JPH07223414A - 自動車のタイヤ空気圧センサ - Google Patents

自動車のタイヤ空気圧センサ

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JPH07223414A
JPH07223414A JP6305969A JP30596994A JPH07223414A JP H07223414 A JPH07223414 A JP H07223414A JP 6305969 A JP6305969 A JP 6305969A JP 30596994 A JP30596994 A JP 30596994A JP H07223414 A JPH07223414 A JP H07223414A
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tire
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diaphragm
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宰一郎 大下
Hidehisa Tomizawa
英久 富澤
Kazuhisa Fukada
和寿 深田
Yoshihiro Yoshida
好広 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡素化及び軽量で製造コストの低減が
得られ、かつパンク時の破損が回避できる自動車のタイ
ヤ空気圧センサを提供する。 【構成】 基端2aがリムAに装着されたL字形のセン
サケース2内に螺旋状の溝7eを有する軸7dを設け、
タイヤ空気圧に伴うダイヤフラム5の変形に従ってスプ
リング11によって押動されて軸7dの周りを回転しつ
つ移動する磁石を設ける。この磁石による磁界の方向と
強度の変化により静止部材に取付けた磁気感応スイッチ
を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のタイヤ空気圧セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のタイヤ空気圧力警報装置は、例
えば、ホイールのリムに取付けられたタイヤ空気圧セン
サと、このタイヤ空気圧センサに近接対向するようにブ
レーキのバックプレート等の静止部材に取付けられた磁
気感応スイッチと、磁気感応スイッチの作動によって警
告作動する警報ランプ又はブザー等の警報装置とから構
成されている。
【0003】上記タイヤ空気圧センサは、例えば実公平
2−31281号公報に開示され、かつ図9に要部断面
図を示すように、リムAとほぼ平行な横方向筒状部21
aとこの横方向筒状部21aとほぼ直交する方向に突出
した筒状の取付用突部21bとからなるセンサケース2
1の上記横方向筒状部21aの一端部にタイヤ内と連通
するタイヤ内開口部21cを設け、タイヤ内開口部21
cに例えばシリコンゴム等の弾性材からなるダイヤフラ
ム22を装着し、かつダイヤフラム22に作用するタイ
ヤ内空気圧に対抗するように案内部材23を介してダイ
ヤフラムに押圧力を作用するスプリング24を横方向筒
状部21a内に設ける。更にセンサケース21の取付用
突部21b内には永久磁石25を軸26によって回転可
能に装着し、軸又は磁石25を保持する保持部材に固着
した腕部27と前記案内部材23に固着した連結部材2
8とが係合するように構成されている。
【0004】そしてこのように構成されたタイヤ空気圧
センサ20はリムAの取付孔Aaに取付用突部21bの
先端がリムA外に突出し、磁気感応スイッチ(図示せ
ず)に近接対向するようにリムAに取付けられる。
【0005】上記構成においてタイヤの空気圧が高い間
は、その空気圧がスプリング24の押圧力にうちかって
ダイヤフラム22はセンサケース21内に押し込まれ、
磁石25は横向きとなった状態に保持されてホイールの
回転によってタイヤ空気圧センサ20が磁気感応スイッ
チに近接対向しても磁石25の磁力線が磁気感応スイッ
チに作用せず、警報は発せられない。
【0006】タイヤ内空気圧が所定値以下となると、ス
プリング24のばね力がタイヤ内空気圧にうちかってダ
イヤフラム22を変形させつつ案内部材23が横方向筒
状部21a内をタイヤ内開口部21c方向に移動し、二
点鎖線25′で示すように磁石25は軸26を中心とし
て回動して保持される。
