JPH0664415B2 - シート組立体及びこれに用いられるシート抜け止め具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、建築物新築、解体、改
修等の建築現場、塗装現場又は屋外広告等で用いられる
シート組立体及びこれに用いられるシート抜け止め具に
関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば建築現場では、建造物の周りを囲
んで足場が設けられ、この足場を更に囲んでシートを張
設してシート組立体が配される。従来ではこのシート張
設に際しての単位シートと単位シート又はシートと足場
とは、夫々のシートに設けられたハトメ孔にロープ又は
針金を次々に通して連結される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
ハトメ孔にロープを通してシートを張設することは、極
めて作業性が悪く、多くの時間を費している。またこの
ようなロープによる連結は、ハトメ孔を形成した単位シ
ートを準備しなければならず、単位シート自体も高価に
ならざるを得ず、それ程満足し得るものではない。この
ような問題は、塗装現場に張設されるシート及び屋外広
告等で用いられる広告表示シート等においても同様に生
じる。

【０００４】そこで本出願人は、先に、シートの最縁部
に形成された膨大部を摺動自在に受容する孔と、この孔
に連設しており、膨大部に連設したシートの縁部を挿通
し得るスリットとを具備したシート張設具を提案し、上
述の不都合を解消し得るようにしたが、しかしながらこ
れによればシートに膨大部を設けてシート張設具の孔か
らの抜けを防止している結果、膨大部を有しないシー
ト、特に例えば単にハトメ孔を有した従来のシートに対
しては提案したシート張設具は適用しにくい場合があ
る。

【０００５】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、膨大部を有しない
シートに対しても上述のシート張設具を用いることがで
きるシート抜け止め具及びこのようなシート抜け止め具
を用いたシート組立体を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、シートと、このシートの最縁部を受容した第一の孔
及びこの第一の孔に連設しており、シートの最縁部に連
設したシートの縁部を挿通した第一のスリットを有する
シート張設具と、第一のスリットを介するシートの最縁
部の第一の孔からの離脱を阻止すべく、シートの最縁部
を囲んで第一の孔に配置されたシート抜け止め具とを具
備するシート組立体によって達成される。

【０００７】更に本発明によれば前記目的は、シート張
設具が、第一のスリットに対向して形成されており、他
のシートの最縁部を受容した第二の孔と、この第二の孔
に連設すると共に第一のスリットに対向して形成されて
おり、他のシートの最縁部に連設した他のシートの縁部
を挿通した第二のスリットとを更に具備しており、第二
の孔には、第二のスリットを介する他のシートの最縁部
の第二の孔からの離脱を阻止すべく、他のシートの最縁
部を囲んで他のシート抜け止め具が配置されている上述
のシート組立体によっても達成される。また本発明によ
れば前記目的は、シート張設具が、第一のスリットに対
向して形成されており、膨大部及びこの膨大部に連設さ
れた取付け用板部を有する取付け調節具の当該膨大部を
受容した第二の孔と、この第二の孔に連設すると共に第
一のスリットに対向して形成されており、取付け調節具
の取付け板部を挿通した第二のスリットとを更に具備し
ている上述のシート組立体によっても達成される。

【０００８】更に本発明によれば前記目的は、シート
と、シートの最縁部を受容する第一の孔及びこの第一の
孔に連設しており、シートの最縁部に連設したシートの
縁部を挿通し得る第一のスリットを有するシート張設具
とを具備するシート組立体のためのものであって、第一
のスリットを介するシートの最縁部の第一の孔からの離
脱を阻止すべく、シートの最縁部を囲んで第一の孔に配
置されるように形成されたシート抜け止め具によっても
達成される。

【０００９】本発明におけるシート張設具は、一つの例
では、取付け用板部を一体的に具備しており、このよう
な取付け用板部を有するシート張設具を用いてシート組
立体を形成すると、シート組立体をしっかりと足場等に
固定することができ、極めて好ましい。

