JPH07214182A - 部分波付け可撓管の製造方法及び装置 - Google Patents

部分波付け可撓管の製造方法及び装置

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JPH07214182A
JPH07214182A JP2343494A JP2343494A JPH07214182A JP H07214182 A JPH07214182 A JP H07214182A JP 2343494 A JP2343494 A JP 2343494A JP 2343494 A JP2343494 A JP 2343494A JP H07214182 A JPH07214182 A JP H07214182A
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茂雄 松原
達博 ▲つたえ▼
Tatsuhiro Tsutae
Kazunari Nakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属管を連続的に送管しながらその外周面に
おける所定の位置の所定の範囲にのみ環状や螺旋状の溝
を形成して部分的に波付けされた部分波付け可撓管を効
率良く製造する。 【構成】 加工すべき金属管5の軸心を中心として回転
せしめられるハウジング1内に回転自在に装着されてお
り金属管5の外周面を押圧せしめる凸条2aを孔の内周面
に有しているダイス2を、金属管5を送管しながらその
送管距離を検出して金属管5が加工される位置に送管さ
れたことを検出するとその検出結果を受けてダイス2の
凸条2aがハウジング1の回転に伴って金属管5の外周面
を押圧しながら転動して波付け加工を行う加工位置に位
置するように、また金属管5が加工されない位置に送管
されたことを検出するとこの検出結果を受けてダイス2
の凸条2aが金属管5の外周面に当接しない非加工位置に
位置するように、それぞれ変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管を連続的に送管
しながらその外周面における所定の位置の所定の範囲に
のみ環状や螺旋状の溝を形成して部分的に波付けを行う
ことのできる部分波付け可撓管の製造方法及びこの方法
を実施するために好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒状の金属管の外周面に、環状の溝を
この管の長手方向と直交して平行に形成されている環状
平行波付け可撓管や、螺線状の溝を形成された螺線状波
付け可撓管は、スプリンクラーの巻出し管,水道用埋設
管,水道やガスの屋内配管,ケーブル等の被覆用管等に
広く利用されている。
【0003】従来、前記した如き波付け可撓管を製造す
るには、特公昭49−43069号公報に開示されてい
る装置に代表される如く、回転自在に構成されているハ
ウジングに装着されているダイスホルダと、このダイス
ホルダに軸受を介して内嵌されており内周面に金属管の
外周面を押圧する凸条を形成されているダイスとを備え
ている装置が利用されていた。この装置には、ハウジン
グの回転中心に対してダイスの内周円が偏心した状態を
成すようにダイスホルダの位置を調整するための調整ネ
ジが設けられている。そして波付け可撓管を製造するに
は、製造すべき波付け可撓管の溝深さ,溝ピッチ,環状
溝か螺線状溝か,加工すべき金属管の外径等の条件に対
応するダイスを選定し、この選定したダイスを軸受を介
してハウジングに装着されているダイスホルダに内嵌す
ると共に前記条件に対応するダイスの内周円の偏心の程
度(以下、ダイスの偏心量と言うことがある)を調整ネ
ジで調整して後、所定の速度で金属管をダイスの内周円
内に連続的に送りながらハウジングを回転させるのであ
る。
【0004】ここで、環状の溝を形成する過程について
簡単に説明する。環状の溝を形成するためには、図6の
断面説明図に示す如くダイス2の凸条2aが金属管5の送
管方向(矢印で示す)に対して直角より傾斜した状態、
例えば螺線状の凸条2aを形成されたダイス2をその軸心
が金属管5の送管方向と平行で且つ所定の偏心量となる
状態に、ダイス2を装着し、金属管5を送管しながらそ
の金属管5の軸心を中心にハウジングを回転させる。
