JPH0721985Y2 - 螺旋管 - Google Patents
螺旋管Info
- Publication number
- JPH0721985Y2 JPH0721985Y2 JP1989072674U JP7267489U JPH0721985Y2 JP H0721985 Y2 JPH0721985 Y2 JP H0721985Y2 JP 1989072674 U JP1989072674 U JP 1989072674U JP 7267489 U JP7267489 U JP 7267489U JP H0721985 Y2 JPH0721985 Y2 JP H0721985Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- spiral tube
- fitting portion
- pipe
- curvature
- Prior art date
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主に電線や電力ケーブルの保護管として用い
られる伸縮性及び可撓性を有する螺旋管に関する。
られる伸縮性及び可撓性を有する螺旋管に関する。
(従来の技術) 従来、この種の螺旋管としては、例えば第5図に示すよ
うなものが公知である。この螺旋管は、一側縁に、二股
状で且つ開口端内縁に抜止部b,bが対設された嵌合部a
を有し、他側縁に、該嵌合部a内に摺動可能に嵌入係止
される係止部cを有する帯状の合成樹脂製プロファイル
dを、螺旋状に巻回するとともに、巻回状態において互
いに隣合う前記嵌合部aと係止部cとを嵌合させて筒状
に形成してなるものである。そして、このようになる螺
旋管は、係止部cを嵌合部a内において管の軸方向にス
ライドさせることにより伸縮させたり曲げたりすること
ができ、また、係止部cを嵌合部a内において管の周方
向にスライドさせることにより管径を自由に変化させる
ことができるものである。
うなものが公知である。この螺旋管は、一側縁に、二股
状で且つ開口端内縁に抜止部b,bが対設された嵌合部a
を有し、他側縁に、該嵌合部a内に摺動可能に嵌入係止
される係止部cを有する帯状の合成樹脂製プロファイル
dを、螺旋状に巻回するとともに、巻回状態において互
いに隣合う前記嵌合部aと係止部cとを嵌合させて筒状
に形成してなるものである。そして、このようになる螺
旋管は、係止部cを嵌合部a内において管の軸方向にス
ライドさせることにより伸縮させたり曲げたりすること
ができ、また、係止部cを嵌合部a内において管の周方
向にスライドさせることにより管径を自由に変化させる
ことができるものである。
しかしながら、上記した螺旋管にあっては、その内周面
が略平坦面であるため、その中に通されるケーブルとの
接触面積が大きなものとなり、その結果、ケーブルの引
き込みや引き抜きを行う際に該ケーブルとの間に大きな
摩擦抵抗が生じ、通線作業が困難となるばかりでなく、
ケーブルのシース表面が損傷するといった問題があっ
た。
が略平坦面であるため、その中に通されるケーブルとの
接触面積が大きなものとなり、その結果、ケーブルの引
き込みや引き抜きを行う際に該ケーブルとの間に大きな
摩擦抵抗が生じ、通線作業が困難となるばかりでなく、
ケーブルのシース表面が損傷するといった問題があっ
た。
そこで、このような問題を解決するため、出願人は先に
第6図に示すような螺旋管を提案(実願昭63-42298号)
した。
第6図に示すような螺旋管を提案(実願昭63-42298号)
した。
この螺旋管は、前記従来の螺旋管において、プロファイ
ルdの嵌合部aの両外壁面のうち、管の内周側に位置す
る方の外壁面eに、少なくとも1本の突条fがプロファ
イルdの長手方向に沿って設けられたものである。この
ようになる螺旋管は、上記突条fを有しているため、管
の内壁面とケーブルとの接触面積が小さなものとなっ
て、ケーブルの引き込みや引き抜きを行う際に生じる抵
抗を前記従来の螺旋管に比べて大幅に小さくすることが
でき、これによって通線作業の容易化及びケーブルのシ
ース表面の損傷防止を図ることができるといった利点を
有している。
ルdの嵌合部aの両外壁面のうち、管の内周側に位置す
る方の外壁面eに、少なくとも1本の突条fがプロファ
イルdの長手方向に沿って設けられたものである。この
ようになる螺旋管は、上記突条fを有しているため、管
の内壁面とケーブルとの接触面積が小さなものとなっ
て、ケーブルの引き込みや引き抜きを行う際に生じる抵
