JPH07222192A - 複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回路 - Google Patents

複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回路

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JPH07222192A
JPH07222192A JP1148394A JP1148394A JPH07222192A JP H07222192 A JPH07222192 A JP H07222192A JP 1148394 A JP1148394 A JP 1148394A JP 1148394 A JP1148394 A JP 1148394A JP H07222192 A JPH07222192 A JP H07222192A
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signal
separation
motion
color
luminance
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JP1148394A
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Yasuhiro Hirano
裕弘 平野
Norihiko Fukinuki
敬彦 吹抜
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
Masahiro Kageyama
昌広 影山
Hiroshi Yoshiki
宏 吉木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NTSC方式とEDTV方式の双方の複合カ
ラーテレビジョン信号に好適な輝度・色信号分離回路を
提供する。 【構成】 複合カラーテレビジョン信号VSは、分離モ
ード制御部42の動き検出部10で動き信号MD、識別
コマンド検出部11で識別制御信号の有無により分離コ
マンド信号SPM、エッジ検出部で画像の水平エッジ領
域のエッジ信号EGを検出する。そして、動き係数生成
部13で搬送色信号、および水平解像度補強信号の動き
係数k,kHを生成し、動き適応処理で輝度信号Y、搬
送色信号C、水平解像度補強信号HHを分離する。 【効果】 伝送された情報をフルに活用し、また、伝送
系で加わる雑音による誤動作もない、精度の新い輝度・
色信号分離回路が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合カラーテレビジョ
ン信号の輝度・色信号分離回路に係り、特に、現行NT
SC方式との両立性を有するEDTV方式の複合カラー
テレビジョン信号の輝度信号と搬送色信号と水平解像度
補強信号との分離に好適な輝度・色信号分離回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現行NTSC方式との両立性を保有し
て、テレビ画像のワイド化、高精細化、高画質化を図る
EDTV方式は、1995年の放送開始を目標に、研究
開発が進められている。
【0003】EDTV方式では、高精細化を図るため
に、現行NTSC方式の信号帯域(4.2MHz)では
伝送できない輝度水平高域成分を周波数シフトで現行信
号帯域内にシフトさせ、水平解像度補強信号としてNT
SC方式の信号スペクトルの隙間に多重する。
【0004】NTSC方式の複合カラーテレビジョン信
号の搬送色信号成分は、その信号スペクトルは垂直・時
間周波数領域の第2,第4象限の(−15Hz,525
/4lph)、(15Hz,−525/4 lph)の周
辺に存在している。一方、EDTV方式では、両立性を
満すため、搬送色信号成分はNTSC方と同様に、垂直
・時間周波数領域の第2、第4象限に信号スペクトルを
配置する。そして、水平解像度補強信号は、これと共役
な第1、第3象限の(15Hz,525/4lph)、
(−15Hz,−525/4 lph)の近傍に信号ス
ペクトルを配置する。
【0005】また、EDTV方式では、受像機側での復
調処理に必要な基準位相情報や各種パラメタを識別制御
信号として伝送する。そして、水平解像度補強信号に関
するパラメタは、多重の有無およびプリコーミングの有
無のモードの割り当てが考えられている。
【0006】EDTV方式では、受像機側で複合カラー
テレビジョン信号から搬送色信号成分と水平解像度補強
信号とを分離する信号処理が必要である。再生画像の画
質劣化を避けるには、漏話の少ない形態でこの信号処理
を実現する必要があり、例えば、識別制御信号のコマン
ド情報を利用した分離処理などが検出されている。そし
て、識別制御信号の多重とプリコーミングのコマンド情
報がいずれも有りのモードの時にのみ水平解像度補強信
号と搬送色信号の分離を行ない、それ以外のモードでは
搬送色信号の分離のみを行なう輝度・色信号分離回路な
どが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の輝度・色信号分
離回路では、コマンド情報が多重有りでプリコーミング
なしのモードの時には水平解像度補強信号の分離を行な
わないため、伝送された補強信号が有効に活用できない
という問題がある。また、多重とプリコーミング有りの
時にも、伝送路で加わる雑音が誤って水平解像度補強信
号として抽出されて再生画像に妨害が発生するという問
題がある。
【0008】本発明の目的は、上記の問題点の解決を図
り、EDTV方式とNTSC方式の双方の複合カラーテ
レビジョン信号に対しても、画質妨害の極めて少ない特
性で、輝度信号成分と搬送色信号成分と水平解像度補強
信号の分離抽出を行なう輝度・色信号分離回路を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、画像に含まれる水平方向のエッ
ジを検出するエッジ検出部を設け、識別制御信号のコマ
ンド情報が多重ありでプリコーミングなしのモードの時
にも、非エッジ領域では水平解像度補強信号の分離抽出
を行なう。また、複合カラーテレビジョン信号に含まれ
る雑音量を検出する雑音量検出部を設け、雑音量に応じ
た特性の動き係数を加重するノイズ適応処理で水平解像
度補強信号の分離抽出を行なう。
【0010】一方、搬送色信号の分離抽出は、従来より
