JPH07224312A - 金属および金属合金を溶融および処理する方法および装置 - Google Patents

金属および金属合金を溶融および処理する方法および装置

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JPH07224312A
JPH07224312A JP7022115A JP2211595A JPH07224312A JP H07224312 A JPH07224312 A JP H07224312A JP 7022115 A JP7022115 A JP 7022115A JP 2211595 A JP2211595 A JP 2211595A JP H07224312 A JPH07224312 A JP H07224312A
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ladle
slag
melting
treatment
station
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JP7022115A
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Alok Choudhury
ショウトフーリ アローク
Jochen Schumann
シューマン ヨッヒェン
Harald Scholz
ショルツ ハラルト
Jan-Erwin Schindler
シンドラー ヤン−エルヴィン
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Leybold Durferrit GmbH
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Leybold Durferrit GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C7/00Treating molten ferrous alloys, e.g. steel, not covered by groups C21C1/00 - C21C5/00
    • C21C7/0075Treating in a ladle furnace, e.g. up-/reheating of molten steel within the ladle
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21CPROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
    • C21C5/00Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
    • C21C5/52Manufacture of steel in electric furnaces
    • C21C5/5252Manufacture of steel in electric furnaces in an electrically heated multi-chamber furnace, a combination of electric furnaces or an electric furnace arranged for associated working with a non electric furnace

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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 金属および金属合金を、固形装入材料の形で
冶金容器中で電気エネルギーの供給下に溶融する方法に
おいて、固形装入材料を取鍋中で溶融する。その後溶融
液を通して時々ガスの導通下に処理工程、即ち脱炭、脱
リン、脱酸、脱硫、合金化および非金属介在物の除去の
少なくとも1つを同じ取鍋中で実施する。この方法を実
施する装置は、取鍋(5)用のほぼT字状に互いに整列
されている2つの運搬路(W1,W2)を有し、“T”
の頭部には予熱ステーション(9)およびスラグ除去ス
テーション(14)が配置され、予熱ステーション
(9)とスラグ除去ステーション(14)の間で、
“T”の頭部とウェブ部の交点には加熱装置を有する第
1処理ステーション(10)、“T”ウェブ部の自由端
には真空処理用の第2処理ステーションが配置されてい
る。 【効果】 方法が著しく簡単になり、エネルギーが節約
されかつ装置に対する投資費が劇的に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属および金属合金、殊
に鋼を、固形装入材料の形で、冶金容器中で電気エネル
ギーの供給下に溶融および処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この場合、装入材料としては殊に砕片状
スクラップが挙げられる。従来この場合には、固形装入