抗を前記従来の螺旋管に比べて大幅に小さくすることが
でき、これによって通線作業の容易化及びケーブルのシ
ース表面の損傷防止を図ることができるといった利点を
有している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記した突条fを有する螺旋管にあっては、
確かに通線作業の容易化及びケーブルのシース表面の損
傷防止を図ることができるといった利点を有してはいる
が、それがあらゆる種類のケーブルに対して発揮される
ものではなかった。具体的には、ケーブルが、特に、JI
S・C3606に規定される6600Vトリプレックス形架橋ポリ
エチレン絶縁ビニルシースケーブルや6600Vトリプレッ
クス形架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブ
ルといった単心3個が縒り合わされてなるケーブルの場
合、上記したような効果を奏するものではなかった。そ
の原因は、上記ケーブルのシース表面に凹凸が存在し、
またシースが、ショア硬度A70〜90の弾性体であるた
め、ケーブルが管路の屈曲部において管内壁に押圧され
ると、前記突条fによってシース表面が容易に変形し、
各突条f…間にシース表面がほぼ密着してしまうことに
あった。
確かに通線作業の容易化及びケーブルのシース表面の損
傷防止を図ることができるといった利点を有してはいる
が、それがあらゆる種類のケーブルに対して発揮される
ものではなかった。具体的には、ケーブルが、特に、JI
S・C3606に規定される6600Vトリプレックス形架橋ポリ
エチレン絶縁ビニルシースケーブルや6600Vトリプレッ
クス形架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブ
ルといった単心3個が縒り合わされてなるケーブルの場
合、上記したような効果を奏するものではなかった。そ
の原因は、上記ケーブルのシース表面に凹凸が存在し、
またシースが、ショア硬度A70〜90の弾性体であるた
め、ケーブルが管路の屈曲部において管内壁に押圧され
ると、前記突条fによってシース表面が容易に変形し、
各突条f…間にシース表面がほぼ密着してしまうことに
あった。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る螺旋管は、一側縁に、二股状で且つ開口端
内縁に抜止部が対設された嵌合部を有し、他側縁に、該
嵌合部内に摺動可能に嵌入係止される係止部を有する帯
状の合成樹脂製プロファイルを、螺旋状に巻回するとと
もに、巻回状態において互いに隣合う前記嵌合部と係止
部とを嵌合させて筒状に形成してなる伸縮性及び可撓性
を有する螺旋管であって、前記嵌合部の両外壁面のうち
管の内周側に位置する方の外壁面が、管の内方に膨出す
る曲面となされており、その曲面の係合部の近傍部分の
曲率が、嵌合部の他の部分よりも小さくなっている。前
記曲面における係合部近傍の曲率は、好ましくは、嵌合
部の他の部分の曲率の1/5〜1/3程度である。
内縁に抜止部が対設された嵌合部を有し、他側縁に、該
嵌合部内に摺動可能に嵌入係止される係止部を有する帯
状の合成樹脂製プロファイルを、螺旋状に巻回するとと
もに、巻回状態において互いに隣合う前記嵌合部と係止
部とを嵌合させて筒状に形成してなる伸縮性及び可撓性
を有する螺旋管であって、前記嵌合部の両外壁面のうち
管の内周側に位置する方の外壁面が、管の内方に膨出す
る曲面となされており、その曲面の係合部の近傍部分の
曲率が、嵌合部の他の部分よりも小さくなっている。前
記曲面における係合部近傍の曲率は、好ましくは、嵌合
部の他の部分の曲率の1/5〜1/3程度である。
(作用) 嵌合部の両外壁面のうち管の内周側に位置する方の外壁
面が、管の内方に膨出する曲面となされたことによっ
て、管内周面と、ケーブルのシース表面との接触面積
が、シースの変形が起きない範囲内で小さくなる。
面が、管の内方に膨出する曲面となされたことによっ
て、管内周面と、ケーブルのシース表面との接触面積
が、シースの変形が起きない範囲内で小さくなる。
嵌合部の円弧状に膨出した曲面は、係止部に近接した部
分の曲率が、嵌合部の他の部分よりも小さくなっている
ために、係止部に近接した嵌合部の肉厚が、嵌合部の他
の部分の肉厚よりも小さくなる。このような構成である
ために、嵌合部の両外壁部の断面形状(肉厚)が異なっ
ていても、プロファイルは、両面の幅寸法がほぼ等しい
状態に成形される。その結果、プロファイルを螺旋状に
巻回して製造される螺旋管を、確実に、所定の内径にす