【0005】このようにして波付け加工が開始された時
に、ダイス2の凸条2aの金属管5を押圧している点Qが
図7(イ)に示す位置であるとする。この状態からハウジ
ングが90度回転すると、ダイス2がダイスホルダ3に
対して転動しながら回転してダイス2の凸条2aが金属管
5を押圧している点は同図(ロ)に示すQ1位置に移動す
るのであり、このとき円弧QQ1の長さは金属管5の円
周長の1/4に等しいのである。このようにダイス2が
ダイスホルダ3に対して転動しながらハウジングが更に
回転すると、ダイス2の凸条2aが金属管5を押圧してい
る点は同図(ロ)〜(ホ)に示す点Q1→Q2→Q3→Q4に順
次移動して行き、ハウジングが1回転して金属管5の外
周面に1本の環状溝が形成される。このとき、ダイス2
は1回転するのではなく図7(ホ)に示す如く金属管5の
円周長に略等しい円弧QQ4だけ回転するのである。そ
して、未だ金属管5に当接していない凸条2aの円弧Q4
Qの部分は、ハウジングが更に回転するのに伴って既に
形成された金属管5の溝に沿って移動するだけであり、
ダイス2の凸条2a上の点Qが再び金属管5を押圧せしめ
る位置までハウジングが回転せしめられるとこの回転数
に要する時間内に送管される金属管5の距離と同等のピ
ッチで前記形成された溝の隣りに新たに溝の形成が開始
されるのである。
【0006】また、螺線状の溝を形成する課程は、加工
すべき金属管5の送管方向に垂直な面に沿って環状の凸
条2aを内周面に形成されているダイス2をその軸心が金
属管5の送管方向と平行で且つ偏心した状態にハウジン
グに装着し、金属管5を送管しながら金属管5の軸心を
中心にハウジングを回転させれば、ハウジングの回転に
伴ってダイス2の凸条2aが金属管5の外周面を押圧して
いる点は、金属管5が送管されるに従って金属管5の送
管方向と平行に移動するので、ハウジングが1回転する
間に金属管5が送管される距離と同等のピッチで螺線状
の溝が形成されるのである。
【0007】このようにして製造された波付け可撓管
は、全長に亘って環状溝又は螺線状溝が形成されている
ので、全長に亘って可撓性を有することになる。しかる
に、前記したスプリンクラー巻出し管,水道用配管,屋
内配管等に使用される波付け可撓管は、所定の場所のみ
が屈曲できるように成形されていれば良く、この屈曲す
べき部分を除いた部分が可撓性を有していると、施工時
に必要以上の伸びを生じて取扱いが面倒で施工効率が低
下するという欠点があり、屈曲させたり長さを調整させ
るべき部分のみが可撓性を有している波付け可撓管、す
なわち軸方向の所定の位置に所定の範囲のみに環状溝や
螺線状溝を形成された部分波付け可撓管が要求されるよ
うになってきた。
【0008】しかしながら、前記した如き装置を使用し
て部分波付け可撓管を製造しようとすると、外周面に溝
が形成される位置に金属管が送られてきたときに金属管
の送り及びハウジングの回転を停止し、ダイスの凸条で
所定の深さの溝を金属管の外周面に形成できるように調
整ネジによりダイスホルダを変位させてダイスの偏心量
を調整した後、ハウジングの回転及び金属管の送りを再
開して所定の距離だけ金属管を送って波付けを行った後
に、ハウジングの回転及び金属管の送りを停止してダイ
スの凸条が金属管に当接しないように調整ネジによりダ
イスホルダを変位させてダイスの偏心量を調整して再び
ハウジングの回転及び金属管の送りを再開しなければな
らないのであるが、ハウジングはかなりの高速で回転し
ていてしかもその慣性力が大きいので直ちにその回転を
停止させることができず、また金属管の送りも直ちに停
止できないために、金属管の所望の位置に部分波付けを
行うことができないという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、連続的に送管される金属管の外周面
にその軸方向の所定の位置に所定の範囲にのみ環状や螺
線状の溝を形成する作業を金属管の送りを停止すること
なく行うことができ、効率的に且つ均一な深さの溝を形
成することのできる部分波付け可撓管の製造方法及びこ
の方法を実施するために好適な装置を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる課題
を解決すべく種々検討した結果、加工すべき金属管の軸
