JPH0721253B2 - シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート - Google Patents

シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート

Info

Publication number
JPH0721253B2
JPH0721253B2 JP3140819A JP14081991A JPH0721253B2 JP H0721253 B2 JPH0721253 B2 JP H0721253B2 JP 3140819 A JP3140819 A JP 3140819A JP 14081991 A JP14081991 A JP 14081991A JP H0721253 B2 JPH0721253 B2 JP H0721253B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
tool
slit
hole
tensioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3140819A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04339965A (ja
Inventor
輝夫 鈴木
Original Assignee
株式会社エスシイエス企画
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エスシイエス企画 filed Critical 株式会社エスシイエス企画
Priority to JP3140819A priority Critical patent/JPH0721253B2/ja
Priority to CA002075062A priority patent/CA2075062C/en
Priority to KR1019920701905A priority patent/KR970005008B1/ko
Priority to PCT/JP1991/001781 priority patent/WO1992012309A1/ja
Priority to US07/910,182 priority patent/US5408770A/en
Priority to DE69126147T priority patent/DE69126147T2/de
Priority to EP92901902A priority patent/EP0597094B1/en
Priority to TW081100326A priority patent/TW201338B/zh
Priority to AU15142/92A priority patent/AU650966B2/en
Publication of JPH04339965A publication Critical patent/JPH04339965A/ja
Publication of JPH0721253B2 publication Critical patent/JPH0721253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物新築、解体、改
修等の建築現場若しくは塗装現場等で用いられる建築工
事用シート若しくは塗装飛散防止用シート又は屋外広告
等で用いられる広告表示用シート等のシートを張設する
ためのシート張設用具及びこのようなシート張設用具に
よって張設されるべきシート並びにこのシート張設用具
を足場等の枠組に取付けるための取付け調節具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば建築現場では、建造物の周りを囲
んで足場が設けられ、この足場を更に囲んでシートが張
設される。従来ではこのシート張設に際しての単位シー
トと単位シート又はシートと足場とは、夫々のシートに
設けられたハトメ孔にロープ又は針金を次々に通して連
結される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ハトメ孔にロープを通してシートを張設することは、極
めて作業性が悪く、多くの時間を費している。またこの
ようなロープによる連結は、ハトメ孔を形成した単位シ
ートを準備しなければならず、単位シート自体も高価に
ならざるを得ず、それ程満足し得るものではない。この
ような問題は、塗装現場に張設されるシート及び屋外広
告等で用いられる広告表示用シート等においても同様に
生じる。
【0004】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、極めて容易にシート
張設を行い得るシート張設用具の組み合わせ体及び張設
用具と当該シート張設用具の足場等への連結においてそ
の連結位置を調節することができる取付け調節具との組
み合わせ体並びにこれら組み合わせ体を用いて張設され
るべきシートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、第一のシート張設用具と第二のシート張設用具との