知られている動き適応処理を採用する。
【0011】また、複合カラーテレビジョン信号の所定
期間の走査線が識別制御信号が映像信号かを判別してN
TSC方式とEDTV方式との方式識別を行なう手段を
設け、各方式に適合した分離処理を行なう。
【0012】
【作用】EDTV方式の水平解像度補強信号は、垂直・
時間周波数領域では搬送色信号と共役な位置に信号スペ
クトルを配置する。送信側でプリコーミング処理した信
号では、水平解像度補強信号に混入する搬送色信号や輝
度信号の成分は除去されているので漏話はない。一方、
プリコーミング処理のない信号では、垂直周波数成分の
高い画像の水平方向のエッジ部で、搬送色信号や輝度信
号の成分が水平解像度補強信号に混入して漏話が発生す
る。このため、従来方式ではプリコーミング処理した信
号に対してのみ水平解像度補強信号の分離抽出を行なっ
て、漏話のない分離処理を実現している。一方、本発明
においては、エッジ検出部で垂直周波数成分の高い画像
の水平方向のエッジ部を検出し、プリコーミング処理の
ない信号ではエッジ部を除いた領域で水平解像度補強信
号の分離抽出を行なう。このため、プリコーミング処理
のない信号でも漏話のない分離抽出ができる。
【0013】また、本発明では、雑音量検出部で複合カ
ラーテレビジョン信号に含まれる雑音量を検出し、分離
抽出する水平解像度補強信号の成分を雑音量に比例して
少なくするノイズ適応処理を行なう。このため、雑音量
が多い場合には、分離する水平解像度補強信号の成分は
少なく、伝送路で加わった雑音が混入する問題が回避で
きる。
【0014】さらに、動き適応処理により分離抽出を行
なうため、静止画像から動画像まで、画像の特性に適合
した形態で分離することができる。
【0015】また、本発明においては、識別制御信号の
制御機能(基準位相情報の検出)を使用して、識別制御
信号と映像信号との識別確認を行なうので、NTSC方
式とEDTV方式とを正確に判別できる。このため、N
TSC方式の複合カラーテレビジョン信号に対して、水
平解像度補強信号の分離抽出を行なうといった誤動作が
発生することがない。
【0016】以上に述べた様に、本発明によれば、ED
TV方式で伝送される水平解像度補強信号を有効に活用
する輝度・色信号分離回路が実現できる。
【0017】
【実施例】実施例の説明に先だち、本発明において輝度
信号成分Yと搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号H
Hとの3種類の信号を分離する時の、各方式とパラメタ
との関係を表1で概説する。
【0018】
【表1】
【0019】表中、従来方式と記載したものは公知の方
式で、識別制御信号のコマンド情報のHH信号の多重が
有り、かつ、プリコーミング処理の有るモードの時に、
水平解像度補強信号HHの分離を行なう。
【0020】一方、モード1〜モード3は、本発明によ
る方式である。そして、モード1の方式ではプリコーミ
ング処理のないモードでも、エッジ情報で画像の水平方
向のエッジ部を除外した領域では信号HHの分離を行な
う。また、モード2の方式は、さらにノイズ情報で雑音
量が少ない場合に信号HHを分離するノイズ適応処理を
行なうものである。そして、モード3の方式は、従来方
式にノイズ適応処理を組み合せて信号HHの分離を行な
うものである。
【0021】以下、これら方式の実施例について説明す
る。
【0022】図1は、本発明のモード1の方式の第1の
実施例の全体ブロック構成図である。
【0023】色副搬送波fscの4倍の周波数で標本化
した複合カラーテレビジョン信号VSは、ライン櫛型フ
ィルタ1と、fνCフィルタ2と、fνHフィルタ3
と、遅延部8と、分離モード制御部42に入力する。
【0024】分離モード制御部42では、動き検出部1
0は画像に含まれる動きの情報を動き信号MDとして検
出する。識別コマンド検出部11は、識別制御信号と映
像信号との判別、およびコマンド情報の復調を行ない、
分離コマンド信号SPM(搬送色信号成分Cのみの分離
か、搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HHの分離
かを示す情報)を生成する。また、エッジ検出部12
は、画像に含まれる水平方向のエッジ部領域をエッジ信
号EGとして検出する。動き係数生成部13は、信号M
D、SPM、EGをもとに、搬送色信号成分に対する第
1の動き係数k、1−kと、水平解像度補強信号に対す
る第2の動き係数kHを生成する。
【0025】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画像に適した搬送色信号成分MCを
抽出する。
【0026】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2、第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0027】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1、第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタで、水平解像度補強信号
成分SHを抽出する。
【0028】係数加重部4は、各分離フィルタの出力
に、第1、第2の動き係数k、1−kとkHとを加重す
る。そして、搬送色信号成分は加算部5で両者の信号を
加算する。BPF6、7は、帯域通過フィルタで、それ
ぞれ所定帯域の成分を抽出し、その出力に搬送色信号C
と水平解像度補強信号HHとを得る。
【0029】一方、減算部9は、遅延部8で時間遅延を
調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから信号C
とHHとを減算し、その出力に輝度信号Yを得る。
【0030】以下、本実施例における主要なブロック部
について説明する。
【0031】図2は、分離フィルタの垂直・時間周波数
領域における特性例を示す。図中のドット部の領域が通
過帯域で、各分離フィルタではこのドット部領域の信号
成分を抽出する。すなわち、同図(a)のライン櫛型フ
ィルタ1は、垂直周波数±525/4lph近傍の成
分、(b)のfνCフィルタ2は、第2、第4象限の時
間周波数±15Hz近傍の成分、(c)のfνCフィル
タ3は、第1、第3象限の時間周波数±15Hz近傍の
成分をそれぞれ抽出する。
【0032】図3は、fνCフィルタ2とfνHフィル
