JPH07220663A - 平板型陰極線管 - Google Patents
平板型陰極線管Info
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- JPH07220663A JPH07220663A JP1373094A JP1373094A JPH07220663A JP H07220663 A JPH07220663 A JP H07220663A JP 1373094 A JP1373094 A JP 1373094A JP 1373094 A JP1373094 A JP 1373094A JP H07220663 A JPH07220663 A JP H07220663A
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- Japan
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- ray tube
- wiring terminals
- cathode ray
- flat
- wiring
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 画面を高精細にするため配線端子の本数が増
え、ピッチが狭くなった場合でも安定した接合強度と絶
縁性能を維持し信頼性を向上する。 【構成】 前側ガラス容器4と背面金属容器6との接合
部分に、配線端子10を貫通させた低融点ガラス12を
複数層設け、この複数層の間にスペーサメタル13を挿
入して接合部を構成することによって、多層(図では2
層)構造の配線端子が形成される。 【効果】 配線端子間の距離を十分保つことができ、接
合部の強度の低下がなく、絶縁性も十分維持できる。
え、ピッチが狭くなった場合でも安定した接合強度と絶
縁性能を維持し信頼性を向上する。 【構成】 前側ガラス容器4と背面金属容器6との接合
部分に、配線端子10を貫通させた低融点ガラス12を
複数層設け、この複数層の間にスペーサメタル13を挿
入して接合部を構成することによって、多層(図では2
層)構造の配線端子が形成される。 【効果】 配線端子間の距離を十分保つことができ、接
合部の強度の低下がなく、絶縁性も十分維持できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像機器における受
像管や画像表示装置等に用いられる平板型陰極線管に関
するもので、特に真空容器の接合部から配線端子を引き
出す構造に関するものである。
像管や画像表示装置等に用いられる平板型陰極線管に関
するもので、特に真空容器の接合部から配線端子を引き
出す構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の平板型陰極線管の構造を図につい
て説明する。尚、この構造については特願平5−248
128号(出願日平成5年10月4日・本出願と同一出
願人)に記載のものである。
て説明する。尚、この構造については特願平5−248
128号(出願日平成5年10月4日・本出願と同一出
願人)に記載のものである。
【0003】図7において、1は電子ビーム源としての
陰極部、2は上記陰極部1に電圧を印加して電子ビーム
を取り出すための電子ビーム取り出し手段、3は複数の
電極板3a(図示せず)を接合することで構成された電
子ビーム制御手段、4は上記電子ビームに射突される蛍
光面5が形成された前側ガラス容器である。前側ガラス
容器4と背面金属容器6とで構成される収納容器7内
に、電子ビーム制御手段3をフレーム15に固定し、前
側ガラス容器4に装着したピン8にバネ9で吊るすよう
にされ、これらによって平板型陰極線管が構成される。
10は外部電源回路(図示せず)から電極板3aに所定
の電圧を印加するための金属製の配線端子である。
陰極部、2は上記陰極部1に電圧を印加して電子ビーム
を取り出すための電子ビーム取り出し手段、3は複数の
電極板3a(図示せず)を接合することで構成された電
子ビーム制御手段、4は上記電子ビームに射突される蛍
光面5が形成された前側ガラス容器である。前側ガラス
容器4と背面金属容器6とで構成される収納容器7内
に、電子ビーム制御手段3をフレーム15に固定し、前
側ガラス容器4に装着したピン8にバネ9で吊るすよう
にされ、これらによって平板型陰極線管が構成される。
10は外部電源回路(図示せず)から電極板3aに所定
の電圧を印加するための金属製の配線端子である。
