JPH07209342A - 交流モータ電流検出装置 - Google Patents
交流モータ電流検出装置Info
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- JPH07209342A JPH07209342A JP6005730A JP573094A JPH07209342A JP H07209342 A JPH07209342 A JP H07209342A JP 6005730 A JP6005730 A JP 6005730A JP 573094 A JP573094 A JP 573094A JP H07209342 A JPH07209342 A JP H07209342A
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- motor
- inverter
- phase
- switching elements
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- Inverter Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータに使用されるスイッチング素子の
種類に関係なく、1個の電流検出器で多相交流モータに
供給される電流量を検出する。 【構成】 3相交流モータ1は、複数のスイッチング素
子12の一部のスイッチング素子12をオンするオン駆
動時と、全てのスイッチング素子12をオフするオフ駆
動時を交互に繰り返す3相インバータ7およびインバー
タ制御回路8によって定電流制御される。電源6から3
相インバータ7へ電流が流れる電流供給路9には、1個
の電流検出器10が設けられ、電流検出器10で検出さ
れた出力は増幅回路20で増幅された後、電流算出器1
1で絶対値をとるべく全波整流される。そして、電流算
出器11で全波整流された出力は、3相交流モータ1に
供給される電流量に対応する。このため、電流算出器1
1の出力によって3相交流モータ1に供給される電流量
が検出できる。
種類に関係なく、1個の電流検出器で多相交流モータに
供給される電流量を検出する。 【構成】 3相交流モータ1は、複数のスイッチング素
子12の一部のスイッチング素子12をオンするオン駆
動時と、全てのスイッチング素子12をオフするオフ駆
動時を交互に繰り返す3相インバータ7およびインバー
タ制御回路8によって定電流制御される。電源6から3
相インバータ7へ電流が流れる電流供給路9には、1個
の電流検出器10が設けられ、電流検出器10で検出さ
れた出力は増幅回路20で増幅された後、電流算出器1
1で絶対値をとるべく全波整流される。そして、電流算
出器11で全波整流された出力は、3相交流モータ1に
供給される電流量に対応する。このため、電流算出器1
1の出力によって3相交流モータ1に供給される電流量
が検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源からインバータを
介して多相交流モータに供給される電流量を検出する交
流モータ電流検出装置に関する。
介して多相交流モータに供給される電流量を検出する交
流モータ電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、産業用ロボットや自動車
用モータなどには、直流モータに代わり、信頼性に優れ
た多相のブラシレス交流モータが主流になっている。こ
れら多相交流モータでは、交流モータに供給される電流
量を検出するために、モータ各相に電流を検出する電流
検出器を設けていた。
用モータなどには、直流モータに代わり、信頼性に優れ
た多相のブラシレス交流モータが主流になっている。こ
れら多相交流モータでは、交流モータに供給される電流
量を検出するために、モータ各相に電流を検出する電流
検出器を設けていた。
【0003】この電流検出器は、モータに供給される電
気系(パワー系)と、電流量を検出する電気系(信号
系)とを、電気的に分離するために、ホール素子やカレ
ントトランス等が用いられる。これらの電流検出器は、
体格が大きく、かつ高価であるため、特開平2−262
873号公報に示すように、使用個数を低減する提案が
なされている。
気系(パワー系)と、電流量を検出する電気系(信号
