JPH07208110A - 分割式タービンケーシングの構造 - Google Patents
分割式タービンケーシングの構造Info
- Publication number
- JPH07208110A JPH07208110A JP31494A JP31494A JPH07208110A JP H07208110 A JPH07208110 A JP H07208110A JP 31494 A JP31494 A JP 31494A JP 31494 A JP31494 A JP 31494A JP H07208110 A JPH07208110 A JP H07208110A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbine casing
- thermal stress
- ridge
- circumferential direction
- divided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 分割式タービンケーシングの構造に係り、内
周部の熱応力を逃がして熱変形を低減する。 【構成】 2分割タービンケーシングの内周部に、静翼
及び遮熱金具を取り付ける突条部10が配されるととも
に、該突条部に、これに直交状態の切欠状の機械的不連
続部13が、タービンケーシングの内面に沿って形成さ
れる。
周部の熱応力を逃がして熱変形を低減する。 【構成】 2分割タービンケーシングの内周部に、静翼
及び遮熱金具を取り付ける突条部10が配されるととも
に、該突条部に、これに直交状態の切欠状の機械的不連
続部13が、タービンケーシングの内面に沿って形成さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割式タービンケーシ
ングの構造に係り、特にケーシングの熱変形を抑制する
技術に関するものである。
ングの構造に係り、特にケーシングの熱変形を抑制する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3ないし図5は、ガスタービンの構造
例を示している。図中、符号1はタービンケーシング、
2は静翼、3は遮熱金具、4はローター部、5は動翼、
6は分割部、7はフランジ、8は締結具、9はガス流
路、10は突条部、11は支持溝である。
例を示している。図中、符号1はタービンケーシング、
2は静翼、3は遮熱金具、4はローター部、5は動翼、
6は分割部、7はフランジ、8は締結具、9はガス流
路、10は突条部、11は支持溝である。
【0003】このガスタービンでは、タービンケーシン
グ1の部分が、図4及び図5に示す分割部6から2分割
されるとともに、内周部に周方向に沿って配された複数
の突条部10の間の支持溝11に、静翼2及び遮熱金具
3の基部が挿入状態に取り付けられ、分割部6における
一対のフランジ7を合わせてボルト・ナット等の締結具
8で一体化を図るようにしている。
グ1の部分が、図4及び図5に示す分割部6から2分割
されるとともに、内周部に周方向に沿って配された複数
の突条部10の間の支持溝11に、静翼2及び遮熱金具
3の基部が挿入状態に取り付けられ、分割部6における
一対のフランジ7を合わせてボルト・ナット等の締結具
8で一体化を図るようにしている。
【0004】また、図6例では、複数の静翼2が周方向
に接続された(連翼化された)静翼セグメント12が採
用され、基部にストッパ2aが配されて、タービンケー
シング1を分割した状態で、ストッパ2aの部分を周方
向に移動させながら、突条部10の凹凸部(支持溝1
1)に順次係合することにより、組み付けを行なうよう
にしている。そして、遮熱金具3にあっても、図7及び
図8に示すように、周方向に延ばされたものが採用さ
れ、基部にストッパ3aが配されて、静翼セグメント1
2と同様にストッパ3aの部分を周方向に移動させなが
ら支持溝11に挿入して、順次組み付けを行なうように
している。
に接続された(連翼化された)静翼セグメント12が採
用され、基部にストッパ2aが配されて、タービンケー
シング1を分割した状態で、ストッパ2aの部分を周方
向に移動させながら、突条部10の凹凸部(支持溝1
1)に順次係合することにより、組み付けを行なうよう
にしている。そして、遮熱金具3にあっても、図7及び
図8に示すように、周方向に延ばされたものが採用さ
れ、基部にストッパ3aが配されて、静翼セグメント1
2と同様にストッパ3aの部分を周方向に移動させなが
ら支持溝11に挿入して、順次組み付けを行なうように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのター
ビンケーシング1の構造であると、図3に示すガス流路
9に高温ガスが挿通した場合には、タービンケーシング
1の内面が高温雰囲気となるために、タービンケーシン
グ1の外面を冷却することが行なわれるが、その際に、
タービンケーシング1の内面に突条部10が配されて断
面厚さが局部的に不均一となっていること等に起因し
て、内外等の温度差に基づく熱応力が付与され、熱応力
の大きな箇所の熱変形が大きくなって、例えば横断面形
状の真円度が崩れるとともに、塑性変形が発生する等の
解決すべき課題が残される。
ビンケーシング1の構造であると、図3に示すガス流路
9に高温ガスが挿通した場合には、タービンケーシング
1の内面が高温雰囲気となるために、タービンケーシン
グ1の外面を冷却することが行なわれるが、その際に、
タービンケーシング1の内面に突条部10が配されて断
面厚さが局部的に不均一となっていること等に起因し
て、内外等の温度差に基づく熱応力が付与され、熱応力
の大きな箇所の熱変形が大きくなって、例えば横断面形
状の真円度が崩れるとともに、塑性変形が発生する等の
解決すべき課題が残される。
【0006】本発明は、これらの課題に鑑みてなされた
もので、内周部の熱応力を逃がして熱変形を低減するこ
とを目的としている。
