JPH0721111B2 - ビチューメンエマルジョン - Google Patents

ビチューメンエマルジョン

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JPH0721111B2
JPH0721111B2 JP60089103A JP8910385A JPH0721111B2 JP H0721111 B2 JPH0721111 B2 JP H0721111B2 JP 60089103 A JP60089103 A JP 60089103A JP 8910385 A JP8910385 A JP 8910385A JP H0721111 B2 JPH0721111 B2 JP H0721111B2
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ルイザ チリノス マリア
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ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コンパニー ピー.エル.シー.
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08L95/00Compositions of bituminous materials, e.g. asphalt, tar, pitch
    • C08L95/005Aqueous compositions, e.g. emulsions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水中ビチューメン型エマルジョンの製造方法
に関し、さらに詳細には水中ビチューメン型の高分散相
比(HIPR)エマルジョンの製造方法に関するものであ
る。
〔従来技術〕
ビチューメンは高度に粘性の物質であって、道路舗装や
その他の目的に有用である。これは高粘度であるため冷
所或いは未処理状態では使用困難である。粘度を低下さ
せる一つの方法は、この物質を加熱して熱時に使用する
ものである。他の方法は、軽油留分を希釈剤として添加
するものであり、これはビチューメンを薄めて低温度に
おけるその使用を可能にする。しかしながら、この留分
は後に蒸発により失われて、環境問題を引き起こす。本
発明に関連する第三の方法は、水中ビチューメン型エマ
ルジョンを製造するものである。このエマルジョンは出
発ビチューメンよりも低い粘度を有し、低温度にて噴霧
目的もしくは混合目的に使用することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、たとえば水のようなずっと低い粘度を有
する媒体にビチューメンを分散させるのは、流体力学の
観点から好ましくない方法である。この問題は、ある種
の用途においてエマルジョンの流動性を犠牲にすること
なく比較的高容量のビチューメン相を含有するエマルジ
ョンを使用するのが望ましいため、一層複雑化する。
等しい寸法の分散球からなる系の場合、六角形最密充填
配置により占められる最大分散相容積は約74%である。
しかしながら、実際的にエマルジョンは単分散物である
ことが稀であり、したがって液滴を顕著に変形させるこ
となく充填密度を74%よりわずかに増大させることが可
能である。この二次的レベルよりもさらに分散相容量を
増大させようとすれば、液滴がより大きく変形し、より
大きい界面が発生するため不安定となる。これは最終的
に相逆転を生ぜしめたり、或いはエマルジョン破壊をも
たらす。例外的な場合において、98%程度の高い分散相
を有する分散物を逆転または破壊なしに生ぜしめること
ができる。
70%より多い分散相を含有する乳化系は高分散相比エマ
ルジョンとして知られている。高分散相比エマルジョン
は、一般に増加量の分散相を連続相中へ分散相容積が70
%を越えるまで分散させることにより作成される。明ら
かにたとえば80%以上の極めて高い分散相容積の場合、
この系は分離した球状の分散液滴を含有することができ
ず、むしろこれらは水性薄膜により分離された高度に変
形した液滴よりなっている。
高分散相比エマルジョン技術に関する有用な従来技術は
カナダ特許第1,132,908号公報に記されている。
今般、本発明者等は高分散相比ビチューメンエマルジョ
ンの改良製造方法を見出した。この方法においては、ビ
チューメン対水の高容積比を有する供給原料からエマル
ジョンを、高エネルギー分散でなく低エネルギー混合に
よって直接に製造する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、70〜98重量%のビチューメンを30〜2
重量%の乳化用表面活性剤の水溶液とを混合してなるビ
