JPH07220262A - 磁気記録媒体及び該媒体を使用する磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び該媒体を使用する磁気ディスク装置

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JPH07220262A
JPH07220262A JP752594A JP752594A JPH07220262A JP H07220262 A JPH07220262 A JP H07220262A JP 752594 A JP752594 A JP 752594A JP 752594 A JP752594 A JP 752594A JP H07220262 A JPH07220262 A JP H07220262A
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JP
Japan
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magnetic
recording
recording medium
magnetization
ferromagnetic layer
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Application number
JP752594A
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English (en)
Inventor
Katsutake Kaizu
功剛 貝津
Iwao Okamoto
巌 岡本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気記録媒体及び該媒体を使用する
磁気ディスク装置に関し、超高密度の記録再生が行える
磁気記録媒体及び磁気ディスク装置の提供を目的とす
る。 【構成】 非磁性基板1の上に非強磁性層2と情報記録
面に平行な磁化容易軸を有する強磁性層3とを順に成膜
した磁気記録媒体において、強磁性層3は記録磁化方向
の保磁力が3000(Oe)以上で、かつ0.8以上の
角型比を有する。高保磁力により記録磁化の遷移幅は狭
くなる。また高角型比により高密度記録領域においても
記録磁化は低下せず、もって高い再生出力が得られる。
好ましくは強磁性層3は膜厚t(μm)と残留磁化Br
(Gauss)との積が100以下である。また磁気デ
ィスク装置は、上記の磁気記録媒体と、飽和磁束密度が
15000(Oe)以上の磁極材料よりなる磁気ヘッド
とを備える。従って、磁気記録媒体の高保磁力にも係わ
らず充分な飽和記録が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体及び該媒体
を使用する磁気ディスク装置に関し、更に詳しくは非磁
性基板の上に非強磁性層と情報記録面に平行な磁化容易
軸を有する強磁性層とを順に成膜した磁気記録媒体及び
該媒体を使用する磁気ディスク装置に関する。
【0002】近年、コンピュータの外部記憶装置である
磁気ディスク装置の大容量化に伴い超高記録密度の磁気
記録媒体が要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来は、垂直異方性の強いコバルト合金
磁性媒体を長手(水平)方向の記録に使用し得るように
し、水平記録における高密度記録の向上を図った磁気記
録媒体が知られている(特開平4−47520)。図3
にその断面図を示す。アルミニウム基板11の上にニッ
ケルリン層12を付した後、50〜200Åのクロム合
金下層(非強磁性層)13、コバルト合金磁性層(強磁
性層)14、保護層15及び潤滑層16をスパッタリン
グの手法により順次エピタキシャル成長させている。
【0004】クロム下層形成の際には、150℃以上の
下で第2元素(V,Mo,Ti,Ta等)を添加し、第
2元素析出により、クロムの(100)面を配向させ、
クロム下層における原子の(200)面を基板11の記
録面と平行にする。更に、その(110)面に沿うクロ
ム構造について、六方最密構造のコバルト合金原子群を
そのC軸(磁化容易軸)が記録面に平行となるように付
着させ、もって高記録密度を実現している。
【0005】しかし、このような記録媒体でも記録密度
を更に上げようとすると、記録機構によって生じる反磁
界のために記録磁化が低下し、高い再生出力が得られな
かった。一般に記録密度を上げるには記録磁化Mrの遷
移幅aを小さくする必要がある。記録磁化Mrの遷移幅
aについては(1)式で近似されることが知られてい
る。詳細は、文献〔M.L.Williams, R.L.Comstock, "An
Analytical Model of theWrite Process in Digital Ma
gnetic Recording", AIP Conf.Magn.Magn.Mater.,5,738
(1971)〕を参照されたい。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、t:磁性層膜厚 Br:残留磁束密度(残留磁化) Hc:保磁力 d:ヘッドと磁性層間のスペーシング 上記(1)式によれば、記録磁化Mrの遷移幅aは、磁
