JPH07216700A - ブレイダー - Google Patents

ブレイダー

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JPH07216700A
JPH07216700A JP2372994A JP2372994A JPH07216700A JP H07216700 A JPH07216700 A JP H07216700A JP 2372994 A JP2372994 A JP 2372994A JP 2372994 A JP2372994 A JP 2372994A JP H07216700 A JPH07216700 A JP H07216700A
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mandrel
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frame
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fan
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JP2372994A
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Masao Hirukawa
正夫 蛭川
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】マンドレル支持装置Sを組成点P方向に復帰可
能に進出させる押圧手段を配設したブレイダーに関する
ものである。 【効果】組成不可能なマンドレルの領域が無くなるの
で、不要にマンドレルを長くしたり或いはマンドレル支
持部材を延長する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本の糸条或いは繊
維束等(以下、単に、「糸条」という。)を組んで種々
の組成体を組成するためのブレイダーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、T字型、I字型,テトラポット型
等種々の形状を有するマンドレル上で複数本の糸条を組
んで組成体を組成する種々のブレイダーが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最初に、本発明のブレ
イダーについて説明する前に、ブレイダーの正面図であ
る図6、ブレイダーの側面図である図7及び図7のI−
I断面を含むボビンキャリヤーを軌道に沿って走行させ
るための駆動装置の拡大正面図である図8等を用いて、
本出願人に係る本願の出願前の出願に記載されているブ
レイダーについて説明することにより、本願発明が解決
しようとする課題について説明する。なお、図6、図7
及び後述する図8において、ボビンキャリヤーCの上部
の点線で示された方形部分は後述する糸条ガイド部c3
を省略して示したものである。
【0004】ブレイダーBRはブレイダー本体Bb及び
マンドレル装置Bmから構成されている。ブレイダー本
体Bbは、軸線が水平で一側に開口eを有する略円筒状
の機台Fb内に配置された所定の曲率半径Rを有する曲
面状の上板U、上板Uに穿設された軌道に沿って走行す
るボビンキャリヤーC、ボビンキャリヤーCを軌道に沿
って走行させるための駆動装置D及び糸条案内装置G等
から構成されており、また、マンドレル装置Bmは機台
Fm及びマンドレル移動装置Mから構成されている。
【0005】曲面状の上板Uは、図7に示されているよ
うに、略円筒状の機台Fb内に配置された略円筒状の機
枠f1に所定の間隔を置いて配置された適当な固着部材
f2,f2’により取着されており、上板Uには周方向
に公知の軌道が穿設されている。f3は機枠f1にナッ
トf4により取着された中空ボルトであり、中空ボルト
f3には適当な軸受けf5を介して歯車d1が嵌着され
ており、歯車d1には、上面に後述するボビンキャリヤ
ーCの係合軸c1が嵌合する溝を有する羽車d2が歯車
d1と一体に回転できるように固着されている。
【0006】YはボビンキャリヤーCに載置されている
ボビンから巻き戻され、マンドレル装置Bmに支持され
ているマンドレルm上の組成点Pに向かう糸条であり、
yは略円筒状の機台FbのフレームFb’に略水平状に
配置されたボビンキャリヤーCから巻き戻され、機台F