材料を電気のアーク炉中で溶融し、脱炭、脱リンし、粗
合金化する方法で実施された。所望温度に到達した後、
スラグを殆んど含有しない溶融液を取鍋中へ抽出する。
それから取鍋内の溶融液に、たとえば CaOとCaF2
からなっていてもよい反応性のスラグ混合物を装入す
る。引き続き、溶融液をさらに処理する場合、温度ロス
を補償するために取鍋を電気加熱の取鍋炉中で加熱す
る。必要である場合には溶融液をこの加熱相の間所望の
化学組成を達成するために合金化する。
【0003】所定の規格により、溶融液をガス抜装置内
でガス抜する。低加炭高クロム含有合金を製造する場合
は溶融液をガス抜装置中で酸素で吹製し、減圧下に脱炭
する(いわゆるVOD法)。VOD法においては、脱炭
の際に発熱下に進行するCO反応に基づき十分な熱が生
じるので、通常取鍋炉内での加熱は断念する。処理の完
結後、溶融液を連続鋳造法かまたはインゴット鋳造法に
よって鋳込む。
【0004】しかし、久しい以前から慣用の方法実施は
下記の欠点を有する:まず第一に、電気のアーク炉のよ
うな特別な溶融装置が必要とされる。この装置は、高い
設備費、炉のための付加的所要スペース、炉のライニン
グないしはレンガ内張のための代替部品の広汎なストッ
クならびに耐火材料の付加的消費を必要とする。さら
に、かなりの大きさで炉操作員のための人件費が生じ
る。炉のライニングないしは炉の修理の間、生産休止が
生じる。炉から取鍋中へ抽出する場合に生じる付加的温
度ロスを、取鍋炉内で補償しなければならない。
【0005】従来、完全な溶融法、固形装入材料の装入
を取鍋(運搬取鍋とも呼ばれる)中で実施する提案は提
起されなかった。運搬取鍋には通例既に溶融した金属が
供給され、その後にはじめて取鍋内で種々の処理方法が
実施された。
【0006】ドイツ国特許出願公開第3722167号
により、取鍋中で固形材料を溶融することは既に公知で
あるが、該材料はいわゆるフラッシュ電極(Absch
merzelectrode)からなる。この目的のた
めにも、取鍋に差当り液状金属を供給し、フラッシュ電
極の溶融をたんに、溶融液に特定の物質、たとえば付加
的合金元来を供給する目的のために行なうことが必要で
ある。この場合フラッシュ電極を介して供給される金属
分量は、全金属量の数分の1にすぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は冒頭に記載した部類の方法を著しく簡単にし、その際
熱エネルギーを節約し、かつ方法を実施するための装置
に対する投資費を劇的に減少することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】設定された課題の解決は
冒頭に記載した方法において本発明によれば、装入材料
を取鍋中で溶融し、溶融液にガスを少なくとも時々導通
しながれ、処理過程(脱炭、脱リン、脱酸、脱硫、合金
化および非金属介在物の除去)のいずれかを同じ取鍋中
で実施することによって行なわれる。
【0009】本発明方法は特別な溶融炉、たとえば電気
のアーク炉を完全に断念するのを可能にする。むしろ、
本発明によれば固形装入材料を処理鍋自体中でエネルギ
ー供給によって溶融する。溶融エネルギーは種々の方法
で、たとえば電気のアークおよび/またはプラズマおよ
び/または誘導加熱を用いて供給することができる。従
来通常溶融装置中で行なわれた冶金的処理過程、たとえ
ば脱炭、脱リン、脱酸、脱硫、合金化および非金属介在
物の除去は本発明によれば同じ取鍋中で実施することが
できる。この場合、溶融液のその後の処理は、従来公知
の作業条件下で行なうことができる。本発明は、経費の
低減のほかに、その後の処理の間の温度ロスが非常に少
ないという付加的利点を生じる。それというのも取鍋の
ライニングは溶融する間既に加熱され、溶融液とはほと
んど熱平衡状態にあるからである。本発明の特別な利点
は相応に設備された製鋼工場を材料の流れに関し非常に
合理的に設計することができることである。
【0010】この場合、装入材料を部分量で取鍋中へ投
入し、各部分量を、それぞれ次の部分量を配量する前に
溶融するのがとくに有利である。即ち、装入される塊状
物は通常かさ高であるので、最終的溶融液の液面は、装
入材料の最上方の塊片よりも非常に低い。部分量で装入
材料を添加することによって、取鍋のとくに良好な充填
度を達成することができる。
【0011】少なくとも1つの工程を実施するためのス
ラグ形成剤の全量を装入材料の最初の部分量と一緒に取
鍋中へ投入することもとくに有利である。経験則(Fa
ustregel)によれば、全装入材料1トンにつき
スラグ形成剤約10kgが必要とされる。20トンの取
鍋において差当り10トンの一部分量のみを溶融すると
きでも、スラグ形成剤200kgの全必要量は既に最初
の部分量を溶融する前に添加される。これにより、とく
に激しいスラグ反応が可能となる。
【0012】さらに、この場合、取鍋のレンガ内張ない
しはライニングを固形装入材料の投入前に少なくとも6
00℃、とくに少なくとも800℃の温度に予熱するの
が有利である。この場合、取鍋を装入材料の最初の部分