系)とを、電気的に分離するために、ホール素子やカレ
ントトランス等が用いられる。これらの電流検出器は、
体格が大きく、かつ高価であるため、特開平2−262
873号公報に示すように、使用個数を低減する提案が
なされている。
【0004】この特開平2−262873号公報には、
電源のグランド端子に接続された3相インバータのトラ
ンジスタの下側アームと、逆並列ダイオードとを分離
し、この分離した間に電流検出器を1個設けることで、
3相交流モータに供給される電流量を検出するものであ
る。
電源のグランド端子に接続された3相インバータのトラ
ンジスタの下側アームと、逆並列ダイオードとを分離
し、この分離した間に電流検出器を1個設けることで、
3相交流モータに供給される電流量を検出するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開平2−
262873号公報に開示された技術では、インバータ
に用いられるスイッチング素子がトランジスタの場合は
適応できるが、スイッチング速度、損失の点からスイッ
チング素子の主流となっているパワーMOSや、IGB
Tでは、寄生ダイオードが逆並列ダイオードとして作用
するために分離ができない。従って、特開平2−262
873号公報に開示された技術では、現在主流のスイッ
チング素子を用いたインバータには適用できない不具合
を有していた。
262873号公報に開示された技術では、インバータ
に用いられるスイッチング素子がトランジスタの場合は
適応できるが、スイッチング速度、損失の点からスイッ
チング素子の主流となっているパワーMOSや、IGB
Tでは、寄生ダイオードが逆並列ダイオードとして作用
するために分離ができない。従って、特開平2−262
873号公報に開示された技術では、現在主流のスイッ
チング素子を用いたインバータには適用できない不具合
を有していた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、使用されるスイッチング素子の種
類に影響されることなく、1個の電流検出器で多相交流
モータに供給される電流量を検出することのできる交流
モータ電流検出装置の提供にある。
もので、その目的は、使用されるスイッチング素子の種
類に影響されることなく、1個の電流検出器で多相交流
モータに供給される電流量を検出することのできる交流
モータ電流検出装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の交流モー
タ電流検出装置は、次の技術的手段を採用した。交流モ
ータ電流検出装置は、電流の供給を受けると磁界を発生
して、発生した磁界によって回転力を生じさせる複数の
コイルを備える多相交流モータと、この交流モータに電
流を供給する電源と、この電源と前記複数のコイルとの
間の電流供給路に設けられ、前記複数のコイルのそれぞ
れに供給される電流を制限する複数のスイッチング素子
を備えるとともに、この複数のスイッチング素子にそれ
ぞれ並列に接続された逆並列ダイオードを備えたインバ
ータと、前記複数のスイッチング素子の一部をオンする
オン駆動時と、前記複数のスイッチング素子の全てをオ
フするオフ駆動時とを交互に繰り返すインバータ制御回
路とを備える交流モータ駆動装置に用いられるもので、
前記電源と前記インバータとの間の電流供給路に設けら
れ、この電流供給路を流れる電流を検出する電流検出器
と、この電流検出器の出力の絶対値をとることで、前記
交流モータに供給される電流量を検出する電流算出器と
を備える。
タ電流検出装置は、次の技術的手段を採用した。交流モ
ータ電流検出装置は、電流の供給を受けると磁界を発生
して、発生した磁界によって回転力を生じさせる複数の
コイルを備える多相交流モータと、この交流モータに電
流を供給する電源と、この電源と前記複数のコイルとの
間の電流供給路に設けられ、前記複数のコイルのそれぞ
れに供給される電流を制限する複数のスイッチング素子
を備えるとともに、この複数のスイッチング素子にそれ
ぞれ並列に接続された逆並列ダイオードを備えたインバ
ータと、前記複数のスイッチング素子の一部をオンする
オン駆動時と、前記複数のスイッチング素子の全てをオ
フするオフ駆動時とを交互に繰り返すインバータ制御回
路とを備える交流モータ駆動装置に用いられるもので、
