JPH07218989A - 顔画像撮影装置 - Google Patents

顔画像撮影装置

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JPH07218989A
JPH07218989A JP6012581A JP1258194A JPH07218989A JP H07218989 A JPH07218989 A JP H07218989A JP 6012581 A JP6012581 A JP 6012581A JP 1258194 A JP1258194 A JP 1258194A JP H07218989 A JPH07218989 A JP H07218989A
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reflection image
reflection
retina
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Akira Okada
章 岡田
Mitsuo Shitaya
光生 下谷
Minoru Nishida
稔 西田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線LEDによる反射や外乱光の赤外成分
の反射等が写っていても、撮影対象者の網膜反射像を特
定できる顔画像撮影装置を得る。 【構成】 照明手段20で撮影対象者1を同軸落射照明
し、光入力手段10で撮影対象者1の顔面を含む領域の
撮影画像を入力し、フレームメモリ40に時系列で記憶
する。反射像抽出手段44で撮影画像から反射像を抽出
して反射像抽出画像を得、網膜反射像特定手段46,4
7で反射像抽出画像を比較して網膜反射像を特定する。
また、撮影画像から反射像を抽出した後の反射像抽出画
像をフレームメモリ40に時系列で記憶し、網膜反射像
特定手段46,47で反射像抽出画像を比較して網膜反
射像を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人間の顔面を撮影す
る撮影装置に関し、特に同軸落射を利用して網膜反射像
を撮影する顔画像撮影装置に関するものである。さらに
は、車両の運転者を撮影対象とし、運転中の運転者の挙
動を検出する場合などに利用できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】論文「瞳孔の抽出処理と頭部の動きを許
容する視線検出装置の試作」(電子情報通信学会論文誌
D−II Vol.J76-D-II No.3)には、同軸落射装置に
ついて記載されている。この同軸落射照明とは、カメラ
の光軸と照明光の照射方向とが同一になる構造にした照
明のことである。この装置を撮影装置として用いたもの
の構成図を図41に示す。図において、1は撮影の対象
となる人間である撮影対象者、10は光入力手段で、例
えばCCDカメラ、20は撮影対象者1を照明する照明
手段で、例えば赤外線LED、21は赤外線LED20
に電流を供給するLED駆動回路、30はCCDカメラ
10の光軸上に設けられたハーフミラー、100は画像
処理回路である。赤外線LED20の照射方向l2 とC
CDカメラ10の光軸l3 が撮影対象者1の近傍でほぼ
同軸となるように、CCDカメラ10と赤外線LED2
0をハーフミラー30を介して設置している。
【0003】次に動作について説明する。赤外線LED
20はLED駆動回路21で電流が供給される。赤外線
LED20の照明光は、光路l1 を進み、ハーフミラー
30でその半分が反射されて光路l2 で撮影対象者1の
顔面を照射する。撮影対象者1の画像は光路l3 でハー
フミラー30を通り、半分の光がCCDカメラ10に到
達し、CCDカメラ10は撮影対象者1の画像を取り込
むことができる。この時、光路l2 とl3 の光軸は撮影
対象者1からみて、ほぼ同軸あるいは所定の角度以内
(2度)に納まるようになっている(同軸落射照明)。
入力された画像は画像処理回路100に入力され、目の
位置や顔の向きなどが画像処理により検出される。この
ような撮影装置は、例えば車両の運転者を撮影して運転
者の居眠り状態や脇見状態などの挙動を検出するためな
どに用いられる。
【0004】次に、得られた撮影画像について説明す
る。CCDカメラ10で撮影対象者1による反射光を入
力して撮影すると、撮影対象者1の撮影画像は図42の
ようになる。図において、4は虹彩、5は強膜、6は瞳
孔、7は顔面表面である。このようにして得られた画像
においてのA−A断面の各場所の輝度を図42に共に示
す。顔面表面7に比べて強膜5はやや暗く映り、強膜5
に比べ虹彩4は暗く、瞳孔6の輝度は高く映る。
【0005】同軸落射照明では、このように網膜で反射
された光によってあたかも瞳孔6が光っているように観
察され、顔の表面や他の特徴点に比べて、瞳孔6は著し
く輝度が高く映る。従って、得られた画像からは、輝度
の大小による2値化の閾値を調整するだけで、図43に
示すように、他に比べて輝度の著しく高い瞳孔6の位置
のみが白領域となる画像が得られ、複雑な演算処理をし
なくても容易に瞳孔6の位置が検出できる。
【0006】ここで、撮影対象者1が眼鏡をかけている
場合の画像の例を図44に示す。図において、8は、眼
鏡上に写った赤外成分の反射や照明光である赤外線LE
D20の反射像である。この撮影画像を上記と同様の画
像処理した反射像抽出画像を図45に示す。このよう
に、撮影対象者1が眼鏡8をかけている場合は、赤外線
LED20の反射像8と網膜反射像6との区別がつかな
い。また、眼鏡に限らず、撮影対象者1がアクセサリー
などの照明光や外乱光の赤外成分に反射するものを身に
つけている場合、その反射等が写るため、網膜反射像が
特定できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
顔画像撮影装置では、撮影対象者が照明光や外乱光の赤
外成分に反射するものを身につけている場合などに、照
明光である赤外線LEDの反射や外乱光の赤外成分の反
射等の反射像が写るため、網膜反射像が特定できないと
いう問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、照明光による反射や外乱光の赤
外成分の反射等の網膜反射像以外の反射像が写っていて
も、撮影対象者の網膜反射像を、他の反射像と区別して
特定できる顔画像撮影装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る顔画像撮影装置は、撮影対象者の顔面を含む領域の像
を入力する光入力手段、撮影対象者を同軸落射照明する
照明手段、光入力手段の出力である撮影画像から反射像
を抽出して反射像抽出画像を出力する反射像抽出手段、
及び反射像抽出画像から網膜反射像を特定する網膜反射
像特定手段を備えたものである。
【0010】また、この発明の請求項2に係る顔画像撮
影装置は、請求項1の発明に加え、光入力手段の出力で
ある撮影画像を時系列で格納する記憶手段を備え、反射
像抽出手段は、記憶手段に格納されている撮影画像から
反射像を抽出して反射像抽出画像を出力するものとし、
網膜反射像特定手段は、反射像抽出画像を比較する反射
像比較回路を有し、この反射像比較結果に基いて網膜反
射像を特定するものである。
【0011】また、この発明の請求項3に係る顔画像撮
影装置は、請求項1の発明に加え、反射像抽出手段の出
力である反射像抽出画像を時系列で格納する記憶手段を
備えており、網膜反射像特定手段は、記憶手段に格納さ
れている反射像抽出画像を比較する反射像比較回路を有
し、反射像比較結果に基いて網膜反射像を特定するもの
である。
【0012】また、この発明の請求項4に係る網膜反射
像特定手段は、請求項2または請求項3の発明におい
て、反射像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を
比較した結果、一方の反射像抽出画像に存在し他方の反
射像抽出画像に存在しない反射像を網膜反射像として特
定するものである。
【0013】また、この発明の請求項5に係る顔画像撮
影装置は、請求項4の発明に加え、撮影対象者に反射性
瞬目を起こさせる反射性瞬目発生手段を備えたものであ
る。
【0014】また、この発明の請求項6に係る顔画像撮
影装置は、請求項4の発明に加え、撮影対象者を同軸落
射照明する照明手段を第1照明手段とし、照明光照射方
向と光入力手段の光軸とが、撮影対象者の近傍において
同軸にならない位置に配置され、撮影対象者を照明する
第2照明手段、及び第1照明手段と第2照明手段とを切
り換えて撮影対象者を照明する照明切り換え手段を設け
たものである。
【0015】また、この発明の請求項7に係る網膜反射
像特定手段は、請求項2または請求項3の発明におい
て、反射像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を
比較した結果、大きさの変化する反射像を網膜反射像と
して特定するものである。
【0016】また、この発明の請求項8に係る顔画像撮
影装置は、請求項7の発明に加え、撮影対象者の近傍に
照度を測定する照度測定手段を備えたものである。
【0017】また、この発明の請求項9に係る顔画像撮
