JPH07215155A - 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法 - Google Patents

自動車用エアバッグドアの構造およびその製法

Info

Publication number
JPH07215155A
JPH07215155A JP6026258A JP2625894A JPH07215155A JP H07215155 A JPH07215155 A JP H07215155A JP 6026258 A JP6026258 A JP 6026258A JP 2625894 A JP2625894 A JP 2625894A JP H07215155 A JPH07215155 A JP H07215155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
air bag
airbag
hollow
side member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6026258A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
裕明 鈴木
Kentaro Iwanaga
健太郎 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP6026258A priority Critical patent/JPH07215155A/ja
Publication of JPH07215155A publication Critical patent/JPH07215155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄肉の開裂部を有する新規なエアバッグドア
の構造、およびかかるエアバッグドアを効率的かつ精度
よく、しかも経済的に得る。 【構成】 エアバッグ展開時の膨張圧力によって車室側
部材10に設けられた開裂部17が破断してドア部16
が開放されるように構成されたエアバッグドア構造にお
いて、エアバッグドアの開裂線が、車室側部材の成形時
に、前記ドア開裂線に沿って形成された突条部15内に
高圧ガスを注入して設けられた中空脆弱部よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用エアバッグド
ア構造およびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車内の乗員を衝突時の衝撃から安全
に保護するために、たとえば助手席側にあっては前面の
車室側部材(インストルメントパネル)内にエアバッグ
装置が設けられる。その例を図8に示す。図中の符号4
0は車室側部材、41はエアバッグ装置である。車室側
部材40の所定位置にはエアバッグ装置41のための開
口部42が設けられ、平時においてはこの開口部42は
車室側部材40と同種の外観を有するエアバッグドア4
3によって覆われている。このエアバッグドア43は、
図9に示すように、合成樹脂の射出成形品などからな
り、裏面側に設けられた開裂部44によってドア部45
の形状が区画されている。符号46は前記エアバッグド
ア43の一端に一体に設けられた樹脂製ヒンジである。
開裂部44は、エアバッグドア裏面側から断面V字形の
溝を設けて薄肉に形成されており、車両が衝突などによ
って大きな衝撃を受けた時には、図10に示すように、
前記エアバッグ装置41のエアバッグ47が膨張しその
圧力によって前記開裂部44が破断し、エアバッグドア
43のドア部45が開放してエアバッグ47が車室内に
展開する。
【0003】しかるに、かかる構造のエアバッグドアを
成形する場合においては、前記薄肉の開裂部を規定する
突状の型部分で溶融樹脂材料の流動性が妨げられるの
で、成形不良を生じやすいという問題があった。この問
題を解決するために、従来では、成形型キャビティ内へ
の樹脂材料の充填圧力を高めたり、あるいはゲートの数
を増やすなどしているが、樹脂材料の充填圧力を高める
ためには、成形機の能力を上げなければならず、設備的
にコスト高となる嫌いがある。また、ゲート数を増加す
れば、ゲート部分を加工処理するための工数が増すだけ
でなく、ゲートの位置によっては製品の外観を損ねると
いう問題も生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
このような問題点に鑑み提案されたものであって、薄肉
の開裂部を有する新規なエアバッグドアの構造、および
かかるエアバッグドアを効率的にかつ精度よく、しかも
経済的に得るための製法を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
エアバッグ展開時の膨張圧力によって車室側部材に設け
られた開裂部が破断してドア部が開放されるように構成
されたエアバッグドア構造において、前記開裂部が前記
車室側部材の開裂線に沿って形成された中空脆弱部より
なることを特徴とする自動車のエアバッグドア構造に係
る。
【0006】さらにこの発明は、成形型に溶融樹脂を充
填して車室側部材を成形しつつ該車室側部材の裏面側に
ドア開裂線に沿って突条部を一体に成形する工程と、前
記車室側部材の成形時に高圧ガスを注入して前記突条部
に沿って該高圧ガスによる中空部を形成する工程を含む
ことを特徴とする自動車用エアバッグドアの製法に係
る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例であるエアバッグド
アの構造を示す断面図、図2はそのエアバッグドアを裏
面から見た斜視図、図3は図1に示したエアバッグドア
が開放した状態を示す断面図、図4はこの発明の他の例
を示す断面図、図5ないし図7はこの発明の製法の一例
を示したもので、図5は成形型における溶融樹脂材料の
充填状態を示す断面図、図6は同じく成形型における高
圧ガスの注入状態を示す断面図、図7は中空部に突部が
形成された状態を示す断面図である。
【0008】図1に示したように、この発明構造は、自
動車のインストルメントパネル等の車室側部材10の所
定位置に形成されたエアバッグドア11に設けられてい
る。このエアバッグドア11は、車室側部材10の裏側
に装着されたエアバッグ装置13のエアバッグ収容部1
4の上部に取り付けられて、その開口部18を覆ってい
る。符号12はヒンジ部である。
【0009】このエアバッグドア11は、図2に示すよ
うに、合成樹脂の射出成形品よりなり、一端にヒンジ部
12が一体に形成されている。エアバッグドアを構成す
る樹脂材料としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーやポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリス
チレン系熱可塑性エラストマーなどのエラストマーのほ
か、ポリカーボネートとABS樹脂またはPBT樹脂な
どとのアロイ材などが好適に用いられる。なお、図示は
省略するが、前記エアバッグドア11の表面に合成樹脂
シート材などからなる表皮を一体に形成してもよい。
【0010】エアバッグドア11の裏面側には突条部1
5が設けられている。この突条部15は、エアバッグの
膨張の際にその圧力によって開放されるドア部16の開
裂線に沿って突出しており、内部に開裂部17が形成さ
れている。開裂部17は前記突条部15に沿って形成さ
れた中空の脆弱部よりなる。中空脆弱部よりなる開裂部
17は薄肉であるため、当該開裂部17の強度は他のド
ア一般部より低いものとなる。したがって、エアバッグ
の膨張の際には、図3に示されるように、前記開裂部1
7が速やかに破断する。そして、ドア部16を確実に開