前記電源と前記インバータとの間の電流供給路に設けら
れ、この電流供給路を流れる電流を検出する電流検出器
と、この電流検出器の出力の絶対値をとることで、前記
交流モータに供給される電流量を検出する電流算出器と
を備える。
【0008】請求項2記載の交流モータ電流検出装置
は、請求項1記載の交流モータ電流検出装置において、
前記電流検出器が、前記電源の正端子と前記インバータ
との間の電流供給路に設けたことを要旨とする。
は、請求項1記載の交流モータ電流検出装置において、
前記電流検出器が、前記電源の正端子と前記インバータ
との間の電流供給路に設けたことを要旨とする。
【0009】
【発明の作用】インバータ制御回路によって、複数のス
イッチング素子の一部がオンすると、電源、電流検出
器、スイッチング素子、交流モータの複数のコイルの一
部、あるいは全部のループで電流が流れる(オン駆動
時)。インバータ制御回路によって、複数のスイッチン
グ素子の全部がオフすると、それまで通電されていたコ
イルのインダクタンスによって、コイル、電流検出器、
逆並列ダイオード、電源のループで電流が流れる(オフ
駆動時)。
イッチング素子の一部がオンすると、電源、電流検出
器、スイッチング素子、交流モータの複数のコイルの一
部、あるいは全部のループで電流が流れる(オン駆動
時)。インバータ制御回路によって、複数のスイッチン
グ素子の全部がオフすると、それまで通電されていたコ
イルのインダクタンスによって、コイル、電流検出器、
逆並列ダイオード、電源のループで電流が流れる(オフ
駆動時)。
【0010】オン駆動時とオフ駆動時とでは、電流検出
器に流れる電流の方向が逆になる。つまり、電流検出器
で検出される出力は、オン駆動時とオフ駆動時とでは、
出力の符号が逆になる。そこで、電流検出器の出力の絶
対値を電流算出器によってとることで、交流モータに供
給される電流量が検出できる。
器に流れる電流の方向が逆になる。つまり、電流検出器
で検出される出力は、オン駆動時とオフ駆動時とでは、
出力の符号が逆になる。そこで、電流検出器の出力の絶
対値を電流算出器によってとることで、交流モータに供
給される電流量が検出できる。
【0011】また、請求項2の構成を採用することによ
り、例えば、インバータと多相交流モータとの間の電流
供給路が、アース(接地)に短絡してしまった時におい
ても、電源の正端子からインバータおよび多相交流モー
タに向けて流れる電流を検出することが可能である。
り、例えば、インバータと多相交流モータとの間の電流
供給路が、アース(接地)に短絡してしまった時におい
ても、電源の正端子からインバータおよび多相交流モー
タに向けて流れる電流を検出することが可能である。
【0012】
【発明の効果】本発明の交流モータ電流検出装置は、上
記の作用で示したように、電源とインバータとの間の電
流供給路に1個の電流検出器を設け、その出力の絶対値
から多相交流モータに供給される電流量を検出すること
ができる。また、この発明は、従来技術で示したよう
に、電流検出器をスイッチング素子と逆並列ダイオード
との間に設ける必要がないため、使用されるスイッチン
グ素子はトランジスタ、パワーMOS、IGBTなど、
種類に影響されることなく、1個の電流検出器で多相交
流モータに供給される電流量を検出することができる。
記の作用で示したように、電源とインバータとの間の電
流供給路に1個の電流検出器を設け、その出力の絶対値
から多相交流モータに供給される電流量を検出すること
ができる。また、この発明は、従来技術で示したよう
に、電流検出器をスイッチング素子と逆並列ダイオード
との間に設ける必要がないため、使用されるスイッチン
グ素子はトランジスタ、パワーMOS、IGBTなど、
種類に影響されることなく、1個の電流検出器で多相交
流モータに供給される電流量を検出することができる。
【0013】また、請求項2の交流モータ電流検出装置
は、上記の作用で示したように、例えば、インバータと
多相交流モータとの間の電流供給路が、アース(接地)
に短絡してしまった時にも、電流量を検出することが可
能であるため、従って、インバータに対して課題電流を
流してしまい、スイッチング素子を破壊してしまうよう
なことがない。
は、上記の作用で示したように、例えば、インバータと
多相交流モータとの間の電流供給路が、アース(接地)