量と一緒に、しかも化石燃料を用いて、電気エネルギー
で加熱を開始する前に、上記温度に加熱するのがとくに
有利である。固形の塊片は、その表面積対体積の比が大
きいため、バーナー焔からのエネルギー吸収に有利であ
り、同時に熱燃焼ガスの分配を惹起するので、この燃焼
ガスは取鍋のレンガ内張に良好に到達することができ
る。従って、こうして予熱工程は著しく促進される。
【0013】部分量を溶融する場合、同様に激しいエネ
ルギーの供給を保証するために、アーク炉加熱の際にア
ーク電極、プラズマバーナによる加熱の際には少なくと
も1つのプラズマバーナを、装入材料の溶融割合に従っ
て再調整するのがとくに有利である。これは、電極なら
びにプラズマバーナに相応に長い案内を備えることを意
味する。
【0014】また、本発明は本方法を実施する装置にも
関する。同じ課題を解決するために、この装置は本発明
によれば、取鍋の2つの運搬路がほぼT字形に相互に整
列されており、“T”の頭部に予熱ステーションおよび
スラグ除去ステーションが配置され、予熱ステーション
とスラグ除去ステーションの間で“T”の頭部とウェブ
部との交点には、加熱装置を有する第1処理ステーショ
ンが配置され、ウェブ部の自由端部に真空処理用処理ス
テーションが配置されていることを特徴とする。
【0015】この場合またしても、第1処理ステーショ
ンと第2処理ステーションの間に添加物用バンカーステ
ーションが配置され、それから運搬手段が双方の処理ス
テーションに通じているのが有利である。これによっ
て、バンカーステーションから添加剤を第1処理ステー
ションならびに第2処理ステーションに選択的に供給す
ることが可能であるので、添加剤は最適に装入すること
ができる。
【0016】さらにこの場合、双方の処理ステーション
の間に延びる運搬路の側方に操作スタンドを配置するの
が有利である。この配置によって、操作員は方法の経過
を極めて正確に視覚的に監視し、制御することが可能で
ある。
【0017】本方法および装置の他の有利な構成は従属
請求項から明らかである。
【0018】本発明による装置の2実施例を、下記に図
1および図2につき詳述する。
【0019】図1には3つの運搬路W1,W2おいびW
3を有する装置が示されていて、運搬路W1およびW3
は互いに平行に延びるレール1および2によって形成さ
れる。これに対して垂直に延びる第2の運搬路W2は、
ここに示されてない取鍋用運搬クレーンによって形成さ
れる。
【0020】運搬路W1およびW3には、それぞれ1つ
の取鍋5用の水平な旋回軸受装置4を備えるいわゆる運
搬車3が必要とされる。取鍋5は、取鍋内容物を鋳込む
ため2つの側方の旋回ジャーナル6および注出し口7を
有する。図1は、取鍋5を有する運搬車3を種々の位置
で示す(点線)。
【0021】第1運搬路W1に沿って、差当り修理およ
び保守ステーション8が存在し、これに続いて詳細に示
されてない化石燃料用バーナーを有する予熱ステーショ
ン9が存在する。予熱ステーション9において、取鍋5
に著量の装入材料およびスラグが供給される。予熱ステ
ーションにおいて、内容物を有する取鍋が上記に記載し
た方法で予熱される。
【0022】予熱ステーション9に、運搬路W1の方向
に第1処理ステーション10が続き、該処理ステーショ
ンには取鍋蓋11が所属し、この蓋を電流供給装置12
と結合している3つの、詳細に示されてない、アーク電
極が貫通している。取鍋の蓋11はなお吸引導管13を
備えている。取鍋の蓋11は昇降可能に懸架されてい
て、そのため運搬車3がその下方に来た後、相応に構成
された取鍋5の縁上に載る。この第1処理ステーション
10において、装入材料の溶融および、大気圧下に実施
される限り、その後処理が行なわれる。装入材料の別の
部分量を補給するために、取鍋5は再び予熱ステーショ
ン9に返送することができる。それというのもこの位置
で取鍋開口に上方から良好に接近しうるからである。
【0023】溶融しかつ個々の工程の少なくとも一部を
実施した後スラグの交換を行なうことが必要となる。こ
の目的のために、第1運搬路W1の延長上に、スラグ収
容タンク15が所属しているスラグ除去ステーション1
4が存在する。図1に示した場合においては旋回軸受装
置4の軸線A−Aがレール1に対して直角に延びるの
で、注出し口7はレールの走行方向に整列されている。
新しいスラグを補給するために、取鍋5は再び予熱ステ
ーション9に返送することができる。しかし、スラグ除
去ステーション14に、ここに示されていないスラグバ
ンカーを所属させることも可能である、第1運搬路W1
および第2運搬路W2はT字状に相互に整列されてお
り、第1処理ステーション10は“T”の頭部とウェブ
部との交点に配置されていることが認められる。第2運
搬路W2の末端には第2処理ステーション16が配置さ
れていて、該ステーションはこの場合には取鍋5を装入
することができる真空室17からなる。双方の処理ステ
ーション10および16は、双方共酸素ランスを備えて
いるが、該ランスは簡単のため図示されていない。真空
室17の代りに、吸引導管を介してポンプ組に接続さ