【0004】前側ガラス容器4と背面金属容器6との接
合部分は、図8に示すように背面金属容器6の、前側ガ
ラス容器4との合わせ面およびその側面にセラミックス
皮膜11(またはガラス皮膜でもよい)を溶射し、低融
点ガラス(以下フリットガラス)12によって接合する
ものである。
合部分は、図8に示すように背面金属容器6の、前側ガ
ラス容器4との合わせ面およびその側面にセラミックス
皮膜11(またはガラス皮膜でもよい)を溶射し、低融
点ガラス(以下フリットガラス)12によって接合する
ものである。
【0005】次に図7の平板型陰極線管の動作原理につ
いて説明する。図7のような構成において陰極部1に所
定の電圧を印加し、電子ビーム取り出し手段2に電位を
与えると電子ビームが引き出され、電子ビーム制御手段
3に制御信号を送ることで引き出された電子ビームの制
御を行い、前側ガラス容器4上に形成された蛍光面5に
電子ビームを正確に射突させ、これにより画像が再現さ
れるものである。
いて説明する。図7のような構成において陰極部1に所
定の電圧を印加し、電子ビーム取り出し手段2に電位を
与えると電子ビームが引き出され、電子ビーム制御手段
3に制御信号を送ることで引き出された電子ビームの制
御を行い、前側ガラス容器4上に形成された蛍光面5に
電子ビームを正確に射突させ、これにより画像が再現さ
れるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7のような従来の平
板型陰極線管では、前側ガラス容器4と背面金属容器6
をガラス融着またはフリットガラス12を介して強固に
接合する。この時、電極板3aに所定の電圧を印加する
配線端子10は、図8ならびに図9に示すように前側ガ
ラス容器4と背面金属容器6の接合部分に1層(同一
面)で挿入する形を取っている。しかしながら画面サイ
ズが大型化し、かつ高精細度な画像を表示するには、電
極板3aのピッチを小さくし、それに合わせて配線端子
10の配列ピッチを予め小さくする必要があった。
板型陰極線管では、前側ガラス容器4と背面金属容器6
をガラス融着またはフリットガラス12を介して強固に
接合する。この時、電極板3aに所定の電圧を印加する
配線端子10は、図8ならびに図9に示すように前側ガ
ラス容器4と背面金属容器6の接合部分に1層(同一
面)で挿入する形を取っている。しかしながら画面サイ
ズが大型化し、かつ高精細度な画像を表示するには、電
極板3aのピッチを小さくし、それに合わせて配線端子
10の配列ピッチを予め小さくする必要があった。
【0007】これにより図10のように配線端子10の
各線が接触もしくは絶縁可能な距離を保てなくなり電気
的信頼性を低下させていた。また接合部分の強度はフリ
ットガラス12の面積で決まるが、同一仕様の配線端子
10ならば、接合面における配線端子10の占有面積が
大きくなると、図11bに示すように配線端子10の周
囲部からはみ出すフリットガラス12の量が少なくなり
接合強度を低下させていた。そのため真空応力に対して
十分な接合強度を有しているとは言い難く、真空容器の
構造としては不十分なものであった。そこで図11aに
示すように配線端子10間のピッチを狭くしないような
所定のピッチで配線端子10を配列する必要があった。
各線が接触もしくは絶縁可能な距離を保てなくなり電気
的信頼性を低下させていた。また接合部分の強度はフリ
ットガラス12の面積で決まるが、同一仕様の配線端子
10ならば、接合面における配線端子10の占有面積が
大きくなると、図11bに示すように配線端子10の周
囲部からはみ出すフリットガラス12の量が少なくなり
接合強度を低下させていた。そのため真空応力に対して
十分な接合強度を有しているとは言い難く、真空容器の
構造としては不十分なものであった。そこで図11aに
示すように配線端子10間のピッチを狭くしないような
所定のピッチで配線端子10を配列する必要があった。
【0008】また、図7の従来の平板型陰極線管では、
R,G,B3色用の配線端子10が混在した状態になっ
ており、その上、高精細度な画像を表示するために配線
端子10の配列ピッチが小さくなると接合層での配線端
子10相互間の距離も小さくなり、前述同様、電気的信
頼性が低下する。
R,G,B3色用の配線端子10が混在した状態になっ
ており、その上、高精細度な画像を表示するために配線
端子10の配列ピッチが小さくなると接合層での配線端
子10相互間の距離も小さくなり、前述同様、電気的信
頼性が低下する。
【0009】本発明は上記問題を解決するもので、画面
