JPH07213788A - ドライクリーニング液の浄化装置 - Google Patents
ドライクリーニング液の浄化装置Info
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- JPH07213788A JPH07213788A JP6026114A JP2611494A JPH07213788A JP H07213788 A JPH07213788 A JP H07213788A JP 6026114 A JP6026114 A JP 6026114A JP 2611494 A JP2611494 A JP 2611494A JP H07213788 A JPH07213788 A JP H07213788A
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Landscapes
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライクリーニング機と、それに使用するド
ライクリーニング液の貯液槽との間のドライクリーニン
グ液の循環系統に浄化器を接続したドライクリーニング
液の浄化装置において、ドライクリーニング液を長期間
にわたり循環使用できるようにする。 【構成】 浄化器1が、循環系統Rからのドライクリー
ニング液の導入口6とそれへの導出口7とを有する本体
ケース2の中に、ドライクリーニング液が流通する捕集
カプセル3を取換え可能に内装して構成され、捕集カプ
セル3には、汚物微粒子の捕集材として、甲殻類の甲皮
の粉粒体11、天然ゼオライト12、多孔質セラミック
13、銀添着活性炭14のうち、少なくとも前記粉粒体
11が充填され、その粉粒体のキチンまたはキトサンの
汚物微粒子を凝集する作用によりドライクリーニング液
を浄化するようにした。
ライクリーニング液の貯液槽との間のドライクリーニン
グ液の循環系統に浄化器を接続したドライクリーニング
液の浄化装置において、ドライクリーニング液を長期間
にわたり循環使用できるようにする。 【構成】 浄化器1が、循環系統Rからのドライクリー
ニング液の導入口6とそれへの導出口7とを有する本体
ケース2の中に、ドライクリーニング液が流通する捕集
カプセル3を取換え可能に内装して構成され、捕集カプ
セル3には、汚物微粒子の捕集材として、甲殻類の甲皮
の粉粒体11、天然ゼオライト12、多孔質セラミック
13、銀添着活性炭14のうち、少なくとも前記粉粒体
11が充填され、その粉粒体のキチンまたはキトサンの
汚物微粒子を凝集する作用によりドライクリーニング液
を浄化するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衣服の洗濯を行うド
ライクリーニング機において使用されるドライクリーニ
ング液の浄化装置に関する。
ライクリーニング機において使用されるドライクリーニ
ング液の浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドライクリーニング液の浄化装置は、ド
ライクリーニング機に従属して装備されており、ドライ
クリーニング機では、ドライクリーニング液を貯液槽か
らポンプで汲み上げて洗濯槽に送り込み、回転ドラム内
に注いで洗濯物を回転ドラムとともにかき混ぜて洗濯さ
れるが、その際に汚れたドライクリーニング液を再び貯
液槽に戻す循環系統が構成され、この循環系統内に、
紙、不織布、発泡プラスチック等のフィルターを設ける
ことにより、フィルターによって液中の固形分をろ過
し、ドライクリーニング液の再利用を図っている。この
ようなドライクリーニング液としては、一般に狭い限定
された沸点範囲を有する石油ナフサ等が使用される。
ライクリーニング機に従属して装備されており、ドライ
クリーニング機では、ドライクリーニング液を貯液槽か
らポンプで汲み上げて洗濯槽に送り込み、回転ドラム内
に注いで洗濯物を回転ドラムとともにかき混ぜて洗濯さ
れるが、その際に汚れたドライクリーニング液を再び貯
液槽に戻す循環系統が構成され、この循環系統内に、
紙、不織布、発泡プラスチック等のフィルターを設ける
ことにより、フィルターによって液中の固形分をろ過
し、ドライクリーニング液の再利用を図っている。この
ようなドライクリーニング液としては、一般に狭い限定
された沸点範囲を有する石油ナフサ等が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のドライクリーニ
ング液の浄化装置によれば、上記のように洗濯物から遊
離された汚物微粒子を単なるシート状のフィルターによ
りろ過するものであったから、ドライクリーニング液が
繰り返し使用されると、フィルターの機能が早期に低下
し、ろ過が次第に困難になって微粒子がそのまま洗濯槽
に送られるという不都合が発生し、やがて、ドライクリ
ーニング液が汚濁して使用できなくなる。また、循環系