影装置は、請求項7または請求項8の発明に加え、撮影
対象者を同軸落射照明する照明手段を第1照明手段と
し、撮影対象者を照明する第2照明手段、及び第2照明
手段の照度を制御する照明制御手段を備えたものであ
る。
【0018】また、この発明の請求項10に係る網膜反
射像特定手段は、請求項2または請求項3の発明におい
て、反射像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を
比較した結果、反射像の移動を検出し、この反射像の移
動に基いて網膜反射像を特定するものである。
【0019】また、この発明の請求項11に係る顔画像
撮影装置は、請求項1の発明に加え、光入力手段から得
た撮影画像より反射像の3次元位置を測定する測距手段
を備え、網膜反射像特定手段は抽出した反射像の3次元
位置に基づいて網膜反射像を特定するものである。
【0020】また、この発明の請求項12に係る顔画像
撮影装置は、請求項1の発明に加え、照明手段は円形で
ない発光部を有するものであり、網膜反射像特定手段は
抽出した反射像のうち円形の反射像を網膜反射像として
特定するものである。
【0021】また、この発明の請求項13に係る光入力
手段は、請求項1ないし請求項12のいずれかの発明に
おいて、撮影対象者の顔面付近を拡大して撮影する機能
を有するものである。
【0022】
【作用】この発明の請求項1においては、同軸落射を利
用した顔画像撮影装置としたので、輝度の大小による2
値化の閾値を調整するという簡単な画像処理で目の位置
を検出する。また、網膜反射像特定手段で、照明光によ
る反射や外乱光の赤外成分の反射等の網膜反射像以外の
反射像が写っているものから網膜反射像を特定する。
【0023】また、この発明の請求項2においては、請
求項1に加え、記憶手段に撮影画像を時系列で記憶し、
撮影画像から反射像抽出画像を抽出した後、網膜反射像
特定手段で時系列の反射像抽出画像を比較することによ
り、網膜反射像と他の反射像の時間的な変化の違いを検
出して、照明光による反射や外乱光の赤外成分の反射等
の網膜反射像以外の反射像が写っているものから網膜反
射像を特定する。
【0024】また、この発明の請求項3においては、請
求項1に加え、撮影画像から抽出した反射像抽出画像を
記憶手段に記憶し、網膜反射像特定手段で時系列の反射
像抽出画像を比較することにより、網膜反射像と他の反
射像の時間的な変化の違いを検出して、照明光による反
射や外乱光の赤外成分の反射等の網膜反射像以外の反射
像が写っているものから網膜反射像を特定する。
【0025】また、この発明の請求項4においては、請
求項2または請求項3に加え、時系列の反射像抽出画像
を比較する際、網膜反射像特定手段で網膜反射像の有無
を比較することにより網膜反射像を特定するので、撮影
対象者が瞬目した時などに網膜反射像を特定できる。
【0026】また、この発明の請求項5においては、請
求項4に加え、反射性瞬目発生手段で撮影対象者に強制
的に反射性瞬目を起こさせ、反射性瞬目を起こした画像
と起こしてない画像の反射像抽出画像から、網膜反射像
の有無を比較することにより網膜反射像を特定する。
【0027】また、この発明の請求項6においては、請
求項4に加え、同軸落射による第1照明手段と同軸落射
でない第2照明手段とを切り換えて撮影対象者を照明
し、各照明手段の切り換えに対応して得られた各画像か
ら、網膜反射像の有無を比較することにより網膜反射像
を特定する。
【0028】また、この発明の請求項7においては、請
求項2または請求項3に加え、時系列の反射像抽出画像
を比較する際、網膜反射像比較回路で反射像の大きさを
比較し、これに基いて網膜反射像を特定するので、撮影
対象者の瞳孔が伸縮膨張した時などに網膜反射像を特定
できる。
【0029】また、この発明の請求項8においては、請
求項7に加え、照度測定手段で撮影対象者の近傍の照度
を測定し、照度変化の前後での瞳孔の伸縮膨張によって
網膜反射像を特定する。
【0030】また、この発明の請求項9においては、請
求項7または請求項8に加え、第2照明手段で撮影対象
者を照明して撮影対象者の近傍の照度を変化させ、照度
変化の前後での瞳孔の伸縮膨張によって網膜反射像を特
定する。
【0031】また、この発明の請求項10においては、
請求項2または請求項3に加え、時系列の反射像抽出画
像を比較する際、網膜反射像比較回路で反射像の移動を
検出し、これに基いて網膜反射像を特定するので、撮影
対象者の瞳孔が移動した時に網膜反射像を特定できる。
【0032】また、この発明の請求項11においては、
請求項1に加え、反射像の3次元位置を測定する手段を
設け、網膜反射像特定手段では撮影対象者の顔面上にあ
る反射像を網膜反射像であると特定する。
【0033】また、この発明の請求項12においては、
請求項1に加え、円形でない形状の発光部を有する照明
手段を設け、網膜反射像特定手段では円形の反射像を網
膜反射像と特定する。
【0034】また、この発明の請求項13においては、
請求項1ないし請求項12のいずれかの発明に加え、撮
影対象者顔面付近を拡大して撮影する機能を有する光入
力手段を設け、拡大された反射像を用いて網膜反射像を
特定する。このため、画像処理が比較的容易にでき、網
膜反射像の特定精度が向上する。
【0035】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1による顔画像撮影
装置について説明する。図1は実施例1による顔画像撮
影装置を撮影対象者の上からみた構成図である。図にお
いて、10は光入力手段で、例えば撮影対象者1の顔面
を含む所定の領域を撮影できる位置に設置されたCCD
カメラであり、この実施例では30msごとに1画面を
発生するものを用いる。20は撮影対象者1を照明する
照明手段で、例えば発光の中心波長が860nmの赤外
線LEDである。21は赤外線LED20に電流を供給
するLED駆動回路、30はCCDカメラ10の光軸上
に設けられたハーフミラーで、従来と同様、赤外線LE
D20の照射方向l2 とCCDカメラ10の光軸l3 が
撮影対象者1の近傍でほぼ同軸となるように、CCDカ
メラ10と赤外線LED20をハーフミラー30を介し
て設置している。
【0036】また、40,41は記憶手段で、例えば第
1フレームメモリ、第2フレームメモリである。このフ
レームメモリ40,41はそれぞれ1画面の撮影画像を
記憶するメモリである。42はタイミング発生回路、4
4,45は第1,第2フレームメモリ40,41に記憶
されている撮影画像から反射像を抽出して反射像抽出画
像を出力する反射像抽出手段で、例えば第1,第2反射
像抽出回路である。46は反射像抽出画像を比較する反
射像比較回路、47は網膜反射像特定回路である。例え
ば、この実施例では、反射像比較回路46と網膜反射像
特定回路47とで、反射像抽出画像から網膜反射像を特
定する網膜反射像特定手段を構成している。
【0037】次に動作について説明する。撮影対象者1
が例えば眼鏡をかけている場合や反射するものを身につ
けている場合などの撮影画像では、図44に示すよう
に、照明光である赤外線LEDの反射や外乱光の赤外成
分の反射などが写り、網膜反射像が特定できない。そこ
でこの実施例では、人間は無意識のうちに瞬目を繰り返
しているので、この現象を利用し、反射像の中で、例え
ば20秒程度の間に点滅がある像を網膜反射像と特定す
る。
【0038】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図2のフローチャートに基
いて説明する。ステップST11で、従来と同様、同軸
落射照明によって撮影対象者1の顔画像を撮影する。ス
テップST12では網膜反射像を特定したかどうかを判
断し、特定していない場合、ステップST13で第1フ
レームメモリ40に撮影画像をすでに記憶しているかど
うかを判断する。この判断で第1フレームメモリ40に
記憶していない場合、撮影画像をまず第1フレームメモ
リ40に記憶する(ステップST14)。例えばこのと
き得られた画像を図44と同様のものとする。
【0039】次に、第1撮影画像から例えば30ms後
に第2撮影画像を得る。このとき、撮影対象者1が瞬目
していたとすると、図3に示すような顔画像が得られ
る。ステップST13の判定では第1フレームメモリ4
0にはすでに撮影画像が記憶されており、第2フレーム
メモリ41に今回の撮影画像を記憶する(ステップST
15)。ここで、第1,第2フレームメモリ40,41
には撮影画像が時系列で格納される。次に、第1,第2
反射像抽出回路44,45で2値化処理等の画像処理を
用いて第1,第2反射像を抽出する(ステップST1
6)。この処理で第1反射像抽出画像としては、例えば
従来の図45のような反射像抽出画像が得られる。ま
た、第2反射像抽出画像としては、例えば瞬目している
ときの顔画像の場合は網膜反射像が撮影されず、図4に
示すように、赤外線LEDの反射像や外乱光の赤外成分
の反射像8のみが写る。
【0040】さらに、ステップST17で反射像比較回
路46によって、第1反射像抽出画像と第2反射像抽出
画像とを比較する。例えば、時系列の第1,第2反射像
抽出画像の特徴点の対応づけを行い、反射像の有無を比
較する。この比較結果に基いて、網膜反射像特定回路4