【００１０】本発明におけるシートとしては、例えばナ
イロンシート又はビニールシート等の押出成形によって
得られた一般のシートであっても良く、或いは天然繊維
若しくは化学繊維又はこれらを組合せたものからなる布
又は不織布のシートであっても良い。また本発明におけ
るシートとしては、完全に目が詰まったものでなくても
良く、いわゆるネットと称せられる網目状シートであっ
ても良いのである。

【００１１】本発明のシート張設具としては、木製、金
属製又は合成樹脂製のいづれであっても良いが、機械的
強度、軽量性の観点からは硬質プラスチック製又はアル
ミ製が好ましく、最も好ましいのはアルミ製である。ま
た本発明のシート張設具としては、軽量化を図るため
に、機械的強度が許すかぎりにおいて空洞部が形成され
ていても良い。

【００１２】シート張設具に形成された第一及び第二の
孔としては、両端で外部に開口する貫通孔であっても良
いが、シートの最縁部を取り囲んだシート抜け止め具又
は取付け調節具の膨大部の挿入のために少くとも一端が
外部に開口された孔であれば良く、従って他端が閉塞さ
れた有底の孔であっても良いのである。第一及び第二の
孔の断面形状としては、シートの最縁部を取り囲んだシ
ート抜け止め具又は取付け調節具の膨大部の形状との関
連で、円形であっても、三角又は四角形であっても、更
にはそれ以上の多角形であっても良い。

【００１３】シート張設具に形成された第一及び第二の
スリットの幅は、シートの最縁部を取り囲んだシート抜
け止め具又は取付け調節具の膨大部が、このスリットを
介して抜出さない程度であれば良く、あまり狭いとシー
ト又は取付け調節具の自由度がなくなりシート張設作業
が困難となり、またシートの縁部が損傷される虞を有す
る。シートの縁部の損傷を防止するためには、スリット
を規定するシート張設具の部位は滑らかに形成するのが
良い。

【００１４】本発明における取付け調節具としては、シ
ート張設具と同様の材料から形成されるのが良いが、こ
こに最も重量がかかる場合には、更に機械的強度がおお
きい材料から形成しても良い。本取付け調節具の膨大部
は、全長に亘って形成されている必要はなく、機械的強
度が許せば離散的に配置されていても良いのである。

【００１５】本発明のシート抜け止め具としては、合成
樹脂等の可撓性の材料から形成されていることが好まし
く、硬質又は軟質塩化ビニールからなるものを好ましい
一つの例として提示し得る。本シート抜け止め具には、
容易に曲折し得るが曲折後その形状を保持し得るような
金属板を芯部材として適用すれば、しっかりとシートの
最縁部を把持した状態でシートの最縁部と共にシート張
設具の孔に装着し得る結果、極めて作業性が良くなり好
ましい。

【００１６】本発明のシート組立体は、建築工事に適用
されるものに限らず、例えば塗装現場又は広告表示に適
用されても良いのである。

【００１７】

【作用】本発明のシート組立体では、シート抜け止め具
を具備している結果、第一のスリットを介するシートの
最縁部の第一の孔からの離脱が防止され、従ってシート
に膨大部が形成されていない場合でも、シートの最縁部
がしっかりとシート張設具に保持され、シート張設状態
が維持されることとなる。

【００１８】以下、本発明を、図面に示す具体例に基づ
いて更に詳細に説明する。これにより前記発明及び更に
他の発明が明瞭となるであろう。

【００１９】尚、本発明はこれら具体例に何等限定され
ないのである。

【００２０】

【具体例】図１から図３において、枠組としての建築現
場の足場を取り囲んで張設されたシート組立体１は、多
数の単位シート２からなり、本例のシート２の夫々で
は、上縁部及び下縁部が夫々折曲げられて位置３で縫い
付けられ、ループ状になった最縁部５にロープ４が挿入
されている。ループ状になった最縁部５の厚みは、位置
３の部位での重合されたシート２の厚みとそれ程変わら
ない。シート組立体１において、最上段のシート２の上
側の最縁部５と足場の横部材（図示せず）との間及び最
下段のシート２の下側の最縁部５と足場の横部材との間
には横に長く伸びる第一のシート張設具６が適用されて
おり、上下関係で隣接する二つのシート２のうち、上段
のシート２の下側の最縁部５と下段のシート２の上側の
最縁部５との間には、横に長く伸びる第二のシート張設
具７が適用されている。

