JPH07217757A - 流体駆動式開閉弁 - Google Patents

流体駆動式開閉弁

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JPH07217757A
JPH07217757A JP2741194A JP2741194A JPH07217757A JP H07217757 A JPH07217757 A JP H07217757A JP 2741194 A JP2741194 A JP 2741194A JP 2741194 A JP2741194 A JP 2741194A JP H07217757 A JPH07217757 A JP H07217757A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体が垂れ落ちるのを防止して、信頼性や歩
留りを向上する。 【構成】 ケーシング11内に弁座部材17を摺動可能
に設け、エア室21への制御エアの給,排によって弁体
20で該弁座部材17を開,閉させると共に、弁体20
で弁座部材17を閉弁した直後に強ばね23によって前
記該弁体20と共に弁座部材17を押動することによ
り、該弁座部材17と弁座部材収容部12との間にサク
ション空間Sを形成し、塗料チューブ内に残存した塗料
を吸引する構成としているから、該塗料チューブの吐出
口内には、塗料が吸引されることによって吸引空間が形
成され、該吐出口からの塗料の垂れ落ちが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば塗料等の流体を
断続的に供給するのに用いて好適な流体駆動式開閉弁に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体を断続的に供給する場合に
は、供給配管の途中に二方弁を設けて該供給配管を連
通,遮断するようにしている。
【0003】また、例えば塗料等の流体を塗装機に供給
する場合には、引火性を有する塗料があることを考慮し
て、エア等の制御流体の圧力によって駆動する流体駆動
式開閉弁を用い、該流体駆動式開閉弁を塗料供給配管の
途中に設けて塗料を塗装状況に応じて断続的に塗装機に
供給するようになっている。
【0004】そして、この流体駆動式開閉弁は、ケーシ
ングと、該ケーシング内に摺動可能に設けられた弁体
と、該弁体を開弁方向に付勢する弁ばねと、該弁ばねに
対向して設けられ、流体としての制御エアが供給される
ことによって該弁ばねに抗して前記弁体を開弁させるエ
ア室とから大略構成され、該エア室に制御エアを供給す
ることにより、供給配管を連通させて塗装機から塗料を
吐出させ、一方、次の被塗物の搬送を待つような待機状
態では、エア室内の制御エアを排出させることにより、
供給配管を遮断して塗装機からの塗料の吐出を停止させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による流体駆動式開閉弁では、塗装時にはエア室
に制御エアを供給して塗装機から塗料を吐出させ、待機
状態においてはエア室内の制御エアを排出して塗装機か
らの塗料の吐出を停止させるようにしている。
【0006】しかし、塗装機は待機状態で次なる被塗物
に向けて移動されるようになっているから、流体駆動式
開閉弁で供給配管を遮断しても、移動時の遠心力や振動
等によって供給配管の塗装機側端末(吐出口)近傍の塗
料が被塗物に垂れ落ちてしまい、被塗物の塗装仕上り品
質が低下して信頼性を大幅に低下させてしまうばかり
か、塗料が被塗物に大きく垂れ落ちた場合(所謂、ボタ
落ち)には、塗装をやり直さなくてはならず、歩留りが
低下してしまうという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、流体が垂れ落ちるのを防止して、信頼性
や歩留りを向上できるようにした流体駆動式開閉弁を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する構成は、ケーシング
と、該ケーシング内に摺動可能に設けられた弁座部材
と、流体の給,排によって該弁座部材を開,閉する弁体
と、該弁体を前記弁座部材に向けて付勢すると共に弁体