組み合わせ体であって、第一のシート張設用具は、最上
段又は最下段のシートの横方向に伸びる一方の最縁部に
形成された膨大部を摺動自在に受容する第一の孔を有す
ると共に、前記シートの膨大部に連設したシートの縁部
が通るように、第一の孔に連設して形成された第一のス
リットを有する横に長く伸びる半円筒状部と、この半円
筒状部の長手方向に沿って伸びてかつ第一のスリットに
対向して当該半円筒状部に一体的に形成された取付け用
板部とを有しており、取付け用板部には孔が形成されて
おり、第二のシート張設用具は、一体形成された二つの
横に長く伸びる半円筒状部を有する基部と、この基部に
設けられた連結手段とを具備しており、第二のシート張
設用具の一方の半円筒状部は、最上段又は最下段のシー
トの横方向に伸びる他方の最縁部に形成された膨大部を
摺動自在に受容する第二の孔を有すると共に、前記シー
トの他方の最縁部に形成された膨大部に連設したシート
の縁部が通るように、第二の孔に連設して形成された第
二のスリットを有しており、第二のシート張設用具の他
方の半円筒状部は、第二のスリットに対向して形成され
ており、前記最上段又は最下段のシートに上下方向に関
して隣接して連設すべき他のシートの横方向に伸びる一
方の最縁部に形成された膨大部を摺動自在に受容する第
三の孔と、前記他のシートの一方の最縁部に形成された
膨大部に連設した当該他のシートの縁部が通るように、
第三の孔に連設すると共に第二のスリットに対向して形
成された第三のスリットとを有している第一及び第二の
シート張設用具の組み合わせ体によって達成される。
【0006】更に本発明によれば前記目的は、シート張
設用具と取付け調節具との組み合わせ体であって、取付
け調節具は、膨大部と、この膨大部の長手方向に沿って
伸びて当該膨大部に一体的に形成された取付け用板部と
を有しており、取付け用板部には孔が形成されており、
シート張設用具は、一体形成された二つの横に長く伸び
る半円筒状部を有する基部と、この基部に設けられた連
結手段とを具備しており、シート張設用具の一方の半円
筒状部は、張設すべきシートの横方向に伸びる一方の最
縁部に形成された膨大部を摺動自在に受容する第一の孔
を有すると共に、前記シートの膨大部に連設したシート
の縁部が通るように、第一の孔に連設して形成された第
一のスリットを有しており、シート張設用具の他方の半
円筒状部は、第一のスリットに対向して形成されてお
り、前記シートに上下方向に関して隣接して張設すべき
他のシートの横方向に伸びる一方の最縁部に形成された
膨大部を摺動自在に受容する第二の孔と、前記他のシー
トの膨大部に連設したシートの縁部が通るように、第二
の孔に連設すると共に第一のスリットに対向して形成さ
れた第二のスリットとを具備したシート張設用具と取付
け調節具との組み合わせ体によっても達成される。
【0007】また本発明によれば前記目的は、前記の組
み合わせ体によって張設されるべきシートであって、最
上縁部及び最下縁部のそれぞれに横方向に伸びる膨大部
を具備しているシートによって達成される。
【0008】本発明のシート張設用具としては、木製、
金属製又は合成樹脂製のいづれであっても良いが、機械
的強度、軽量性の観点からは硬質プラスチック製又はア
ルミ製が好ましく、最も好ましいのはアルミ製である。
また本発明のシート張設用具としては、軽量化を図るた
めに、機械的強度が許すかぎりにおいて空洞部が形成さ
れていても良い。一方、本発明のシート張設用具の長さ
は、適用するシートの長辺及び短辺縁部の長さに対応し
ていても良いが、これに代えて適用するシートの長辺及
び短辺の長さよりも十分に短くしても良く、このような
短いシート張設用具を両シートの隣接する夫々の縁部に
複数適用してシートを張設するようにしても良い。特に
シートの縁部の長さが数メートル以上の場合には、長く
て1メートル程度のシート張設用具を必要本数用いて両
シートの隣接する夫々の縁部を連結するようにすると、
シート張設作業を容易に行うことができる。
【0009】本発明におけるシートとしては、例えばナ
イロンシート又はビニールシート等の押出成形によって
得られた一般のシートであっても良く、或いは天然繊維
若しくは化学繊維又はこれらを組合せたものからなる布
又は不織布のシートであっても良い。また本発明におけ
るシートとしては、完全に目が詰まったものでなくても
良く、いわゆるネットと称せられる網目状シートであっ
ても良いのである。
【0010】本発明におけるシートの膨大部としては、
シート自体の縁部を一体形成により膨出せしめたもので
あっても良く、又は、シート自体の縁部を巻き込んで得
られたものであっても良く、更には、シートの縁部を折
り返して縫合わせそこに形成されたループにロープを挿
入して形成された膨大部であっても良い。本発明におけ
るシートの膨大部は、シートの全ての最縁部に形成され
ている必要はなく、用いるシート張設用具との関連で少
くともシートの対向する最縁部に形成されていれば良
い。また、少くとも対向する最縁部全長に亘って連続的
に膨大部を有している必要はなく、少くとも対向する最
縁部に離散的に、換言すれば飛び飛びに膨大部を有して
いても良いのである。本膨大部の断面形状としては、円
