JPH0720898U - 椅子用小物載置棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子の座席下の着脱自在である小物載置棚
で、着席時にハンドバッグ等の小物の載置場所を提供す
る。 【構成 】 小物載置部の左右を折曲し、両折曲部の上
縁に椅子の補強桟への係止部を取り付ける

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、座席下に空間を有するいわゆるパイプ椅子等に用いる椅子用小物載 置棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より会議、講演会、結婚式、披露宴等の各種催し物会場等においては、ク ロームメッキ等を施した剛性を有する鉄製パイプを折り曲げ、ビニールレザー張 りの座席及び背もたれを取り付けたスタッキングタイプのパイプ椅子が多く用い られている。

【０００３】 これは、この種の椅子が比較的安価であり、さらに不要時にはそれらを積み重 ねれば（ｓｔａｃｋｉｎｇ）、場所を取らずに保管、整理できる等の利点がある からである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの椅子が配された会場において机、テーブル等が供され ない場合には出席者はその持ち物を置く場所に困ることがあった。通常、その持 ち物は足下や脇の床面に置いたり、膝の上に置いていた。

【０００５】 床面に置いた場合にはその汚れが気になり、さらに膝の上に置いた場合には講 演の内容等を筆記する際に邪魔となる等の問題があった。特に女性の場合には、 ハンドバッグ、化粧小物入れ等を携帯することが一般であることから、かかる不 都合はより一層顕著であった。

【０００６】 本考案は、これらの問題点を解決するもので、ハンドバッグや化粧小物入れ等 を床面や膝の上等に置くことなく自己の椅子の下に置くことができる椅子用の小 物載置棚を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、以上の目的を達成するための椅子用小物載置棚であって、小物載置 部となる方形部の左右を上方に折り曲げ、かつ各折曲部の上縁に椅子への係止部 を設けたことを特徴とするものである。

【０００８】 さらに、小物載置部となる方形部の奥部に背面板を取り付けることもできる。

【０００９】

【作用】

小物載置部となる方形部の左右の各折曲部の上縁に設けた椅子への係止部を椅 子の左右の脚部に設けた桟等に引っ掛け固定する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図１は、鋼線で構成した本考案の椅子用小物載置棚の全体を示す斜視図である 。 図２は、その椅子用小物載置棚を一般に広く用いられているパイプ椅子に取 り付けた状態を示す斜視図である。図３は小物載置部の奥部に背面板を取り付け た実施例を示す斜視図である。

【００１１】 １は椅子用小物載置棚であり弾性を有する鋼鉄線を格子状に縦横組み合わせて なり、小物載置部２の左右を上方にほぼ直角に折り曲げて側部３、４とする。さ らに、各側部３、４の上縁はその両端部を若干延伸し、外側に鉤状に折り曲げ係 止部５とする。

【００１２】 小物載置部２は方形とし、その大きさは座席下の脚間に入る程度とし、さらに 側部３、４の立ち上がり部の高さはハンドバッグ、化粧小物入れ等が入る程度と する。なお、鋼鉄線の縦横の交叉部はスポット熔接等により固定する。

【００１３】 次に、かかる構成よりなる椅子用小物載置棚１の使用について説明する。 一般に鉄製パイプ等を折り曲げたパイプ椅子６においては、左右の脚の前後間 にその堅牢さを増すために細い鋼鉄パイプの補強桟７、７が熔接されている。 この両補強桟７、７に椅子用小物載置棚１の各係止部５を引っ掛け、固定する 。

【００１４】 図３に示す椅子用小物載置棚１は、小物載置部２の奥部に背面板８を取り付け たものである。この背面板８として図１に示すものの小物載置部２の縦線を延伸 し、これを上方に折り曲げた格子状のものを示したが、これに限定されるもので はなく、板状のものをナットとＪボルトのような公知の手段により側部３、４及 び小物載置部２に取り付けたものでもよい。

【００１５】 なお、本実施例においては椅子用小物載置棚として鋼鉄線を組み合わせたもの を示したが、全体を可撓性を有するポリプロピレン等の合成樹脂により係止部を 含め一体に構成したものであってもよい。

【００１６】 さらに、本実施例においては椅子用載置棚を取り付ける椅子としてパイプ椅子 を示したが、これに限定されるものではなく、要するに左右の脚の前後間に補強 桟が取り付けられているものであればよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上の構成よりなる本考案は、全体が弾性を有する材質よりなるため補強桟を 有するパイプ椅子等にその係止部を容易に引っ掛け固定し、さらに取り外すこと ができる。

【００１８】 小物載置棚を固定した椅子を講演会場等に配した場合、それを利用する者は机 、テーブル等が置かれていなくてもハンドバッグ等の持ち物を載置部に入れるこ とができるので、その置き場所に困ることはない。

【００１９】 催し物が終了した後に会場を整理する際には、この椅子用小物載置棚を取り外 し、これを積み重ねて保管することができ、さらに椅子も従来のように積み重ね ることができるので、保管場所としての広いスペースは不要である。

【００２０】 また、本考案の椅子用小物載置棚はその全体が比較的安価な弾性を有する鋼鉄 線を折り曲げたに過ぎないものであることから、低廉な価格で供給することがで きる。特に椅子の大きさはほぼ一定であることから、大量生産にも適する。

【００２１】 さらに図３に示すように、背面板を取り付けたものにおいては、載置した小物 等が背面から抜け落ちないように意を用いる必要がない。

【００２２】 さらに、全体を合成樹脂により構成したものにおいては、所望の色彩のもを得 ることが容易であリ、鋼線を用いる場合においても全体に所望の色彩の顔料を塗 布することができ、又ビニール樹脂を被覆した鋼線を用いれば同様に所望の色彩 のものを得ることが容易である等、椅子用小物載置棚として多くの優れた効果を 有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】鋼鉄線で構成した本考案の椅子用小物載置棚の
全体を示す斜視図である。

【図２】本考案にかかる椅子用小物載置棚を一般に広く
用いられているパイプ椅子に取り付けた状態を示す斜視
図である。

【図３】背面板を有する椅子用小物載置棚の全体を示す
斜視図である。

【符号の説明】

１ 椅子用小物載置棚 ２ 小物載置部 ３ 側部 ４ 側部 ５ 係止部 ６ パイプ椅子 ７ 補強桟 ８ 背面板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 小物載置部となる方形部の左右を上方に
   折り曲げ、かつ各折曲部の上縁に椅子への係止部を設け
   たことを特徴とする椅子用小物載置棚。
2. 【請求項２】 小物載置部となる方形部の奥部に背面板
   を取り付けたことを特徴とする請求項１記載の椅子用小
   物載置棚。