と弁座部材とを当接した状態で押動することにより、該
弁座部材とケーシングとの間にサクション空間を形成す
る付勢手段とからなる。
【0009】また、請求項2の発明が採用する構成は、
ケーシングと、該ケーシングの一側に形成された弁座部
材収容部と、前記ケーシングの他側に形成された弁体収
容部と、前記弁座部材収容部と弁体収容部の間を連通
し、該弁座部材収容部より小径に形成された連通穴と、
前記弁座部材収容部内に軸方向に摺動自在に挿嵌され、
軸方向に貫通する通路が形成された弁座部材と、該弁座
部材を弁体収容部側に向けて付勢する第1の付勢手段
と、前記弁体収容部内に収容され、流体の給,排によっ
て前記連通穴内を伸長する弁部で前記弁座部材の通路を
開,閉する弁体と、該弁体と弁座部材とが当接した状態
で前記第1の付勢手段よりも大きな付勢力をもって、該
弁体と弁座部材を押動することにより、前記弁座部材収
容部内にサクション空間を形成する第2の付勢手段とか
らなる。
【0010】さらに、前記連通穴と弁座部材収容部との
断面積の差および弁座部材の軸方向移動量を適宜変更す
ることにより、流体の吸引量を設定する構成とするのが
好ましい。
【0011】
【作用】請求項1の発明の構成により、制御流体を供給
すると、弁体は付勢手段の付勢力に抗して弁座部材から
離間して開弁し、流体の流通を許す。一方、制御流体を
排出すると、弁体が付勢手段の付勢力によって押動さ
れ、弁座部材に当接して閉弁し、流体の流通を遮断す
る。また、この直後に弁座部材と弁体は当接した状態で
付勢手段によってさらに移動される。これにより、該弁
座部材とケーシングとの間にサクション空間が形成さ
れ、弁体が閉弁した瞬間に該サクション空間分だけ流体
が吸引される。
【0012】また、請求項2の発明の構成により、制御
流体を供給すると、弁体は第2の付勢手段の付勢力に抗
して弁体収容部内を他側に移動され、連通穴内を伸長し
た弁部が弁座部材から離間して通路を開弁し、該通路を
流体が流通するのを許す。一方、制御流体を排出する
と、弁体が第2の付勢手段の付勢力によって一側に押動
され、弁部が弁座部材に当接して通路を閉弁し、流体の
流通を遮断する。また、この直後に弁座部材は弁体と当
接した状態で第1の付勢手段の付勢力に抗して第2の付
勢手段によりさらに一側に押動され、これにより、該弁
座部材と弁座部材収容部との間に連通穴と弁座部材収容
部の断面積の差によってサクション空間が形成され、該
サクション空間の容積分だけ流体が吸引される。
【0013】また、前記連通穴と弁座部材収容部との断
面積の差および弁座部材の軸方向移動量を適宜変更する
ことにより、流体の吸引量を所望の吸引量に設定でき
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図7に基
づき、流体駆動式開閉弁として塗装機に用いられるエア
駆動式開閉弁を例に挙げて説明する。
【0015】図において、1は本実施例による回転霧化
型静電塗装機(以下、塗装機1という)を示し、該塗装
機1は、後述するハウジング2,回転軸5,回転霧化頭
6,塗料チューブ7,エア駆動式開閉弁10等から大略
構成されている。
【0016】2は塗装機1の本体を構成するハウジング
を示し、該ハウジング2は、導電性の金属材料からな
り、その中央部には回転軸5が挿着される軸穴2Aが軸
方向に伸長して形成されている。また、該ハウジング2
の一端側には、塗料チューブ7が締着される取付穴2B
が斜行して穿設され、他端側には、該ハウジング2を絶
縁状態でレシプロ型塗装装置のアーム(図示せず)に取
付けるためのインシュレートサポート3が固着されてい
る。さらに、該ハウジング2には高電圧ケーブル4が接
続され、該ハウジング2は該高電圧ケーブル4を介して
供給された高電圧によって回転軸5,回転霧化頭6と共
に例えば−90(KV)に帯電するようになっている。
【0017】5はハウジング2の軸穴2A内に軸受(図
示せず)を介して回転可能に軸支された回転軸で、該回
転軸5は、基端側がハウジング2内に設けられたタービ
ン(図示せず)に連結され、先端側が該ハウジング2か
ら突出している。
【0018】6は回転軸5の先端側に取付けられたベル