形であっても、三角又は四角形であっても、更にはそれ
以上の多角形であっても良い。
【0011】膨大部を摺動自在に受容するシート張設用
具に形成された孔としては、両端で外部に開口する貫通
孔であっても良いが、膨大部挿入のために少くとも一端
が外部に開口された孔であれば良く、従って他端が閉塞
された有底の孔であっても良いのである。孔の断面形状
としては、膨大部の形状との関連で、円形であっても、
三角又は四角形であっても、更にはそれ以上の多角形で
あっても良い。
【0012】シート張設用具に形成されたスリットの幅
は、シートの膨大部がこのスリットを介して抜出さない
程度であれば良く、あまり狭いとシートの自由度がなく
なりシート張設作業が困難となり、またシートの縁部が
損傷される虞を有する。シートの縁部の損傷を防止する
ためには、スリットを規定するシート張設用具の部位
は、滑らかに形成するのが良い。
【0013】本発明によれば連結手段の一つは、基部に
一体的に形成された板状部からなり、この板状部には、
一つの好ましい例では紐状体を挿通し得るスリットが形
成されている。
【0014】本発明によれば連結手段の他の一つは、基
部に形成された第三の孔とこの第三の孔に連通して基部
に形成された第三のスリットと、第三の孔に摺動自在に
受容される膨大部及びこの膨大部に一体的に設けられて
おり、第三のスリットを貫通し得る板状部を有する取付
け調節具とを具備しており、ここで本板状部に、紐状体
を挿通し得るスリットが形成されてもよく、又は枠組み
部材を把持自在な把持具が取付けられていてもよい。
【0015】本発明におけるスリットに挿通される紐状
体としては、ロープ、針金又はバックル付きベルトを例
として提示し得るが、その他のものであってもよいのは
勿論である。
【0016】本発明における取付け調節具としては、シ
ート張設用具と同様の材料から形成されるのが良いが、
ここに最も重量がかかる場合には、更に機械的強度がお
おきい材料から形成しても良い。本取付け調節具の膨大
部も、全長に亘って形成されている必要はなく、機械的
強度が許せば離散的に配置されていても良いのである。
【0017】本発明のシート張設用具を用いて組立てら
れるシート組立体は、建築工事に適用されるものに限ら
ず、例えば塗装現場又は広告表示に適用されても良いの
である。
【0018】
【作用】本発明組み合わせ体では、第一のシート張設用
具の取付け用板部の孔に針金、ベルト又はロープを挿通
し、この針金、ベルト又はロープを足場の横部材に巻き
付けて、第一のシート張設用具を足場に固定すると共
に、第一のシート張設用具の半円筒状部の第一の孔に、
例えば最上段のシートの上側の最縁部に形成された膨大
部を挿入し、第二のシート張設用具の一方の半円筒状部
の第二の孔に、最上段のシートの下側の最縁部に形成さ
れた膨大部を挿入し、第二のシート張設用具の他方の半
円筒状部の第三の孔に、最上段のシートに連設される次
の段のシートの上側の最縁部に形成された膨大部を挿入
し、この作業を更に準備した他のシート張設用具及びシ
ート並びに最下段のシートに対して繰り返すと、シート
組立体を得ることができる。そして、連結手段を介して
シート張設用具の夫々をシート張設用の枠組みに連結す
ると、シート組立体をしっかりと枠組みに保持し得る結
果、風等によりシート組立体の中央部等が膨らんだりす
る事態を防ぎ得る。
【0019】以下、本発明を、図面に示す具体例に基づ
いて更に詳細に説明する。これにより前記発明及び更に
他の発明が明瞭となるであろう。
【0020】尚、本発明はこれら具体例に何等限定され
ないのである。
【0021】
【具体例】図1から図4において、枠組としての建築現
場の足場を取り囲んで張設されたシート組立体1は、多
数の単位シート2からなり、本例のシート2の夫々で
は、上縁部及び下縁部が夫々折曲げられて位置3で縫い
付けられ、ループ状になった最縁部にロープ4が挿入さ
れて膨大部5が形成されている。シート組立体1におい
て、最上段のシート2の上側の最縁部と足場の横部材
(図示せず)との間及び最下段のシート2の下側の最縁
部と足場の横部材との間には横に長く伸びる第一のシー
ト張設用具6が適用されており、上下関係で隣接する二
つのシート2のうち、上段のシート2の下側の最縁部と
下段のシート2の上側の最縁部との間には、横に長く伸
びる第二のシート張設用具7が適用されている。
【0022】シート張設用具6は、半円筒状部8と半円
筒状部8に一体形成された取付け用板部9とからなり、
半円筒状部8は、シート2の最縁部に形成された膨大部
5を摺動自在に受容する貫通孔10と、貫通孔10に連
設しており、膨大部5に連設したシート2の縁部11を
挿通し得るスリット12とをその全長に亘って具備して
おり、スリット12に対向して半円筒状部8に一体的に
形成された取付け用板部9は、複数箇所に長孔13を具
備している。足場の横部材に巻き付けられた針金、ベル
ト又はロープ14が長孔13に挿通されて、シート張設
用具6は足場の横部材に取り付けられている。
【0023】シート張設用具7は、一体形成された二つ
の半円筒状部15及び16を具備する基部7aと基部7
aに一体形成された板状部7bとからなり、半円筒状部
15は、上段のシート2の下側の最縁部に形成された膨
大部5を摺動自在に受容する第一の貫通孔17と、貫通
孔17に連設しており、上段のシート2の膨大部5に連
設した縁部11を挿通し得る第一のスリット18とをそ
の全長に亘って具備しており、半円筒状部16は、下段
のシート2の上側の最縁部に形成された膨大部5を摺動
自在に受容すべく、スリット18に対向して形成された
第二の貫通孔19と、貫通孔19に連設すると共にスリ
ット18に対向して形成されており、下段のシート2の
膨大部5に連設した縁部11を挿通し得る第二のスリッ
ト20とをその全長に亘って具備している。シート張設
用具7は、その貫通孔17及び19に夫々上段及び下段
のシート2の膨大部5を受容して、上段及び下段のシー
ト2を夫々その最縁部で互いに連結している。
【0024】尚、本例のシート組立体1では、左右の縁
部にハトメ孔21が形成されたシート2が用いられてお
り、隣接する左右のシート2間では、ハトメ孔21に針
金又はロープ22が挿通されてその縁部で相互に連結さ
れており、一番左側のシート2及び一番右側のシート2
では、その左及び右縁部は、ロープ22を介して足場の
縦部材に連結されている。
【0025】シート張設用具7の板状部7bにはスリッ
ト23が形成されており、スリット23には紐状体とし
てのバックル付きのベルト24が挿通されており、ベル
ト24を介して板状部7bはしっかりとシート張設用の
枠組み部材としての足場の横部材25に連結されて固定
されている。本例ではこのように連結手段は、スリット
23を有した板状部7bから構成されている。
【0026】シート組立体1は、上述の通り建築工事現
場の足場の周りに組立てられ、工事中における建築基材
などの不注意による路上への落下を防止する。
【0027】本シート組立体1に適用されているシート
張設用具6及び7では、その端部からシート2の膨大部
5を貫通孔10、17及び19に次々に挿通してシート
2の膨大部5を貫通孔10、17及び19に受容せしめ
るだけで、多数のシート2を極めて簡単に且つ短時間で
張設してシート組立体1を組立てることができる。そし
て、シート張設用具7の板状部7bが足場の横部材25
に連結されて固定される結果、シート張設用具7をも介
してシート組立体1が足場に保持されるため、シート組
立体1の中央部が風等により膨らんだり、或いはシート
組立体1が風等により吹き流されるような事態を避ける
ことができる。
【0028】上述の例では連結手段を、スリット23が
形成されて基部7aに一体成形された板状部7bで構成
したが、これに代えて図5に示すように連結手段を構成
しても良い。図5において、本例の連結手段は、基部7
aに更に全長に亘って形成された第三の貫通孔51と、
貫通孔51に連通して基部7aに全長に亘って形成され
た第三のスリット52と、貫通孔51に摺動自在に受容
される膨大部53及び膨大部53に一体的に設けられて
おり、スリット52を挿通し得る板状部54を有する取
付け調節具55とを具備しており、板状部54には、ベ
ルト24(図3参照)を挿通し得るスリット56が形成
されている。図5に示す連結手段によっても先の連結手
段と同様の作用をなす上に、本連結手段によれば、シー
ト張設用具7に対して取付け調節具55をA横方向に摺
動(スライド)させることにより、足場の横部材25へ
の取付け調節具55の連結位置を自在に調節し得る。
尚、シート張設用具7に更に、貫通孔51及びスリット
52に対応する貫通孔51a及びスリット52aを対称
に形成しておくと、組立に際してその方向性を考慮する
必要がなく、使用勝手が極めて良くなる。また、取付け
調節具55は、シート張設用具7の長さと同程度であっ
ても良いが、シート張設用具7の長さよりも十分に短い
ものであっても良く、このように十分に短い取付け調節
具55を一個若しくは複数個シート張設用具7に適用し
てシート張設用具7を足場の横部材25へ連結するよう
にしても良い。
【0029】図5に示す例では、バックル付きベルト2
4等の紐状体を介してシート張設用具7を足場の横部材
25へ連結するようにしているが、図6に示すように足
場の横部材25を把持自在な把持具61を介してシート
張設用具7を足場の横部材25へ連結するようにしても
よい。把持具61は、取付け調節具55の板状部54が
溶接等により固着された把持具本体62と、本体62に
軸63を介してB方向に回動自在に連結された押え板6
4と、本体62に軸65を介してC方向に回動自在に連
結されたねじ棒66と、ねじ棒66に螺合されたナット
67とからなる。把持具61では、ナット67を締付け
ることによりしっかりと横部材25を把持し得る結果、
シート張設用具7を足場の横部材25へ確実に連結する
ことができる一方、ナット67を緩めてねじ棒66及び
押え板64を自由回動可能状態にすることにより簡単に
把持状態を解除し得る。
【0030】上述のシート張設用具7では、スリット1
8、貫通孔17、19及びスリット20を、この順番で
直列に配置して構成したが、この構成によればシート張
設用具7の基部7aが露出して、シート組立体1の外側
から見ると上下段のシート2がシート張設用具7により
分断された状態となり、美観の点で好ましくない場合が