に短絡してしまった時にも、電流量を検出することが可
能であるため、従って、インバータに対して課題電流を
流してしまい、スイッチング素子を破壊してしまうよう
なことがない。
【0014】
【実施例】次に、本発明の交流モータ電流検出装置を、
図に示す一実施例に基づき説明する。 〔作動原理の説明〕図1および図2は本発明の作動原理
を説明するためのもので、図1は単相交流モータを用い
た原理モデルの電気回路、図2は図1における各部の電
流波形を示す図である。この原理モデル100は、単相
交流モータ101を駆動する交流モータ駆動装置102
と、単相交流モータ101に供給される電流量を検出す
る電流検出装置103とを備える。
図に示す一実施例に基づき説明する。 〔作動原理の説明〕図1および図2は本発明の作動原理
を説明するためのもので、図1は単相交流モータを用い
た原理モデルの電気回路、図2は図1における各部の電
流波形を示す図である。この原理モデル100は、単相
交流モータ101を駆動する交流モータ駆動装置102
と、単相交流モータ101に供給される電流量を検出す
る電流検出装置103とを備える。
【0015】交流モータ駆動装置102は、交流モータ
101に電流を供給するための電源であるバッテリ10
4と、このバッテリ104から単相交流モータ101に
供給される電流量を調節するインバータ105と、この
インバータ105を制御するインバータ制御回路106
とから構成される。一方、電流検出装置103は、バッ
テリ104とインバータ105との間の電流供給路10
7に設けられた電流検出器108と、この電流検出器1
08の出力の絶対値をとる電流算出器109とから構成
される。なお、電流算出器109で処理された検出電流
量は、インバータ制御回路106に出力され、インバー
タ制御回路106は、入力された検出電流値と、制御装
置(ECU)113からの電流指令値とを加味してイン
バータ105、つまり交流モータ101を制御する。
101に電流を供給するための電源であるバッテリ10
4と、このバッテリ104から単相交流モータ101に
供給される電流量を調節するインバータ105と、この
インバータ105を制御するインバータ制御回路106
とから構成される。一方、電流検出装置103は、バッ
テリ104とインバータ105との間の電流供給路10
7に設けられた電流検出器108と、この電流検出器1
08の出力の絶対値をとる電流算出器109とから構成
される。なお、電流算出器109で処理された検出電流
量は、インバータ制御回路106に出力され、インバー
タ制御回路106は、入力された検出電流値と、制御装
置(ECU)113からの電流指令値とを加味してイン
バータ105、つまり交流モータ101を制御する。
【0016】〔交流モータ駆動装置102の説明〕イン
バータ105は、4つのスイッチング素子110(例え
ばパワーMOS)と、この4つのスイッチング素子11
0にそれぞれ並列に接続された逆並列ダイオード111
とから構成され、単相交流モータ101の1つのコイル
112は2組のスイッチング素子110の間に接続され
る。
バータ105は、4つのスイッチング素子110(例え
ばパワーMOS)と、この4つのスイッチング素子11
0にそれぞれ並列に接続された逆並列ダイオード111
とから構成され、単相交流モータ101の1つのコイル
112は2組のスイッチング素子110の間に接続され
る。
【0017】インバータ制御回路106は、2つのスイ
ッチング素子110を同時にオンするオン駆動時と、全
てのスイッチング素子110を同時にオフするオフ駆動
時とを交互に繰り返す。そして、オン駆動時は、2つの
スイッチング素子110がオンされることにより、図1
の実線矢印に示すように、バッテリ104→スイッチン
グ素子110→コイル112→スイッチング素子110
→バッテリ104のループで電流が流れる。この時、バ
ッテリ104とインバータ105との間の電流供給路に
流れる電流量は、図2の区間AONに示すように、プラス
方向の電流が流れる。また、この時、コイル112に流
れる電流量は、図2の区間BONに示すように、モータ電
流が増加する。そして、コイル112へのモータ電流が
所定値Imax に上昇すると、全てのスイッチング素子1
10がオフされるオフ駆動時に切り替わる。
ッチング素子110を同時にオンするオン駆動時と、全