7で、一方の反射像抽出画像に存在し他の反射像抽出画
像に存在しない反射像を網膜反射像と特定し、この後、
第1,第2フレームメモリ40,41の内容を消去する
(ステップST18)。特定した網膜反射像は、例えば
車両の運転者を撮影して運転者の居眠り状態や脇見状態
などの挙動を検出するためなどに用いられ、この場合
は、運転中は特定した網膜反射像を追尾する必要があ
る。
【0041】このように、この実施例では、同軸落射を
利用して網膜反射像を鮮明に得るので、簡単な画像処理
で目の位置を検出できると共に、瞬目により網膜反射像
が撮影画像から消える瞬間を検出して、網膜反射像を特
定するので、撮影対象者1が眼鏡をかけている場合など
の他の反射像が存在する場合でも、正確に網膜反射像を
特定できる。また、反射像抽出画像を比較する際、反射
像の有無で比較するため、比較処理が比較的簡単にな
る。
【0042】なお、実施例1では、30ms間隔で撮影
対象者1を撮影し、網膜反射像を抽出するように構成し
ているが、これに限るものではない。例えば、10ms
程度の間隔で撮影できる高速カメラを用いれば、さらに
タイミングよく瞬目をとらえることができ、正確に撮影
対象者の瞳孔の動きを検出することができる。また、実
施例1では撮影した撮影画像を第1,第2フレームメモ
リ40,41に格納し、2つの時系列の反射像抽出画像
を比較しているが、これに限らず、第2フレームメモリ
41は設けずに、直接反射像抽出画像を抽出して比較す
るように構成してもよい。
【0043】また、2つに限らず、2つ以上のフレーム
メモリを設け、2つ以上の反射像抽出画像を比較するよ
うに構成してもよい。即ち、30ms程度の間隔で撮影
対象者1の撮影画像を得るのであるが、瞬目のタイミン
グで撮影するとは限らず、瞬目の途中でフレームメモリ
40,41に記憶される場合もある。そこで、複数個の
時系列の反射像抽出画像を比較して反射像の有無を検出
するようにしてもよい。また、反射像の有無ではなく、
瞬目途中の瞳孔6の形状を検出するように構成してもよ
い。さらに、反射像比較回路46では、第1,第2反射
像抽出画像の特徴点の対応づけを行い、一方の画像のみ
に検出される反射像を網膜反射像と特定しているが、第
1,第2反射像抽出画像の差分をとれば、網膜反射像だ
けが残り、常に一定の大きさを有する赤外線LEDの反
射像等は除去される。
【0044】実施例2.図5は実施例2による顔画像撮
影装置を撮影対象者の上からみた構成図であり、図6は
撮影対象者の網膜反射像を特定する動作を示すフローチ
ャートである。図において、実施例1と同一符号は同一
または相当部分を示している。この実施例におけるフレ
ームメモリ40,41は反射像抽出回路44の出力であ
る反射像抽出画像を時系列で格納するものであり、反射
像抽出回路44は1つで構成している。
【0045】以下、動作について説明する。実施例1と
同様、同軸落射照明によって撮影した撮影対象者1の顔
の撮影画像から反射像抽出回路44によって反射像抽出
画像を得る(ステップST16)。ステップST13,
14,15によって、タイミング発生回路42で制御し
て第1フレームメモリ40と第2フレームメモリ41に
30ms間隔の時系列の反射像抽出画像を記憶する。こ
の後、ステップST17で反射像比較回路46によっ
て、第1フレームメモリ40に記憶されている第1反射
像抽出画像と第2フレームメモリ41に記憶されている
第2反射像抽出画像とを比較する。例えば、第1,第2
反射像抽出画像の特徴点の対応づけを行い、反射像の有
無を比較する。この比較結果に基き、網膜反射像特定回
路47で一方の画像のみに検出される反射像を網膜反射
像と特定し、この後、第1,第2フレームメモリ40,
41の内容を消去する(ステップST18)。
【0046】このように、この実施例でも実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、瞬目に
より網膜反射像が撮影画像から消える瞬間を検出して、
網膜反射像を特定するので、撮影対象者1が眼鏡をかけ
ている場合などの他の反射像が存在する場合でも、正確
に網膜反射像を特定できる。また、反射像抽出画像を比
較する際、反射像の有無で比較するため、比較処理が比
較的簡単になる。さらに、フレームメモリ40,41は
画像処理で例えば2値化された後の反射像抽出画像を記
憶しているので、大きな容量を必要とせず、容量が少な
くても記憶できる。
【0047】また、実施例2では撮影した撮影画像から
反射像抽出回路44で反射像を抽出して反射像抽出画像
を得て、時系列に第1,第2フレームメモリ40,41
に格納し、2つの反射像抽出画像を比較しているが、こ
れに限らず、第2フレームメモリ41は設けずに、直接
反射像抽出画像を比較するように構成してもよい。
【0048】さらに、反射像比較回路46では、第1,
第2反射像抽出画像の特徴点の対応づけを行い、一方の
画像のみに検出される反射像を網膜反射像と特定してい
るが、第1,第2反射像抽出画像の差分をとれば、網膜
反射像だけが残り、常に一定の大きさを有する赤外線L
EDの反射像等は除去される。
【0049】実施例3.図7はこの発明の実施例3によ
る顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図であ
る。図において、実施例1と同一符号は同一または相当
部分を示す。また、図において、22は可視光LED、
23は可視光LED22にパルス電流を供給するLED
のパルス駆動回路である。パルス駆動回路23は、タイ
ミング発生回路42によって制御され、可視光LED2
2をON/OFFさせる。可視光LED22とパルス駆
動回路23で撮影対象者1に反射性瞬目を発生させる反
射性瞬目発生手段を構成している。実施例1と同様、反
射像比較回路46は時系列の2つの反射像抽出画像を比
較し、網膜反射像特定回路47は反射像の有無によって
網膜反射像を特定する。
【0050】次に動作について説明する。この実施例で
は、可視光LED22を備え、撮影対象者1をパルス光
で瞬間的に照明する。通常、撮影対象者1は瞬間的なパ
ルス光によって、驚きを感じて瞬目する。この現象を利
用すると、強制的に瞬目を起こすことができるので、パ
ルス光から例えば1秒以内に点滅する像を網膜反射像と
特定する。
【0051】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図8のフローチャートに基
いて説明する。タイミング発生回路42によってパルス
駆動回路23を制御し、ステップST22の動作によっ
て、可視光LED22をパルス照射する。この後、実施
例1と同様の動作をするが、撮影対象者1はパルス光に
より驚き、1秒以内に瞬目するので、実施例1と同様に
ステップ18で網膜反射像を特定する。
【0052】撮影対象者1が瞬目を起こさなかった場合
は、ステップ21によりパルス照射後、例えば5秒以上
経たかどうかを判断し、5秒以上経ていれば、ステップ
22で再度パルス光を照射する。
【0053】このように、この実施例でも実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、瞬目に
より網膜反射像が撮影画像から消える瞬間を検出して、
網膜反射像を特定するので、撮影対象者1が眼鏡をかけ
ている場合などの他の反射像が存在する場合でも、正確
に網膜反射像を特定できる。また、反射像抽出画像を比
較する際、反射像の有無で比較するため、比較処理が比
較的簡単になる。さらに、撮影対象者1に強制的に瞬目
を起こさせるので、確実に網膜反射像のある撮影画像と
ない撮影画像を得ることができる。
【0054】また、この実施例では反射性瞬目発生手段
として可視光LED22とパルス駆動回路23を備え、
パルス光によって撮影対象者1を驚かせて反射性瞬目を
起こさせたが、これに限るものではない。例えば、急激
な音や、撮影対象者1に対する振動などで、反射性瞬目
を起こさせるように構成してもよい。
【0055】また、反射像比較回路46では、第1,第
2反射像抽出画像の特徴点の対応づけを行い、一方の画
像のみに検出される反射像を網膜反射像と特定している
が、第1,第2反射像抽出画像の差分をとれば、網膜反
射像だけが残り、常に一定の大きさを有する赤外線LE
Dの反射像等は除去される。さらに、実施例2と同様、
撮影画像を記憶する代わりに、反射像を抽出した後の反
射像抽出画像をフレームメモリ40,41に記憶するよ
うに構成しても、同様の効果を奏する。
【0056】実施例4.以下、この発明の実施例4によ
る顔画像撮影装置を図について説明する。図9は実施例
4による顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成
図であり、図10は撮影対象者の網膜反射像を特定する
動作を示すフローチャートである。図9において、20
は撮影対象者1を照明する第1照明手段で、例えば発光
の中心波長が860nmの第1赤外線LED、21は第
1赤外線LED20に電流を供給する第1LED駆動回
路、24は撮影対象者1を照明する第2照明手段で、例
えば発光の中心波長が860nmの第2赤外線LED、
25は第2赤外線LED24に電流を供給する第2LE
D駆動回路である。実施例1と同様、第1赤外線LED
