JPH0720784U - 給湯機の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】浴室内の配管作業の作業性に優れ、浴室の美観
を損ねない構造を提供すること。 【構成】浴室内設置され給湯の運転、停止及び温度設定
等を行う遠隔制御装置に赤外線発光素子を設け、浴室内
の壁を貫通して設置される給湯機の浴室側外装部に赤外
線受光素子を設け、その赤外線受光素子は、前記給湯機
の内部に設けられた燃焼動作制御装置に接続された給湯
機の制御装置において、前記遠隔制御装置から発信され
た赤外線の信号を前記赤外線受光素子により受信し、そ
の信号を前記燃焼動作制御装置により解読し、給湯の運
転、停止及び温度設定を可能にしたこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、浴室内設置の給湯機の遠隔制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の壁貫通型給湯機の遠隔制御は、給湯機内部の燃焼動作制御装置と遠隔制 御装置間を２芯コードにて接続し、燃焼動作制御装置と遠隔制御装置には各々送 受信回路を有し、１本の電線を信号線として用い、もう一方の電線をグランド線 としてシリアルデータの送受信による相互通信を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のような燃焼動作制御装置と遠隔制御装置との有線通信方式では、給湯機 を設置する際、給湯機に接続するガス配管及び給湯、給水配管に加えて、燃焼動 作制御装置と遠隔制御装置間を接続する２芯コードの配線作業があり、作業が煩 雑になると共に遠隔制御装置からコードが浴室内に露出してしまい浴室の美観を 損ねてしまうという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

浴室内設置され給湯の運転、停止及び温度設定等を行う遠隔制御装置に赤外線 発光素子を設け、浴室内の壁を貫通して設置される給湯機の浴室側外装部に赤外 線受光素子を設け、その赤外線受光素子は、前記給湯機の内部に設けられた燃焼 動作制御装置に接続された給湯機の制御装置において、前記遠隔制御装置から発 信された赤外線の信号を前記赤外線受光素子により受信し、その信号を前記燃焼 動作制御装置により解読し、給湯の運転、停止及び温度設定を可能にしたことを 特徴とする給湯機の制御装置。

【０００５】

【作用】

本考案により、遠隔制御装置にて給湯機の運転、停止及び温度設定等の信号を 赤外線による無線通信とすることにより、遠隔制御装置と給湯機本体内の給湯動 作制御装置とを接続する配線工事が不要となる。