bに取着されたガイドローラーf6により略直角方向に
案内され、中空ボルトf3に挿入された後、マンドレル
m上の組成点Pに向かう中糸用或いは補強用糸条(以
下、単に、「中糸用糸条」という。)である。
【0007】モーター等の適当な駆動手段により歯車d
1を回転駆動させて羽車d2を回転させることにより、
羽車d2に穿設されている溝に嵌合されているボビンキ
ャリヤーCの係合軸c1を移動させてボビンキャリヤー
Cを軌道に沿って走行させるように構成されている。上
記のようにボビンキャリヤーCを曲面状の上板Uに穿設
された軌道に沿って走行させることにより多数の糸条Y
を交錯させて、種々の形状のマンドレルm上に組成体を
組成するものであり、必要に応じて、機台Fbのフレー
ムFb’に略水平状に配置されたボビンキャリヤーCか
ら中糸用糸条yを、軌道に沿って走行するボビンキャリ
ヤーCから巻き戻され組成される糸条Yに交絡させて組
成体を組成する。
【0008】図6及び図7に示されているように、曲面
状の上板Uの周面上に穿設された軌道に沿ってボビンキ
ャリヤーCが配置されており、ボビンキャリヤーCに載
置されたボビンからボビンの軸線方向に引き出される糸
条Yは、曲面状の上板Uの中心に集合するように構成さ
れている。後述するマンドレル装置Bmに取着されたマ
ンドレルm上で組成される組成体の組成点Pが、曲面状
の上板Uの中心に位置するようにマンドレルmの位置が
制御されるように構成される。
【0009】次に、ボビンキャリヤーCの正面図である
図9を用いてボビンキャリヤーCについて説明する。図
9においてc2は上部フランジであり、上部フランジc
2には先端部に条ガイド部c3が回動自在に配置された
断面コの字状のマストc4及びスピンドルc5が立設さ
れている。スピンドルc5には糸条Yが巻回されたボビ
ンc6が挿着されており、スピンドルc5の先端部には
軸受けc7を有するフライヤーc8が回転可能に嵌着さ
れている。
【0010】スピンドルc5の先端部には縦方向に延び
る図示されていないスリットが設けられており、スリッ
ト内には先端が略三角形状の一組のフック部材c9,c
9’が配置されており、フック部材c9,c9’の下端
部はスピンドルc5に取着されている図示されていない
軸に枢支されている。フック部材c9,c9’はフック
部材c9,c9’間に配置された圧縮バネ等の弾性部材
により常に互いに離反する方向に付勢されており、ボビ
ンc6或いはフライヤーc8をフック部材c9,c9’
に挿入するとフック部材c9,c9’が互いに接近する
方向に回動し、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピ
ンドルc5に装着することができるように構成されてい
る。ボビンc6或いはフライヤーc8がスピンドルc5
に装着されると圧縮バネ等の弾性部材によりフック部材
c9,c9’が互いに離反する方向に拡張し、ボビンc
6或いはフライヤーc8がスピンドルc5から抜け出な
いように構成されている。
【0011】c6’は円筒状のボビンカバーであり、上
部フランジc2に取着されている。円筒状のボビンカバ
ーc6’はボビンキャリヤーCが傾斜したり或いは逆さ
に位置した際に、ボビンc6に巻回されている糸条Yが
引き出されたり或いは垂れ下がり、隣接しているボビン
に巻回されている糸条と絡まったり或いはブレイダーの
他の部材等に絡まったりする等のトラブルを防止するも
のである。
【0012】マストc4の先端部に配置された糸条ガイ
ド部c3の略ユの字状フレームc10には、下方から順
に、テンションワッシャーc11,ガイドローラーc1
2,弛み取り部材c13及びガイドローラーc14が配
置されている。弛み取り部材c13の先端部にはガイド
ローラーc15’を有するガイド部c15が取着されて
おり、弛み取り部材c13の他端はコイルスプリングc
16の一端が取着されており、コイルスプリングc16
の他端はフレームc10に取着されている。そして、弛
み取り部材c13はフレームc10に配置された軸受け
部材c17に取着された軸部材c17’を介してフレー
ムc10に枢支されており、コイルスプリングc16に
より常時、図9において反時計方向に回動するように付
勢されている。従って、ボビンc6から巻き戻される糸
条Yが弛んだ場合には、弛み取り部材c13が図9にお
いて軸部材c17’を中心に反時計方向に回動し、糸条
Yの弛みを吸収するように構成されている。