20の照射方向l2 とCCDカメラ10の光軸l3 が撮
影対象者1の近傍でほぼ同軸となるように、CCDカメ
ラ10と第1赤外線LED20をハーフミラー30を介
して設置している。第2赤外線LED24の照射方向l
4 とCCDカメラ10の光軸l3 は、撮影対象者1の近
傍において同軸とならない位置に第2赤外線LED24
を設置している。例えば光軸l4 とカメラ光軸l3 を3
度以上離し、第1赤外線LED20とほぼ同じ範囲を照
らす。なお、図1,図2と同一符号は実施例1と同一、
または相当部分である。
【0057】次に、動作について説明する。この実施例
では、例えばタイミング発生回路42で第1,第2LE
D駆動回路21,25、及び第1,第2フレームメモリ
40,41を制御し、第1,第2赤外線LED20,2
4を切り換えて撮影対象者1を照明する照明切り換え手
段を構成している。このタイミング発生回路42で制御
し、ステップST24,25,26での動作によって、
第1赤外線LED20で照明された第1撮影画像を第1
フレームメモリ40に記憶し、第2赤外線LED24で
照明された第2撮影画像を第2フレームメモリ41に記
憶する。この後、実施例1と同様、第1,第2反射像抽
出回路44,45で2値化処理等の画像処理を用いて第
1,第2反射像抽出画像を抽出する(ステップST1
6)。この処理で第1反射像抽出画像としては、例えば
従来の図45のような反射像抽出画像が得られる。ま
た、第2反射像抽出画像としては、第2赤外線LED2
4が網膜反射像の撮影されない位置に配置されているの
で、網膜反射像が撮影されず、図4に示すように、赤外
線LEDの反射像や外乱光の赤外成分の反射像8のみが
写る。この後、実施例1と同様、反射像比較回路46で
反射像の有無を比較し(ステップST17)、網膜反射
像特定回路47で一方の画像のみに検出される反射像を
網膜反射像と特定し、この後、第1,第2フレームメモ
リ40,41の内容を消去する(ステップST18)。
【0058】このように、実施例4では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、同軸落
射でない照明による第2撮影画像を時系列で撮影し、そ
の反射画像を比較して網膜反射像を特定するので、撮影
対象者1が眼鏡をかけている場合などの他の反射像が存
在する場合でも、正確に網膜反射像を特定できる。
【0059】なお、実施例4では、第1赤外線LED2
0で同軸落射照明によって撮影対象者1を照明し、第2
赤外線LED24で同軸落射照明ではなく撮影対象者1
を照明するように構成しているのであるが、この第1,
第2赤外線LED20,24をなるべく近接させて配置
すれば、反射像比較回路46で、第1,第2反射像抽出
画像の差分をとって特定することもできる。即ち、第
1,第2反射像抽出画像の差分をとれば、網膜反射像だ
けが残り、常に一定の大きさを有する赤外線LEDの反
射像等は除去される。このため、反射像比較回路46で
の比較処理は特徴点の対応づけをする必要がなく、単純
な処理で網膜反射像を特定できる。また、網膜反射像の
有無となる時系列の撮影画像を確実に得ることができ
る。さらに、実施例2と同様、撮影画像を記憶する代わ
りに、反射像を抽出した後の反射像抽出画像をフレーム
メモリ40,41に記憶するように構成しても、同様の
効果を奏する。
【0060】実施例5.図11はこの発明の実施例5に
よる顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図で
ある。図において、実施例1と同一符号は同一または相
当部分を示す。この実施例では光入力手段として、例え
ば、10msごとに1画面を発生する高速カメラ11を
備えている。また、網膜反射像特定手段は、反射像比較
回路48と網膜反射像特定回路49で構成され、反射像
比較回路48は時系列の2つの反射像抽出画像を比較
し、網膜反射像特定回路49は大きさの変化する反射像
を網膜反射像として特定する。
【0061】次に動作について説明する。この実施例で
は、人間の瞳孔6は周囲の照度に変化がなくても伸縮膨
張を行っていることを利用し、反射像の中で、伸縮膨張
を繰り返している像を網膜反射像と特定する。
【0062】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図12のフローチャートに
基いて説明する。実施例1と同様、ステップST13の
判定により、10ms間隔で第1フレームメモリ40と
第2フレームメモリ41に時系列で撮影画像を記憶する
(ステップST14,15)。第1,第2反射像抽出回
路44,45により、記憶した撮影画像から第1,第2
反射像抽出画像を抽出する(ステップST16)。この
時系列の第1,第2反射像抽出画像を比較すると、眼鏡
などによる赤外線LEDの反射像や外乱光の赤外成分の
反射像は第1,第2反射像抽出画像で同じ大きさである
が、網膜反射像は瞳孔6の伸縮膨張のため、その大きさ
が変化する。そこで、反射像比較回路48によって、第
1反射像抽出画像と第2反射像抽出画像とを比較して
(ステップST19)、大きさの変化する反射像を検出
する。例えば、第1、第2反射像抽出画像の差分をとれ
ば、伸縮膨張がある反射像の輪郭だけが残って図13に
示す反射像差分画像が得られる。即ち、伸縮膨張によっ
て変化する網膜反射像6が輪状に残り、赤外線LEDの
反射像等は除去される。そこで、残った反射像に基いて
網膜反射像特定回路49で網膜反射像のみを特定し、こ
の後、第1,第2フレームメモリ40,41の内容を消
去する(ステップST20)。
【0063】このように、実施例5では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、瞳孔が
伸縮膨張によって大きさが変わることを利用し、例えば
10ms間隔で撮影対象者1を撮影し、瞳孔6の大きさ
が変化した前後の画像から網膜反射像を特定するので、
撮影対象者が眼鏡をかけていたり、他の反射像が存在す
る場合でも、正確に網膜反射像を特定できる。
【0064】なお、実施例5では、10ms間隔で撮影
対象者1を撮影し、網膜反射像を抽出するように構成し
ているが、これに限るものではない。また、反射像比較
回路48では、第1,第2反射像抽出画像の差分で比較
するのに換えて、第1,第2反射像抽出画像の特徴点の
対応づけを行い、伸縮膨張がある反射像を網膜反射像と
特定してもよい。さらに、実施例2と同様、撮影画像を
記憶する代わりに、反射像を抽出した後の反射像抽出画
像をフレームメモリ40,41に記憶するように構成し
ても、同様の効果を奏する。
【0065】実施例6.図14はこの発明の実施例6に
よる顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図で
ある。図において、43は撮影対象者1に近傍に配設さ
れ、照度を測定する照度測定手段で、例えば照度測定回
路であり、実施例1と同一符号は同一または相当部分を
示す。また、実施例5と同様、網膜反射像特定手段は、
反射像比較回路48と網膜反射像特定回路49で構成さ
れ、反射像比較回路48は時系列の2つの反射像抽出画
像を比較し、網膜反射像特定回路49は大きさの変化す
る反射像を網膜反射像として特定する。
【0066】次に動作について説明する。この実施例で
は、人間は、外乱光の照度が変化したとき、その変化に
ともない瞳孔の大きさが変わることを利用して、網膜反
射像を特定する。
【0067】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図15のフローチャートに
基いて説明する。実施例1と同様、ステップST11で
30ms間隔で撮影対象者1の顔画像を撮影し、ステッ
プST22の判定で、照度測定回路43で照度を測定
し、照度が変化した前後の撮影画像を時系列で第1フレ
ームメモリ40と第2フレームメモリ41に記憶する
(ステップST14,15)。第1,第2反射像抽出回
路44,45により、記憶した撮影画像から第1,第2
反射像抽出画像を抽出する(ステップST16)。
【0068】この時系列の第1,第2反射像抽出画像を
比較すると、照度が変化する前の撮影画像を図44とす
れば第1反射像抽出画像は図45のようになる。次の3
0msの間に照度が変化し、例えば暗くなると図16に
示すように撮影画像の瞳孔6が大きくなる。このため、
第2反射像抽出画像は図17に示すようになり、眼鏡な
どによる赤外線LEDの反射像や外乱光の赤外成分の反
射像は第1,第2反射像抽出画像で同じ大きさである
が、網膜反射像6の大きさは変化する。そこで、反射像
比較回路48によって、第1反射像抽出画像と第2反射
像抽出画像とを比較する(ステップST19)。実施例
5と同様にして、第1、第2反射像抽出画像の差分をと
れば、伸縮膨張がある反射像の輪郭だけが残って図13
に示す反射像差分画像が得られる。即ち、伸縮膨張によ
って変化する網膜反射像6が輪状に残り、赤外線LED
の反射像等は除去される。そこで、残った反射像に基い
て網膜反射像特定回路49で網膜反射像のみを特定で
き、この後、第1,第2フレームメモリ40,41の内
容を消去する(ステップST20)。
【0069】このように、実施例6では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、照度の