ることができる。
分の曲率が、嵌合部の他の部分よりも小さくなっている
ために、係止部に近接した嵌合部の肉厚が、嵌合部の他
の部分の肉厚よりも小さくなる。このような構成である
ために、嵌合部の両外壁部の断面形状(肉厚)が異なっ
ていても、プロファイルは、両面の幅寸法がほぼ等しい
状態に成形される。その結果、プロファイルを螺旋状に
巻回して製造される螺旋管を、確実に、所定の内径にす
ることができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。
第1図は、本考案に係る螺旋管を示す部分断面図、第2
図は該螺旋管を形成するプロファイルを示す部分斜視図
である。
図は該螺旋管を形成するプロファイルを示す部分斜視図
である。
この螺旋管は、一側縁に、二股状で且つ開口端内縁に抜
止部11,11が対設された嵌合部1を有し、他側縁に、該
嵌合部1内に摺動可能に嵌入係止される係止部2を有す
る帯状の合成樹脂製プロファイル3を、螺旋状に巻回す
るとともに、巻回状態において互いに隣合う嵌合部1と
係止部2とを嵌合させて筒状に形成してなり、前記嵌合
部1の両外壁面12,13のうち管の内周側に位置する方の
外壁面12が、管の内方に膨出する曲面となされたもので
ある。
止部11,11が対設された嵌合部1を有し、他側縁に、該
嵌合部1内に摺動可能に嵌入係止される係止部2を有す
る帯状の合成樹脂製プロファイル3を、螺旋状に巻回す
るとともに、巻回状態において互いに隣合う嵌合部1と
係止部2とを嵌合させて筒状に形成してなり、前記嵌合
部1の両外壁面12,13のうち管の内周側に位置する方の
外壁面12が、管の内方に膨出する曲面となされたもので
ある。
上記合成樹脂製プロファイル3の材料としては、管とし
ての剛性、製管性、難燃性、耐熱性、経済性等のバラン
スから考慮して、例えば塩素化ポリ塩化ビニルを主体と
したものが好ましい。また、このプロファイル3の曲面
となされた前記嵌合部1の外壁面12の曲率Rは、管内径
の1/2〜1/4であるのが望ましい。ここで、このような形
状のプロファイル3を成形する場合、管の外周側に位置
する方の幅寸法l1と、管の内周側に位置する方の幅寸法
l2とがなるべく等しくなるようにする必要がある。それ
は、プロファイル3は押出成形により製造されるのであ
るが、プロファイル3の形状を上記したような形状にす
ると、成形時に樹脂の流動バランスが崩れてl1>l2とな
り易く、これが所定内径の螺旋管を製管できない原因と
なるからである。すなわち、l1>l2であるようなプロフ
ァイルにより製管すると、管の内周側に位置する方の幅
寸法l2が短いためにプロファイルが製管機のマンドレル
に密着しにくくなり、製管される螺旋管の内径が所定の
内径よりも大きくなってしまうのである。このような不
具合を解消するには、嵌合部1の外壁面12の曲率を嵌合
部1の肩部付近と中央部付近とで異ならせ、嵌合部1の
それら各部分における肉厚を調整するとよい。具体的に
は、嵌合部1の中央付近の曲率をR1、嵌合部1の肩部付
近の曲率をR2とした場合、両者の関係が次式に示すよう
な関係となるようにするとよい。
ての剛性、製管性、難燃性、耐熱性、経済性等のバラン
スから考慮して、例えば塩素化ポリ塩化ビニルを主体と
したものが好ましい。また、このプロファイル3の曲面
となされた前記嵌合部1の外壁面12の曲率Rは、管内径
の1/2〜1/4であるのが望ましい。ここで、このような形
状のプロファイル3を成形する場合、管の外周側に位置
する方の幅寸法l1と、管の内周側に位置する方の幅寸法
l2とがなるべく等しくなるようにする必要がある。それ
は、プロファイル3は押出成形により製造されるのであ
るが、プロファイル3の形状を上記したような形状にす
ると、成形時に樹脂の流動バランスが崩れてl1>l2とな
り易く、これが所定内径の螺旋管を製管できない原因と
なるからである。すなわち、l1>l2であるようなプロフ
ァイルにより製管すると、管の内周側に位置する方の幅
寸法l2が短いためにプロファイルが製管機のマンドレル
に密着しにくくなり、製管される螺旋管の内径が所定の
内径よりも大きくなってしまうのである。このような不
具合を解消するには、嵌合部1の外壁面12の曲率を嵌合
部1の肩部付近と中央部付近とで異ならせ、嵌合部1の
それら各部分における肉厚を調整するとよい。具体的に
は、嵌合部1の中央付近の曲率をR1、嵌合部1の肩部付
近の曲率をR2とした場合、両者の関係が次式に示すよう
な関係となるようにするとよい。
