JPH0720595U - 原子炉燃料集合体用スペーサー - Google Patents

原子炉燃料集合体用スペーサー

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Publication number
JPH0720595U
JPH0720595U JP5-50593U JP5059393U JPH0720595U JP H0720595 U JPH0720595 U JP H0720595U JP 5059393 U JP5059393 U JP 5059393U JP H0720595 U JPH0720595 U JP H0720595U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leaf spring
spacer
fuel assembly
reactor fuel
leg portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5-50593U
Other languages
English (en)
Inventor
修一 何川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Original Assignee
Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd filed Critical Nippon Nuclear Fuel Development Co Ltd
Publication of JPH0720595U publication Critical patent/JPH0720595U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力損失の低減を可能にした板バネを有する
原子炉集合体用スペーサーを提供する。 【構成】 板バネ1がアーチ部2、上部脚部3a、3
b、中央アーチ部4a、4b、下部脚部5a、5bによ
り構成され、アーチ部2及び中央アーチ部4a、4bに
より板バネ1のバネ力が保持され、下部脚部5a、5b
の各下端どうしを円滑に連結してあり、下部脚部5a、
5bとも、冷却材の流れ方向とのなす角度を30度以内
と小さくしてある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原子炉に装荷する燃料集合体の構成部材である原子炉燃料集合体用 スペーサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、原子炉燃料集合体(以下、燃料集合体と略称)を、沸騰水型原子炉に装 荷される燃料集合体を例にとり、図3を用いて説明する。図3は沸騰水型原子炉 に適用される燃料集合体の斜視図である。
【0003】 すなわち、燃料集合体6は、一般に、チャンネルボックス7内に所要数の燃料 棒11とウォータロッド12などの棒状要素を正方配列し、それらの上下端を端 栓を介して上部タイプレート8及び下部タイプレート9にそれぞれ装着し、中間 高さ位置の複数箇所に原子炉燃料集合体用スペーサー(以下、スペーサーと略称) 10を所定間隔で配置する構成になっている。
【0004】 スペーサー10は、上述の棒状要素の隔離整合を保つためのものであり、複数 個の帯板を正方格子状に組んだ格子板、及び格子板に設けられた貫通孔に係合す るインコネル製板バネを有している。
【0005】 次に、従来のスペーサーを、図4及び図5を用いて説明する。図4は図3のス ペーサーの平面図、図5は図3のスペーサーの部分縦断面図である。
【0006】 すなわち、スペーサー14内には複数個の筒型のフェルール16が収納されて おり、2個の隣り合うフェルール16どうしは、上下両端部において、例えば溶 接により相互に連結されている。
【0007】 各フェルール16内は、燃料棒13又はウォータロッド15を挿入するための 空間となっている。周帯17は複数個のフェルール16を囲んで、これらを支持 しており、各フェルール16内には、2個の支持突起18、19が設けられてい る。また、各対のフェルール16は1個の板ばね20を共有している。
【0008】 図6を用いて板バネ20を説明する。図6は従来の板バネの斜視図である。す なわち、板バネ20は、第1脚部21、第2脚部22、第3脚部23及び第4脚 部24を有し、これらは中央位置の隆起部25、26、上端アーチ部27及び下 端アーチ部28のいずれかを介して隣接する脚部と連結されている。なお、図6 に示す板バネ20は、応力又はたわみの発生状態にないものを示している。
【0009】 次に、板バネ20が応力又はたわみの発生状態にある場合を、図7及び図8を 用いて説明する。図7は従来の2個の隣接フェルール、及びそれらに介在する板 バネの平面図、図8は従来の2個の隣接フェルール、及びそれらに介在する板バ ネの部分縦断面図である。
【0010】 すなわち、燃料棒が装荷された際、板バネ20は、隣り合う2本の燃料棒29 、30間の区域を占め、中央位置の隆起部25、26で、燃料棒29、30を各 フェルール16の支持突起18、19に押しつける作用をする。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
沸騰水型原子炉に装荷される燃料集合体のスペーサーは、燃料棒間の間隔を一 定に保持するため燃料集合体の軸方向に7個程度装着される。したがって、冷却 材がスペーサーの設置箇所を流れるときの圧力損失を、極力低下できるように、 スペーサーを構成する必要がある。
【0012】 すなわち、板バネは、スペーサーの構成要素であり、燃料棒の配置に必要なも のであるが、圧力損失をもたらす大きな要因となるものである。
【0013】 冷却材は下方から上方に向かって流れるが、従来の板バネでは、下端アーチ部 28及び第3脚部23及び第4脚部24(図8参照)が冷却材の流れを乱し、圧 力損失を大きくしている。
【0014】 図9は図8の要部拡大図である。図9から明らかなように、第4脚部24上の 位置B2では、冷却材の流れの方向と板バネとのなす角θB2は小さく、したがっ て圧力損失は小さい。しかし、下端アーチ部28上の位置A2では、冷却材の流 れの方向と板バネとのなす角θA2は90度に近く、したがって圧力損失は大きい 。
【0015】 すなわち、従来の板バネでは、冷却材の流れの方向と板バネとのなす角が90 度に近い部分が多いので、冷却材の圧力損失が大きくなる。これは、原子炉の効 率向上の観点から大きな問題である。