変化前後の網膜反射像の大きさの変化を検出して、網膜
反射像を特定するので、撮影対象者1が眼鏡をかけてい
たり、他の反射像が存在する場合でも、正確に網膜反射
像を特定できる。また、撮影対象者1が運転中の運転者
の場合、雲の有無や、ビルの谷間や、トンネルなど、運
転者の顔面近傍の照度が変化する要因は多く、瞳孔の伸
縮膨張を効果的に検出できる。また、反射像比較回路4
8では、第1,第2反射像抽出画像の差分で比較するの
に換えて、第1,第2反射像抽出画像の特徴点の対応づ
けを行い、伸縮膨張がある反射像を網膜反射像と特定し
てもよい。さらに、実施例2と同様、撮影画像を記憶す
る代わりに、反射像を抽出した後の反射像抽出画像をフ
レームメモリ40,41に記憶するように構成しても、
同様の効果を奏する。
【0070】実施例7.図18はこの発明の実施例7に
よる顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図で
ある。図において、実施例1と同一符号は同一または相
当部分を示す。また、図において、26は同軸落射照明
となる第1照明手段20とは別に設けた第2照明手段
で、例えば可視光照明であり、撮影対象者1を照明す
る。27は可視光照明26に電流を供給する照明駆動回
路である。タイミング発生回路42は照明駆動回路27
を制御し、可視光照明26の照度を決定する照明制御手
段を構成している。実施例5と同様、反射像比較回路4
8は時系列の2つの反射像抽出画像を比較し、網膜反射
像特定回路49は大きさの変化する反射像を網膜反射像
として特定する。
【0071】次に動作について説明する。この実施例で
は、可視光照明26を備え、撮影対象者1を照明する照
度を通常よりも明るくしたとき、瞳孔6は小さくなるの
で、反射像の中で小さくなった像を網膜反射像と特定す
る。
【0072】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図19のフローチャートに
基いて説明する。タイミング発生回路42によって照明
駆動回路27を制御し、ステップST31,32,33
での動作によって、赤外線LED20と可視光照明26
で照明された撮影画像を第1フレームメモリ40に記憶
し、赤外線LED20のみで照明された撮影画像を第2
フレームメモリ41に記憶する。この後、実施例1と同
様、第1,第2反射像抽出回路44,45で2値化処理
等の画像処理を用いて第1,第2反射像抽出画像を抽出
する(ステップST16)。この処理で第1反射像抽出
画像としては、可視光照明26をONにしたときには図
20に示すように瞳孔6は小さくなり、例えば図21の
ような反射像抽出画像が得られる。また、第2反射像抽
出画像としては、可視光照明26の照度を暗くしたとき
には図44に示すように瞳孔6は通常の大きさになり、
例えば図45のような反射像抽出画像が得られる。
【0073】この時系列の第1,第2反射像抽出画像を
比較すると、眼鏡などによる赤外線LEDの反射像や外
乱光の赤外成分の反射像は第1,第2反射像抽出画像で
同じ大きさであるが、網膜反射像6の大きさは変化す
る。そこで、反射像比較回路48によって、第1反射像
抽出画像と第2反射像抽出画像とを比較する(ステップ
ST19)。実施例5と同様にして、第1,第2反射像
抽出画像の差分をとれば、可視光照明26の照度を変化
させたときの反射像の輪郭だけが残って図22に示す反
射像差分画像が得られる。即ち、可視光照明26の照度
変化によって変化する網膜反射像6が輪状に残り、赤外
線LEDの反射像等は除去される。そこで、残った反射
像に基き網膜反射像特定回路49で網膜反射像のみを特
定できる。この後、第1,第2フレームメモリ40,4
1の内容を消去する(ステップ20)。
【0074】このように、実施例7では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、可視光
照明26で照度を変化させ、その前後の網膜反射像の大
きさの変化を検出して、網膜反射像を特定するので、撮
影対象者1が眼鏡をかけていたり、他の反射像が存在す
る場合でも、正確に網膜反射像を特定できる。
【0075】なお、反射像比較回路48によって、第1
反射像抽出画像と第2反射像抽出画像とを比較する際
に、差分をとっているが、これに限らず、特徴点の対応
づけを行い、大きさの異なる反射像を網膜反射像と特定
してもよい。また、可視光照明26の照度を変化するも
のについて述べたが、タイミング発生回路42によって
照明駆動回路27を制御して、可視光照明26のON/
OFFのタイミングを決定し、可視光照明26をON/
OFF制御しても撮影対象者の瞳孔6の大きさが変化す
るので、網膜反射像を特定でき、さらに制御が簡単にで
きる。さらに、実施例2と同様、撮影画像を記憶する代
わりに、反射像を抽出した後の反射像抽出画像をフレー
ムメモリ40,41に記憶するように構成しても、同様
の効果を奏する。
【0076】実施例8.図23はこの発明の実施例8に
よる顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図で
ある。図において、実施例1と同一符号は同一または相
当部分を示す。また、50は反射像移動速度検出回路で
あり、時系列の反射像抽出画像を比較して、反射像の移
動、例えば移動速度を検出する。この実施例では網膜反
射像特定回路49は検出した反射像の移動速度に基いて
網膜反射像を特定する。反射像移動速度検出回路50と
網膜反射像特定回路49とで網膜反射像特定手段を構成
する。
【0077】次に動作について説明する。この実施例で
は、人の頭の動く速度と眼球の動く速度を比較すると、
眼球の動く速度の方が早いので、反射像の動く速度を検
出し、移動速度の差によって網膜反射像を特定する。
【0078】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図24のフローチャートに
基いて説明する。実施例1と同様、ステップST13の
判定により、30ms間隔で第1フレームメモリ40と
第2フレームメモリ41に時系列の撮影画像を記憶する
(ステップST14,15)。第1,第2反射像抽出回
路44,45により、記憶した撮影画像から第1,第2
反射像抽出画像を抽出する(ステップST16)。
【0079】今、撮影対象者1の顔画像が図44に示す
状態から図25に示す状態に動いた場合、時系列の第
1,第2反射像抽出画像間の反射像はそれぞれ図26に
示すように、例えば網膜反射像は6から6’へ移動し、
他の反射像は8から8’へ移動する。そこで、ステップ
ST41では反射像移動速度検出回路50で、各反射像
の対応づけを行い、各像の移動距離から、各像の移動速
度を算出する。ステップST42では網膜反射像特定回
路49で、例えば最も動きの早い反射像を網膜反射像と
特定し、この後、第1,第2フレームメモリ40,41
の内容を消去する。
【0080】さらに、この実施例では、誤差等を考慮に
いれ、この操作を何フレームか行う。ここでは例えば2
0フレーム行い、その移動速度平均を算出し、最も移動
速度の大きかった反射像を網膜反射像と特定する。
【0081】このように、実施例8では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、撮影対
象者1の顔画像の動きの前後での反射像の移動速度を検
出して、網膜反射像を特定するので、撮影対象者1が眼
鏡をかけていたり、他の反射像が存在する場合でも、正
確に網膜反射像を特定できる。さらに、実施例2と同
様、撮影画像を記憶する代わりに、反射像を抽出した後
の反射像抽出画像をフレームメモリ40,41に記憶す
るように構成しても、同様の効果を奏する。
【0082】実施例9.図27はこの発明の実施例9に
よる顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図で
ある。図において、実施例1と同一符号は同一または相
当部分を示す。また、51は反射像移動ベクトル検出回
路であり、時系列の2つの反射像抽出画像を比較し、反
射像の移動、例えば移動ベクトルを検出する。この実施
例では網膜反射像特定回路49は検出した反射像の移動
ベクトルに基いて、網膜反射像を特定する。反射像移動
ベクトル検出回路51と網膜反射像特定回路49とで網
膜反射像特定手段を構成する。
【0083】次に動作について説明する。この実施例で
は、網膜反射像以外の例えば眼鏡上の反射像はすべて同
じ動きをし、2つの眼球は異なる動きをするので、反射
像の移動ベクトルを検出し、他と異なる移動ベクトルを
有する反射像を網膜反射像と特定する。
【0084】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図28のフローチャートに
基いて説明する。実施例1と同様、ステップST13の
判定により、30ms間隔で第1フレームメモリ40と
第2フレームメモリ41に時系列の撮影画像を記憶する
(ステップST14,15)。第1,第2反射像抽出回
路44,45により、記憶した撮影画像から第1,第2
反射像抽出画像を抽出する(ステップST16)。
【0085】今、撮影対象者1の顔画像が図44に示す
