JPH0721546Y2 - コロナ放電処理装置 - Google Patents

コロナ放電処理装置

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JPH0721546Y2
JPH0721546Y2 JP1991051167U JP5116791U JPH0721546Y2 JP H0721546 Y2 JPH0721546 Y2 JP H0721546Y2 JP 1991051167 U JP1991051167 U JP 1991051167U JP 5116791 U JP5116791 U JP 5116791U JP H0721546 Y2 JPH0721546 Y2 JP H0721546Y2
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JP
Japan
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electrode
corona
corona discharge
support base
electrode support
Prior art date
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JP1991051167U
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JPH04135937U (ja
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政徳 稲富
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Kasuga Denki Inc
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Kasuga Denki Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラスチック成型品等
の表面の水分濡れ性(親水性)や、印刷インク、接着
剤、塗料等の付着性などを高めるために、その表面をコ
ロナ放電により改質するコロナ放電処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として例えば特開昭
62−106934号公報に記載のものがあった。この
コロナ放電処理装置は、電極移動機構によりX・Yの水
平2方向及びZ方向(垂直方向)に移動できる1本の棒
状放電電極の先端部(下端部)を球体とし、その球面に
多数の溝や孔や突起を設け、コロナ放電の誘発性を良く
すると共に、その放電が放射状に生ずるようにしたもの
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この従来の装
置は、その装置自体複雑で高価なものになるばかりでな
く、処理しようとするプラスチック成型品が凹凸の多い
複雑な形状の場合には、1本の棒状放電電極の位置を水
平及び垂直に移動させながら、各部分毎に局部的に処理
を繰り返していかなければならず、プラスチック成型品
1個当たりの所要時間が長く、能率が非常に悪いのに加
え、棒状放電電極の移動操作に高度の技術を要し、しか
も形状の異なるプラスチック成型品に対する対応性も悪
く、処理コストが非常に高価になる問題があった。
【0004】本考案の目的は、プラスチック成型品が凹
凸の多い複雑な形状であっても、その多数個を、次から
次と連続して能率的にかつ凹凸部分の隅々までムラなく
コロナ放電処理できるコロナ放電処理装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によるコロナ放電
処理装置では、金属線材の一部をコイル状にして可撓性
をもたせると共に上下方向に伸縮性をもたせ、そのコイ
ル部13aから針状部を一体に垂下させた同じ長さの複
数本の可撓性電極子13を、モータ9により垂直軸8を
支点に水平回転される板状の電極支持台6の下面に、該
電極支持台6の回転中心からの距離を異ならせて垂設す
る。そして、これら可撓性電極子13の上端を電極支持
台6の上面において互いに電気接続すると共に、垂直軸
8を経由して高圧ケーブル15に接続する。
【0006】
【作用】電極支持台を回転させると、複数本の電極子
が、それぞれの先端からコロナ放電をシャワーのように
放射状に発生させながら、互いに間隔を保持したまま同
時に旋回し、複数個所から発生したコロナのシャワーが
同時に旋回移動するような様相を呈する。従って、プラ
スチック成型品の表面に対し、複数のコロナシャワーを
同時に浴びせることができると共に、その浴びせる面と
方向とを変化させることができる。
【0007】各電極子は可撓性を有しているため、それ
にプラスチック成型品の凸部が衝突すると、撓んで逃げ
ながらその凸部表面にコロナシャワーを浴びせ、また凹
