JPH0720537Y2 - 保冷温庫 - Google Patents

保冷温庫

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JPH0720537Y2
JPH0720537Y2 JP4184489U JP4184489U JPH0720537Y2 JP H0720537 Y2 JPH0720537 Y2 JP H0720537Y2 JP 4184489 U JP4184489 U JP 4184489U JP 4184489 U JP4184489 U JP 4184489U JP H0720537 Y2 JPH0720537 Y2 JP H0720537Y2
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heat insulating
cold
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Inventor
尚 河内山
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三井石油化学工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は食品等の保冷庫または保温庫として使用され
る保冷温庫に関するものである。
〔従来の技術〕
アングル材、鉄骨等の支持枠に断熱積層体からなる断熱
カバーを被せ、エアコンディショナーにより保冷または
保温を行うようにした簡易式の保冷温庫が使用されてい
る。この保冷温庫は任意の場所に支持枠を組んで断熱カ
バーを被せて簡易に設置でき、また撤去も容易に行え
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のような従来の保冷温庫において
は、優れた断熱効果を有し、かつ強度の大きいものを得
るためには、頑丈な断熱カバーを使用する必要があり、
これに伴って支持枠も頑丈にする必要があるとともに、
組立作業も大がかりとなり、コスト高になるという問題
点があった。
この考案の目的は上記問題点を解決するため、軽量で断
熱効果が高い断熱カバーを使用して、容易かつ低コスト
で設置することができ、保冷、保温効果が高く、強度の
大きい保冷温度を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、室を形成する支持枠と、この支持枠に支持さ
れて前記室の外壁を形成する断熱カバーと、前記室の保
冷または保温を行うエアコンディショナーと、前記断熱
カバーの一部に設けられた搬入出口とを備えた保冷温庫
において、前記断熱カバーは発泡ポリオレフィン断熱層
をはさんで、両側にそれぞれ下記(A)〜(E)層を順
次、(A)層の金属蒸着層が外表面および内表面に位置
するように、サンドイッチ状に積層した断熱積層体から
なることを特徴とする保冷温庫である。
(A)……金属蒸着ポリエステルフィルム。
(B)……2枚の一軸延伸フィルムをその延伸方向が互
いに交叉するように積層一体化した斜配向積層フィル
ム。
(C)……発泡ポリオレフィンシート。
(D)……プラスチックヤーンからなる織布。
(E)……ポリオレフィンフィルム。
〔作用〕
本考案の保冷温庫は、任意の場所に支持枠を設置して室
を形成し、この支持枠に断熱カバーを被せて支持し、室
を密封するとともに、エアコンディショナーを設置し、
搬入出口を設けることにより、容易に設置される。そし
てエアコンディショナーを運転して室内を所定の温度に
保持し、搬入出口により物品を搬入して保冷または保温
を行う。このとき断熱カバーは断熱性が高いため、保
冷、保温効果が大きい。
〔実施例〕
以下、本考案を図面の実施例に基づいて説明する。第1
図は実施例の保冷温庫を示す斜視図、第2図はその断面
図、第3図は断熱積層体の断面図である。
図において、1は保冷温庫であり、床面(地面)2上に
設置された支持枠3により室4が形成され、この室4の
外壁を形成するように断熱カバー5が被せられ、上部に
エアコンディショナー6が配置され、側面に搬入出口と
してのドア7が設けられている。
支持枠3はアングル材(鉄骨)を縦横に組合せてかご状
に形成され、上部にエアコンディショナー6が取付けら
れ、側面にドア7およびサッシ8が取付けられている。
断熱カバー5は第3図の断面を有する断熱積層体10を縫
製または接着して袋状に形成され、エアコンディショナ
ー6およびサッシ8との接合部は接着され、下端部は支
持枠3の下に折込んで密閉状に被せられている。室4内
の床面2上には断熱積層体10からなる断熱マット9が敷
かれている。
断熱カバー5および断熱マット9として用いられる断熱
積層体10は、第3図に示すように、複数の発泡ポリオレ
フィン断熱層O1、O2をはさんで両側に、それぞれ順次
(A)金属蒸着ポリエステルフィルムA1、A2、(B)2