てのスイッチング素子110を同時にオフするオフ駆動
時とを交互に繰り返す。そして、オン駆動時は、2つの
スイッチング素子110がオンされることにより、図1
の実線矢印に示すように、バッテリ104→スイッチン
グ素子110→コイル112→スイッチング素子110
→バッテリ104のループで電流が流れる。この時、バ
ッテリ104とインバータ105との間の電流供給路に
流れる電流量は、図2の区間AONに示すように、プラス
方向の電流が流れる。また、この時、コイル112に流
れる電流量は、図2の区間BONに示すように、モータ電
流が増加する。そして、コイル112へのモータ電流が
所定値Imax に上昇すると、全てのスイッチング素子1
10がオフされるオフ駆動時に切り替わる。
【0018】オフ駆動時は、全てのスイッチング素子1
10がオフされることにより、図1の破線矢印に示すよ
うに、コイル112のインダクダンスにより、コイル1
12→逆並列ダイオード111→バッテリ104→ダイ
オード111→コイル112のループで電流が流れる。
この時、バッテリ104とインバータ105との間の電
流供給路に流れる電流量は、図2の区間AOFF に示すよ
うに、マイナス方向の電流が流れる。また、この時、コ
イル112に流れる電流量は、図2の区間BOFF に示す
ように、モータ電流が減少する。そして、コイル112
へのモータ電流が所定値Imin に低下すると、2つのス
イッチング素子110がオンされるオン駆動時に切り替
わる。以上のようなオン、オフを繰り返すことで、モー
タ電流はECU113からの電流指令値に制御される。
10がオフされることにより、図1の破線矢印に示すよ
うに、コイル112のインダクダンスにより、コイル1
12→逆並列ダイオード111→バッテリ104→ダイ
オード111→コイル112のループで電流が流れる。
この時、バッテリ104とインバータ105との間の電
流供給路に流れる電流量は、図2の区間AOFF に示すよ
うに、マイナス方向の電流が流れる。また、この時、コ
イル112に流れる電流量は、図2の区間BOFF に示す
ように、モータ電流が減少する。そして、コイル112
へのモータ電流が所定値Imin に低下すると、2つのス
イッチング素子110がオンされるオン駆動時に切り替
わる。以上のようなオン、オフを繰り返すことで、モー
タ電流はECU113からの電流指令値に制御される。
【0019】〔電流検出装置103の説明〕電流検出器
108は、電源であるバッテリ104と、インバータ1
05との間の電流供給路107に設けられるもので、電
流供給路107を流れる電流と電気的に分離するため
に、ホール素子やカレントトランスを用いている。電流
検出器108は、バッテリ104とインバータ105と
の間の電流供給路107に設けられるため、電流検出器
108は、図2に示す電流を検出する。つまり、電流検
出器108は、オン作動時にプラス方向の電流量を検出
し、オフ作動時にマイナス方向の電流量を検出する。
108は、電源であるバッテリ104と、インバータ1
05との間の電流供給路107に設けられるもので、電
流供給路107を流れる電流と電気的に分離するため
に、ホール素子やカレントトランスを用いている。電流
検出器108は、バッテリ104とインバータ105と
の間の電流供給路107に設けられるため、電流検出器
108は、図2に示す電流を検出する。つまり、電流検
出器108は、オン作動時にプラス方向の電流量を検出
し、オフ作動時にマイナス方向の電流量を検出する。
【0020】電流算出器109は、電流検出器108の
出力を絶対値をとるもので、本実施例では周知の全波整
流回路を採用する。これにより、電流検出器108の検
出したオン作動時のプラス方向の電流量も、オフ作動時
のマイナス方向の電流量も、どちらもプラス方向の電流
量として検出でき、電流算出器109の出力がコイル1
12に印加される電流量に対応する。つまり、交流モー
タ101に印加される電流量が検出できる。
出力を絶対値をとるもので、本実施例では周知の全波整
流回路を採用する。これにより、電流検出器108の検
出したオン作動時のプラス方向の電流量も、オフ作動時
のマイナス方向の電流量も、どちらもプラス方向の電流
量として検出でき、電流算出器109の出力がコイル1
12に印加される電流量に対応する。つまり、交流モー