【0013】なお、テンションワッシャーc11及びガ
イドローラーc14に隣接してフレームc10には、糸
条Yが挿通される透孔c18及びc19が穿設されてい
る。また、略ユの字状フレームc10はマストc4に配
置された軸c20を中心に時計方向に回動自在に構成さ
れており、ボビンc6或いはフライヤーc8をスピンド
ルc5に装着する場合には、フレームc10を時計方向
に回動させることにより、スピンドルc5の上方に空間
を作り、スピンドルc5にボビンc6或いはフライヤー
c8を装着する。スピンドルc5にボビンc6或いはフ
ライヤーc8を装着した後に、フレームc10を、反時
計方向に回動させ、図9に示されているような位置に配
置する。また、フレームc10は、適当なロック手段に
よりロック手段を解除しない限り、図9に示されている
位置に保持されるように構成されている。
【0014】図9においてc21は略楕円形状の下部フ
ランジであり、c22は上板Uに穿設された軌道に嵌合
され慴動される上部フランジc2と下部フランジc21
間に配置されたガイド部である。ボビンキャリヤーCは
上部フランジc2と下部フランジc21により上板Uを
挟持することにより、上板Uに対して略垂直に保持され
ながら軌道に沿って走行するように構成されている。
【0015】次に、図7を用いて糸条案内装置Gについ
て説明する。糸条案内装置Gは機台Fbの中間フレーム
Fb”から略水平方向に延びるフレームg1’に取着さ
れた第1糸条案内部材g1及び第1糸条案内部材g1に
対して所定の間隔を隔てて配置された床部材Frに立設
されたフレームg2’の先端部に取着された第2糸条案
内部材g2から構成されている。
【0016】第1糸条案内部材g1及び第2糸条案内部
材g2は、上板Uに穿設された軌道に沿って蛇行しなが
ら走行するボビンキャリヤーCの横方向の移動に伴って
揺れる糸条Yを、所定の間隔を隔てて配置された第1糸
条案内部材g1及び第2糸条案内部材g2により案内
し、その揺れを規制することにより組成点Pを略一定位
置に維持するものであり、このように組成点Pを略一定
位置に維持することにより、組成される糸条Yが組成点
P付近において不規則状態に交絡することもなく安定し
た組成が実現でき、従って、組成された組成体の形状が
均一で安定した組成体を製造することができる。また、
糸条案内装置Gを配置したことにより、組成が終了した
後、マンドレルmを図7において右方向に移動させる場
合に、第2糸条案内部材g2により組成された組成体に
連なる多数の糸条Yを集束させ、図示されていない適当
な切断装置による糸条Yの切断を効果的に行うことがで
きるものである。
【0017】次に、主として、マンドレル装置Bmの側
面図である図10及びマンドレル移動装置Mの概略拡大
平面図である図11を用いてマンドレル装置Bmについ
て説明する。マンドレル装置Bmの機台Fmは、図6及
び図7に示されているようにブレイダー本体Bbの前面
に配置されており、機台Fmの上部には、ブレイダー本
体Bb内に配置された軌道が穿設されている曲面状の上
板Uの略中心に向けて水平移動可能な水平移動枠b1が
配置されている。水平移動枠b1の両側壁には凹部b2
が設けられており、凹部b2には、図10に示されてい
るように、機台Fmの上部に配置された水平軸に枢着さ
れたガイドローラーb3,b3’及び垂直軸に枢着され
たガイドローラーb4,b4’が嵌合されている。
【0018】また、水平移動枠b1の下部には水平移動
枠b1と平行にラックb5が取着されており、ラックb
5には、機台Fmに取着された正逆回転可能なモーター
b6の出力軸b6’に取着されたピニオンb7が螺合さ
れている。従って、正逆回転可能なモーターb6を駆動
させることによりピニオンb7を回転駆動し、ピニオン
b7と螺合しているラックb5を水平駆動させることに
より、ガイドローラーb3,b3’及びガイドローラー
b4,b4’に沿って水平移動枠b1を水平移動するよ
うに構成されている。
【0019】水平移動枠b1の先端部には扇型フレーム
b8が取着されており、扇型フレームb8には正逆回転
可能なモーターb9が配置されている。そして、正逆回
転可能なモーターb9の出力軸b9’にはピニオンb1
0が取着されている。水平移動枠b1の先端部及び扇型
フレームb8には、図10に示されているように水平軸
b11、b12が取着されており、水平軸b11、b1
2には、それぞれ、ガイドローラーb13、b14が取
着されており、また、扇型フレームb8には垂直軸b1
