圧室24内が大気に近い圧力となり、弁体30で壁面
孔46を閉じ、燃料タンク10とキャニスタ14の燃料
ガス導入通路11を遮断する。このため、給油時(給油
ガン78の挿入時)は満タン制御が可能となる。また、
給油が終わって給油ガン78を抜き取ると、てこ76の
一端を押していた力がなくなるので(図8参照)、てこ
76は図示しないバネによって軸74を中心として矢印
B方向に回転する(図7から図8の状態に戻る)。一
方、弁体70はバネ72によって押されて、孔77を閉
鎖する。これにより、大気導入通路54への大気の導入
はなくなる。
8を挿入すると、給油ガン78によっててこ76が図7
の矢印A方向に回転させられ、そのてこ76によってア
ーム79がケース68内に向けて押される。これによっ
て、弁体70がバネ72を押しながら図7の上方に移動
して孔77が開かれる。この結果、大気がケース68内
を経て大気導入通路54に導入されて、第1の負圧作動
弁12の第1の負圧室24に至る。この第1の負圧作動
弁12の第1の負圧室24に至った大気によって第1の
負圧室24内が大気に近い圧力となり、弁体30で壁面
孔46を閉じ、燃料タンク10とキャニスタ14の燃料
ガス導入通路11を遮断する。このため、給油時(給油
ガン78の挿入時)は満タン制御が可能となる。また、
給油が終わって給油ガン78を抜き取ると、てこ76の
一端を押していた力がなくなるので(図8参照)、てこ
76は図示しないバネによって軸74を中心として矢印
B方向に回転する(図7から図8の状態に戻る)。一
方、弁体70はバネ72によって押されて、孔77を閉
鎖する。これにより、大気導入通路54への大気の導入
はなくなる。
【0020】なお、前記大気導入手段52’は給油ガン
78によって変位する作動部材をてこ76としたが、給
油ガン78によって変位するものをスライドする部材と
し、そのスライドする部材によって弁体を移動させて、
大気導入通路54に大気を導入するようにしてもよい。
また、給油ガン78の給油口50への挿入をセンサで感
知して、そのセンサの感知に応じて弁体を移動させて、
大気導入通路54に大気を導入するようにしてもよい。
78によって変位する作動部材をてこ76としたが、給
油ガン78によって変位するものをスライドする部材と
し、そのスライドする部材によって弁体を移動させて、
大気導入通路54に大気を導入するようにしてもよい。
また、給油ガン78の給油口50への挿入をセンサで感
知して、そのセンサの感知に応じて弁体を移動させて、
大気導入通路54に大気を導入するようにしてもよい。
【0021】図9は本発明の他の実施例の燃料給油装置
の概略図である。この図9において、図1と異なる点
は、キャニスタ14の大気口80にその大気口80を開
閉する第2の負圧作動弁12’を設け、負圧導入通路1
3の途中から分岐する分岐通路13’を設け、その分岐
通路13’から導入する負圧で第2の負圧作動弁12’
を作動させる点である。図10に示すように、この第2
の負圧作動弁12’は第1の負圧作動弁12と同じ構造
の弁である。この第2の負圧作動弁12’の構成部材に
おいて第1の負圧作動弁12と同じ構成部材は、同一の
参照番号を用いる。第2の負圧作動弁12’において、
第1の負圧室24へは分岐通路13’からの負圧が導入
されるように設定されている。室36は一方を大気と通
じ他方をキャニスタ14の大気口80を介してキャニス
タ14の内部と通じている。この室36は、例えばキャ
ニスタ14の大気口80と連絡する箇所に壁面44が設
けられ、この壁面44に設けた壁面孔46と第2の弁孔
48とを介して室36とキャニスタ14の大気口80と
が連絡している。この壁面孔46は第2のダイヤフラム
28に取り付けられた弁体30によって開閉させられ
る。なお、前記分岐通路13’は、負圧導入通路13の
途中から分岐するのではなく、合流通路15から分岐す
るようにしても良い。
の概略図である。この図9において、図1と異なる点
は、キャニスタ14の大気口80にその大気口80を開
閉する第2の負圧作動弁12’を設け、負圧導入通路1
3の途中から分岐する分岐通路13’を設け、その分岐
通路13’から導入する負圧で第2の負圧作動弁12’
を作動させる点である。図10に示すように、この第2
の負圧作動弁12’は第1の負圧作動弁12と同じ構造
の弁である。この第2の負圧作動弁12’の構成部材に
おいて第1の負圧作動弁12と同じ構成部材は、同一の
参照番号を用いる。第2の負圧作動弁12’において、
第1の負圧室24へは分岐通路13’からの負圧が導入
されるように設定されている。室36は一方を大気と通
じ他方をキャニスタ14の大気口80を介してキャニス
