JPH072069B2 - 定置網用敷網の係留装置 - Google Patents

定置網用敷網の係留装置

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JPH072069B2
JPH072069B2 JP13794686A JP13794686A JPH072069B2 JP H072069 B2 JPH072069 B2 JP H072069B2 JP 13794686 A JP13794686 A JP 13794686A JP 13794686 A JP13794686 A JP 13794686A JP H072069 B2 JPH072069 B2 JP H072069B2
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net
box
rope
mooring
fish
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正夫 斉藤
守 田中
幸男 塚川
佐々木  寛
一夫 深堀
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KASUTANI FISHING NET MFG.CO.,LTD.
Bridgestone Corp
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KASUTANI FISHING NET MFG.CO.,LTD.
Bridgestone Corp
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【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は定置網において、箱網の下側に配置され浮沈力
を発生して該箱網を揚げ網にするのに使用される敷網の
係留装置に関する。
〔従来の技術〕
魚類捕獲用として使用される定置網は、一般に、魚の遊
泳進路を遮る垣網と、この垣網に沿って進入して来た運
動場を形成する囲網と、運動場内の魚が自然に追い込ま
れる有底の箱網と、前記運動場内から該箱網へ連なる有
底のじょうご網(はたは登網)とで構成されている。
前記箱網は揚げ降しできるよう設置されており、魚はこ
の箱網内へ追い込まれ、追い込まれた魚はこの箱網を揚
げ網して集魚することにより最終的に捕獲される。
この箱網の揚げ網作業は、作業船のウィンチで箱網の入
口側(じょうご網側)を水面へ引き上げ、ついで箱網の
底網を握り作業船を箱網の先端側へ前進させながら底網
を順次水面上へ引き上げ、最終的に箱網の先端部へ集魚
する手順で行なわれていた。
しかし、このような手順では、箱網を水面へ引き上げる
のに多大の手間と時間を要するという問題があった。
そこで、この問題を解決する方法として、敷網を用いる
揚げ網方法が提案されている。
この揚げ網方法においては、浮沈体を取付けた敷網を箱
網の下側に配置し、揚げ網に際しては、気体(圧縮空気
など)を前記浮沈体内に供給して敷網を浮上させ、該敷
網の浮上に応じて箱網を浮揚させ、一方、前記浮沈体内
の気体を排気して敷網を沈降させ、これに応じて箱網を
水中の所定位置に復帰させるという方法が採用される。
従来、この敷網を上下動可能に係留する装置として、箱
網の側張りロープまたはそのフロートから水中へ垂下し
たガイドロープに、敷網に連結したリングを係合させ、
箱網にオーバーラップする位置で該敷網を上下動可能に
保持する装置が使用されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前述の敷網の係留装置にあっては、箱網の近傍
にガイドロープに沿って上下するリングが設けられるの
で、網がこのリングに挟まったり前記ガイドロープにか
らまったりすることがあり、敷網の浮沈が不円滑になっ
たり網を傷つけたりする問題があった。
また、潮流などの影響で敷網の位置にズレが生じ、箱網
の一部が揚がらず、魚の追い込みが不確実になるという
問題もあった。
さらに、敷網の係留系の構造が複雑であるという難点も
あった。
〔目的〕
本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決で
き、構造が簡単で、しかも敷網の浮沈動作がスムーズで
あり、敷網の位置ズレを防止しうる定置網用敷網の係留
装置を提供することである。
〔目的達成のための手段〕
本発明は、魚が追い込まれる箱網の下側に配置され、気
体の給排気により浮揚力および沈降力を生じ前記箱網の
揚げ網に使用される敷網を備えた定置網において、前記