5が立設されており、垂直軸b15にはガイドローラー
b16が取着されている。なお、このようなガイドロー
ラーb13、b14、b16は扇型フレームb8の長手
方向に沿って適当数配置し、後述する扇型移動部材b1
7を安定に保持することができるように構成されてい
る。
【0020】扇型移動部材b17は、図10に示されて
いるように断面が略方形状の枠材で構成されており、扇
型移動部材b17の外側壁から水平方向或いは垂直方向
に適当数の縁部を突出させることにより、上述した水平
移動枠b1の先端部及び扇型フレームb8に配置された
ガイドローラーb13、b14、b16が嵌合するレー
ル部材b18,b19,b20を形成する。また、扇型
移動部材b17の下部側壁から垂下された垂直軸b21
には扇型ラックb22が取着されており、扇型ラックb
22には前述した正逆回転可能なモーターb9の出力軸
b9’に取着されたピニオンb10が螺合するように構
成されている。従って、正逆回転可1なモーターb9の
回転によりピニオンb10を回転駆動し、ピニオンb1
0に螺合している扇型ラックb22を駆動することによ
り、扇型移動部材b17を、扇型移動部材b17のレー
ル部材b18,b19,b20に嵌合している水平移動
枠b1の先端部及び扇型フレームb8に配置したガイド
ローラーb13、b14、b16により水平状態に保持
しながら水平に移動させる。
【0021】図11に示されているように、扇型移動部
材b17の長手方向両端部にはプーリーb23,b2
3’が回転可能に取着されており、プーリーb23とプ
ーリーb23’との間には無端ベルトb24が張架され
ている。そして、無端ベルトb24は一か所において、
図10に示されているように、水平移動枠b1の先端部
に立設された垂直軸b25に取着されたフレームb2
5’に固着されており、また、もう一か所において、後
述するマンドレル支持移動部材b26に固着されてい
る。
【0022】次にマンドレル支持移動部材b26につい
て説明する。マンドレル支持移動部材b26には、図1
0に示されているように、先端にガイドローラーb27
が取着された垂直軸b28及び先端にガイドローラーb
29が取着された水平軸b30が配置されており、ガイ
ドローラーb27、b29は、上述した扇型移動部材b
17の外側壁から水平方向或いは垂直方向に突出した適
当数の縁部により形成されたレール部材b31,b32
に嵌合しており、従って、マンドレル支持移動部材b2
6は扇型移動部材b17のレール部材b31,b32に
沿って水平移動できるように構成されている。なお、ガ
イドローラーb27、b29は扇型移動部材b17のレ
ール部材b31,b32に安定して保持されるように、
マンドレル支持移動部材b26に適当数配置される。
【0023】また、マンドレル支持移動部材b26には
垂直フレームb33が垂下されており、垂直フレームb
33には上述したように無端ベルトb24の一か所が固
着されている。なお、図11において、X点は無端ベル
トb24が水平移動枠b1の先端部に立設された垂直軸
b25に取着されたフレームb25’に固着されている
点を示し、また、Z点は無端ベルトb24がマンドレル
支持移動部材b26の垂直フレームb33に固着されて
いる点を示している。
【0024】b34はマンドレル支持移動部材b26の
上部に立設された支持フレームb35、b35’に取り
外し可能に或いは慴動可能に取着された支持棒であり、
支持棒b34の先端部には支持板b34’が取着されて
いる。支持板b34’には、マンドレル支持装置Sが配
設されている。
【0025】以下に、組成体の組成の際に、一例として
T字型として示されているマンドレルmの動きを制御す
るマンドレル装置Bmの作動について説明する。マンド
レルmをブレイダー本体Bb内に配置された軌道が穿設
されている曲面状の上板Uに対して接近或いは離反自在
に水平方向に移動させるための水平移動枠b1の水平移
動は、上述したように正逆回転可能なモーターb6を駆
動させることによりピニオンb7を回転駆動し、ピニオ
ンb7と螺合しているラックb5を水平駆動させること
により行われる。
【0026】次に、曲面状の上板Uに対して接近或いは
離反する水平方向の移動に対して、略直交する方向のマ
ンドレルmの移動について説明する。図11の実線で示
されている状態から、正逆回転可能なモーターb9の回
転によりピニオンb10を図11において反時計方向に