あり得る。特に例えば写真等からなる広告の各部分を各
シート2の外面に印刷し、シート組立体1外面全体とし
て一つの広告を表示したい場合等には、この広告がシー
ト張設用具7により分断されるため広告表示体としては
場合により満足し得るものではない。図7に示すシート
張設用具71は、基部72と、上段のシート2の最縁部
に形成された膨大部5を摺動自在に受容すべく、基部7
2に形成された第一の貫通孔73と、貫通孔73に連通
しており、上段のシート2の膨大部4に連設した縁部1
1を挿通し得るように基部72に形成された第一のスリ
ット74と、下段のシート2の最縁部に形成された膨大
部5を摺動自在に受容すべく、基部72に形成された第
二の貫通孔75と、下段のシート2の膨大部5に連設し
た縁部11を挿通し得るように基部72に形成された第
二のスリット76と、基部72に設けられており、基部
72を横部材25に連結するための連結手段としての板
状部77とを具備しており、更に上下段のシート2の両
縁部11が挿通する共通のスリット78を具備してい
る。このようなシート調節用具71では、孔73、スリ
ット74、76及び孔75がこの順番で配置されてスリ
ット74と76とが相互に対面され、加えて共通のスリ
ット78が設けられているため、シート調節用具71自
体がシート2で覆い隠されて上段と下段とのシート2が
あたかも連続しているように張設されることとなり、広
告表示等では極めて好ましいものとなる。またシート調
節用具71において、スリット74と76との間に分離
用の突条79を設けると、各膨大部5が確実に孔73及
び75に保持され好ましい。
【0031】尚、シート組立体1では、左右の縁部にハ
トメ孔21を有するシート2を用いて、隣接する左右の
シート2をロープ22で相互に連結し、一番左側のシー
ト2及び一番右側のシート2を夫々足場の縦部材に連結
しているが、図8に示すように、四つの角部を切欠き且
つ左右の最縁部にも膨大部を形成した各シート2を準備
し、隣接する左右のシート2をシート張設用具7(必要
によりシート張設用具71)で連結し、一番左側のシー
ト2及び一番右側のシート2をシート張設用具6及びロ
ープ14で夫々足場の縦部材に連結するようにしてシー
ト組立体31を構成しても良く、このようにするとシー
ト2のハトメ孔を不要とし得る上に、ロープ又は針金に
よるシート2の相互の連結作業も完全に不要にし得る。
尚、この場合、左右の隣接するシート2を連結するシー
ト張設用具7又は71が落下しないように、シート2に
追加の膨大部32を形成しておくか、若しくは上述し
た、一端が閉塞された貫通孔17及び19を具備したシ
ート張設用具7を用いる。そして左右の隣接するシート
2を連結するシート張設用具7又は71においては、足
場の縦部材に連結手段を介して連結するようにしても良
い。
【0032】また本例のシート組立体31では、分断さ
れたシート張設用具6及び7が各シート2に個別に用い
られており、このように分断された個別のシート張設用
具6及び7を用いると、作業性が良くなる場合があり得
る。
【0033】ところでシート組立体1及び31では、長
孔13を有するシート張設用具6を介して足場の横部材
及び縦部材にシート2が取付けられているが、図9及び
10に示すように、膨大部41及び膨大部41に連設さ
れ長孔42を有する取付け用板部43からなる取付け調
節具44を二個準備し、夫々の取付け調節具44の膨大
部41をシート張設用具7の貫通孔17にシート張設用
具7の一端から挿入して、取付け用板部43をスリット
18に貫通させ、取付け調節具44の膨大部41を貫通
孔17に摺動自在に受容せしめて、長孔42にロープ1
4を通して足場の横部材若しくは縦部材にこのロープ1
4をくくり付け、最上段、最下段若しくは左右の一番端
のシート2の夫々を足場に取付けても良い。このような
取付け調節具44を用いると、それがシート張設用具7
に対して摺動自在、即ちA方向に移動自在であるため、
ロープ14を介しての足場に対する取付け位置を調節す
ることができるので好ましい場合がある。尚、軽量化を
計るべく、取付け調節具44の膨大部41にスリット4
5とスリット45に連通する中空部46とを形成すると
良い。そして、本例では、二個の取付け調節具44にて
足場に連結したが、これに代えて、一個又は三個以上で
もって足場に連結するようにしても良い。
【0034】更に上記例では、孔13及び42にロープ
14を挿通して足場に取付けるようにしたが、これに代
えて、フック等を孔13及び42に引掛けて足場に取付
けるようにしても良く、或いは上述のバックル付きのベ
ルト24の類いのものを用いてシート2が緊張状態で張
設されるように一定のテンションを加えるようにしてし
ても良い。
【0035】また図8に示す例では、シート2の角部を
四角状に切り欠いたが、図11に示すように、シート張
設用具7等を装着し得る程度のみに各角部81を三角形
状に切り欠いてシート2を形成しても良い。このように
するとシート2で覆い隠されない部分を極小にし得る。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の二つのシート張設