心を中心として回転せしめられるハウジング内に回転自
在に装着されており該金属管の外周面を押圧せしめる凸
条を孔の内周面に有しているダイスを、金属管を送管し
ながらその送管距離を検出して金属管が加工される位置
に送管されたことを検出するとその検出結果を受けて該
ダイスの凸条が前記ハウジングの回転に伴って送管され
ている金属管の外周面を押圧しながら転動して波付け加
工を行う加工位置に位置するように、また金属管が加工
されない位置に送管されたことを検出するとこの検出結
果を受けて該ダイスの凸条が送管されている金属管の外
周面に当接しない非加工位置に位置するように、それぞ
れ変位させれば、金属管を連続的に送管しながら所望の
位置に所望の範囲にのみ部分的に波付け加工を行うこと
ができることを究明して本発明を完成したのである。
【0011】更に、連続的に送管される加工すべき金属
管の軸心を中心に回転せしめられるハウジングと、該ハ
ウジングにダイスホルダを介して回転自在に装着されて
おり且つ内周面に金属管の外周面を押圧せしめる凸条を
有する孔が形成されているダイスと、金属管の送管距離
を検出せしめる送管距離検出器と、該送管距離検出器の
検出結果を受けて該ダイスの凸条が金属管の外周面を押
圧せしめる加工位置又は金属管の外周面に当接しない非
加工位置に該ダイスを変位せしめるダイス変位機構とを
備えた装置を使用すれば、前記方法を確実に実施するこ
とができしかも形成された波の溝を加工位置と非加工位
置との境界部分における不均一な深さの範囲が非常に狭
く外観に優れた部分波付け可撓管を製造することができ
ることを究明して本発明を完成したのである。
【0012】以下、図面により本発明方法を実施するに
好適な本発明装置について詳細に説明しながら本発明方
法について詳細に説明する。図1は本発明装置の1実施
例の要部の概略を示す側断面説明図、図2は図1の説明
用概略正面図、図3は本発明装置の他の実施例の要部の
概略を示す側断面説明図、図4は図3の説明用概略正面
図、図5は図3におけるX−X線断面説明図である。
【0013】本発明装置は、その内部に送管せしめられ
る金属管5の軸心を中心に回転せしめられるハウジング
1を備えており、このハウジング1は図示しないが電動
機等の駆動源の出力軸の回転をスプロケットやプーリに
掛け渡されたチェーンやベルト,歯車の噛合い等の伝動
機構を介して回転せしめられる。このハウジング1の回
転中心は前記した如く送管せしめられる金属管5の軸心
と合致せしめられているので、金属管5の軸心をこのハ
ウジング1の回転中心に合致させて案内するために、図
示したように単なる筒状部材から成るようなガイド部材
6が通常設けられるが、このガイド部材6が例えば円周
方向に複数に分割されていて案内部の径を調節せしめる
調節機構を有していることが種々の径の金属管5に対応
することができて好ましい。
【0014】このハウジング1には、加工すべき金属管
5の外周面を押圧せしめる凸条2aを内周面に有する孔が
形成されているダイス2が、ダイスホルダ3を介して回
転自在に装着されている。ダイス2の孔の内周面に形成
されている凸条2aは、金属管5に成形すべき波形状によ
り決定され、環状溝が平行を成す平行波を形成する場合
には螺線状に、また螺線状溝を成す螺線状波を形成する
場合には環状にそれぞれ形成されている。
【0015】ダイスホルダ3は、軸受の如き作用をな
し、ハウジング1の回転に関係なくダイス2が回転する
ように、内輪と外輪とが玉を介して係合されており、内
輪に前記ダイス2が内嵌されている。また図1に示した
実施例ではダイスホルダ3の外輪には直接又は外嵌され
たリングを介してダイス2の法線方向に支持材3aが延設
されていて、この支持材3aが雄ネジ又は雌ネジを形成さ
れたネジ部3bを有しハウジング1に穿設されている貫通
孔1aに移動自在に挿通されている。またダイスホルダ3
は、ハウジング1の回転中心線に垂直な面上を移動自在
に案内されており、図1及び2に示した実施例ではダイ
スホルダ3の外輪に平行な2本の案内軸3cが突出固定さ
れていると共にこれら2本の案内軸3c,3cがハウジング
1の貫通孔にそれぞれ挿通されており、図3〜5に示し
た実施例ではハウジング1内に平行に固定されているス
ライドガイド3d,3dとダイスホルダ3の外輪に平行な形
成されている2本の案内溝とが互いに摺動自在に係合さ