【００２１】シート張設具６は、半円筒状部８と半円筒
状部８に一体形成された取付け用板部９とからなり、半
円筒状部８は、シート２の最縁部５を摺動自在に受容す
る第一の貫通孔１０と、貫通孔１０に連設しており、最
縁部５に連設したシート２の縁部１１を挿通し得る第一
のスリット１２とをその全長に亘って具備しており、ス
リット１２に対向して半円筒状部８に一体的に形成され
た取付け用板部９は、複数箇所に長孔１３を具備してい
る。足場の横部材に巻き付けられた針金又はロープ１４
が長孔１３に挿通されて、シート張設具６は足場の横部
材に取り付けられている。

【００２２】シート張設具７は、一体形成された二つの
半円筒状部１５及び１６からなり、半円筒状部１５は、
上段のシート２の下側の最縁部５を摺動自在に受容する
第一の貫通孔１７と、貫通孔１７に連設しており、上段
のシート２の最縁部５に連設した縁部１１を挿通し得る
第一のスリット１８とをその全長に亘って具備してお
り、半円筒状部１６は、下段のシート２の上側の最縁部
５を摺動自在に受容すべく、スリット１８に対向して形
成された第二の貫通孔１９と、貫通孔１９に連設すると
共にスリット１８に対向して形成されており、下段のシ
ート２の最縁部５に連設した縁部１１を挿通し得る第二
のスリット２０とをその全長に亘って具備している。シ
ート張設具７は、その貫通孔１７及び１９に夫々上段及
び下段のシート２の最縁部５を受容して、上段及び下段
のシート２を夫々その最縁部５で互いに連結している。

【００２３】シート張設具６及び７の貫通孔１０、１７
及び１９には夫々、シート２の最縁部５を囲んでシート
抜け止め具５１が密に配置されており、シート抜け止め
具５１は、硬質又は軟質塩化ビニールからなる可撓性の
本体５２と、本体５２に埋め込まれた曲折自在な金属製
の板状芯部材５３とからなり、本体５２において、シー
ト２の表面と接触する部位、特にスリット１２、１８及
び２０の付近でシート２と接触する部位には、突起又は
歯５４が複数個形成されている。シート抜け止め具５１
は夫々、シート２へのＡ又はＢ方向の張力付与におい
て、スリット１２、１８及び２０を介するシート２の最
縁部５の貫通孔１０、１７及び１９からの離脱を阻止し
ている。

【００２４】シート抜け止め具５１は、シート２の最縁
部５に適用される前は図４に示すように断面ほぼ台形の
形状を有しており、従ってシート張設具６及び７の貫通
孔１０、１７及び１９への装着後においてスリット１
２、１８及び２０の部位に位置する両側５５及び５６は
楔状になっている。シート抜け止め具５１は、図４に示
すようにシート２の最縁部５を包み込むようにしてＣ方
向に折り曲げられてシート２の最縁部５を把持し、この
把持状態を維持したままでシート張設具６及び７の貫通
孔１０、１７及び１９へ装着される。Ｃ方向への折り曲
げを容易とすると共に折り曲げた後の形状をシート張設
具６及び７の貫通孔１０、１７及び１９の形状に対応さ
せて貫通孔１０、１７及び１９への挿入を容易とするべ
く、半円形溝５７及びＶ字状溝５８を本体５２に形成し
ておいても良い。本体５２に埋め込まれた芯部材５３
は、折り曲げた後のシート抜け止め具５１の形状を保持
し、従ってこれによりシート抜け止め具５１によるシー
ト２の最縁部５の把持状態が確実に維持されることとな
る。