サイズが大型化し、かつ高精細度な画像を表示するため
配線端子の配列ピッチを小さくしても、接合部の機械的
強度(接合強度)と電気的信頼性(絶縁性)を低下させ
ることのない平板型陰極線管を提供することを目的とす
る。
サイズが大型化し、かつ高精細度な画像を表示するため
配線端子の配列ピッチを小さくしても、接合部の機械的
強度(接合強度)と電気的信頼性(絶縁性)を低下させ
ることのない平板型陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の平
板型陰極線管は、前側ガラス容器と背面容器との接合部
を貫通して引き出した複数の配線端子を備えた平板型陰
極線管において、上記接合部を貫通する複数の配線端子
が互いに直交する二方向にそれぞれ隔離して配置されよ
う構成されたものである。
板型陰極線管は、前側ガラス容器と背面容器との接合部
を貫通して引き出した複数の配線端子を備えた平板型陰
極線管において、上記接合部を貫通する複数の配線端子
が互いに直交する二方向にそれぞれ隔離して配置されよ
う構成されたものである。
【0011】この発明の請求項2の平板型陰極線管は、
配線端子を貫通させた低融点ガラス層を複数個設け、こ
の低融点ガラス層間に膨張係数がガラスに近い材料から
なる中間層を挿入して接合部を形成したものである。
配線端子を貫通させた低融点ガラス層を複数個設け、こ
の低融点ガラス層間に膨張係数がガラスに近い材料から
なる中間層を挿入して接合部を形成したものである。
【0012】この発明の請求項3の平板型陰極線管は、
R,G,Bの3色の配線端子がそれぞれ別の層から引き
出されるような多層構造の配線端子としたものである。
R,G,Bの3色の配線端子がそれぞれ別の層から引き
出されるような多層構造の配線端子としたものである。
【0013】この発明の請求項4の平板型陰極線管は、
収納容器の前面から見た多層構造の配線端子のピッチ
が、接合部を貫通する部分では所定の配線端子のピッチ
とし、収納容器内の電極板と接続する部分では画素ピッ
チ(電極板の孔もしくはスリットのピッチ)としたもの
である。
収納容器の前面から見た多層構造の配線端子のピッチ
が、接合部を貫通する部分では所定の配線端子のピッチ
とし、収納容器内の電極板と接続する部分では画素ピッ
チ(電極板の孔もしくはスリットのピッチ)としたもの
である。
【0014】この発明の請求項5の平板型陰極線管は、
複数の導電体の一端が画素ピッチで配設されて収納容器
内の電極板とそれぞれ接続されるようにすると共に、複
数の導電体の他端が接合部の多層構造の配線端子の位置
とそれぞれ対向した位置に配設されて、この配線端子に
それぞれ接続されるようにした配線基板を収納容器内に
設けたものである。
複数の導電体の一端が画素ピッチで配設されて収納容器
内の電極板とそれぞれ接続されるようにすると共に、複
数の導電体の他端が接合部の多層構造の配線端子の位置
とそれぞれ対向した位置に配設されて、この配線端子に
それぞれ接続されるようにした配線基板を収納容器内に
設けたものである。
【0015】この発明の請求項6の平板型陰極線管は、
収納容器の前面から配線端子を見て、隣合う各配線端子
が互いに異なる層の配線端子となるように構成したもの
である。
収納容器の前面から配線端子を見て、隣合う各配線端子
が互いに異なる層の配線端子となるように構成したもの
である。
【0016】
【作用】この発明の請求項1においては、複数の配線端
子を互いに直交する二方向に隔離することにより、配線
端子間の距離を狭めることがなく、接合強度を低下させ
ず、かつ絶縁性を維持する。
子を互いに直交する二方向に隔離することにより、配線
端子間の距離を狭めることがなく、接合強度を低下させ
ず、かつ絶縁性を維持する。
【0017】この発明の請求項2においては、配線端子
を貫通させた低融点ガラス層を複数個設け、この低融点
ガラス層間に膨張係数がガラスに近い材料からなる中間
層を挿入して接合部を形成したので、接合強度を低下さ
せず、かつ絶縁性を維持する。
を貫通させた低融点ガラス層を複数個設け、この低融点
ガラス層間に膨張係数がガラスに近い材料からなる中間
層を挿入して接合部を形成したので、接合強度を低下さ
せず、かつ絶縁性を維持する。
【0018】この発明の請求項3においては、R,G,
Bの色毎に異なる層の配線端子を用い収納容器外部へ引
き出すようにし、収納容器外部との電気的接続を簡素化
する。
Bの色毎に異なる層の配線端子を用い収納容器外部へ引
き出すようにし、収納容器外部との電気的接続を簡素化
する。