型の回転霧化頭を示し、該回転霧化頭6は、前記回転軸
5を介してタービンによって高速回転されることによ
り、塗料チューブ7から吐出された塗料Pを薄膜化した
後に液糸として噴霧するものである。
【0019】7は一端側がハウジング2の取付穴2Bに
取付プラグ7Aを介して取付けられた塗料チューブで、
該塗料チューブ7の他端側は後述するマニホールドブロ
ック8に接続されている。また、該塗料チューブ7の一
端側は、回転霧化頭6内に進入して吐出口7Bとなって
いる。
【0020】8はハウジング2の他端側に取付けられた
マニホールドブロックで、該マニホールドブロック8に
は、塗料チューブ7の他端部と後述の制御エア配管9が
接続されている。
【0021】9は一端側がマニホールドブロック8に接
続されることによって後述のエア室21と連通した制御
エア配管を示し、該制御エア配管9の他端側は制御弁を
介して圧気源(いずれも図示せず)に接続されている。
【0022】10はマニホールドブロック8上に搭載さ
れた流体駆動式開閉弁としてのエア駆動式開閉弁を示
し、該エア駆動式開閉弁10は、図2に示す如く、後述
するケーシング11,弁座部材収容部12,弁体収容部
13,連通穴14,弁座部材17,弱ばね19,弁体2
0,エア室21,強ばね23等から構成されている。
【0023】11はエア駆動式開閉弁10の外殻をなす
ケーシングを示し、該ケーシング11は、その底面11
Aがマニホールドブロック8に密着するように取付けら
れている。また、該ケーシング11の上側には、弁座部
材17を上,下方向に摺動可能に収容しつつ段部12A
で該弁座部材17の下限を規制する弁座部材収容部12
が形成され、下側には弁体20のピストン部20Cが
上,下方向に摺動自在に挿嵌される弁体収容部13が形
成されている。さらに、該ケーシング11には、該弁座
部材収容部12と弁体収容部13との間を連通する連通
穴14が上,下方向に形成されている。ここで、該連通
穴14の径寸法D1 と前記弁座部材収容部12の径寸法
D2 は、後述するサクション空間Sを形成するために、
連通穴14の径寸法D1 が弁座部材収容部12の径寸法
D2 よりも小径となるように設定されている。
【0024】また、15は一端が連通穴14の上端側に
連通し、他端が底面11Aに開口するようにケーシング
11に形成された吐出通路で、該吐出通路15は、マニ
ホールドブロック8を介して塗料チューブ7と連通して
いる。
【0025】16は一端が弁体収容部13の上端部に連
通し、他端が底面11Aに開口するようにケーシング1
1に形成された制御エア通路で、該制御エア通路16
は、マニホールドブロック8を介してエア室21と制御
エア配管9とを連通するものである。
【0026】17は弁座部材収容部12内に軸方向に摺
動可能に挿嵌された弁座部材を示し、該弁座部材17の
中央部には、塗料Pが流通する塗料通路17Aが軸方向
に貫通して形成され、該塗料通路17Aの下端部は、弁
体20の弁部20Bが離,着座する弁座17Bとなって
いる。
【0027】18はケーシング11の上端側に位置して
弁座部材収容部12を閉塞するように締着された供給継
手で、該供給継手18には、塗料Pが流通する流通穴1
8Aが形成されている。また、該供給継手18の上端側
にはねじ穴18Bが形成され、該ねじ穴18Bには、後
述する塗料供給配管24が接続されるようになってい
る。
【0028】19は弁座部材収容部12内に位置して弁
座部材17と供給継手18との間に配設された第1の付
勢手段としての弱ばねを示し、該弱ばね19は、前記弁
座部材17を下側(弁体収容部13側)に付勢し、常時
は該弁座部材17を段部12Aに押付けている。
【0029】20は弁体収容部13と連通穴14とに亘
り、軸方向に摺動可能に挿嵌された弁体を示し、該弁体
20は、上,下方向に伸長し、その上部側が連通穴14
内に摺動可能に進入した軸部20Aと、該軸部20Aの
上端部を縮径して形成され、図3に示すように弁座部材
17の弁座17Bに離,着座する弁部20Bと、前記軸
部20Aの軸方向中間部に位置して径方向に突出し、弁
体収容部13の上側に流体室としてのエア室21を画成
するピストン部20Cとから構成され、該エア室21に