タ14の内部と通じている。この室36は、例えばキャ
ニスタ14の大気口80と連絡する箇所に壁面44が設
けられ、この壁面44に設けた壁面孔46と第2の弁孔
48とを介して室36とキャニスタ14の大気口80と
が連絡している。この壁面孔46は第2のダイヤフラム
28に取り付けられた弁体30によって開閉させられ
る。なお、前記分岐通路13’は、負圧導入通路13の
途中から分岐するのではなく、合流通路15から分岐す
るようにしても良い。
【0022】この第2の負圧作動弁12’は、エンジン
の停止時は第1の負圧室24に負圧が導入されないの
で、弁体30によって壁面孔46が閉じられる。この結
果、キャニスタ14の大気口80から第2の負圧作動弁
12’を経て燃焼ガス(炭化水素)が大気に拡散するの
を防止している。燃料の給油中は、大気導入通路54か
らの大気が第2の負圧作動弁12’の第1の負圧室24
に大気を導入して(負圧導入通路13に設けた絞り56
によって大気導入通路54からの大気が第1の負圧室2
4に入る)弁体30で壁面孔46を閉じ、キャニスタ1
4の大気口80を遮断する。即ち、エンジン起動中であ
って燃料を給油する場合には、キャニスタ14へは大気
が導入されることはない。また、燃料を給油しない場合
であってエンジン起動中には、第2の負圧作動弁12’
の第1の負圧室24に吸気管16からの負圧が導入さ
れ、弁体30が壁面孔46を開き(大気は図10の矢印
D方向に流れる)大気口80から大気がキャニスタ14
内に導入される。このキャニスタ14からは、吸入した
大気と共に燃料ガスをエンジン燃焼室に供給する。
の停止時は第1の負圧室24に負圧が導入されないの
で、弁体30によって壁面孔46が閉じられる。この結
果、キャニスタ14の大気口80から第2の負圧作動弁
12’を経て燃焼ガス(炭化水素)が大気に拡散するの
を防止している。燃料の給油中は、大気導入通路54か
らの大気が第2の負圧作動弁12’の第1の負圧室24
に大気を導入して(負圧導入通路13に設けた絞り56
によって大気導入通路54からの大気が第1の負圧室2
4に入る)弁体30で壁面孔46を閉じ、キャニスタ1
4の大気口80を遮断する。即ち、エンジン起動中であ
って燃料を給油する場合には、キャニスタ14へは大気
が導入されることはない。また、燃料を給油しない場合
であってエンジン起動中には、第2の負圧作動弁12’
の第1の負圧室24に吸気管16からの負圧が導入さ
れ、弁体30が壁面孔46を開き(大気は図10の矢印
D方向に流れる)大気口80から大気がキャニスタ14
内に導入される。このキャニスタ14からは、吸入した
大気と共に燃料ガスをエンジン燃焼室に供給する。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば機関
起動中に燃料を給油する場合であっても、燃料タンクと
キャニスタの通路を遮断することができ、燃料タンクへ
の燃料の満タン制御を行うことができるものである。
起動中に燃料を給油する場合であっても、燃料タンクと
キャニスタの通路を遮断することができ、燃料タンクへ
の燃料の満タン制御を行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料給油装置の概略図であ
る。
る。
【図2】エンジン停止時の第1の負圧作動弁の断面図で
ある。
ある。
【図3】エンジン始動直後の第1の負圧作動弁の断面図
である。
である。
【図4】エンジン運転中の第1の負圧作動弁の断面図で
ある。
ある。
【図5】大気導入通路を開いている状態の大気導入手段
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
【図6】大気導入通路を閉じている状態の大気導入手段
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
【図7】大気導入通路を開いている状態の大気導入手段
の他の例を示す断面図である。
の他の例を示す断面図である。
【図8】大気導入通路を閉じている状態の大気導入手段
の他の例を示す断面図である。
の他の例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の燃料給油装置の概略図で
ある。
ある。
【図10】エンジン運転中の第2の負圧作動弁の断面図
である。
である。
【図11】従来の燃料給油装置の概略図である。
【図12】従来の燃料給油装置の概略図である。
