JPH07207598A - 窓付封筒用の紙の透明化剤 - Google Patents

窓付封筒用の紙の透明化剤

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JPH07207598A
JPH07207598A JP6021801A JP2180194A JPH07207598A JP H07207598 A JPH07207598 A JP H07207598A JP 6021801 A JP6021801 A JP 6021801A JP 2180194 A JP2180194 A JP 2180194A JP H07207598 A JPH07207598 A JP H07207598A
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JP6021801A
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Seiji Ban
清治 伴
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目 的】 塩素系溶剤を含有せず、紙のリサイクルに
支障を与えない無公害の窓付封筒用の紙の透明化剤の提
供。 【構 成】 カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂10
0重量部に界面活性剤1〜20重量部と水20〜200
重量部、溶剤0〜70重量部、シリコーン系の消泡剤ま
たは離型剤を0〜1.0重量部を混合して成る水系エマ
ルジョンタイブ。または、カルボキシル基を有する熱可
塑性樹脂90〜10重量部にカルボキシル基を持たない
熱可塑性樹脂10〜90重量部を混合して成る樹脂を1
00重量部に対し、界面活性剤1〜20重量部と水20
〜200重量部、溶剤0〜70重量部、シリコーン系の
消泡剤または離型剤を0〜1重量部、ワックス類を0〜
25重量部を混合して成る水系エマルジョンタイプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、加熱によって紙に
浸透させ、冷却によって固化できる紙の透明化剤に関す
るもので、窓付封筒に適応できるものであり、尚かつ紙
のリサイクルに支障を与えないものである。
【0002】
【従来の技術】 従来窓付封筒は、封筒の紙の一部を
切り取って、その部分にセロファンの様な透明なフィル
ムを貼り付ける方法と、封筒用紙の一部に溶剤に溶かし
た樹脂を塗布し、その部分を加熱して樹脂を紙の中に染
み込ませると同時に溶剤を揮発させて、その部分を透明
化する方法が一般的に行なわれている。前者の場合は窓
部分の切り抜き、フィルムの糊付等の複雑な工程を必要
とするので作業性に欠け、またその封筒には内容物を機
械で自動的に入れ様としても、貼り付けているフィルム
にひっかかってしまうので自動封入ができない。また後
者の場合、溶剤に溶かした樹脂溶液はロジンやエステル
ガムの様な樹脂や、スチレン系樹脂と共に粘着性を消す
ためにワックスを加えて溶剤に溶かしている。ワックス
は塩素系溶剤にしか溶けないので、一般にはパークロル
エチレンや1.1.1トリクロルエタンのような塩素系
溶剤が用いられており、塗布後この溶剤を揮発させなけ
ればならないが、揮発した溶剤は塩素系であるので、大
気汚染や水質汚染の原因となり、作業衛生上も良くな
い。またワックスやエステルガム及びスチレン系樹脂だ
けを主体にした透明化剤は苛性ソーダ水溶液のようなア
ルカリ水には溶けないので、紙を解離させる工程に入れ
ることはできないため、この封筒をリサイクルすること
はできない。また透明紙をつくるための紫外線硬化型の
透明化剤の特許が多く出ているが、紫外線照射装置は設
備費が高いという欠点があり、またアルカリ水に溶けな
いので、この紫外線硬化型透明化剤を塗布した封筒をリ
サイクルすることはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このよ
うな従来の窓付封筒の欠点すなわち大気汚染や水質汚染
の問題、作業衛生上の問題、リサイクル性の問題を克服
することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記の優れ
た特徴を有する紙の透明化剤を開発すべく研究を重ねた
結果、塩素系溶剤を用いないことやアルカリ水への溶解
性又は分散性の付与、優れた浸透性の付与などの目的
で、カルボキシル基を有する熱可塑性樹脂を界面活性剤
を用いて水中に乳化したものを用いるのが最も適してい
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
【0005】
【作 用】 パラフィンワックスのような通常用いら
