JPH0721262Y2 - 循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置 - Google Patents

循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置

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JPH0721262Y2
JPH0721262Y2 JP1993008757U JP875793U JPH0721262Y2 JP H0721262 Y2 JPH0721262 Y2 JP H0721262Y2 JP 1993008757 U JP1993008757 U JP 1993008757U JP 875793 U JP875793 U JP 875793U JP H0721262 Y2 JPH0721262 Y2 JP H0721262Y2
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JP
Japan
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hot air
food waste
uniform contact
circulating hot
type food
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義則 出川
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日本キッチン工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は、ガス、電気等の各種熱源
から発生する最適熱気を、発酵菌と混合した生ごみ等の
被処理物に循環均一接触して加熱撹拌することにより、
急速に当該被処理物の発酵分解処理を促進助長して行う
循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、生ごみ若しくは有機物残滓等
の有機物よりなるごみの処理方法としては、直接廃棄し
て埋立てする、焼却により灰化させて埋立てする、粉砕
して下水に廃棄する、圧縮により水分を除去した後廃棄
する等種々の方法が採られていた。これらの方法は、有
機物からなるごみ資源を再利用することなく直接廃棄す
る方法である。
【0003】また、被処理物をディスポーザーで粉砕し
て下水へ廃棄する方法は、河川あるいは海洋の水質汚染
を招くことから、処理方法として望ましいものではなか
った。これらに対し、有機ごみ資源を再利用する処理方
法としては、発酵菌を用いた生ごみ分解処理方法及びこ
れに適用する処理装置が存在していた。
【0004】従来の生ごみ分解処理装置の構成の概要を
図5について説明する。従来の生ごみ分解処理装置α
は、発酵分解室を内設する処理装置本体(イ)と、被処
理物Oを内部に導入するべく当該処理装置本体(イ)天
井部(ロ)に開設された投入口(ハ)と、前記処理装置
本体(イ)内に横倒し配設されて被処理物及び発酵菌を
撹拌混合する螺旋形状の撹拌スクリュー(ニ)と、当該
撹拌スクリュー(ニ)を回転駆動するべく連結された駆
動モーター(ホ)と、発酵分解処理により生成した生成
物を排出するべく前記処理装置本体(イ)正面下部に開
設された排出口(ヘ)と、前記処理装置本体(イ)内部
を送風加熱するべく前記処理装置本体横合に付設された
加熱装置(ト)および循環ブロアー(チ)とよりなって
いる。
【0005】図中、(リ)は吸気口、(ヌ)は吸込口、
(ル)は吐出口、(ヲ)はジェットフード、(ワ)は排
気口、(カ)は回転主軸、(ヨ)は熱風センサ、(タ)
は品温センサ、(レ)は発酵分解室である。従来の生ご
み処理装置αはこのように構成されており、次にその処
理方法につき説明する。先ず、リフトや梯子段を使って
天井部(ロ)投入口(ハ)より生ごみ或いは有機物残滓
等の被処理物Oを処理装置本体(イ)内部に投入する。
【0006】一般に被処理物Oたる生ごみ、有機物残滓
等は、水分含有率が略80重量%と高いので、処理装置
本体内部においては水分含有率を引き下げて発酵菌の増
殖に至適な環境に維持する為に、乾燥有機物からなる水
分調整剤を処理装置本体内部に被処理物Oの量に応じて
適量投入する。このための水分調整剤としては、乾燥お
から、米ぬか、ふすま、乾燥木材チップ等が適してい
る。
【0007】次いで発酵菌を適量投入した後、駆動モー
ター(ホ)を駆動して撹拌スクリュー(ニ)を回転して
両者を撹拌しつつ、加熱装置(ト)により処理装置本体
(イ)内部を80℃程度に加熱し維持する。
【0008】水分調整剤の投入及び加熱により増殖に好
適な環境となった段階で投入するか、当初から投入して
ある発酵菌は増殖し、被処理物Oを有機分解処理して生
成物に変換する。従来の生ごみ処理装置αはこのように
構成されているので、被処理物Oを発酵分解処理により
生成物に変換することが可能である。
【0009】その際の熱気生成と熱気移動は、図中矢印
に示す通り、まず吸気口(リ)から取り入れた外気を加
熱装置(ト)で横合から加熱され、加熱熱気と循環熱気
を合わせ吸込口(ヌ)から循環ブロアー(チ)に吸込
み、吐出口(ル)を経てジェットフード(ヲ)から撹拌
羽根(ニ)により撹拌されている。被処理物Oに向け噴
射接触し、被処理物Oを加温した後、半部は排気口
(ワ)から外部へ排出するとともに他半部は新たな加熱
熱気と合流して再度吸込口(ヌ)へ吸込まれて循環を繰
り返すプロセスを経る。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の生ごみ分解処理装置αは、次に列記するような欠点
を有していた。処理対象たる生ごみ等の被処理物Oの水
分含有率が略80重量%と高く、また処理容量も大きな
ことから、被処理物O全体としての熱容量が非常に大き
く、加熱を十分に行い得なかった。これにより、以下に
列記するような欠点を有していた。
【0011】構造的欠点としては、投入口(ハ)が天井
部(ロ)に開設するので別途用意する梯子段やリフター
を用いなければ投入不可能であるとともに極めて煩わし
く、排気口(ワ)が隣接していることも手伝って人手投
入による時は上半身に熱排気を浴び不快であるととも
に、発酵分解室(レ)内の図5中矢印に示すような熱気
流では循環ブロアー(チ)側が局部的に集中加熱され、
排気口(ワ)側がなかなか加熱されないため室温に温度
斑が生じ均一温度を望むべくもないので全体に亙る発酵
菌増殖の至適環境作りに失敗している。従って生成物に
完全発酵の完熟部分と発酵増殖が劣る未完熟部分が生じ
てしまう。
【0012】しかも当該処理方法に適用する生ごみ分解
処理装置αは十分な熱容量を確保すべく比較的大型に構
成され、中小規模の処理能力を有する処理装置の小型化
は困難で装置価格が比較的高価になる欠点を有してい
た。
【0013】排出場所が限られ、広く手に入れ難く多量
に買い求めるのが困難な被処理物に混合する水分調整剤
の混合比率が高い(50%程度)ことから、処理装置本
体内部における被処理物の占める体積比が小さく、処理
効率の向上を図ることが困難であり、処理装置自体の大
型化を招き、搬入及び据え付け作業の労力が大きいもの
であった。
【0014】処理装置が大型かつ分解処理に長時間を要
することから加熱用のエネルギー消費が大きく、スペー
ス及びランニングコストの面で不利であった。
【0015】さらに、生成物は品質が一定せず発酵増殖
が劣る部分も含むので、これを水分調整剤として用いる
場合には多量に必要かつ略3回程度しか再利用できない
ため、実際に利用可能な生成物の割合が低下する欠点が
あった。ここにおいて、本案は高い熱効率及び処理能力
を有する循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置を提供
せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本案
が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用することに
より達成される。すなわち、本案の第1の特徴は、分解
処理槽を内設したボックスキャビネットと,当該ボック
スキャビネット正面上部に扉にて開閉自在に開設する投
入口と,前記ボックスキャビネット内に水平架設された
回転主軸中央より両端に向かって相互に逆向き螺旋形状
に形成された撹拌スクリューと,当該撹拌スクリューを
回転させるべく前記回転主軸端に直結されあるいは伝達
機構を介して動力伝達する駆動モーターと,前記ボック
スキャビネット上部の前記撹拌スクリュー両端と中央部
に対応臨む位置にそれぞれ開設される両側噴気口と中央
吸込口と,前記ボックスキャビネット天板所望箇所に開
