JP3043368U

JP3043368U - チェアラック

Info

Publication number: JP3043368U
Application number: JP1997004381U
Authority: JP
Inventors: 健一明道
Original assignee: 新光金属株式会社
Priority date: 1997-05-13
Filing date: 1997-05-13
Publication date: 1997-11-18
Anticipated expiration: 2003-05-13

Abstract

(57)【要約】【課題】パーティや会議において、個人の携帯するバ
ッグや手荷物などの置き場所のない不便を解消して本人
が使用する椅子に確実に保管することができるチェアラ
ックを提供する。【解決手段】金属線条体で形成された容体２からなる
チェアラック１の両側に設けた掛止部材３，３を、椅子
１１の両下側部に設けた補強用の横桟１３，１３にそれ
ぞれ掛け止し、この容体２にバッグや手荷物等の携帯品
を収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、椅子の下部に取り付けてバッグや手荷物等の携帯品を収納することができるチェアラックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、ホテル等における冠婚葬祭やパーティなどの式場、あるいは会議室における会議の際などに用いる椅子として、４本の脚部と、座部および背もたれの支持とをいずれも金属製の杆体で形成したものが汎用されている。この椅子は、より簡便な椅子として知られている折り畳み式の椅子と比較して頑丈で、安定性もあるので長時間に亘って腰掛ける前記式場や会議用の椅子として多用されている。また、この椅子は原則として使用しないときにはその所定数を積み重ねて部屋の片隅などに保管できるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記したパーティや会議には個人の携帯するバッグや手荷物などを置くところがないため、通常はかゝる携帯品を本人が腰掛ける椅子の横のフロアに置いたり、テーブルの下に置いたりしているが、大変不便であり、バッグの中から会議の資料などを出し入れするにも厄介なものである。さらに、椅子の横のフロアに置いたりする場合には隣の椅子を使用している人の携帯品と取り違えるようなトラブルも往々にして発生する。本考案の目的は、叙上の問題を解消して本人が使用する椅子に確実に保管することができるチェアラックを提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案の請求項１は、バッグや手荷物等の携帯品を収納して椅子の下の空間部に取り付けることができる容体からなることを特徴とするチェアラックである。

【０００５】請求項２は、前記チェアラックが、金属線条体で形成されて両側に椅子の両下側部に設けた補強用の横桟にそれぞれ係脱自在に掛け止めできる掛止部材を設けた皿型の網状容体からなるものであることを特徴とする請求項１記載のチェアラックである。

【０００６】また、請求項３は、前記チェアラックが椅子の積み重ねの際の障害にならない柔軟性の網状もしくは非網状の容体と、該容体の主要部に取り付けて収納した携帯品による容体の形状変化を防止する板状体との組み合わせによるものであることを特徴とする請求項１記載のチェアラックである。

【０００７】さらに、請求項４は、前記チェアラックが開口部の一側と底部にそれぞれ掛止部材を設けた深底の容体からなるものであって、前記開口部の一側と底部に設けた掛止部材を椅子の両側下部に設けた補強用の横桟にそれぞれ掛け止めすることによってチェアラックの前記開口部を横にして椅子の座部の下部に沿わせて保持することができ、底部の掛止部材を横桟より外すことによって前記開口部を上にして椅子の下側部に沿って保持されるものであることを特徴とする請求項１記載のチェアラックである。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のチェアラックが適用される椅子の構造には特に制限はないが、より好適な椅子は、前記した４本の脚部と、座部および背もたれの支持とをいずれも金属製の杆体で形成し、この金属製の杆体で座部と背もたれを支持した積み重ねが可能な構造の汎用の椅子である。

【０００９】また、本考案のチェアラックは、バッグや手荷物等の携帯品を収納して椅子の下の空間部に取り付けることができる容体であればよいが、これらの好ましい態様としては、金属の線条体の組み立てによる形状が固定された網状の容体や、プラスチックの成形によって得られる同じく形状が固定された容体であってよく、また、天然繊維や合成繊維の編み組みによって形成された柔軟性のある網状もしくは非網状の形状の不定の容体などが使用される。

