JPH07218714A - カラーフィルター - Google Patents

カラーフィルター

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JPH07218714A
JPH07218714A JP1054394A JP1054394A JPH07218714A JP H07218714 A JPH07218714 A JP H07218714A JP 1054394 A JP1054394 A JP 1054394A JP 1054394 A JP1054394 A JP 1054394A JP H07218714 A JPH07218714 A JP H07218714A
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JP
Japan
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color filter
relief
hologram
relief hologram
material layer
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JP1054394A
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English (en)
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Takeshi Hotta
豪 堀田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が平面状で厚さが薄く容易に製造可能な
集光素子アレーを一体に設けてなる表示装置又は撮像装
置用カラーフィルター。 【構成】 異なる複数の色フィルターセル5が繰り返し
並列されてなるカラーフィルターにおいて、その入射側
に各色フィルターセル5に整列して集光性のレリーフホ
ログラム10がレリーフ面11を色フィルターセルと反
対側に向けて一体に設けられ、レリーフホログラム10
のレリーフ面11上にレリーフホログラム材料と屈折率
の異なる平滑化透明材料層12が設けられており、その
ため、傷や汚れが付かず、経時安定性に優れたものとな
り、また、ホログラム10によって白色光のバックライ
ト3がそれぞれ色フィルターセルR、G、Bへ集光さ
れ、バックライト3の利用効率が上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置等の表示
装置やCCD等の撮像装置と共に用いるカラーフィルタ
ーに関し、特に、明るい表示像又は撮影を可能にするカ
ラーフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー表示装置又はカラー撮
像装置においては、隣接する3つの画素に対応してR、
G、Bの3つの色フィルターセルが繰り返し並列されて
いるカラーフィルターが用いられている。この中、例え
ばカラーフィルターを用いた液晶表示装置においては、
表示のためにバックライトは必要不可欠なものである
が、カラー液晶表示装置の背後から白色光をそのまま照
射しただけでは、その利用効率は非常に低い。その原因
として、主に下記に示す理由が挙げられる。
【0003】各色のセル以外のブラック・マトリック
スが占める面積が広く、そこに当たった光は無駄にな
る。 各画素へ入射する白色光の中、R(赤)、G(緑)、
B(青)のカラーフィルターを透過する色成分が制限さ
れてしまうので、その他の補色成分は無駄となってしま
う。
【0004】このような問題を解決すべく、図6に示す
ように、例えばマイクロレンズアレー2をカラーフィル
ター1の前面に一体に設置し、白色光のバックライト3
をそれぞれ色フィルターセルR、G、Bへ集光させるよ
うにすることにより、バックライト3の利用効率を上げ
る方法が従来より知られている。なお、図6において、
符号4は色フィルターセルR、G、B間に設けられたブ
ラック・マトリックスを示す。