10 燃料タンク 11 燃料ガス導入通路 12 第1の負圧作動弁 12’ 第2の負圧作動弁 13 負圧導入通路 13’ 分岐通路 14 キャニスタ 15 合流通路 16 吸気管 18 通孔 20 壁面 22 第1のダイヤフラム 24 第1の負圧室 26 第1のチェック弁 28 第2のダイヤフラム 30 弁体 32 第2の負圧室 34 第2のチェック弁 36 通路 38 バネ 39 スプリングガイド 40 バネ 42 第1の弁孔 44 壁面 46 壁面孔 48 第2の弁孔 50 給油口 52 大気導入手段 52’ 大気導入手段 54 大気導入通路 56 絞り 58 雄ネジ 60 フィラパイプ 62 キャップ 64 通路 66 開口部 68 ケース 70 弁体 72 バネ 74 軸 76 てこ 78 給油ガン 80 大気口
Claims (9)
- 【請求項1】 燃料タンクとキャニスタとを接続する燃
料ガス導入通路と、その燃料ガス導入通路の途中に設け
られてその燃料ガス導入通路を開閉させるためのもので
あってその内部に負圧が導入されると燃料ガス導入通路
を開きその内部に大気が導入されると燃料ガス導入通路
を閉じる第1の負圧作動弁と、一方を第1の負圧作動弁
の内部と連絡し他方を吸気管と連絡する負圧導入通路
と、一方を第1の負圧作動弁の内部と連絡し他方を大気
と通じる大気導入通路と、その大気導入通路を開閉する
ために設けられるものであって給油中に前記大気導入通
路を開き給油以外の際には前記大気導入通路を閉じる大
気導入手段とを有し、給油中は大気導入通路を介して第
1の負圧作動弁の内部に大気を供給して前記燃料ガス導
入通路を閉じた状態にし、給油以外の際には大気導入通
路を閉鎖して吸気管からの負圧を第1の負圧作動弁の内
部へ導入してその負圧によって第1の負圧作動弁を作動
させるようにしたことを特徴とする燃料給油装置。 - 【請求項2】 前記第1の負圧作動弁は、通孔と第1の
弁孔を設けた第1の壁面と、その第1の弁孔を開閉する
ための第1のチェック弁と、第1の壁面を挟んで設けた
第1のダイヤフラムと第2のダイヤフラムと、第1の壁
面と第1のダイヤフラムの間に形成されるもので前記負
圧導入通路並びに前記大気導入通路と通じる第1の負圧
室と、第1の負圧室に設けられるものでその第1の負圧
室を広げる方向に第1のダイヤフラムを付勢する第1の
付勢手段と、第1の壁面と第2のダイヤフラムの間に形
成した第2の負圧室と、第2の負圧室に設けられるもの
でその第2の負圧室を広げる方向に第2のダイヤフラム
を付勢する第2の付勢手段と、第2のダイヤフラムを挟
んで第1の壁面の反対側に設けられるものであって前記
燃料ガス導入通路と連絡する室と、その室と燃料ガス導
入通路とを遮断するための第2の壁面と、その第2の壁
面に設けられて室と燃料ガス導入通路との両方に通じる
壁面孔並びに第2の弁孔と、その第2の弁孔を開閉する
ための第2のチェック弁と、第2のダイヤフラムと一体
に設けられるもので壁面孔を開閉するための弁体とから
成り、 第1の負圧室に導入した負圧により第1のダイヤフラム
を作動させて通孔を閉じ、その負圧が第1のチェック弁
を作動させて第1の弁孔を開いてその負圧を第2の負圧
室に導入し、この第2の負圧室に導入した負圧が第2の
ダイヤフラムを作動させて弁体により壁面孔を開き、第
1の負圧室に負圧の導入がなくなると第1のダイヤフラ
ムが元に戻って通孔を開き、この通孔により第1の負圧
室と第2の負圧室が連通して第2のダイヤフラムが元に
戻って弁体により壁面孔を閉じるようにしたことを特徴
とする請求項1記載の燃料給油装置。 - 【請求項3】 前記負圧導入通路と前記大気導入通路と
を合流させて合流通路とし、その合流通路を第1の負圧
室と連絡させたことを特徴とする請求項1記載の燃料給
油装置。 - 【請求項4】 前記大気導入手段が、前記大気導入通路
の開口部を燃料タンクの給油口に被せるキャップの着脱
によって開閉する構造としたことを特徴とする請求項1
記載の燃料給油装置。 - 【請求項5】 前記大気導入手段が、燃料タンクの給油
口に突出するものであって変位可能な作動部材と、その
作動部材の変位に応じて前記大気導入通路を開閉する弁
体とを有し、燃料タンクの給油口に給油ガンを挿入する
ことによって作動部材を変位させ、その変位した作動部
材によって弁体を移動させて大気導入通路を開くように
したことを特徴とする請求項1記載の燃料給油装置。 - 【請求項6】 前記負圧導入通路の途中に吸気管に大気
が流れ込むのを防止するための絞りを設けたことを特徴
とする請求項1記載の燃料給油装置。 - 【請求項7】 前記キャニスタに大気口を設け、その大
気口に負圧が導入されると大気口を開きその内部に大気
が導入されると大気口を閉じる第2の負圧作動弁を設け