統中のフィルターも目詰まりを起こしやすくなり、目詰
まりのためにポンプによる圧送能力に不足を来たし、こ
のことによっても、ドライクリーニング液の使用期間が
低下する等の問題があった。
ング液の浄化装置によれば、上記のように洗濯物から遊
離された汚物微粒子を単なるシート状のフィルターによ
りろ過するものであったから、ドライクリーニング液が
繰り返し使用されると、フィルターの機能が早期に低下
し、ろ過が次第に困難になって微粒子がそのまま洗濯槽
に送られるという不都合が発生し、やがて、ドライクリ
ーニング液が汚濁して使用できなくなる。また、循環系
統中のフィルターも目詰まりを起こしやすくなり、目詰
まりのためにポンプによる圧送能力に不足を来たし、こ
のことによっても、ドライクリーニング液の使用期間が
低下する等の問題があった。
【0004】ドライクリーニング液の取換えには経済的
な負担が伴うばかりでなく、一般的に取り扱うドライク
リーニング液が低沸点の可燃性液であることから、汚濁
したからと言ってそれをむやみに水道に排出することは
できなく、廃棄処分に困難を来すという問題もあった。
な負担が伴うばかりでなく、一般的に取り扱うドライク
リーニング液が低沸点の可燃性液であることから、汚濁
したからと言ってそれをむやみに水道に排出することは
できなく、廃棄処分に困難を来すという問題もあった。
【0005】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
ドライクリーニング液からの汚物微粒子の捕集機能およ
び捕集容量が大きくなるために、ドライクリーニング液
を長期間にわたり有効に繰り返し循環使用できるドライ
クリーニング液の浄化装置を提供することを目的とし
た。
ドライクリーニング液からの汚物微粒子の捕集機能およ
び捕集容量が大きくなるために、ドライクリーニング液
を長期間にわたり有効に繰り返し循環使用できるドライ
クリーニング液の浄化装置を提供することを目的とし
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの発明は、ドライクリーニング機とそれに使用す
るドライクリーニング液の貯液槽との間に、ドライクリ
ーニング液の循環系統を設け、その循環系統に浄化器を
接続したドライクリーニング液の浄化装置において、浄
化器が、循環系統からのドライクリーニング液の導入口
とそれへの導出口とを有する本体ケースの中に、ドライ
クリーニング液が流通する捕集カプセルを取換え可能に
内装して構成され、捕集カプセルには、汚物微粒子の捕
集材として、甲殻類の甲皮の粉粒体、天然ゼオライト、
多孔質セラミック、銀添着活性炭のうち、少なくとも前
記甲殻類の甲皮の粉粒体がフィルターの間に挾み保持し
て充填されていることを特徴とする。
めのこの発明は、ドライクリーニング機とそれに使用す
るドライクリーニング液の貯液槽との間に、ドライクリ
ーニング液の循環系統を設け、その循環系統に浄化器を
接続したドライクリーニング液の浄化装置において、浄
化器が、循環系統からのドライクリーニング液の導入口
とそれへの導出口とを有する本体ケースの中に、ドライ
クリーニング液が流通する捕集カプセルを取換え可能に
内装して構成され、捕集カプセルには、汚物微粒子の捕
集材として、甲殻類の甲皮の粉粒体、天然ゼオライト、
多孔質セラミック、銀添着活性炭のうち、少なくとも前
記甲殻類の甲皮の粉粒体がフィルターの間に挾み保持し
て充填されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】ドライクリーニング液の浄化装置を上記のよう
に構成したから、浄化器において本体ケースの中の捕集
カプセルにドライクリーニング液が通過する際に、それ
に深く充填されている甲殻類の甲皮の粉粒体に触れ、そ
のキトンまたはキトサンの汚物微粒子を凝集する作用に
より、ドライクリーニング液の浄化がなされる。
に構成したから、浄化器において本体ケースの中の捕集
カプセルにドライクリーニング液が通過する際に、それ
に深く充填されている甲殻類の甲皮の粉粒体に触れ、そ
のキトンまたはキトサンの汚物微粒子を凝集する作用に
より、ドライクリーニング液の浄化がなされる。
【0008】甲殻類の甲皮の粉粒体が、天然ゼオライト
や多孔質セラミック、銀添着活性炭と併用されるときに
は、それらの液質改善作用によりさらに浄化能力が高め
られる。
や多孔質セラミック、銀添着活性炭と併用されるときに
は、それらの液質改善作用によりさらに浄化能力が高め
られる。
【0009】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0010】ドライクリーニング液の浄化装置は、図3
に示すように、ドライクリーニング機Cと貯液槽Tとの
間のドライクリーニング液の循環系統Rのうち、ドライ
クリーニング機Cから貯液槽Tへ向かう側に浄化器1を