【0007】するとホイールの回転によってタイヤ空気
圧センサ20が磁気感応スイッチに近接対向する位置に
くる度毎に磁界の強度が変化し、磁石25の磁力線にて
磁気感応スイッチが作動し、その磁気感応スイッチの作
動信号によって警報器が作動して運転者に警告を与える
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記タイヤ空気圧セン
サによれば、磁界の強度の変化に応じてタイヤ空気圧を
検出するため、タイヤ空気圧センサのリムへの取付誤差
等の影響を大きく受ける。またセンサケースを横方向筒
状部と取付用突状部により形成し、横方向筒状部に一方
の面にタイヤ空気圧が作用し他方の面に案内部材を介し
てスプリングの押圧力が作用するダイヤフラムを取付
け、取付用突状部内に軸にて回転可能に装着された磁石
を案内部材に固着された連結部材及び腕部等を介して回
動するよう構成することから、構造が複雑になり、大型
化と相俟って重量の増大及び製造コストの増加を招き、
更に重量の増大に伴うホイールバランスの大きな補正を
必要とする。また、タイヤ内にセンサケースの横方向筒
状部が大きく突出することから、パンク等により急激に
タイヤ空気圧が減圧した際、横方向筒状部が、タイヤと
ホイールとに挟まれることによってタイヤ空気圧センサ
を破損する虞れがある等の不具合がある。
【0009】従って本発明の目的は、取付誤差等の影響
を受けずに確実にタイヤ空気圧を検出でき、構造の簡素
化が得られ、軽量で製造コストの低減が得られ、かつタ
イヤ内への突出量が極めて少なく、パンク時の破損から
回避される自動車のタイヤ空気圧センサを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明における自動車のタイヤ空気圧センサは、ホイールの
リムに装着されるセンサケース内にダイヤフラムを装着
し、このダイヤフラムに作用するタイヤ空気圧に対抗す
る押圧力をダイヤフラムに作用させるスプリングをセン
サケースに設けると共に、タイヤ空気圧の低下に伴って
スプリングの押圧力にてダイヤフラムが変形移動したと
き静止部材に取付けた磁気感応素子に磁界の方向と強度
を変化させて作用させる磁石をセンサケースに設けたタ
イヤ空気圧センサにおいて、基端がリムの取付孔に装着
されてタイヤ内と連通し、先端が外気と連通する円筒状
のセンサケースと、一方の面にタイヤ空気圧が作用し他
方の面にスプリングの押圧力が作用する上記センサケー
ス内に設けられたダイヤフラムと、上記センサケース内
に設けられた螺旋状の案内部を具備する軸と、該軸に嵌
合してタイヤ空気圧の低下に伴うダイヤフラムの変形に
追従して上記スプリングの押圧力によって軸の案内部に
沿って回転移動する磁石とを有するものである。
【0011】
【作用】タイヤ内空気圧が設定値以下になると、スプリ
ングの押圧力がタイヤ内空気圧にうちかってダイヤフラ
ムをセンサケースの基端に変形させつつ磁石を軸に沿っ
て回転移動させ磁石の磁極の位置を反転させることによ
り、静止部材側に取付けた磁気感応素子に磁界の方向の
変化即ち、極性の逆転を検知せしめ、磁気感応素子の作
動信号により警報装置を作動させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図によって説明す
る。
【0013】図1において符号1はタイヤ空気圧センサ
であり、タイヤ空気圧センサ1は、図3に示すようにホ
イールのリムAに固着され、静止部材、例えばブレーキ
のバックプレートB等に取付けられた磁気感応素子Cに
上記タイヤ空気圧センサ1がホイールの回転に伴って近
接対向するようになっている。
【0014】タイヤ空気圧センサ1は、図1に示すよう
に基端2aがホイールのリムAに開口する取付孔Aaに
装着されてタイヤ内と連通し、先端2bが外気と連通す
る円筒状のセンサケース2を有している。
【0015】センサケース2は、アルミニウム、黄銅、
合成樹脂等の非磁性材料製のセンサ管3とセンサ管3を
被覆するゴム被膜4とからなる二層構造であって、基端
2aにおいてゴム被膜4から環状に突出する2つの装着
片4a及び4bによって位置決めされ、弾性的にリムA
の取付孔Aaの周縁を挟持することにより気密を保持し
た状態でリムAに取付けられ、かつその作動部格納部2
Aがホイールの回転中心軸線からの垂線方向と略直交す
る方向に延びるL字状に形成されている。更にゴム被膜