れている。
【0016】そして、ハウジング1の回転中心O1に対
するダイス2の孔の中心O2の偏心の程度、すなわちダ
イス2の偏心量δを調整するためのダイス変位機構4
が、ハウジング1に設けられており、このダイス変位機
構4は金属管5を送管しながら且つハウジング1が回転
している状態でダイス2を変位させ得るものであって、
駆動源41aの出力軸の回転により直接又は図3に示すベ
ルトとプーリの如き動力伝達手段を介して回転せしめら
れるネジ棒41bがその軸心をハウジング1の回転中心O1
と平行な状態にして設けられていると共にナット41cが
このネジ棒41bの軸心と平行な方向に移動自在に螺合さ
れている駆動部41と、ハウジング1と一体化されており
ハウジング1の回転と共にハウジング1の回転中心を中
心として回転せしめられる回転部42とから構成されてお
り、駆動部41と回転部42とは軸受43を介して係合されて
いる。
【0017】回転部42は、駆動部41のネジ棒41bの軸心
と平行な方向へのナット41cの移動と共に移動せしめら
れるチェンジナット42aと、このチェンジナット42aと係
合されておりチェンジナット42aの移動に伴って回転せ
しめられるチェンジナットスクリュー42bと、このチェ
ンジナットスクリュー42bの回転を伝動機構42cを介して
伝動されるネジ棒42dとを備えている。
【0018】すなわち、駆動部41と回転部42とは軸受43
を介して係合されているのであるが、この軸受43の外輪
には駆動部41のナット41cが、また内輪には回転部42の
チェンジナット42aがそれぞれ固定されており、駆動部4
1のナット41cの移動により回転部42のチェンジナット42
aが移動せしめられる構成をなしている。このチェンジ
ナット42aとチェンジナットスクリュー42bとは恰も確動
カムの如き関係を成しており、例えばチェンジナットス
クリュー42bの周面にピッチの非常に大きい溝条が形成
されていると共にチェンジナット42aにはその溝条に係
合する凸部が形成されている。前記伝動機構42cの態様
としては、例えば図1及び図3に示す如くチェンジナッ
トスクリュー42bの端部に平歯車が固定されており、こ
の平歯車と噛合する平歯車を固定されている軸の一端に
傘歯車が固定されている態様を示すことができる。更に
この態様においてはこの傘歯車と噛合する傘歯車により
前記したネジ棒42dが回転(図1の態様)又は移動(図
3の態様)せしめられ、図1の態様においてはこのネジ
棒42dのネジ部42daが前記したダイスホルダー3のハウ
ジング1に穿設されている貫通孔1aに移動自在に挿通さ
れている支持材3aのネジ部3bに螺合されており、また図
3の態様においては前記したダイスホルダー3に固定さ
れているネジ棒42dのネジ部が前記後者の傘歯車に螺設
されているネジ部に螺合されている。従ってネジ棒42d
は、図1の態様においては回転し、図3の態様において
は回転することなく移動する。
【0019】駆動源41aとしては、駆動部41が伝動機構4
2cを介してダイスホルダ3の支持材3aのネジ部3bと螺合
しているネジ部42daを有するネジ棒42dに回転力を伝え
る出力軸にハンドルを装着してこのハンドルを回転せし
めるのに人力を使用するように構成しても良いが、図2
に二点鎖線で示す如く非加工位置Bから同図に実線で示
す如く加工位置Aに,また加工位置Aから非加工位置B
にダイス2を変位させるときにダイス2の偏心量δを所
望の量だけ正確に且つ迅速に得るためにサーボモータを
利用することが好ましく、この場合回転部42が図1に示
す如く一つの場合には駆動部41の出力軸に直接ネジ棒41
bを固定された簡単な構造とすることができるが、回転
部42が図3に示す如く二つ以上存在する場合には駆動部
41の出力をネジ棒41bに伝達するのに動力伝達手段が必
要になるがダイス変位機構4の伝動機構42cにおけるネ
ジ棒42dを回転させるための負荷を小さくして関連する
部材として強度の小さいものを使用できる利点がある。
そして、いずれの場合でも後述する送管距離検出器より
の信号を受けてサーボモータが作動するように構成する
ことによってダイス2を変位させる時期を正確に得るこ
とができて好ましい。
【0020】そして、前記ダイス変位機構4を作動せし
める時期を検知すべく、加工すべき金属管5の送管距離