れているワックス類は、塗布面のべたつきを防止する効
果はあるが透明性は悪くなる。そこでワックスの代わり
に界面活性剤を多量に使用することによって、浸透性を
良くして透明性を向上させると共に塗布面のべたつきを
防止し、しかもアルカリ水に完全に溶解するもの、すな
わちアルカリ溶解型の透明化剤、又はカルボキシル基を
有する樹脂とカルボキシル基を持たない樹脂を併用して
界面活性剤で水中に乳化することにより、アルカリ水に
完全に溶けないが部分的に溶解して分散するもの、すな
わちアルカリ分散型にすることによって、紙のリサイク
ルに支障を与えない無公害の透明化剤を完成することが
できた。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
於いて使用する紙の透明化剤の主成分の一つは、カルボ
キシル基を有する熱可塑性樹脂でロジン又は水添ロジ
ン、カルボキシル化ポリエチレン、エチレンアクリル酸
コポリマー等の中から選ばれた少なくとも1種またはそ
れらの混合物を100重量部,
【0007】カルボキシル基を持たない熱可塑性樹脂と
して、スチレン系樹脂やエステルガムまたはテルペン系
樹脂や石油樹脂のような加熱によって溶解する樹脂を1
0〜90部,
【0008】そして、ドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダのようなアニオン系界面活性剤またはポリオキシエチ
レンラウリルエーテルのようなノニオン系界面活性剤の
一種、又はそれらの混合物を純分で1〜20重量部,
【0009】そして、これらを水20〜200重量部中
に加えて、乳化して成る紙の透明化剤を提供するもので
ある。
【0010】樹脂類を水中に乳化するための界面活性剤
は、カチオン系以外ならどのような種類の活性剤でも適
応できるが、その具体例としては、オレイン酸ナトリウ
ム石鹸、ラウリル硫酸ナトリウムドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、アルキルリン酸塩等のアニオン系活
性剤やポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ソルビタンモノラウレート等のノニオ
ン系界面活性剤が効果的である
【0011】これらの界面活性剤の少なくとも一種また
はそれらの混合物を水に溶かした液に、加熱して溶かし
た熱可塑性樹脂を加えて攪拌することによって、低粘度
の乳化物が得られる。柔軟性を付与するために少量の可
塑剤を加えることもできる。また乳化を良くするために
高沸点溶剤を加えておくこともできる。更にシリコーン
系消泡剤又は離型剤を加えることによって表面のべたつ
きをより完全に防止することができる。
【0012】実施例 以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。部ま
たは%は重量基準による。 実施例 1 ロジン(ロジン×.中国産.輸入品) 70.0 部 エチレン・アクリル産コポリマー (AC−580 アライドケミカルkk) 30.0 部 ジオクチルフタレート 5.0 部 ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 2.0 部 (ネオペレックスF−60.花王アトラスkk) ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 4.0 部 (ノニオンNS−210.日本油脂kk) 水 65.0 部 シリコーン系消泡剤 0.1 部 (KM−70、信越化学工業kk)上記各成分の内、ロ
ジン、エチレン・アクリル酸コポリマー及びジオクチル
フタレートを120℃に加熱して溶かし、この液をドデ
シルベンゼンスルホン酸ソーダとポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルと水の混合液の中に除々に加えな
がら、高速ホモジナイザーで攪拌し得られた乳化物にシ
リコーン系消泡剤を添加した。粘度 3,500cps
/30℃、 蒸発残分 60.3%であった。
【0013】実施例 2 水添ロジン(KE−311、荒川化学工業kk) 100.0 部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 5.0 部 (エマルゲン420.花王アトラスkk) ミネラルスピリト 10.0 部 水 60.0 部 シリコーン系消泡剤 0.1 部 上記各成分の内、水添ロジンとミネラルスピリットを1
20℃に加熱して溶かし、この液をポリオキシエチレン
オレイルエーテルと水の混合液の中に除々に加えなが
ら、高速ホモジナイザーで攪拌し、得られた乳化物にシ
リコーン系消泡剤を添加した。粘度 2,200cps
/30℃、 蒸発残分 60%であった。