なお、上記プロファイル3の材料は、前記したもの以外
に、例えばポリ4フッ化エチレン、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン等であってもよい。
に、例えばポリ4フッ化エチレン、ポリアミド、ポリア
セタール、ポリエチレン等であってもよい。
次に、本考案に係る螺旋管と、第5図及び第6図に示す
従来の各螺旋管とについて、下記の要領で比較試験を行
った。
従来の各螺旋管とについて、下記の要領で比較試験を行
った。
本考案に係る螺旋管及び従来の各螺旋管のそれぞれにつ
いて、第3図に示すようなケーブル通線試験用配管をつ
くった。各ケーブル通線試験用配管は、半径rが5mで90
°曲がりの2つの屈曲部61,61をS字状に構成し、その
両端にそれぞれ直管部62,63を連設したものとした。こ
れら直管部62,63のうち、ケーブル引入端部となる方の
直管部62の長さDは0.8mとし、ケーブル引出端部となる
方の直管部63の長さEは4.2mとした。また、上記S字状
部の全長は15.7mであり、これにより配管の全長は20.7m
となった。さらに、ウインチ81と前記直管部63の端部と
の距離Nを約10mとした。なお、図中の符号64は、管継
手を示している。
いて、第3図に示すようなケーブル通線試験用配管をつ
くった。各ケーブル通線試験用配管は、半径rが5mで90
°曲がりの2つの屈曲部61,61をS字状に構成し、その
両端にそれぞれ直管部62,63を連設したものとした。こ
れら直管部62,63のうち、ケーブル引入端部となる方の
直管部62の長さDは0.8mとし、ケーブル引出端部となる
方の直管部63の長さEは4.2mとした。また、上記S字状
部の全長は15.7mであり、これにより配管の全長は20.7m
となった。さらに、ウインチ81と前記直管部63の端部と
の距離Nを約10mとした。なお、図中の符号64は、管継
手を示している。
ケーブルCとしては、導体公称断面積が250mm2のトリプ
レックス形架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
を用いた。このビニルシースケーブルCには、最も過酷
な条件を想定して、第4図に示すように、9個のステン
レス製滑車71〜79を使用し約1000kgfのバックテンショ
ンを与えた。このバックテンションの値(1000kgf)
は、夏期において、長さ50mの直線部と、半径が5mで90
°曲がりの屈曲部(長さ7.85m)と、長さ40mの直線部と
からなる管路(全長97.85m)内に通線する場合の最大荷
重に相当するものである。これは、ケーブル通線試験用
配管をできるだけ短くして、且つ、通線条件を実際の場
合に近づけるためである。したがって、そのようなバッ
クテンションをケーブルに与えて上記した試験用配管内
に通線するということは、すなわち、夏期において、ケ
ーブルを全長が118.55m(20.7m+97.85m)でS字状の屈
曲部と90°曲がりの屈曲部とを含む配管に通線するのと
同じことになる。なお、前記各滑車71〜79の径は、符号
73で示す滑車が100mmとしたのを除き、他の滑車はすべ
て300mmとした。また、各滑車71〜79の相互の間隔F,G,
H,J,K,L、及び滑車79と前記直管部62との間隔Mは次の
通りとした。
レックス形架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
を用いた。このビニルシースケーブルCには、最も過酷
な条件を想定して、第4図に示すように、9個のステン
レス製滑車71〜79を使用し約1000kgfのバックテンショ
ンを与えた。このバックテンションの値(1000kgf)
は、夏期において、長さ50mの直線部と、半径が5mで90
°曲がりの屈曲部(長さ7.85m)と、長さ40mの直線部と
からなる管路(全長97.85m)内に通線する場合の最大荷
重に相当するものである。これは、ケーブル通線試験用
配管をできるだけ短くして、且つ、通線条件を実際の場
合に近づけるためである。したがって、そのようなバッ
クテンションをケーブルに与えて上記した試験用配管内
に通線するということは、すなわち、夏期において、ケ
ーブルを全長が118.55m(20.7m+97.85m)でS字状の屈
曲部と90°曲がりの屈曲部とを含む配管に通線するのと
同じことになる。なお、前記各滑車71〜79の径は、符号
73で示す滑車が100mmとしたのを除き、他の滑車はすべ
て300mmとした。また、各滑車71〜79の相互の間隔F,G,
