JPH07208365A - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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Publication number
JPH07208365A
JPH07208365A JP576594A JP576594A JPH07208365A JP H07208365 A JPH07208365 A JP H07208365A JP 576594 A JP576594 A JP 576594A JP 576594 A JP576594 A JP 576594A JP H07208365 A JPH07208365 A JP H07208365A
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JP
Japan
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ring
piston
bearing member
eccentric
shaped bearing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP576594A
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English (en)
Inventor
Taiji Yamamoto
泰司 山本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH07208365A publication Critical patent/JPH07208365A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】駆動軸5の偏心部51の偏心量が変更されて
も、偏心部51とピストン6との間の摺動による摺動面
積を小さくするための縮小部を形成する際の加工を容易
にして作業性を向上できながら、駆動軸の偏心部とピス
トンとの間の摺動抵抗を小さくできるようにする。 【構成】偏心部51とピストン6との間にリング状軸受
部材7を介在させると共に、リング状軸受部材7の外周
面に、この外周面の軸方向幅を縮小させる縮小部71を
形成してリング状軸受部材7を偏心部51に、縮小部7
1が偏心部51の偏心方向Aから駆動軸5の反回転方向
に90度変位した位置aを中心として、両回転方向にそ
れぞれ少なくとも90度の範囲内に位置するように圧入
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に冷凍装置に使用さ
れるロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−164071号
公報に記載されているように、シリンダ室をもつシリン
ダと、前記シリンダ室に内装されるリング状のピストン
と、前記シリンダ室を圧縮室と吸入室とに区画するブレ
ードとを備えた圧縮要素をもち、前記ピストンに駆動軸
の偏心部を挿嵌したロータリー圧縮機において、前記駆
動軸の偏心部の外周面に、軸方向長さを縮小した縮小部
を設け、ピストンとの摺動損失を低減するようにしたも
のが知られている。この縮小部は、前記偏心部の外周面
において、該偏心部の偏心方向から前記駆動軸の反回転
方向に90度変位した位置を中心として、両回転方向に
それぞれ少なくとも90度の範囲内を切欠き、この切欠
きにより形成したものである。
【0003】即ち、図5及び図6に示したロータリー圧
縮機は、密閉ケーシングAにシリンダB、フロントヘッ
ドC、リヤヘッドDから成る圧縮要素Eを内装し、前記
シリンダBにシリンダ室B1を形成し、該シリンダ室B
1にリング状ピストン、即ち、ローラGを内装すると共
に、該ローラGにモータFに連結する駆動軸Kの偏心部
K1を挿嵌して、前記シリンダBに、前記シリンダ室B
1内を径方向に進退するブレードHを摺動可能に内装す
るブレード溝Mを形成し、前記偏心部K1の偏心回転に
伴い前記ローラGを前記シリンダ室B1内で偏心回転さ
せ、このローラGの偏心回転により、前記ブレードHを
前記シリンダ室B1内で径方向に進退させるごとく成し
て、前記ブレードHにより前記シリンダ室B1内を圧縮
室Xと吸入室Yとに区画し、前記シリンダBに形成する
吸入孔B2から前記吸入室Yに吸入した冷媒ガスを前記
ローラGの偏心回転で、前記圧縮室Xにおいて圧縮する
ようにしたものであるが、以上の構成において、さら
に、前記駆動軸Kの偏心部K1の外周面における該偏心
部K1の偏心方向Aから前記駆動軸Kの反回転方向に9
0度変位した位置aを中心として、両回転方向にそれぞ
れ少なくとも90度の範囲内に、軸方向両端側で周方向
に延びる切欠部K2を形成して、前記偏心部K1の外周
面の軸方向長さを縮小する縮小部K3を形成したもので
ある。