【0014】実施例3 ロジン 70.0部 水添ロジン 30.0 部 酸化防腐剤 0.2 部 (イルガノックス565.千葉ガイギーkk) ポリオキシエチレンオレイルエーテル 4.0 部 分散剤(デモールEP.花王アトラスkk) 3.0 部 水 60.0 部 シリコーン系消泡剤 0.1 部 上記各成分の内、ロジン及び水添ロジンと酸化防止剤を
120℃に加熱して溶かし、この液をポリオキシエチレ
ンオレイルエーテルと分散剤と水の混合液の中に除々に
加えながら、高速ホモジナイザーで攪拌し、得られた乳
化物にシリコーン系消泡剤を添加した。粘度 2,50
0cps/30℃、 蒸発残分 62%であった。
【0015】実施例 4 水添ロジン 50.0 部 スチレン系樹脂(ピコラスチックA−75、理化ハーキュレスkk) 50.0 部 キシレン 10.0 部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 8.0 部 分散剤 4.0 部 水 60.0 部 上記各成分の内、ロジン及び水添ロジンとキシレンを約
100℃に加熱攪拌して溶かし、この液をポリオキシエ
チレンオレイルエーテルと分散剤と水の混合液の中に除
々に加えながら高速ホモジナイザーで攪拌した。粘度
3,000cps/30℃、蒸発残分 59%であっ
た。
【0016】各実施例によって得られた液を紙の上に塗
布量が33±2g/mになる様にバーコーターで塗布
し、150℃の熱風を30秒間当てて乾燥し、常温に冷
却させることにより、樹脂分がよく浸透し、塗布面がべ
たつかず、透明または半透明で、可とう性を有する紙を
得た。前記、実施例の液で透明化した紙のテスト結果
を、市販の樹脂及びワックス含浸した封筒の透明化紙を
比較例として次に示す。透明性は目視で、表面のべたつ
きは指触で、リサイクル性は5%の苛性ソーダ水溶液中
に15時間浸漬してから取り出して、塗布面の樹脂分が
苛性ソーダ水溶液に溶け出して、紙面に残っていないか
どうかを調べた。
【0017】
【発明の効果】 本発明の透明化剤を塗布し、加熱乾
燥して得られた紙は透明性に優れ、表面のべとつきがな
く、可とう性を有すると共に、紙のリサイクルに何等支
障を与えないという長所を持っている。また生産性の面
では、塩素系溶剤を含有していないので大気汚染や水質
汚染の様な公害を引き起こすことはなく、作業衛生上も
安心であり、浸透が速いので 効率の良い作業が
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 19/18 // B01J 13/00 A B31B 1/24 321 0330−3E D21H 1/36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 カルボキシル基を有する熱可塑性樹
    脂100重量部に、界面活性剤1〜20重量部と水20
    〜200重量部、溶剤0〜70重量部、シリコーン系の
    消泡剤または離型剤を0〜1.0重量部を混合して成る
    水系エマルジョンタイプの窓付封筒用の紙の透明化剤。
  2. 【請求項 2】 カルボキシル基を有する熱可塑性樹
    脂90〜10重量部とカルボキシル基を持たない熱可塑
    性樹脂10〜90重量部を混合して成る樹脂を100重
    量部に対し、界面活性剤1〜20重量部と水20〜20
    0重量部、溶剤0〜70重量部、シリコーン系の消泡剤
    または離型剤を0〜1重量部、パラフィンワックスのよ
    うなワックス類を0〜25重量部を混合して成る水系エ
    マルジョンタイプの窓付封筒用の紙の透明化剤。
JP6021801A 1994-01-06 1994-01-06 窓付封筒用の紙の透明化剤 Pending JPH07207598A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11115080A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Kao Corp 複合シート及びその製造方法並びに該複合シートを用いた吸収性物品
JP2005010513A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Ricoh Co Ltd 粘着ラベル用剥離紙、粘着ラベル及びそれらの製造方法

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JPH11115080A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Kao Corp 複合シート及びその製造方法並びに該複合シートを用いた吸収性物品
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