放させて、エアバッグ装置13内のエアバッグBを安全
かつ確実に車内に展開させることができる。
【0011】図4はこの発明構造の他の例である。図中
の符号20は車室側部材、21はエアバッグドア、22
はヒンジ部、23はエアバッグ装置,24はエアバッグ
収容部、Bはエアバッグである。また、符号25はエア
バッグドア21に設けられた突条部、26はドア部、2
7は開裂部である。ここで示されるエアバッグドア21
の開裂部27は、中空脆弱部の空間部の断面形状が、ド
ア部26の内面側方向に突部28を有する略長孔形状に
形成されている。それによって、前記中空脆弱部による
薄肉部分がドア部26の表面近辺に幅広く形成され、前
記開裂部27の破断およびドア部26の開放が一層確実
となる。
【0012】図5ないし図7は、図4に示したエアバッ
グドア構造の製法について示したものである。この発明
の構造を有するエアバッグドアの製法としては公知の射
出成形が好ましく、突条部を成形する工程と前記突条部
に中空部を形成する工程とを含んでいる。なお、図中の
符号30は射出成形型、31はコア型、32はキャビテ
ィ型である。
【0013】まず、突条部を成形する工程について説明
する。図5に示されるように、エアバッグドアの成形型
30はコア型31とキャビティ型32より構成され、コ
ア型31の型面33には、エアバッグドア部の開裂線に
沿って溝部34が設けられている。この溝部34は図4
に示したエアバッグドア21に開裂部27のための突条
部25を形成するためのものである。図の符号35はゲ
ート部を表す。
【0014】一方、キャビティ型32には、コア型31
の溝部34に対応する位置の内側にヒーター36が設け
られている。このヒーター36は、前記溝部34の内面
側の型部分を温めることによって、キャビティ型内の該
部分に充填される樹脂材料を他の部分より長く溶融状態
に保たせるためのものである。本実施例において、この
ヒーター36の温度は約40〜150℃に設定される。
望ましくは80℃以上である。それによって、溝部34
内面側の溶融樹脂材料の流動性を高く保ち、次の工程に
よって型内に注入される高圧ガスGの流通方向がコント
ロールされる。
【0015】すなわち、ゲート部35から注入された溶
融樹脂材料Pは、図5のように、他の一般部に比し大き
い断面積を有し流動しやすい溝部34を経て型内に所定
量充填される。
【0016】所定量の溶融樹脂材料Pがゲート部35か
ら型内に充填された後またはその完了前に、前記ゲート
部35から高圧ガスGが注入されて中空部が形成され
る。なお、このようなガスの注入による中空部の形成は
いわゆるガスインジェクション成形として公知である。
高圧ガスGには窒素などの不活性ガスが好ましく用いら
れ、樹脂材料Pの種類やその粘度などに応じて適宜の圧
力および流量に設定される。
【0017】前記樹脂材料Pが充填された成形型30の
溝部34に対応する成形品部分は他の一般部と比較して
厚肉に形成されることになり、そのため、該部分に充填
された溶融樹脂はその溶融状態が他の一般部より長く続
く。従って、前記ゲート部35から注入された高圧ガス
Gは溶融状態で流動性の高い溝部34内の樹脂P内を流
通し、図6のように、当該溝部34部分に中空部を形成
する。
【0018】さらに、この実施例では、キャビティ型3
2に、前記溝部34より内面側の型部分を加熱するヒー
ター36が設けられているので、該部分に充填されてい
る溶融樹脂P1は、溝部34内の溶融樹脂材料P2と比
較して流動性が高い。そのため、図6から理解されるよ
うに、溝部34内に注入された高圧ガスGの流れは流動
性の高い樹脂方向へとコントロールされ、エアバッグド
ア内側方向に向かって移動する。そして、図7のよう
に、中空脆弱部の空間部分の断面形状にドア部26の内
面方向への突部28を形成する。
【0019】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、エアバッグドア裏面に薄肉の開裂部を形成する
ために、成形型面に突部を設ける必要がないので、溶融
樹脂の流動性が保たれ効率的で精度の高い製品を得るこ
とができる。また、従来のように、溶融樹脂の充填圧力
を高めたり、成形型のゲート数を増やすなどの必要もな
いので、設備的にも工程的にも極めて経済的かつ有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるエアバッグドアの構
造を示す断面図である。
【図2】そのエアバッグドアを裏面から見た斜視図であ
る。
【図3】図1に示したエアバッグドアが開放した状態を
示す断面図である。
【図4】この発明の他の例を示す断面図である。
【図5】成形型における溶融樹脂材料の充填状態を示す
断面図である。
【図6】同じく成形型における高圧ガスの注入状態を示
す断面図である。
【図7】中空部に突部が形成された状態を示す断面図で
ある。
【図8】一般的なエアバッグドア構造を示す断面図であ
る。
【図9】そのエアバッグドアを裏面から見た斜視図であ
る。
【図10】図8のエアバッグドアが開放した状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 車室側部材 11 エアバッグドア 12 ヒンジ部 15 突条部 16 ドア部 17 開裂部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ展開時の膨張圧力によって車
    室側部材に設けられた開裂部が破断してドア部が開放さ
    れるように構成されたエアバッグドア構造において、 前記開裂部が前記車室側部材の開裂線に沿って形成され
    た中空脆弱部よりなることを特徴とする自動車用エアバ
    ッグドアの構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記中空脆弱部が開
    裂線に沿って形成された突条部内に形成された自動車用
    エアバッグドアの構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記中空脆
    弱部の空間部形状がドア部内面側方向への突部を有する
    自動車用エアバッグドアの構造。
  4. 【請求項4】 成形型に溶融樹脂を充填して車室側部材
    を成形しつつ該車室側部材の裏面側にドア開裂線に沿っ
    て突条部を一体に成形する工程と、 前記車室側部材の成形時に高圧ガスを注入して前記突条
    部に沿って該高圧ガスによる中空部を形成する工程を含
    むことを特徴とする自動車用エアバッグドアの製法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記高圧ガスの注入
    による中空部の形成時に、前記成形型におけるドア開裂
    部内面側の型部分を加熱して前記中空部の空間形状がド
    ア部内面側方向への突部を有するようにした自動車用エ
    アバッグドアの製法。
JP6026258A 1994-01-28 1994-01-28 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法 Pending JPH07215155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6026258A JPH07215155A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6026258A JPH07215155A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07215155A true JPH07215155A (ja) 1995-08-15