4の先端近傍には、頂部がリムAに当接してホイールの
回転に伴う遠心力に起因するセンサケース2の傾動を防
止するストッパ4cが設けられている。
【0016】ゴム被膜4のタイヤ内と連通する開口部4
d近傍には同種ゴム或いはシリコンゴム等の弾性材より
なるダイヤフラム5が加硫、接着等によりゴム被膜4と
一体的に形成され、このダイヤフラム5のセンサ管3の
内周面3a及び後述する磁石ホルダ12に接する表面に
は、内周面3a及び磁石ホルダ12との密着を防ぎ、ダ
イヤフラム5の伸縮時に発生する摺動抵抗の大幅な軽減
を図るための多数の小突起5a、或いはダイヤフラム5
の外周を囲むように環状突起(図示せず)が形成されて
いる。一方センサ管3の先端開口部3bから案内部材
7、永久磁石8を設けた磁石支持部材9、スプリングガ
イド10及びスプリング11、磁石ホルダ12等を予め
サブアッセンブリ即ち、センサケース2と独立して組立
た回転機構6を作動部取付部2Aに挿入して装着する。
【0017】回転機構6を構成する案内部材7は、セン
サケース2のセンサ管3に圧入固定される円板状の基部
7aと、基部7aから同軸的に延設された円柱状の軸7
dからなり、基部7aにはセンサ管3に装着した際、セ
ンサケース2内と外気とを連通する連通孔7bが形成さ
れ、この連通孔7bは空気は通すが水や埃りは通さない
材料、例えば多孔質膜材料等よりなる閉塞部材7cにて
閉塞され、走行中タイヤの回転によって跳ね上げられた
埃りや泥水等がセンサケース2内に入るのを防止し、か
つ軸7dの外周には案内部となる螺旋状の溝7eが形成
されている。
【0018】一方磁石8は、略円筒状で、その軸線Lを
介して対称位置にN極及びS極を有している。この磁石
8を支持する磁石支持部材9は、前記案内部材7の軸7
dの挿入を許容する中空部を有する略円筒状であって、
その内周面9aには軸7dに形成した溝7eに係合する
突起9eが形成されている。更に磁石支持部材9の一端
には磁石8の内周面8aに形成された嵌入溝8cに嵌入
する2分割された突出部9b及び磁石8の端面8bに当
接して磁石8との相対位置を規制する円板状のフランジ
9cが形成されていて磁石8を差し込むことにより磁石
支持部材9と磁石8との一体化を図り、かつ磁石支持部
材9の他端には環状台形の係合部9dが形成されてい
る。
【0019】スプリングガイド10は図4に斜視図を示
すように一方が開放した断面C字状のスプリングガイド
部10a及びその一端から外方へ突出したC字状のスプ
リング受部10b、他端に形成された内方へ突出するC
字状の係止部10cを有し、スプリング受部10bから
スプリングガイド部10aを経て係止部10cに亘って
連続する開口部10dが形成されている。
【0020】更に磁石ホルダ12は図5に斜視図を示す
ように一方が開放した断面C字状の筒部12aと、筒部
12aの一端を閉鎖する底部12b及び他端に形成され
た内方へ突出するC字状の係止部12cを有し、磁石ホ
ルダ12の内周面はフランジ9c及び磁石8を適当な間
隙を保持した状態で収容する寸法でかつ筒部12aの側
部から係止部12cに亘って連続する開口部12dが形
成されている。
【0021】以上のように形成された回転機構6を構成
する各部材を組付けるには、先ず、連通孔7bを閉塞部
材7cにて予め閉塞した案内部材7と、磁石8とを組付
けて一体化を図った磁石支持部材9を用意し、案内部材
7の軸7dに形成した溝7eに磁石支持部材9の突起9
eが係合するように案内部材7の軸7dに磁石支持部材
9を嵌合させ、続いて案内部材7と嵌合した磁石支持部
材9に対し、磁石支持部材9の係合部9dが開口部10
dを通ってスプリングガイド10内に収容されるように
スプリングガイド10を側方から嵌め込む。
【0022】次にスプリング11を磁石8側からスプリ
ングガイド10のスプリングガイド部10aに差し込
み、スプリング11をスプリング受部10bを介して案
内部材7の基部7aに押圧して縮め、スプリング11を
縮めた状態で磁石支持部材9のフランジ9c及び磁石8
が開口部12dを通って磁石ホルダ12内に収容するよ
うに磁石ホルダ12を側方から嵌め込み、しかる後、ス
プリング11の押圧を解除することにより、スプリング
11によりスプリングガイド10の係止部10cが磁石
支持部材9の係合部9dに圧接され、かつ磁石ホルダ1
2の係止部12cが磁石支持部材9のフランジ9cに圧
接保持されて回転機構6となる。
【0023】また回転機構6は、次のようにして組立て