もので、内周部の熱応力を逃がして熱変形を低減するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】2分割されるタービンケ
ーシングの内周部に、静翼及び遮熱金具の基部を挿入状
態に取り付ける突条部が周方向に沿って一体に配される
とともに、該突条部に、これに直交状態の切欠状の機械
的不連続部が、タービンケーシングの内面に沿って形成
される分割式タービンケーシングの構造を採用する。
ーシングの内周部に、静翼及び遮熱金具の基部を挿入状
態に取り付ける突条部が周方向に沿って一体に配される
とともに、該突条部に、これに直交状態の切欠状の機械
的不連続部が、タービンケーシングの内面に沿って形成
される分割式タービンケーシングの構造を採用する。
【0008】
【作用】高温ガスが挿通することによって、タービンケ
ーシングの内面が高温雰囲気となった場合に、タービン
ケーシングの壁には、内外面の温度差に基づく熱応力が
付与されるが、突条部においては、機械的不連続部の介
在により熱応力が周方向に伝達されることがなく、ター
ビンケーシングの断面厚さがほぼ均一である場合に近似
して、全体の熱変形を低減する。
ーシングの内面が高温雰囲気となった場合に、タービン
ケーシングの壁には、内外面の温度差に基づく熱応力が
付与されるが、突条部においては、機械的不連続部の介
在により熱応力が周方向に伝達されることがなく、ター
ビンケーシングの断面厚さがほぼ均一である場合に近似
して、全体の熱変形を低減する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る分割式タービンケーシン
グの構造の一実施例について、図1及び図2に基づいて
説明する。
グの構造の一実施例について、図1及び図2に基づいて
説明する。
【0010】図1及び図2例にあっては、2分割される
タービンケーシング1の内周部に配される突条部10
に、周方向に間隔を空けて切欠状の機械的不連続部13
が付加される。
タービンケーシング1の内周部に配される突条部10
に、周方向に間隔を空けて切欠状の機械的不連続部13
が付加される。
【0011】該機械的不連続部13は、突条部10を周
方向に複数箇所で分断するものであり、図1及び図2に
示すように、各突条部10について、タービンケーシン
グ1の内面からの高さ分を、タービンケーシング1の長
手方向に切欠すること等により、突条部10に直交状態
に、タービンケーシング1の内面に沿って形成される。
方向に複数箇所で分断するものであり、図1及び図2に
示すように、各突条部10について、タービンケーシン
グ1の内面からの高さ分を、タービンケーシング1の長
手方向に切欠すること等により、突条部10に直交状態
に、タービンケーシング1の内面に沿って形成される。
【0012】このような分割式タービンケーシングの構
造としても、高温ガスが挿通することによって、タービ
ンケーシング1の内面が高温雰囲気となった場合に、タ
ービンケーシング1の内外面の温度差に基づく熱応力が
各部に付与される。しかし、この熱応力は、突条部10
の周方向に、機械的不連続部13が介在しているため
に、突条部10においては周方向に伝達されることがな
い。
造としても、高温ガスが挿通することによって、タービ
ンケーシング1の内面が高温雰囲気となった場合に、タ
ービンケーシング1の内外面の温度差に基づく熱応力が
各部に付与される。しかし、この熱応力は、突条部10
の周方向に、機械的不連続部13が介在しているため
に、突条部10においては周方向に伝達されることがな
い。
【0013】つまり、突条部10が配されている場合に
あっても、突条部10の部分における熱応力の伝達が実
質的に行なわれないので、突条部10がタービンケーシ
ング1の内面に存在しない場合と等価的になり、熱応力
的には、突条部10を無視したタービンケーシング1の
壁の断面厚さがほぼ均一である場合に近似した状態とな
る。タービンケーシング1の断面厚さがほぼ均一である
と、タービンケーシング1における熱応力の伝達が、周
方向及び長手方向について一様になるので、局部的に熱
変形が発生することを低減することができる。
あっても、突条部10の部分における熱応力の伝達が実
質的に行なわれないので、突条部10がタービンケーシ
ング1の内面に存在しない場合と等価的になり、熱応力
的には、突条部10を無視したタービンケーシング1の
壁の断面厚さがほぼ均一である場合に近似した状態とな
る。タービンケーシング1の断面厚さがほぼ均一である
と、タービンケーシング1における熱応力の伝達が、周
方向及び長手方向について一様になるので、局部的に熱
変形が発生することを低減することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る分割式タービンケーシング
の構造によれば、以下のような優れた効果を奏する。 (1) 2分割タービンケーシングの内周部に、静翼及
び遮熱金具を取り付ける突条部が配されるとともに、該
突条部に、これに直交状態の切欠状の機械的不連続部
が、タービンケーシングの内面に沿って形成されるもの
であるから、内外面の温度差に基づく熱応力が付与され
た場合に、突条部の部分では、熱応力が機械的不連続部
の介在により周方向に伝達されることがなく、突条部の
熱応力を逃がして、タービンケーシングの熱応力が突条
部がない場合に近似して、タービンケーシングの熱膨張
時に、ケーシングの熱変形を抑制して横断面形状の真円
度を保持することが容易になる。 (2) 機械的不連続部を配してタービンケーシングの
突条部の熱応力を逃がすことにより、突条部あるいはそ
の近傍における塑性変形の発生を抑制し、タービンケー
シングの形状の変動を低減することができる。
の構造によれば、以下のような優れた効果を奏する。 (1) 2分割タービンケーシングの内周部に、静翼及
び遮熱金具を取り付ける突条部が配されるとともに、該
突条部に、これに直交状態の切欠状の機械的不連続部
が、タービンケーシングの内面に沿って形成されるもの
であるから、内外面の温度差に基づく熱応力が付与され