タ3の一実施例図である。262ライン遅延部14で2
62ライン遅延させた信号に、係数加重部15で係数値
1/4、1/2、1/4、および−1/4、1/2、−
1/4を加重し、加算部16てこれら信号を加算し、垂
直・時間周波数領域で右下り斜め方向LPFと右下り斜
め方向HPFを構成する。また、263ライン遅延部1
7で263ライン遅延させた信号に、係数加重部15で
係数値−1/4、1/2、−1/4、および1/4、1
/2、1/4を加重し、加算部16でこれら信号を加算
して、右上り斜め方向HPFと右上り斜め方向LPFと
を構成する。そして、これらフィルタの継続接続で、図
2(b)、(c)に示した特性のfνCフィルタ2およ
びfνHフィルタ3を実現する。
【0033】図4は、動き検出部10の一実施例図であ
る。複合カラーテレビジョン信号VS、および1フレー
ム遅延部18で1フレーム期間遅延させた信号は、減算
部19に入力して、1フレーム間の差分信号S1と2フ
レーム間の差分信号S2を生成する。LPF20は2M
Hz以下が通過帯域の低域通過フィルタで、信号S1の
低域成分を信号S3として抽出する。絶対値量子化部2
1は、信号S2、S3を絶対値量子化し、量子化信号F
D1、FD2を生成する。MAX選択部22は、両者の
信号の大小比較を行ない、数値の大きい方の信号を出力
する。そして、平滑化部23は、水平・垂直領域、ある
いは水平・垂直・時間領域にわたる積分操作などで平滑
化処理を行ない、動き信号MD(静止部ではMD=0)
を生成する。なお、動き検出は、1フレーム間の差分信
号の低域成分のみ、あるいは2フレーム間の差分信号の
みで行なうことも可能である。
【0034】図5は、エッジ検出部12の一実施例図で
ある。1ライン遅延部24(もしくは263ライン遅延
部17)と減算部19との組み合せで、垂直高域通過特
性のνHP25を構成し、ライン間の差分信号成分S4
を抽出する。信号S4は搬送色信号成分も含むため、L
PF20で2MHz以下の成分を信号S5として抽出す
る。この信号は、画像の水平方向のエッジ部の情報が含
まれている。2値化部26は、閾値±Q未満の信号は
0、閾値を越える信号は1の2値量子化処理を行ない、
2値信号QEGを生成する。平滑化部27は、孤立点除
去ならびにエッジ部を連続した1つの領域として抽出す
るため、水平・垂直領域での積分操作などの平滑化処理
を行なう。そして、水平方向のエッジ部領域は1、それ
以外の領域は0のエッジ信号EGを生成する。
【0035】図6は、識別コマンド検出部11の一実施
例図である。同図(a)において、ゲート部28は、ゲ
ート制御信号GTFで、複合カラーテレビジョン信号V
Sの22ラインと285ラインの走査線(EDTV方式
では識別制御信号、NTSC方式では映像信号の期間)
の信号S6を抜き出す。EDTV方式の識別制御信号
は、同図(b)に示す様に、垂直基準位相情報のリファ
レンスタイミング信号領域と、各種コマンド情報の識別
コマンド信号領域と、水平基準位相情報の確認信号領域
とで構成し、その信号フォーマットは映像信号では論理
的にありえないものを採用している。したがつて、信号
S6が識別制御信号の場合は、リファレリンスタイミン
グ信号領域の期間、確認信号領域の期間で、それぞれ所
定の垂直基準位相情報と水平基準位相情報とが検出でき
る。一方、信号S6が映像信号の場合は、これらの期間
で所定の垂直、水平基準位相情報を検出することはな
い。そこで、同図(a)の方式識別部29は、信号S6
の上記期間で基準位相情報の検出を行ない、それぞれ所
定の垂直基準位相情報と水平基準位相情報が検出される
時はEDTV方式と判別し、方式モード信号TVMに
1、それ以外の時はNTSC方式と判別し、信号TVM
に0を出力する。また、コマンド情報復調部30は、信
号S6の識別コマンド信号領域の期間の成分をfsc復
調して、NRZ波形のコマンド信号CMDを復号する。
そして、分離モード設定部31は、信号TVMが1のE
DTV方式でコマンド信号CMDの水平解像度補強信号
の多重ありで、プリコーミングありのモードは分離タイ
プA、プリコーミングなしのモードは分離タイプB、上
記以外の場合は分離タイプCの分離コマンド信号SPM
を生成する。
【0036】図7は、動き係数生成部13の一特性例図
である。動き信号MD、エッジ信号EG、分離コマンド
信号SPMの情報をもとに、動き適応処理で搬送色信号
成分を分離抽出する第1の動き係数kと、動き適処理で
水平解像度補強信号成分を分離抽出する第2の動き係数
kHとを、同図(a)に示す多値制御、あるいは(b)
の2値制御の特性で生成する。
【0037】第1の動き係数kは、動き信号MDの情報
のみで生成する。そして、同図(a)では、信号MDが
0〜P1の領域は静止部としてk=0、P2以上の領域
は大きな動き動画部としてk=1、P1〜P2の領域は
ゆっくりした動きの動画部としてMDに比例してkが0
から1まで変化する特性で生成する。一方、同図(b)
は、信号MDが0〜P1’の領域は静止部としてk=
0、P1’以上の領域は動画部としてk=1で生成す
る。
【0038】第2の動き係数kHは、分離コマンド信号
SPMが分離タイプA、および分離タイプBのエッジ信
号EG=0の領域で、同図(a)では、信号MDが0〜
P1の領域は静止部としてkH=1、P3以上の領域は
動画部としてkH=0、P1〜P3の領域は準静止部と
してMDに比例してkHが1から0まで変化する特性で
生成する。一方、同図(b)では、信号MDが0〜P
1’の領域は静止部としてkH=1、P1’以上の領域
は動画部としてkH=0で生成する。なお、分離コマン
ド信号SPMが分離タイプC、および分離タイプBのエ
ッジ信号EG=1(水平方向のエッジ部)の領域では、
常にkH=0を生成する。
【0039】以上に述べたごとく、本実施例によれば、
EDTV方式で伝送される水平解像度補強信号を有効に
活用する輝度・色信号分離回路が実現できる。
【0040】つぎに、本発明のモード1の方式の第2の
実施例について、図8に示す全体ブロック構成図で説明
する。本実施例は、EDTV方式とNTSC方式の双方
で伝送される情報をフルに活用した分離処理を行なうに
好適なものである。
【0041】色副搬送波fscの4倍の周波数で標本化
した複合カラーテレビジョン信号VSは、ライン櫛型フ
ィルタ1と、fνCフィルタ2と、fνHフィルタ3
と、遅延部8と、分離モード制御部43に入力する。
【0042】分離モード制御部43は、動き検出部10