箱網の係留ロープの途中と前記敷網とをロープで連結す
る敷網の係留装置により、上記目的を達成するものであ
る。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明による箱網を備えた定置網の斜視図であ
り、第2図は本発明の一実施例による定置網用箱網の斜
視図である。
第1図において、定置網10は、魚類の遊泳進路を遮る垣
網11と該垣網に連続し内部に運動場12を形成さる囲網13
と、該運動場に隣接し狭い通路を介して連通された有底
の箱網14と、運動場12から箱網14内部へ上向き斜面をな
して設置されたじょうご網(または登網)15とによって
構成されている。
前記垣網11および囲網13はその上縁に連結された複数の
フロート16によって図示のような立姿勢に保持され、ま
た各フロート16にロープ17を介して連結されたアンカー
18によって所定の形状および位置に設置されている。
第2図において、前記箱網14の周囲にはフロート19付き
の側張りロープ20が角形をなして設置されている。この
側張りロープ20はその角隅部に係留ロープ21およびアン
カー22を連結することにより、所定の位置に保持されて
いる。
前記箱網14の上縁には所定間隔ごとにフロート23が連結
され、該上縁は水面近くに保持されている。
さらに、前記箱網14の上縁の所定間隔ごとの位置には前
記側張りロープ20を横切って外側へ延びる係留ロープ24
が結合されている。各係留ロープ24は、その途中にフロ
ート25が設けられ、その先端はアンカー26に結合されて
いる。
図示の箱網14の底面27には、魚の追い込み方向Aに向か
って水面の方向(上方)に傾斜する斜面28が設けられて
いる。
然して、この魚が追い込まれる箱網14の魚の追い込み方
向先端部すなわち入口と反対側の集魚部には、気体の給
排気により浮沈する枠部材40が設けられ、該枠部材40内
に気体(圧縮空気など)を供給して浮揚させることによ
り、水面部に箱網14内か仕切られた囲い状の水揚げ部
(または魚留置部)が形成されるようになっている。
第1図および第2図において、箱網14の下側には該箱網
(底面)27より広い面積を有する長方形の敷網29が配置
されている。
この敷網29は前記箱網14の揚げ網に使用されるものであ
り、該敷網には縦方向に延びる複数本(図示の例では4
本)の浮沈体30が取付けられている。
前記敷網14の先端部側(入口と反対の集魚側)は、前記
箱網14固定用の側張りロープ20に取付けた上部滑車31と
アンカー部32に設けた下部滑車33とを経由して張設され
たロープ34により、ほぼ定位置で上下動可能に支持され
ている。前記係留用のロープ34は敷網29の先端側の所定
間隔位置に配列され、各ロープ34の両端が敷網29の端縁
部(図示の例では浮沈体30の端部)に結合されている。
また、図示の例では各上部滑車31を箱網14支持用の側張
りロープ20に取付けたが、この上部滑車は水面近くに設
置できる位置であれば箱網14の係留ロープ24および角隅
部の係留ロープ21あるいは箱網14自体の上縁部などを利
用して取付けることも可能である。
前記敷網29の左右両側は、箱網14の係留ロープ24の途中
と該敷網とを連結するロープ50によって係留されてい
る。
なお、図示の例では、敷網29の先端部両側は側張りロー
プ20の角隅部の係留ロープ21の途中に結合したロープ50
によって係留されている。
また、前記各ロープ50は敷網29の両側端縁部(図示の例
では両側の浮沈体30)に沿って、所定間隔で複数位置に
結合されている。
なお、前記敷網29は魚類捕獲に直接関係するものではな
く、その網目の大きさや太さは前記箱網14等とは別に自
由に選定することができる。
前記浮沈体30の箱網14入口側の端部には、該浮沈体へ気
体(圧縮空気など)を供給および排出するための給排気
ホース35が接続されている。この給排気ホース35は水面
上のエーア操作船36へ延在し、バルブを介して船上のコ
ンプレッサー等の気体供給源へ接続されており、このバ
ルブを通して浮沈体30への給排気を行うよう構成されて
いる。
各浮沈体30は例えばゴムやプラスチックの可撓性中空体
で形成されており、給気によって浮揚力を発生し、排気
によって沈降力を発生するものである。
すなわち、前記敷網29および浮沈体30は箱網14の揚げ網
装置を構成するものであり、浮沈体30に給気して浮上さ
せることにより敷網29を介して箱網14を揚げ網し、浮沈
体30から排気して沈降させることにより敷網29を着座さ
せ箱網14を使用状態に復帰させることができる。
前記集魚部に設けた枠部材40も、前記浮沈体30の場合と