設された排気口と,前記分解処理槽底部正面に開設され
処理物を排出しかつ排出扉にて開閉自在な排出内口と,
前記ボックスキャビネット正面下部に開設された排出外
口と当該排出内口とを連結する排出シュートとを有する
処理装置本体と、噴気ダクトを介して前記両側噴気口か
ら前記処理装置本体内部両側上部より熱風を放出し中央
上部の前記吸込口へ均一循環する噴熱装置と、当該噴熱
装置の熱源を調節する機能を有する加熱制御盤とを具備
してなる熱風直接噴射接触加熱式生ごみ処理装置であ
る。
【0017】本案の第2の特徴は、前記第1の特徴にお
ける噴熱装置が、天井室に内蔵され、熱源室と送風室に
連通挾まれた加熱室へ吸込口から吸込んだ循環戻気を加
熱する当該熱源室内の熱源と、加熱された循環戻気を再
度噴気口へ送風する前記送風室内のファンと、当該ファ
ンを駆動するファンモーターとを具備してなる循環熱風
均一接触加熱式生ごみ処理装置である。
【0018】本案の第3の特徴は、前記第1又は第2の
特徴における加熱制御盤が、加熱時間及び処理装置本体
内部の温度を制御操作自在に構成してなる循環熱風均一
接触加熱式生ごみ処理装置である。
【0019】本案の第4の特徴は、前記第1、第2又は
第3の特徴における加熱制御盤が、噴熱装置の過剰な温
度上昇を制限自在な機構を具備してなる循環熱風均一接
触加熱式生ごみ処理装置である。
【0020】本案の第5の特徴は、前記第1、第2、第
3、又は第4の投入口が、開動時投入ホッパーを形成す
るホッパー扉を取付けてなる循環熱風均一接触加熱式生
ごみ処理装置である。
【0021】
【作用】本案は、前記のような手段を講じたので、循環
熱風を被処理物に均一接触して加熱撹拌することによ
り、ごみ処理装置の熱効率及び処理能力を大幅に高める
ことが可能となるとともに取扱操作を簡単化した構成で
ある。
【0022】
【実施例】本案の実施例を図面につき詳説する。図1は
本実施例の循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置の正
面図、図2は同・平面図、図3は同・側面図、図4は同
・加熱制御盤の拡大正面図である。
【0023】図中、βは循環熱風均一接触加熱式生ごみ
処理装置、Aは処理装置本体、Bは噴熱装置、Cは加熱
制御盤、Dは天井室、1はボックスキャビネット、1a
は分解処理槽、1bは天井板、2は投入口、3は撹拌ス
クリュー、3aは回転主軸、4は駆動モーター、5は噴
気ダクト、5a,5bは噴気口、6は排気口、7は排出
外口、8は排出シュート、9は送風室、9aはファン、
10はファンモーターである。
【0024】11は電源灯、12は運転灯、13は運転
スイッチ、14はタイマー、15は回転・撹拌スイッ
チ、16は緊急停止スイッチ、17は温度設定器、18
は温度センサー、19は加熱室、20は熱源室、20a
は熱源、21は吸込口、22は排気煙突、23はホッパ
ー扉、23aは扉形側板、24は持手、25は排出内
口、26は排出扉である。
【0025】図1に示す本実施例において、循環熱風均
一接触加熱式生ごみ処理装置βは、処理装置本体Aと、
当該処理装置本体A内の分解処理槽1aに熱風を噴熱す
る噴熱装置Bと、当該噴熱装置Bの時間制御及び温度制
御操作する加熱制御盤Cとから構成され、以下に各部に
つき順次詳説する。
【0026】処理装置本体Aは、側面U字形底部の分解
処理槽1aを内設した被処理物O及び発酵菌が投入され
るボックスキャビネット1と、当該ボックスキャビネッ
ト1正面上部に開設されたホッパー扉23を開閉動自在
な投入口2と、前記ボックスキャビネット1内に横倒し
水平架設された回転主軸3a中央より両端に向かって相
互に逆向き螺旋形状に形成された撹拌スクリュー3と、
当該撹拌スクリュー3を回転させるべく貫通外端3a´
に直結されあるいはプーリー及び無端ベルト等を介して
動力伝達される駆動モーター4と、前記ボックスキャビ
ネット1内前記撹拌スクリュー3両端上方に対応臨む位
置に開設される噴気口5a,5bと、前記ボックスキャ
ビネット1天井板1b前寄り中央部に開設された排気口
6と、前記分解処理槽1aの底部正面中央に開設され被
処理物Oを排出する排出扉26が開閉動自在な排出内口
25と、前記ボックスキャビネット1正面下端中央に開
設された排出外口7と当該排出内口25を連結する排出
シュート8と、前記分解処理槽1a内に強制的に噴熱を
