JPH07205103A - 多刃鋸盤における材料支持装置 - Google Patents

多刃鋸盤における材料支持装置

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JPH07205103A
JPH07205103A JP508094A JP508094A JPH07205103A JP H07205103 A JPH07205103 A JP H07205103A JP 508094 A JP508094 A JP 508094A JP 508094 A JP508094 A JP 508094A JP H07205103 A JPH07205103 A JP H07205103A
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circular
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Hiroyuki Takeuchi
博幸 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 丸鋸で材料を切断する部分を材料受部材によ
り支持して材料暴れによる切口不良の発生を防止する。 【構成】 材料2の送り手段を、材料2の入口側から丸
鋸15の手前で終る入口側の無端ベルト25と、丸鋸1
5の後方から出口側に及ぶ出口側の無端ベルト26に分
割する。丸鋸15の下方には、この丸鋸15が容易に切
込める材料からなる材料受部材35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木製などの板材の周
縁を鋸断したり、あるいは板材を複数本に小割り鋸断し
たりする多刃鋸盤の材料支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の丸鋸を用いる多刃鋸盤の各
丸鋸は、モータによりドライブされる主軸に筒状の位置
決めスペーサーと共に嵌装し、ナットの締付けにより各
丸鋸を定位置に取付けている。また、最近、上記の各丸
鋸を主軸に沿って自動的に移動させて位置決めを行う装
置も提案されている。
【0003】上記何れの装置においても各丸鋸間におい
て、材料の上面を押えて、切断中に材料が浮上らないよ
うにする材料押え装置を有し、かつ、無端ベルトからな
る材料送り手段は丸鋸の下部において凹入させて丸鋸が
ベルトを切らないようにしている。図7は従来の多刃鋸
板の一例を示すもので、1はベースフレーム、3は材料
2の送り手段としての無限軌道式などの無端ベルトであ
り、このベルトをモータ、減速機からなる駆動手段4に
より矢印方向に駆動している。また、上記ベースフレー
ム1上には平面形が長方形の上部フレーム5を固定す
る。
【0004】また、上記上部フレーム5の側部に設けた
垂直のガイドレールに沿って昇降する昇降体10の下端
に内方へ向く枠13を固定し、この枠13の下側に複数
の押さえローラ14を設ける。
【0005】上部フレーム5の前後に固定したブラケッ
ト7には垂直の送りねじ9をそれぞれ設け、この各送り
ねじ9を前記昇降体10上の雌ねじにねじ込んで、送り
ねじ9の正逆転によりこの昇降体10が上下するように
する。
【0006】また、上記各送りねじ9は各ブラケット7
上に設けたモータ、伝動機構などからなる駆動手段11
により駆動される。12は上部フレーム5に回転自在に
装置した主軸で、この主軸に複数の丸鋸15を軸方向摺
動自在に装着するが、スライドキーなどにより主軸12
に対して共に回転するように結合している。
【0007】また、上記各丸鋸15は図示省略してある
往復動機構により主軸12上を任意の位置まで移動して
主軸12に固定されるようになっている。16は主軸1
2の駆動モータで、適宜の伝動手段により上記主軸12
を丸鋸15とともに矢印方向に駆動する。
【0008】上記無端ベルト3は図示省略してある適宜
のガイド装置により丸鋸15の円周に沿って湾曲させて
その上面を丸鋸15の円周に沿う凹入部6とする。20
は主軸12と平行するように設けた軸で、その両端は上
部フレーム5に回転自在に支承させ、この軸20に揺動
部材21を固定する。この部材21の前部には材料押え
板22を着脱自在に固定する。
【0009】上記押え板22の前縁はナイフエッジと
し、各丸鋸15が入る切込みが設けてある。また、上記
揺動部材21には油圧またはばねなどからなる加圧手段
24を設けて、押え板22をベルト3上の材料2に押し
付けるようにしてある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、無端ベ
ルト3の一部を凹入部6として、この凹入部6に丸鋸1
5の外周の一部がはまり込む。このため、凹入部6の入
口と出口の部分で材料2の先端と後端がベルト3より浮
き上る状態となるので材料2の暴れの原因ともなった。
【0011】この発明の課題は上記のような従来装置の
問題点を解決して丸鋸が切込む部分で材料を安定した状
態に支持できるようにした材料支持装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は多刃鋸盤の材料送り手段を、材料の入
口側から丸鋸の手前で終る入口側搬送手段と、丸鋸の後
方から材料の出口側に及ぶ出口側搬送手段に分割し、丸
鋸の下方には、この丸鋸が容易に切込める材料からなる
材料受部材を設ける構成を採用した。
【0013】
【作用】この発明の場合、最初は丸鋸が入る切込み(以
後この切込みを鋸道という)のない材料受部材を、材料
受部材用の取付板に取り付け、次に切断加工しようとす
る巾に位置決めされた丸鋸にて鋸道の加工を行う。この
状態で材料が送り手段により多刃鋸盤に送り込まれるこ