で、画像に含まれる動きの情報を動き信号MD(静止部
ではMD=0、動画部ではMD≠0)として検出する。
識別コマンド検出部11は、識別制御信号と映像信号と
の判別、コマンド情報の復調を行ない、分離コマンド信
号SPM(搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HH
とを分離する分離タイプAとB、および搬送色信号成分
Cのみを分離する分離タイプCの情報)を生成する。ま
た、エッジ検出部12は、画像に含まれる水平方向のエ
ッジ部領域をエッジ信号EG(エッジ部EG=1、非エ
ッジ部EG=0)として検出する。動き係数生成部13
は、これら信号をもとに、動き適応処理で搬送色信号成
分を分離抽出する第1の動き係数k、1−kと、動き適
応処理で水平解像度補強信号を分離抽出する第2の動き
係数kHとを生成する。
【0043】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画像に適した搬送色信号成分MCを
抽出する。
【0044】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2、第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0045】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1、第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタである。そして、EDT
V方式の信号では水平解像度補強信号成分、NTSC方
式の信号では静止画像に適した搬送色信号の垂直高域成
分を信号SHとして抽出する。
【0046】スイッチ32は、分離コマンド信号SPM
が分離タイプAとBでは端子aに接続し、fνCフィル
タ2の信号SCを出力する。一方、分離コマンド信号S
PMが分離タイプCでは端子bに接続し、加算部5で信
号SCと信号SHとを加算した信号SC’を出力する。
この動作で、搬送色信号成分のみの分離を行なう分離タ
イプCでは、垂直・時間周波数領域で時間周波数±15
Hz近傍の第1〜第4象限の全ての成分を、静止画像に
適した搬送色信号成分として使用できる。この結果、N
TSC方式でも伝送された情報をフルに活用した分離処
理を実現する。係数加重部4は、各分離フィルタの出力
に第1の動き係数k、1−kと、第2の動き係数kHと
を加重する。そして、加算部5で両者の信号を加算し、
動き適応処理による搬送色信号成分を生成する。
【0047】BPF6,7は、帯域通過フィルタで、そ
れぞれ方式で定まる所定帯域の信号成分を抽出し、その
出力に搬送色信号Cと水平解像度補強信号HHとを得
る。
【0048】一方、減算部9では、遅延部8で時間遅延
を調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから信号
Cと信号HHとを減算し、輝度信号Yを得る。
【0049】なお、本実施例における各ブロック部は第
1の実施例と同様に実現できるので、説明は省略する。
【0050】以上に述べた様に、本実施例によれば、N
TSC方式とEDTV方式のいずれの方式の信号に対し
ても、伝送された情報をフルに活用した分離処理を行な
う輝度・色信号分離回路が実現できる。
【0051】つぎに、本発明のモード2の方式の第1の
実施例について、図9に示す全体ブロック構成図で説明
する。
【0052】色副搬送波fscの4倍の周波数で標本化
した複合カラーテレビジョン信号VSは、ライン櫛型フ
ィルタ1と、fνCフィルタ2と、fνHフィルタ3
と、遅延部8と、分離モード制御部44に入力する。
【0053】分離モード制御部44は、動き検出部10
では画像に含まれる動きの情報を動き信号MD(静止部
ではMD=0、動画部ではMD≠0)として検出する。
識別コマンド検出部11は、識別制御信号と映像信号と
の判別、コマンド情報の復調を行ない、分離コマンド信
号SPM(搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HH
とを分離する分離タイプAとB、および搬送色信号成分
Cのみを分離する分離タイプCの情報)を生成する。ま
た、エッジ検出部12は、画像に含まれる水平方向のエ
ッジ部領域の検出を行ない、エッジ信号EG(エッジ部
領域はEG=1、非エッジ領域はEG=0)を生成す
る。雑音量検出部33は、複合カラーテレビジョン信号
の特定の走査線の信号に含まれる雑音量を計測し、雑音
レベル信号NLを生成する。そして、動き係数生成部3
4は、これら信号をもとに、搬送色信号成分を動き適応
処理で分離抽出する第1の動き係数k、1−kと、水平
解像度補強信号をノイズ適応の動き適応処理で分離抽出
する第2の動き係数kHを生成する。
【0054】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画部に適した搬送色信号成分MCを
抽出する。
【0055】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2、第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0056】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1、第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタで、水平解像度補強信号
成分SHの抽出を行なう。
【0057】係数加重部4は、分離フィルタの各出力
に、第1の動き係数k、1−kと、第2の動き係数kH
とを加重し、加算部5で両者の信号を加算して、動き適
応処理で生成した搬送色信号成分をつくる。そして、B
PF6、7は、帯域通過フィルタで、それぞれ方式で定
まる所定帯域の信号成分を抽出し、分離した搬送色信号
Cと水平解像度補強信号HHを生成する。
【0058】一方、減算部9は、遅延部8により時間遅
延を調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから、
信号Cと信号HHとを減算して、分離した輝度信号Yを
生成する。
【0059】図10は、本実施例の雑音量検出部33の
一実施例図で、複合カラーテレビジョン信号のGCR信
号(ゴーストキャンセル基準信号)のOIRE信号で雑