【0004】従って、前記縮小部K3を形成することに
より、ローラGとの摺動抵抗を減らし、摺動損失を低減
できるのであり、しかも、前記縮小部K3を、前記範囲
に設けるから、前記偏心部K1の回転で前記圧縮室での
圧縮が進み、前記圧縮室の圧力が所定圧力に達しても、
前記縮小部K3は、吸入室Y側で、圧縮ガスの圧力が前
記ローラGから偏心部K1に直接作用する側と反対に位
置し、該縮小部K3の内周面は、前記ローラGの内周面
に押し付けられることがなく、従って、この部分におけ
る面圧が過大になることなく、また、前記偏心部K1の
外周面と前記ローラG内周面との間の摺動面積が小さい
から摺動抵抗も小さくできるのであって、前記縮小部K
3を設けることによりその摺動面積を減少して、摺動抵
抗を小さくできるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記偏
心部K1に前記縮小部K3を形成するためには、前記偏
心部K1を切削して前記切欠部K2を形成する加工が必
要となり、該切削加工は、前記駆動軸Kの両端を器具で
支持した状態で、切削工具の位置を、切削開始位置とな
る前記偏心部K1の外周面から、前記駆動軸Kを支持す
る前記駆動軸Kの軸心までの長さを基に予めセットし、
セット終了後、前記切削工具を移動させて、前記偏心部
K1の加工を施しているため、前記偏心部K1の偏心量
が変更されると、その都度前記切削工具の駆動軸Kに対
するセット位置を変える必要があり、この結果、偏心量
が変わる機種ごとにセットを変える煩雑な作業が必要と
なって、作業性が悪くなり、コストアップの要因となっ
ていた。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、偏心部の偏心量が変わっても、この偏
心部とピストンとの間の摺動面積を小さくする縮小部を
形成するための切削加工を同じセット位置で容易にで
き、その作業性を向上して、量産化によるコスト低減を
可能にしたロータリー圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、シリンダ室21をもつシリ
ンダ2と、前記シリンダ室21に内装されるピストン6
と、前記シリンダ室21を圧縮室Xと吸入室Yとに区画
するブレード61とを備えた圧縮要素1をもち、前記ピ
ストン6に駆動軸5の偏心部51を挿嵌したロータリー
圧縮機において、前記偏心部51と前記ピストン6との
間にリング状軸受部材7を介在させると共に、該リング
状軸受部材7の外周面に、この外周面の軸方向幅を縮小
させる縮小部71を形成して前記リング状軸受部材7を
前記偏心部51に、前記縮小部71が前記偏心部51の
偏心方向から前記駆動軸5の反回転方向に90度変位し
た位置を中心として、両回転方向にそれぞれ少なくとも
90度の範囲内に位置するように圧入固定したのであ
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、シリンダ2
のシリンダ室21に、駆動軸5の偏心部51に挿嵌する
ピストン6を、公転可能に内装して、このピストン6に
前記シリンダ室21を圧縮室Xと吸入室Yとに区画する
ブレード部61aを一体的に突設して、このブレード部
61aを、前記シリンダ2に回転可能に配設した支持体
62に揺動可能に支持したロータリー圧縮機において、
前記偏心部51と前記ピストン6との間にリング状軸受
部材8を介在させると共に、該リング状軸受部材8の内
周面に、この内周面の軸方向幅を縮小させる縮小部81
を形成して前記リング状軸受部材8を前記ピストン6
に、前記縮小部81が前記ピストン6に突設する前記ブ
レード部61aの突設位置から、前記駆動軸5の回転方
向に180度変位した範囲内に位置するように圧入固定
したのである。
【0009】さらに、請求項3記載の発明は、シリンダ
2のシリンダ室21に、駆動軸5の偏心部51に挿嵌す
るピストン6を、公転可能に内装して、このピストン6
に前記シリンダ室21を圧縮室Xと吸入室Yとに区画す
るブレード部61aを一体的に突設して、このブレード
部61aを、前記シリンダ2に回転可能に配設した支持
体62に揺動可能に支持したロータリー圧縮機におい
て、前記偏心部51と前記ピストン6との間に、前記偏
心部51の外周面と対向する第1リング状軸受部材7
と、前記ピストン6内周面と対向する第2リング状軸受
部材8とを介在させると共に、前記第1リング状軸受部
材7の外周面に、この外周面の軸方向幅を縮小させる第
1縮小部71を形成して前記第1リング状軸受部材7を
前記偏心部51に、前記第1縮小部71が前記偏心部5
1の偏心方向から前記駆動軸5の反回転方向に90度変
位した位置を中心として、両回転方向にそれぞれ少なく
とも90度の範囲内に位置するように圧入固定し、前記
第2リング状軸受部材8の内周面に、この内周面の軸方
向幅を縮小させる第2縮小部81を形成して前記第2リ
ング状軸受部材8を前記ピストン6に、前記第2縮小部