た場合に、突条部の部分では、熱応力が機械的不連続部
の介在により周方向に伝達されることがなく、突条部の
熱応力を逃がして、タービンケーシングの熱応力が突条
部がない場合に近似して、タービンケーシングの熱膨張
時に、ケーシングの熱変形を抑制して横断面形状の真円
度を保持することが容易になる。 (2) 機械的不連続部を配してタービンケーシングの
突条部の熱応力を逃がすことにより、突条部あるいはそ
の近傍における塑性変形の発生を抑制し、タービンケー
シングの形状の変動を低減することができる。
【図1】本発明に係る分割式タービンケーシングの構造
の一実施例を示す一部の記載を省略した正断面図であ
る。
の一実施例を示す一部の記載を省略した正断面図であ
る。
【図2】本発明に係る分割式タービンケーシングの構造
の一実施例を示す一部の記載を省略した側断面図であ
る。
の一実施例を示す一部の記載を省略した側断面図であ
る。
【図3】ガスタービンの構造例を示す一部の記載を省略
した正断面図である。
した正断面図である。
【図4】図3におけるタービンケーシングの一部を断面
した正面図である。
した正面図である。
【図5】図3におけるタービンケーシングの一部の記載
を省略した側面図である。
を省略した側面図である。
【図6】図4のタービンケーシングに取り付けられる静
翼の斜視図である。
翼の斜視図である。
【図7】図4のタービンケーシングに取り付けられる遮
熱金具の側面図である。
熱金具の側面図である。
【図8】図4のタービンケーシングに取り付けられる遮
熱金具の正断面図である。
熱金具の正断面図である。
1 タービンケーシング 2 静翼 2a ストッパ 3 遮熱金具 3a ストッパ 4 ローター部 5 動翼 6 分割部 7 フランジ 8 締結具 9 ガス流路 10 突条部 11 支持溝 12 静翼セグメント 13 機械的不連続部
Claims (1)
- 【請求項1】 2分割されるタービンケーシングの内周
部に、静翼及び遮熱金具の基部を挿入状態に取り付ける
突条部が周方向に沿って一体に配されるとともに、該突
条部に、これに直交状態の切欠状の機械的不連続部が、
タービンケーシングの内面に沿って形成されることを特
徴とする分割式タービンケーシングの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31494A JPH07208110A (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 分割式タービンケーシングの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31494A JPH07208110A (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 分割式タービンケーシングの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208110A true JPH07208110A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11470457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31494A Withdrawn JPH07208110A (ja) | 1994-01-06 | 1994-01-06 | 分割式タービンケーシングの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07208110A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003529015A (ja) * | 2000-03-29 | 2003-09-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ガスタービンエンジンのステータケース |
WO2017134844A1 (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 三菱重工航空エンジン株式会社 | 航空部品及び航空用ガスタービンエンジン |
-
1994
- 1994-01-06 JP JP31494A patent/JPH07208110A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003529015A (ja) * | 2000-03-29 | 2003-09-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ガスタービンエンジンのステータケース |
WO2017134844A1 (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 三菱重工航空エンジン株式会社 | 航空部品及び航空用ガスタービンエンジン |
EP3399170A4 (en) * | 2016-02-04 | 2019-01-09 | Mitsubishi Heavy Industries Aero Engines, Ltd. | AIRCRAFT ELEMENT AND GAS TURBINE ENGINE FOR AIRCRAFT |
US11085397B2 (en) | 2016-02-04 | 2021-08-10 | Mitsubishi Heavy Industries Aero Engines, Ltd. | Aircraft component and gas turbine engine for aircraft |
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JPH07208110A (ja) | 分割式タービンケーシングの構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |