JPH07204994A - マーク位置検出方法およびワークの穴明け方法 - Google Patents

マーク位置検出方法およびワークの穴明け方法

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JPH07204994A
JPH07204994A JP474694A JP474694A JPH07204994A JP H07204994 A JPH07204994 A JP H07204994A JP 474694 A JP474694 A JP 474694A JP 474694 A JP474694 A JP 474694A JP H07204994 A JPH07204994 A JP H07204994A
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真一 加藤
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努 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撮像装置のうち最も精度のよい位置でマーク
を撮像し、位置検出精度を高める。 【構成】 穴明け装置に設けられたX線カメラにおいて
歪が最小となる点を検出する設定工程を予め行ない、最
適中心位置63aを記憶させておく。そこで、プリント
基板などのワーク4に設けられたマーク61を撮像手段
により撮像し(第1の撮像工程)、その撮像結果に基づ
いてマークの中心位置61aを検出する(第1の位置検
出工程)。次に、記憶されている最適中心63aがマー
ク中心位置61aと一致するように撮像手段を移動して
(撮像手段移動工程)、移動された撮像手段により再び
マークを撮像し(第2の撮像工程)、この第2の撮像工
程における撮像結果に基づいて、マークの中心位置を再
検出する(第2の位置検出工程)。それから、第2の位
置検出工程によって検出し直したマーク中心位置と対向
するように穴明け手段を移動し、上記ワークに穴64を
明ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板等のワー
クに設けられたマークの位置検出方法およびこの位置検
出方法を利用したワークの穴明け方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、1枚のプリント基板から多数の部
品(配線板など)を得る場合、プレス抜きなどの加工を
施すための基準となる基準穴を穿設しているが、この基
準穴穿設方法として、プリント基板の配線パターンを形
成する際に同時に印刷によって位置決め用の基準マーク
を形成しておき、このマークの中心位置に穴を明ける方
法が広く採用されている。このような穴明け方法におい
ては、撮像手段によりマークを撮像してそれを画像処理
することによりマークの中心位置を検出するため、撮像
手段として用いられるカメラの精度が穴明け精度に大き
く影響する。
【0003】多層プリント基板に穴明けを行なう場合、
内層に設けられたマークを読み取るためにX線発生装置
からプリント基板にX線を照射してそのX線像をX線カ
メラにより撮像する構成が採用されるが、特にこのよう
なX線カメラにおいては、X線発生装置から発生される
X線自体の歪もあってカメラの周辺部で像のずれが起こ
り易く、マーク中心位置の検出に誤差を生じて穴明け精
度が悪くなる問題点を有していた。
【0004】そこで特開平4−152048号には、最
初にマークを撮像し中心位置を求めた後、カメラの画像
の中心位置が上記マーク中心位置と一致するようにカメ
ラを移動し、それから再度マークを撮像して中心位置を
再検出する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
カメラの画像の中心位置がマーク中心位置と一致した状
態で2回目のマーク撮像を行ないそれに基づいてマーク
中心位置を再検出しているが、カメラで撮像する上で最
も問題となるのは、個々のカメラに固有の歪である。カ
メラの精度を良くしようとしても、ある程度画像に歪を
生じることは避け得ず、また、この歪の状態は個々のカ
メラによって1台毎にある程度のばらつきがある。カメ
ラの画像の中心と、歪が最小となる点とは、必ずしも一
致するものではなく、単にカメラの画像の中心とマーク
の中心とを一致させても、マークの画像の精度が最も良
くなるとは限らない。
【0006】そこで本発明の目的は、各カメラの特性に
応じて歪が最小となる位置(最適中心)においてマーク
を撮像することにより、撮像精度が最もよい状態でマー
クを撮像し位置検出の精度を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るマーク位置検出方法は、撮像手段の
撮像領域内で歪が最小となる点を予め検出してこの点を