【０００６】

【実施例】

以下図面を参照にして実施例について説明する。図１に本考案の制御装置のブ ロック図を示す。遠隔制御装置１には各スイッチ入力部２が赤外線データ変換用 マイコン３に接続され、赤外線データ変換用マイコン３は赤外線発光素子を有す る送信部４に接続される。あるスイッチが入力されると、赤外線データ変換用マ イコン３はそのスイッチに対応する８ビット毎のシリアルデータを送信部４に出 力し、送信４の赤外線発光素子を発光させる。また、電源部５は乾電池２本の３ Ｖで構成される。遠隔制御装置１から発信された赤外線データを赤外線受光素子 を有する受信部７により検出し、受信部７は変換部８に接続され、変換部８にて 受信した８ビット毎のシリアルデータを３ビットのパラレルデータに変換し、変 換部８は燃焼制御用マイコン９に接続され、燃焼制御用マイコン９はアクチュエ ータ駆動部１１、センサ入力部１２、スイッチ入力部１３及び表示部１０に接続 されている。 図２は本考案の一実施例の設置図を示し、図３は本考案の一実施例の赤外線発 光素子を有する遠隔制御装置１及び赤外線受光素子を有する風呂追い焚き機能付 き給湯機（以下、給湯機）１４の外観図を示す。給湯機１４の内部に燃焼部、熱 交換器、燃焼させるためのアクチュエータ、センサ、及びそれらを制御する燃焼 動作制御装置６を内蔵し、浴室の壁を貫通して設置される。給湯機１４の外装の 一部が浴槽の上沿面から露出し、その露出した部分には受信部７を内蔵した赤外 線受光窓２１、給湯及び風呂の設定温度を表示する温度表示部（７セグメントＬ ＥＤ）２２、給湯及び風呂の燃焼部の燃焼状態を表示する状態表示部（２色発光 ＬＥＤ）２３、給湯及び風呂の運転、停止をさせるためのスイッチ２４を有する 。遠隔制御装置１は浴室内の壁の任意の位置に掛けられ、送信部４を内蔵した赤 外線発光窓１５、給湯の運転、停止を指示する給湯スイッチ１６、浴槽に注湯を 指示する自動スイッチ１８、浴槽の湯温を設定温度に沸き上げを指示する追い焚 きスイッチ１７、給湯の温度を設定させるための給湯温度ＵＰ、ＤＯＷＮスイッ チ１９及び、浴槽湯の沸き上げ温度を設定させるための風呂温度ＵＰ、ＤＯＷＮ スイッチ２０を有する。 例えば、遠隔制御装置１により給湯スイッチ１６を押したとすると、赤外線デ ータ変換用マイコン３は給湯スイッチ１６に対応する８ビットのデータに変換し 、出力ポートからそのデータを送信部４にシリアル出力し、送信部４は赤外線発 光素子を発光させる。赤外線受光素子を有する受光部７により受信され、変換部 ８により給湯スイッチ１６に対応する３ビットのパラレルデータに変換され燃焼 制御用マイコン９に入力される。燃焼制御用マイコン９から給湯温度表示２２、 及び燃焼状態表示２３を有する表示部１０にデータを出力し、給湯温度表示２２ には以前に設定された給湯温度を表示し、燃焼状態表示２３はＬＥＤを緑に点灯 させる。センサ入力部１２に接続された水流検知手段によりの水流を検出すると 、アクチュエータ駆動部１１に接続された燃焼させるための各種アクチュエータ を動作させ燃焼させる。そして、センサ入力部１２に接続された炎検知手段によ り炎を検出すると、燃焼状態表示２３のＬＥＤを緑から赤に点灯させ、燃焼した ことを使用者に知らせる。

【０００７】

【考案の効果】

本考案により燃焼動作制御装置と遠隔制御装置を赤外線による無線通信とする ことにより、燃焼動作制御装置と遠隔制御装置を接続する２芯コードの配線作業 が無くなり、設置工事の簡略化が図れる。また、遠隔制御装置からコードが浴室 内に露出しないため浴室内の美観を損ねない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の制御装置のブロック図である。

【図２】本考案の一実施例の設置図である。

【図３】本考案の遠隔制御装置及び給湯機の外観図であ
る。

【符号の説明】

１ 遠隔制御装置 ２ スイッチ入力
部 ３ 赤外線データ交換用マイコン ４ 送信部 ５ 電源部 ６ 燃焼動作制御
回路 ７ 受信部 ８ データ変換部 ９ 燃焼制御用マイコン １０ 表示部 １１ アクチュエータ駆動部 １２ センサ入力
部 １３ スイッチ入力部 １４ 給湯機本体 １５ 赤外線発光窓 １６ 給湯スイッ
チ １７ 風呂追い焚きスイッチ １８ 自動スイッ
チ １９ 風呂温度up,down スイッチ ２０ 給湯温度u
p,down スイッチ ２１ 赤外線受光窓 ２２ 給湯、風呂
温度表示部 ２３ 給湯、風呂燃焼状態表示部 ２４ 給湯、風呂
スイッチ ２５ 浴槽

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室内設置され給湯の運転、停止及び温度
   設定等を行う遠隔制御装置に赤外線発光素子を設け、浴
   室内の壁を貫通して設置される給湯機の浴槽より上へ露
   出する部分の浴室側外装部に赤外線受光素子を設け、そ
   の赤外線受光素子は、前記給湯機の内部に設けられた燃
   焼動作制御装置に接続された給湯機の制御装置におい
   て、前記遠隔制御装置から発信された赤外線の信号を前
   記赤外線受光素子により受信し、その信号を前記燃焼動
   作制御装置により解読し、給湯の運転、停止及び温度設
   定を可能にしたことを特徴とする給湯機の制御装置。