81が前記ピストン6に突設する前記ブレード部61a
の突設位置から、前記駆動軸5の回転方向に180度変
位した範囲内に位置するように圧入固定したのである。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明では、前記偏心部51に圧
入固定する前記リング状軸受部材7に前記縮小部71を
形成したから、前記駆動軸5の回転時において、該駆動
軸5の偏心部51の摺動面の荷重量が最大となるときの
負荷側においては、前記リング状軸受部材7の外周面に
おける反縮小部形成側によりこの荷重に耐えうるだけの
十分な摺動面積を確保して、前記リング状軸受部材7の
摺動面と前記ピストン6の内周面との間の油膜厚が十分
確保され、この摺動による摩耗、焼付けを防止でき、し
かも、摩耗、焼き付けの影響の少ない摺動面における荷
重量の少ない反負荷側においては、前記縮小部71を位
置させることにより、前記ピストン6との間の摺動面積
を縮小させて、摺動抵抗を小さくして機械損失を低減で
きるのである。その上、前記縮小部71は、偏心部51
ではなく、前記リング状軸受部材7に形成したから、前
記偏心部51に直接縮小部を形成する場合のように、偏
心部51の偏心量が変わっても、偏心部51の外径が変
わらなければ、前記リング状軸受部材7の径も同径にで
き、従って、前記リング状軸受部材7に縮小部71を切
削により形成する場合でも、前記軸受部材7を支持する
器具の支持位置を偏心量の変更に伴って変更する必要が
なくなり、それだけ前記縮小部71を形成する際の切削
加工の作業を容易に行えるし、また、前記軸受部材7に
縮小部71を設けるから、この縮小部71は、切削によ
らなくとも、燒結や鋳造により同時成形が可能となり、
その加工を容易にできるのである。さらに、前記リング
状軸受部材7は、偏心部51の外径を同径として、前記
偏心部51の偏心量を変更した能力調整をする場合、前
記偏心部51の偏心量に拘らず、前記リング状軸受部材
7を共通して使用できるので、量産ができ、その分製作
コストを低減できるのである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、前記ピス
トン6が、前記支持体62に支持された前記ブレード部
61aを中心にして揺動運動をする揺動型ロータリー圧
縮機の前記ピストン6に前記リング状軸受部材8を圧入
固定した構成としたから、前記軸受部材8に設ける前記
縮小部81は、常に、吸入室側に位置させられ、それだ
け反負荷側の摺動抵抗を有効に小さくできるのであり、
さらに、前記偏心部51の外径を一定のまま偏心量を変
更し、かつ、シリンダ2の形状を一定にする場合は、前
記ピストン6の外径を前記偏心部51の偏心量に伴って
変更する必要があり、この場合、前記リング状軸受部材
8の内径は前記偏心部51の外径に合わせて一定に形成
し、また、外径は前記ピストン6の外径の変更に関係な
く常に一定にして形成することができるので、前記ピス
トン6の外径のみを変更すればよく、前記リング状軸受
部材8を常に共通に使用できるから、前記縮小部81を
形成する際、前記ピストン6の外径の変更に拘らず、前
記リング状軸受部材8を支持する位置を変更する必要が
なくなり、それだけ切削加工の作業性を向上でき、部品
共通化による量産が可能となって、製作コストを低減で
きるのである。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、前記偏
心部51に第1リング状軸受部材7を、また、前記ピス
トン6の内周側に前記第2リング状軸受部材8を圧入固
定して、前記第1リング状軸受部材7と第2リング状軸
受部材8とを、それぞれの第1及び第2縮小部81を対
向させるように嵌合したから、前記各縮小部71,81
が互いに対向したときには、それぞれの切欠いた部分も
対向することになり、各切欠部の谷間の距離が大きくな
るから、潤滑油層の厚さが厚くなって粘性抵抗を小さく
できるし、また、前記各縮小部71,81が互いに対向
しないときには、互いに摺動する部分の摺動面積を小さ
くできるので、摺動抵抗を極めて小さくすることができ
るので、各リング状軸受部材7,8の摺動による摩耗、
焼付けをより効果的に防止でき、機械損失もより低減で
きながら、潤滑不良による問題もより効果的に解消でき
るのであり、さらに、前記各縮小部71,81は、前記
各リング状軸受部材7,8に形成するだけでよいから、
切削加工時のセッティングが煩雑になることなく、作業
を容易に行えるのであり、前記駆動軸5の偏心部51の
偏心量が変更されても、前記各リング状軸受部材7,8
を偏心量に関係なく共通して使用でき、切削加工に要し
ていた製作コストを低減できるのである。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例について図1及び図2に
基づいて説明する。第1実施例のロータリー圧縮機は、
密閉ケーシング(図示せず)に内装する圧縮要素1を示