用具の組み合わせ体によれば、第一のシート張設用具
が、第一の孔を有する横に長く伸びる半円筒状部と、こ
の半円筒状部の長手方向に沿って伸びて当該半円筒状部
に一体的に形成された取付け用板部とを有しており、取
付け用板部には孔が形成され、横に長く伸びる第二のシ
ート張設用具の一方の半円筒状部が、第二の孔を有して
おり、横に長く伸びる第二のシート張設用具の他方の半
円筒状部が、第三の孔有しているため、第一のシート張
設用具の取付け用板部の孔に針金、ベルト又はロープを
挿通し、この針金、ベルト又はロープを足場の横部材に
巻き付けて、第一のシート張設用具を足場に固定し、更
に、単にシートの膨大部を第一、二及び三の孔に挿入す
るだけで、次々にシートを連結してシート組立体を得る
ことができ、シート組立体を短時間で形成し得る。そし
て本発明の二つのシート張設用具の組み合わせ体によれ
ば、シートの上下の最縁部に形成された膨大部がそれぞ
れ二つのシート張設用具によってぴったりと保持される
ため、シート張設用具とシートの上下の最縁部との間
に、隙間、弛み等が生じなく、したがって本シート張設
用具の組み合わせ体が建築工事現場の囲いシートに用い
られる場合には、物の落下等を確実に防止し得、またこ
れが塗装現場の囲いシートに用いられる場合には、塗料
の意図しない飛散を防ぐことができる。また、取付け用
板部の孔に挿通された針金、ベルト又はロープの長さを
適宜調節してシートに一定のテンションを加えることに
より、シートをピンと緊張状態で張設することができ、
弛みのない美観に優れたシート組立体、すなわち囲いシ
ート又は広告表示シートとすることができる。そして、
連結手段を介してシート張設用具の夫々をシート張設用
の枠組みに連結し得るため、シート組立体をしっかりと
枠組みに保持し得る結果、風等によりシート組立体の中
央部等が膨らんだりする事態を防ぎ得る。また、本発明
のシート張設用具と取付け調節具との組み合わせ体によ
れば、上記効果に加えて、シート張設用具への取付け調
節具の横方向の連結位置を調節することができるので、
針金、ベルト又はロープを介しての足場などへの取付け
調節具の取り付け位置を適宜変えることができ、種々の
足場であってもシート組立 体を短時間で形成し得る上
に、シートをピンと張設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一具体例のシート張設用具を
用いて組立てたシート組立体の正面図である。
【図2】図1に示すII−II線断面図である。
【図3】図1及び図8に示すIII−III線断面図で
ある。
【図4】図1及び図3に示すシート張設用具の拡大斜視
図である。
【図5】本発明の好ましい他の具体例のシート張設用具
の斜視図である。
【図6】本発明の好ましい更に他の具体例のシート張設
用具の斜視図である。
【図7】本発明の好ましい第四の具体例のシート張設用
具の斜視図である。
【図8】本発明の好ましい一具体例のシート張設用具を
用いて組立てたシート組立体の他の例の正面図である。
【図9】本発明の好ましい一具体例の取付け調節具を用
いて組立てたシート組立体の要部正面図である。
【図10】図9に示すX−X線断面図
【図11】本発明の好ましい他の具体例のシートの正面
図である。
【符号の説明】
1 シート組立体 2 シート 5 膨大部 7 シート張設用具 7a 基部 7b 板状部 11 縁部 17 貫通孔 18 スリット 19 貫通孔 20 スリット 23 スリット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のシート張設用具と第二のシート張
    設用具との組み合わせ体であって、第一のシート張設用
    具は、最上段又は最下段のシートの横方向に伸びる一方
    の量縁部に形成された膨大部を摺動自在に受容する第一
    の孔を有すると共に、前記シートの膨大部に連設したシ
    ートの縁部が通るように、第一の孔に連設して形成され
    た第一のスリットを有する横に長く伸びる半円筒状部
    と、この半円筒状部の長手方向に沿って伸びてかつ第一
    のスリットに対向して当該半円筒状部に一体的に形成さ
    れた取付け用板部とを有しており、取付け用板部には孔
    が形成されており、第二のシート張設用具は、一体形成
    された二つの横に長く伸びる半円筒状部を有する基部
    と、この基部に設けられた連結手段とを具備しており、
    第二のシート張設用具の一方の半円筒状部は、最上段又
    は最下段のシートの横方向に伸びる他方の最縁部に形成
    された膨大部を摺動自在に受容する第二の孔を有すると
    共に、前記シートの他方の最縁部に形成された膨大部に
    連設したシートの縁部が通るように、第二の孔に連設し
    て形成された第二のスリットを有しており、第二のシー
    ト張設用具の他方の半円筒状部は、第二のスリットに対
    向して形成されており、前記最上段又は最下段のシート
    に上下方向に関して隣接して連設すべき他のシートの横
    方向に伸びる一方の最縁部に形成された膨大部を摺動自
    在に受容する第三の孔と、前記他のシートの一方の最縁