【0019】この発明の請求項4においては、収納容器
の前面から見た多層構造の配線端子のピッチが、接合部
を貫通する部分では所定の配線端子のピッチとし、収納
容器内の電極板と接続する部分では画素ピッチ(電極板
の孔もしくはスリットのピッチ)としたので、収納容器
内の省スペースが図れる。また、配線端子のピッチが大
きく取れるので、接合強度を低下させず、かつ絶縁性を
維持できる。
の前面から見た多層構造の配線端子のピッチが、接合部
を貫通する部分では所定の配線端子のピッチとし、収納
容器内の電極板と接続する部分では画素ピッチ(電極板
の孔もしくはスリットのピッチ)としたので、収納容器
内の省スペースが図れる。また、配線端子のピッチが大
きく取れるので、接合強度を低下させず、かつ絶縁性を
維持できる。
【0020】この発明の請求項5においては、配線基板
を用いて電極板接続部と接合部を貫通する配線端子との
配線ピッチを変換したので、収納容器内の省スペースが
図れる。また、配線端子のピッチが大きく取れるので、
接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持できる。
を用いて電極板接続部と接合部を貫通する配線端子との
配線ピッチを変換したので、収納容器内の省スペースが
図れる。また、配線端子のピッチが大きく取れるので、
接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持できる。
【0021】この発明の請求項6においては、隣合う各
配線端子が互いに異なる層の配線端子として、接合部の
接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持できる。
配線端子が互いに異なる層の配線端子として、接合部の
接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持できる。
【0022】
実施例1.以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図において同一符号は従来のものと同一または
相当のものを表わす。図1はこの発明に係る平板型陰極
線管の一例を示す断面図である。
明する。図において同一符号は従来のものと同一または
相当のものを表わす。図1はこの発明に係る平板型陰極
線管の一例を示す断面図である。
【0023】図1において、13は接合面を多層(本実
施例では2層)化するためのスペーサーメタルで、ステ
ンレス鋼等が用いられる。スペーサーメタル13の接合
面ならびに側面には、背面金属容器6の接合面と同様、
セラミックス皮膜11(またはガラス皮膜でも可)を溶
射してある。なおセラミックス皮膜を溶射した金属とガ
ラスの接合については本発明者らの別の発明(特願平5
−248128号・出願日平成5年10月4日)でも記
載しているように、背面金属容器6ならびにスペーサー
メタル13の接合面に予めセラミックス溶射をしてセラ
ミックス皮膜11を形成後、フリットガラス12を塗布
し焼成することで成されている。
施例では2層)化するためのスペーサーメタルで、ステ
ンレス鋼等が用いられる。スペーサーメタル13の接合
面ならびに側面には、背面金属容器6の接合面と同様、
セラミックス皮膜11(またはガラス皮膜でも可)を溶
射してある。なおセラミックス皮膜を溶射した金属とガ
ラスの接合については本発明者らの別の発明(特願平5
−248128号・出願日平成5年10月4日)でも記
載しているように、背面金属容器6ならびにスペーサー
メタル13の接合面に予めセラミックス溶射をしてセラ
ミックス皮膜11を形成後、フリットガラス12を塗布
し焼成することで成されている。
【0024】図1の接合部分の拡大概略図を図2に示
す。配線端子10を多層化することで同一平面での配線
端子10の占有面積が小さくなり、図2のように2層の
場合は、1層当たりの配線端子10の間隔は2倍になる
ので、配線端子10の接合強度が増す。また、この多層
構造ではY方向のみならずZ方向の絶縁距離もスペーサ
ーメタル13の高さでコントロールできることになる。
す。配線端子10を多層化することで同一平面での配線
端子10の占有面積が小さくなり、図2のように2層の
場合は、1層当たりの配線端子10の間隔は2倍になる
ので、配線端子10の接合強度が増す。また、この多層
構造ではY方向のみならずZ方向の絶縁距離もスペーサ
ーメタル13の高さでコントロールできることになる。
【0025】以上のことから、高精細度な画像を表示す