音量を検出するものである。
【0060】同図(a)においてゲート部28はゲート
制御信号NGTHでGCR信号のOIRE信号を信号S
7として抜き出す。この信号S7は同図(b)に示す様
に、OIREの一定レベルの信号に、伝送系で加わる雑
音成分が重畳されている。そこで、HPF35は高域通
過フィルタで信号S7の高周波成分を抽出し、同図
(b)に示す信号S8を生成する。2値化部36は、信
号S8が閾値±Nを越える時は1、±N未満の時は0の
2値化処理を行ない、2値雑音信号S9を生成する。計
測部37は、映像信号領域の計測区間内で、信号S9の
1の個数を計測し、その計測値を雑音レベル信号NLと
して出力する。なお、雑音量の検出は、複合カラーテレ
ビジョン信号の垂直同期信号などで同様に行なうことも
可能である。図11は、本実施例の動き係数生成部34
で生成する多値制御時の動き係数の一特性図である。第
1の動き係数kは動き信号MDの情報のみで生成する。
信号MDが0〜P1の領域は静止部としてk=0、P2
以上の領域は大きな動きの動画部としてk=1、P1〜
P2の領域はゆっくりした動きの動画部としてMDに比
例して0から1まで変化する特性で生成する。
【0061】第2の動き係数kHは、分離コマンド信号
SPMが分離タイプA、および分離タイプBのエッジ信
号EG=0の領域で、雑音レベル信号NLがL1未満の
時は実線、L1〜L2では点線、L2以上では一点破線
で示す様なノイズ適応型の特性で生成する。一方、分離
コマンド信号SPMが分離タイプC、および分離タイプ
Bのエッジ信号EG=1(水平方向のエッジ部)の領域
では、常時kH=0を生成する。
【0062】なお、本実施例におけるその他のブロック
部は、前述した実施例と同様に実現できるので説明は省
略する。
【0063】以上、本実施例によれば、EDTV方式で
伝送される水平解像度補強信号を有効に活用し、かつ、
伝送系で加わる雑音等を誤まって水平解像度補強信号と
して分離することもない、輝度・色信号分離回路が実現
できる。
【0064】つぎに、本発明のモード2の方式の第2の
実施例を、図12に示す全体ブロック構成図で説明す
る。
【0065】色副搬送波fSCの4倍の周波数で標本化し
た複合カラーテレビション信号VSは、ライン櫛型フィ
ルタ1と、fνC7フィルタ2と、fνHフィルタ3
と、遅延部8と、分離モード制御部45に入力する。
【0066】分離モード制御部45は、動き検出部10
で画像に含まれる動きの情報を動き信号MD(静止部M
D=0,動画部MD≠0)として検出する。識別コマン
ド検出部11は、識別制御信号と映像信号との判別、コ
マンド情報の復調を行ない、分離コマンド信号SPM
(搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HHとを分離
する分離タイプAとB、および搬送色信号成分Cのみを
分離する分離タイプCの情報)を生成する。また、エッ
ジ検出部12は、画像に含まれる水平方向のエツジ部領
域の検出を行ない、エッジ信号EG(エッジ部領域はE
G=1、非エッジ領域はEG=0)を生成する。雑音量
検出部33は、複合カラーテレビジョン信号の特定の走
査線の信号(例えばGCR信号のOIRE信号、あるい
は垂直同期信号)に含まれる雑音量を計測し、雑音レベ
ル信号NLを生成する。そして、動き係数生成部34
は、これら信号をもとに、搬送色信号成分を動き適応処
理で分離抽出する第1の動き係数k,1−kと、水平解
像度補強信号をノイズ適応の動き適応処理で分離抽出す
る第2の動き係数kHを生成する。
【0067】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画像に適した搬送色信号成分MCを
抽出す。
【0068】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2,第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0069】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1,第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタである。そして、EDT
V方式の信号では水平解像度補強信号成分、NTSC方
式の信号では静止画像に適した搬送色信号の垂直高域成
分を、信号SHとして抽出する。
【0070】スイッチ32は、分離コマンド信号SPM
が分離タイプAとBでは端子aに接続し、fνCフィル
タ2の信号SCを出力する。一方、分離タイプCでは端
子bに接続し、加算部5で信号SCとSHとを加算した
信号SC´を出力する。この動作で、搬送色信号成分の
みを分離する分離タイプCでは、垂直・時間周波数領域
で時間周波数±15Hz近傍の第1〜第4象限の全ての
成分が、静止画像に適した搬送色信号成分として使用で
きる。この結果、NTSC方式でも伝送された情報をフ
ルに活用した分離処理を実現する。
【0071】係数加重部4は、分離フィルタの各出力
に、第1の動き係数k,1−kと,第2の動き係数kH
とを加重する。加算部5は両者の信号を加算し、動き適
応処理で生成した搬送色信号成分をつくる。そして、B
PF6,7は、帯域通過フィルタで、それぞれ所定の周
波数帯域の成分を抽出し、動き適応処理で分離した搬送
色信号Cと、ノイズ適応の動き適応処理で分離した水平
解像度補強信号HHを生成する。
【0072】一方、減算部9は、遅延部8で時間遅延を
調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから、信号
Cと信号HHとを減算し、分離した輝度信号Yを生成す
る。
【0073】なお、本実施例の各ブロック部は、前述し
た実施例と同様にして実現できるので、その説明は省略
する。
【0074】以上、本実施例によれば、NTSC方式と
EDTV方とで伝送された情報をフルに活用し、かつ、
伝送系で加わる雑音等を誤まって水平解像度補強信号と
して分離することもない、輝度・色信号分離回路が実現
できる。
【0075】つぎに、本発明のモード3の方式の第1の
実施例を、図13に示す全ブロック構成図で説明する。
【0076】色副搬送波fSCの4倍の周波数で標本化し
た複合カラーテレビジョン信号VSは、ライン櫛型フィ
ルタ1と、fνCフィルタ2と、fνHフィルタ3と、
遅延部8と、分離モード制御部46に入力する。