ることもできる。予め磁石8を取付けた磁石支持部材9
の係合部9dが開口部10dを通ってスプリングガイド
10内に収容するように、スプリングガイド10を側方
から嵌め込み、続いてスプリング11を磁石8側から差
し込み、かつスプリング11をスプリング受部10bへ
押圧して縮め、この状態で磁石支持部材9のフランジ9
c及び磁石8が開口部12dを通って磁石ホルダ12内
に収容するように磁石ホルダ12を側方から挿入する。
その後スプリング11の押圧を解除してスプリング11
によってスプリングガイド10の係止部10cを磁石支
持部材9の係合部9dに圧接させ、かつ磁石ホルダ12
の係止部12cをフランジ9cに圧接させて、磁石8を
取付けた磁石支持部材9、スプリングガイド10、スプ
リング11及び磁石ホルダ12の一体化を図る。
【0024】この一体化された磁石支持部材9の突起9
eと案内部材7の軸7dに形成した溝7eを係合させた
状態で案内部材7の軸7dと磁石支持部材9とを嵌合さ
せて回転機構6とする。
【0025】このようにして組立られた回転機構6の磁
石8の磁石面、即ち磁石8のN極及びS極の位置を磁石
ホルダ12の開口部12dからの目視による確認、また
は磁石ホルダ12を透明な材料により形成することによ
り目視確認を可能にして目視確認により例えばN極が磁
気感応素子Cと対向するよう位置決めを行い、その状態
でセンサケース2の先端側からセンサ管3内へ所定量圧
入し、かつセンサ管3の開口端3bをカシメ3cによっ
て作動部6を作動部格納部2Aに固定することによりタ
イヤ空気圧センサ1を完成する。なお、タイヤ空気圧が
低圧側の第1の所定値(例えば1.7気圧)になる迄
は、スプリング11の押圧力によりこの状態に保持され
る。
【0026】上記構成においてタイヤ内の空気圧が高圧
側の第2の所定値(例えば2気圧)以上では、その空気
圧がスプリング11の押圧力にうちかちダイヤフラム5
は、磁石ホルダ12を磁石8を介して磁石支持部材9の
先端9dを案内部材7の基部7aに押圧し所定位置に保
持する。従って磁石支持部材9に設けられた磁石8は1
80°回転しS極側が磁気感応素子Cと対向する状態に
保持されている。
【0027】この状態でホイールの回転によってタイヤ
空気圧センサ1が静止部材に取付けた磁気感応素子Cに
近接しても所定の極性に変化がないので、磁気感応素子
Cは作動せず、警報は発せられない。
【0028】タイヤ内の空気圧が第1の所定値と第2の
所定値の間では、磁石ホルダ12は、ダイヤフラム5と
スプリング11との間に介装され、両者間の押圧力を直
接伝達すると共に、ダイヤフラム5或いはスプリング1
1による押圧力が磁石8及び磁石支持部材9によって構
成される回転部分に作用することを防止し、上記押圧力
による回転摩擦力を発生させない役目を果たしている。
【0029】これは、磁石ホルダ12には、回転部材を
軸7dの延設方向にわずかの隙間を保持した状態で収容
しているので、タイヤ内圧の変化に応じて磁石ホルダ1
2が案内部材7の軸7d方向に移動すると回転部材に接
触し、同じ方向に移動させようとするためである。回転
部材の軸7d方向への移動は軸7dに形成された螺旋溝
7eに拘束されることから回転部材は回転しながら移動
する。ここで螺旋溝7eは最大摩擦角以上の大きなリー
ド角を持たせることにより回転部材は微小な軸7d方向
の押圧力により滑らかに回転移動する。
【0030】従って磁石ホルダ12は螺旋溝7eに沿っ
て回転移動する磁石8の位置決めを果たすと共に、ダイ
ヤフラム5とスプリング11間の押圧力の回転部材への
伝達を回避し、回転摩擦の発生を無くしてタイヤ内圧に
応じた磁石8の回転を行わせている。
【0031】タイヤ内の空気圧が低圧側の第1の所定値
以下になると、静止部材に取付けられた磁気感応素子C
はホイールの回転によってタイヤ空気圧センサ1が磁気
感応素子Cと対向する位置にくる度毎に、車載の磁極検
出手段Dに信号を送りN極を検出し、磁極判定手段Eが
タイヤ内空気圧が設定値以下である磁極(N極)である
と判断し、警報装置Fが作動してドライバに警告を与え
る。
【0032】また磁石8を反転してN極を磁気感応素子
Cと対向させることでタイヤ空気圧センサ1と磁気感応
素子Cとの取付精度や温度による磁界の強度変化を考慮
することなく正確にタイヤ空気圧の低下を検出できる。
また磁界強度のバラツキに影響されないため、リムへの