タ101に印加される電流量が検出できる。
【0021】〔実施例〕次に、本発明の交流モータ電流
検出装置を、3相交流モータ制御システムを基に説明す
る。図3は3相交流モータの制御システムの概略電気回
路図を示す。この図3に示すように、3相交流モータ制
御システムは、ブラシレスの3層交流モータ1と、この
ブラシレスの3相交流モータ1を駆動する交流モータ駆
動装置2と、3相交流モータ1に供給される電流量を検
出する電流検出装置3と、交流モータ1に電流を供給す
る電源6とを備える。また、外部に設けられた制御装置
(ECU)16からの信号が、交流モータ駆動装置2に
入力されている。
検出装置を、3相交流モータ制御システムを基に説明す
る。図3は3相交流モータの制御システムの概略電気回
路図を示す。この図3に示すように、3相交流モータ制
御システムは、ブラシレスの3層交流モータ1と、この
ブラシレスの3相交流モータ1を駆動する交流モータ駆
動装置2と、3相交流モータ1に供給される電流量を検
出する電流検出装置3と、交流モータ1に電流を供給す
る電源6とを備える。また、外部に設けられた制御装置
(ECU)16からの信号が、交流モータ駆動装置2に
入力されている。
【0022】交流モータ駆動装置2は、電源6から3相
交流モータ1に供給される電流量を調節する3相インバ
ータ7と、この3相インバータ7を制御するインバータ
制御回路8とから構成される。電流検出装置3は、電源
6と3相インバータ7との間の電流供給路9に設けられ
た電流検出器10と、この電流検出器10の出力を増幅
する増幅器20と、この増幅器20にて増幅された出力
の絶対値をとる電流算出器11とから構成される。な
お、本実施例でも電流算出器11で読み取られた検出電
流量は、インバータ制御回路8に出力され、インバータ
制御回路8は、入力された検出電流値を加味してインバ
ータ7、つまり交流モータ1を制御する。電源6は、直
流バッテリ4と、平滑用コンデンサ5とからなる。ま
た、ECU16は、3相交流モータ1の回転指示信号
(電流指令値、回転方向等)をインバータ制御回路8に
与える。
交流モータ1に供給される電流量を調節する3相インバ
ータ7と、この3相インバータ7を制御するインバータ
制御回路8とから構成される。電流検出装置3は、電源
6と3相インバータ7との間の電流供給路9に設けられ
た電流検出器10と、この電流検出器10の出力を増幅
する増幅器20と、この増幅器20にて増幅された出力
の絶対値をとる電流算出器11とから構成される。な
お、本実施例でも電流算出器11で読み取られた検出電
流量は、インバータ制御回路8に出力され、インバータ
制御回路8は、入力された検出電流値を加味してインバ
ータ7、つまり交流モータ1を制御する。電源6は、直
流バッテリ4と、平滑用コンデンサ5とからなる。ま
た、ECU16は、3相交流モータ1の回転指示信号
(電流指令値、回転方向等)をインバータ制御回路8に
与える。
【0023】〔交流モータ駆動装置2の説明〕3相イン
バータ7は、6つのスイッチング素子12(例えばパワ
ーMOS)と、この6つのスイッチング素子12にそれ
ぞれ並列に接続された逆並列ダイオード13とから構成
される。3相インバータ7の3相出力端子U、V、W
は、スター結線された3相交流モータ1の3つのコイル
14にそれぞれ接続されるものである。なお、3相交流
モータ1には、図示しないロータの磁極位置を検出する
磁極センサ15が設けられている。
バータ7は、6つのスイッチング素子12(例えばパワ
ーMOS)と、この6つのスイッチング素子12にそれ
ぞれ並列に接続された逆並列ダイオード13とから構成
される。3相インバータ7の3相出力端子U、V、W
は、スター結線された3相交流モータ1の3つのコイル
14にそれぞれ接続されるものである。なお、3相交流
モータ1には、図示しないロータの磁極位置を検出する
磁極センサ15が設けられている。
【0024】インバータ制御回路8は、ECU16から
の電流指令値等と、電流検出装置3で検出された検出電
流値とによりPWM信号を生成するPWM回路17と、
磁極センサ15からのロータの磁極位置検出信号に応じ
て、PWM信号をスイッチング素子12に与えるための
ロジック回路18と、このロジック回路18の信号に基
づきスイッチング素子12をオン、オフするスイッチン