性層膜厚tと残留磁化Brの積の平方根に略比例し、保
磁力Hcの平方根の逆数に略比例している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、残留磁化Br
を小さくすると再生出力が低下する。またスペーシング
dは浮上ヘッドの機構上これ以上小さくすることは困難
である。かかる状況の下で、従来は、専ら磁性層膜厚t
の薄膜化が行われていた。しかし、膜厚tの薄膜化によ
る高記録密度化はほぼ限界に達している。
【0009】本発明の目的は、超高密度の記録再生が行
える磁気記録媒体及び該媒体を使用する磁気ディスク装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明の磁気記録媒体
は、非磁性基板1の上に非強磁性層2と情報記録面に平
行な磁化容易軸を有する強磁性層3とを順に成膜した磁
気記録媒体において、前記強磁性層3は記録磁化方向の
保磁力が3000(Oe)以上でかつ角型比が0.8以
上であるものである。
【0011】また上記の課題は例えば図2の構成により
解決される。即ち、本発明の磁気ディスク装置は、上記
本発明による磁気記録媒体10と、飽和磁束密度が15
000(Oe)以上の磁極材料よりなる磁気ヘッド20
とを備えるものである。
【0012】
【作用】本発明の磁気記録媒体によれば、強磁性層3の
記録磁化方向の保磁力を3000(Oe)以上と、従来
の1.5倍以上に高めたので、記録磁化Mrの遷移幅a
を大幅に小さくできる。しかも、強磁性層3は0.8以
上の角型比を有するので、高密度記録領域においても記
録磁化Mrは低下せず、もって高い再生出力が得られ
る。従って、超高密度の記録再生が行える。
【0013】好ましくは、強磁性層3は膜厚t(μm)
と残留磁化Br(Gauss)との積が100以下であ
る。また本発明の磁気ディスク装置は、飽和磁束密度が
15000(Oe)以上の磁極材料よりなる磁気ヘッド
20を備えるので、磁気記録媒体10の高い保磁力にも
係わらず充分な飽和記録を行える。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明による実施例
を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一
又は相当部分を示すものとする。図1は実施例の磁気記
録媒体の断面図である。例えばガラスよりなる非磁性基
板1の上に、Cr(又はCr合金)よりなる非強磁性層
2を100(nm)、例えばCo75Cr13Pt12よりな
る強磁性層3を10(nm)、Cよりなる保護層4を2
0(nm)、夫々スパッタリングの手法により順次エピ
タキシャル成長させ、六方最密構造のコバルト合金原子
群をそのC軸(磁化容易軸)が記録面に平行となるよう
に付着させている。表1にそのスパッタリング条件を示
す。
【0015】
【表1】
【0016】非強磁性層2及び強磁性層3の成膜時の基
板温度を約400℃と高くすることにより高い保磁力が
得られた。表2に媒体記録層の静磁気特性を示す。
【0017】
【表2】
【0018】強磁性層3の膜厚t(μm)と残留磁化B
r(Gauss)との積は100以下が実現されてい
る。再生出力はtとBrの積に比例するが、t×Br=
100以下でも再生信号に十分なSNが得られる。図2
は実施例の磁気ディスク装置を説明する図で、図2の
(A)は磁気ヘッド20の正面詳細を示す図、図2の
(B)は磁極22の側断面図である。
【0019】図において、10は図1の磁気記録媒体に
より形成したディスク板、20は磁気ヘッド、21は基
板(ガラス)、22はヘッドの磁極、221 は磁極22
の例えばFeNによる下部磁性層、222 は同FeNに
よる上部磁性層、23は下部保護層、24は非磁性層、
25は絶縁層、30はAg,Au ,Cu等によりなる単
層又は多層のスパイラルコイル、50はデータ読書部、
60はヘッド駆動部、61はアーム、70はスピンドル
モータ、71はスピンドルシャフトである。
【0020】ディスク板10はスピンドルシャフト71
を介してスピンドルモータ70により一定速度で回転す
る。磁気ヘッド20は不図示のスライダ、ジンバルスプ
リング等の支持機構部によって記録面からスペーシング
dの高さの位置に浮上し、アーム61を介してヘッド駆
動部60によりトラッキング制御される。そして、スパ
イラルコイル30の端子a,bは信号線を介してデータ
読書部50に接続し、データの記録/再生が行われる。
なお、記録データの再生は別途に設けた磁気抵抗効果型
ヘッドにより行っても良い。
【0021】表3に積分法により磁極22の飽和磁束密
度に対するヘッドの記録磁界強度を計算した結果を示
す。
【0022】
【表3】
【0023】計算条件は、コイル巻数N=32,磁極の
ギャップ長g1 =0.35μm,ギャップデプスg2
1μm,先端の磁極幅w1 =5μm,後部の磁極幅w2
=90μmである。ヘッドの記録磁界強度はギャップ中
央より0.14μm離れた位置(スペーシングd=0.