れ、取鍋の上縁に載置しうる別の取鍋蓋を設けることも
できる。
【0024】第1処理ステーション10と第2処理ステ
ーション16の間には多数の個別チャンバからなり、そ
の中へ溶融液用の異なる添加剤が収納されているバンカ
ーステーション18が配置されている。このバンカース
テーション18からは、運搬装置19および20が個々
の処理ステーションに通じている。これらの運搬装置は
搬送といまたは搬送管として構成されていてもよい。真
空室17に所属する運搬装置20は、側方へ旋回可能に
配置されているので、真空室17中へ取鍋5を上方から
装入するのは阻止されない。
【0025】レール2上にはなお2つの運搬車3および
3aが存在し、その上へ取鍋5を真空室17から持上げ
た後に載置することができる。ここから、取鍋は次いで
鋳造のためにインゴット鋳造ステーションまたは連続鋳
造ステーションにもたらすことができる。
【0026】第2運搬路W2の側方ないしはバンカース
テーションの側方には、操作スタンド21が存在し、操
作員はここから、たんに補助操作員によりいずれにせよ
面倒をみなければならないスラグ除去ステーションを除
き、装置および方法の経過への展望を有することが認め
られる。
【0027】なお、ここで新しい目的のために使用され
る自体公知の取鍋は通常その底または底範囲に、溶融液
を通して洗浄ガスを導通するための1つまたは幾つかの
洗浄装置(Spuelsteine)を有することを述
べる。この場合、洗浄装置は、溶融液または溶融液から
の不純物により閉塞するのをさけるため、はじめから洗
浄ガスを貫流させることが重要である。
【0028】図2は、図1のほぼ右半分を拡大尺で示す
が、レール1上を走行可能な運搬車の旋回軸受装置支承
部4の軸線A−Aは垂直軸を中心に90°だけ回転され
ているので、旋回軸線A−Aは今やレール1に対して平
行に延びるという決定的相違を有する。いずれの側に注
出し口7が配置されているかにより、一方の側または他
方の側にスラグ収容タンク15または15aを設けるこ
とが可能である。これによって、装置全体の所要設置面
積を相応に減少することができる。
【0029】
【実施例】
例I:図1による装置において、20トンの収容能力を
有する取鍋に、約10cmと20cmの間の寸法を有す
る砕片からなる鋼スクラップ10トンの第1部分量およ
びCaOからなるスラグ形成剤200kgの全量を充填
し、内容物を有する取鍋を予熱ステーションにおいてガ
スバーナーによって約950℃の温度に加熱した。次
に、取鍋を第1処理ステーション中へ移動させ、内容物
を3つのアーク電極を用いて溶融し、約1600℃に過
熱した。順次に、2つの別の取鍋を約500℃に予熱
し、それぞれ5トンの部分量を装入し、それぞれ完全に
溶融した。分析で、表1の第1行に記載した、溶融液の
組成が生じた。
【0030】引き続き、溶融液を10分間、脱炭および
脱リンのため、上方から酸素ランスで吹製した。分析
で、表1の第2行に記載した値が生じた。
【0031】その後、スラグをスラグ除去ステーション
において除去し、CaO 80重量%および CaF2
20重量%からなる新しいスラグ 200kgによって
代替した。第1処理ステーションにおいて、溶融液にバ
ンカーステーションからC,Si,MnおよびAlのよ
うな合金化および脱酸剤を添加し、アーク電極によっる
加熱を、10分間再び行なった。新たな分析で、表1、
第3行に記載した値が生じた。
【0032】その後、取鍋を第2処理ステーションの真
空室中へ送入し、20分間5mbarよりも小さい圧力
にさらし、その後真空を中止するが、処理はなお洗浄ガ
スをさらに10分間導通することによって続けた。溶融
液の温度は最後に1570℃に達した。その後、溶融液
を取鍋から直接インゴットに鋳造した。最終分析は表1
の第5行に認められる。
【0033】全溶融および処理時間の間、取鍋の底に配
置された洗浄レンガによって、不断に洗浄ガスが溶融液
を通して導通された。
【0034】 表1: C Si Mn P S Al % % % % % % 1 0.05 0.004 0.19 0.030 0.020 0.0 2 0.02 0.005 0.12 0.015 0.018 0.0 3 0.17 0.38 1.45 0.016 0.019 0.047 4 0.17 0.40 1.40 0.016 0.005 0.035 5 0.17 0.40 1.40 0.016 0.005 0.030 例II:図1による装置において、18/8−クロム・
ニッケル鋼(AlSl 304)を製造するために、2
0トンの収容能力を有する取鍋に、約10cm〜20c
mの寸法を有する砕片からなる相応するスクラップ10
トンの最初の部分量およびCaOからなるスラグ形成剤
200kgの全量を充填し、内容物を有する取鍋を予熱
ステーション中でガスバーナーによって約950℃の温
度に加熱した。次いで、取鍋を第1処理ステーション中
へ移動させ、ここで内容物を3つのアーク電極を用いて
溶融し、約1580℃に過熱した。順次に2つの別の取
鍋を約500℃に予熱し、それぞれ5トンの部分量を装