グ素子駆動回路19とから構成される。
の電流指令値等と、電流検出装置3で検出された検出電
流値とによりPWM信号を生成するPWM回路17と、
磁極センサ15からのロータの磁極位置検出信号に応じ
て、PWM信号をスイッチング素子12に与えるための
ロジック回路18と、このロジック回路18の信号に基
づきスイッチング素子12をオン、オフするスイッチン
グ素子駆動回路19とから構成される。
【0025】〔電流検出装置3の説明〕電流検出装置3
は、上述の作動原理で説明した構成と基本的に同一の構
成を採用する。電流検出器10は、電源6と、3相イン
バータ7との間の電流供給路9に設けられるもので、電
流供給路9を流れる電流と電気的に分離するために、ホ
ール素子あるいはカレントトランスを1個用いたもので
ある。電流検出器10で検出された出力は、増幅回路2
0によって増幅され、電流算出器11に出力される。電
流算出器11は、増幅回路20で増幅された電流検出器
10の出力の絶対値をとるために、入力電流を全波整流
する周知の全波整流回路を採用する。これにより、電流
供給路9に流れるオン作動時のプラス方向の電流も、オ
フ作動時のマイナス方向の電流も、どちらもプラス方向
の電流として検出できる。つまり、電流算出器11の出
力は、3つのコイル14に流れる電流に対応する。即
ち、電流算出器11の出力により、交流モータ1に流れ
る電流量が検出できる。
は、上述の作動原理で説明した構成と基本的に同一の構
成を採用する。電流検出器10は、電源6と、3相イン
バータ7との間の電流供給路9に設けられるもので、電
流供給路9を流れる電流と電気的に分離するために、ホ
ール素子あるいはカレントトランスを1個用いたもので
ある。電流検出器10で検出された出力は、増幅回路2
0によって増幅され、電流算出器11に出力される。電
流算出器11は、増幅回路20で増幅された電流検出器
10の出力の絶対値をとるために、入力電流を全波整流
する周知の全波整流回路を採用する。これにより、電流
供給路9に流れるオン作動時のプラス方向の電流も、オ
フ作動時のマイナス方向の電流も、どちらもプラス方向
の電流として検出できる。つまり、電流算出器11の出
力は、3つのコイル14に流れる電流に対応する。即
ち、電流算出器11の出力により、交流モータ1に流れ
る電流量が検出できる。
【0026】〔実施例の効果〕本実施例では、電源6と
インバータ7との間の電流供給路9に設けられた1個の
電流検出器10を用いて3相交流モータ1に供給される
電流量を検出することができる。また、従来技術で示し
たように、電流検出器10をスイッチング素子12と逆
並列ダイオード13との間に設ける必要がないため、使
用されるスイッチング素子12は、トランジスタ、パワ
ーMOS、IGBTなど、種類に影響されることなく、
1個の電流検出器10で3相交流モータ1に供給される
電流量を検出することができる。
インバータ7との間の電流供給路9に設けられた1個の
電流検出器10を用いて3相交流モータ1に供給される
電流量を検出することができる。また、従来技術で示し
たように、電流検出器10をスイッチング素子12と逆
並列ダイオード13との間に設ける必要がないため、使
用されるスイッチング素子12は、トランジスタ、パワ
ーMOS、IGBTなど、種類に影響されることなく、
1個の電流検出器10で3相交流モータ1に供給される
電流量を検出することができる。
【0027】また、電流検出器10が1個となるので、
電流検出器10を多数設けた場合に発生する電流検出器
10のゲイン・オフセットなどのバラツキによる影響が
ない。さらに、スイッチング素子12をオフした時に、
交流モータ1のコイル14の両端が電源6にクランプさ
れるため、電流の立ち下がりが早くなり、交流モータ1
の応答性が良くなるというメリットもある。
電流検出器10を多数設けた場合に発生する電流検出器
10のゲイン・オフセットなどのバラツキによる影響が
ない。さらに、スイッチング素子12をオフした時に、
交流モータ1のコイル14の両端が電源6にクランプさ
れるため、電流の立ち下がりが早くなり、交流モータ1
の応答性が良くなるというメリットもある。
【0028】〔変形例〕上記の実施例では、3相インバ
ータを例に示したが、2相や、4相以上の多相インバー
タに本発明を採用しても良い。また、上記の実施例で