【００２５】尚、本例のシート組立体１では、左右の縁
部にハトメ孔２１が形成されたシート２が用いられてお
り、隣接する左右のシート２間では、ハトメ孔２１に針
金又はロープ２２が挿通されてその縁部で相互に連結さ
れており、一番左側のシート２及び一番右側のシート２
では、その左及び右縁部は、ロープ２２を介して足場の
縦部材に連結されている。

【００２６】このように構成されたシート組立体１は、
上述の通り建築工事現場の足場の周りに組立てられ、工
事中における建築基材などの不注意による路上への落下
を防止する。

【００２７】本シート組立体１に適用されているシート
張設具６及び７では、シート２の縁部５を把持したシー
ト抜け止め具５１を貫通孔１０、１７及び１９にその端
部から次々に挿通してシート２の最縁部５を貫通孔１
０、１７及び１９に受容せしめるだけで、多数のシート
２を極めて簡単に且つ短時間で張設してシート組立体１
を組立てることができる。そして、本シート組立体１で
は、シート２にＡ及びＢ方向の張力が加わったとして
も、シート張設具６及び７に夫々シート抜け止め具５１
が用いられてこれによりしっかりとシート２の最縁部５
が掴まえられているため、シート２の最縁部５がスリッ
ト１２、１８及び２０を介して貫通孔１０、１７及び１
９から抜け出るという不都合な事態を避けることがで
き、シート２の張設状態を確実に維持することができ
る。

【００２８】特に本例のように楔状の両端５５及び５６
と歯５４とを有するシート抜け止め具５１では、シート
２へのＡ及びＢ方向の張力の付与でシート２の最縁部５
がスリット１２、１８及び２０を介して貫通孔１０、１
７及び１９から抜け出ようとしても、スリット１２、１
８及び２０の部位で楔状の両端５５及び５６が互いに接
近されるようにシート張設具６及び７により強力に挟圧
されて歯５４でもってシート２の縁部１１をしっかりと
掴む結果、シート２の最縁部５のスリット１２、１８及
び２０を介する貫通孔１０、１７及び１９からの抜け出
しが更に確実に防止される。

【００２９】尚、シート組立体１では、左右の縁部にハ
トメ孔２１を有するシート２を用いて、隣接する左右の
シート２をロープ２２で相互に連結し、一番左側のシー
ト２及び一番右側のシート２を夫々足場の縦部材に連結
しているが、図５に示すように、四つの角部を切り欠い
た各シート２を準備し、隣接する左右のシート２をシー
ト張設具７で連結し、一番左側のシート２及び一番右側
のシート２をシート張設具６及びロープ１４で夫々足場
の縦部材に連結するようにしてシート組立体３１を構成
しても良く、このようにするとロープ又は針金によるシ
ート２の相互の連結作業も完全に不要にし得る。尚、こ
の場合、左右の隣接するシート２を連結するシート張設
具７が落下しないように、シート２に膨大部３２を形成
しておくか、若しくは上述した一端が閉塞された貫通孔
１７及び１９を有したシート張設具７を用いる。

【００３０】また本例のシート組立体３１では、分断さ
れたシート張設具６及び７が各シート２に個別に用いら
れており、このように分断された個別のシート張設具６
及び７を用いると、作業性が良くなる場合があり得る。

【００３１】ところでシート組立体１及び３１では、長
孔１３を有するシート張設具６を介して足場の横部材及
び縦部材にシート２が取付けられているが、図６及び７
に示すように、膨大部４１及び膨大部４１に連設され長
孔４２を有する取付け用板部４３からなる取付け調節具
４４を二個準備し、夫々の取付け調節具４４の膨大部４
１をシート張設具７の貫通孔１７にシート張設具７の一
端から挿入して、取付け用板部４３をスリット１８に挿
通させ、取付け調節具４４の膨大部４１を貫通孔１７に
摺動自在に受容せしめて、長孔４２にロープ１４を通し
て足場の横部材若しくは縦部材にこのロープ１４をくく
り付け、最上段、最下段若しくは左右の一番端のシート
２の夫々を足場に取付けても良い。このような取付け調
節具４４を用いると、それがシート張設具７に対して摺
動自在、即ちＤ方向に移動自在であるため、ロープ１４
を介しての足場に対する取付け位置を調節することがで
きるので好ましい場合がある。尚、軽量化を計るべく、
取付け調節具４４の膨大部４１にスリット４５とスリッ
ト４５に連通する中空部４６とを形成すると良い。そし
て、本例では、二個の取付け調節具４４にて足場に連結
したが、これに代えて、一個又は三個以上でもって足場
に連結するようにしても良い。

