JPH07217645A - スラスト軸受装置 - Google Patents

スラスト軸受装置

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JPH07217645A
JPH07217645A JP3201794A JP3201794A JPH07217645A JP H07217645 A JPH07217645 A JP H07217645A JP 3201794 A JP3201794 A JP 3201794A JP 3201794 A JP3201794 A JP 3201794A JP H07217645 A JPH07217645 A JP H07217645A
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JP
Japan
Prior art keywords
groove
rotary shaft
grooves
receiving plate
dynamic pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP3201794A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneharu Hashizume
恒玄 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3201794A priority Critical patent/JPH07217645A/ja
Publication of JPH07217645A publication Critical patent/JPH07217645A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動圧発生用のグルーブの形状を簡単な形状な
ものとして、高精度を必要としないものとし、容易に加
工できるようにして、製造コストを低減できるようにす
る。 【構成】 動圧用のグルーブ4は、回転軸1の回転中心
Oを通る径方向の直線7と平行でかつ直線7よりも回転
方向へαだけ進んだ位置に配置された直線状の溝であ
る。グルーブ4は、スラスト受板3あるいは回転軸1の
端面2に直線状に形成すればよいので、研削、研磨、プ
レス成形等の比較的簡単な加工法によって加工すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスラスト軸受装置に関す
る。更に詳述すると、本発明は、回転軸の端面あるいは
これを支承するスラスト受板に形成された動圧発生用の
グルーブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スラスト軸受の一種として、動圧
を利用したスラスト軸受装置が提案されている。このス
ラスト軸受装置は、回転軸の端面を支承するスラスト受
板に動圧発生用のグルーブを形成し、回転軸の回転によ
ってグルーブ内の潤滑流体例えば油や磁性流体などを回
転中心へ集めて動圧を発生させ回転軸をスラスト方向に
支承するものである。動圧発生用のグルーブは、スラス
ト受板の中心から外周に向けて渦巻状に延びる円弧形状
とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渦巻状
に形成されるグルーブは、その形状が複雑でありかつ高
精度を要求されることから、時間がかかり製造コストも
高いエッチング加工によらなければ製作できない問題が
ある。
【0004】本発明は、グルーブの形状が簡単で高精度
を必要とせず容易に加工でき、もって低コストにて製造
可能なスラスト軸受装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の動圧発生用のグルーブは、回転軸の回転中
心を通る径方向の直線と平行でかつ径方向の直線よりも
回転方向へ進んだ位置に配置された直線状の溝によって
構成されている。
【0006】
【作用】このグルーブによれば、回転軸の回転に伴っ
て、回転軸の回転方向に流動する潤滑流体が直線状のグ
ルーブに流入し、回転力によって潤滑流体がグルーブの
長さ方向に沿って回転中心に向って集まり、スラスト受
板と回転軸の間に動圧力を発生させ、回転軸をスラスト
方向に浮上させる。しかも、直線状のグルーブは、切
削、研削、プレス成形等の比較的簡単な機械加工法によ
って形成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0008】図1〜図4に本発明のスラスト軸受装置の
一実施例を示す。このスラスト軸受装置は、回転軸1
と、この回転軸1の端面2を支承するスラスト受板3
と、このスラスト受板3に形成された動圧発生用のグル
ーブ4と、回転軸1とスラスト受板3との間に充填され
る潤滑流体5とから構成されている。
【0009】ここで、グルーブ4は、回転軸1の回転中
心Oを通る径方向の直線7と平行でかつ径方向の直線7
よりも回転方向へαだけ進んだ位置に配置された直線状
の溝によって構成されている。この場合、グルーブ4内
の潤滑流体が回転軸1の回転に伴って発生する矢印(符
号10で示す)方向の回転の力で回転中心Oに向って集
められる。反対に、グルーブ4が直線7より遅れた位置
に配置されていると、グルーブ4内の潤滑流体5は回転
中心Oへ集まらずに外側へ流れて分散され動圧を発生し
ない。そこで、グルーブ4は、直線7よりも回転方向へ
進んだ位置で、より好ましくはαが0に近づくように配
置されている。また、グルーブ4の数は、円周方向に等
間隔で少なくとも2本以上設ければ足りる。この場合、