しており、該圧縮要素1は、シリンダ2と、該シリンダ
2の上下位置に配設するフロントヘッド3及びリヤヘッ
ド4とから成り、これらフロントヘッド3及びリヤヘッ
ド4に上下方向に延びる軸受部31,41を設け、これ
ら各軸受部31,41に駆動軸5を軸受支持して、該駆
動軸5の偏心部51にリング状のピストン6を挿嵌し
て、該ピストン6と前記偏心部51とを前記シリンダ2
のシリンダ室21に内装している。
【0014】また、前記シリンダ2には、低圧のガス冷
媒をシリンダ室21に吸入する吸入孔22を設けると共
に、前記ピストン6に先端部が接触して、進退可能に摺
動するブレード61を内装して、前記シリンダ室21内
を前記吸入孔22に連通する吸入室Yと吐出孔23に連
通する圧縮室Xとに区画して、前記駆動軸5の回転駆動
に伴う前記ピストン6の偏心回転により前記吸入孔22
から前記吸入室Yに低圧のガス冷媒を吸入し、この吸入
したガス冷媒を前記ピストン6の回転によって前記圧縮
室Xで圧縮し、圧縮したガス冷媒を、前記吐出孔23か
らケーシング内へ吐出させるようにしている。
【0015】斯くして第1実施例では、以上説明したロ
ータリー圧縮機において、前記偏心部51と前記ピスト
ン6との間にリング状軸受部材7を介在させると共に、
該リング状軸受部材7の外周面に、この外周面の軸方向
幅を縮小させる縮小部71を形成して前記リング状軸受
部材7を前記偏心部51に、前記縮小部71が前記偏心
部51の偏心方向から前記駆動軸5の反回転方向に90
度変位した位置を中心として、両回転方向にそれぞれ少
なくとも90度の範囲内に位置するように圧入固定した
のである。
【0016】即ち、前記リング状軸受部材7は、図1及
び図2に示すように、前記偏心部51及びピストン6と
は別に形成するのであって、その外周面の軸方向におけ
る上下両端部に、半周分だけ同じ外周面側に切欠部7
2,72を形成し、これら切欠部72,72により、外
周面の周方向長さにおける半周分に亙って、軸方向幅を
縮小する前記縮小部71を形成しておくのである。
【0017】そして、前記リング状軸受部材7を、前記
偏心部51に圧入固定するのであるが、この圧入固定
時、前記リング状軸受部材7の前記縮小部71が前記偏
心部51の偏心方向Aから前記駆動軸5の反回転方向に
90度変位した位置aを中心として、両回転方向にそれ
ぞれ少なくとも90度の範囲内に位置するように圧入固
定するのである。
【0018】斯くして、前記リング状軸受部材7によ
り、前記駆動軸5の回転時において、圧縮された冷媒ガ
スにより荷重を受ける摺動部のうち、荷重が最大となる
ときの荷重量の多い側に対して反負荷側となる摺動面の
軸方向幅を縮小させることができるのである。
【0019】即ち、前記偏心方向Aから、前記駆動軸5
の回転方向に90°変位した位置が、荷重が最大となっ
たときの負荷側位置となり、逆に反回転方向に90°変
位した位置aを中心として、両回転方向にそれぞれ少な
くとも90°の範囲が荷重が最大となったときの反負荷
側となるので、この反負荷側の範囲内において、前記リ
ング状軸受部材7の前記縮小部71が位置するように、
前記偏心部51に圧入固定することにより、反負荷側と
なる摺動面の軸方向幅を縮小させることができるのであ
る。
【0020】斯くすることにより、前記駆動軸5の回転
時において、該駆動軸5の偏心部51の摺動面の荷重量
が最大となるときの負荷側においては、前記リング状軸
受部材7の外周面における反縮小部形成側によりこの荷
重に耐えうるだけの十分な摺動面積を確保できるので、
この荷重が大きい側のリング状軸受部材7の摺動面と前
記ピストン6の内周面との間の油膜厚を十分確保でき、
この摺動による摩耗、焼付けを防止できるし、しかも、
荷重量が少なく、摩耗、焼き付けの影響の少ない反負荷
側摺動面においては、前記縮小部71が位置することに
なるから、この反負荷側摺動面での前記摺動面積を縮小
させて、摺動抵抗を小さくでき、従って、全体として前
記駆動軸5の回転時の、機械損失も低減できながら、潤
滑不良による問題も解消できるのである。
【0021】所で、ロータリー圧縮機において、その能
力を変更する場合、駆動軸5の軸径及び偏心部51の外
径を変えることなく、偏心量を変えることにより行なっ
ているが、前記偏心部51の外径は、その能力が例えば
2馬力、1馬力、4分の3馬力に変更されても同一径と
なるのである。
【0022】従って、前記リング状軸受部材7を設け
て、この軸受部材7を偏心部51に圧入固定する場合、
前記軸受部材7の内外径は、能力変更に拘らず一定にで
きるのであり、このため、偏心部51の偏心量が変更さ
れても単一部材で共用できることになり、部品共通化に
よる量産ができ、それだけ製作コストの低減が可能とな
る。
【0023】しかも、前記軸受部材7に、前記縮小部7
1を形成するのであるから、この縮小部71は、燒結が
鋳造により同時加工が行えるし、また、前記縮小部71