部があると、その中に突入して凹部内面にコロナシャワ
ーを浴びせる。電極子の一部をコイル状にすると、可撓
性ばかりでなく伸縮性も有することになり、凹凸部の変
化に対する追従性が良くなる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。本実施例のコロナ放電処理装置は、その全
体が図1に示すように水平な架設板1の下側に装置され
ている。すなわち、この架設板1に固着されたネジ受ブ
ロック2に、高さ調整ネジ棒3が垂直に螺合され、該高
さ調整ネジ棒3の下端に碍子4が取り付けられている。
そして、この碍子4の下端に軸受部材5が固着され、更
に軸受部材5の下端に、板状の電極支持台6の上面中央
のプーリ7が、垂直軸8により回転自在に軸支されてい
る。かかる軸支により、電極支持台6は軸受部材5の下
側に水平に架設され、垂直軸8を中心に回転自在となっ
ている。
【0009】また、架設板1の下側には、モータ9が碍
子4とは別に図示しない手段により垂直に取り付けられ
ている。そして、該モータ9の出力軸10に固着した駆
動プーリ11と、電極支持台6のプーリ7との間にベル
ト12が掛け渡され、電極支持台6がモータ9によって
回転されるようになっている。
【0010】電極支持台6は例えば図2(底面図)に示
すような形状で、その下面には、同じ長さの複数本(図
の例では8本)の可撓性電極子13が円周方向に間隔を
おいて垂設されている。図3にそのうちの1本の構造を
示す。各電極子13は、1本の金属線材の一部をコイル
状にし、そのコイル部13aにおいて可撓性をもたせる
と共に、上下方向に伸縮性をもたせ、このコイル部13
aから針状部を一体に垂下させたものである。そして、
各電極子13は、そのコイル部13aの一端(上端)
を、電極支持台6に貫通させたボルト14で緊締して電
極支持台6の下面に固定されている。電極支持台13相
互は、その全て又は一部について、電極支持台6の回転
中心からの距離が異なる配置関係となっている。
【0011】全電極子13は、例えば次のような電気接
続構成により高電圧を印加される。図1において、金属
製の垂直軸8の上端に、高電圧電源(図示せず)からの
高圧ケーブル15の先端が接続されている。この垂直軸
8は、プーリ7と共に電極支持台6の上面中央に固着さ
れた金属円板16と一体になっている。図2に示すよう
に、この金属円板16と一本の電極子13のボルト14
とがコード17により接続され、また該1本の電極子1
3のボルト14から隣接する電極子13のボルト14
へ、更にそれから次の電極子13のボルト14へと順次
にコード18により接続されている。従って、高電圧電
源をオンにすると、全電極子13に一斉に高電圧が印加
される。
【0012】このように構成されたコロナ放電処理装置
に対し、処理しようとするプラスチック成型品19は、
電極子13の下方を通過するようにターンテーブル又は
コンベア20によって搬送される。ターンテーブル又は
コンベア20は、それ自体をアースするか、又はその下
側にアース板21を重合してあるため、全電極子13に
高電圧を印加すると、プラスチック成型品19の有無に
拘らず全電極子13の先端よりコロナ放電が生ずる。そ
して、電極子13は、電極支持台6が回転することによ
り旋回しながら下方に向かってシャワーのようにコロナ
放電を発生し続ける。
【0013】従って、電極子13の下方へ搬送されてき
たプラスチック成型品19は、複数個所から発生するコ
ロナシャワーを同時に浴びると共に、その複数のコロナ
シャワーが同時に旋回移動し、しかもプラスチック成型
品19自体も移動するので、コロナシャワー浴を受ける
面及び方向が複雑に変化することとなり、電極子13の
本数が少なくしかも間隔があっても、コロナ放電処理を
広い範囲にわたり緻密にかつ短時間に行える。
【0014】また、電極子13は可撓性及び伸縮性を有
するため、プラスチック成型品19が、図1に示すよう
に皿状でしかもその内部に凹部と凸部とがあるような複
雑な形状であっても、電極子13とプラスチック成型品
19とが衝突するような高さ関係にしておけば、電極子
13はプラスチック成型品の凸部に衝突したときは、撓
むか収縮して逃げながらその凸部表面にコロナシャワー
を浴びせ、また凹部があると、その中に突入して凹部内
面にコロナシャワーを浴びせる。従って、凹凸部の隅々
までもコロナ放電処理できる。
【0015】以上、本考案の一実施例を説明したが、本
考案はこれに限られるものではない。すなわち、電極支
持台6を回転させる機構は、ギヤーを用いたもの、又は
モータに直結した構造、更にモータ以外の他の駆動手段
によるものでも良い。また、電極子13と高電圧電源と
の接続も、コードによらない電気接続構成を採ることが
できる。更に、電極支持台6を垂直又は斜めに支承して
電極子13から水平又は斜め方向にコロナ放電を発生さ
せれば、プラスチック成型品を側方からコロナ放電処理