回転軸1に対して作用する動圧のバランスを良好に保ち
ながらもグルーブ加工コストを安価に抑えることができ
る。
【0010】図1に示すグルーブ4は、その平面形状
が、加工に用いる切削・研削等の工具の関係で、両端に
半円形の丸みを有する長円形状に形成されている。そし
て、その横手方向の断面形状は、図3に示すように回転
軸1の回転方向に次第に浅くなる楔形状に形成され、長
さ方向の断面形状は図4に示すように回転中心Oに近づ
くにつれて次第に浅くなる楔形状に形成されている。こ
のように、グルーブ4を回転方向および回転中心Oに向
けて次第に浅く形成したのは動圧を発生させ易いように
するためである。なお、グルーブの深さは、深いところ
で3μm〜30μmとすることが動圧発生を効果的にす
る上で好適であることが本発明者によって確認されてい
る。このような直線状のグルーブ4は、均一深さであっ
ても楔形のような不均一な深さであっても、切削、研
削、プレス成形等の比較的簡単な機械加工法によって容
易に加工することができる。
【0011】上述のように構成されたスラスト軸受装置
によると、次のようにして回転軸がスラスト方向に支持
される。
【0012】回転軸1の矢印9方向への回転に伴って、
潤滑流体5がその粘性によって回転軸1の回転方向に流
動し、それぞれのグルーブ4に矢印10に示すように潤
滑流体5が流入する。そして、回転力によって回転軸1
の回転中心Oに向かうようにグルーブ4内を潤滑流体5
が流れ、回転軸1の回転中心Oに集められる。これによ
って、スラスト受板3と回転軸1の端面2との間に動圧
が発生し、回転軸1をスラスト方向に浮上させる。
【0013】この実施例の装置を用いた実験によると、
直径4mmの回転軸1を用いて、3,600rpmの回
転を与えてみたところ、スラスト受板3の上に回転軸1
が1〜10μm浮上するという良好な結果が得られた。
【0014】ところで、グルーブ4は、数が多いほど動
圧が多点で発生して回転軸1の支持を安定なものとする
ことができる。しかし、その反面、数が多すぎると、グ
ルーブ4の加工が大変で製造コストも高くなる。そこ
で、グルーブ4の数は、円周方向に等間隔で少なくとも
2本が設けられれば足りるが、好ましくは3本以上、よ
り好ましくは4本程度である。この場合、発生動圧のバ
ランスを良好に保ちながらもグルーブ加工コストを安価
に抑えることができる。たとえば図5の(A)に示すよ
うな4本とすることが好ましい。4本のグルーブ4,
…,4は、回転軸1の回転中心Oを通過する2本の径方
向の直線7,7に対しておのおの平行に延びるようにし
てかつ径方向の直線7よりも回転方向へαだけ進んだ位
置に配置されて直線状に形成されている。2本の直線
7,7は、回転軸1の回転中心Oを通過して直交してい
る。したがって、4本のグルーブは、円周方向に90度
おきに等間隔に配置されている。この場合、直交する4
本のグルーブ4内の潤滑流体5が回転軸1の回転に伴っ
て集められ、回転中心O付近でも点対称な4点で回転軸
1が支持される。
【0015】また、上述の実施例ではグルーブ4はそれ
ぞれ独立して形成されているが、これに特に限定され
ず、例えば図5の(B)に示すように、複数本の全ての
グルーブ4,…,4を中心点O付近において連通させて
もよい。このようにそれぞれのグルーブ4,…,4を連
通させると、各グルーブ4,…,4間で潤滑流体5の流
通が起きてグルーブ4,…,4間における動圧の不均衡
が解消される。
【0016】更に、複数のグルーブ4が集まる箇所に油
溜め11を設けても良い。例えば、図5の(C)に示す
ように、複数本の全てのグルーブ4,…,4を回転中心
Oにおいて連通すると共に、回転中心O部分に凹部から
なる油溜11を形成する。この場合、油溜め11によっ
て、回転中心O部の油切れがなくなり長寿命を得るとと
もに、潤滑流体5の増量によって温度上昇を低減し焼き
付きを防止できる利点がある。
【0017】また、本発明のグルーブ4が形成されたス
ラスト受板3は、例えば、図6の(A),(B)に示す
ように、プレス成形等によって板材を波形に曲げ加工
し、その凹凸を利用してグルーブ4,4を形成するよう
にしてもよい。 この場合のグルーブ4,4は、スラス
ト受板3を横切る2本の筋の用に形成されるため、グル
ーブ4内を一方向に通り抜けるような潤滑流体5の流れ
が発生する。しかし、直線7よりも回転方向へ進んだ位
置に形成されている部分では、動圧が発生しているの
で、図1のグルーブ4の場合と同様にして回転軸1はス
ラスト方向に支持される。しかも、潤滑流体5は一箇所
にとどまらずグルーブ4,4内を通過して循環するた
め、潤滑流体の耐久性が向上し、以て軸受装置の寿命を
伸ばすことになる。尚、曲げ加工するといっても、深さ
1μm〜3μmの凹凸を形成する程度である。
【0018】以上のような構成のグルーブは例えば磁性
流体軸受装置として適用することができる。この磁性流
体軸受装置は、図10に示すように、筒状のハウジング
12と、このハウジング12の一端を閉塞するスラスト
受板3と、ハウジング12の内周面に圧入固定された環
状の磁石13と、この磁石13の両端面に接してハウジ
ング12の内周面に圧入固定された1対の環状のラジア
ル軸受部材14,14と、この1対のラジアル軸受部材
14,14の内周面に回転可能に嵌合された回転軸1
と、回転軸1をスラスト受板3の方向に吸引する環状の
磁石15とを備えている。尚、潤滑流体5としては、強
磁性微粒子を基油に分散させてなる磁性流体が用いられ
ている。
【0019】ここで、回転軸1は、スラスト受板3によ
ってスラスト方向に支承され、ラジアル軸受部材14,
14によってラジアル方向に支承されている。スラスト
受板3には、図1〜図9に例示された本発明のグルーブ