るために配線端子の本数が増えた場合でも、極端に狭い
ピッチによって接合強度や絶縁性を低下させることなく
配線端子を収納容器外部に引き出すことが可能となる。
従って、例えばハイビジョン用受像管のようなものにも
十分対応でき信頼性を維持できる。
るために配線端子の本数が増えた場合でも、極端に狭い
ピッチによって接合強度や絶縁性を低下させることなく
配線端子を収納容器外部に引き出すことが可能となる。
従って、例えばハイビジョン用受像管のようなものにも
十分対応でき信頼性を維持できる。
【0026】実施例2.図1において、平板型陰極線管
はR(赤),G(緑),B(青)の3色の構成された蛍
光面5を有する。このため電子ビームの制御も色毎に行
う方が画像表示システムとしての構成が簡素になる。本
実施例では図3に示すようにR,G,Bの色毎に配線端
子10a,10b,10cを各層毎に引き出す3層構造
とした。実施例1でも述べたように、配線端子10a,
10b,10cのように多層化することで同一平面での
配線端子の占有面積が小さくなり接合強度が増し、さら
に、収納容器7外部でのR,G,Bの駆動回路との接続
がこれまで以上に簡素化され、画像表示システムとして
の構成が簡素になる。また、図示しないが収納容器外部
での電源回路等との接合においてもその工程が簡素化さ
れ、量産性も向上する。
はR(赤),G(緑),B(青)の3色の構成された蛍
光面5を有する。このため電子ビームの制御も色毎に行
う方が画像表示システムとしての構成が簡素になる。本
実施例では図3に示すようにR,G,Bの色毎に配線端
子10a,10b,10cを各層毎に引き出す3層構造
とした。実施例1でも述べたように、配線端子10a,
10b,10cのように多層化することで同一平面での
配線端子の占有面積が小さくなり接合強度が増し、さら
に、収納容器7外部でのR,G,Bの駆動回路との接続
がこれまで以上に簡素化され、画像表示システムとして
の構成が簡素になる。また、図示しないが収納容器外部
での電源回路等との接合においてもその工程が簡素化さ
れ、量産性も向上する。
【0027】実施例3.実施例1および2では、配線端
子10の引き出し部の多層化について説明したが、電極
板3aの画素ピッチ(電極板の孔もしくはスリットのピ
ッチ)と接合部の配線端子10のピッチを強制的に変換
し、接合強度を増加させる例が本実施例である。従来の
ように画素ピッチのまま配線端子で引き出す構造では、
接合部での接合強度の低下は免れない。そこで図4のよ
うに、配線端子間のピッチPbは十分なピッチ間隔を有
し、接合部の強度と絶縁距離を十分保つような所定のピ
ッチとし、一方、電極板3aの電極パターン14の画素
ピッチPaは狭いので、収納容器内の配線端子10を電
極パターン14に接続できるように配線端子10側でピ
ッチ変換を行う。配線端子10の内aは1層目の配線端
子で、bは2層目の配線端子をそれぞれ表して、aとb
とは上と下(Z方向)に位置している。
子10の引き出し部の多層化について説明したが、電極
板3aの画素ピッチ(電極板の孔もしくはスリットのピ
ッチ)と接合部の配線端子10のピッチを強制的に変換
し、接合強度を増加させる例が本実施例である。従来の
ように画素ピッチのまま配線端子で引き出す構造では、
接合部での接合強度の低下は免れない。そこで図4のよ
うに、配線端子間のピッチPbは十分なピッチ間隔を有
し、接合部の強度と絶縁距離を十分保つような所定のピ
ッチとし、一方、電極板3aの電極パターン14の画素
ピッチPaは狭いので、収納容器内の配線端子10を電
極パターン14に接続できるように配線端子10側でピ
ッチ変換を行う。配線端子10の内aは1層目の配線端
子で、bは2層目の配線端子をそれぞれ表して、aとb
とは上と下(Z方向)に位置している。
【0028】従来のピッチ変換は電極板3a上で行なっ
ていたので、電極板3a上に余分なスペースを設ける必
要があったが、この実施例ではこの余分なスペースを必
要とせず、省スペースとなり、同じ収納容器サイズであ
ってもより画面サイズを大きくできる。また、配線端子
10のピッチを十分確保することができるので、接合強
度の低下がなく、絶縁性も維持できる。
ていたので、電極板3a上に余分なスペースを設ける必
要があったが、この実施例ではこの余分なスペースを必
要とせず、省スペースとなり、同じ収納容器サイズであ
ってもより画面サイズを大きくできる。また、配線端子
10のピッチを十分確保することができるので、接合強
度の低下がなく、絶縁性も維持できる。