状態から図25に示す状態に動いた場合、時系列の第
1,第2反射像抽出画像間の反射像はそれぞれ図26に
示すように、例えば網膜反射像は6から6’へ移動し、
他の反射像は8から8’へ移動する。この移動ベクトル
を検討すると、図29に示すように網膜反射像以外の反
射像の移動ベクトルは矢印Aの方向になり、網膜反射像
の移動ベクトルは矢印Bの方向になる。従って、ステッ
プST43では反射像移動ベクトル検出回路51で、各
反射像の対応づけを行い、各像の移動ベクトルを算出す
る。ステップST44では網膜反射像特定回路49で、
例えば2つだけが同じ移動ベクトルを有する反射像を網
膜反射像と特定し、この後、第1,第2フレームメモリ
40,41の内容を消去する。
【0086】この実施例は、特に撮影対象者1が眼鏡を
かけている場合に効果的であり、一方の眼のレンズの表
面と裏面で2つの反射像が検出されるので、両眼では4
つの反射像となり、2つの網膜反射像と明らかに区別で
きる。さらに、この実施例では、誤差等を考慮にいれ、
この操作を何フレームか行う。ここでは例えば20フレ
ーム行い、その移動ベクトルを比較し、他と異なる移動
ベクトルを有する反射像を網膜反射像と特定する。
【0087】このように、実施例9では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、撮影対
象者1の顔画像の動きの前後での反射像の移動ベクトル
を検出して、網膜反射像を特定するので、撮影対象者1
が眼鏡をかけていたり、他の反射像が存在する場合で
も、正確に網膜反射像を特定できる。さらに、実施例2
と同様、撮影画像を記憶する代わりに、反射像を抽出し
た後の反射像抽出画像をフレームメモリ40,41に記
憶するように構成しても、同様の効果を奏する。
【0088】実施例10.図30はこの発明の実施例1
0による顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成
図である。図において、実施例1と同一符号は同一また
は相当部分を示す。また、12,13は近接して設置さ
れた第1,第2CCDカメラであり、共に赤外線LED
20の同軸落射照明により撮影対象者1を撮影する。こ
のとき近接しているが撮影対象者1の異なる2方向から
の画像を撮影できる。52は反射像測距手段で、例えば
反射像測距回路であり、撮影画像より各反射像の3次元
位置を測定する。この実施例では網膜反射像特定回路4
9は測定した反射像の3次元位置に基いて網膜反射像を
特定する。反射像測距回路52と網膜反射像特定回路4
9とで網膜反射像特定手段を構成する。
【0089】次に動作について説明する。この実施例で
は、同一時刻に異なる方向から撮られた2つの撮影画像
の反射像抽出画像を反射像測距回路52に入力し、3角
測量の原理で各反射像の3次元位置を算出する。この3
次元位置に基いて網膜反射像を特定する。
【0090】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図31のフローチャートに
基いて説明する。ステップST50,51,52で、第
1CCDカメラ12と第2CCDカメラ13で同時に撮
影対象者1を撮影する。第1CCDカメラ12で撮影し
た撮影画像を第1フレームメモリ40に記憶し(ステッ
プST14)、第2CCDカメラ13で撮影した撮影画
像を第2フレームメモリ41に記憶する(ステップST
15)。次に、第1,第2反射像抽出回路44,45に
より、記憶した撮影画像から第1,第2反射像抽出画像
を抽出する(ステップST16)。
【0091】さらに、反射像測距回路52により、3角
測量の原理で各反射像の3次元位置を算出する(ステッ
プST53)。網膜反射像特定回路49では、この3次
元位置に基いて網膜反射像を特定し、この後、第1,第
2フレームメモリ40,41の内容を消去する(ステッ
プST54)。例えば、網膜反射像以外の反射像が撮影
対象者1の装着している眼鏡によるものであるとき、眼
鏡レンズ上の反射像は眼球よりかなり後ろにあるため、
得られた反射像のカメラからの距離が最も近くに位置す
る反射像を網膜反射像と特定する。ただし、眼鏡のフレ
ームが反射する場合は、眼鏡フレームの反射像は眼球よ
り2〜3cmカメラに近い位置にあるので、この場合は
最も遠い反射像を網膜反射像と特定する。
【0092】このように、実施例10では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、反射像
の3次元位置を検出して、網膜反射像を特定するので、
撮影対象者1が眼鏡をかけていたり、他の反射像が存在
する場合でも、正確に網膜反射像を特定できる。
【0093】なお、この実施例では第1,第2フレーム
メモリ40,41を設けた構成にしているが、これに限
らず記憶手段を持たずに直接反射像を抽出して3次元位
置を算出する構成にしてもよい。また、得られた反射像
のカメラからの距離が最も近くに位置する反射像を網膜
反射像と特定しているが、撮影対象者1が装着している
装飾品などの反射像の場合は、これに限るものではな
い。例えば、顔面の位置の3次元位置を測距し、この顔
面上にある反射像を網膜反射像と特定してもよい。
【0094】実施例11.図32はこの発明の実施例1
1による顔画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成
図である。図において、実施例1と同一符号は同一また
は相当部分を示す。また、14はCCDカメラ10の前
面に装着した焦点調節機構、15は焦点調節機構14を
駆動する焦点駆動回路である。この実施例も実施例10
と同様、反射像測距回路52と網膜反射像特定回路49
とで網膜反射像特定手段を構成しており、反射像測距回
路52で撮影画像より反射像の3次元位置を測定した
後、網膜反射像特定回路49で反射像の3次元位置に基
いて網膜反射像を特定する。
【0095】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図33のフローチャートに
基いて説明する。ステップST11でCCDカメラ10
で撮影対象者1の瞳孔6に焦点駆動回路15によって焦
点調節機構14の焦点をあわせて撮影する。撮影した撮
影画像をフレームメモリ40に記憶し(ステップST1
4)、反射像抽出回路44により記憶した撮影画像から
反射像抽出画像を抽出する(ステップST16)。
【0096】さらに、反射像測距回路52により、レン
ズ焦点法で各反射像の3次元位置を算出する(ステップ
ST53)。例えば焦点調節機構14はレンズの繰り出
し機構と画像のボケを判定する計測機能を有し、反射像
測距回路52では画像の濃淡の分散から定量化される画
像のボケとその時のレンズ位置から撮影物の3次元の奥
行きを算出する。網膜反射像特定回路49では、この3
次元位置に基いて網膜反射像を特定する。例えば、網膜
反射像以外の反射像が撮影対象者1の装着している眼鏡
によるものであるとき、得られた反射像のカメラからの
距離が最も近くに位置する反射像を網膜反射像と特定す
る。この後、フレームメモリ40の内容を消去する。
【0097】このように、実施例11では実施例10と
同様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るの
で、簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、反
射像の3次元位置を検出して、網膜反射像を特定するの
で、撮影対象者1が眼鏡をかけていたり、他の反射像が
存在する場合でも、正確に網膜反射像を特定できる。さ
らに、実施例11と比べ、簡単な装置で反射像の3次元
位置を測定できる。
【0098】なお、この実施例ではフレームメモリ40
を設けた構成にしているが、これに限らず記憶手段を持
たずに直接反射像を抽出して3次元位置を算出する構成
にしてもよい。また、得られた反射像のカメラからの距
離が最も近くに位置する反射像を網膜反射像と特定して
いるが、撮影対象者1が装着している装飾品などの反射
像の場合は、これに限るものではない。例えば、顔面の
位置の3次元位置を測距し、この顔面上にある反射像を
網膜反射像と特定してもよい。
【0099】また、実施例11,12では、3角測量の
原理とレンズ焦点法を用いて反射像の3次元位置を測定
しているが、他の方法を用いてもよい。
【0100】実施例12.図34は実施例12による顔
画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図である。
図において、28は撮影対象者1を照明する照明手段
で、その発光部は円形でないものである。例えば発光部
がV字形となるV型照明である。29はV型照明28に
電流を供給する照明駆動回路、30はCCDカメラ10
の光軸上に設けられたハーフミラーで、V型照明28の
照射方向l2 とCCDカメラ10の光軸l3 が撮影対象
者1の近傍でほぼ同軸となるように、CCDカメラ10
とV型照明28をハーフミラー30を介して設置してい
る。
【0101】また、40は記憶手段で、例えばフレーム
メモリであり、1画面の撮影画像を記憶するメモリであ
る。44はフレームメモリ40に記憶されている撮影画
像の反射像抽出画像を抽出する反射像抽出手段で、例え