枚の一軸延伸フィルムをその延伸方向が互いに交叉する
ように積層一体化した斜配向積層フィルムB1、B2
(C)発泡ポリオレフィンシートC1、C2、(D)プラス
チックヤーンからなる織布D1、D2、および(E)ポリオ
レフィンフィルムE1、E2を、(A)層の金属蒸着層F1
F2が外表面および内表面に位置するように、サンドイッ
チ状に積層して形成されている。
(A)層の金属蒸着ポリエステルフィルムA1、A2は従来
公知のポリエステルからなるフィルムの少なくとも片面
にアルミニウム等の金属を蒸着したものである。ポリエ
ステルとしては、テレフタル酸およびエチレングリコー
ルを主成分とするものが特に好適である。ポリエステル
フィルムの厚さが約5ないし30μが通常であるが、とく
に約10ないし20μのものが好適に用いられる。ポリエス
テルフィルムの少なくとも片面に形成される金属蒸着層
F1、F2の厚さは通常約300ないし1,000Åであり、中でも
好ましくは約400ないし700Åの範囲である。
(B)層の斜配向積層フィルムB1、B2は従来公知の斜配
向積層フィルムであり、2枚の一軸延伸フィルムをその
延伸方向が互いに交叉するように積層一体化した斜配向
積層フィルムである。このような積層フィルムの製法と
しては、特公昭53-18072号、特公昭54-12507号、特公昭
54-15892号等に示すように、マンドレルを相対的に回転
させて斜配向一軸延伸フィルムを成形する方法が例示さ
れる。
2枚の斜配向一軸延伸フィルムの延伸方向が互いに交叉
するように積層するには、両者の間に公知の材料、例え
ば低密度ポリエチレンやウレタン系、アミド系の接着剤
を介在させる方法が例示される。斜配向フィルムの素材
としては、中高密度ポリエチレン、ポリプロピレンをは
じめとするポリオレフィンが好適であり、中でもエチレ
ンを主成分とする重合体、中でも高密度ポリエチレンが
とくに好適である。斜配向積層フィルムB1、B2の厚さ
は、通常約50ないし200μ、好ましくは約70ないし150μ
である。
(C)層の発泡ポリオレフィンシートC1、C2はポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィンの約20ないし
約30倍に発泡された緩衝作用を有する柔軟な軟質の発泡
シートである。発泡ポリオレフィンシートC1、C2として
は、とくに発泡ポリエチレンシートが好適であり、その
厚さは約0.5ないし5mm、好ましくは約0.5ないし約2mmで
ある。発泡は独立気泡のものが好ましい。
(D)層のプラスチックヤーンからなる織布D1、D2は、
素材としてはとくにポリオレフィンが好適であり、中で
もポリエチレン等のエチレンを主成分とするエチレン系
重合体が好適である。プラスチックヤーンとしてはフラ
ットヤーンが好適である。フラットヤーンからなる織布
は、ヤーンの太さ約500ないし1,500デニール、中でも好
ましくは約800ないし1,200デニールのものが好適であ
る。打ち込み本数6ないし16本/inch、好ましくは8な
いし12本/inchである。
(E)層のポリオレフィンフィルムE1、E2は、とくに
(D)層に用いられる素材と同系統の素材を用いて、融
着一体化可能とすることが好ましい。ポリオレフィンと
しては、エチレン、プロピレン、1-ブテン等のα‐オレ
フィンの単独重合体または2種以上の共重合体が例示さ
れ、具体的には低密度ポリエチレン、中高密度ポリエチ
レン、中低圧方による線形低密度ポリエチレン等が例示
される。ポリオレフィンフィルムE1、E2の厚さは通常約
10ないし約30μ、とくに好ましくは約15ないし30μであ
る。
上記の(A)ないし(E)の各層は、発泡ポリオレフィ
ン断熱層O1、O2の両側とも、それぞれ外側から(A)〜
(E)の順序で接着剤を介し、または介することなく積
層一体化したものが好ましい。中でも(C)層と(D)
層の間および(D)層と(E)層の間の積層一体化にお
いては、同系統の素材を用いることにより、融着により
融着一体化することが作業上好ましい。また(A)層と
(B)層の間および(B)層と(C)層の間には、適当
な接着剤を介在させて積層一体化することが好ましい。
(A)層と(B)層の間の接着剤としては、接着強度を
上げるためアンカーコートが例示され、ウレタン系接着
剤、低密度ポリエチレンが好適なものとして例示され
る。また(B)層と(C)層の間の接着剤としては低密
度ポリエチレンが好適例として例示され、例えば押出ラ
ミネーションにより(B)層と(C)層の間に接着剤を
介在させ、これらを一体化する。
断熱積層体10は、このような(A)ないし(E)層の積
層体を、発泡ポリオレフィン断熱層O1、O2の両側に、金
属蒸着層F1、F2が露出するように、サンドイッチ状に積
層し、一体化したものである。
発泡ポリオレフィン断熱層O1、O2としては、(C)層の