取付け精度の許容度の拡大を可能にし、かつ温度保証許
容度の拡大が可能となり、低コストでのタイヤ空気圧セ
ンサの製作が可能になる。
【0033】以上説明では、案内部材7の軸7dに螺旋
状の溝7eを形成し、磁石支持部材9に溝7e内を移動
可能に係合する突起9eを形成して案内部を構成した
が、磁石支持部材9に螺旋状の溝を形成し、案内部材7
の軸7dにこの溝に係合する突起を設けることも可能で
ある。
【0034】更にスプリングガイド10を図6に斜視図
を示すように、C字状のスプリング受部10eから間隙
を隔てて複数のスプリングガイド部10fを立設し、そ
の端部を折曲して磁石支持部材9の係合部9dに係止す
る係止部10gを形成することにより構成することも可
能であり、また磁石ホルダ12を図7に斜視図を示すよ
うに、円板状の底部12e、底部12eから複数の支持
片12fを立設してその端部を折曲してフランジ9cに
係合する係止部12gを形成することにより構成するこ
とも可能である。
【0035】次に、図8によって本発明の他の実施例を
説明する。図8において、図1と対応する部位に同一符
号を付することで詳細な説明は省略するが、前記実施例
における磁石ホルダ12に代えて、磁石8とダイヤフラ
ム5との間及び磁石8を支持するフランジ9cとスプリ
ング11との間にそれぞれスラストベアリング13を介
在するものである。
【0036】このように構成することによりダイヤフラ
ム5とスプリング11との間の押圧力に起因する回転部
材に作用する回転摩擦力の発生を無くしてタイヤ内圧に
応じた磁石8の回転を行わせている。
【0037】以上のように構成されたタイヤ空気圧セン
サによれば、タイヤ内空気圧の低下に従って磁石ホルダ
が軸上を移動しつつ磁石を回転させ、磁界の方向(極
性)とが変化し、これにより磁気感応素子との離間距離
にあまり影響されずに磁気感応素子を適確に作用させる
ことが可能になり、磁石及び磁石支持部材からなる回転
部へスプリングとダイヤフラムとの間に生じる押圧力が
伝達することを防止する磁石ホルダ或いはスラストベア
リングによる回転摩擦力発生の防止及びダイヤフラムに
形成した小突起等によるセンサケースとダイヤフラムと
の摺動抵抗の大幅な低減及び磁石、磁石支持部材等の作
動部材の移動方向がホイールの中心軸心からの垂線方向
と直交する方向となることから各部に作用する遠心力が
回避されること等と相俟ってより適切に、タイヤ空気圧
センサを作動できる。またタイヤ空気圧の変化に対して
磁石の移動量が小さく設定でき、かつダイヤフラムをセ
ンサケースに加硫等により一体的に取付けることからそ
の取付具及びセンサケースの基端自体でリムに取付ける
ことによりタイヤ空気圧センサをリムに取付ける特別な
取付具が不要になり構造の簡素化及び軽量化が得られ
る。
【0038】更に案内部材、磁石、磁石支持部材、磁石
ホルダ及びスプリング等を回転機構としてセンサケース
と独立して組立ることが可能になり、回転機構をセンサ
ケース内に圧入することから組立作業性が向上すること
と相俟って製造コストの大幅な低減が可能になる。また
リム内に突出する部位が極めて少なく、かつゴム製であ
ることからパンク時のタイヤ空気圧センサの破損が防止
できるものである。
【0039】
【発明の効果】以上説明した本発明における自動車のタ
イヤ空気圧センサによれば、タイヤ内空気圧の低下に従
って軸上を磁石が回転摩擦の発生をなしに回転し、磁界
の方向(極性)を反転させるので磁気感応素子を適確に
作動させることが可能になり、磁石の移動量を小さく設
定でき、タイヤ空気圧センサの小型化、従って軽量化及
び簡素化が得られ、製造コストの低減が期待でき、パン
ク時におけるタイヤ空気圧センサの破損が防止できる等
実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における自動車のタイヤ空気圧センサの
一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のタイヤ空気圧センサの装着態様例を示す
断面説明図である。
【図4】本実施例におけるタイヤ空気圧センサに用いら
れるスプリングガイドの斜視図である。
【図5】同じく、タイヤ空気圧センサに用いられる磁石
ホルダの斜視図である。
【図6】スプリングガイドの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図7】磁石ホルダの他の実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明における自動車のタイヤ空気圧センサの