チューメンエマルジョンの製造方法であって、前記ビチ
ューメンは室温で実質的に非流動性であり、前記ビチュ
ーメンエマルジョンは、それ自体流動性の安定なビチュ
ーメンエマルジョンであり、かつ表面活性剤の水溶液ま
たは水で希釈して道路舗装および保護皮膜の形成に有用
な狭い粒度範囲の分布の単分散性を示して低ビチューメ
ン含有の安定なエマルジョンへ急速に戻し得る水中ビチ
ューメン型の高分散相比エマルジョンの製造方法におい
て、前記ビチューメンと前記水溶液を直接一度に混合
後、低剪断速度の条件下の攪拌で混合を行って、水の薄
膜により分離された直径2〜50μmの範囲の平均液滴直
径を有する変形ビチューメン液滴からなるエマルジョン
を生成させることを特徴とする水中ビチューメン型の高
分散相比エマルジョンの製造方法が提供される。
適当な特性を有するビチューメンを供給するには、一般
にこれを100℃以下の温度まで加熱する必要がある。
しかしながら、この温度は、従来のビチューメンエマル
ジョンを製造する際に一般にビチューメンを加熱する温
度よりずっと低い。カチオン性表面活性剤によりビチュ
ーメンエマルジョンを製造する現在の方法は、所要の液
滴寸法を得るために120〜140℃の範囲の温度かつ高剪断
条件下(たとえばコロイドミルによる)にて乳化を行
う。高剪断の機械的分散は比較的大寸法の粒子を有する
多分散エマルジョンまたは多重エマルジョンの形成をも
たらし、これらの両者は望ましくない特徴を有する。
慣用の方法で乳化し得ない硬質ビチューメンが、本発明
の方法による乳化に適している。この種のビチューメン
は、ビチューメンの粘度を加工し得るレベルまで低下さ
せるのに過度の高温度を必要とするため、従来処理困難
であった。
ビチューメンと水の混合は、漸進的でなく一度に混合
し、次いで低剪断速度の攪拌機で混合する。たとえば粘
性流体を混合するのに適することが知られた装置を用い
て、ビチューメンと水とを混合することができる〔エッ
チ・エフ・アービンおよびアール・アイ・サクストン、
「混合理論およびその実用」(ブイ・ダブリュー・ウー
ルおよびジェー・ビー・グレイ編)、第1巻、第8章、
アカデミックプレス社(1966)参照〕。この装置の他
に、静的ミキサーを使用することもできる。
表面活性剤は、エマルジョンの全重量に対し0.1〜5重
量%の量で使用するのが適している。
適する表面活性剤はアニオン性表面活性剤、アニオン性
表面活性剤と非イオン性表面活性剤との混合物、カチオ
ン性表面活性剤(これが好適である)、およびカチオン
性表面活性剤と非イオン性表面活性剤との混合物を包含
する。
非イオン性表面活性剤はエトキシル化アルキルフェノー
ル、エトキシル化アルコールおよびエトキシル化ソルビ
タンエステルを包含する。
カチオン性表面活性剤は脂肪族ジアミン、イミダゾリ
ン、エトキシル化アミン、アミド−アミンおよび第四ア
ンモニウム化合物の塩酸塩を包含する。
アニオン性表面活性剤は長鎖のカルボン酸およびスルホ
ン酸を包含する。
本発明の方法により、従来開示されているものよりもビ
チューメンの高含有量を有する高分散相比エマルジョン
を製造することができる。
本発明の他の特徴によれば、80〜98重量%、好ましくは
85〜95重量%のビチューメンを含有し、エマルジョンが
2〜50μの範囲の平均粒子直径を有する変形ビチューメ
ン液滴からなる水中ビチューメン型の高分散相比エマル
ジョンが提供される。
〔発明の効果〕
製造された高分散相比エマルジョンはそれ自体パイプ輸
送できる流動性の安定なビチューメンエマルジョンであ
り、表面活性剤水溶液または水で希釈して高度の単分散
性(大部分の粒子が同じ大きさである)を示す低ビチュ
ーメン相容量の安定エマルジョンを得ることができる。
このエマルジョンは、安定性に悪影響を及ぼすことなく
所要粘度まで希釈することができる。希釈に際し幅狭い
寸法分布が維持されるので、得られたエマルジョンはク
リーム化する傾向をほとんど示さない。このことは、相
分離の危険性を減少させる。
このエマルジョンは、特に表面活性剤溶液で希釈した際
の希釈エマルジョンは、特に道路の舗装および保守なら
びに紙被覆および金属被覆に使用するのに適している。
不均一寸法の粒子の混合エマルジョンは、大きな粒子は
早く破壊し、より小さい粒子は遅く破壊するかまたは破
壊しない。したがって、道路舗装の時間は長く掛りかつ
不揃いで、かつ残留エマルジョンは、環境破壊問題を引
き起こす。しかしながら、本発明のビチューメンエマル
ジョンの粒子の大きさは極めて均一であって、従来のビ
チューメンエマルジョンの問題を避ける利点がある。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例につきさらに説明する。
実施例1 200ペングレードのサイラス産ビチューメン試料90gを3.