発泡ポリオレフィンシートC1、C2と同じ材質にものが使
用でき、その厚さは約1ないし10mm、好ましくは3ない
し8mmであり、単層でもよいが、複数層形成するのが好
ましい。発泡ポリオレフィン断熱層O1とO2ならびにこれ
らと(E)層とは、適当な接着剤(例えば前記例示のも
の)を用いて一体化するのが好ましい。
上記の断熱積層体10は切断端部やコーナー部等を適当な
シート(例えばナイロン布)により縁取りし、縫製、接
着等により断熱カバー5および断熱マット9が形成され
る。
上記のように構成された保冷温庫は、任意の場所の床面
2上に支持枠3を設置して室4を形成し、この支持枠3
に断熱カバー5を被せて支持し、室4を密封するととも
に、エアコンディショナー6を設置し、搬入出口として
のドア7を取付けることにより、容易に設置される。そ
してエアコンディショナー6を運転して室4内を所定の
温度に保持し、搬入出口としてのドア7より物品を搬入
して保冷または保温を行う。このとき断熱カバー5およ
び断熱マット9を形成する断熱積層体10は断熱性が高い
ため、保冷、保温効果は大きい。
断熱積層体10の(A)層の金属蒸着ポリエステルフィル
ムA1、A2は、金属蒸着層F1、F2により外表面側では太陽
の光や熱を反射し、内表面側では輻射熱を反射し、品温
を維持する。またポリエステルフィルムは表面硬度があ
るため、傷がつき難く、断熱積層体10全体を保護すると
ともに、帯電性が小さいためほこりが付き難く、全体を
洗浄に保つ。(B)層の斜配向積層フィルムB1、B2は表
面の(A)層の表面平滑性の維持、および積層体の補強
のための層である。またこの層は積層体をミシン縫製す
る際のミシン目の強度保持に役立つ。(C)層の発泡ポ
リオレフィンシートC1、C2および中間の発泡ポリオレフ
ィン断熱層O1、O2は積層体に断熱性およびクッション性
をもたせる層であり、保冷、保温に役立つ。また吸水し
ないため、経時による断熱性能の低下がない。これらの
層は他の層に隔離された状態で複数層に分割して設けら
れているので、断熱効果は高い。(D)層のプラスチッ
クヤーンからなる織布D1、D2は補強のための層であり、
引張り、破れ、変形、伸び等の防止に寄与し、支持枠3
に支持した状態での長期使用を可能にする。
(E)層のポリオレフィンフィルムE1、E2は(D)層を
補強するもので、(D)層と一体化して用いることによ
り補強効果はさらに大きくなる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、発泡ポリオレフィン断熱層をはさん
で、(A)ないし(E)層をサンドイッチ状に積層した
断熱積層体を断熱カバーとして用いたので、断熱カバー
を軽量で、断熱効果が高く、かつ強度の大きいものとす
ることができ、これにより容易かつ低コストで設置する
ことができ、また保冷、保温効果が高く、強度の大きい
保冷温庫が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の保冷温庫を示す斜視図、第2図はその
断面図、第3図は断熱積層体の断面図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は保
冷温庫、3は支持枠、4は室、5は断熱カバー、6はエ
アコンディショナー、7はドア、9は断熱マット、10は
断熱積層体である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】室を形成する支持枠と、この支持枠に支持
    されて前記室の外壁を形成する断熱カバーと、前記室の
    保冷または保温を行うエアコンディショナーと、前記断
    熱カバーの一部に設けられた搬入出口とを備えた保冷温
    庫において、前記断熱カバーは発泡ポリオレフィン断熱
    層をはさんで、両側にそれぞれ下記(A)〜(E)層を
    順次、(A)層の金属蒸着層が外表面および内表面に位
    置するように、サンドイッチ状に積層した断熱積層体か
    らなることを特徴とする保冷温庫。 (A)……金属蒸着ポリエステルフィルム。 (B)……2枚の一軸延伸フィルムをその延伸方向が互
    いに交叉するように積層一体化した斜配向積層フィル
    ム。 (C)……発泡ポリオレフィンシート。 (D)……プラスチックヤーンからなる織布。 (E)……ポリオレフィンフィルム。
  2. 【請求項2】発泡ポリオレフィン断熱層が複数の層から
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の保冷温庫。
JP4184489U 1989-04-10 1989-04-10 保冷温庫 Expired - Lifetime JPH0720537Y2 (ja)

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