【0005】同様に、カラーフィルターを用いたCCD
等の撮像装置においても、明るいカラー像が撮像できる
ように、マイクロレンズアレーをカラーフィルターの前
面に一体に設置し、入射光をそれぞれの色フィルター
R、G、Bへ集光させるようにすることにより、入射光
を効率的に光電変換して、明るい撮像をしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにカラー表示装置又はカラー撮像装置の表示像又は撮
影像の明るさを向上させるためにカラーフィルターと一
体にマイクロレンズアレーを設ける場合、マイクロレン
ズの凸面形状が剥き出しなり、傷つきやすく汚れが溜ま
りやすい等、経時安定性に劣る。
【0007】また、マイクロレンズアレーとしてイオン
交換で作成した平面レンズを用いることも考えられる
が、製造が容易でなく、また、このような平面レンズの
基板ガラスは実質的にソーダガラス等に限られ、熱変化
に対して寸法安定性の良い石英ガラス等を用いることが
できない等の問題がある。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、表示装置又は撮像装置と共に
用いるカラーフィルターにおいて、表面が平面状で厚さ
が薄く容易に製造可能な集光素子アレーを一体に設けて
なるカラーフィルターを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のカラーフィルターは、異なる複数の色フィルターセ
ルが繰り返し並列されてなるカラーフィルターにおい
て、その入射側に各色フィルターセルに整列して集光性
のレリーフホログラムがレリーフ面を色フィルターセル
と反対側に向けて一体に設けられ、前記レリーフホログ
ラムのレリーフ面上にレリーフホログラム材料と屈折率
の異なる平滑化透明材料層が設けられていることを特徴
とするものである。
【0010】この場合、平滑化透明材料層の屈折率がレ
リーフホログラムの屈折率よりも高くても、低くてもよ
く、その屈折差が20℃で0.1以上であることが望ま
しい。
【0011】また、平滑化透明材料層とレリーフホログ
ラムの材料が、150℃で流動しないもの、又は、ガラ
ス転移温度が100℃以上のものであることが望まし
い。
【0012】平滑化透明材料層とレリーフホログラムの
材料を、何れも紫外線硬化型樹脂から構成することがで
きる。また、平滑化透明材料層をポリイミド、ポリイミ
ド誘導体、臭素含有化合物又は塩素含有化合物から構成
することもできる。
【0013】さらに、レリーフホログラムをオリゴマ
ー、反応性モノマー、光開始剤を主成分とする紫外線硬
化型樹脂からなる複製物とすることもできる。
【0014】本発明の別のカラーフィルターは、異なる
複数の色フィルターセルが繰り返し並列されてなるカラ
ーフィルターにおいて、その入射側に各色フィルターセ
ルに整列して集光性のレリーフホログラムがレリーフ面
を色フィルターセルと反対側に向けて一体に設けられ、
前記レリーフホログラムのレリーフ面上に距離をおいて
その間を減圧して透明板が配置されていることを特徴と
するものである。
【0015】
【作用】本発明の第一のカラーフィルターにおいては、
その入射側に各色フィルターセルに整列して集光性のレ
リーフホログラムがレリーフ面を色フィルターセルと反
対側に向けて一体に設けられ、レリーフホログラムのレ
リーフ面上にレリーフホログラム材料と屈折率の異なる
平滑化透明材料層が設けられているので、傷や汚れが付
かず、経時安定性に優れたものとなる。その上、集光素
子アレーがホログラムからなるため、マイクロレンズか
らなる従来のものに比較して厚さを薄くでき、さらに、
それを複製する原版の作成がレンズの場合に比較してよ
り容易になり、さらに、色フィルターセルの形状、配置
に合わせて任意のものが作成できる等のメリットがあ
る。
【0016】また、もう一つのカラーフィルターにおい
ては、その入射側に各色フィルターセルに整列して集光
性のレリーフホログラムがレリーフ面を色フィルターセ
ルと反対側に向けて一体に設けられ、レリーフホログラ