【0077】分離モード制御部46では、動き検出部1
0で画像に含まれる動きの情報を動き信号MD(静止部
MD=0,動画部MD≠0)として検出する。識別コマ
ンド検出部11は、識別制御信号と映像信号との判別、
コマンド情報の復調を行ない、分離コマンド信号SPM
(搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HHとを分離
する分離タイプA、および搬送色信号成分Cのみを分離
する分離タイプBとCの情報)を生成する。また、雑音
量検出部33は、複合カラーテレビジョン信号の特定の
走査線の信号(例えばGCR信号のOIRE信号、ある
いは垂直同期信号)に含まれる雑音量を計測し、雑音レ
ベル信号NLを生成する。そして、動き係数生成部34
は、これら信号をもとに、搬送色信号成分を動き適応処
理で分離抽出する第1の動き係数k、1−kと、水平解
像度補強信号をノイズ適応の動き適応処理で分離抽出す
る第2の動き係数kHを生成する。
【0078】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画像に適した搬送色信号MCを抽出
する。
【0079】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2、第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0080】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1,第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタで、水平解像度補強信号
成分SHの抽出を行なう。
【0081】係数加重部4は分離フィルタの各出力に、
第1の動き係数k,1−k,第2の動き係数kHを加重
する。加算部5は第1の動き係数を加重した信号を加算
し、動き適応処理で生成した搬送色信号成分をつくる。
そして、BPF6,7は帯域通過フィルタでそれぞれ所
定の周波数帯域の成分抽出し、動き適応処理で分離抽出
した搬送色信号Cと、ノイズ適応の動き適応処理で分離
抽出した水平解像度補強信号HHとを生成する。
【0082】一方、減算部9は、遅延部8で時間遅延を
調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから、信号
Cと信号HHとを減算し、分離した輝度信号Yを生成す
る。
【0083】なお、本実施例の各ブロック部は、これま
で述べた実施例と同様に構成すればよいので、説明は省
略する。
【0084】以上、本実施例によれば、伝送系で加わる
雑音を誤って水平解像度補強信号として分離することの
ない、輝度・色信号分離回路が実現できる。
【0085】つぎに、本発明のモード3の方式の第2の
実施例を、図14に示す全体ブロック構成図で説明す
る。
【0086】色副搬送波fSCの4倍の周波数で標本化し
た複合カラーテレビジョン信号VSは、ライン櫛型フィ
ルタ1と、fνCフィルタ2と、fνHフィルタ3と、
遅延部8と、分離モード制御部47に入力する。
【0087】分離モード制御部47では、動き検出部1
0は画像に含まれる動きの情報を動き信号MD(静止部
MD=0,動画部MD≠0)として検出する。識別コマ
ンド検出部11は、識別制御信号と映像信号との判別、
コマンド情報の復調を行ない、分離コマンド信号SPM
(搬送色信号成分Cと水平解像度補強信号HHとを分離
する分離タイプAと、搬送色信号成分Cのみを分離する
分離モードB,Cの情報)を生成する。また、雑音量検
出部33は、複合カラーテレビジョン信号の特定の走査
線の信号(例えばGCR信号のOIRE信号、あるいは
垂直同期信号)に含まれる雑音量を計測し、雑音レベル
信号NLを生成する。そして、動き係数生成部34は、
これらの信号をもとに、搬送色信号成分を動き適応処理
で分離抽出する第1の動き係数k,1−kと、水平解像
度補強信号をノイズ適応の動き適応処理で分離抽出する
第2の動き係数kHを生成する。
【0088】ライン櫛型フィルタ1は、水平・垂直周波
数領域で色副搬送波周波数近傍の成分を抽出する第3の
分離フィルタで、動画像に適した搬送色信号成分MCを
抽出する。
【0089】fνCフィルタ2は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第2、第4象限の成分
を抽出する第1の分離フィルタで、静止画像に適した搬
送色信号成分SCを抽出する。
【0090】fνHフィルタ3は、垂直・時間周波数領
域で時間周波数±15Hz近傍の第1,第3象限の成分
を抽出する第2の分離フィルタで、EDTV方式の水平
解像度補強信号、あるいはNTSC方式の静止画像に適
した搬送色信号の垂直高域成分を、信号SHとして抽出
する。
【0091】スイッチ32は、分離コマンド信号SPM
が分離タイプAの時は端子aに接続し、fνCフィルタ
2の信号SCを出力する。一方、分離タイプBとCでは
端子bに接続し、信号SHと信号SCを加算部5で加算
した信号SC´を出力する。この動作で、分離タイプB
とCでは、垂直・時間周波数領域で時間周波数±15H
z近傍の第1〜第4象限の全ての成分を、静止画像に適
した搬送色成分として使用する。この結果、NTSC方
式でも伝送された情報をフルに活用した分離処理が実現
できる。
【0092】係数加重部4は、分離フィルタの各出力
に、第1の動き係数k,1−k,第2の動き係数kHを
加重する。そして、第1の動き係数を加重した信号は加
算部5で加算し、動き適応処理で生成した搬送色信号成
分をつくる。そして、BPF6,7は、帯域通過フィル
タでそれぞれ所定の周波数帯域の成分を抽出し、動き適
応処理で分離抽出した搬送色信号Cと、ノイズ適応の動
き適応処理で分離抽出した水平解像度補強信号HHとを
生成する。
【0093】一方、減算部9は、遅延部8で時間遅延を
調整した複合カラーテレビジョン信号VSDから、信号
Cと信号HHとを減算し、分離した輝度信号Yを生成す
る。
【0094】なお、本実施例の各ブロック部は、これま
での実施例と同様の構成で実現できるので、説明は省略
する。
【0095】以上、本実施例によれば、伝送された情報
を有効に活用し、かつ、伝送系で加わる雑音を誤まって
水平解像度補強信号として分離することのない、輝度・
色信号分離回路が実現できる。
【0096】つぎに、ライン櫛型フィルタ1の他の構成