吹き込み送風するファン9aと、当該ファン9aを駆動
するべく連結されたファンモーター10より構成されて
いる。
【0027】噴熱装置Bは、吸込口21から吸込んだ循
環戻気aを加熱室19内で熱源室20内のガス、石油等
を燃焼させ或いはヒーター等により電力を熱に変換する
熱源20aで加熱しファン9aにより送風室9内に強制
吸引し両側噴気ダクト5に分配され、噴気口5a,5b
を介して処理装置本体Aの分解処理槽1a内に熱風bを
放出するよう構成され、前記処理装置本体A上の天井室
Dに内蔵されている。
【0028】加熱制御盤Cは、当該噴熱装置Bの温度制
御及び時間制御を行う機能を有しており、ボックス本体
Caに実装された、より具体的には機械的或いは電気的
なタイマーやシーケンスコントローラーを用いて加熱時
間の制御を行い、サーモスタットやサーミスターにより
温度を検出し、当該噴熱装置Bの熱源20aである燃焼
バーナーへの燃料供給量を制御する電磁弁や加熱ヒータ
ーへの供給電力を調節する機能を有している。
【0029】さらに当該加熱制御盤Cは、温度の過剰な
上昇を防ぐ為に過昇防止器を具備しており、設定温度以
上になった場合には強制的に噴熱装置B熱源20aの電
磁弁を閉動して燃焼バーナーへの燃料供給を途絶する或
いは電気ヒーターへの電力供給を停止することによりボ
ックスキャビネット1内分解処理槽1a温度の過剰な上
昇を防止する。
【0030】当該加熱制御盤Cは一例として図4に示す
ように構成され、電源灯11、運転灯12、運転スイッ
チ13、タイマー14、回転・撹拌スイッチ15、緊急
停止スイッチ16、温度設定器17がボックス本体Ca
の正面に上から順次実装されている。
【0031】さらに当該加熱制御盤Cには分解処理槽1
a内に挿入された温度センサー18が接続されており、
当該温度センサー18にて検出された槽内温度により、
噴熱装置B熱源20aの燃焼バーナーへの燃料供給量或
いは電気ヒーターへの電力供給量を制御して、所望の温
度に制御する。
【0032】本実施例の仕様はこのような具体的実施態
様を呈し、次に本実施例を使用して被処理物の分解処理
を行う場合の処理手順を追って説明する。生ごみ等の有
機質の分解は、酵素の存在下において菌生物体の栄養補
給や新しい核物質の合成となる同化作用及び発酵等によ
り有機質を低分子量物質に分解する異化作用よりなる。
【0033】本実施例に適用する発酵菌は、主としてバ
チルス群に属する好気性高温菌複数種からなる土壌微生
物を複数種選び、継代培養強化した複合土壌菌である。
各種の土壌菌を複合、培養強化することによって、同化
作用と異化作用がバランス良く保たれることにより高速
発酵を可能としたものである。
【0034】ところで本実施例に適用する発酵菌が活発
に活動する至適環境は、温度60℃〜80℃(最高12
0℃)、水分含有率40%〜60%、水素指数pH6.
5〜8.5である。この条件下においては発酵菌は勢い
良く増殖し、生ごみ等の発酵分解処理が促進される。
【0035】本実施例では、単一の反応槽すなわちボッ
クスキャビネット1内の分解処理槽1aで先ず当該至適
環境を作って高速に発酵分解処理を行わせ、次いで当該
発酵分解処理の途中から分解処理槽1a内の条件を変え
て急速に脱水を行い乾燥処理に移行する。投入口2に投
入される生ごみ、有機物残滓は処理が可能なものであっ
て、なおかつできる限り粗破砕したものが反応速度を速
くし平均化する上で望ましい。
【0036】本実施例の循環熱風均一加熱式生ごみ処理
装置βにおいては、生ごみ、有機物残滓の成分に応じて
必要とする水分調整剤を適量添加した被処理物Oを投入
口2より投入し、運転スイッチ13及び回転・撹拌スイ
ッチ15を投入することにより駆動モーター4を起動し
て撹拌スクリュー3により撹拌しながら所要量の発酵菌
を加える。ここでは撹拌スクリュー3の螺旋巻き方向は
中央方向とし、回転速度は7.5rpm程度とする。
【0037】次いで噴熱装置B熱源20aの燃焼バーナ
ーを点火し、ファン9a及びファンモーター10を駆動
してボックスキャビネット1内の分解処理槽1aに熱風
bを強制的に送風する。噴気口5a,5bのからの熱風
bは、ボックスキャビネット1内の撹拌スクリュー3軸
方向両端位置の被処理物O及び発酵菌に直接吹き付けら
れて撹拌スクリュー3に煽られてその回転方向かつ軸方
向両側から中央に舐めるように漸次移行しながら均一加
熱を行う。撹拌スクリュー3は比較的低い回転速度で回