Family

ID=12188245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6026258A Pending JPH07215155A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07215155A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6113131A (en) Instrument panel
US5947511A (en) Integrally molded air-bag cover article and method of making the same
US6296802B1 (en) Method and apparatus of making air bag cover having a visually perceptible tear seam
JPH07156737A (ja) 車室側部材一体エアバッグドアの構造およびその製造方法
JP2936010B2 (ja) 自動車のエアバック展開開口部の構造およびその製法
US20090152752A1 (en) Method of Forming Crash Panel for Vehicles
JPH07215155A (ja) 自動車用エアバッグドアの構造およびその製法
JPH07246900A (ja) 自動車用エアバッグドアの構造
JP3428402B2 (ja) エアバッグドア部を有する車両用内装部材及びその成形方法
JPH10203287A (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法
JP3933021B2 (ja) 自動車用内装材及びその製造方法
US20060267312A1 (en) Airbag cover and method for producing airbag cover
JPH11227542A (ja) 車両内装品用表皮及びエアバッグドア構造
JP3544027B2 (ja) エアバッグドア部を有する車室側部材の構造およびその製法
JPH09300400A (ja) エアバッグドア部を一体に有する車室側部材の製造方法
JP3616428B2 (ja) エアバッグドア部を有する車室側部材の構造およびその製法
JPH1178751A (ja) エアバッグ装置のエアバッグドア
JP3042981B2 (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルおよびその製法
JPH07267035A (ja) 自動車用エアバッグドアの製法
JP3879611B2 (ja) 自動車内装品本体の製造方法
JP3894985B2 (ja) エアバッグドア部を有する車室側部材およびその製法
JPH07108540B2 (ja) 樹脂成形品の製造方法
JP2023144185A (ja) エアーバッグリッドの製造方法
JPH1086702A (ja) エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法
JP2002225663A (ja) インストルメントパネル及びその製造方法