を切削加工により形成する場合でも、前記リング状軸受
部材7を支持する器具の支持位置を変更する必要がなく
なり、それだけその切削加工の作業を容易に行えるので
あり、前記リング状軸受部材7を共通して使用できるこ
とと相俟って、製作コストを低減できるのである。
【0024】尚、前記縮小部71は、外周面の半周分長
さに亙って形成したが、前記偏心部51の偏心方向Aか
ら前記駆動軸5の反回転方向に90度変位した位置aを
中心として、両回転方向にそれぞれ少なくとも90度の
範囲内に位置するようにすれば、半周分よりも短く形成
してもよい。
【0025】次に、第2実施例について、図3及び図4
に基づいて説明する。第2実施例のロータリー圧縮機
は、揺動型のロータリー圧縮機であり、図3及び図4は
圧縮要素部分のみを示しており、この圧縮要素1は、フ
ロントヘッド3及びリヤヘッド4とシリンダ2から成
り、該シリンダ2のシリンダ室21内に、径方向外方に
向けて突出するブレード部61aを一体状に設けたピス
トン6を配設すると共に、前記ピストン6内に駆動軸5
の偏心部51を挿嵌させて、該駆動軸5の回転に伴い前
記ピストン6を、その外周面を前記シリンダ室21の内
壁面に接触させながら公転駆動させるようになす一方、
前記シリンダ2に設けた吐出孔23と吸入孔22との中
間部位には、前記シリンダ室21の内部と連通する円形
状の支持孔24を形成し、この支持孔24に前記各ヘッ
ド3,4に摺接される支持体62を回転可能に支持し
て、この支持体62に設けた受入溝63に前記ブレード
部61aの先端側を揺動及び進退出可能に支持させてい
る。尚、前記支持体62は、半円柱形状とされた2つの
部材62a,62bで形成しており、前記各部材62
a,62bのフラットな対向面間を前記受入溝63とし
て、該受入溝63に前記ブレード部61aの先端側を挿
入させている。
【0026】そして、前記シリンダ室21の内部空間を
前記吸入孔22に連通する吸入室Yと、前記吐出孔23
に連通する圧縮室Xとに区画して、前記駆動軸5の駆動
に伴い前記吸入孔22から前記吸入室Y内にガスを吸入
し、また、前記圧縮室X内でガスを圧縮して前記吐出孔
23から吐出し、これらガスの吸入と圧縮とを繰り返す
ようにしている。
【0027】しかして図3及び図4に示した第2実施例
は、以上のように構成する揺動型ロータリー圧縮機にお
いて、前記偏心部51と前記ピストン6との間に、前記
偏心部51の外周面と対向する第1リング状軸受部材7
と、前記ピストン6内周面と対向する第2リング状軸受
部材8とを介在させると共に、前記第1リング状軸受部
材7の外周面に、この外周面の軸方向幅を縮小させる第
1縮小部71を形成して前記第1リング状軸受部材7を
前記偏心部51に、前記第1縮小部71が前記偏心部5
1の偏心方向から前記駆動軸5の反回転方向に90度変
位した位置を中心として、両回転方向にそれぞれ少なく
とも90度の範囲内に位置するように圧入固定し、前記
第2リング状軸受部材8の内周面に、この内周面の軸方
向幅を縮小させる第2縮小部81を形成して前記第2リ
ング状軸受部材8を前記ピストン6に、前記第2縮小部
81が前記ピストン6に突設する前記ブレード部61a
の突設位置から、前記駆動軸5の回転方向に180度変
位した範囲内に位置するように圧入固定したものであ
る。
【0028】前記第1リング状軸受部材7は、その構造
及び前記偏心部51への取付けについて前記した1実施
例と同様であるので説明を省略する。また、前記第1リ
ング状軸受部材7の第1縮小部71は、前記した第1実
施例の縮小部71に相当する。そして、前記第2リング
状軸受部材8は、図3及び図4に示すように、その内径
を前記第1リング状軸受部材7に摺動可能に嵌合できる
大きさとし、さらに、その内周面における軸方向の上下
両端部で同じ内周面側に、半周に亙って切欠部82,8
2を形成し、これら切欠部82,82により、内周面の
軸方向幅を周方向長さの半周分に亙って縮小する前記第
2縮小部81を形成しておくのである。
【0029】そして、前記第2リング状軸受部材8を、
前記ピストン6の内周側に圧入固定するのであるが、こ
の圧入固定時、前記第2縮小部81が前記ピストン6に
突設する前記ブレード部61aの突設位置から、前記駆
動軸5の回転方向に180度変位した範囲内に位置する
ように圧入固定するのである。
【0030】斯くして、前記ピストン6の内周側に圧入
固定する第2リング状軸受部材8の内周面に前記第2縮
小部81を形成することにより、前記駆動軸5の回転時
において、常に前記吸入室Yに対向する前記ピストン6
の外周面に対応する内周面側、つまり、圧縮荷重が最大
となるときの荷重量の多い側となる圧縮室X側に対して
反負荷側となる前記ピストン6の内周側の摺動面の軸方
向幅を縮小させることができるのである。
【0031】即ち、前記ピストン6に圧入固定された前
記第2リング状軸受部材8は、前記ピストン6が、前記
支持孔24に支持された前記ブレード部61aを中心に