    部に形成された膨大部に連設した当該他のシートの縁部
    が通るように、第三の孔に連設すると共に第二のスリッ
    トに対向して形成された第三のスリットとを有している
    第一及び第二のシート張設用具の組み合わせ体。
  2. 【請求項2】 シート張設用具と取付け調節具との組み
    合わせ体であって、取付け調節具は、膨大部と、この膨
    大部の長手方向に沿って伸びて当該膨大部に一体的に形
    成された取付け用板部とを有しており、取付け用板部に
    は孔が形成されており、シート張設用具は、一体形成さ
    れた二つの横に長く伸びる半円筒状部を有する基部と、
    この基部に設けられた連結手段とを具備しており、シー
    ト張設用具の一方の半円筒状部は、張設すべきシートの
    横方向に伸びる一方の最縁部に形成された膨大部を摺動
    自在に受容する第一の孔を有すると共に、前記シートの
    膨大部に連設したシートの縁部が通るように、第一の孔
    に連設して形成された第 一のスリットを有しており、シ
    ート張設用具の他方の半円筒状部は、第一のスリットに
    対向して形成されており、前記シートに上下方向に関し
    て隣接して張設すべき他のシートの横方向に伸びる一方
    の最縁部に形成された膨大部を摺動自在に受容する第二
    の孔と、前記他のシートの膨大部に連設したシートの縁
    部が通るように、第二の孔に連設すると共に第一のスリ
    ットに対向して形成された第二のスリットとを具備した
    シート張設用具と取付け調節具との組み合わせ体。
  3. 【請求項3】 連詰手段は、基部に一体的に形成された
    板状部からなり、この板状部には、紐状体を挿通し得る
    スリットが形成されている請求項1又は2に記載の組み
    合わせ体。
  4. 【請求項4】 連結手段は、基部に形成された第三の孔
    と、この第三の孔に連通して基部に形成された第三のス
    リットと、第三の孔に摺動自在に受容される膨大部及び
    この膨大部に一体的に設けられており、第三のスリット
    を挿通し得る板状部を有する他の取付け調節具とを具備
    している請求項1又は2に記載の組み合わせ体。
  5. 【請求項5】 他の取付け調節具の板状部には、紐状体
    を挿通し得るスリットが形成されている請求項4に記載
    のシート張設用具。
  6. 【請求項6】 板状部には、枠組み部材を把持自在な把
    持具が取付けられている請求項4に記載のシート張設用
    具。
  7. 【請求項7】 前記請求項1から6のいずれか一項に記
    載の組み合わせ体によって張設されるべきシートであっ
    て、最上縁部及び最下縁部のそれぞれに横方向に伸びる
    膨大部を具備しているシート。
JP3140819A 1991-01-10 1991-05-15 シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート Expired - Lifetime JPH0721253B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3140819A JPH0721253B2 (ja) 1991-05-15 1991-05-15 シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート
CA002075062A CA2075062C (en) 1991-01-10 1991-12-27 Sheet stretcher, attachment adjuster and a sheet to be stretched by the stretcher
KR1019920701905A KR970005008B1 (ko) 1991-01-10 1991-12-27 시이트장설구(張說具)와 그 부착조절구(附着調節具)및 그 장설구에 의하여 장설되는 시이트
PCT/JP1991/001781 WO1992012309A1 (fr) 1991-01-10 1991-12-27 Dispositif de fixation de feuille, dispositif de reglage du support de celui-ci et feuille a fixer par le dispositif de fixation
US07/910,182 US5408770A (en) 1991-01-10 1991-12-27 Sheet stretcher including sheet attachment holes and sheet connection means
DE69126147T DE69126147T2 (de) 1991-01-10 1991-12-27 Befestigungsvorrichtung für eine plane
EP92901902A EP0597094B1 (en) 1991-01-10 1991-12-27 Sheet stretcher
TW081100326A TW201338B (ja) 1991-01-10 1992-01-17