例について、図15で説明する。
【0097】同図(a)はエッジ適応タイプの一例であ
る。1ライン遅延部24と、係数加重部15と、加算部
16とで、良く知られているライン櫛型フィルタを構成
し、搬送色信号成分νCを抽出する。一方、BPF6で
は水平周波数の所定の周波数帯域の成分を搬送色信号μ
Cとして抽出する。そして、スイッチ38は、エッジ信
号EGが1の時は端子aに接続して、信号μCを出力
し、信号EGが0の時は端子bに接続して信号νCを出
力する。このエッジ適応の搬送色信号成分の抽出で、画
像の水平方向のエッジ部領域において、さらに精度の良
い分離抽出を行なうことができる。
【0098】同(b)はメディアンフィルタによる一例
である。メディアンフィルタ39−1,…,39−Nで
は、それぞれ所定の画像パターンに適応した搬送色信号
成分C1,C2,…CNを抽出する。また、パターン判
定部40は、画像パターンの形態(横縞,従縞,斜け縞
等)を検出し、その形態に適したメディアンフィルタを
選択する選択信号SLを生成する。そして、選択部41
では、信号SLで定まるメディアンフィルタの信号を選
択し、搬送色信号成分MCを生成する。
【0099】したがって、図15に示す形態のフィルタ
を、本発明の第3の分離フィルタとして使用することも
できることは明らかである。
【0100】なお、いずれの実施例もディジタル化した
複合カラーテレビジョン信号を例に説明したが、本発明
はこれに限定されることはなく、アナログの信号処理、
あるいはアナログとディジタルの混在した信号処理によ
って実現することもできる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、NTSC方式とEDT
V方式の双方の複合カラーテレビジョン信号に対し、伝
送された情報をフルに活用した形態の輝度・色信号分離
回路が実現できる。
【0102】また、伝送系で加わる雑音を誤まってED
TV方式の水平解像度補強信号として分離することのな
い輝度・色信号分離回路が実現できる。
【0103】このため、本発明の輝度・色信号分離回路
により、テレビ画像の高画質化に顕著な効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体ブロック構成図。
【図2】分離フィルタの垂直・時間周波数特性の一例
図。
【図3】fνCフィルタ、fνHフィルタの一実施例
図。
【図4】動き検出部の一実施例図。
【図5】エッジ検出部の一実施例図。
【図6】識別コマンド検出部の一実施例図。
【図7】動き係数生成部の一特性例図。
【図8】本発明の第2の実施例の全体ブロック構成図。
【図9】本発明の第3の実施例の全体ブロック構成図。
【図10】雑音量検出部の一実施例図。
【図11】第3の実施例における動き係数生成部の一特
性例図。
【図12】本発明の第4の実施例の全体ブロック構成
図。
【図13】本発明の第5の実施例の全体ブロック構成
図。
【図14】本発明の第6の実施例の全体ブロック構成
図。
【図15】ライン櫛型フィルタの他の構成例図。
【符号の説明】
1…ライン櫛型フィルタ、2…fνCフィルタ、3…f
νHフィルタ、4,15…係数加重部、5,16…加算
部、6,7…BPF、8…遅延部、9,19…減算部、
10…動き検出部、11…識別コマンド検出部、12…
エッジ検出部、13,34…動き係数生成部、14…2
62ライン遅延部、17…263ライン遅延部、18…
フレーム遅延部、20…LPF,21…絶対値量子化
部、22…MAX選択部、23,27…平滑化部、24
…1ライン遅延部、25…νHPF、26,36…2値
化部、28…ゲート部、29…方式識別部、30…コマ
ンド情報復調部、31…分離モード設定部、32,38
…スイッチ、33…雑音量検出部、35…HPF、37
…計測部、39…メディアンフィルタ、40…パターン
判定部、41…選択部、42〜47…分離モード制御
部。
フロントページの続き (72)発明者 影山 昌広 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 吉木 宏 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合カラーテレビジョン信号を動き適応の
    分離処理で輝度信号成分と、搬送色信号成分と、水平解
    像度補強信号とに分離する輝度・色信号分離回路におい
    て、垂直・時間周波数領域で時間周波数が±15Hz近
    傍の第2、第4象限の成分を分離抽出する第1の分離フ
    ィルタと、第1,第3象限の成分を分離抽出する第2の
    分離フィルタと、水平・垂直周波数領域で色副搬送波周
    波数の近傍成分を分離抽出する第3の分離フィルタと、
    EDTV識別制御信号のコマンド情報で水平解像度補強
    信号の多重とプリコーミングの有無のモードを検出する
    識別コマンド検出部と、画像の水平方向のエッジ領域の
    有無のモードを検出するエッジ検出部とを設け、搬送色
    信号成分は、上記第1と第3の分離フィルタの出力に、
    画像の動きに応じて係数値が変化する第1の動き係数を
    加重加算する動き適応処理で分離抽出し、水平解像度補
    強信号は、上記識別コマンド検出部が水平解像度補強信
    号の多重が有、プリコーミングが有のモードでは、上記
    第2の分離フィルタの出力に第2の動き係数を加重加算
    して分離抽出し、上記識別コマンド検出部が水平解像度
    補強信号の多重が有、プリコーミングが無しのモードで
    は、上記エッジ検出部で検出するエッジ領域の無いモー
    ドの領域で、上記第2の分離フィルタの出力に第2の動
    き係数を加重加算して分離抽出を行なうことを特徴とす
    る複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回
    路。
  2. 【請求項2】複合カラーテレビジョン信号を動き適応の
    分離処理で輝度信号成分と、搬送色信号成分と、水平解
    像度補強信号とに分離する輝度・色信号分離回路におい
    て、垂直・時間周波数領域で時間周波数±15Hz近傍
    の、第2、第4象限の成分を分離抽出する第1の分離フ
    ィルタと、第1、第3象限の成分を分離抽出する第2の
    分離フィルタと、水平・垂直周波数領域で色副搬送波周
    波数の近傍成分を分離抽出する第3の分離フィルタと、