設けて構成されている。この浄化器1に特徴を有するも
のであって、循環系統Rのいずれの側にそれを設けても
良いし、複数個において設けることもできる。
に示すように、ドライクリーニング機Cと貯液槽Tとの
間のドライクリーニング液の循環系統Rのうち、ドライ
クリーニング機Cから貯液槽Tへ向かう側に浄化器1を
設けて構成されている。この浄化器1に特徴を有するも
のであって、循環系統Rのいずれの側にそれを設けても
良いし、複数個において設けることもできる。
【0011】図1び図2は、それぞれ別の実施例による
浄化器1を示したもので、その浄化器1は、外観的に起
立タンク形態であって、本体ケース2に汚物微粒子の捕
集カプセル3を取換え可能に内装してある。両実施例の
間においては、本体ケース2と捕集カプセル3との構造
は同じであるが、捕集カプセル3内に充填される捕集材
およびその充填構造が異なっている。そして、捕集カプ
セル3内には、図1では、フィルター10と共に、捕集
材として、甲殻類の甲皮の粉粒体11が充填され、図2
では、その他に、天然ゼオライト12、多孔質セラミッ
ク13、銀添着活性炭14が充填されている。なお、フ
ィルター10としては、従来のものと同じく、不織布、
紙、連続発泡プラスチックシート等を重ねたものが使用
される。
浄化器1を示したもので、その浄化器1は、外観的に起
立タンク形態であって、本体ケース2に汚物微粒子の捕
集カプセル3を取換え可能に内装してある。両実施例の
間においては、本体ケース2と捕集カプセル3との構造
は同じであるが、捕集カプセル3内に充填される捕集材
およびその充填構造が異なっている。そして、捕集カプ
セル3内には、図1では、フィルター10と共に、捕集
材として、甲殻類の甲皮の粉粒体11が充填され、図2
では、その他に、天然ゼオライト12、多孔質セラミッ
ク13、銀添着活性炭14が充填されている。なお、フ
ィルター10としては、従来のものと同じく、不織布、
紙、連続発泡プラスチックシート等を重ねたものが使用
される。
【0012】本体ケース2は、円筒形の密封容器であっ
て、上筒部2aと下筒部2bとの組み合わせからなり、
捕集カプセル3を取換え得るように、下筒部2bに上筒
部2aをユニオン継手4により着脱自在に結合してあ
る。また、循環系統Rの送液パイプと接続するために、
下筒部2bには、側部にドライクリーニング液の導入口
6を突設し、下端に導出口7を突設してある。そして、
捕集カプセル3を内部で一回り小さく形成してその間に
上昇通路5を設けることにより、ドライクリーニング液
が捕集カプセル3を上端から通って導出口7に至るよう
にしてある。
て、上筒部2aと下筒部2bとの組み合わせからなり、
捕集カプセル3を取換え得るように、下筒部2bに上筒
部2aをユニオン継手4により着脱自在に結合してあ
る。また、循環系統Rの送液パイプと接続するために、
下筒部2bには、側部にドライクリーニング液の導入口
6を突設し、下端に導出口7を突設してある。そして、
捕集カプセル3を内部で一回り小さく形成してその間に
上昇通路5を設けることにより、ドライクリーニング液
が捕集カプセル3を上端から通って導出口7に至るよう
にしてある。
【0013】ドライクリーニング液のこのような流通を
なすために、下筒部2bにはさらに内部底面において捕
集カプセル3が起立状態において少し掛かる程度に嵌ま
る広い円形凹部16を設け、その周囲にOリング17を
止める環状突部18が形成される。従って、この凹部1
6内が導入口6側とはOリング17により封じられてい
る。一方、上筒部2aには、上端に空気抜き用の弁機構
18が設けてある。
なすために、下筒部2bにはさらに内部底面において捕
集カプセル3が起立状態において少し掛かる程度に嵌ま
る広い円形凹部16を設け、その周囲にOリング17を
止める環状突部18が形成される。従って、この凹部1
6内が導入口6側とはOリング17により封じられてい
る。一方、上筒部2aには、上端に空気抜き用の弁機構
18が設けてある。
【0014】捕集カプセル3は、上端に被せる蓋に目ざ
る状に孔開けすることにより、その端面を流入口8とし
て形成し、下端の底壁をこれにも目ざる状に孔開けして
流出口9として形成してある。したがって、導入口6か
ら入ったドライクリーニング液は、上昇通路5を通って
上端部から捕集カプセル3に流入口8から入り、流出口
9から凹部16に出て導出口7から循環系統Rに排出さ
れ、その間において捕集カプセル3内の捕集材によりド
ライクリーニング液が浄化処理される。
る状に孔開けすることにより、その端面を流入口8とし
て形成し、下端の底壁をこれにも目ざる状に孔開けして
流出口9として形成してある。したがって、導入口6か
ら入ったドライクリーニング液は、上昇通路5を通って
上端部から捕集カプセル3に流入口8から入り、流出口
9から凹部16に出て導出口7から循環系統Rに排出さ
れ、その間において捕集カプセル3内の捕集材によりド