たことを特徴とする請求項1記載の燃料給油装置。 - 【請求項8】 前記第2の負圧作動弁は、通孔と第1の
弁孔を設けた第1の壁面と、その第1の弁孔を開閉する
ための第1のチェック弁と、第1の壁面を挟んで設けた
第1のダイヤフラムと第2のダイヤフラムと、第1の壁
面と第1のダイヤフラムの間に形成される第1の負圧室
と、その第1の負圧室と前記負圧導入通路とを連絡する
分岐通路と、第1の負圧室に設けられるものでその第1
の負圧室を広げる方向に第1のダイヤフラムを付勢する
第1の付勢手段と、第1の壁面と第2のダイヤフラムの
間に形成した第2の負圧室と、第2の負圧室に設けられ
るものでその第2の負圧室を広げる方向に第2のダイヤ
フラムを付勢する第2の付勢手段と、第2のダイヤフラ
ムを挟んで第1の壁面の反対側に設けられるものであっ
て前記キャニスタに設けられる大気口と連絡する室と、
その室とキャニスタに設けられる大気口とを遮断するた
めの第2の壁面と、その第2の壁面に設けられて室とキ
ャニスタに設けられる大気口との両方に通じる壁面孔並
びに第2の弁孔と、その第2の弁孔を開閉するための第
2のチェック弁と、第2のダイヤフラムと一体に設けら
れるもので壁面孔を開閉するための弁体とから成り、 第2の負圧室に導入した負圧により第1のダイヤフラム
を作動させて通孔を閉じ、その負圧が第1のチェック弁
を作動させて第1の弁孔を開いてその負圧を第2の負圧
室に導入し、この第2の負圧室に導入した負圧が第2の
ダイヤフラムを作動させて弁体により壁面孔を開き、第
1の負圧室に負圧の導入がなくなると第1のダイヤフラ
ムが元に戻って通孔を開き、この通孔により第1の負圧
室と第2の負圧室が連通して第2のダイヤフラムが元に
戻って弁体により壁面孔を閉じるようにしたことを特徴
とする請求項7記載の燃料給油装置。 - 【請求項9】 前記負圧導入通路において前記分岐通路
との分岐位置よりも吸気管側に、吸気管に大気が流れ込
むのを防止するための絞りを設けたことを特徴とする請
求項8記載の燃料給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3752794A JPH07224728A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 燃料給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3752794A JPH07224728A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 燃料給油装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224728A true JPH07224728A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=12500021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3752794A Pending JPH07224728A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 燃料給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224728A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101120422B1 (ko) * | 2002-12-03 | 2012-02-27 | 이턴 코포레이션 | 연료 탱크의 증기 방출 제어 시스템 및 그 제어 방법 |
JP2015051689A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用燃料タンク |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP3752794A patent/JPH07224728A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101120422B1 (ko) * | 2002-12-03 | 2012-02-27 | 이턴 코포레이션 | 연료 탱크의 증기 방출 제어 시스템 및 그 제어 방법 |
JP2015051689A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用燃料タンク |
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