して揺動運動をするので、前記ピストン6の吸入室側に
位置された前記第2リング状軸受部材8の第2縮小部8
1は、常に、吸入室側にあって変化することがなく、該
第2縮小部81を常に反負荷側に位置させることができ
るので、反負荷側における前記第1リング状軸受部材7
の外周面と第2リング状軸受部材8の内周面との摺動面
積を小さくでき、それだけ摺動抵抗を小さくできるので
ある。
【0032】以上のように、第2実施例では、前記偏心
部51と前記ピストン6との間に、前記第1リング状軸
受部材7と第2リング状軸受部材8とを、それぞれの第
1及び第2縮小部81を対向させるように嵌合している
ので、前記各縮小部71,81が互いに対向したときに
は、それぞれの切欠部72,82も対向することにな
り、各切欠部72,82の谷間の距離が大きくなるか
ら、潤滑油層の厚さが厚くなって粘性抵抗を小さくでき
るし、また、前記各縮小部71,81が互いに対向しな
いときには、互いに摺動する部分の摺動面積を小さくで
きるので、摺動抵抗を極めて小さくすることができるの
である。
【0033】従って、前記ピストン6の内周面側にも、
前記第2リング状軸受部材8により前記第2縮小部81
を形成することができるので、各リング状軸受部材7,
8の摺動による摩耗、焼付けをより効果的に防止でき、
機械損失もより低減できながら、潤滑不良による問題も
より効果的に解消できるのであり、前記第1リング状軸
受部材7と前記第2リング状軸受部材8の各縮小部7
1,81によって、さらに摺動面積を小さくできるし、
粘性抵抗も小さくできるので、より機械損失を低減でき
るのである。
【0034】さらに、第2実施例では、第1実施例と同
様、前記偏心部51の外径は一定のまま偏心量を変更す
る場合には、前記第1リング状軸受部材7の内外径を常
に一定にでき、しかも、前記偏心部51に直接切欠部を
形成して、縮小部を形成することなく、前記第1リング
状軸受部材7に前記第1縮小部71を形成するので、該
第1縮小部71を形成する際の切削加工の作業を容易に
行え、しかも、部品の共通化が可能となって量産ができ
るのであり、さらに、前記ピストン6の内周面に、前記
第2縮小部81を形成した前記第2リング状軸受部材8
を圧入固定するだけで、前記ピストン6に一体状に前記
第2縮小部81を形成できるのであるから、例えば、前
記偏心部51の外径は一定のまま偏心量を変更すると共
に、前記シリンダ2の形状を変更させない場合は、前記
駆動軸5の偏心部51の偏心量の変更に伴って、前記ピ
ストン6の外径寸法を変更しなければ成らず、外径を変
更する場合、外径寸法が異なるごとに、前記ピストン6
の内周面に直接切削加工を施して縮小部を形成すると
き、前記ピストン6の外周部を支持する位置を変更しな
くてはならず、この場合も切削工具のセッティングが煩
雑となる問題があるが、本発明によれば、前記ピストン
6の外径を変更する場合でも、該ピストン6の内径を一
定にすることにより、前記第2リング状軸受部材8の内
径及び外径を常に一定にして形成することができるので
あるから、このため、偏心部51の偏心量の変更により
前記ピストン6の外径が変更されても単一部材で共用で
きることになり、部品共通化による量産ができ、それだ
け製作コストの低減が可能となる。
【0035】しかも、前記軸受部材8に、前記第2縮小
部81を形成するのであるから、この縮小部81は、第
1リング状軸受部材7と同様、燒結は鋳造により同時加
工が行えるし、また、前記第2縮小部81を切削加工に
より形成する場合でも、前記第2リング状軸受部材8を
支持する器具の支持位置を変更する必要がなくなり、そ
れだけその切削加工の作業を容易に行えるのであり、前
記第2リング状軸受部材8を共通して使用できることと
相俟って、製作コストを低減できるのである。尚、前記
第2実施例では、前記偏心部51に前記第1リング状軸
受部材7を、前記ピストン6の内周側に前記第2リング
状軸受部材8を圧入固定したが、前記偏心部51に第1
リング状軸受部材7を圧入することなく、前記ピストン
6の内周側にのみ前記第2リング状軸受部材8を圧入固
定するようにしてもよい。
【0036】斯くする場合も、前記第2リング状軸受部
材8に形成する縮小部81だけで、前記偏心部51との
間の摺動面積を十分小さくして、摺動抵抗を小さくでき
るのである。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記偏心
部51と前記ピストン6との間にリング状軸受部材7を
介在させると共に、該リング状軸受部材7の外周面に、
この外周面の軸方向幅を縮小させる縮小部71を形成し
て前記リング状軸受部材7を前記偏心部51に、前記縮
小部71が前記偏心部51の偏心方向から前記駆動軸5
の反回転方向に90度変位した位置を中心として、両回
転方向にそれぞれ少なくとも90度の範囲内に位置する
ように圧入固定したから、前記縮小部71により、負荷
側摺動面においては摩耗、焼き付けを防止し、反負荷側