を検出する送管距離検出器が設置されている。この送管
距離検出器としては、図示しないが加工すべき金属管5
を送管するには通常ハウジング1の入側で金属管5の外
周面に回転駆動せしめられるロールを当接させてこのロ
ールとの摩擦抵抗によって金属管5を送管させる送管装
置が設けられているので、この送管装置のロールを回転
駆動せしめるモータの出力軸の回転数に比例してパルス
信号を発信する発信器や、送管される金属管5に当接せ
しめられて回転するコロの回転数に比例してパルス信号
を発信する発信器よりのパルス信号のカウントより金属
管5の送管距離を演算する装置を挙げることができる。
ここで、ダイス変位機構4の駆動部41に設けられた駆動
源41aとして前記した如くサーボモータが使用されてい
る場合には、このサーボモータに前記送管距離検出器の
発信器よりのパルス信号が送られて予め設定されている
量だけその出力軸を回転せしめられるように構成されて
いることが好ましい。またダイス変位機構4の駆動部41
に設けられた駆動源41aとして人力で回転せしめるハン
ドルが設けられている場合には、送管距離検出器に検出
された金属管5の送管距離を表示される表示部が設けら
れている。
【0021】
【作用】本発明方法を実施するには、先ずハウジング1
の回転中心O1にその軸心を合致せしめて加工すべき金
属管5を連続的に送管すると共にこの金属管5の送管距
離を送管距離検出器により連続的に検出する。そして、
金属管5の波付け加工される位置がダイス2の位置に送
管されたことが送管距離検出器により検出されると、こ
の検出結果を受けてダイス変位機構4を作動させてダイ
ス2を加工位置Aに変位させて、波付け加工を開始す
る。次いで、波付け加工が行われながら連続的に送管さ
れている金属管5が波付け加工される所望の距離だけ送
管されたことが送管距離検出器により検出されると、こ
の検出結果を受けてダイス変位機構4を作動させてダイ
ス2を加工位置Aから非加工位置Bに変位させる。この
ような作業を、送管されている金属管5の波付け加工さ
れる位置がダイス2の位置に送管される毎に繰り返し行
って、送管される金属管5の所望の位置に所望の範囲に
のみ部分的に波付け加工を行うのである。
【0022】かかる本発明方法を実施する操作を、前記
した装置を使用して行う場合について次に説明する。先
ず、金属管5に加工する波の種類に対応する凸条2aを有
する孔が形成されたダイス2をダイスホルダ3に内嵌す
る。すなわち、金属管5を平行波付け加工する場合には
螺旋状の凸条2aが形成されているダイス2を、また螺旋
状波付け加工する場合には環状の凸条2aが形成されてい
るダイス2をダイスホルダ3に内嵌する。そして、ハウ
ジング1の回転中心O1にその軸心を合致せしめて加工
すべき金属管5を連続的に送管すると共にハウジング1
を回転させる。このとき、ハウジング1に送管される金
属管5を案内せしめるガイド部材6が形成されている
と、金属管5の軸心とハウジング1の回転中心O1とを
確実に合致せしめることができ、更にガイド部材6がそ
の径を調節せしめる調節機構を有していると、種々の径
の金属管5に容易に対応して金属管5の軸心とハウジン
グ1の回転中心O1と確実に合致せしめることができ
る。
【0023】また、送管されている金属管5の送管距離
を送管距離検出器により連続的に検出する。そして、金
属管5の波付け加工される位置がダイス2の位置に送管
されたことが送管距離検出器により検出されると、この
検出結果を受けてダイス変位機構4の駆動源41aを作動
させてダイス2を非加工位置Bから加工位置Aに変位さ
せる。
【0024】ここで、図1及び図3に示す如き本発明装
置を使用した場合にはダイス変位機構4が以下に説明す
る如く作用する。ダイス変位機構4の駆動源41aである
サーボモータが送管距離検出器よりの信号を受けると、
駆動部41では予め設定されている分だけ出力軸が回転す
ると共にネジ棒41bが回転し、このネジ棒41bに螺合され
ているナット41cがネジ棒41bの軸方向と平行に移動す
る。また、回転部42では駆動部41のナット41cに軸受を
介して回転自在に設けられているチェンジナット42aが
駆動部41のナット41cと共に同一方向,同一距離だけ移
動し、このチェンジナット42aと係合しているチェンジ
ナットスクリュー42bがチェンジナット42aの移動量に比