4が形成されている。したがって、回転軸1の回転に伴
って、スラスト受板3と回転軸1の端面2との間に動圧
が発生し、磁石15の吸引力に抗して回転軸1が浮上す
る。
【0020】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明
の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、グルーブ4平面形状は、直線状で切削、研
削、プレス成形等の機械加工に適したものであればよ
く、特に上述の各実施例のものに限定されず、例えば図
7の(A)に示すように4隅に丸みを形成したものであ
っても、図7の(B)に示すように4隅が直角状のもの
であってもよい。図7の(A)に示すように4隅に丸み
を形成すると、グルーブに損傷がつきにくく、耐久性が
向上する利点がある。また、グルーブ4の横手方向の断
面形状は、図8の(A)に示すように矩形状のもの、あ
るいは図8の(B)に示すような丸みのついた皿状のも
の等としてもよい。更に、グルーブ4の長さ方向の断面
形状は、図9の(A)に示すように長方形のもの、ある
いは図9の(B)に示すような丸みのついた皿状のもの
等としてもよい。図8および図9に示すように、グルー
ブの断面形状は、加工法によって若干異なるが、隅部に
丸みが形成されていると、耐久性が向上する。
【0021】また、本実施例のグルーブ4はスラスト受
板3に形成された場合について主に説明されているがこ
れに特に限定されるものではなく、スラスト受板3と対
向する回転軸1の端面2に形成されることもある。
【0022】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のスラスト軸受装置の動圧発生用のグルーブは、回転軸
の回転中心を通る径方向の直線と平行でかつ径方向の直
線よりも回転方向へ進んだ位置に配置された直線状の溝
で形成されているので、高精度を必要としない上に切削
や研削、プレス成形等の比較的簡単な機械加工法によっ
て加工することができ、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラスト軸受装置の一実施例をスラス
ト受板と回転軸との関係で示す平面図である。
【図2】図1のスラスト軸受装置の縦断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明のグルーブの変形例を示すスラスト受板
の平面図で、(A)は独立した4つのグルーブ、(B)
は中央で繋がった4つのグルーブ、(C)は中央に油溜
めを有するグルーブを示す。
【図6】曲げ加工によりグルーブが形成されたスラスト
受板の実施例を示すものであり、(A)は中央縦断面
図、(B)は平面図である。
【図7】本発明のグルーブの平面形状の変形例を示す概
略図であり、(A)は4隅に丸みを形成したもの、
(B)は4隅が直角状のものである。
【図8】本発明のグルーブの横手方向の断面形状の変形
例を示す概略図であり、(A)は隅が直角状のもの、
(B)は丸みのある皿状のものである。
【図9】本発明のグルーブの長さ方向の断面形状の変形
例を示す概略図であり、(A)は隅が直角状のもの、
(B)は丸みのついた皿状のものである。
【図10】本発明のスラスト軸受装置を適用した磁性流
体軸受装置の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転軸の端面 3 スラスト受板 4 グルーブ 7 回転中心Oを通る径方向の直線 O 回転中心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の端面をスラスト受板で支承する
    スラスト軸受装置において、前記スラスト受板あるいは
    これと対向する前記回転軸の端面に形成される動圧発生
    用のグルーブは前記回転軸の回転中心を通る径方向の直
    線と平行でかつ前記径方向の直線よりも回転方向へ進ん
    だ位置に配置された直線状の溝であることを特徴とする
    スラスト軸受装置。
JP3201794A 1994-02-04 1994-02-04 スラスト軸受装置 Pending JPH07217645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3201794A JPH07217645A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 スラスト軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3201794A JPH07217645A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 スラスト軸受装置

Publications (1)

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JPH07217645A true JPH07217645A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12347097

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3201794A Pending JPH07217645A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 スラスト軸受装置

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