は、電流検出器を電源のプラス側に設けた例を示した
が、マイナス側に設けても良い。
ータを例に示したが、2相や、4相以上の多相インバー
タに本発明を採用しても良い。また、上記の実施例で
は、電流検出器を電源のプラス側に設けた例を示した
が、マイナス側に設けても良い。
【図1】単相交流モータモデルの電気回路図である(作
動原理)。
動原理)。
【図2】電流波形を示す図である(作動原理)。
【図3】3相交流モータの制御システムの概略電気回路
図である(実施例)。
図である(実施例)。
1 3相交流モータ(多相交流モータ) 2 交流モータ駆動装置 6 電源 7 3相インバータ 8 インバータ制御回路 9 電流供給路 10 電流検出器 11 電流算出器 12 スイッチング素子 13 逆並列ダイオード 14 コイル
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)電流の供給を受けると磁界を発生して、発生した
磁界によって回転力を生じさせる複数のコイルを備える
多相交流モータと、 (b)この交流モータに電流を供給する電源と、 (c)この電源と前記複数のコイルとの間の電流供給路
に設けられ、前記複数のコイルのそれぞれに供給される
電流を制限する複数のスイッチング素子を備えるととも
に、この複数のスイッチング素子にそれぞれ並列に接続
された逆並列ダイオードを備えたインバータと、 (d)前記複数のスイッチング素子の一部をオンするオ
ン駆動時と、前記複数のスイッチング素子の全てをオフ
するオフ駆動時とを交互に繰り返すインバータ制御回路
とを備える交流モータ駆動装置に用いられるもので、 (e)前記電源と前記インバータとの間の電流供給路に
設けられ、この電流供給路を流れる電流を検出する電流
検出器と、 (f)この電流検出器の出力の絶対値をとることで、前
記交流モータに供給される電流量を検出する電流算出器
とを備える交流モータ電流検出装置。 - 【請求項2】前記電流検出器は、前記電源の正端子と前
記インバータとの間の電流供給路に設けられた請求項1
記載の交流モータ電流検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6005730A JPH07209342A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 交流モータ電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6005730A JPH07209342A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 交流モータ電流検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07209342A true JPH07209342A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11619239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6005730A Pending JPH07209342A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 交流モータ電流検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07209342A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017150726A1 (ja) * | 2016-03-04 | 2019-01-17 | 国立大学法人九州工業大学 | 電流測定装置およびインバータ |
-
1994
- 1994-01-24 JP JP6005730A patent/JPH07209342A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017150726A1 (ja) * | 2016-03-04 | 2019-01-17 | 国立大学法人九州工業大学 | 電流測定装置およびインバータ |
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