【００１０】チェアラックが柔軟性のある網状もしくは非網状の容体からなるときは、容体の主要部を板体で構成してチェアラックが内部に収納した携帯品によってダレたりすることを防止することができ、また、椅子を積み重ねて保管するような場合にこの柔軟性の網状もしくは非網状の部分が積み重ねに追従して支障なく積み重ねることができるものである。

【００１１】本考案のチェアラックにおいて、チェアラックを上部が開口した深底の有底容体で構成し、その開口部の一側と底部の対向部分にそれぞれ掛止部材を設け、開口部の一側と底部に設けた掛止部材を椅子の両側下部に設けた補強用の横桟にそれぞれ掛け止めすることによってチェアラックの開口部を横にして椅子の座部の下部に沿わせて保持することができ、また、底部の掛止部材を横桟より外すことによって前記開口部を上にして椅子の下側部に沿って保持することができ、この開口部から携帯品を収納することができる。

【００１２】

【作用】

この考案のチェアラックは、椅子の下部に取り付けてバッグや手荷物等の携帯品を収納することができる容体からなるもので、ホテル等における冠婚葬祭やパーティなどの式場、あるいは会議室における会議の際などに用いる汎用の椅子に取り付けて使用することによって、個人の携帯するバッグや手荷物などをコンパクトにまとめることができるものである。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案のチェアラックの実施例を添付の図面を引用してより具体的に説明する。図１は、本考案のチェアラックの一例を示す斜視図であり、チェアラック１は金属の線条体を縦横に組み合わせて形成した四角な浅底の皿型をなした網状容体２からなるもので、容体２の両側に各一対の鉤型の掛止部材３，３を取り付けたものである。

【００１４】この容体２の一側は開放されて携帯品の出し入れを容易にすると共に、前記掛止部材３，３で開放部分が多少上向くように調整して収納した携帯品がこの開放部分から滑り落ちないように考慮されている。

【００１５】かゝるチェアラック１は、図２に示すように、汎用の椅子１１に取り付けて使用される。椅子１１は、金属の杆体を屈曲して逆Ｕ字状に湾曲した一対の脚部１２，１２を形成し、これに同じく屈曲した金属の杆体で形成した座部と背もたれの支持部１４を結合して椅子の骨格を形成し、支持部１４にクッション性の材料で形成した座板と背もたれ板を固定してそれぞれ座部１５と背もたれ部１６を形成したもので、脚部１２，１２には補強用の横桟１３，１３が結合されている。

【００１６】前記チェアラック１は、容体２の両側に設けた鉤型の掛止部材３，３を、上記椅子１１の横桟１３，１３にそれぞれ掛け止めして座部１５の下部に係止するもので、その際容体２の前記開放部が椅子の前部になるようにして掛け止めされ、これによって携帯品を椅子１１の前部からのみ簡単に出し入れすることができると共に、携帯品を後ろから抜き出すことができないようになっている。

【００１７】図３は、本考案のチェアラックの他の態様を示すもので、このチェアラック２１は、プラスチック板からなる底板体２３の周縁上方を網状の繊維２４によって結合して所定の厚みとなる容体２２を形成し、上部周縁の枠体２６の両側に金属線条体の屈曲によって形成した掛止部材２５，２５を形成したものである。

【００１８】このチェアラック２１は、その掛止部材２５，２５で図２に示した椅子１１の横桟１３，１３に掛け止めすると網状の繊維２４によって所定の厚みのチェアラックを形成すると共に下部の板体２３ｂが携帯品の重みを支えてダレることなく携帯品を収納することができる。

【００１９】また、携帯品を収納せずに椅子をそのまゝ積み重ねる場合には前記網状の繊維２４によって底板体２３と上部周縁の枠体２６が接近した状態となって、支障なく椅子２１の積み重ねを達成することができる。なお、網状の繊維２４に代えて椅子の積み重ねの際の障害にならない軟質合成樹脂シートのような非網状の柔軟性の素材を使用することができる。