同様、例えばゴムまたはプラスチックの可撓性中空体で
形成されており、給気により水面へ浮上し、箱網14内部
から仕切られた囲い状(いけす状)の水揚げ部を形成
し、排気によって水中へ没し箱網14内の仕切りを取り去
るよう構成されている。
第3図は前記ロープ50による敷網29の係留状態を例示す
る断面図である。
第3図において、前記ロープ50はその一端が箱網14の係
留ロープ24または前記側張りロープ20の角隅部を支持す
る係留ロープ21の途中C(通常、係留ロープ24、21のほ
ぼ中間の位置またはこれよりアンカー26、22寄りの位
置)に結合され、他端が敷網29の端縁部(図示の例では
浮沈体30)に結合されている。
すなわち、敷網29の係留ロープ50は箱網14係留用のアン
カー22、26を利用して張設されている。
敷網29が沈下(着座)し箱網14が使用状態にある時は、
第3図中実線で示すごとく、敷網29係留用のロープ50は
線Xで示す位置にある。
浮沈体30に給気して揚げ網する際は、敷網29の浮上に応
じて、ロープ50は、係留ロープ24(または21)との結合
部Cを中心として二点鎖線YおよびZで示すよに円弧を
描きながら、敷網29をほぼ定位置で上方へ案内する。
または14を水中に設置するときは、浮沈体30から排気し
て敷網29を沈降させる。この敷網29の沈降時にも、ロー
プ50は、結合点Cを中心に二点鎖線で示すような円弧を
描きながら、該敷網29をほぼ定位置で下方へ案内する。
次に第4図(A)〜第4図(C)を参照して、以上説明
した箱網14の揚げ網操作を説明する。
箱網14を引き上げるに際しては、該箱網の上方にエアー
操作船36および捕獲船41を配し、給排気ホース35および
枠部材40に接続した給排気ホース(図示せず)の先端部
をバルブを介してエアー操作船上のコンプレッサーまた
は空気ボンベ等の気体供給源に接続し、気体供給可能な
状態にする。
しかる後、まず、敷網29の各浮沈体30内へ給気を開始す
る。
前記捕獲船41は図示のように箱網14内の水面上に位置し
ている。
第4図(A)〜第4図(C)は揚げ網による魚の追い込
み方法を模式的に示す。
浮沈体30内へ気体が供給されると、沈下していた浮沈体
30が第4図(A)〜第4図(C)に示すような順序で敷
網29とともに気体供給側(箱網14の入口側)から浮上し
ていき、これに伴なって箱網14は入口側の底面から押し
上げられ揚げ網される。
第4図(A)は浮沈体30の浮上初期の状態を示し、箱網
14には未だ浮力が作用していない。
浮沈体30がさらに浮上すると、第4図(B)に示す用
に、箱網14の入口側が押し上げられるとともにじょうご
網15の出口が持ち上げられ、箱網14内の魚が逃げ出せな
い状態になり、該箱網14内の魚は次第に先端部(集魚
部)すなわち浮沈可能な前記枠部材40の方へ追い込まれ
る。
箱網14の揚げ網が最終段階に達し魚が枠部材40を通過し
て箱網先端部の水揚げ部(留置部)形成領域内へ入り込
んだところで、第4図(C)に示すごとく、エアー操作
船36から給排気ホース(図示せず)を通して枠部材40内
へ気体を供給し、該枠部材40を浮上させて箱網14内部か
ら仕切られた囲い状の水揚げ部42を形成し、全ての魚を
留置(畜養)状態にする。
次いで、給排気ホース35を通して浮沈体30内を排気して
前述とほぼ逆の動作を経て敷網29を沈降させ、箱網14を
第1図および第2図の設置状態に戻す。
この場合、枠部材40はそのまま第4図(C)の浮揚状態
にしておき、一旦捕獲した魚を囲い状の水揚げ部42内に
留置しておく。
次いで、一定時間経過し箱網14内へ新たに魚が追い込ま
れた時点で、浮沈体30に給気して再び箱網14を揚げ網す
る。
揚げ網が進行して魚が水揚げ部42近傍に集魚された時、
前記枠部材40から排気して該枠部材を一旦沈下させて新
しい魚ともども全ての魚を水揚げ部42形成領域内へ追い
込み、然る後枠部材40に再び給気して囲い状の水揚げ部
42を形成し全ての魚を留置状態にする。
以降、以上説明した揚げ網操作を適当回数繰返しながら
水揚げ部42内に魚を止めていき、所望回数揚げ網を繰返
した後、捕獲船41により水揚げ部42内に留められた魚を
まとめて船上へ水揚げする。
以上説明した実施例によれば、箱網14の係留ロープ24の
途中に連結されたロープ50、並びに必要に応じて側張り
ロープ20の角隅部を支持する係留ロープ21の途中に連結
されたロープ50をも併用することにより、敷網29の左右
両側を所定位置で上下動可能に支持したので、既存のア
ンカー26、22を利用した簡単な構成で、該敷網29を上げ
網途中においても均等に係留することができ、したがっ
