JPH07224003A - 新規グリセリルエーテル誘導体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

新規グリセリルエーテル誘導体及びこれを含有する化粧料

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JPH07224003A
JPH07224003A JP33096494A JP33096494A JPH07224003A JP H07224003 A JPH07224003 A JP H07224003A JP 33096494 A JP33096494 A JP 33096494A JP 33096494 A JP33096494 A JP 33096494A JP H07224003 A JPH07224003 A JP H07224003A
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JP
Japan
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glyceryl ether
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alcohol
ether derivative
glyceryl
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JP33096494A
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Takashi Yokota
尚 横田
Kiyomi Tachibana
清美 橘
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Kose Corp
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式I [R1とR2はC8以上の分岐してもよい飽和もしくは不
飽和の炭化水素基、Lは基−OCH2CH(OH)CH2
−、l1およびl2は1〜3、Aは次の基 (R3はC8以上の分岐してもよい飽和もしくは不飽和の
炭化水素基、n1は1〜10、n2、n3およびn4はそれ
ぞれ0〜10、m1およびm2は1または2、l3は1〜
3を示す)を示す]のグリセリルエーテル誘導体および
これを含有する化粧料。 【効果】 本グリセリルエーテル誘導体は優れた乳化
能、ゲル化能や抱水性を有し、皮膚に対する安全性も高
く、化粧品原料として有用であり、これを配合した化粧
料は乳化安定性が向上し、保湿性、柔軟性を持ちながら
油性感やべたつき、膜感のない水々しい使用感を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なグリセリルエー
テル誘導体及びこれを含有する化粧料に関し、さらに詳
細には、油性基剤、乳化剤、乳化安定剤、ゲル化剤等の
化粧品原料として有用で、かつ、使用性、安全性に優れ
た新規なグリセリルエーテル誘導体及びこれを含有する
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の脂肪族の一価のアルコール
類は、優れたゲル化能や抱水性を有し、皮膚に対する安
全性も高いため、化粧品原料として古くから用いられ、
主にクリームや乳液類のような乳化化粧料の油相成分や
乳化助剤として配合されてきた。
【0003】近年、新しいタイプの油相成分としてグリ
セリルエーテルが提供されている。このグリセリルエー
テルは、化粧品の油相成分の他、乳化安定剤、油中水
(w/o)型乳化剤として用いられており、皮膚に塗布
した時に化粧料の伸びを良くし、しなやかな感じを与
え、保湿性を有することが知られている。
【0004】しかしながら、グリセリルエーテルのw/
o乳化能や乳化安定性は、必ずしも満足のいくものでは
なく、さらに、グリセリルエーテルを配合した化粧料
は、十分な保湿性を有するものの、反面、油性感やべた
つき、膜感を生じ、水々しさやさっぱり感に欠けるとい
う問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、グリセリルエ
ーテルのような、油性感やべたつき、膜感を生じる等の
問題がなく、かつ、十分なゲル化能や抱水性を有し、皮
膚に対する安全性も高い化粧料原料の開発が要望されて
いた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を行った結果、グリセリルエーテル
と多塩基酸とをエステル化することにより得られる新規