0%非イオン性表面活性剤水溶液10gを含有する250mlビ
ーカーに加えて、90%高分散相比エマルジョンを作成し
た。
この表面活性剤はアルキル芳香族エトキシル化物とし
た。次いで、これを90℃にて二重ビーター式手持ち家庭
用ミキサーで混合し、このミキサーを1000rpmにて1分
間操作し、次いでさらに低剪断速度の条件下(数100sec
-1)にて1200rpmで1分間操作した。
混合過程の際、水性表面活性剤の薄膜がビチューメン全
体に亘り引き伸ばされかつ折り畳まれて、最終的に複雑
に入り組んだ薄膜構造が得られると判断される。
この高分散相比エマルジョンをさらに水で希釈すると、
ビチューメンがその拘束する骨組みから遊離しかつ球状
液滴が分離する。
次いで、この90%ビチューメンエマルジョンを1%表面
活性剤溶液により90℃で希釈して、低ビチューメン含有
量(すなわち70/30、60/40および50/50)のエマルジョ
ンを生成させることができた。室温にて18ヶ月間の貯蔵
後、これらの希釈エマルジョンは何ら凝集の徴候を示さ
なかった。
エマルジョンの粘度はビチューメン含有量の増加と共に
増大したが、室温においてさえ70%ビチューメンエマル
ジョンはまだ相当程度の流動性を示し、したがってポン
プ輸送に適することが証明された。さらに希釈すればエ
マルジョンの顕微鏡検査が可能となり、良好な単分散度
と約15μの平均液滴直径とを示した。
実施例2〜7 次の手順により、水中ビチューメン型の他のエマルジョ
ンを作成した。
商品名ジノラム−Sとして販売されている脂肪族アミン
の塩酸塩0.8gを500mlビーカーに入れ、水(27ml)を加
え、次いで溶液を40〜50℃まで加温して表面活性剤を溶
解させた。ビチューメンを90℃まで加熱して、その240g
を水相に加えた。ビチューメンを水相とを含有するビー
カーを90℃の湯浴中に5分間入れた。次いで、ビチュー
メンと水相とを家庭用ミキサーにより30秒間混合して90
%エマルジョンを得た。次いで、1重量%の乳化剤を含
有する水溶液(76.5ml)を30秒間かけて混合しながら加
え、エマルジョンを低ビチューメン含有量まで希釈し
た。希釈後、混合をさらに60秒間続けて、完全に均質化
した生成物を確保した。
1,5,24および48時間後にエマルジョンを肉眼検査するこ
とからなる主観的方法により、これらエマルジョンの貯
蔵安定性を評価した。不安定の徴候については、皮膜形
成ならびに粘度の減少に伴って粒状外観を与える凝集に
よって示した。
下記第1表に示す結果が得られた。
実施例8〜10 同様な手順を用いて、2種のベネズエラ産原油の大気圧
蒸留により得られた3種のビチューメンからエマルジョ
ンを製造した。
使用した表面活性剤は次の通りである。
実施例8:オレイン酸ナトリウムとエトキシル化ノニルフ
ェノールとの混合物。
実施例9:商品名プーアニダB(ベネズエラ国、インテベ
ップ ソシエテ アノニム社)として販売されているも
の。
実施例10:商品名デュオミーンT(オランダ国、アクゾN
V社)として販売されているものの塩酸塩。
下記第2表に示す結果が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリア ルイザ チリノス ベネズエラ国、カラカス、コーレ プルト ン クインタ、アーバン サンタ パウラ (無番地) (72)発明者 アリステイアー ステユワート テイラー 英国、サリー、ジーユー17 7ビーエス、 カンバリー、エイトリー、ストツクブリツ ジ ウエイ 11番 (72)発明者 スペンサー エドウイン テイラー 英国、サリー、ジーユー15 1ビーデー、 カンバリー、ヘザーサイド、マーチンデイ ル アベニユー 32番 (56)参考文献 特開 昭48−55201(JP,A) 特開 昭51−25534(JP,A)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】70〜98重量%のビチューメンと30〜2重量
    %の乳化用表面活性剤の水溶液とを混合してなるビチュ
    ーメンエマルジョンの製造方法において、前記ビチュー
    メンと前記水溶液を直接一度に混合後、10〜1000sec-1
    の低剪断速度の条件下の攪拌で混合を行って、2〜50μ
    mの範囲の平均液滴直径を有する変形ビチューメン液滴
    からなるエマルジョンを生成させることを特徴とする水
    中ビチューメン型の高分散相比エマルジョンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】供給原料が、全混合物の80〜95重量%のビ
    チューメンを含む特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】混合物を50〜250sec-1の範囲の低剪断速度
    の条件下で行う特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】ビチューメンが、90℃の混合温度で3600〜
    10000mPa.sの範囲の粘度を有する特許請求の範囲第1〜
    3項のいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】表面活性剤がアニオン性/非イオン性の混
    成表面活性剤である特許請求の範囲第1〜4項のいずれ
    か1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】表面活性剤がカチオン性表面活性剤である
    特許請求の範囲第1〜5項のいずれか1項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】水中ビチューメン型の高分散相比エマルジ
    ョンを特許請求の範囲第1〜6項のいずれか1項に記載
    の方法により製造し、次いでこのエマルジョンを表面活
    性剤の水溶液または水で希釈することを特徴とする水中
    ビチューメン型の高分散相比エマルジョンの製造方法。
  8. 【請求項8】エマルジョンが、2〜50μの平均粒子直径
    を有する変形ビチューメン液滴からなることを特徴とす
    る80〜98重量%のビチューメンを含有する水中ビチュー
    メン型の高分散相比エマルジョン。
  9. 【請求項9】85〜95重量%のビチューメンを含有する特
    許請求の範囲第8項記載の高分散相比エマルジョン。
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DE (1) DE3562377D1 (ja)
DK (1) DK174542B1 (ja)
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