転しており、当該撹拌スクリュー3の撹拌により、被処
理物O及び発酵菌が万遍なく混合及び加熱され、発酵分
解処理が進行する。
【0038】撹拌により撹拌スクリュー3中央に熱風b
ともども寄せ集められた被処理物Oは、持ち上げられて
再び撹拌スクリュー3軸方向両端位置に戻る。被処理物
Oの加熱後冷却された熱風bは、撹拌スクリュー3中央
に対応する位置に循環戻気aとなって上昇し開設された
吸込口21より加熱室19内に吸上げ帰還する。
【0039】被処理物O及び発酵菌は撹拌及び混合を繰
り返しながら昇温していき、1時間後には略80℃とな
る。この間に発酵分解処理は進行し、被処理物Oは有機
分解されている。処理装置本体Aの所定箇所に挿着され
た温度センサー18により温度を検出し、加熱制御盤C
は温度設定器17の設定温度に噴熱装置Bの熱源20a
を温度制御して被処理物O及び発酵菌の温度を80℃に
維持する。
【0040】加熱時間制御及び温度制御はそれぞれ加熱
制御盤Cのタイマー14及び温度設定器17にて行い、
噴熱装置B熱源20aの燃焼バーナーへの燃料供給量或
いは電気ヒーターへの電力供給量を制御して、ボックス
キャビネット1内分解処理槽1aを所望の温度に一定保
持する。
【0041】被処理物Oの発酵分解処理はさらに進行す
ると同時に加熱によって被処理物O中の水分は水蒸気と
して蒸発するため脱水され乾燥していく。処理開始から
約3時間の処理で、水分含有率略10%の粗粉状の生成
物が生成される。発酵分解処理が終了すると、排出内口
25の排出扉26を開き、排出シュート8を介して排出
外口7から当該生成物を処理装置本体A外部へ排出す
る。
【0042】本実施例の循環熱風均一接触加熱式生ごみ
処理装置βは、噴気口5a,5bから被処理物Oに熱風
bを直接噴射して均一接触し加熱撹拌を行うことによ
り、当該被処理物Oを比較的短時間に理想的に分解処理
することができ、かつ被処理物Oの脱水を高効率で行え
るので水分調整剤の割合を低減することができる。本実
施例では、処理時間を約3時間、水分調整剤の割合を従
来の1/2以下とすることができた。
【0043】さらに、中央より両端に向かって相互に逆
向き螺旋形状に形成された撹拌スクリュー3を設けたこ
とにより、ボックスキャビネット1内の被処理物Oを偏
りやむらを無くし均一に撹拌することが可能となる為、
当該撹拌スクリュー3軸方向の長さを大幅に短縮するこ
とが可能となる。
【0044】本実施例では、生成物を家畜飼料に用いた
り、あるいは生成物と家畜の排泄物を混合して堆肥化す
ることにより有機肥料として用いることが可能である。
被処理物Oの資源化リサイクル利用について本実施例に
適用する発酵菌の動物及び植物への安全性は立証されて
いる。尚、本実施例において排気口6の開設位置は分解
処理槽1a内の均一温度保持を妨げない適宜位置に開設
しても一向に構わない。
【0045】
【考案の効果】かくして、本案によれば、小型化構成す
ることが容易なことから、処理重量50kg〜100k
g程度の小容量の生ごみ処理装置として適用した場合、
好適な生ごみ処理装置を提供することが可能である。
【0046】本案は被処理物Oに対して循環熱風の均一
な接触加熱方式を採用するので熱伝達を斑なく最高にし
熱効率及び熱交換作用が抜群であるので単位時間当たり
の処理容量、単位体積当たりの処理容量を高めることが
でき、小型化構成かつ短時間処理を可能とし、省エネル
ギー並びに省スペース及び省コストを達成する。
【0047】さらにこれにより脱水能力が高く、水分調
整剤の混合比率が低くて済むので、同容積の処理槽を用
いた場合には、実質的な被処理物Oの処理容量の増加を
図ることが可能となる。
【0048】しかも本案の実施例の場合は竪形構造を有
しているので据付面積が少なくて済む割には、処理能力
が大きく、より省スペースを図ることが可能となるとと
もに正面開口する投入口には被処理物Oを梯子段やリフ
タを使用することなく簡易に行える至便性がある。
【0049】生成物の水分含有率を10%程度にまで低
下させることが可能なため、長期間の保存が可能であ
り、また外気中への放置により二次的な嫌気性発酵を起
こしてべたつきや悪臭が発生することなく常に状態が安
定しており、当該生成物の取り扱いを容易に行い得る、
直接肥料或いは家畜飼料として利用できる、他の肥料或
いは家畜飼料との混合も可能である等の有用性を有す
る。
【0050】また、生成物の水分含有率が低いことか