なグリセリルエーテル誘導体は、化粧品原料として一価
アルコールとグリセリルエーテルの有する上記の長所を
併せもつことを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の一般式(I)
【化3】 [式中、R1およびR2は同一または異なって、炭素数8
以上の直鎖または分岐鎖の飽和もしくは不飽和の炭化水
素基を示し、Lは基−OCH2CH(OH)CH2 −を、
1およびl2は1〜3の数を示し、Aは次の何れかの基
【化4】 (ここで、R3は炭素数8以上の直鎖または分岐鎖の飽
和もしくは不飽和の炭化水素基を示し、n1は1〜10
の数を、n2、n3およびn4はそれぞれ0〜10の数を
示し、m1およびm2は1または2の数を、l3は1〜3
の数を示す)を示す]で表される新規なグリセリルエー
テル誘導体及びこれを含有する化粧料を提供するもので
ある。
【0008】本発明の新規グリセリルエーテル誘導体
は、例えば下式に従い、グリセリルエーテル(II)と多
塩基酸(III)とを通常のエステル化反応に付すことに
より得ることが出来る。
【0009】
【化5】 (式中、Rは炭素数8以上の直鎖または分岐鎖の飽和も
しくは不飽和の炭化水素基を示し、A'は次の何れかの
【化6】 を示し、l4は1〜3の数を示し、R1、R2、R3、L、
A、n1、n2、n3、n4 、m1、m2、l1、l2およびl
3は前記した意味を有する)
【0010】本発明のグリセリルエーテル誘導体(I)
を製造するにあたり、その原料として用いられるグリセ
リルエーテル(II)の好ましい具体例としては、グリセ
リルモノセチルエーテル(キミルアルコール)、グリセ
リルモノステアリルエーテル(バチルアルコール)等の
直鎖飽和炭化水素基を有するグリセリルモノエーテル、
グリセリルモノオレイルエーテル(セラキルアルコー
ル)等の直鎖不飽和炭化水素基を有するグリセリルモノ
エーテル、グリセリルモノイソステアリルエーテル等の
分岐鎖飽和炭化水素基を有するグリセリルモノエーテ
ル、グリセリルモノイソオレイルエーテル等の分岐鎖不
飽和炭化水素基を有するグリセリルモノエーテルが挙げ
られ、また、ジグリセリルモノパルミチルエーテル、ト
リグリセリルモノステアリルエーテル等のジ−またはト
リ−グリセリルエーテルを用いることもできる。
【0011】これらの中でも、特にα―モノグリセリル
エーテルが好ましく、より具体的には、キミルアルコー
ル、バチルアルコール、セラキルアルコール等を例示で
きる。
【0012】原料として使用されるグリセリルエーテル
(II)は、公知の化合物であり、天然物より採取したも
のでも、公知の方法により合成したものでもよく、ま
た、市販品を用いてもよい。
【0013】上記のグリセリルエーテルは、最終グリセ
リルエーテル誘導体の目的、用途に応じてこれらを単独
で、若しくは組み合わせて使用しても良い。
【0014】一方、他の原料である多塩基酸(III)と
しては、例えばマロン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸、マレイン酸等を挙げることができ、なか
でも分子内にカルボキシル基と水酸基とを有するオキシ
酸、例えば酒石酸、リンゴ酸、クエン酸等の脂肪族オキ
シ酸が好ましい。
【0015】これらの多塩基酸(III)は、天然物ある
いは公知の方法により合成したものでもよく、また、市
販品を用いてもよい。
【0016】グリセリルエーテル(II)と多塩基酸(II
I)のエステル化反応は、通常のエステル類の合成方法
に従い実施することができ、例えばグリセリルエーテル
(II)を加熱して溶解し、そこに多塩基酸(III)およ
び塩基性触媒を加えて100〜200℃の温度で脱水反
応を行うことにより実施される。
【0017】以上のようにして得られた反応生成物は、
目的とする上記式(I)のグリセリルエーテル誘導体を
主成分とする混合物である。 すなわち、グリセリルエ
ーテル(II)と多塩基酸(III)のエステルであるグリ
セリルエーテル誘導体(I)の他、多塩基酸(III)同士
が反応してポリマー化したものに更にグリセリルエーテ
ル(II)が反応したエステルや、グリセリルエーテル誘
導体(I)に更に多塩基酸(III)同士が反応したエステ
ル等が含まれている。 そして、この混合物自体、化粧
料用油剤として優れた性能を有するものであるが、さら
に必要に応じてこれを抽出、再結晶等の手段で精製する
ことにより、目的とするグリセリルエーテル誘導体
(I)を単離することも可能である。
【0018】なお、本発明のグリセリルエーテル誘導体
は、組み合わせるグリセリルエーテル(II)及び多塩基