ライクリーニング液が浄化処理される。
【0015】捕集カプセル3内における捕集材の充填構
造については、図1の場合では両端にフィルター10,
10を当て、その間に甲殻類の甲皮の粉粒体11を充填
し、両フィルター10,10に挾まれることにより充填
が保持されている。
造については、図1の場合では両端にフィルター10,
10を当て、その間に甲殻類の甲皮の粉粒体11を充填
し、両フィルター10,10に挾まれることにより充填
が保持されている。
【0016】図2に示す場合は、捕集カプセル3の内部
に流入口8と流出口9とに当ててそれぞれフィルター1
0,10を設ける他、中間部に第二フィルター10と第
三フィルター10とを間隔を開けて設けることによっ
て、内部を三室に仕切り、流入口8付近の最初の仕切り
内には、甲殻類の甲皮の粉粒体11を充填し、次の中間
の仕切り内には天然ゼオライト12と多孔質セラミック
13の粒体を混入して充填する他、流出口9側のフィル
ター10に当ててブロック組み状に多孔質セラミック1
3を充填してある。また、流出口9に近い最後の仕切り
内には、銀添着活性炭14を充填した。
に流入口8と流出口9とに当ててそれぞれフィルター1
0,10を設ける他、中間部に第二フィルター10と第
三フィルター10とを間隔を開けて設けることによっ
て、内部を三室に仕切り、流入口8付近の最初の仕切り
内には、甲殻類の甲皮の粉粒体11を充填し、次の中間
の仕切り内には天然ゼオライト12と多孔質セラミック
13の粒体を混入して充填する他、流出口9側のフィル
ター10に当ててブロック組み状に多孔質セラミック1
3を充填してある。また、流出口9に近い最後の仕切り
内には、銀添着活性炭14を充填した。
【0017】上記いずれの実施例の場合も、フィルター
10は細粒子不純物を除去する作用と、他の捕集材の保
持作用とを兼用している。そのため、図1の場合である
と、甲殻類の甲皮の粉粒体11が循環系統Rに流出する
不都合がない。また、図2の場合であると、流入口8、
流出口9からの甲殻類の甲皮の粉粒体11、銀添着活性
炭14等の漏出が防止されるほか、甲殻類の甲皮の粉粒
体11と天然ゼオライト12との混合、多孔質セラミッ
ク13と銀添着活性炭14との混合が防止される。
10は細粒子不純物を除去する作用と、他の捕集材の保
持作用とを兼用している。そのため、図1の場合である
と、甲殻類の甲皮の粉粒体11が循環系統Rに流出する
不都合がない。また、図2の場合であると、流入口8、
流出口9からの甲殻類の甲皮の粉粒体11、銀添着活性
炭14等の漏出が防止されるほか、甲殻類の甲皮の粉粒
体11と天然ゼオライト12との混合、多孔質セラミッ
ク13と銀添着活性炭14との混合が防止される。
【0018】甲殻類の甲皮の粉粒体11は、実施例で
は、カニやエビ等の甲殻類の甲皮を1mm程度の粒に粉
砕したものを用いた。そして、この粉粒体11は、水に
遊離している不純物や、受液槽や鉄管内から水に溶出し
た赤錆、化学薬品、重金属、さらには、硬水に含まれて
いる鉱物質等を凝集し除去する作用を有していることが
知られている。しかし、石油ナフサ等のドライクリーニ
ング液における不純物等の除去についても、同じ効果が
あることが数々の実験により判明した。
は、カニやエビ等の甲殻類の甲皮を1mm程度の粒に粉
砕したものを用いた。そして、この粉粒体11は、水に
遊離している不純物や、受液槽や鉄管内から水に溶出し
た赤錆、化学薬品、重金属、さらには、硬水に含まれて
いる鉱物質等を凝集し除去する作用を有していることが
知られている。しかし、石油ナフサ等のドライクリーニ
ング液における不純物等の除去についても、同じ効果が
あることが数々の実験により判明した。
【0019】カニ、エビ、昆虫等の甲殻類、あるいは甲
殻類に属するプラクトンの外皮(外殻)、さらには細菌
の細胞膜等はキチンという物質が骨格となっている。こ
のキチンは、水の浄化等に有効に作用する汚物微粒子の
凝集剤として知られている。キチン単独物質としては、
前記のような甲殻類の外皮を希塩酸と希アルカリで順次
処理して得られるものである。しかし、そのままでは水
や有機溶剤に溶けないために、さらに、濃アルカリで加
水分解して希酸水溶液に溶ける泥稠な高分子カチオン性
コロイドとしたものがキトサンであって、このキトサン
が特に優れた凝集性能を発揮する。従って、甲殻類の外
皮を粉砕した粉粒体11に代えて、あるいはそれに混合
して、単独物質としてのキチンやキトサンを使用しても
良い。そうしてもこの発明の趣旨に反しないものとす
る。
殻類に属するプラクトンの外皮(外殻)、さらには細菌
の細胞膜等はキチンという物質が骨格となっている。こ
のキチンは、水の浄化等に有効に作用する汚物微粒子の
凝集剤として知られている。キチン単独物質としては、
前記のような甲殻類の外皮を希塩酸と希アルカリで順次
処理して得られるものである。しかし、そのままでは水
や有機溶剤に溶けないために、さらに、濃アルカリで加