回転させると、ピニオンb10に螺合している扇型ラッ
クb22が駆動され、扇型移動部材b17が図11にお
いて下方に移動する。
【0027】扇型移動部材b17が下方に移動し、扇型
移動部材b17に取着されたプーリーb23も下方に移
動すると、無端ベルトb24がX点において水平移動枠
b1の先端部に固着されているので、プーリーb23を
挟んで反対側の無端ベルトb24が図11において下方
に引っ張られ無端ベルトb24を反時計方向に回動させ
ることになる。無端ベルトb24にはマンドレル支持移
動部材b26が点Zにおいて固着されているので、無端
ベルトb24の反時計方向への回動によりマンドレル支
持移動部材b26も図11において下方に移動すること
になる。この際、上記の構成により、プーリーb23の
移動量に対してマンドレル支持移動部材b26は倍移動
することになり、マンドレル支持移動部材26の迅速な
移動が可能となる。
【0028】更に、正逆回転可能なモーターb9の回転
によりピニオンb10を図11において反時計方向に回
転すると、ピニオンb10に螺合している扇型ラックb
22が駆動され、扇型移動部材b17が図11において
更に下方に移動し、マンドレル支持移動部材b26は、
図11の二点鎖線で示されている最下位の位置まで回動
することができるように構成されている。また、マンド
レル支持移動部材b26を二点鎖線で示されている最下
方位置から上方に移動させるためには、正逆回転可能な
モーターb9を逆転させてピニオンb10を図11にお
いて時計方向に回転させる。
【0029】上述したようなマンドレル装置Bmによ
り、マンドレルmの位置制御を行い、マンドレルm上に
組成体を組成するように構成されている。
【0030】上述したブレイダーBRにおいては、扇型
移動部材b17が図11の実線で示されている最上位に
位置している場合の扇型移動部材b17の先端部と、扇
型移動部材b17が図11の二点鎖線で示されている最
下位に位置している場合の扇型移動部材b17の先端部
とを結ぶ線Lと、扇型移動部材b17の移動軌跡とで囲
まれる領域内に位置するマンドレルmには、この領域に
組成点Pに向かう糸条Yが入り込めないので、組成体を
組成することができない。従って、この部分に組成を行
う場合には、マンドレルmを長く形成するか或いは支持
棒b34を長くしなければならない。
【0031】このようにマンドレルmを長く形成したり
或いは支持棒b34を長くすると、マンドレルmの変動
が大きくなったり、また、マンドレルmに加わるモーメ
ントが大きくなり、マンドレル支持移動部材26にかか
る負荷が増大する。マンドレルmが変動することによ
り、糸条Yの張力変動が大きくなったり或いは組成点P
の変動が大きくなったりして、組成される組成体の品質
が低下する等の問題が生じるとともに、マンドレル支持
移動部材26にかかる負荷の増大に対処するために、マ
ンドレル支持移動部材26を強固なものとする必要があ
り、マンドレル支持移動部材26が大型化、複雑化する
ことになる。
【0032】本発明の目的は、上述した課題を解決する
とともに、品質の向上した組成体を組成することができ
るブレイダーを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、マンドレル支持装置を組成点方向に
復帰可能に進出させる押圧手段を配設したものであり、
また、上記の押圧手段を正逆回転可能なモーターにより
回転されるピニオン及び該ピニオンと螺合するラック板
とから構成したものであり、更には、上記のマンドレル
支持装置にスライドブロックを取着するとともに、該ス
ライドブロックと嵌合するガイドレールをマンドレル支
持移動部材に配設したものである。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら本実施例に限定さ
れるものではない。
【0035】先ず最初にマンドレル支持装置Sの斜視図
である図1及びマンドレル支持装置Sの一部断面を含む
側面図である図2を用いてマンドレル支持移動部材26
上に載置されたマンドレル支持装置Sについて説明す
る。s1は、マンドレル支持移動部材26上に適当な固
着手段により取着された機枠であり、機枠s1には、ガ
イドレールs2が取着されており、ガイドレールs2に
は、後述する枠部材s5の下部に取着されたガイドレー
ルs2の凸条s2’に嵌合する凹溝s6’を有するスラ
イドブロックs6が慴動可能に嵌合されている。機枠s