ば反射像抽出回路である。53は反射像形状検出回路、
49は網膜反射像特定回路である。反射像形状検出回路
53と網膜反射像特定回路49とで網膜反射像特定手段
を構成している。
【0102】次に動作について説明する。この実施例で
は、円形でない発光部を有する照明手段を用い、形状を
比較して円形の反射像を網膜反射像として特定する。
【0103】この顔画像撮影装置によって撮影対象者の
網膜反射像を特定する動作を図35のフローチャートに
基いて説明する。CCDカメラ10で撮影対象者1を撮
影し(ステップST11)、フレームメモリ40に撮影
画像を記憶する(ステップST14)。この撮影画像の
一例を図36に示す。次に、反射像抽出回路44によ
り、記憶した撮影画像から反射像を抽出すると(ステッ
プST16)、図37に示すような反射像抽出画像が得
られる。
【0104】さらに、反射像形状検出回路53により、
抽出した反射像のそれぞれの形状を検出する(ステップ
ST61)。網膜反射像特定回路49では、この反射像
の形状に基いて網膜反射像を特定し、この後、フレーム
メモリ40の内容を消去する(ステップST62)。例
えば、網膜反射像は円形であり、V型照明28の反射像
はV型なので、反射像の形状を比較することにより網膜
反射像を特定する。図37のように抽出した反射像のう
ち、円形でない反射像9を除去すれば網膜反射像のみを
抽出できる。
【0105】このように、実施例12では実施例1と同
様、同軸落射を利用して網膜反射像を鮮明に得るので、
簡単な画像処理で目の位置を検出できると共に、反射像
の形状を検出して、網膜反射像を特定するので、撮影対
象者1が眼鏡をかけていたり、他の反射像が存在する場
合でも、正確に網膜反射像を特定できる。
【0106】なお、この実施例ではフレームメモリ40
を設けた構成にしているが、これに限らず記憶手段を持
たずに直接反射像を抽出してもよい。また、V型照明に
限らず、発光部が円形でない照明ならどのような形状の
発光部を有する照明でも用いることができる。
【0107】実施例13.図38は実施例13による顔
画像撮影装置を撮影対象者の上からみた構成図である。
図において、16はCCDカメラ10の例えば前面に設
けられたズームであり、撮影対象者1の顔面付近を拡大
するものである。また、図1と同一符号は、実施例1と
同一または相当部分を示す。
【0108】このCCDカメラ10で撮影対象者1の顔
面を撮影すると、図39に示すように顔面の瞳孔6の近
傍が拡大されて撮影される。この拡大された撮影画像か
ら実施例1と同様、瞳孔6の伸縮膨張を繰り返している
反射像を網膜反射像と特定する。この伸縮膨張による瞳
孔径の変化量はとても小さいため、カメラにズーム機能
を加えて拡大すれば、測定精度を上げることができる。
【0109】この実施例では、実施例1において、光入
力手段であるCCDカメラ10を、撮影対象者1の顔面
付近を拡大する機能を有するものを用いているが、実施
例2〜実施例12のどの実施例においても、拡大機能を
有する光入力手段で構成してもよい。なお、フレームメ
モリを2個持つ実施例において、網膜反射像特定の動作
ごとに全てのメモリ内容を消去したが、図40に示すよ
うに比較対象となるフレームメモリの内容だけを消去し
て更新するように構成してもよい。
【0110】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、撮影対象者の顔面を含む領域の像を入力する光入
力手段、撮影対象者を同軸落射照明する照明手段、光入
力手段の出力である撮影画像から反射像を抽出して反射
像抽出画像を出力する反射像抽出手段、及び反射像抽出
画像から網膜反射像を特定する網膜反射像特定手段を備
えたことにより、照明光による反射や外乱光の赤外成分
の反射等の網膜反射像以外の反射像が写っているものか
ら、網膜反射像を他の反射像と区別して特定できる顔画
像撮影装置が得られる効果がある。
【0111】また、請求項2によれば、請求項1の発明
に加え、光入力手段の出力である撮影画像を時系列で格
納する記憶手段を備え、反射像抽出手段は、記憶手段に
格納されている撮影画像から反射像を抽出して反射像抽
出画像を出力するものとし、網膜反射像特定手段は、反
射像抽出画像を比較する反射像比較回路を有し、反射像
比較結果に基いて網膜反射像を特定するので、時系列の
反射像抽出画像を比較することにより網膜反射像の変化
を検出して、網膜反射像を他の反射像と区別して特定で
きる顔画像撮影装置が得られる効果がある。
【0112】また、請求項3によれば、請求項1の発明
に加え、反射像抽出手段の出力である反射像抽出画像を
時系列で格納する記憶手段を備え、網膜反射像特定手段
は、記憶手段に格納されている反射像抽出画像を比較す
る反射像比較回路を有し、反射像比較結果に基いて網膜
反射像を特定するので、時系列の反射像抽出画像を比較
することにより網膜反射像の変化を検出して、網膜反射
像を他の反射像と区別して特定できる顔画像撮影装置が
得られる効果がある。
【0113】また、請求項4によれば、請求項2または
請求項3の発明において、網膜反射像特定手段は、反射
像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を比較した
結果、一方の反射像抽出画像に存在し他方の反射像抽出
画像に存在しない反射像を網膜反射像として特定するこ
とにより、請求項2または請求項3の効果に加え、比較
処理が比較的簡単な顔画像撮影装置が得られる効果があ
る。
【0114】また、請求項5によれば、請求項4の発明
に加え、撮影対象者に反射性瞬目を起こさせる反射性瞬
目発生手段を備えたことにより、請求項4の効果に加
え、網膜反射像の有無となる撮影画像を確実に得ること
ができる顔画像撮影装置が得られる効果がある。
【0115】また、請求項6によれば、請求項4の発明
に加え、撮影対象者を同軸落射照明する照明手段を第1
照明手段とし、照明光照射方向と光入力手段の光軸と
が、撮影対象者の近傍において同軸にならない位置に配
置され、撮影対象者を照明する第2照明手段、及び第1
照明手段と第2照明手段とを切り換えて撮影対象者を照
明する照明切り換え手段を設けたことにより、請求項4
の効果に加え、網膜反射像の有無となる撮影画像を確実
に得ることができる顔画像撮影装置が得られる効果があ
る。
【0116】また、請求項7によれば、請求項2または
請求項3の発明において、網膜反射像特定手段は、反射
像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を比較した
結果、大きさの変化する反射像を網膜反射像として特定
するので、時系列の反射像抽出画像を比較することによ
り網膜反射像の変化を検出して、網膜反射像を他の反射
像と区別して特定できる顔画像撮影装置が得られる効果
がある。
【0117】また、請求項8によれば、請求項7の発明
に加え、撮影対象者の近傍に照度を測定する照度測定手
段を備えたことにより、照度変化前後の網膜反射像の変
化を検出して、より確実に網膜反射像を他の反射像と区
別して特定できる顔画像撮影装置が得られる効果があ
る。
【0118】また、請求項9によれば、請求項7または
請求項8の発明に加え、撮影対象者を同軸落射照明する
照明手段を第1照明手段とし、撮影対象者を照明する第
2照明手段、及び第2照明手段の照度を制御する照明制
御手段を備えたことにより、照度を変化させ、照度変化
前後の網膜反射像の変化を検出して、より確実に網膜反
射像を他の反射像と区別して特定できる顔画像撮影装置
が得られる効果がある。
【0119】また、請求項10によれば、請求項2また
は請求項3の発明において、網膜反射像特定手段は、反
射像比較回路で時系列の複数の反射像抽出画像を比較し
た結果、反射像の移動を検出し、この反射像の移動に基
いて網膜反射像を特定することにより、照明光による反
射や外乱光の赤外成分の反射等の網膜反射像以外の反射
像が写っているものから、網膜反射像を他の反射像と区
別して特定できる顔画像撮影装置が得られる効果があ
る。
【0120】また、請求項11によれば、請求項1の発
明に加え、光入力手段から得た撮影画像より反射像の3
次元位置を測定する測距手段を備え、網膜反射像特定手
段は抽出した反射像の3次元位置に基づいて網膜反射像
を特定するものであることにより、照明光による反射や
外乱光の赤外成分の反射等の網膜反射像以外の反射像が
写っているものから、網膜反射像を他の反射像と区別し
て特定できる顔画像撮影装置が得られる効果がある。
【0121】また、請求項12によれば、請求項1の発
明に加え、照明手段は円形でない発光部を有するもので
あり、網膜反射像特定手段は抽出した反射像のうち円形
の反射像を網膜反射像として特定することにより、照明
光による反射や外乱光の赤外成分の反射等の網膜反射像
以外の反射像が写っているものから、網膜反射像を他の
反射像と区別して特定できる顔画像撮影装置が得られる
効果がある。
【0122】また、請求項13によれば、請求項1ない
し請求項12のいずれかの発明において、光入力手段
は、撮影対象者の顔面付近を拡大して撮影する機能を有
することにより、請求項1ないし請求項12の効果に加
えて、測定精度を向上できる顔画像撮影装置が得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による顔画像撮影装置を示