摺動面においては、摺動抵抗を小さくして機械損失を低
減できながら、前記縮小部71は、偏心部51ではな
く、前記リング状軸受部材7に形成したから、前記偏心
部51に直接縮小部を形成する場合のように、偏心部5
1の偏心量が変わっても、偏心部51の外径が変わらな
ければ、前記リング状軸受部材7の径も同径にでき、従
って、前記リング状軸受部材7に縮小部71を切削によ
り形成する場合でも、前記軸受部材7を支持する器具の
支持位置を偏心量の変更に伴って変更する必要がなくな
り、それだけ前記縮小部71を形成する際の切削加工の
作業を容易に行えるし、また、前記軸受部材7に縮小部
71を設けるから、この縮小部71は、切削によらなく
とも、燒結や鋳造により同時成形が可能となり、その加
工を容易にできるのである。さらに、前記リング状軸受
部材7は、偏心部51の外径を同径として、前記偏心部
51の偏心量を変更した能力調整をする場合、前記偏心
部51の偏心量に拘らず、前記リング状軸受部材7を共
通して使用できるので、量産ができ、その分製作コスト
を低減できるのである。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、前記
ピストン6にブレード部61aを突設し、このブレード
部61aを、前記シリンダ2に回転可能に配設した支持
体62に揺動可能に支持したロータリー圧縮機におい
て、前記偏心部51と前記ピストン6との間にリング状
軸受部材8を介在させると共に、該リング状軸受部材8
の内周面に、この内周面の軸方向幅を縮小させる縮小部
81を形成して前記リング状軸受部材8を前記ピストン
6に、前記縮小部81が前記ピストン6に突設する前記
ブレード部61aの突設位置から、前記駆動軸5の回転
方向に180度変位した範囲内に位置するように圧入固
定したから、前記軸受部材8に設ける前記縮小部81
は、常に、吸入室側に位置させられ、それだけ反負荷側
の摺動抵抗を有効に小さくできるのであり、さらに、前
記偏心部51の外径を一定のまま偏心量を変更し、か
つ、シリンダ2の形状を一定にする場合は、前記ピスト
ン6の外径を前記偏心部51の偏心量に伴って変更する
必要があり、この場合、前記リング状軸受部材8の内径
は前記偏心部51の外径に合わせて一定に形成し、ま
た、外径は前記ピストン6の外径の変更に関係なく常に
一定にして形成することができるので、前記ピストン6
の外径のみを変更すればよく、前記リング状軸受部材8
を常に共通に使用できるから、前記縮小部81を形成す
る際、前記ピストン6の外径の変更に拘らず、前記リン
グ状軸受部材8を支持する位置を変更する必要がなくな
り、それだけ切削加工の作業性を向上できるし、また、
前記軸受部材8に縮小部81を設けるから、この縮小部
81は、切削によらなくとも、燒結や鋳造により同時成
形が可能となり、その加工を容易にでき、部品共通化に
よる量産が可能となって、製作コストを低減できるので
ある。
【0039】さらに、請求項3記載の発明によれば、揺
動型のロータリー圧縮機において、前記偏心部51と前
記ピストン6との間に、前記偏心部51の外周面と対向
する第1リング状軸受部材7と、前記ピストン6内周面
と対向する第2リング状軸受部材8とを介在させると共
に、前記第1リング状軸受部材7の外周面に、この外周
面の軸方向幅を縮小させる第1縮小部71を形成して前
記第1リング状軸受部材7を前記偏心部51に、前記第
1縮小部71が前記偏心部51の偏心方向から前記駆動
軸5の反回転方向に90度変位した位置を中心として、
両回転方向にそれぞれ少なくとも90度の範囲内に位置
するように圧入固定し、前記第2リング状軸受部材8の
内周面に、この内周面の軸方向幅を縮小させる第2縮小
部81を形成して前記第2リング状軸受部材8を前記ピ
ストン6に、前記第2縮小部81が前記ピストン6に突
設する前記ブレード部61aの突設位置から、前記駆動
軸5の回転方向に180度変位した範囲内に位置するよ
うに圧入固定したから、前記各縮小部71,81が互い
に対向したときには、それぞれの切欠いた部分も対向す
ることになり、各切欠部の谷間の距離が大きくなるか
ら、潤滑油層の厚さが厚くなって粘性抵抗を小さくでき
るし、また、前記各縮小部71,81が互いに対向しな
いときには、互いに摺動する部分の摺動面積を小さくで
きるので、摺動抵抗を極めて小さくすることができるの
で、各リング状軸受部材7,8の摺動による摩耗、焼付
けをより効果的に防止でき、機械損失もより低減できな
がら、潤滑不良による問題もより効果的に解消できるの
であり、さらに、前記各縮小部71,81は、前記各リ
ング状軸受部材7,8に形成するだけでよいから、切削
加工時のセッティングが煩雑になることなく、作業を容
易に行えるのであり、前記駆動軸5の偏心部51の偏心
量が変更されても、前記各リング状軸受部材7,8を偏
心量に関係なく共通して使用でき、切削加工に要してい