1には、水平枠s3の先端に垂直状のストッパーs4が
垂下された枠部材s5が取着されており、枠部材s5と
機枠s1の垂直部s1’間には、コイルスプリンブs7
が張設されており、コイルスプリンブs7により、枠部
材s5が取着されたスライドブロックs6が、図1にお
いて、矢印W方向に付勢されている。
【0036】s8は、枠部材s5の適当な箇所に取着さ
れた水平シリンダーであり、水平シリンダーs8のピス
トンロッドs9の先端部には、平面形状が略コの字状の
ブラケットs10が取着されている。そして、ブラケッ
トs10の内部空間部s10’には、ブラケットs10
に取着された水平軸s10”に角部が枢着された略L字
状の可動チャックs11が配置されている。一方、ブラ
ケットs10の先端部には、可動チャックs11の下方
に位置するように固定チャックs12が固着されてい
る。また、固定チャックs12には、略U字状のマンド
レル位置決め部材s13が略垂直に取着されている。s
14は、枠部材s5の適当な箇所に取着されたガイドブ
ロックであり、ガイドブロックs14には、水平ガイド
ロッドs15が慴動可能に挿入されており、水平ガイド
ロッドs15の先端部は、略U字状のマンドレル位置決
め部材s13に取着されている。
【0037】上記の可動チャックs11と固定チャック
s12により、マンドレルmの端部に穿設された孔m’
に挿入可能な略シリンダー状のチャック部s16を形成
し、可動チャックs11と固定チャックs12の略半円
筒状の表面には、それぞれ、所定の幅及び深さを有する
凹部s11’及び凹部s12’が設けられている。そし
て、凹部s11’、s12’には、ゴム製等の弾性バン
ドs17が嵌着されており、弾性バンドs17の厚さ
は、凹部s11’、s12’の深さより幾分厚くなるよ
うに形成されている。なお、説明の都合上、図1には、
弾性バンドs17が省略されている。
【0038】マンドレルmを、可動チャックs11と固
定チャックs12よりなる略シリンダー状のチャック部
s16により把持するには、図2(a)に示されている
ように、水平シリンダーs8を作動させてピストンロッ
ドs9をマンドレルm方向に前進させ、チャック部s1
6をマンドレルmの端部に穿設された孔m’に挿入す
る。この際、上述したように、ガイドブロックs14に
沿って水平移動する水平ガイドロッドs15の先端に、
固定チャックs12が取着された略U字状のマンドレル
位置決め部材s13が取着されているので、固定チャッ
クs12及びマンドレル位置決め部材s13が左右或い
は上下に振れることなく、安定した状態で水平方向に移
動でき、従って、マンドレルmの端部に穿設された孔
m’に確実に、チャック部s16を挿入することができ
るとともに、マンドレルmを正確に位置決めすることが
できる。
【0039】チャック部s16の略全長が、マンドレル
mの端部に穿設された孔m’に挿入される時点で、略L
字状の可動チャックs11の垂直部s11”の先端が、
枠部材s5の水平枠s3から垂下されたストッパーs4
に当接し、その後更に、ピストンロッドs9をマンドレ
ルm方向に前進させると、図2(b)に示されているよ
うに、略L字状の可動チャックs11が、ブラケットs
10に取着された軸s10”を中心に時計方向に回動
し、弾性バンドs17を拡張するとともに、弾性バンド
s17を、マンドレルmの端部に穿設された孔m’の内
壁に圧接し、マンドレルmを把持する。また、上記のチ
ャック部s16のマンドレルm方向への移動により、マ
ンドレル位置決め部材s13がマンドレルmの端部に当
接し、チャック部s16とマンドレルmの把持位置が常
に一定になるように構成されている。
【0040】チャック部s16がマンドレルmを把持し
ている状態から、ピストンロッドs9を後退させると、
略L字状の可動チャックs11の垂直部s11”の先端
が、枠部材s5の水平枠s3から垂下されたストッパー
s4から離れ、略L字状の可動チャックs11が、ブラ
ケットs10に取着された軸s10”を中心に反時計方
向に回動し、弾性バンドs17が収縮する。従って、チ
ャック部s16によるマンドレルmの把持を解放するこ
とができる。
【0041】なお、上述した実施例において、可動チャ
ックs11と固定チャックs12の半円周表面に、それ
ぞれ、凹部s11’及び凹部s12’を設け、凹部s1
2’、s12’に、ゴム製等の弾性バンドs17を嵌着
した例を示したが、可動チャックs11と固定チャック