制御エア配管9,制御エア通路16等を介して制御エア
が供給されることにより、前記ピストン部20Cを介し
て弁体20を下向きに押動するようになっている。
【0030】22はケーシング11の下側に位置して弁
体収容部13に締着されたばね受を示し、該ばね受22
は、前記弁体収容部13の開口部を閉塞すると共に、下
向きに移動する弁体20のピストン部20Cに上端部を
当接させることによって該弁体20の下限を規制するス
トッパとして作用している。
【0031】23は弁体20のピストン部20Cとばね
受22との間に配設された第2の付勢手段としての強ば
ねを示し、該強ばね23は、前記弁体20を上側(弁座
部材17側)に付勢するものである。ここで、該強ばね
23は、弱ばね19よりも強い付勢力をもって弁体20
を付勢し、エア室21内の制御エアが排出されたときに
は、図4に示す如く、弁座部材17の弁座17Bに弁部
20Bを着座させつつ、弱ばね19の付勢力に抗して弁
座部材17を上側に押動し、該弁座部材17と弁座部材
収容部12との間にサクション空間Sを形成するように
なっている。
【0032】ここで、前記サクション空間Sは、連通穴
14の径寸法D1 と弁座部材収容部12の径寸法D2 と
の寸法差による断面積の差(弁座部材収容部12の段部
12Aの面積)と、弁座部材17の軸方向移動量とによ
って容積が決定され、この容積分だけ吐出通路15内等
の塗料Pを吸引するものである。
【0033】24は一端側が供給継手18のねじ穴18
Bに接続され、他端側が色替弁(図示せず)に接続され
た塗料供給配管で、該塗料供給配管24は、前記色替弁
を介して供給された塗料Pを前記供給継手18の流通穴
18Aから弁座部材収容部12内に供給するものであ
る。
【0034】本実施例による回転霧化型静電塗装機1は
上述の如き構成を有するもので、次に、その作動につい
て図2ないし図7を参照しつつ説明する。
【0035】まず、塗装時には、制御エア配管9,マニ
ホールドブロック8,制御エア通路16を介して圧気源
からの制御エアをエア室21内に供給して昇圧し、この
圧力により強ばね23に抗して弁体20を下向きに押動
し、弁部20Bを弁座部材17の弁座17Bから離座さ
せる。これにより、塗料供給配管24を介して供給され
た塗料Pは、供給継手18の流通穴18A,弁座部材1
7の塗料通路17A,連通穴14,吐出通路15を矢示
A方向に流れる。さらに、吐出通路から吐出された塗料
Pは、マニホールドブロック8を介して塗料チューブ7
に流入し、図5に示すように、該塗料チューブ7の吐出
口7Bから回転霧化頭6内に吐出される。
【0036】また、塗料チューブ7の吐出口7Bから塗
料Pが吐出されるときには、ハウジング2,回転軸5,
回転霧化頭6等が高電圧(−90KV)に帯電しつつ、
回転軸5と共に回転霧化頭6が高速回転されている。従
って、回転霧化頭6内に吐出された塗料Pは、回転霧化
頭6が高速回転する際の遠心力によって極めて薄膜化さ
れつつ液糸として噴霧され、静電霧化された帯電塗料粒
子となる。そして、この塗料粒子は回転霧化頭6と被塗
物との間に形成された電気力線に沿って飛行し、該被塗
物に塗着される。
【0037】次に、被塗物の塗装が完了した場合には、
図3に示す如く、制御エアを排出してエア室21内を減
圧し、強ばね23の付勢力によって弁体20を上向きに
押動して弁部20Bを弁座部材17の弁座17Bに着座
させる。これにより、塗料供給配管24を介して供給さ
れていた塗料Pは、該弁部20Bによって遮断され、図
6に示すように、該塗料チューブ7の吐出口7Bからの
塗料Pの吐出が停止される。
【0038】また、このように被塗物の塗装が完了した
後には、順次搬送されてくる次の被塗物に向けて塗装機
1を移動させるようになっているから、この塗装機1の
移動時に生じる遠心力等によって図6中に一点鎖線で示
すように吐出口7Bから塗料Pが垂れ落ちる恐れがあ
る。
【0039】そこで、図4に示す如く、塗料Pの吐出停
止直後に、強ばね23の付勢力によって弁体20の弁部
20Bを弁座部材17の弁座17Bに着座させた状態で
該弁体20と共に弁座部材17を上側に押動する。これ
により、該弁座部材17が弁座部材収容部12の段部1
2Aから離間し、弁座部材17と段部12Aとの間にサ
クション空間Sが形成される。そして、該サクション空
間Sによって連通穴14,吐出通路15内の塗料Pを矢
示B方向に吸引しつつ、該吐出通路15を介して塗料チ
ューブ7内の塗料Pを吐出通路15側に吸引し、図7に
示すように、塗料チューブ7の吐出口7B近傍に残存し
た塗料Pを吸引して該吐出口7B内に前記サクション空
間Sの容積に応じた吸引空間Kを形成する。
【0040】この結果、吐出口7Bに吸引空間Kを形成
することにより、塗料Pの吐出停止時に塗装機1を被塗
物に向けて移動させた場合でも、該吐出口7Bからの塗
料Pの垂れ落ちを防止することができる。
【0041】かくして、本実施例によれば、塗料Pの吐
出停止直後に、塗料チューブ7の吐出口7B内に吸引空
間Kを形成することにより、該吐出口7Bからの塗料P
の垂れ落ちを防止することができるから、塗料Pの垂れ
落ち(ボタ落ち)による塗装不良等が発生するのを防止
することができ、塗装仕上り品質を向上して顧客への信
頼性を大幅に向上することができる。また、塗装不良の
発生を防止することにより、歩留りを向上することがで
きる。
【0042】さらに、連通穴14の径寸法D1 と弁座部
材収容部12の径寸法D2 との差による断面積差および
弁座部材17の軸方向移動量を適宜変更することによ
り、サクション空間Sの容積を容易に設定することがで
きるから、塗料Pの粘度等に応じて吸引空間Kを所望の
大きさに設定することができ、適応範囲を広めることが
できる。
【0043】なお、前記実施例では、流体駆動式開閉弁
として回転霧化型静電塗装機1に用いたエア駆動式開閉
弁10を例に挙げて説明したが、例えば液圧霧化ノズル
型塗装機、エア霧化ノズル型塗装機等の他の塗装機にエ
ア駆動式開閉弁を用いてもよい。
【0044】また、流体駆動式開閉弁を液体調味料,薬
品等、他の流体を容器内に充填する充填機、充填ノズル
等に用いてもよい。
【0045】さらに、前記実施例では、制御流体として
制御エアを用いたエア駆動式開閉弁10を例に挙げて説
明したが、これに替えて、例えば作動油等の他の制御流
体を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、流体駆動式開閉弁を、ケーシングと、該ケーシン
グ内に摺動可能に設けられた弁座部材と、流体の給,排
によって該弁座部材を開,閉する弁体と、該弁体を前記
弁座部材に向けて付勢すると共に弁体と弁座部材とを当
接した状態で押動することにより、該弁座部材とケーシ
ングとの間にサクション空間を形成する付勢手段とから
構成しているから、制御流体を供給することにより、弁
体を付勢手段の付勢力に抗して弁座部材から離間させて
開弁させ、流体の流通を許ことができ、一方、制御流体
を排出することにより、弁体を付勢手段の付勢力によっ
て押動して弁座部材に当接させて閉弁し、流体の流通を
遮断することができると共に、この遮断直後に弁座部材
と弁体を当接した状態で付勢手段によってさらに移動
し、該弁座部材とケーシングとの間にサクション空間を
形成して、弁体が閉弁した瞬間に該サクション空間分だ
け流体を吸引することができ、流体の垂れ落ちを防止し
て信頼性や歩留りを向上することができる。
【0047】また、請求項2の発明によれば、ケーシン
グと、該ケーシングの一側に形成された弁座部材収容部
と、前記ケーシングの他側に形成された弁体収容部と、
前記弁座部材収容部と弁体収容部の間を連通し、該弁座
部材収容部より小径に形成された連通穴と、前記弁座部
材収容部内に軸方向に摺動自在に挿嵌され、軸方向に貫
通する通路が形成された弁座部材と、該弁座部材を弁体
収容部側に向けて付勢する第1の付勢手段と、前記弁体
収容部内に収容され、流体の給,排によって前記連通穴
内を伸長する弁部で前記弁座部材の通路を開,閉する弁
体と、該弁体と弁座部材とが当接した状態で前記第1の
付勢手段よりも大きな付勢力をもって、該弁体と弁座部
材を押動することにより、前記弁座部材収容部内にサク
ション空間を形成する第2の付勢手段とから構成してい
るから、制御流体を供給することにより、弁体を第2の
付勢手段の付勢力に抗して弁体収容部内を他側に移動し
て連通穴内を伸長した弁部を弁座部材から離間させて通