た製作コストを低減できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部縦断面図。
【図2】同第1実施例の要部横断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す要部縦断面図。
【図4】同第2実施例の要部横断面図。
【図5】従来例を示す切欠縦断面図。
【図6】従来例の圧縮要素の横断面図。
【符号の説明】
1 圧縮要素 7 リング状軸受
部材(第1) 2 シリンダ 71 縮小部(第
1) 21 シリンダ室 8 リング状軸受
部材(第2) 5 駆動軸 81 縮小部(第
2) 51 偏心部 X 圧縮室 6 ピストン Y 吸入室 61 ブレード 61aブレード部 62 支持体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室(21)をもつシリンダ(2)
    と、前記シリンダ室(21)に内装されるピストン
    (6)と、前記シリンダ室(21)を圧縮室(X)と吸
    入室(Y)とに区画するブレード(61)とを備えた圧
    縮要素(1)をもち、前記ピストン(6)に駆動軸
    (5)の偏心部(51)を挿嵌したロータリー圧縮機で
    あって、前記偏心部(51)と前記ピストン(6)との
    間にリング状軸受部材(7)を介在させると共に、該リ
    ング状軸受部材(7)の外周面に、この外周面の軸方向
    幅を縮小させる縮小部(71)を形成して前記リング状
    軸受部材(7)を前記偏心部(51)に、前記縮小部
    (71)が前記偏心部(51)の偏心方向から前記駆動
    軸(5)の反回転方向に90度変位した位置を中心とし
    て、両回転方向にそれぞれ少なくとも90度の範囲内に
    位置するように圧入固定しているロータリー圧縮機。
  2. 【請求項2】シリンダ(2)のシリンダ室(21)に、
    駆動軸(5)の偏心部(51)に挿嵌するピストン
    (6)を、公転可能に内装してこのピストン(6)に前
    記シリンダ室(21)を圧縮室(X)と吸入室(Y)と
    に区画するブレード部(61a)を一体的に突設して、
    このブレード部(61a)を、前記シリンダ(2)に回
    転可能に配設した支持体(62)に揺動可能に支持した
    ロータリー圧縮機であって、前記偏心部(51)と前記
    ピストン(6)との間にリング状軸受部材(8)を介在
    させると共に、該リング状軸受部材(8)の内周面に、
    この内周面の軸方向幅を縮小させる縮小部(81)を形
    成して前記リング状軸受部材(8)を前記ピストン
    (6)に、前記縮小部(81)が前記ピストン(6)に
    突設する前記ブレード部(61a)の突設位置から、前
    記駆動軸(5)の回転方向に180度変位した範囲内に
    位置するように圧入固定しているロータリー圧縮機。
  3. 【請求項3】シリンダ(2)のシリンダ室(21)に、
    駆動軸(5)の偏心部(51)に挿嵌するピストン
    (6)を、公転可能に内装してこのピストン(6)に前
    記シリンダ室(21)を圧縮室(X)と吸入室(Y)と
    に区画するブレード部(61a)を一体的に突設して、
    このブレード部(61a)を、前記シリンダ(2)に回
    転可能に配設した支持体(62)に揺動可能に支持した
    ロータリー圧縮機であって、前記偏心部(51)と前記
    ピストン(6)との間に、前記偏心部(51)の外周面
    と対向する第1リング状軸受部材(7)と、前記ピスト
    ン(6)内周面と対向する第2リング状軸受部材(8)
    とを介在させると共に、前記第1リング状軸受部材
    (7)の外周面に、この外周面の軸方向幅を縮小させる
    第1縮小部(71)を形成して前記第1リング状軸受部
    材(7)を前記偏心部(51)に、前記第1縮小部(7
    1)が前記偏心部(51)の偏心方向から前記駆動軸
    (5)の反回転方向に90度変位した位置を中心とし
    て、両回転方向にそれぞれ少なくとも90度の範囲内に
    位置するように圧入固定し、前記第2リング状軸受部材
    (8)の内周面に、この内周面の軸方向幅を縮小させる
    第2縮小部(81)を形成して前記第2リング状軸受部
    材(8)を前記ピストン(6)に、前記第2縮小部(8
    1)が前記ピストン(6)に突設する前記ブレード部
    (61a)の突設位置から、前記駆動軸(5)の回転方
    向に180度変位した範囲内に位置するように圧入固定
    しているロータリー圧縮機。
JP576594A 1994-01-24 1994-01-24 ロータリー圧縮機 Withdrawn JPH07208365A (ja)

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