s12の略半円筒状の表面に凹部s11’、s12’を
穿設することなく、また、弾性バンドs17を嵌着する
ことなく、チャック部s16を構成することもできる。
【0042】次に、上述したような構成を有するコイル
スプリンブs7により、図1において、矢印W方向に付
勢されている枠部材s5が取着されたスライドブロック
s6を、コイルスプリンブs7に抗してガイドレールs
2上を、矢印Wと反対方向、即ち、組成点P方向に慴動
させるマンドレル支持装置Sの移動装置Hについて、図
1、移動装置Hの平面図である図3及び移動装置Hの側
面図である図4を用いて説明する。なお、後述する以外
の構成については、上述したマンドレル装置Bm及びマ
ンドレル装置Bmのマンドレル移動装置Mの構成と同じ
であるので説明は省略する。
【0043】上述した曲面状の上板Uの略中心に向けて
水平移動可能な水平移動枠b1の下部に配設された適当
なフレームb1’に取着された垂直軸h1には、周囲に
凹部h2’を有する回転可能なガイドローラーh2が適
当数枢着されており、ガイドローラーh2には、ガイド
ローラーh2の凹部h2’に嵌合するスリットh3’
が、ガイドローラーh2に対応して穿設されたラック板
h3が案内支持されている。ラック板h3に刻設された
ラックh3”は、上述した水平移動枠b1に取着された
ラックb5と同様に、機台Fmに取着された正逆回転可
能なモーターb6の出力軸b6’に取着されたピニオン
b7に螺合している。
【0044】ラック板h3のマンドレル支持装置Sと反
対側の端部と水平移動枠b1の同じくマンドレル支持装
置Sと反対側の端部間には、コイルスプリングh4が、
常に、ラック板h3を組成点Pから離れる方向に付勢す
るように張設されている。従って、常時は、ラック板h
3に穿設されたスリットh3’に嵌合されているガイド
ローラーh2は、図3において、ラック板h3のスリッ
トh3’の左端に位置している。また、水平移動枠b1
の側壁の適当な箇所にはストッパーb1”が取着されて
おり、ストッパーb1”は、マンドレル装置Bmの機台
Fmに当接するように構成されている。
【0045】正逆回転可能なモーターb6を適宜駆動さ
せることによりピニオンb7を回転駆動し、ピニオンb
7と螺合しているラックb5を組成点P方向、即ち、図
3或いは図4において左方向に移動させると、コイルス
プリングh4を介してラック板h3に連結されている水
平移動枠b1も左方向に移動することになるが、所定量
移動した時点で、水平移動枠b1のストッパーb1”が
機台Fmに当接するので、水平移動枠b1はそれ以上の
移動が阻止され、ラック板h3だけが、更に、コイルス
プリングh4に抗して、左方向に移動するように構成さ
れている。
【0046】ラック板h3のマンドレル支持装置S側先
端部には、押し出し板h5が取着されており、押し出し
板h5の先端部は、マンドレル支持装置Sの枠部材s5
に取着されたブラケットs18に当接している。上述し
たように、マンドレル支持装置Sの枠部材s5と機枠s
1の垂直部s1間に張設されたコイルスプリンブs7に
より、図1において、矢印W方向に付勢されている枠部
材s5が取着されたスライドブロックs6は、押し出し
板h5がブラケットs18を押すことにより、コイルス
プリンブs7に抗して、ガイドレールs2に沿って組成
点P方向に移動し、また、押し出し板h5が後退した場
合には、コイルスプリンブs7の付勢力により、押し出
し板h5に従って組成点Pの方向と反対方向に移動する
ことになる。従って、マンドレル支持装置Sも組成点P
方向に往復動することができることになる。
【0047】上述したようなマンドレル支持装置S及び
移動装置H等を有するブレイダーBRの作動について説
明する。図11と同様のブレイダーBRのマンドレル移
動装置Mの概略拡大平面図である図5に二点鎖線で示さ
れているように、例えば、マンドレルmが、組成の開始
時の位置にある場合には、マンドレルmのマンドレル支
持装置S側端部m”は、扇型移動部材b17が実線で示
されている最上位に位置している場合の扇型移動部材b
17の先端部と、扇型移動部材b17が二点鎖線で示さ
れている最下位に位置している場合の扇型移動部材b1
7の先端部とを結ぶ線Lと扇型移動部材b17の移動軌
跡内に存在することになる。このような場合には、上述
したように、線Lと扇型移動部材b17の移動軌跡内に
位置するマンドレルmの端部m”に組成を行うことがで
きない。
【0048】このような場合には、水平移動枠b1のス