【0029】図4では、ピッチ変換を行う配線端子10
は直角に曲げているが、この曲げは丸みを持たせた形状
にしてもよい。また、斜め方向の形状にしてもよい。
は直角に曲げているが、この曲げは丸みを持たせた形状
にしてもよい。また、斜め方向の形状にしてもよい。
【0030】実施例4.この実施例4は配線基板を用い
てピッチ変換をするもので図5に示す。実施例3では配
線端子10で強制的にピッチを変換したが、本実施例で
は電極板3aを支持するフレーム15に別の配線基板1
6を装着し、配線パターン(導電体)18の一端を画素
ピッチと同一ピッチとし、ワイヤ17で接続する。配線
パターン18の他端は配線端子(図示しない)のピッチ
に対向する位置で配線端子が接続しうるように配設され
ている。即ち、図5の場合は、2層構造の配線端子と接
続される配線基板を示している。このようにピッチ変換
用の配線基板を用いることにより、収納容器の省スペー
スが図れ、また、配線ピッチを大きくすることができる
ので、接合強度を低下させず、絶縁性も維持することが
できる。
てピッチ変換をするもので図5に示す。実施例3では配
線端子10で強制的にピッチを変換したが、本実施例で
は電極板3aを支持するフレーム15に別の配線基板1
6を装着し、配線パターン(導電体)18の一端を画素
ピッチと同一ピッチとし、ワイヤ17で接続する。配線
パターン18の他端は配線端子(図示しない)のピッチ
に対向する位置で配線端子が接続しうるように配設され
ている。即ち、図5の場合は、2層構造の配線端子と接
続される配線基板を示している。このようにピッチ変換
用の配線基板を用いることにより、収納容器の省スペー
スが図れ、また、配線ピッチを大きくすることができる
ので、接合強度を低下させず、絶縁性も維持することが
できる。
【0031】実施例5.図6は3層構造の配線端子に対
する配線基板を示すものである。この図では1層目、2
層目、3層目と配線端子に対応しているが、この配線端
子の列べ方は1層目、3層目、2層目とか、その他の列
べ方でもよい。
する配線基板を示すものである。この図では1層目、2
層目、3層目と配線端子に対応しているが、この配線端
子の列べ方は1層目、3層目、2層目とか、その他の列
べ方でもよい。
【0032】また、図5および図6では、配線パターン
18は互いに平行に配設されているが、平行でなく下方
が末広がりになるように配線端子を配設したものに対応
するようにしてもよい。
18は互いに平行に配設されているが、平行でなく下方
が末広がりになるように配線端子を配設したものに対応
するようにしてもよい。
【0033】実施例6.上記の各実施例において、配線
端子の配列は収納容器の前面から見て、隣合う配線端子
が互いに異なる層の配線端子となるようにするのが良い
が、隣合う配線端子が同一層になるように設けてもよ
い。これは従来、配線端子が1層で引き出していたもの
を、この発明では2層、3層にして引き出すので、1層
当たりの配線端子間の距離を2倍、3倍にすることがで
きる。従って、配線端子間に所定の距離が保てる場合に
は、隣合う配線端子を数個ずつ同一層に設けてもよい。
例えば、1層目、1層目、2層目、2層目、1層目、1
層目、2層目・・・というように二つずつ互い違いにし
てもよい。また、その他の種々の配列にしてもよい。従
って、このような多層構造の配線端子しても接合部の強
度が低下しない。
端子の配列は収納容器の前面から見て、隣合う配線端子
が互いに異なる層の配線端子となるようにするのが良い
が、隣合う配線端子が同一層になるように設けてもよ
い。これは従来、配線端子が1層で引き出していたもの
を、この発明では2層、3層にして引き出すので、1層
当たりの配線端子間の距離を2倍、3倍にすることがで
きる。従って、配線端子間に所定の距離が保てる場合に
は、隣合う配線端子を数個ずつ同一層に設けてもよい。
例えば、1層目、1層目、2層目、2層目、1層目、1
層目、2層目・・・というように二つずつ互い違いにし
てもよい。また、その他の種々の配列にしてもよい。従
って、このような多層構造の配線端子しても接合部の強
度が低下しない。
【0034】本発明の事例として実施例1〜6を挙げた
が、各々の実施例を組み合わせて使用してもよいことは
言うまでもない。
が、各々の実施例を組み合わせて使用してもよいことは
言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】この発明の請求項1によれば、複数の配
線端子を互いに直交する二方向に隔離したので、接合部