酸(III)の種類によって、その物性を調整することが
でき、液状、ペースト状および固型状のいずれの形状の
グリセリルエーテル誘導体(I)を得ることもできる。
【0019】かくして得られるグリセリルエーテル誘導
体は、化粧料基剤、外用医薬品基剤等として広く使用す
ることが可能であるが、特に化粧料基剤として使用する
ことが好ましい。
【0020】本発明のグリセリルエーテル誘導体(I)
を化粧料へ配合する場合、その配合量は特に制限されな
いが、全組成の0.001〜90重量%(以下、単に
「%」で示す)、特に0.1〜50%とすることが好ま
しく、また、二種以上を組合せて配合することも可能で
ある。
【0021】本発明のグリセリルエーテル誘導体(I)
を配合する化粧料(以下、「化粧料」という)の剤型は
特に制限はなく、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、
スティック状、パウダー状、固型状等種々の形態の化粧
料に配合することができ、皮膚(スキンケア)化粧料、
頭髪化粧料、メーキャップ化粧料、ボディケア製品等の
幅広い用途の製品に用いることが出来る。
【0022】また、本発明の化粧料には、化粧料成分と
して一般に使用されている界面活性剤、油剤、粉体、ア
ルコール類、高分子物質、増粘剤、防腐剤、保湿剤、殺
菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容剤、染料、香料
等の成分を本発明の効果を損なわない範囲で任意に組合
せて配合することができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例、試験例および製造例を挙げて
本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例等に
何ら限定されるものではない。 実 施 例 1 トリバチルアルコールクエン酸エステルの合成: バチルアルコール 516gを75℃にて加熱溶解し、
クエン酸 96g、水酸化ナトリウム 1.2gを添加
し、窒素ガスをバブリングしながら140℃で6時間反
応させた後、リン酸を加えて中和し冷却した。 n−ヘ
キサンで抽出し、溶媒留去して、下記式で表されるトリ
バチルアルコールクエン酸エステルを主成分とする混合
物を無色固体として 470g得た。 このものの赤外線
吸収スペクトルを図1に示すが、次のような特徴的な吸
収をもっていた。 3470cm-1(水酸基)、1730cm-1(エステ
ル)、1120cm-1(エーテル) またこのものの融点は、62℃であった。
【0024】
【化7】
【0025】実 施 例 2 バチル・セラキルアルコールクエン酸エステルの合成:
バチルアルコール 120gを75℃にて加熱溶解し、
セラキルアルコール 225g、クエン酸 64g、水酸
化ナトリウム 0.8gを加え、窒素ガスをバブリングし
ながら150℃で12時間反応させた後、リン酸を加え
て中和し冷却した。 n−ヘキサンで抽出後、溶媒留去
し、バチル・セラキルアルコールクエン酸エステルを主
成分とする混合物を淡黄色のペースト状固型物として
315g得た。 このものの赤外線吸収スペクトルを図
2に示すが、次のような特徴的な吸収をもっていた。 3470cm-1(水酸基)、1730cm-1(エステ
ル)、1600cm-1(二重結合)、1120cm
-1(エーテル) また、このものの融点は32℃であり、酸価は0.9、
けん化価は134、水酸基価は155、ヨウ素価は39
であった。
【0026】実 施 例 3 ジバチルアルコールリンゴ酸エステルの合成:バチルア
ルコール 344gを75℃にて加熱溶解し、リンゴ酸
67g、水酸化ナトリウム 0.8gを加え、窒素ガスを
バブリングしながら160℃で6時間反応させた後、リ
ン酸を加えて中和し冷却した。 n−ヘキサンで抽出
し、溶媒留去して、下記式で表されるジバチルアルコー
ルリンゴ酸エステルを主成分とする混合物を無色結晶と
して 324g得た。 このものの赤外線吸収スペクトル
を図3に示すが、次のような特徴的な吸収をもってい
た。 3470cm-1(水酸基)、1730cm-1(エステ
ル)、1120cm-1(エーテル) また、このものの融点は65℃であった。
【0027】
【化8】
【0028】実 施 例 4 ジセラキルアルコールコハク酸エステルの合成:セラキ
ルアルコール 342gを加熱し、コハク酸 59g、水
酸化ナトリウム0.8gを加え、窒素ガスをバブリング
しながら150℃で12時間反応させた後、リン酸を加
えて中和し冷却した。 n−ヘキサンで抽出し、溶媒留
去して下記式で表されるジセラキルアルコールコハク酸