当該撮像手段の最適中心として記憶しておく設定工程
と、ワークに設けられたマークを撮像手段により撮像す
る第1の撮像工程と、第1の撮像工程における撮像結果
に基づいて画像処理を行ないマークの中心位置を検出す
る第1の位置検出工程と、上記最適中心が第1の位置検
出工程によって求められたマーク中心位置と一致するよ
うに撮像手段を移動する撮像手段移動工程と、移動され
た撮像手段により再びマークを撮像する第2の撮像工程
と、第2の撮像工程における撮像結果に基づいて再び画
像処理を行ないマークの中心位置を再検出する第2の位
置検出工程とを含むものである。
【0008】なお、この設定工程は、所定の間隔毎に複
数個の孔が穿設されたテストピースを撮像手段により撮
像し、その撮像結果を画像処理することによって各孔の
位置を求め、各孔間の間隔に基づいて撮像手段の歪が最
小となる点を検出することによって最適中心を求めるも
のである。
【0009】また本発明に係るワークの穴明け方法は、
上記のようなマーク位置検出方法を利用して、第2の位
置検出工程によって検出されたマーク中心位置と対向す
るように穴明け手段を移動し、ワークに穴明けするもの
である。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係るマーク位
置検出方法およびワークの穴明け方法を行なうための穴
明け装置の一実施例について説明する。
【0011】図1は全体構造を示しており、テーブル1
の下方に、X線の照射を受けるワークの画像を撮像する
撮像手段2と穴明け手段3が配設してあり、テーブル1
上にワークとなるプリント基板4が載置されて搬送可能
になっている。プリント基板4には、後述する位置決め
用のマーク61(図11参照)が予め印刷されている。
テーブル1の上方に所定の間隔をおいて支持部材5が設
けてあり、この支持部材5上にX線発生装置6が支持し
てあり、支持部材5の下面に保護カバー7が固着してあ
る。
【0012】保護カバー7(図2参照)の内部に、X線
の通路や、X線の洩れを防止するX線漏洩防止手段が設
けてある。即ち、図1,図2に示すように、X線発生装
置6から照射されたX線の通路8aを構成する防護管8
がX線発生装置6に連結してある。防護管8にはX線の
通路8aを横切ってシャッタ9が設けてあり、このシャ
ッタ9はシャッタシリンダ10により進退駆動されて通
路8aを開閉する。防護管8の外周に上下方向のガイド
溝8bが形成してある。また、X線漏洩防止効果を高め
るため、鉛などからなる金属片8c,8dが埋設されて
いる。
【0013】防護管8の下方には、通路8aに連通する
X線の通路11aを有する保護筒11がワーク4に対し
て接離可能に設けてある。この保護筒11は、ワーク4
をテーブルに押さえ付けるためのクランパを兼ねてお
り、防護管8の外周に嵌合する筒体12の下端に固着さ
れている。筒体12の一部に、ガイド溝8b内を摺動可
能なガイド13aを内面に有するプレート13が一体的
に設けてある。筒体12と平行して保護筒11を下降さ
せる手段としてのシリンダ14が設けてあり、筒体に固
着した連結部材15を介して、シリンダロッド14aの
伸張を筒体12に伝達して保護筒11を下降させる。保
護筒11の上昇はシリンダ14によって行なわれ、エア
ーダウンの時に保護筒11が自重落下しないように、戻
しばね16が連結部材15に掛け止められている。
【0014】防護管8の両側にセンサ支持板17が吊支
してあり、センサ支持板17の下端部の内側にセンサ1
8が固定してある。センサ18はワークであるプリント
基板4がX線の通路8a,11aの下方に位置している
かどうかを検出するものである。ワーク受け21にはセ
ンサ18の光を反射するミラーが内蔵されており、この
光をプリント基板4がさえぎることで基板の有無を検出
し、センサ18の検出信号の出力によりシャッタ9が開
閉される。
【0015】次に、このテーブル1の下方に位置する撮
像手段2及び穴明け手段3を作業位置へ移動させるXY
テーブル機構(移動手段)22について説明する。図示
しない装置本体に設けられた支持板23が固着されてお
り、支持板23上面には図3左右方向(X方向)に1対
のレール24,25が設けてある。このレール24,2
5にはX方向に摺動可能なスライダ26a,26b,2
6c,26dが取付けてあり、さらにこれらスライダ2
6a,26b,26c,26dの上面には、図3上下方
向(Y方向)にガイドされるスライダ27a,27b,
27c,27dが、レールと嵌合する面を上に向けた状
態で固着されている。このスライダ26a〜26dとス
ライダ27a〜27dは実質的に直交する方向に向いて
配設してある。このスライダ27a〜27d上に、Y方
向に延びる1対のレール28,29が摺動可能に嵌合さ
れている。また、支持板23上にはモータ30が固着さ
れ、このモータ30の駆動軸と連結されたリードスクリ