の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持することが
できる効果がある。
線端子を互いに直交する二方向に隔離したので、接合部
の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持することが
できる効果がある。
【0036】この発明の請求項2によれば、多層構造の
配線端子としたので、1層当たりの配線端子の数が減少
し、接合部の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持
することができる効果がある。
配線端子としたので、1層当たりの配線端子の数が減少
し、接合部の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持
することができる効果がある。
【0037】この発明の請求項3によれば、R,G,B
の各色毎に異なる配線端子を用い収納容器外部へ引き出
すようにしたので、収納容器外部での外部回路との電気
的接続を簡素化できる効果がある。
の各色毎に異なる配線端子を用い収納容器外部へ引き出
すようにしたので、収納容器外部での外部回路との電気
的接続を簡素化できる効果がある。
【0038】この発明の請求項4によれば、配線ピッチ
の変換を収納容器内の配線端子で行うようにしたので、
収納容器内の省スペースが図れ、また、配線端子のピッ
チが大きく取れるので、接合強度の低下がなく、かつ絶
縁性が維持できる効果がある。
の変換を収納容器内の配線端子で行うようにしたので、
収納容器内の省スペースが図れ、また、配線端子のピッ
チが大きく取れるので、接合強度の低下がなく、かつ絶
縁性が維持できる効果がある。
【0039】この発明の請求項5によれば、配線基板を
用いて電極板接続部と接合部を貫通する配線端子との配
線ピッチを変換したので、収納容器内の省スペースが図
れ、また、配線端子のピッチが大きく取れるので、接合
強度の低下がなく、かつ絶縁性が維持できる効果があ
る。
用いて電極板接続部と接合部を貫通する配線端子との配
線ピッチを変換したので、収納容器内の省スペースが図
れ、また、配線端子のピッチが大きく取れるので、接合
強度の低下がなく、かつ絶縁性が維持できる効果があ
る。
【0040】この発明の請求項6によれば、隣合う各配
線端子が互いに異なる層の配線端子としたので、接合部
の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持することが
できる効果がある。
線端子が互いに異なる層の配線端子としたので、接合部
の接合強度を低下させず、かつ絶縁性を維持することが
できる効果がある。
【図1】この発明の実施例1による平板型陰極線管の断
面図である。
面図である。
【図2】図1の多層化した配線端子の接合部の拡大断面
図である。
図である。
【図3】この発明の実施例2による3層化した場合の接
合部分の拡大断面図である。
合部分の拡大断面図である。
【図4】この発明の実施例3の配線端子のピッチ変換部
分の平面図である。
分の平面図である。
【図5】この発明の実施例4の配線基板でのピッチ変換
部分の斜視図である。
部分の斜視図である。
【図6】この発明の実施例4の配線端子を3層化した場
合の配線基板の平面図である。
合の配線基板の平面図である。
【図7】従来の平板型陰極線管の断面図である。
【図8】従来の平板型陰極線管の接合部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図9】従来の平板型陰極線管の接合部の平面図であ
る。
る。
【図10】従来の平板型陰極線管の接合部分の配線端子
の状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
【図11】接合強度と配線端子ピッチとの関係を示す図
である。
である。
1 陰極部 2 電子ビーム取り出し手段 3 電子ビーム制御手段 3a 電極板 4 前側ガラス容器 5 蛍光面 6 背面金属容器 7 収納容器 8 ピン 9 バネ 10,10a,10b,10c 配線端子 11 セラミックス皮膜 12 フリットガラス(低融点ガラス) 13 スペーサーメタル 14 電極パターン 15 フレーム 16 配線基板 17 ワイヤ 18 配線パターン(導電体)
Claims (6)
- 【請求項1】 前側ガラス容器と背面容器とを互いに接
合して形成された収納容器と、この収納容器内に設けら
れた電子ビーム源としての陰極部と、この陰極部からの