エステルを主成分とする混合物を淡黄色の液状物として
310g得た。
【0029】
【化9】
【0030】実 施 例 5 ジバチルアルコールコハク酸エステルの合成:バチルア
ルコール 344gを75℃にて加熱溶解し、コハク酸
59g、水酸化ナトリウム 0.8gを加え、窒素ガスを
バブリングしながら170℃で6時間反応させた後、リ
ン酸を加えて中和し冷却した。 n−ヘキサンで抽出
し、溶媒留去して、下記式で表されるジバチルアルコー
ルコハク酸エステルを主成分とする混合物を無色結晶と
して 210g得た。 このものの赤外線吸収スペクトル
を図4に示すが、次のような特徴的な吸収をもってい
た。 3470cm-1(水酸基)、1730cm-1(エステ
ル)、1120cm-1(エーテル) また、このものの融点は60℃であった。
【0031】
【化10】
【0032】次に、各実施例で得られたグリセリルエー
テル誘導体(I)について、その乳化安定性、ゲル化能
及び使用感について試験した結果を示す。
【0033】試 験 例 1 ゲル化能及びゲル安定性の評価:本発明品または比較品
5gを試料として表1の各成分45gを添加し、加温し
て均一に溶解し、室温まで冷却した。 得られた組成物
のゲル状態を肉眼にて観察した。 また、この組成物を
室温で6ヵ月間保存した後のゲル安定性を観察した。
各試料のゲル化能およびゲル安定性は表1に示すとおり
である。
【0034】
【表1】
【0035】(評価基準) G(O):ゲル安定 G(×):ゲル化するが安定性不良 L :ゲル化せず液状
【0036】この結果から明らかなように、本発明のグ
リセリルエーテル誘導体は各種油剤等に良好なゲル化能
を示し、また、ゲルの安定性も優れたものであった。
【0037】試 験 例 2 抱水性評価:水を抱き込む力(抱水力)を以下の方法で
試験した。ワセリン9gに試料1gを添加し、加温、混
合して均一な10%組成物を得た。 この組成物に、撹
拌しながら水を徐々に滴下し、25℃まで冷却して組成
物を抱水させた。1日室温で放置後、過剰の水を除去し
て組成物10gに抱水された水の量を百分率で表して抱
水性とした。 結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】上記結果が示すように、本発明品は水を抱
き込む力が強く、その強い水分保持力は乳化系での使用
時に有効である。また、従来抱水性のある油剤として用
いられているラノリンと比較しても抱水性に優れてお
り、安全性の点でも問題がないものである。
【0040】試 験 例 3 乳化能評価:本発明のグリセリルエーテル誘導体を用い
て油中水型(w/o型)乳化物を調製し、その乳化能を
評価した。表3の成分1と成分2〜8のそれぞれを組合
わせて加熱溶解し70℃に調節した。そこに70℃に加
熱した成分9をそれぞれ注入し、ラボスターラーで撹拌
して室温まで冷却し本発明品〜、比較品および
とした。 得られた本発明品および比較品の乳化状態お
よび乳化滴の均一性を肉眼で観察した。また、この組成
物を40℃および室温で1ヵ月間保存したときの安定性
を外観観察によって評価した。 結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
【0042】この結果から明らかなように、本発明のグ
リセリルエーテル誘導体は、w/o型乳化剤として優れ
た乳化能を有し、得られた乳化物の経時安定性も良好で
あった。
【0043】試 験 例 4 乳化助剤としての評価:本発明のグリセリルエーテル誘
導体を乳化剤と併用して水中油型(o/w)型乳化物を
調製し、本発明の乳化助剤としての効果を測定した。表
4の成分1および8と成分2〜7のそれぞれを組合わせ
て加熱溶解し70℃に調節した。 そこに70℃に加熱
した成分9〜11の混合物をそれぞれ注入し、ラボスタ
ーラーで撹拌して室温まで冷却し、本発明品〜、比
較品およびとした。 得られた本発明品および比較
品の乳化滴の粒子径を光学顕微鏡により測定した。 結
果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】この結果、本発明品は乳化剤と併用するこ
とにより、極めて微細な粒子径をもつo/w型乳化組成
物が得られ、乳化助剤として、また、被乳化性油剤(エ
モリエント剤)としてすぐれた効果を有することがわか
った。
【0046】製 造 例 1 ローション(w/o型):以下の成分および製法によ
り、ローションを製造した。
【0047】 ( 成 分 ) (配合量%) (1) スクワラン 45.0 (2) ホホバ油 10.0 (3) サフラワー油 10.0 (4) バチルセラキルアルコールクエン酸エステル* 5.0 (5) 精製水 30.0 * 実施例2で得られたもの