水分解して希酸水溶液に溶ける泥稠な高分子カチオン性
コロイドとしたものがキトサンであって、このキトサン
が特に優れた凝集性能を発揮する。従って、甲殻類の外
皮を粉砕した粉粒体11に代えて、あるいはそれに混合
して、単独物質としてのキチンやキトサンを使用しても
良い。そうしてもこの発明の趣旨に反しないものとす
る。
【0020】天然ゼオライト12は、イオン交換、ミネ
ラル分の溶出等を行い、水の性質を整える作用を有して
いる。多孔質セラミック13は、実施例ではセリナイ
ト、ドロマイト等を原料とするものを用いており、ミネ
ラル分の溶出と弱アルカリイオン水への水質改善を行う
作用を有している。また、銀添着活性炭14は、カビ臭
さ等の脱臭、雑菌の繁殖の抑制を行う作用を有してい
る。これらの作用がドライクリーニング液においても同
様に発揮される結果、その中の汚物微粒子の凝集、吸着
がなされるだけでなく、ドライクリーニング液の活性の
回復がなされて、衣類の洗濯能力が高められる。
ラル分の溶出等を行い、水の性質を整える作用を有して
いる。多孔質セラミック13は、実施例ではセリナイ
ト、ドロマイト等を原料とするものを用いており、ミネ
ラル分の溶出と弱アルカリイオン水への水質改善を行う
作用を有している。また、銀添着活性炭14は、カビ臭
さ等の脱臭、雑菌の繁殖の抑制を行う作用を有してい
る。これらの作用がドライクリーニング液においても同
様に発揮される結果、その中の汚物微粒子の凝集、吸着
がなされるだけでなく、ドライクリーニング液の活性の
回復がなされて、衣類の洗濯能力が高められる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
ドライクリーニング液の循環系統に接続される浄化器に
おいて、捕集カプセルには、汚物微粒子の捕集材とし
て、甲殻類の甲皮の粉粒体、天然ゼオライト、多孔質セ
ラミック、銀添着活性炭のうち、少なくとも前記粉粒体
が充填されているため、その粉粒体のキトンまたはキト
サンの汚物微粒子を凝集する強力な作用により、ドライ
クリーニング液の浄化が完全になされるために、ドライ
クリーニング液に衣類を衛生的に洗濯する能力を保持で
きることはもちろん、その粉粒体がフィルターに挾まれ
て厚く保持されているため、ドライクリーニング液に浄
化作用を緊密且つ確実に及ぼすことができるとともに、
高い捕集容量を維持できることから、ドライクリーニン
グ液を有効な洗浄液として長期にわたり繰り返し使用で
き、その結果、ドライクリーニングの経済性が高められ
るとともに、使用済みのドライクリーニング液の廃棄処
分についての負担が著しく軽減するという優れた効果が
ある。
ドライクリーニング液の循環系統に接続される浄化器に
おいて、捕集カプセルには、汚物微粒子の捕集材とし
て、甲殻類の甲皮の粉粒体、天然ゼオライト、多孔質セ
ラミック、銀添着活性炭のうち、少なくとも前記粉粒体
が充填されているため、その粉粒体のキトンまたはキト
サンの汚物微粒子を凝集する強力な作用により、ドライ
クリーニング液の浄化が完全になされるために、ドライ
クリーニング液に衣類を衛生的に洗濯する能力を保持で
きることはもちろん、その粉粒体がフィルターに挾まれ
て厚く保持されているため、ドライクリーニング液に浄
化作用を緊密且つ確実に及ぼすことができるとともに、
高い捕集容量を維持できることから、ドライクリーニン
グ液を有効な洗浄液として長期にわたり繰り返し使用で
き、その結果、ドライクリーニングの経済性が高められ
るとともに、使用済みのドライクリーニング液の廃棄処
分についての負担が著しく軽減するという優れた効果が
ある。
【0022】甲殻類の甲皮の粉粒体に、天然ゼオライト
や多孔質セラミックや銀添着活性炭と併用されるときに
は、それらの液質改善作用によりさらに浄化能力が高め
られる。
や多孔質セラミックや銀添着活性炭と併用されるときに
は、それらの液質改善作用によりさらに浄化能力が高め
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドライクリーニング液の浄化装置の要部縦断面
図である。
図である。
【図2】他の実施例によるドライクリーニング液の浄化
装置の要部縦断面図である。
装置の要部縦断面図である。
【図3】ドライクリーニング液の浄化装置が実施される
ドライクリーニング液の循環系統の説明図である。
ドライクリーニング液の循環系統の説明図である。
C ドライクリーニング機 R 循環系統 T 貯液槽 1 浄化器 2 本体ケース 3 捕集カプセル 6 導入口 7 導出口 11 甲殻類の甲皮の粉粒体 12 天然ゼオライト 13 多孔質セラミック 14 銀添着活性炭
Claims (1)
- 【請求項1】 ドライクリーニング機(C)とそれに使
用するドライクリーニング液の貯液槽(T)との間に、
ドライクリーニング液の循環系統(R)を設け、その循
環系統(R)に浄化器(1)を接続したドライクリーニ