電子ビームを取り出すための電子ビーム取り出し手段
と、複数の電極板で構成された電子ビームを制御するた
めの電子ビーム制御手段と、上記前側ガラス容器の内側
に形成され電子ビームの射突により発光する蛍光面と、
上記電子ビーム制御手段に接続され、上記前側ガラス容
器と背面容器との接合部を貫通して引き出された複数の
配線端子とを備えた平板型陰極線管において、上記接合
部を貫通する複数の配線端子が、互いに直交する二方向
にそれぞれ隔離して配置されていることを特徴とする平
板型陰極線管。 - 【請求項2】 請求項1記載の平板型陰極線管におい
て、配線端子を貫通させた低融点ガラス層を複数個設
け、この低融点ガラス層間に膨張係数がガラスに近い材
料からなる中間層を挿入して接合部を形成したことを特
徴とする平板型陰極線管。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の平板型陰極線管
において、R,G,Bの3色の配線端子は、接合部を貫
通する部分において、それぞれ別の層を構成しているこ
とを特徴とする平板型陰極線管。 - 【請求項4】 請求項1または3のいずれか1項に記載
の平板型陰極線管において、収納容器の前面から見た配
線端子のピッチが、接合部を貫通する部分では所定の配
線端子のピッチとし、収納容器内の電極板と接続する部
分では画素ピッチとしたことを特徴とする平板型陰極線
管。 - 【請求項5】 請求項1または3のいずれか1項に記載
の平板型陰極線管において、複数の導電体の一端が画素
ピッチで配設されて収納容器内の電極板とそれぞれ接続
されるようにすると共に、複数の導電体の他端が接合部
の配線端子の位置とそれぞれ対向した位置に配設され
て、この配線端子にそれぞれ接続されるようにした配線
基板を収納容器内に設け、配線ピッチの変換を行うよう
にしたことを特徴とする平板型陰極線管。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の平
板型陰極線管において、収納容器の前面から配線端子を
見て、隣合う各配線端子が互いに異なる層の配線端子と
なるように構成したことを特徴とする平板型陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373094A JPH07220663A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 平板型陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1373094A JPH07220663A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 平板型陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07220663A true JPH07220663A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11841365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1373094A Pending JPH07220663A (ja) | 1994-02-07 | 1994-02-07 | 平板型陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07220663A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100786828B1 (ko) * | 2001-06-05 | 2007-12-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 평판 디스플레이 장치 및 이의 제조 방법 |
-
1994
- 1994-02-07 JP JP1373094A patent/JPH07220663A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100786828B1 (ko) * | 2001-06-05 | 2007-12-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 평판 디스플레이 장치 및 이의 제조 방법 |
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