H,J,K,L、及び滑車79と前記直管部62との間隔Mは次の
通りとした。
F=240mm G=760mm H=700mm J=600mm K=560mm L=440mm M=700mm なお、第4図において符号91はケーブルドラム、92はケ
ーブルガイド用の管を示している。
ーブルガイド用の管を示している。
また、ケーブルCの牽引は、ウインチ81により行った。
なお、図中の符号82はケーブルCのための縒り戻し部材
を示している。
なお、図中の符号82はケーブルCのための縒り戻し部材
を示している。
引入張力値は、上記縒り戻し部材82,82の間に配したロ
ードセル83により測定した。また、それとともに、ケー
ブルシース表面及び管内壁面の損傷状態を目視判定し
た。
ードセル83により測定した。また、それとともに、ケー
ブルシース表面及び管内壁面の損傷状態を目視判定し
た。
但し、引入荷重の平均値は、ケーブルの先端が引出側管
端を出た後、約5m分の引入荷重の平均を示す。
端を出た後、約5m分の引入荷重の平均を示す。
以上の試験結果から、本考案に係る螺旋管を用いると、
ケーブルの引入張力が、従来の螺旋管の場合に比べて格
段に小さくなるとともに、ケーブルのシース表面が傷つ
くことがないのが分かる。
ケーブルの引入張力が、従来の螺旋管の場合に比べて格
段に小さくなるとともに、ケーブルのシース表面が傷つ
くことがないのが分かる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の螺旋管は、嵌合部の両外
壁面のうち管の内周側に位置する方の外壁面が、管の内
方に膨出する曲面となされたものであるから、管の中に
通されるケーブルとの間の摩擦力が小さなものとなり、
したがってケーブルの引き込みや引き抜きを行う際に大
きな抵抗を生じることがなく、通線作業が容易に行える
とともに、ケーブルのシース表面が損傷するおそれがな
い。特に従来、問題となっていたトリプレックス形架橋
ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルやトリプレック
ス形架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル
といった単心3個の縒り合わせからなるケーブルの通線
作業が容易にでき、しかもケーブルのシース表面の傷を
防止することができる。また、ケーブルの引入荷重を低
減することができるため、ケーブルシースを傷つけない
で引き入れることのできるケーブル長さを長くすること
ができる。したがって、配管の途中に設けられるマンホ
ールの設置間隔を長くすることができ、その分施工費用
を節減することができる。さらに、ケーブルとの摩擦力
が小さくなるため、管路の曲げ半径を小さくすることが
でき、管路の全長を短くすることができる。その結果、
使用管材を節約することができ、コストダウンを図るこ
とができる。
壁面のうち管の内周側に位置する方の外壁面が、管の内
方に膨出する曲面となされたものであるから、管の中に
通されるケーブルとの間の摩擦力が小さなものとなり、
したがってケーブルの引き込みや引き抜きを行う際に大
きな抵抗を生じることがなく、通線作業が容易に行える
とともに、ケーブルのシース表面が損傷するおそれがな
い。特に従来、問題となっていたトリプレックス形架橋
ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルやトリプレック
ス形架橋ポリエチレン絶縁ポリエチレンシースケーブル
といった単心3個の縒り合わせからなるケーブルの通線
作業が容易にでき、しかもケーブルのシース表面の傷を
防止することができる。また、ケーブルの引入荷重を低
減することができるため、ケーブルシースを傷つけない
で引き入れることのできるケーブル長さを長くすること
ができる。したがって、配管の途中に設けられるマンホ
ールの設置間隔を長くすることができ、その分施工費用
を節減することができる。さらに、ケーブルとの摩擦力
が小さくなるため、管路の曲げ半径を小さくすることが
でき、管路の全長を短くすることができる。その結果、
使用管材を節約することができ、コストダウンを図るこ
とができる。
嵌合部の円弧状に膨出した曲面は、係止部に近接した部
分の曲率が、嵌合部の他の部分の曲率よりも小さくなっ
ているために、係止部に近接した嵌合部の肉厚が小さく
なって、プロファイルの両面の幅寸法をほぼ等しくする
ことができる。その結果、プロファイルを螺旋状に巻回
して製造される螺旋管を、確実に、所定の内径に形成す