例して回転し、このチェンジナットスクリュー42bの回
転が伝動機構42cを介して伝動されてネジ棒42dが回転又
は移動する。
【0025】ダイスホルダ3はハウジング1の回転中心
1に垂直な面上を2本の案内軸3c,3c又はスライドガ
イド3d,3dによってハウジング1内に移動自在に案内さ
れているので、ダイス変位機構4の回転部42のネジ棒42
dの回転又は移動により、ダイスホルダ3がハウジング
1の回転中心O1に垂直な面上を案内されてダイスホル
ダ3に内嵌されているダイス2が非加工位置Bから加工
位置Aに変位せしめられ、波付け加工が開始される。金
属管5が波付け加工される過程についての説明は、上記
従来技術の欄において述べた通りであるから省略する。
【0026】送管距離検出器により、ダイス2が加工位
置Aに位置してから所望の距離だけ金属管5が送管され
たことが検出されると、この検出結果を受けてダイス変
位機構4の駆動源41aが作動せしめられ、ダイス2は加
工位置Aから非加工位置Bに変位せしめられる。すなわ
ち、ダイス変位機構4の駆動源41aであるサーボモータ
が送管距離検出器よりの信号を受けると、ダイス2を非
加工位置Bから加工位置Aに変位させるときと逆方向に
且つ同等量だけダイス変位機構4の各構成部材が移動・
回転し、ダイス変位機構4の回転部42のネジ棒42dと螺
合している支持材3aを延設されているダイスホルダ3
が、ハウジング1の回転中心線に垂直な面上を案内され
てダイスホルダ3に内嵌されているダイス2が加工位置
Aから非加工位置Bにその偏心量δが小さくなるように
変位せしめられるのである。
【0027】このような操作は、加工すべき金属管5を
連続的に送管させながら行われ、送管される金属管5の
加工すべき位置について繰り返し行うことによって所望
の位置に所望の範囲にのみ波付け加工を行うことができ
るのである。
【0028】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明方法を実施
すると、必要な部分のみが可撓性を有しておりスプリン
クラー巻出し管,水道用配管,屋内配管等の施工時に効
率の良く施工することのできる部分波付け可撓管を、加
工すべき金属管を連続的に送管しながらその軸心方向に
おける所望の位置に所望の範囲にのみ波付け加工を行っ
て製造することができる。その結果、金属帯を管状に成
形する管成形ラインに続いて本発明装置を設置すること
ができ、生産効率に非常に優れている。そして、ダイス
ホルダに内嵌せしめるダイスを交換するだけで平行波と
螺旋状波とのいずれの波付け可撓管も製造することがで
きる。
【0029】また、ダイス変位機構の駆動源としてサー
ボモータを使用すれば、ダイスを加工位置から非加工位
置へ又は非加工位置から加工位置へ迅速に変位させるこ
とができるので波を構成する溝の深さの不均一な領域が
狭く、且つ送管距離検出器よりの信号を受けてからの応
答性に優れているので加工すべき金属管の軸心方向にお
ける正確な位置に波付け加工を行うことができ、更にダ
イスの偏心量をサーボモータの出力軸の回転量によって
精度良く制御することができ、製品価値の高い部分波付
け可撓管を製造することができる。
【0030】このように種々の効果を奏する本発明方法
及び本発明装置は、その工業的価値の非常に大きなもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部分波付け可撓管の製造装置の1
実施例の要部の概略を示す側面説明図である。
【図2】図1の説明用概略正面図である。
【図3】本発明に係る部分波付け可撓管の製造装置の他
の実施例の要部の概略を示す側断面説明図である。
【図4】図3の説明用概略正面図である。
【図5】図3におけるX−X線断面説明図である。
【図6】金属管に平行波付け加工する状態を示す断面説
明図である。
【図7】金属管が平行波付け加工される過程を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1a 貫通孔 2 ダイス 2a 凸条 3 ダイスホルダ 3a 支持材 3b ネジ部 3c 案内軸 3d スライドガイド 4 ダイス変位機構 41 駆動部 41a 駆動源 41b ネジ棒 41c ナット 42 回転部 42a チェンジナット 42b チェンジナットスクリュー 42c 伝動機構 42d ネジ棒 42da ネジ部 43 軸受 5 金属管 6 ガイド部材 A 加工位置 B 非加工位置 O1 金属管の軸心及びハウジングの回転中心 O2 ダイスの孔の中心 δ ダイスの偏心量 Q,Q1〜Q4 凸条の金属管を押圧している点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべき金属管(5)の軸心を中心とし