す構成図である。
【図2】実施例1に係る網膜反射像を特定する動作を示
すフローチャートである。
【図3】実施例1に係る撮影画像を示す説明図である。
【図4】実施例1に係る反射像抽出画像を示す説明図で
ある。
【図5】この発明の実施例2による顔画像撮影装置を示
す構成図である。
【図6】実施例2に係る網膜反射像を特定する動作を示
すフローチャートである。
【図7】この発明の実施例3による顔画像撮影装置を示
す構成図である。
【図8】実施例3に係る網膜反射像を特定する動作を示
すフローチャートである。
【図9】この発明の実施例4による顔画像撮影装置を示
す構成図である。
【図10】実施例4に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施例5による顔画像撮影装置を
示す構成図である。
【図12】実施例5に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図13】実施例5に係る反射像抽出画像の差分を示す
説明図である。
【図14】この発明の実施例6による顔画像撮影装置を
示す構成図である。
【図15】実施例6に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図16】実施例6に係る撮影画像を示す説明図であ
る。
【図17】実施例6に係る反射像抽出画像を示す説明図
である。
【図18】この発明の実施例7による顔画像撮影装置を
示す構成図である。
【図19】実施例7に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図20】実施例7に係る撮影画像を示す説明図であ
る。
【図21】実施例7に係る反射像抽出画像を示す説明図
である。
【図22】実施例7に係る反射像抽出画像の差分を示す
説明図である。
【図23】この発明の実施例8による顔画像撮影装置を
示す構成図である。
【図24】実施例8に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図25】実施例8に係る撮影画像を示す説明図であ
る。
【図26】実施例8に係る反射像の比較を示す説明図で
ある。
【図27】この発明の実施例9による顔画像撮影装置を
示す構成図である。
【図28】実施例9に係る網膜反射像を特定する動作を
示すフローチャートである。
【図29】実施例9に係る反射像の比較を示す説明図で
ある。
【図30】この発明の実施例10による顔画像撮影装置
を示す構成図である。
【図31】実施例10に係る網膜反射像を特定する動作
を示すフローチャートである。
【図32】この発明の実施例11による顔画像撮影装置
を示す構成図である。
【図33】実施例11に係る網膜反射像を特定する動作
を示すフローチャートである。
【図34】この発明の実施例12による顔画像撮影装置
を示す構成図である。
【図35】実施例12に係る網膜反射像を特定する動作
を示すフローチャートである。
【図36】実施例12に係る撮影画像を示す説明図であ
る。
【図37】実施例12に係る反射像抽出画像を示す説明
図である。
【図38】この発明の実施例13による顔画像撮影装置
を示す構成図である。
【図39】実施例13に係る撮影画像を示す説明図であ
る。
【図40】この発明のさらに他の実施例に係る網膜反射
像を特定する動作を示すフローチャートである。
【図41】従来の撮影装置を示す構成図である。
【図42】従来の撮影装置により撮像された撮影対象者
の撮影画像及び輝度を示す説明図である。
【図43】従来の撮影装置により撮像された反射像抽出
画像を示す説明図である。
【図44】従来の撮影装置により撮像された撮影対象者
の撮影画像を示す説明図である。
【図45】従来の撮影装置により撮像された反射像抽出
画像を示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮影対象者 6 瞳孔,網膜反射像 10,12,13 CCDカメラ 11 高速カメラ 14 焦点調節機構 15 焦点駆動回路 16 ズーム 20,24 赤外線LED 22 可視光LED 21,25 LED駆動回路 23 パルス駆動回路 26 可視光照明 27,29 照明駆動回路 28 V型照明 30 ハーフミラー 40,41 フレームメモリ 42 タイミング発生回路 43 照度測定回路 44,45 反射像抽出回路 46,48 反射像比較回路 47,49 網膜反射像特定回路 50 反射像移動速度検出回路 51 反射像移動ベクトル検出回路 52 反射像測距回路 53 反射像形状検出回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象者の顔面を含む領域の像を入力
    する光入力手段、上記撮影対象者を同軸落射照明する照
    明手段、上記光入力手段の出力である撮影画像から反射
    像を抽出して反射像抽出画像を出力する反射像抽出手
    段、及び上記反射像抽出画像から網膜反射像を特定する
    網膜反射像特定手段を備えたことを特徴とする顔画像撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 光入力手段の出力である撮影画像を時系
    列で格納する記憶手段を備え、反射像抽出手段は、上記
    記憶手段に格納されている撮影画像から反射像を抽出し
    て反射像抽出画像を出力するものとし、網膜反射像特定
    手段は、上記反射像抽出画像を比較する反射像比較回路
    を有し、上記反射像比較結果に基いて網膜反射像を特定
    するものであることを特徴とする請求項第1項記載の顔
    画像撮影装置。
  3. 【請求項3】 反射像抽出手段の出力である反射像抽出
    画像を時系列で格納する記憶手段を備え、網膜反射像特
    定手段は、上記記憶手段に格納されている反射像抽出画
    像を比較する反射像比較回路を有し、上記反射像比較結
    果に基いて網膜反射像を特定するものであることを特徴
    とする請求項第1項記載の顔画像撮影装置。
  4. 【請求項4】 網膜反射像特定手段は、反射像比較回路
    で時系列の複数の反射像抽出画像を比較した結果、一方
    の反射像抽出画像に存在し他方の反射像抽出画像に存在
    しない反射像を網膜反射像として特定するものであるこ
    とを特徴とする請求項第2項または第3項記載の顔画像
    撮影装置。
  5. 【請求項5】 撮影対象者に反射性瞬目を起こさせる反
    射性瞬目発生手段を備えたことを特徴とする請求項第4
    項記載の顔画像撮影装置。
  6. 【請求項6】 撮影対象者を同軸落射照明する照明手段
    を第1照明手段とし、照明光照射方向と光入力手段の光
    軸とが、上記撮影対象者の近傍において同軸にならない
    位置に配置され、上記撮影対象者を照明する第2照明手
    段、及び第1照明手段と第2照明手段とを切り換えて上
    記撮影対象者を照明する照明切り換え手段を設けたこと
    を特徴とする請求項第4項記載の顔画像撮影装置。
  7. 【請求項7】 網膜反射像特定手段は、反射像比較回路
    で時系列の複数の反射像抽出画像を比較した結果、大き
    さの変化する反射像を網膜反射像として特定するもので
    あることを特徴とする請求項第2項または第3項記載の
    顔画像撮影装置。
  8. 【請求項8】 撮影対象者の近傍に照度を測定する照度
    測定手段を備えたことを特徴とする請求項第7項記載の
    顔画像撮影装置。
  9. 【請求項9】 撮影対象者を同軸落射照明する照明手段
    を第1照明手段とし、撮影対象者を照明する第2照明手
    段、及び第2照明手段の照度を制御する照明制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項第7項または第8項記載
    の顔画像撮影装置。
  10. 【請求項10】 網膜反射像特定手段は、反射像比較回
    路で時系列の複数の反射像抽出画像を比較した結果、上
    記反射像の移動を検出し、この反射像の移動に基いて網
    膜反射像を特定するものであることを特徴とする請求項
    第2項または第3項記載の顔画像撮影装置。
  11. 【請求項11】 光入力手段から得た撮影画像より反射
    像の3次元位置を測定する測距手段を備え、網膜反射像
    特定手段は抽出した反射像の3次元位置に基づいて網膜
    反射像を特定するものであることを特徴とする請求項第
    1項記載の顔画像撮影装置。
  12. 【請求項12】 照明手段は円形でない発光部を有する
    ものであり、網膜反射像特定手段は抽出した反射像のう
    ち円形の反射像を網膜反射像として特定するものである
    ことを特徴とする請求項第1項記載の顔画像撮影装置。
  13. 【請求項13】 光入力手段は、撮影対象者の顔面付近
    を拡大して撮影する機能を有することを特徴とする請求
    項第1項ないし第12項のいずれかに記載の顔画像撮影
    装置。
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