【0016】 本考案は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、圧力損失の低減が 可能な板バネを有するスペーサーを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、次のようにして達成することができる。
【0018】 (1)燃料棒などの棒状要素の複数個を相互に間隔を取って正方格子配列状態 に束ねるための一要素として、棒状要素の被覆管を保持する機能をもつ菱形状の 板バネを有するスペーサーにおいて、板バネの構成因子として、アーチ部、中央 アーチ部、2個の上部脚部、及び2個の下部脚部を有し、2個の下部脚部におけ る各下端どうしを連結してあること。
【0019】 (2)(1)において、2個の下部脚部の各下端どうしの連結部が、円弧状又 は尖端状をなしていること。
【0020】 (3)(1)において、2個の下部脚部の冷却材の流れる鉛直方向とのなす角 が、いずれも30度以内にあること。
【0021】
【作用】
本考案では、スペーサーの板バネに従来設けてある下端アーチ部を除去し、2 個の下部脚部における各下端どうしを、連結部が円弧状又は尖端状となるように に連結してあり、更に、2個の下部脚部の冷却材の流れる鉛直方向とのなす角を 、いずれも30度以内にしてある。
【0022】 したがって、冷却材が板バネの設置箇所を流れる場合、冷却材の流れに対する 抵抗が小さくなり、圧力損失が低減する。
【0023】
【実施例】
以下に、本考案の一実施例を図1及び図2を用いて説明する。図1は本考案の 板バネの斜視図であり、応力又はたわみの発生状態にない場合である。図2は本 考案の一実施例の燃料棒装荷時における板バネ下部脚部付近の拡大図であり、応 力又はたわみの発生状態にある場合である。
【0024】 すなわち、板バネ1は、アーチ部2、上部脚部3a、3b、中央アーチ部4a 、4b、及び下部脚部5a、5bにより構成されており、アーチ部2及び中央ア ーチ部4a、4bにより、板バネ1のバネ力が保持されている。
【0025】 また、下部脚部5a、5bの各下端どうしを、連結部が円弧状となるように、 円滑に連結してあり、下部脚部5a、5bの冷却材の流れ方向とのなす角を、い ずれも30度以内と小さくしてある。
【0026】 図2に示すように、下部脚部5b上の2点であるA1点及びB1点について注目 し、A1点と冷却材の流れ方向とのなす角をθA1、及びB1点と冷却材の流れ方向 とのなす角をθB1とした場合、θA1及びθB1は、いずれも30度以内と小さいた め、冷却材は円滑に流れ、圧力損失は小さい。また、下部脚部5aについても同 様となる。なお、下部脚部5a、5bの各下端どうしの連結部を、尖端状にして も、円弧状にした場合と同様の効果を得ることができる。
【0027】 本実施例では、上述のように、冷却材にできるだけ圧力損失が生じないように 、2個の下部脚部の下端どうしを連結してあり、また、下部脚部と冷却材の流れ る鉛直方向とのなす角を30度以内にしてあるので、板バネの設置箇所を流れる 冷却材の圧力損失は小さくなり、従来の板バネに比較して、圧力損失を大幅に低 減することができる。
【0028】
【考案の効果】
本考案によれば、圧力損失の低減が可能な板バネを有するスペーサーを提供す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例に係る板バネの斜視図であ
る。
【図2】本考案の1実施例に係る燃料棒装荷時の板バネ
下部脚部付近の拡大図である。
【図3】燃料集合体の斜視図である。
【図4】図3のスペーサーの平面図である。
【図5】図3のスペーサーの部分縦断面図である。
【図6】従来の板バネの斜視図である。
【図7】従来の2個の隣接フェルールと介在板バネとの
平面図である。
【図8】従来の2個の隣接フェルールと介在板バネとの
部分縦断面図である。
【図9】図8の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1、20…板バネ、2…アーチ部、3a、3b…上部脚
部、4a、4b…中央アーチ部、5a、5b…下部脚
部、6…燃料集合体、7…チャンネルボックス、8…上
部タイプレート、9…下部タイプレート、10、14…
スペーサー、11、13、29、30…燃料棒、12、
15…ウォータロッド、16…フエルール、17…周
帯、18、19…支持突起、21…第1脚部、22…第
2脚部、23…第3脚部、24…第4脚部、25、26
…中央位置の隆起部、27…上端アーチ部、28…下端
アーチ部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料棒などの棒状要素の複数個を相互に
    間隔を取って正方格子配列状態に束ねるための一要素と
    して、前記棒状要素の被覆管を保持する機能をもつ菱形
    状の板バネを有する原子炉燃料集合体用スペーサーにお
    いて、前記板バネの構成因子として、アーチ部、中央ア
    ーチ部、2個の上部脚部、及び2個の下部脚部を有し、
    前記2個の下部脚部における各下端どうしを連結してあ
    ることを特徴とする原子炉燃料集合体用スペーサー。
  2. 【請求項2】 前記各下端どうしの連結部が、円弧状又
    は尖端状をなしている請求項1記載の原子炉燃料集合体
    用スペーサー。
  3. 【請求項3】 前記2個の下部脚部の冷却材の流れる鉛
    直方向とのなす角が、いずれも30度以内にある請求項
    1記載の原子炉燃料集合体用スペーサー。
JP5-50593U 1993-09-17 原子炉燃料集合体用スペーサー Pending JPH0720595U (ja)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0720595U true JPH0720595U (ja) 1995-04-11

Family

ID=

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511649A (ja) * 2017-03-17 2020-04-16 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー 異物をろ過する原子燃料集合体下部ノズル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511649A (ja) * 2017-03-17 2020-04-16 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー 異物をろ過する原子燃料集合体下部ノズル

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