入し、それぞれ完全に溶融し、同様に約1580℃の温
度にもたらした。分析で、表IIの第1行に記載した溶
融液の組成が生じた。
【0035】引き続き、溶融液を10分間、部分的脱炭
のため酸素ランスで上方から吹錬し、その際温度は16
20℃に上昇した。分析で、表IIの第2行に記載した
値が生じた。
【0036】その後、スラグをスラグ除去ステーション
で除去し、CaO 80重量%および CaF2 20重
量%からなる新しいスラグ 200kgによって代え
た。第2処理ステーションにおいて、溶融液にバンカー
ステーションからなお不足している合金成分を添加し、
溶融液を60〜80mbarの真空下およびランスによ
り酸素の吹込み下に、20分間いわゆるVOD処理を実
施し、その際温度は発熱反応のため1700℃に上昇し
た。新たな分析で、表1の第3行に記載した値が生じ
た。その後、溶融液に第2処理ステーションの真空室中
で、Al,SiおよびMnの群からの少なくとも1つの
還元剤を添加し、20分間5mbarよりも小さい圧力
にさらした(いわゆるVD処理)。この場合、温度は1
650℃に低下し、分析値は表IIの第4行に認められ
る。
【0037】その後、真空を中止したが、処理はなおさ
らに10分間洗浄ガスとしてアルゴンを導通することに
よって続行した。その際、同時に場合により合金元素の
補正を行なった。最後に、溶融液の温度は1610℃に
達した。分析で、表IIの第5行に記載した値が生じ
た。その後、溶融液を直接に取鍋からインゴットに鋳造
した。最終分析は、表IIの第6行に認められる。
【0038】全溶融および処理時間の間、取鍋の底に配
置された洗浄装置によって不断に洗浄ガスを溶融液を通
して導通した。
【0039】 表II C Si Mn P S Cr Ni Al O % % % % % % % % ppm 1 1.2 0.40 0.80 0.022 0.028 18.8 9.5 − − 2 0.85 0.15 0.57 0.022 0.028 18.4 9.45 0.005 − 3 0.01 0.03 0.55 0.024 0.020 17.8 9.4 0.005 675 4 0.014 0.48 0.70 0.023 0.010 18.2 9.4 0.010 − 5 0.015 0.68 0.77 0.023 0.008 18.8 9.4 0.017 40 6 0.016 0.68 0.77 0.023 0.008 18.9 9.4 0.015 30
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の第1実施例の平面図
【図2】他の構成のスラグ除去ステーションを有する、
図1からの部分図の拡大図
【符号の説明】
W1,W2,W3 運搬路 1,2 レール 3 運搬車 4 旋回軸受装置 5 取鍋 6 旋回ジャーナル 7 注出し口 8 保守ステーション 9 予熱ステーション 10 処理ステーショ 11 取鍋蓋 12 電流供給装置 13 吸引導管 14 スラグ除去ステーション 15,15a スラグ収容タンク 16 処理ステーション 17 真空室 18 バンカーステーション 19,20 運搬装置 21 操作スタンド
フロントページの続き (72)発明者 ハラルト ショルツ ドイツ連邦共和国 ローデンバッハ アル ベルト−アインシュタイン−シュトラーセ 2 (72)発明者 ヤン−エルヴィン シンドラー ドイツ連邦共和国 ザースバッハヴァルデ ン ベルクヴァイデ 19

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属および金属合金を、固形装入材料の
    形で冶金容器中で電気エネルギーの供給下に溶融および
    処理する方法において、装入材料を取鍋中で溶融し、溶
    融液を通して少なくとも時々ガスの導通下に処理工程
    脱炭、脱リン、脱硫、合金化および非金属介在物の除去
    の少なくとも1つを、同じ取鍋中で実施することを特徴
    とする金属および金属合金を溶融および処理する方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも処理工程 脱炭、脱リン、合
    金化を大気圧下に実施することを特徴とす請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 装入材料を部分量で取鍋中へ投入し、各
    部分量を、そのつど次の部分量を配量する前に溶融する
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 同じ取鍋中で、反応性スラグの添加によ
    り処理を実施することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの工程を実施するための
    全スラグ量を、装入材料の最初の部分量と一緒に取鍋中
    へ投入することを特徴とする請求項3または4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 個々の工程の間の処理を、少なくとも一