ムのレリーフ面上に距離をおいてその間を減圧して透明
板が配置されているので、レリーフ面が保護され、傷や
汚れが付かず経時安定性に優れており、厚さを薄くでき
る等のメリットがあると共に、熱が伝わり難くなり、耐
熱性が向上する。
【0017】
【実施例】以下、本発明のカラーフィルターの原理と実
施例について説明する。図1(a)に本発明によるカラ
ーフィルターの基本的構成の断面図を示す。本発明にお
いては、マイクロレンズアレーの代わりに集光性のある
レリーフホログラムアレー10を用い、各単位ホログラ
ムの集光位置に整列してそのホログラムアレー10のレ
リーフ面11と反対側の平面上にR、G、Bの色フィル
ターセル5を一定周期で繰り返して並列させ、また、ホ
ログラムアレー10のレリーフ面11上には、レリーフ
ホログラムアレー10を構成する透明屈折材料と異なる
屈折率を有する平滑化透明材料層12を塗布してホログ
ラムアレー10のレリーフ面11を平面にしてあるもの
である。そして、レリーフ面11から色フィルターセル
5までの厚みは、各単位ホログラムの焦点距離にほぼ等
しく設定されている。なお、色フィルターセル5間には
色のにじみ等を防止するブラック・マトリックス4が設
けられている。
【0018】このような構成の集光素子と一体にされた
本発明のカラーフィルターは、図6の従来例のものと同
様、ホログラムアレー10によって白色光のバックライ
ト3がそれぞれ色フィルターセルR、G、Bへ集光さ
れ、バックライト3の利用効率が上がり、これを用いる
液晶表示装置等の表示装置やCCD等の撮像装置は、明
るい表示又は撮影が可能になる。
【0019】しかも、集光素子アレーであるホログラム
アレー10のレリーフ面11が平滑化透明材料層12で
覆われているため、傷や汚れが付かず、経時安定性に優
れたものとなる。その上、集光素子アレーがホログラム
からなるため、マイクロレンズからなる従来のものに比
較して厚さを薄くでき、さらに、それを複製する原版の
作成がレンズの場合に比較してより容易になり、さら
に、色フィルターセル5の形状、配置に合わせて任意の
ものが作成できる等のメリットがある。
【0020】ところで、ホログラムアレー10と平滑化
透明材料層12の間は、何れをより高屈折率にしてもよ
く、その屈折率差はより大きい方が好ましいが、屈折率
差が少なくとも0.1以上あればよい。この屈折率差が
0.1以下だと、ホログラムアレー10のレリーフ面1
1のレリーフを深くする必要があり、所望の断面形状が
得難くなり、好ましくない。
【0021】平滑化透明材料層12の材料としては、色
フィルターセル5をホログラムアレー10のレリーフ面
と反対の面上に設ける際のインキやレジストの硬化のた
めに加熱処理をするため、また、色フィルターセル5上
に保護層を設ける際にベーク処理をするため、さらに
は、その上に透明電極をスパッタリング等で設ける際に
高温になるために、ガラス転移温度(Tg)が100℃
以上の材料か、Tgが100℃未満でも150℃で流動
しない粘度(1万cps程度)を持つ材料が好ましく、
高屈折率材料のポリイミド誘導体、臭素含有化合物、硫
黄含有化合物等が好ましい。
【0022】さらに、ホログラムアレー10の材料とし
ては、これを例えば特願平4−300013号に記載さ
れた2P法で原版から複製して作成する場合には、高屈
折率又は低屈折率の紫外線硬化型樹脂が好ましく、高屈
折率の紫外線硬化型樹脂としは、臭素系紫外線硬化型樹
脂があり、また低屈折率の紫外線硬化型樹脂には例えば
フッ素系紫外線硬化型樹脂があり、また、空気の中空粒
子(マイクロカプセル、エアーバルーン等)を紫外線硬
化型樹脂に分散したものも低屈折率の紫外線硬化型樹脂
とし使用可能である。この場合、空気の充填率が高い程
低屈折率になる。さらに、紫外線硬化型樹脂以外に熱硬
化型樹脂、ホットメルト型樹脂等を用いて原版の複製に
よりレリーフホログラムアレー10を複製することがで
きる。なお、ホログラムアレー10の材料も平滑化透明
材料層12の材料と同様の理由で、ガラス転移温度(T
g)が100℃以上の材料か、Tgが100℃未満でも