トッパーb1”が機台Fmに当接して、水平移動枠b1
がその移動を停止した後も、更に、正逆回転可能なモー
ターb6を適宜駆動させることによりピニオンb7を回
転駆動し、ピニオンb7と螺合しているラックb5を、
コイルスプリングh4に抗して組成点P方向に移動させ
ると、ラック板h3に取着された押し出し板h5が、押
し出し板h5の先端部に当接している支持装置Sのブラ
ケットs18を組成点P方向に移動させることになる。
このように、押し出し板h5がブラケットs18を押す
ことにより、ブラケットs18が取着された枠部材s5
が、コイルスプリンブs7に抗して、ガイドレールs2
に沿って組成点P方向に移動し、従って、マンドレルm
を把持しているマンドレル支持装置Sも組成点P方向に
往復動し、マンドレルmの端部m”を、線Lと扇型移動
部材b17の移動軌跡内から出すことができので、マン
ドレルmの端部m”にも組成を行うことができる。
【0049】マンドレルmの端部m”以外の、線Lと扇
型移動部材b17の移動軌跡に囲まれた領域外に位置す
るマンドレルmの周囲に組成を行う場合には、正逆回転
可能なモーターb6を適宜駆動させて、水平移動枠b1
のストッパーb1”が機台Fmに当接しない位置までラ
ックb5を組成点Pから離反する方向に移動させ、その
後、適宜、正逆回転可能なモーターb6を駆動してラッ
クb5を水平移動させることにより、コイルスプリング
h4を介してラック板h3に連結されている水平移動枠
b1を組成点P方向に接離自在に移動させるとともに、
図11を用いて説明したように、適宜、正逆回転可能な
モーターb9を駆動させて扇型移動部材b17を移動さ
せマンドレルmの位置を制御し組成を行う。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏するものである。
組成不可能なマンドレルの領域が無くなるので、不要に
マンドレルを長くしたり或いはマンドレル支持部材を延
長する必要がない。また、マンドレルを長くしたり或い
はマンドレル支持部材を延長したことによるマンドレル
の変動が抑制されて安定した組成を行うことができ、従
って、高品質の組成体を組成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はマンドレル支持装置の斜視図である。
【図2】図2はマンドレル支持装置の一部断面を含む側
面図である。
【図3】図3はマンドレル支持装置の移動装置の平面図
である。
【図4】図4はマンドレル支持装置の移動装置の側面図
である。
【図5】図5は本発明のブレイダーのマンドレル移動装
置の概略拡大平面図である。
【図6】図6はブレイダーの正面図である。
【図7】図7はブレイダーの側面図である。
【図8】図8は図7のI−I断面を含むボビンキャリヤ
ーを軌道に沿って走行させるための駆動装置の拡大正面
図である。
【図9】図9はボビンキャリヤーの正面図である。
【図10】図10はマンドレル装置の側面図である。
【図11】図11はマンドレル移動装置の概略拡大平面
図である。
【符号の説明】
BR・・・・・・・・・ブレイダー Bb・・・・・・・・・ブレイダー本体 Bm・・・・・・・・・マンドレル装置 C・・・・・・・・・・ボビンキャリヤー D・・・・・・・・・・駆動装置 Fm・・・・・・・・・機台 G・・・・・・・・・・糸条案内装置 H・・・・・・・・・・移動装置 M・・・・・・・・・・マンドレル移動装置 S・・・・・・・・・・マンドレル支持装置 U・・・・・・・・・・上板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンドレル支持装置を組成点方向に復帰可
    能に進出させる押圧手段を配設したことを特徴とするブ
    レイダー。
  2. 【請求項2】上記押圧手段が正逆回転可能なモーターに
    より回転されるピニオン及び該ピニオンと螺合するラッ
    ク板とからなることを特徴とする請求項1に記載のブレ
    イダー。
  3. 【請求項3】マンドレル支持装置にスライドブロックを
    取着するとともに、該スライドブロックと嵌合するガイ
    ドレールをマンドレル支持移動部材に配設したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のブレイダー。
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