    度、スラグの除去(“スラグ抽出”)および新しいスラ
    グによるスラグの代替によって中断することを特徴とす
    る請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 取鍋のレンガ内張を、固形装入材料の投
    入前に少なくとも600℃の温度に加熱することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 取鍋を装入材料の最初の部分量と共に、
    加熱を電気エネルギーで開始する前に、化石燃料を用い
    て少なくとも600℃の温度に予熱することを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 取鍋を、溶融および大気圧下で処理の終
    結後真空処理にかけ、これにより溶融液から水素、窒素
    および硫黄のようなガス状成分を除去することを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 真空処理の間脱炭の目的のために溶融
    液にランスを用いて上方から酸素または酸素含有ガスを
    吹付けることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 真空処理を、反応性スラグからなる層
    の下方で実施することを特徴とする請求項9記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 取鍋の内容物を、溶融の間および/ま
    たは次の工程の少なくとも1つの間、取鍋中で少なくと
    も1つの洗浄装置によりガス供給下に洗浄ガス処理にか
    けることを特徴とする請求項1から11までのいずれか
    1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 取鍋にアーク加熱によりエネルギーを
    供給し、アーク電極を、装入材料の溶融する割合に応じ
    て再調整することを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 取鍋に、少なくとも1つのプラズマバ
    ーナーによってエネルギーを供給し、少なくとも1つの
    プラズマバーナーを、装入材料の溶融する割合に応じて
    再調整することを特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 取鍋に誘導加熱によりエネルギーを供
    給することを特徴とする請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1から15までのいずれか1項
    記載の方法を実施する装置において、取鍋の2つの運搬
    路(W1,W2)がほぼT字状に相互に整列されてい
    て、“T”の頭部に予熱ステーション(9)およびスラ
    グ除去ステーション(14)が配置され、予熱ステーシ
    ョン(9)とスラグ除去ステーション(14)の間
    で、”T”の頭部とウェブ部の交点には加熱装置を有す
    る第1処理ステーション(10)が配置され、ウェブ部
    の末端に真空処理のための第2処理ステーション(1
    6)が配置されていることを特徴とする、金属および金
    属合金を溶融および処理する装置。
  17. 【請求項17】 第1処理ステーション(10)と第2
    処理ステーション(16)の間に添加物用バンカーステ
    ーション(18)が配置されていて、そこから運搬装置
    (19,20)が双方の処理ステーション(10,1
    6)に通じていることを特徴とする請求項16記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 双方の処理ステーション(10,1
    6)の間に延びる運搬路(W2)の側方に操作スタンド
    (21)が配置されていることを特徴とする請求項16
    記載の装置。
  19. 【請求項19】 レール(1,2)で取鍋(5)を運搬
    するために、取鍋用の水平な旋回軸受装置(4)を有す
    る運搬車(3)が設けられていることを特徴とする請求
    項16記載の装置。
  20. 【請求項20】 取鍋(5)の旋回軸受装置(4)の軸
    線(A−A)がレール(1)に対して直角に延びかつレ
    ールの走行方向にスラグ収容タンク(15)が配置され
    ていることを特徴とする請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 取鍋(5)の旋回軸受装置(4)の軸線
    (A−A)がレール(1)に対して平行に延びかつレー
    ルの少なくとも一方の側にスラグ収容タンク(15,1
    5a)が配置されていることを特徴とする請求項20記
    載の装置。
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