150℃で流動しない粘度(1万cps程度)を持つ材
料が好ましい。
【0023】また、R、G、Bの色フィルターセル5及
びブラック・マトリックス4の形成方法としては、特に
限定されず、従来公知の何れの方法、例えば、印刷法、
染色法、電着法、顔料分散法を採用することができる。
【0024】ところで、R、G、Bの色フィルターセル
5及びブラック・マトリックス4の設け方としては、図
1(a)のように、レリーフ面11に平滑化透明材料層
12を塗布したホログラムアレー10のレリーフ面11
と反対側の平面上に直接上記印刷法等で設けるのではな
く、図1(b)に示すように、透明基板13上に所定の
配置でR、G、Bの色フィルターセル5及びブラック・
マトリックス4を設けて通常のカラーフィルター板14
とし、このカラーフィルター板14の裏面とホログラム
アレー10のレリーフ面11と反対側の面との間を透明
接着剤15で一体に接着して、ホログラムアレー10と
一体化された図1(a)と同様のカラーフィルターを得
ることもできる。
【0025】本発明は、上記図1の場合に加えて、図2
に示したような構成のカラーフィルターも含むものであ
る。この構成は、レリーフホログラムアレー10のレリ
ーフ面11の前方に、平滑化透明材料層を設ける代わり
に、スペーサー15を介して透明板14を配置し、レリ
ーフホログラムアレー10、透明板14間を周囲に封止
材16を設けて気密に封止し、それらの間の空間17を
真空に減圧したものである。なお、レリーフ面11と反
対側のホログラムアレー10の面上には、図1(a)又
は(b)の方法で、色フィルターセル5とブラック・マ
トリックス4が各単位ホログラムに整列して設けられ
る。
【0026】この場合は、図1の場合と同様、ホログラ
ムアレー10のレリーフ面が保護され、傷や汚れが付か
ず経時安定性に優れており、薄くできる等のメリットが
あることに加えて、熱が伝わり難くなり、耐熱性が向上
するメリットがある。
【0027】次に、本発明によるカラーフィルターの製
造方法に実施例について説明する。図1、図2のレリー
フホログラムアレー10の各単位ホログラムとしては、
計算機ホログラムを用いる。このような計算機ホログラ
ムを、例えば基板上に塗布した電子線レジストに電子線
を描画して、現像し、その上にNiメッキ、電着してニ
ッケルスタンパとするか、基板上に成膜したクロム層の
上に電子線レジストを塗布し、このレジストに電子線描
画し、レジストの現像、クロム層のエッチングを行い、
クロムパターンとして形成し、このクロムパターンを紫
外線硬化型樹脂に露光して樹脂スタンパを得る。
【0028】このようなスタンパから2P(PhotoPolym
erization )法によりレリーフホログラムアレー10を
複製するには、図3の概略の工程図の(a)に示すよう
に、所定厚さのガラス基材23を用意し、同図(b)に
示すように、ガラス基材23と紫外線硬化型樹脂との密
着性を向上させるために、シランカップリング剤25の
薄膜(数〜数十Å)を形成し、110〜120℃で30
〜60分のベークを施してガラス23と接着させる。こ
のシランカップリング剤としては、ビニルシラン、アク
リルシラン、エポキシシラン、アミノシラン等があり、
この中でも、アクリルシランが好ましい。アクリルシラ
ンはアクリル基を有しているため、紫外線硬化型樹脂の
アクリル部と密着しやすい。
【0029】次いで、同図(c)に示すように、このシ
ランカップリング層25上に紫外線硬化型樹脂22を適
下し、その上に同図(d)に示すように、上記のように
して得たニッケルスタンパ又は樹脂スタンパ21を上か
ら設置し、次いで、所定の圧力でスタンパ21上に圧力
を加え、同図(e)に示すように、紫外線硬化型樹脂2
2をスタンパ21のパターン領域以上に広げ、さらに、
超高圧水銀ランプの365nm輝線等の紫外線をスタン
パ21又は基材23側から所定量照射し、紫外線硬化型
樹脂22を硬化させる。
【0030】スタンパ21を剥離後、同図(f)に示す
ようなガラス基板付きの良好なホログラムアレー10が