13μm相当)での値とする。表3より磁極22の飽和
磁束密度が10000(Gauss)の場合は記録磁界
強度は約4500(Oe)、また15000(Gaus
s)の場合は約6600(Oe)である。記録媒体10
に対して十分な飽和記録を行うには、記録媒体10の磁
化曲線にもよるが、一般に保磁力の約2倍の記録磁界が
必要であると考えられる。従って、保磁力3000(O
e)の記録媒体10に記録するには磁極22の飽和磁束
密度が15000(Gauss)以上は必要である。こ
のような磁極22の材料としては、上記のFeN以外に
も、FeAl,FeAlSi等を用いても実現可能であ
る。
【0024】なお、上記実施例では非磁性基板1として
絶縁性のガラスを用いたが、他に結晶化ガラス、プラス
チック、セラミックを用いても良い。あるいは、シリコ
ンSi、カーボンC、アルミニウムAlの基板上にニッ
ケルリンNiP層をコーティングしたもの等を使用して
も良い。また、上記本発明に好適なる実施例を述べた
が、本発明思想を逸脱しない範囲で、その構成及び組み
合わせの様々な変更が行えることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上述べた如く本発明の磁気記録媒体は
高保磁力、高角型比を有するので、記録磁化Mrの遷移
幅aを小さくできると共に、高密度記録領域においても
記録磁化Mrは低下せず、もって高い再生出力が得られ
る。従って、超高密度の記録再生が行える。
【0026】また本発明の磁気ディスク装置は、高保磁
力、高角型比の磁気記録媒体と高飽和磁束密度の磁気ヘ
ッドとを組み合わせたので、磁気記録媒体10の高い保
磁力にも係わらず充分な飽和記録を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例の磁気記録媒体の断面図である。
【図2】図2は実施例の磁気ディスク装置を説明する図
である。
【図3】図3は従来の磁気記録媒体の断面図である。
【符号の説明】
1 非磁性基板 2 非強磁性層 3 強磁性層 4 保護層 10 磁気記録媒体 20 磁気ヘッド 22 磁極 30 スパイラルコイル 50 データ読書部 60 ヘッド駆動部 70 スピンドルモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基板(1)の上に非強磁性層
    (2)と情報記録面に平行な磁化容易軸を有する強磁性
    層(3)とを順に成膜した磁気記録媒体において、前記
    強磁性層(3)は記録磁化方向の保磁力が3000(O
    e)以上でかつ角型比が0.8以上であることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記強磁性層(3)は膜厚t(μm)と
    残留磁化Br(Gauss)との積が100以下である
    ことを特徴とする請求項1の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の磁気記録媒体(10)
    と、 飽和磁束密度が15000(Oe)以上の磁極材料より
    なる磁気ヘッド(20)とを備えることを特徴とする磁
    気ディスク装置。
JP752594A 1994-01-27 1994-01-27 磁気記録媒体及び該媒体を使用する磁気ディスク装置 Pending JPH07220262A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021022