【００３２】更に上記例では、孔１３及び４２にロープ
１４を挿通して足場に取付けるようにしたが、これに代
えて、バックル付きベルトに設けられたフック等を孔１
３及び４２に引掛けて足場に取付けるようにしても良
い。また上記例では、シート抜け止め具５１のみでシー
ト２の最縁部５の貫通孔１０等からの抜けを防止した
が、これに加えて両端５５、５６及びシート２の縁部１
１を貫通してステープルを適用してもよく、このように
ステープルを用いるとより確実に抜け止めを達成し得
る。

【００３３】

【発明の効果】以上のように本発明のシート組立体によ
れば、第一のスリットを介するシートの最縁部の第一の
孔からの離脱を阻止すべく、シートの最縁部を囲んで第
一の孔に配置されたシート抜け止め具を具備しているた
め、仮に一端に膨大部を有しないシートを用いたとして
もシート張設状態が確実に維持されて、美観等を損なう
ことがなく、シート組立体の本来の機能を確実に発揮し
得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の好ましい一具体例の正面図である。

【図２】図１に示すＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】図１及び図５に示すＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図で
ある。

【図４】図１に示すシート抜け止め具の詳細説明図であ
る。

【図５】本発明の他の好ましい具体例の正面図である。

【図６】本発明の好ましい更に他の具体例の要部正面図

【図７】図６に示すＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図

【符号の説明】

１ シート組立体 ２ シート ５ 最縁部 ７ シート張設具 １１ 縁部 １７ 貫通孔 １８ スリット １９ 貫通孔 ２０ スリット ５１ シート抜け止め具

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートと、このシートの最縁部を受容し
   た第一の孔及びこの第一の孔に連設しており、シートの
   最縁部に連設したシートの縁部を挿通した第一のスリッ
   トを有するシート張設具と、第一のスリットを介するシ
   ートの最縁部の第一の孔からの離脱を阻止すべく、シー
   トの最縁部を囲んで第一の孔に配置されたシート抜け止
   め具とを具備するシート組立体。
2. 【請求項２】 シート張設具は、第一のスリットに対向
   して形成されており、他のシートの最縁部を受容した第
   二の孔と、この第二の孔に連設すると共に第一のスリッ
   トに対向して形成されており、他のシートの最縁部に連
   設した他のシートの縁部を挿通した第二のスリットとを
   更に具備しており、第二の孔には、第二のスリットを介
   する他のシートの最縁部の第二の孔からの離脱を阻止す
   べく、他のシートの最縁部を囲んで他のシート抜け止め
   具が配置されている請求項１に記載のシート組立体。
3. 【請求項３】 シート張設具は、第一のスリットに対向
   して形成されており、膨大部及びこの膨大部に連設され
   た取付け用板部を有する取付け調節具の当該膨大部を受
   容した第二の孔と、この第二の孔に連設すると共に第一
   のスリットに対向して形成されており、取付け調節具の
   取付け板部を挿通した第二のスリットとを更に具備して
   いる請求項１に記載のシート組立体。
4. 【請求項４】 シート張設具は、取付け用板部を一体的
   に具備する請求項１から３のいずれか一項に記載のシー
   ト組立体。
5. 【請求項５】 シートと、シートの最縁部を受容する第
   一の孔及びこの第一の孔に連設しており、シートの最縁
   部に連設したシートの縁部を挿通し得る第一のスリット
   を有するシート張設具とを具備するシート組立体のため
   のものであって、第一のスリットを介するシートの最縁
   部の第一の孔からの離脱を阻止すべく、シートの最縁部
   を囲んで第一の孔に配置されるように形成されたシート
   抜け止め具。