得られる。同一スタンパ21から同仕様のホログラムア
レー10が効率的に複製できる。なお、基板23に用い
るガラスとしては、ソーダガラス、石英ガラス、硼珪酸
ガラス、クラウンガラス等がよい。
【0031】紫外線硬化型樹脂22としては、高屈折率
の紫外線硬化型樹脂が好ましく、例えば臭素系紫外線硬
化型樹脂がある。いくつかの例を屈折率と共に示すと次
の通りである。
【0032】 屈折率nD 1.大日本インキ化学(株)製 DIC−8766 1.55 2.(株)アーデル製 HV2 1.63 3.第一工業製薬(株)製 GX−8478 65部 第一工業製薬(株)製 BR−31 30部 チバガイギー社製 Irg−651 5部 1.55 次に、このようにして作成されたホログラムアレー10
のレリーフ面11上に平滑化透明材料層12を設ける方
法の例について、図4を参照に説明する。
【0033】図3の2P法によって複製された図4
(a)のようなホログラムアレー10のレリーフ面11
上に、この場合は、低屈折率の紫外線硬化型樹脂26を
滴下し、図4(b)のようにスピンコーティングを行
う。そして、同図(c)に示したように、スピンコーテ
ィングされ未硬化の紫外線硬化型樹脂26上にガラス板
27を設置し、次いで、同図(d)に示したように、ガ
ラス板27に圧力を掛けて樹脂層26を薄くし、その
後、紫外線をガラス板27又はホログラムアレー10側
から所定量照射し、紫外線硬化型樹脂26を硬化させて
平滑化透明材料層12が形成される。
【0034】この場合の低屈折率の紫外線硬化型樹脂2
6としては、フッ素系紫外線硬化型樹脂が好ましい。そ
のいくつかの例を屈折率と共に示すと次の通りである。
【0035】 大阪有機化学工業(株)製 フッ素系紫外線硬化型樹脂 品番 屈折率nD 3F(トリフルオロエチルアクリレート) 1.3477 4F(トリフルオロプロピルアクリレート) 1.3629 8F(オクタフルオロペンチルアクリレート) 1.3467 17F(ヘプタデカフルオロデシルアクリレート) 1.3380 なお、平滑化透明材料層12の形成方法としては、その
他に熱硬化型樹脂をレリーフ面11上に塗布して、熱で
硬化させてもよい。また、樹脂の塗布方法としては、ト
ランスファー成形法、注型法、浸漬法、滴下法、流動浸
漬法等を用いることができる。
【0036】次に、図1(a)又は(b)のホログラム
アレー10のレリーフ面11と反対側の平面上、又は、
透明基板13上にR、G、Bの色フィルターセル5及び
ブラック・マトリックス4を形成する実施例として印刷
法の例について説明する。
【0037】図5において、まず、凹版71に赤色フィ
ルターセルに対応したパターンで形成された凹部72に
赤色インキRを充填する(図5(a))。次に、ブラン
ケット62を装着したブランケット胴61を凹版71上
に回転移動させながら圧着し、凹部72内の赤色インキ
Rをブランケット胴61上に転移させる(図5
(b))。そして、このブランケット胴61を、予めブ
ラック・マトリックス4が印刷されているホログラムア
レー10又は透明基板13(以下、透明基板10とす
る。)に圧着し、透明基板10上の赤色フィルターセル
Rを形成すべき位置に赤色インキRを転移させる(図5
(C))。
【0038】次に、緑色のフィルターセルに対応したパ
ターンで形成された凹部72を備える凹版71を使用
し、上記と同様にしてブランケット胴61上に緑色イン
キGを転移する。そして、ブランケット胴61を既に赤
色インキRが転移されている透明基板10に圧着し、透
明基板10上の緑色フィルターセルGを形成すべき位置
に緑色インキGを転移させる(図5(d))。
【0039】同様に、青色インキを透明基板10上に移
転させる。
【0040】そして、赤色インキR、緑色インキG及び
青色インキBが転移された後に、3色のインキを加熱し
て同時に硬化させることにより着色層を形成する。
【0041】上記のようにして3色のフィルターセル
R、G、Bを形成した後、その上に保護層を形成する。
保護層は、カラーフィルター1の表面平滑化、信頼性の
向上および液晶表示素子において使用する際の液晶層へ