できる。電極子13の一部を上記のようにコイル状にし
た場合には、可撓性と伸縮性の両方をもたせることがで
きるが、可撓性のみをもたせたものであっても構わな
い。
【0016】
【考案の効果】本考案によれば次のような効果がある。 電極支持台を水平回転させると、複数本の電極子
が、その針状部の先端(下端)からコロナ放電をシャワ
ーのように放射状に発生させながら、互いに間隔を保持
したまま水平旋回し、複数箇所から発生したコロナシャ
ワーが同時に旋回移動するような様相を呈するので、被
処理物の表面に対し、複数のコロナシャワーを同時にし
かも繰り返し浴びせることができると共に、その浴びせ
る面と方向とを変化させることができるので、ムラなく
均一にコロナ処理できる。 各電極子の先端部は針状になっているので、被処理
物との距離を大きくとることができるとともに、緻密な
コロナ処理ができる。 各電極子はその先端部が針状でも、コイル部により
可撓性と上下方向の伸縮性をもっているので、被処理物
に凹凸があってこれに衝突しても、その凹凸部の移動に
伴い撓むか収縮して逃げながらコロナシャワーを浴びせ
続けるので、被処理物に凹凸があってもその凹凸表面も
ムラなくしかも傷つけることなくコロナ処理ができる。 被処理物に凹部がある場合、その凹部内に電極子の
針状の先端部を自動的に出し入れすることができるの
で、凹部内面でもアース電極を使用することなくコロナ
処理が可能である。 複数本の電極子を、電極支持台の回転中心からの距
離を異ならせて垂設して電極支持台の回転により水平旋
回させるので、電極子の本数が少なくても全体のコロナ
処理面積を広く確保できる。 各電極子は金属線材の一部のみをコイル状にしたも
ので、その単価が安く、また同じ長さの複数本の電極子
を電極支持台の下面に垂設して、これらを電極支持台の
上面で互いに電気接続するとともに、電極支持台の垂直
軸を経由して高圧ケーブルと電気接続した単純な構造で
あるため、製造及び電気配線が容易で、安価に提供でき
る。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のコロナ放電処理装置の一部
を省略した正面図である。
【図2】同装置の電極支持台の一部切欠下面図である。
【図3】同電極支持台に支持された電極子とその支持構
造を示す斜視図である。
【符号の説明】
6 電極支持台 9 モータ 13 電極子 13a コイル部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属線材の一部をコイル状にして可撓性を
    もたせると共に上下方向に伸縮性をもたせ、そのコイル
    部13aから針状部を一体に垂下させた同じ長さの複数
    本の可撓性電極子13を、モータ9により垂直軸8を支
    点に水平回転される板状の電極支持台6の下面に、該電
    極支持台6の回転中心からの距離を異ならせて垂設し、
    これら可撓性電極子13の上端を電極支持台6の上面に
    おいて互いに電気接続すると共に、前記垂直軸8を経由
    して高圧ケーブル15に接続したことを特徴とするコロ
    ナ放電処理装置。
JP1991051167U 1991-06-07 1991-06-07 コロナ放電処理装置 Expired - Lifetime JPH0721546Y2 (ja)

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JP1991051167U JPH0721546Y2 (ja) 1991-06-07 1991-06-07 コロナ放電処理装置

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JPH04135937U JPH04135937U (ja) 1992-12-17
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4555262B2 (ja) * 2006-07-13 2010-09-29 春日電機株式会社 コロナ表面処理装置
EP2384096A3 (de) * 2010-04-30 2014-03-12 tantec Oberflächenbehandlung GmbH Rotationskopf für eine Vorrichtung zur Coronabehandlung von Oberflächen
WO2012090550A1 (ja) * 2010-12-28 2012-07-05 株式会社コガネイ イオン発生装置
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JPH0231835A (ja) * 1988-07-19 1990-02-01 Nippon Paint Co Ltd コロナ放電処理装置

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