    て回転せしめられるハウジング(1)内に回転自在に装着
    されており該金属管(5)の外周面を押圧せしめる凸条(2
    a)を孔の内周面に有しているダイス(2)を、金属管(5)
    を送管しながらその送管距離を検出して金属管(5)が加
    工される位置に送管されたことを検出するとその検出結
    果を受けて該ダイス(2)の凸条(2a)が前記ハウジング
    (1)の回転に伴って送管されている金属管(5)の外周面
    を押圧しながら転動して波付け加工を行う加工位置(A)
    に位置するように、また金属管(5)が加工されない位置
    に送管されたことを検出するとこの検出結果を受けて該
    ダイス(2)の凸条(2a)が送管されている金属管(5)の外
    周面に当接しない非加工位置(B)に位置するように、そ
    れぞれ変位させることを特徴とする部分波付け可撓管の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 連続的に送管される加工すべき金属管
    (5)の軸心を中心に回転せしめられるハウジング(1)
    と、該ハウジング(1)にダイスホルダ(3)を介して回転
    自在に装着されており且つ内周面に金属管(5)の外周面
    を押圧せしめる凸条(2a)を有する孔が形成されているダ
    イス(2)と、金属管(5)の送管距離を検出せしめる送管
    距離検出器と、該送管距離検出器の検出結果を受けて該
    ダイス(2)の凸条(2a)が金属管(5)の外周面を押圧せし
    める加工位置(A)又は金属管(5)の外周面に当接しない
    非加工位置(B)に該ダイス(2)を変位せしめるダイス変
    位機構(4)とを備えていることを特徴とする部分波付け
    可撓管の製造装置。
  3. 【請求項3】 ダイス変位機構(4)の構造が、駆動源(4
    1a)を備えた駆動部(41)とハウジング(1)の回転と共に
    該ハウジング(1)の回転中心を中心として回転せしめら
    れる回転部(42)とが軸受を介して係合せしめられてお
    り、前者の駆動部(41)は駆動源(41a)の出力軸の回転を
    伝動されて回転せしめられるネジ棒(41b)にナット(41c)
    が移動自在に螺合されて成り、また後者の回転部(42)は
    該駆動部(41)のナット(41c)に軸受を介して装着されて
    いるチェンジナット(42a)と係合せしめられているチェ
    ンジナットスクリュー(42b)の回転を伝動機構(42c)を介
    して伝動されるネジ棒(42d)の回転又は移動により、ダ
    イスホルダ(3)を前記ハウジング(1)に対して変位せし
    める構成とされて成る請求項2に記載の部分波付け可撓
    管の製造装置。
  4. 【請求項4】 駆動源(41a)が、送管距離検出器よりの
    信号を受けて所望の量だけ出力軸を回転せしめるサーボ
    モータである請求項3に記載の部分波付け可撓管の製造
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101026456B1 (ko) * 2008-09-22 2011-04-01 주식회사 디 에스 아이 플렉시블튜브의 가공장치, 가공방법 및 플렉시블튜브
CN103084454A (zh) * 2013-02-01 2013-05-08 揭阳市兴财金属制品有限公司 一种自动滚牙机及对薄筒体工件定点同步自动滚牙加工的方法
JP2020146717A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 株式会社Ihi パイプベンダ

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