の汚染防止等を目的とするものであり、アクリル系樹
脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂等の透明樹脂、
あるいは二酸化ケイ素等の透明無機化合物等を用いて形
成することができる。
【0042】〔具体例1〕カラーフィルターの各画素に
入射光を集光するようなホログラムレンズアレーの干渉
縞を位相関数の等高線で表し、電子線レジストに電子線
描画して計算機ホログラムを作成し、これによりニッケ
ルスタンパを作成した。
【0043】次いで、以下の組成のフォトポリマーを調
製した(屈折率1.52)。
【0044】 オリゴエステルアクリレート(東亜合成(株)製M−8030)50部 反応性モノマー (東亜合成(株)製M−152 )47部 光開始剤 ベンゾフェノン 3部 このフォトポリマーを20ml、ニッケルスタンパー上
に滴下してその上にガラス基板を設置、プレス、紫外線
照射した。紫外線は超高圧水銀ランプで1J/cm2
した。紫外線硬化後に、複製品であるホログラムアレー
をスタンパから剥離した。
【0045】次に、ホログラムアレーのレリーフパター
ン上にポリイミド((株)宇部興産製リソコートPI−
400。屈折率1.6以上)をスピンコートし、パター
ン面を被って平滑化した。その後、230℃で30分の
ベークでポリイミドを硬化した。
【0046】この、平滑化したホログラムアレーの裏面
に従来のブラック・マトリックスを有するカラーフィル
ターを貼り付けて透過光強度を評価したところ、ホログ
ラムアレーがない場合に比べて輝度が約2倍になった。
【0047】ポリイミドでレリーフ面を平滑化したもの
は、温度60℃、湿度90%の耐候テスト(スガ試験機
(株)の屋内外温度差劣化試験機 型番BP−FM−
1)2000時間でも特性変化はなかった。また、20
0℃で1時間の耐熱テスト前後でも特性変化はなかっ
た。
【0048】〔具体例2〕具体例1で複製したホログラ
ムアレーのレリーフ面とガラス板を対向させ、周辺に1
mm厚のステンレス製スペーサーを入れ、内部に直径1
mmのガラスビーズを入れて、周辺で気密に貼り合わ
せ、両板の間隙内を減圧した。
【0049】この、ガラス板を離間して貼り付け、内部
を減圧したホログラムアレーの裏面に従来のブラック・
マトリックスを有するカラーフィルターを貼り付けて透
過光強度を評価したところ、ホログラムアレーがない場
合に比べて輝度が約2倍になった。また、内部の減圧に
より、ホログラムアレーのレリーフパターンの耐熱性が
向上した。
【0050】以上、本発明のカラーフィルターをその製
造方法を含めて実施例に基づいて説明してきたが、本発
明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能であ
る。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラーフィルターによると、その入射側に各色フィル
ターセルに整列して集光性のレリーフホログラムがレリ
ーフ面を色フィルターセルと反対側に向けて一体に設け
られ、レリーフホログラムのレリーフ面上にレリーフホ
ログラム材料と屈折率の異なる平滑化透明材料層が設け
られているので、傷や汚れが付かず、経時安定性に優れ
たものとなる。その上、集光素子アレーがホログラムか
らなるため、マイクロレンズからなる従来のものに比較
して厚さを薄くでき、さらに、それを複製する原版の作
成がレンズの場合に比較してより容易になり、さらに、
色フィルターセルの形状、配置に合わせて任意のものが
作成できる等のメリットがある。
【0052】また、別のカラーフィルターにおいては、
その入射側に各色フィルターセルに整列して集光性のレ
リーフホログラムがレリーフ面を色フィルターセルと反
対側を向けて一体に設けられ、レリーフホログラムのレ
リーフ面上に距離をおいてその間を減圧して透明板が配
置されているので、レリーフ面が保護され、傷や汚れが
付かず経時安定性に優れており、厚さを薄くできる等の