他の実施例を示す断面図である。
【図9】従来のタイヤ空気圧センサを説明する断面図で
ある。
【符号の説明】 1 タイヤ空気圧センサ 2 センサケース 2a 基端 2b 先端 3 センサ管 4 ゴム被膜 4a 装着片 4b 装着片 5 ダイヤフラム 6 回転機構 8 磁石 9 磁石支持部材 11 スプリング 12 磁石ホルダ 13 スラストベアリング A リム Aa 取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 好広 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールのリムに装着されるセンサケー
    ス内にダイヤフラムを装着し、このダイヤフラムに作用
    するタイヤ空気圧に対抗する押圧力をダイヤフラムに作
    用させるスプリングをセンサケースに設けると共に、タ
    イヤ空気圧の低下に伴ってスプリングの押圧力にてダイ
    ヤフラムが変形移動したとき静止部材に取付けた磁気感
    応素子に磁界の方向と強度を変化させて作用させる磁石
    をセンサケースに設けたタイヤ空気圧センサにおいて、
    基端がリムの取付孔に装着されてタイヤ内と連通し、先
    端が外気と連通する円筒状のセンサケースと、一方の面
    にタイヤ空気圧が作用し他方の面にスプリングの押圧力
    が作用する上記センサケース内に設けられたダイヤフラ
    ムと、上記センサケース内に設けられた螺旋状の案内部
    を具備する軸と、該軸に嵌合してタイヤ空気圧の低下に
    伴うダイヤフラムの変形に追従して上記スプリングの押
    圧力によって軸の案内部に沿って回転移動する磁石とを
    有することを特徴とする自動車のタイヤ空気圧センサ。
  2. 【請求項2】 上記螺旋状の案内部を具備する軸が、ホ
    イールの回転中心線からの垂線方向と直交する方向に延
    設されている請求項1に記載の自動車のタイヤ空気圧セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 上記軸の基端が上記センサケースに固定
    され、この基端にセンサケース内と外気とを連通する連
    通孔を設けると共に、この連通孔が空気のみ通過可能な
    閉塞部材で閉塞されている請求項1または2に記載の自
    動車のタイヤ空気圧センサ。
  4. 【請求項4】 上記センサケースが、上記ダイヤフラ
    ム、スプリング、磁石を収容するセンサ管及びセンサ管
    を被覆するゴム被膜を有し、かつゴム被膜に形成された
    環状の装着片によりリムに取付けられている請求項1〜
    3のいずれかに記載の自動車のタイヤ空気圧センサ。
  5. 【請求項5】 上記ダイヤフラムがセンサケースのゴム
    被膜と一体に形成されている請求項4に記載の自動車の
    タイヤ空気圧センサ。
  6. 【請求項6】 上記スプリング、軸及び磁石とが回転機
    構としてセンサケースとは独立して組立られる請求項1
    〜5のいずれかに記載の自動車のタイヤ空気圧センサ。
  7. 【請求項7】 上記磁石を間隙を保持した状態で収容
    し、上記スプリングと上記ダイヤフラムとの間に介装さ
    れる磁石ホルダを具備し、スプリングの押圧力を磁石ホ
    ルダを経由して直接ダイヤフラムに伝達する請求項1〜
    6のいずれかに記載の自動車のタイヤ空気圧センサ。
  8. 【請求項8】 上記磁石ホルダが、収容された磁石の極
    性を目視確認可能にする開口部を有する請求項7に記載
    の自動車のタイヤ空気圧センサ。
  9. 【請求項9】 上記磁石とダイヤフラムの間及び磁石と
    スプリングとの間にそれぞれスラストベアリングを介装
    する請求項1〜6のいずれかに記載の自動車のタイヤ空
    気圧センサ。
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KR200489721Y1 (ko) * 2018-06-27 2019-07-26 나하나 진동 센서를 이용한 전기매트

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