て、該敷網を位置ズレや弛みのない状態でスムーズに確
実に浮上および沈下(着底)させることが可能になっ
た。
また、敷網29の先端側は、水面近くに設置した滑車31と
アンカー部32に設けた滑車33とを経由してロープ34を張
設し、該ロープの両側を敷網29の端縁部に結合すること
によりほぼ定位置で上下可能に支持したので、この先端
側においても位置ズレや弛みのない状態でスムーズに浮
上および沈下できるよう係留されている。
こうして、敷網29を定位置でスムーズに上下動させるこ
とができ、箱網14の揚げ網時の作業性を大幅に向上させ
うる敷網29の係留装置が得られた。
第5図は本発明の他の実施例による定置網用敷網の係留
装置を示す。
本実施例においては、敷網29の左右両側のみならず、該
敷網の先端側においても、箱網14の係留ロープ24および
側張りロープ20の係留ロープ21を利用し、これらの係留
ロープ24、21の途中と敷網29の端縁部との間に連結した
ロープ50が配設されている。
すなわち、本実施例では、敷網29の係留装置の全体が、
既存のアンカー26、22を併用した係留用のロープ50によ
り、定位置で上下動可能に支持されている。
本実施例のその他の部分は第2図の場合と実質上同じ構
造を有しており、それぞれ対応する部分を同一番号で表
示し、その説明を省略する。
この第5図の実施例によっても、第1図〜第3図で説明
した実施例の場合と同様の作用効果を奏することができ
た。
〔効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、構造
が簡単で、しかも敷網の浮沈動作がスムーズであり、敷
網の位置ズレや弛みを防止しうる定置網用敷網の係留装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による敷網の係留装置を備えた定置網の
斜視図、第2図は本発明の一実施例による定置網用敷網
の係留装置を示す斜視図、第3図は第2図の敷網の左右
両側の係留状態を示す断面図、第4図(A)〜第4図
(C)は第2図の箱網の揚げ網操作の手順を示す模式的
説明図、第5図は本発明の他の実施例による定置網用敷
網の係留装置を示す斜視図である。 10……定置網、14……箱網、20……側張りロープ、21…
…係留ロープ、22……アンカー、24……係留ロープ、26
……アンカー、29……敷網、30……浮沈体、50……ロー
プ、C……ロープ結合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 寛 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町827番地 B SアパートNO.2−A3 (72)発明者 深堀 一夫 長崎県諌早市栄田町1040―10 (56)参考文献 特開 昭60−102130(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】魚が追い込まれる箱網の下側に配置され、
    気体の給排気により浮揚力および沈降力を生じ前記箱網
    の揚げ網に使用される敷網を備えた定置網において、前
    記箱網の係留ロープの途中と前記敷網とをロープで連結
    することを特徴とする定置網用敷網の係留装置。
JP13794686A 1986-06-13 1986-06-13 定置網用敷網の係留装置 Expired - Lifetime JPH072069B2 (ja)

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JP13794686A JPH072069B2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 定置網用敷網の係留装置

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JP13794686A JPH072069B2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 定置網用敷網の係留装置

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JPS62294022A JPS62294022A (ja) 1987-12-21
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ID=15210400

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