ング液の浄化装置において、浄化器(1)が、循環系統
(R)からのドライクリーニング液の導入口(6)とそ
れへの導出口(7)とを有する本体ケース(2)の中
に、ドライクリーニング液が流通する捕集カプセル
(3)を取換え可能に内装して構成され、捕集カプセル
(3)には、汚物微粒子の捕集材として、甲殻類の甲皮
の粉粒体(11)、天然ゼオライト(12)、多孔質セ
ラミック(13)、銀添着活性炭(14)のうち、少な
くとも前記甲殻類の甲皮の粉粒体(11)がフィルター
(10,10)の間に挾み保持して充填されていること
を特徴とするドライクリーニング液の浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6026114A JPH07213788A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | ドライクリーニング液の浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6026114A JPH07213788A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | ドライクリーニング液の浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213788A true JPH07213788A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12184563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6026114A Pending JPH07213788A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | ドライクリーニング液の浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07213788A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0903402A1 (de) * | 1997-09-22 | 1999-03-24 | Hüls Aktiengesellschaft | Wasch- und Reinigungsmittelformulierungen mit Chitin/Chitosan-Derivaten als Schmutzlösepolymer |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4928115A (ja) * | 1972-07-14 | 1974-03-13 | ||
JPS5129167A (ja) * | 1974-09-04 | 1976-03-12 | Tooru Mashida | Tokeibandotonoseizohoho |
JPS6223601A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | Hitachi Ltd | アンテナ取付金具 |
JPS639495A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-16 | 株式会社 ケミカ | ドライ機のフイルタ |
JPH03106489A (ja) * | 1989-09-20 | 1991-05-07 | Nakae Kaoru | 浄水器 |
JPH05220296A (ja) * | 1992-02-17 | 1993-08-31 | Kamakura Kuriiningu:Kk | 洗濯装置の清浄器 |
JP3109603B2 (ja) * | 1991-03-20 | 2000-11-20 | 日立マクセル株式会社 | 組電池およびその充電方法 |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP6026114A patent/JPH07213788A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Cited By (1)
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EP0903402A1 (de) * | 1997-09-22 | 1999-03-24 | Hüls Aktiengesellschaft | Wasch- und Reinigungsmittelformulierungen mit Chitin/Chitosan-Derivaten als Schmutzlösepolymer |
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