路を開弁させ、該通路を流体が流通するのを許すことが
でき、一方、制御流体を排出させることにより、弁体を
第2の付勢手段の付勢力によって一側に押動して弁部を
弁座部材に当接させて通路を閉弁し、流体の流通を遮断
することができると共に、この遮断直後に弁座部材を弁
体と当接した状態で第2の付勢手段によりさらに一側に
押動し、該弁座部材と弁座部材収容部との間に連通穴と
弁座部材収容部の断面積の差によるサクション空間を形
成して、該サクション空間の容積分だけ流体を吸引する
ことができ、流体の垂れ落ちを防止して信頼性や歩留り
を向上することができる。
【0048】さらに、前記連通穴と弁座部材収容部との
断面積の差および弁座部材の軸方向移動量を適宜変更す
ることにより、流体の吸引量を所望の吸引量に設定で
き、流体の粘度等に応じて吸引量を自由に変更できるよ
うにして、適応範囲を広めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエア駆動式開閉弁を用い
た回転霧化型静電塗装機を示す一部破断の外観図であ
る。
【図2】図1中のエア駆動式開閉弁を開弁状態で拡大し
て示す縦断面図である。
【図3】図1中のエア駆動式開閉弁を閉弁状態で拡大し
て示す図2と同様位置の縦断面図である。
【図4】図1中のエア駆動式開閉弁をサクション空間の
形成状態で拡大して示す図2と同様位置の縦断面図であ
る。
【図5】塗料チューブの吐出口から塗料を吐出している
状態を図1中の矢示a部を拡大して示す要部拡大縦断面
図である。
【図6】塗料チューブの吐出口からの塗料の吐出を停止
した状態を示す図5と同様位置の要部拡大縦断面図であ
る。
【図7】塗料チューブの吐出口内に残存した塗料を吸引
して吸引空間を形成した状態を示す図5と同様位置の要
部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 エア駆動式開閉弁(流体駆動式開閉弁) 11 ケーシング 12 弁座部材収容部 13 弁体収容部 14 連通穴 15 吐出通路 16 制御エア通路 17 弁座部材 17A 塗料通路(通路) 19 弱ばね(第1の付勢手段) 20 弁体 20B 弁部 23 強ばね(第2の付勢手段) S サクション空間 P 塗料(流体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に摺動可
    能に設けられた弁座部材と、流体の給,排によって該弁
    座部材を開,閉する弁体と、該弁体を前記弁座部材に向
    けて付勢すると共に弁体と弁座部材とを当接した状態で
    押動することにより、該弁座部材とケーシングとの間に
    サクション空間を形成する付勢手段とから構成してなる
    流体駆動式開閉弁。
  2. 【請求項2】 ケーシングと、該ケーシングの一側に形
    成された弁座部材収容部と、前記ケーシングの他側に形
    成された弁体収容部と、前記弁座部材収容部と弁体収容
    部の間を連通し、該弁座部材収容部より小径に形成され
    た連通穴と、前記弁座部材収容部内に軸方向に摺動自在
    に挿嵌され、軸方向に貫通する通路が形成された弁座部
    材と、該弁座部材を弁体収容部側に向けて付勢する第1
    の付勢手段と、前記弁体収容部内に収容され、流体の
    給,排によって前記連通穴内を伸長する弁部で前記弁座
    部材の通路を開,閉する弁体と、該弁体と弁座部材とが
    当接した状態で前記第1の付勢手段よりも大きな付勢力
    をもって、該弁体と弁座部材を押動することにより、前
    記弁座部材収容部内にサクション空間を形成する第2の
    付勢手段とから構成してなる流体駆動式開閉弁。
  3. 【請求項3】 前記連通穴と弁座部材収容部との断面積
    の差および弁座部材の軸方向移動量を適宜変更すること
    により、流体の吸引量を設定する構成としてなる請求項
    2に記載の流体駆動式開閉弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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