    EDTV識別制御信号のコマンド情報で水平解像度補強
    信号の多重とプリコーミングの有無のモードを検出する
    識別コマンド検出部と、画像の水平方向のエッジ領域の
    有無のモードを検出するエッジ検出部と、複合カラーテ
    レビジョン信号に含まれる雑音量の多少を計測する雑音
    量検出部とを設け、搬送色信号成分は、上記第1と第3
    の分離フィルタの出力に、画像の動きに応じて係数値が
    変化する第1の動き係数を加重加算する動き適応処理で
    分離抽出し、水平解像度補強信号は、上記識別コマンド
    検出部が水平解像度補強信号の多重が有、プリコーミン
    グが有のモードにおいては、上記雑音量検出部で計測し
    た雑音量に応じた特性の異なる第2の動き係数を上記第
    2の分離フィルタの出力に加重した信号、上記識別コマ
    ンド検出部が水平解像度補強信号の多重が有、プリコー
    ミングが無しのモードにおいては、上記エッジ検出部で
    検出するエッジ領域の無いモードの領域で、上記雑音量
    に応じて特性の異なる第2の動き係数を上記第2の分離
    フィルタの出力に加算した信号で分離抽出するノイズ適
    応処理を行なうことを特徴とする複合カラーテレビジョ
    ン信号の輝度・色信号分離回路。
  3. 【請求項3】複合カラーテレビジョン信号を動き適応の
    分離処理で輝度信号成分と、搬送色信号成分と、水平解
    像度補強信号とに分離する輝度・色信号分離回路におい
    て、垂直・時間周波数領域で時間周波数±15Hz近傍
    の、第2、第4象限の成分を分離抽出する第1の分離フ
    ィルタと、第1、第3象限の成分を分離抽出する第2の
    分離フィルタと、水平・垂直周波数領域で色副搬送波周
    波数の近傍成分を分離抽出する第3の分離フィルタと、
    EDTV識別制御信号のコマンド情報で水平解像度補強
    信号の多重とプリコーミングの有無のモードを検出する
    識別コマンド検出部と、複合カラーテレビジョン信号に
    含まれる雑音量の多少を計測する雑音量検出部とを設
    け、搬送色信号成分は、上記第1と第3の分離フィルタ
    の出力に、画像の動きに応じて係数値が変化する第1の
    動き係数を加重加算する動き適応処理で分離抽出し、水
    平解像度補強信号は、上記識別コマンド検出部が水平解
    像度補強信号の多重が有、プリコーミングが有のモード
    において、上記雑音量検出部で計測した雑音量に応じて
    特性の異なる第2の動き係数を上記第2の分離フィルタ
    の出力に加重するノイズ適応処理で分離抽出することを
    特徴とする複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号
    分離回路。
  4. 【請求項4】複合カラーテレビジョン信号を輝度信号成
    分と搬送色信号成分の2種類に分離する処理において
    は、第1、第2の分離フィルタの出力を加算して得る。
    垂直・時間周波数領域の時間周波数±15Hz近傍の成
    分と、第3の分離フィルタの成分に、第1の動き係数を
    加重加算し、搬送色信号成分の分離抽出を行なうことを
    特徴とする請求項1項乃至3項に記載の複合カラーテレ
    ビジョン信号の輝度・色信号分離回路。
  5. 【請求項5】第3の分離フィルタは、画像の水平方向の
    エッジ領域では1次元、非エッジ領域では2次元の特性
    で、水平・垂直周波数領域の色副搬送波周波数の近傍成
    分を抽出する。エッジ適応処理の分離を行なうことを特
    徴とする請求項1項乃至4項に記載の複合カラーテレビ
    ジョン信号の輝度・色信号分離回路。
  6. 【請求項6】第3の分離フィルタは、画像パターンに応
    じて複数種類のメディアンフィルタの一つを選択し、水
    平・垂直周波数領域の色副搬送波周波数の近傍成分を分
    離抽出することを特徴とする請求項1項乃至4項に記載
    の複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回
    路。
  7. 【請求項7】複合カラーテレビジョン信号に含まれる雑
    音量の検出は、GCR信号のOIRE信号の重畳された
    走査線、あるいは垂直同期信号期間の走査線の信号で行
    なうことを特徴とする請求項2項、3項に記載の複合カ
    ラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回路。
  8. 【請求項8】複合カラーテレビジョン信号の所定期間の
    走査線の信号が映像信号か識別制御信号かを所定区間の
    基準位相情報の検出の有無で判別してNTSC方式とE
    DTV方式との方式識別を行ない、NTSC方式では、
    輝度信号成分と搬送色信号成分との2種類、EDTV方
    式では、輝度信号成分と搬送色信号成分と水平解像度補
    強信号との3種類の信号の分離を行なうことを特徴とす
    る請求項1項乃至7項に記載の複合カラーテレビジョン
    信号の輝度・色信号分離回路。
JP1148394A 1994-02-03 1994-02-03 複合カラーテレビジョン信号の輝度・色信号分離回路 Pending JPH07222192A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041946A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Sony Corp 画像補正装置及び撮像装置
US7421370B2 (en) * 2005-09-16 2008-09-02 Veeco Instruments Inc. Method and apparatus for measuring a characteristic of a sample feature

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JP2006041946A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Sony Corp 画像補正装置及び撮像装置
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