ることができる。
分の曲率が、嵌合部の他の部分の曲率よりも小さくなっ
ているために、係止部に近接した嵌合部の肉厚が小さく
なって、プロファイルの両面の幅寸法をほぼ等しくする
ことができる。その結果、プロファイルを螺旋状に巻回
して製造される螺旋管を、確実に、所定の内径に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案に係る螺旋管の一実施例を示す部分断面
図、第2図は第1図に示す螺旋管を構成する合成樹脂製
プロファイルを示す部分斜視図、第3図はケーブル通線
試験用配管の構成を示す概略平面図、第4図はケーブル
通線試験用配管のケーブル引入端部を示す部分拡大図、
第5図及び第6図はそれぞれ従来の螺旋管を示す断面図
である。 1……嵌合部 11……抜止部、12,13……外壁面 2……係止部 3……合成樹脂製プロファイル
図、第2図は第1図に示す螺旋管を構成する合成樹脂製
プロファイルを示す部分斜視図、第3図はケーブル通線
試験用配管の構成を示す概略平面図、第4図はケーブル
通線試験用配管のケーブル引入端部を示す部分拡大図、
第5図及び第6図はそれぞれ従来の螺旋管を示す断面図
である。 1……嵌合部 11……抜止部、12,13……外壁面 2……係止部 3……合成樹脂製プロファイル
Claims (2)
- 【請求項1】一側縁に、二股状で且つ開口端内縁に抜止
部が対設された嵌合部を有し、他側縁に、該嵌合部内に
摺動可能に嵌入係止される係止部を有する帯状の合成樹
脂製プロファイルを、螺旋状に巻回するとともに、巻回
状態において互いに隣合う前記嵌合部と係止部とを嵌合
させて筒状に形成してなる伸縮性及び可撓性を有する螺
旋管であって、 前記嵌合部の両外壁面のうち管の内周側に位置する方の
外壁面が、管の内方に円弧状に膨出する曲面となされて
おり、その曲面の係合部の近傍部分の曲率が、嵌合部の
他の部分の曲率よりも小さくなっていることを特徴とす
る螺旋管。 - 【請求項2】前記曲面における係合部近傍の曲率が、他
の部分の曲率の1/5〜1/3程度である請求項1に記載の螺
旋管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989072674U JPH0721985Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 螺旋管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989072674U JPH0721985Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 螺旋管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312689U JPH0312689U (ja) | 1991-02-08 |
JPH0721985Y2 true JPH0721985Y2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=31610820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989072674U Expired - Fee Related JPH0721985Y2 (ja) | 1989-06-21 | 1989-06-21 | 螺旋管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721985Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS597991U (ja) * | 1982-07-07 | 1984-01-19 | タイガ−スポリマ−株式会社 | 螺旋管 |
JPS61180507A (ja) * | 1986-02-22 | 1986-08-13 | 東拓工業株式会社 | 埋設線保護管 |
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1989
- 1989-06-21 JP JP1989072674U patent/JPH0721985Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0312689U (ja) | 1991-02-08 |
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