AU15142/92A AU650966B2 (en) 1991-05-15 1992-04-27 Sheet stretcher, attachment and a sheet to be stretched by the stretcher

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3140819A JPH0721253B2 (ja) 1991-05-15 1991-05-15 シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04339965A JPH04339965A (ja) 1992-11-26
JPH0721253B2 true JPH0721253B2 (ja) 1995-03-08

Family

ID=15277464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3140819A Expired - Lifetime JPH0721253B2 (ja) 1991-01-10 1991-05-15 シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721253B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100467221B1 (ko) * 2002-05-08 2005-01-24 주식회사 광인에스피 빌딩 공사장의 가림장치 및 그 시공방법

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619951U (ja) * 1984-06-25 1986-01-21 松下電工株式会社 時分割多重伝送装置の端末器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04339965A (ja) 1992-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5408770A (en) Sheet stretcher including sheet attachment holes and sheet connection means
DE60214136T2 (de) Zusammenklappbares traggestell und verfahren zu ihrer verwendung
US6640867B1 (en) Releasably attachable shades
US5984837A (en) Tensioned floor system
AU2004200526A1 (en) Cord tensioner
HUE025598T2 (en) Signboard assembly
US6644379B1 (en) Adjustable upper beam with a cuttable blind assembly
JPH0721253B2 (ja) シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート
US4301618A (en) Growing frame
US5493800A (en) Expandable stretching frame with cladding and bearing mechanisms
JPH0559819A (ja) シート張設用具及びその張設用具によつて張設されるべきシート
JP2590730B2 (ja) シート組立体
JPH07133670A (ja) シート組立体
JPH08232477A (ja) シート張設用具及びその張設用具によって張設されるべきシート
JPH073120B2 (ja) シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート
JPH08232476A (ja) シート張設用具及びその取付け調節具並びにその張設用具によって張設されるべきシート
JP2590672B2 (ja) シート張設用金具
JP2590665B2 (ja) シート張設用具
EP0682901B1 (en) Pull up curtain and suspension system for use in such a curtain
JP2860533B2 (ja) 窓用面格子単位体
DE202009002873U1 (de) Vorrichtung zur Befestigung eines Balancierbandes
JPH0664415B2 (ja) シート組立体及びこれに用いられるシート抜け止め具
US20040259669A1 (en) Volleyball net pretensioned with rigid side strips
EP0282957B1 (de) Raffvorhang
EP2351619A1 (en) Improved metal frameworks for screening meshes made of polyurethane or other synthetic material