とにより材料は小割り切断される。
【0014】また、材料の切断巾が変わったときは、そ
の巾に丸鋸の間隔を変更してその丸鋸にて前の鋸道の位
置と異なった位置に新しい鋸道の加工を行う。上記の作
用により鋸道の数が増加して材料受部材が使用不能にな
ると新しい材料受部材と取り替える。
【0015】
【実施例】多刃鋸盤の基本的な構造や機能は図4の従来
のものと同一であるから異なる点についてのみ説明す
る。図1ないし図3において、25、26は入口側と出
口側の搬送手段を構成する前後の無端ベルトで、図示省
略してある駆動手段によりそれぞれ矢印方向に同速で駆
動される。
【0016】19は丸鋸15の直下において、ベースフ
レーム1の左右の側壁17に両端を固定した支持枠で、
その両端寄りにガイド筒31が固定されている。
【0017】取付板29の下部両端寄りには、垂直のガ
イド棒30をそれぞれ固定し、このガイド棒30を上記
ガイド筒31に摺動自在に挿入する。取付板29の中央
に固定した昇降用雌ねじ23に、支持枠19の中央に固
定した雄ねじ用メタル38に回転自在に取り付けられた
雄ねじ27をねじ込み、ハンドル37により雄ねじ27
を正逆回転させることにより取付板29を上下させる。
【0018】また、他の方法として図4、図5のように
支持枠19の両端寄りにガイド筒31が固定されたもの
もある。
【0019】この場合、取付板29の下部両端寄りにガ
イド棒30をそれぞれ固定し、このガイド棒30を上記
ガイド筒31に摺動自在に挿入する。ガイド棒30の雌
ねじにガイド筒31に回転自在に取り付けられた雄ねじ
27をねじ込み、ハンドル37により雄ねじ27を正逆
回転させることにより取付板29を上下させる。
【0020】上記の各実施例の他に取付板29を上下さ
せる駆動手段として、ねじの替わりにエアーまたは油圧
シリンダー等を使用することもできる。32、33は上
記取付板29の前後端上に取付ねじ34により着脱自在
に固定した押え枠で、この枠32、33により材料受部
材35の前後縁を取付板29上に固定する。
【0021】上記受部材35の材料は木材または木材と
同様の、丸鋸15が容易に切込める合成木材または合成
樹脂製とし、その前後縁の上側を凹部として、前後の押
え枠32、33の突縁に係合する形状とする。また、受
部材35は取付板29の全巾に亘って固定する。
【0022】上記実施例の場合、主軸12が上下方向に
対して移動できない固定式の場合は、最初ハンドル37
を廻し取付板29を下降させて、丸鋸15の外径が材料
受部材35の表面より充分離れた位置になるまで下降さ
せる。
【0023】その状態で丸鋸15が入る切り込み(以後
この切り込みを鋸道という)のない材料受部材35を取
付板29に固定し、丸鋸を所定の間隔に位置決めした
後、丸鋸を回転させハンドル37を廻して取付板29を
上昇させて材料受部材35の表面が無端ベルト25、2
6の表面と同一線上の位置になるまで上昇させる。これ
により矢印方向に回転する各丸鋸15が材料受部材35
に切り込んで鋸道36を形成する。その後送り手段によ
り材料2を矢印方向に送ることにより材料2は所定の巾
に切断される。
【0024】材料2の切断巾が変わったときは前記のよ
うな操作の繰り返しにより前の鋸道の位置と異なる位置
に丸鋸15が切り込んで新しい鋸道を形成する。また、
主軸12が上下方向に移動できる移動式の場合は、図6
のように取付板29をフレームと一体構造とした固定式
にしておき、最初は主軸12を丸鋸15の外径が材料受
部材35の表面より充分離れた位置になるまで上昇さ
せ、鋸道の加工がされていない材料受部材35を取付板
29に固定し、丸鋸15を所定の間隔に位置決めした
後、丸鋸15を回転させ主軸12を下降させることによ
り矢印方向に回転する各丸鋸15が材料受部材35に切
り込んで鋸道36を形成する。
【0025】その後送り手段により材料2を矢印方向に
送ることにより材料2は所定の巾に切断される。上記の
作用により鋸道36の数が増加して材料受部材35が使
用不能になると新しい材料受部材35と取り替える。取
り替えに際しては各取り付けねじ34を緩めるか取り外
すことにより材料受部材35は簡単に交換できる。
【0026】
【効果】この発明は上記のように、材料受部材が丸鋸の
直下にあって、材料を受けているので従来の凹入部を設
けたものと異なり材料の先端や後端が受部材によって安
定的に支持される。従って材料暴れによる切口不良の発
生がなく、優良な切口が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の要部を示す一部切欠側面図
【図2】同上の拡大縦断正面図
【図3】同上のA−A拡大断面図
【図4】他の実施例を示す拡大縦断正面図
【図5】同上のB−B拡大断面図
【図6】さらに他の実施例を示す拡大縦断側面図
【図7】従来の多刃鋸盤の一例を示す一部縦断側面図
【符号の説明】
12 主軸 15 丸鋸 25 無端ベルト 26 無端ベルト 29 取付板 32 押え枠 33 押え枠 34 取付ねじ 35 材料受部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と、この主軸と共に回転し、かつ軸
    方向に移動自在な複数の丸鋸と、材料の送り手段からな
    り、前記丸鋸により材料送り手段上の材料を切断するよ
    うにした多刃鋸盤において、上記材料送り手段を、材料
    の入口側から丸鋸の手前で終る入口側搬送手段と、丸鋸
    の後方から材料の出口側に及ぶ出口側搬送手段に分割
    し、丸鋸の下方には、この丸鋸が容易に切込める材料か
    らなる材料受部材を設けた多刃鋸盤における材料支持装
    置。
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