メリットがあると共に、熱が伝わり難くなり、耐熱性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラーフィルターの基本的構成を
示す断面図である。
【図2】本発明による別の形態のカラーフィルターの断
面図である。
【図3】レリーフホログラムアレーを複製する概略の工
程図である。
【図4】ホログラムアレーのレリーフ面上に平滑化透明
材料層を設ける方法の例の概略の工程図である。
【図5】色フィルターセルを印刷法で形成する例の概略
の工程図である。
【図6】従来のマイクロレンズアレーを用いてバックラ
イトの利用効率を上げる方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
3…バックライト 4…ブラック・マトリックス 5…色フィルターセル 10…レリーフホログラムアレー 11…レリーフ面 12…平滑化透明材料層 13…透明基板 14…カラーフィルター板 15…透明接着剤 15…スペーサー 16…封止材 17…間隙空間 21…スタンパ 22…紫外線硬化型樹脂 23…ガラス基材 25…シランカップリング剤 26…紫外線硬化型樹脂 27…ガラス板 61…ブランケット胴 62…ブランケット 71…凹版 72…凹部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる複数の色フィルターセルが繰り返
    し並列されてなるカラーフィルターにおいて、その入射
    側に各色フィルターセルに整列して集光性のレリーフホ
    ログラムがレリーフ面を色フィルターセルと反対側に向
    けて一体に設けられ、前記レリーフホログラムのレリー
    フ面上にレリーフホログラム材料と屈折率の異なる平滑
    化透明材料層が設けられていることを特徴とするカラー
    フィルター。
  2. 【請求項2】 前記平滑化透明材料層の屈折率が前記レ
    リーフホログラムの屈折率よりも高いことを特徴とする
    請求項1記載のカラーフィルター。
  3. 【請求項3】 前記平滑化透明材料層の屈折率が前記レ
    リーフホログラムの屈折率よりも低いことを特徴とする
    請求項1記載のカラーフィルター。
  4. 【請求項4】 前記平滑化透明材料層と前記レリーフホ
    ログラムのナトリムムD線での屈折差が20℃で0.1
    以上であることを特徴とする請求項1から3の何れか1
    項記載のカラーフィルター。
  5. 【請求項5】 前記平滑化透明材料層と前記レリーフホ
    ログラムの材料が、150℃で流動しないもの、又は、
    ガラス転移温度が100℃以上のものであることを特徴
    とする請求項1から4の何れか1項記載のカラーフィル
    ター。
  6. 【請求項6】 前記平滑化透明材料層と前記レリーフホ
    ログラムの材料が、何れも紫外線硬化型樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のカラ
    ーフィルター。
  7. 【請求項7】 前記平滑化透明材料層がポリイミド、ポ
    リイミド誘導体、臭素含有化合物又は塩素含有化合物か
    らなることを特徴とする請求項2記載のカラーフィルタ
    ー。
  8. 【請求項8】 前記レリーフホログラムがオリゴマー、
    反応性モノマー、光開始剤を主成分とする紫外線硬化型
    樹脂の複製物からなることを特徴とする請求項1から7
    の何れか1項記載のカラーフィルター。
  9. 【請求項9】 異なる複数の色フィルターセルが繰り返
    し並列されてなるカラーフィルターにおいて、その入射
    側に各色フィルターセルに整列して集光性のレリーフホ
    ログラムがレリーフ面を色フィルターセルと反対側に向
    けて一体に設けられ、前記レリーフホログラムのレリー
    フ面上に距離をおいてその間を減圧して透明板が配置さ
    れていることを特徴とするカラーフィルター。
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