【0048】( 製 法 ) (a) (1)〜(4)を加温溶解し、70℃とする (b) (5)を加温し、70℃とする。 (c) (a)に(b)を添加してホモミキサーで撹拌し、室温ま
で冷却する。
【0049】上記ローションは安定性が良く、使用感も
良好であった。
【0050】製 造 例 2 クリーム(w/o型):以下の成分および製法により、
クリーム(w/o型)を製造した。
【0051】 ( 成 分 ) (配合量%) (1) スクワラン 35.0 (2) パルミチン酸デキストリン 3.0 (3) バチルセラキルアルコールクエン酸エステル* 2.0 (4) ジグリセリルジイソステアレート 3.0 (5) グリセリン 5.0 (6) 防腐剤 適 量 (7) 精製水 残 量 * 実施例2で得られたもの
【0052】( 製 法 ) (a) (1)〜(5)を加温溶解し、75℃とする。 (b) (6)、(7)を加温溶解し、75℃とする。 (c) (a)に(b)を添加してホモミキサーで撹拌し、室温ま
で冷却する。
【0053】上記クリームは安定性が良く、肌に塗布し
たときに伸びが軽くなじみの良い良好な感触を有し、皮
膜形成性に優れるものであった。
【0054】製 造 例 3 リップクリーム:以下の成分および製法により、リップ
クリームを製造した。
【0055】 ( 成 分 ) (配合量%) (1) マイクロクリスタリンワックス 2 0 (2) ジバチルアルコールリンゴ酸エステル* 2 0 (3) 香 料 適 量 (4) イソステアリン酸トリグリセライド 残 量 * 実施例3で得られたもの
【0056】( 製 法 ) (a) (1)、(2)および(4)を加温溶解し、75℃とする (b) (3)を添加してスティック状に成型する。
【0057】上記リップクリームは光沢に優れ、みずみ
ずしいタッチで唇に塗布できるものであった。
【0058】
【発明の効果】本発明のグリセリルエーテル誘導体は、
優れた乳化能、ゲル化能や抱水性を有し、皮膚に対する
安全性も高く、化粧品原料として有用なものである。ま
た、このグリセリルエーテル誘導体を配合した化粧料
は、乳化安定性が向上するとともに、保湿性、柔軟性を
持ちながら、油性感やべたつき、膜感のない水々しい使
用感を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トリバチルアルコールクエン酸エステルの赤
外線吸収スペクトルを示す図面。
【図2】 バチル・セラキルアルコールクエン酸エステ
ルの赤外線吸収スペクトルを示す図面。
【図3】 ジバチルアルコールリンゴ酸エステルの赤外
線吸収スペクトルを示す図面。
【図4】 ジバチルアルコールコハク酸エステルの赤外
線吸収スペクトルを示す図面。 以 上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 [式中、R1およびR2は同一または異なって、炭素数8
    以上の直鎖または分岐鎖の飽和もしくは不飽和の炭化水
    素基を示し、Lは基−OCH2CH(OH)CH2 −を、
    1およびl2は1〜3の数を示し、Aは次の何れかの基 【化2】 (ここで、R3は炭素数8以上の直鎖または分岐鎖の飽
    和もしくは不飽和の炭化水素基を示し、n1は1〜10
    の数を、n2、n3およびn4はそれぞれ0〜10の数を
    示し、m1およびm2は1または2の数を、l3は1〜3
    の数を示す)を示す]で表されるグリセリルエーテル誘
    導体。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載のグリセリルエーテル
    誘導体の1種又は2種以上を含有する化粧料。
JP33096494A 1993-12-15 1994-12-09 新規グリセリルエーテル誘導体及びこれを含有する化粧料 Pending JPH07224003A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242932A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサの製造方法および伝送線路素子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007242932A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサの製造方法および伝送線路素子の製造方法

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