【００２０】図４は、本考案のチェアラックの他の態様を示し、このチェアラック３１は、金属の線条体によって構成された上部が開口した深底の籠体からなる容体３２によって構成され、開口部の一側に２個の鉤状の掛止部材３３，３３と、この掛止部材３３，３３に対向した底部の一側の中央に１個の掛止部材３４を設けた深底の容体からなるものである。

【００２１】図５に示すように、このチェアラック３１の前記掛止部材３３，３３を図２と同様の椅子の一方の脚部１２に形成した補強用の横桟１３ａに掛け止めすることによって、座部の下側に開口部を上にして係止され、開口部から所定の携帯品を収納することができる。

【００２２】図示しないが、掛止部材３３，３３を横桟１３ａに掛け止めした状態で、チェアラック３１を９０°座部側方向に回動させて底部に設けた１個の掛止部材３４を他方の脚部１２の補強用の横桟１３ｂに掛け止めすることによって、チェアラック３１は開口部を横の外側に向けて座部の下に横倒しの状態で格納することができる。この状態は携帯品を収納しない不用のときにチェアラック３１をコンパクトにまとめて椅子に保持させることができるが、チェアラック３１に携帯品を収納してこの状態に保持してもよい。

【００２３】

【考案の効果】

この考案のチェアラックは、椅子の下部に取り付けてバッグや手荷物等の携帯品を収納することができる容体で構成したもので、ホテルにおける冠婚葬祭やパーティなどの式場、あるいは会議室における会議の際などに用いる汎用の椅子に取り付けて使用することによって、個人の携帯するバッグや手荷物などをコンパクトにまとめることができ、前記の携帯品をフロアやテーブルの下に置くことを余儀なくされていた不便を一挙に解消することができるものである。また、これによって他人の携帯品と間違えるようなトラブルも解消することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のチェアラックの一例を示す斜視図であ
る。

【図２】図１のチェアラックを椅子に取り付けた状態を
示す斜視図である。

【図３】本考案のチェアラックの他の例を示す斜視図で
ある。

【図４】本考案のチェアラックのさらに他の例を示す斜
視図である。

【図５】図４のチェアラックの使用例を示す要部斜視図
である。

【符号の説明】

１，２１，３１チェアラック２網状容体２２，３２容体３，２５，３３，３４掛止部材１１椅子１２脚部１３，１３ａ，１３ｂ補強用の横桟１４支持部１５座部１６背もたれ部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】バッグや手荷物等の携帯品を収納して椅
子の下の空間部に取り付けることができる容体からなる
ことを特徴とするチェアラック。
【請求項２】前記チェアラックが、金属線条体で形成
されて両側に椅子の両下側部に設けた補強用の横桟にそ
れぞれ係脱自在に掛け止めできる掛止部材を設けた皿型
の網状容体からなるものであることを特徴とする請求項
１記載のチェアラック。
【請求項３】前記チェアラックが椅子の積み重ねの際
の障害にならない柔軟性の網状もしくは非網状の容体
と、該容体の主要部に取り付けて収納した携帯品による
容体の形状変化を防止する板状体との組み合わせによる
ものであることを特徴とする請求項１記載のチェアラッ
ク。
【請求項４】前記チェアラックが開口部の一側と底部
にそれぞれ掛止部材を設けた深底の容体からなるもので
あって、前記開口部の一側と底部に設けた掛止部材を椅
子の両側下部に設けた補強用の横桟にそれぞれ掛け止め
することによってチェアラックの前記開口部を横にして
椅子の座部の下部に沿わせて保持することができ、底部
の掛止部材を横桟より外すことによって前記開口部を上
にして椅子の下側部に沿って保持されるものであること
を特徴とする請求項１記載のチェアラック。