ら、当該生成物を水分調整剤として再利用した場合に
は、略6回程度、すなわち従来の2倍以上の回数反復利
用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の実施例の循環熱風均一接触加熱式生ごみ
処理装置の正面図である。
【図2】同・平面図である。
【図3】同・側面図である。
【図4】同・加熱制御盤の拡大正面図である。
【図5】従来の生ごみ分解処理装置の簡略構造図であ
る。
【符号の説明】
α…生ごみ分解処理装置 β…循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装置 A…処理装置本体 B…噴熱装置 C…加熱制御盤 D…天井室 O…被処理物 1…ボックスキャビネット 1a…分解処理槽 1b…天井板 2…投入口 3…撹拌スクリュー 3a…回転主軸 4…駆動モーター 5…噴気ダクト 5a,5b…噴気口 6…排気口 7…排出外口 8…排出シュート 9…送風室 9a…ファン 10…ファンモーター 11…電源灯 12…運転灯 13…運転スイッチ 14…タイマー 15…回転・撹拌スイッチ 16…緊急停止スイッチ 17…温度設定器 18…温度センサー 19…加熱室 20…熱源室 20a…熱源 21…吸込口 22…排気煙突 23…ホッパー扉 23a…扇形側板 24…持手 25…排出内口 26…排出扉

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】分解処理槽を内設したボックスキャビネッ
    トと,当該ボックスキャビネット正面上部に扉にて開閉
    自在に開設する投入口と,前記ボックスキャビネット内
    に水平架設された回転主軸中央より両端に向かって相互
    に逆向き螺旋形状に形成された撹拌スクリューと,当該
    撹拌スクリューを回転させるべく前記回転主軸端に直結
    されあるいは伝達機構を介して動力伝達する駆動モータ
    ーと,前記ボックスキャビネット上部の前記撹拌スクリ
    ュー両端と中央部に対応臨む位置にそれぞれ開設される
    両側噴気口と中央吸込口と,前記ボックスキャビネット
    天板所望箇所に開設された排気口と,前記分解処理槽底
    部正面に開設され処理物を排出しかつ排出扉にて開閉自
    在な排出内口と,前記ボックスキャビネット正面下部に
    開設された排出外口と当該排出内口とを連結する排出シ
    ュートとを有する処理装置本体と、噴気ダクトを介して
    前記両側噴気口から前記処理装置本体内部両側上部より
    熱風を放出し中央上部の前記吸込口へ均一循環する噴熱
    装置と、当該噴熱装置の熱源を調節する機能を有する加
    熱制御盤とを具備したことを特徴とする循環熱風均一接
    触加熱式生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】噴熱装置は、天井室に内蔵され、熱源室と
    送風室に連通挾まれた加熱室へ吸込口から吸込んだ循環
    戻気を加熱する当該熱源室内の熱源と、加熱された循環
    戻気を再度噴気口へ送風する前記送風室内のファンと、
    当該ファンを駆動するファンモーターとを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の循環熱風均一接触加熱式生
    ごみ処理装置。
  3. 【請求項3】加熱制御盤は、加熱時間及び処理装置本体
    内部の温度を制御操作自在に構成したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の循環熱風均一接触加熱式生ごみ処
    理装置。
  4. 【請求項4】加熱制御盤は、噴熱装置の過剰な温度上昇
    を制限自在な機構を具備したことを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理
    装置。
  5. 【請求項5】投入口は、開動時投入ホッパーを形成する
    ホッパー扉を取付けたことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の循環熱風均一接触加熱式生ごみ処理装
    置。
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