ュー31が回転自在に配設されている。そしてこのリー
ドスクリュー31には、ナット32が螺合し、ナット3
2はナットホルダ33を介してスライダ26aおよび2
7aに固着されている。従って、モータ30の駆動によ
りリードスクリュー31が回転すると、ナット32,ナ
ットホルダ33,スライダ26a,27aはX方向に移
動する。この時、レール28により連結されているの
で、スライダ26b,27bも一体的に移動する。
【0016】上記のような図3に示した構成から、図
4,5に示すように、レール28,29上には移動テー
ブル34が固着されている。この移動テーブル34上に
はモータ35が固着され、モータ35の駆動軸と連結さ
れたリードスクリュー36が回転自在に配設されてい
る。リードスクリュー36には、ナット37が螺合し、
ナット37はナットホルダ38に固着されている。この
ナットホルダ38は前述のスライダ26b,27bに固
着されており、移動テーブル34に対しては固定されて
いない。この構成において、モータ35の駆動によりリ
ードスクリュー36が回転すると、ナット37がY方向
に移動しようとするが、ナットホルダ38がスライダ2
6b,27bに固着されておりスライダ26bはレール
25に嵌合されているのでY方向に移動不能である。従
って、モータ35の駆動によりリードスクリュー36が
回転すると、ナット37は移動せず、モータ35および
移動テーブル34がY方向に移動する。XYテーブル機
構22は以上のような構成であるため、移動テーブル3
4はモータ30,35の駆動によりXY方向に移動自在
である。
【0017】次に、図1,2,4を参照して撮像手段2
および穴明け手段3について説明する。移動テーブル3
4上には、支持板39が立設し、この支持板39には、
連結板40および筒部材41を介して撮像手段であるX
線カメラ2が保持されている。X線カメラ2には、後述
する画像処理装置55を介して中央処理装置56が接続
されており、ワークの透過像の撮像を画像処理した結果
に基づいて前述のXYテーブル機構22等の動作が制御
される。
【0018】支持板39の反対側の面には1対のレール
42,43が取り付けてある。そして、加工手段である
穴明け手段3を保持する保持フレーム44にレールガイ
ド44aが設けてあり、このレールガイド44aがレー
ル42,43に摺動自在に嵌合している。穴明け手段3
は、スピンドルモータ3aと、その上端に固着してある
コレットチャック3bと、コレットチャック3bに保持
されるドリル3cなどの穴明け部材とによって構成され
ている。スピンドルモータ3aの駆動によりドリル3c
が回転し、プリント基板4を穴明けするものである。穴
明け手段3の上端には切屑カバー45が取付けてある。
【0019】穴明け手段3を上下方向(Z方向)に駆動
する駆動機構46について、図6を参照しながら以下に
説明する。なお図6は、構成をわかり易くするために図
4A−A線で断面した図である。支持板39には取付部
材47を介して、Z方向に延びるリードスクリュー48
が回転自在に取付けてある。このリードスクリュー48
にはナット49が螺合し、さらにこのナット49は、ナ
ットホルダ50を介して前述の保持フレーム44に固着
されている。リードスクリュー48の上端はベルト車5
1に連結されている。また、取付部材47にはモータ5
2が保持されており、モータ52の駆動軸がベルト車5
3に連結されている。ベルト車51,53にはベルト5
4が掛け回されている。従って、モータ52の駆動によ
りベルト車53が回転すると、ベルト54を介してベル
ト車51に回転が伝達され、それによってリードスクリ
ュー48が回転する。すると、ナット49と一体的にナ
ットホルダ50、保持フレーム44がZ方向に移動し、
保持フレーム44に保持されている穴明け手段3が上下
動する。
【0020】次に図7に示すブロック図を用いて本実施
例における制御手段について説明する。X線発生装置6
は、照射されたX線がワークを透過し、このワークに付
けられたマークの透過像をX線カメラ2によって撮像可
能に設けてある。X線カメラ2は、画像処理装置55に
画像データを入力可能に接続されている。画像処理装置
55は中央処理装置(CPU)56と接続されており、
中央処理装置56は、穴明け手段3,X線発生装置6,
XYテーブル機構22,モータ52,シャッタシリンダ
10,センサ14,記憶回路57,演算回路58とそれ
ぞれ接続されている。
【0021】次に本発明における一連の動作について説
明する。なお以下の動作においては、殆どの動作は中央
処理装置56により制御され、各種演算を行なう場合は
演算回路58を用い、データの記憶には記憶回路57を
用いている。
【0022】まず、穴明け作業を行なう前に、X線カメ
ラ2の歪の具合を確認し最適中心を求める設定工程を行
なう。本実施例では、そのために図9に示すようなテス
トピース59を用いる。このテストピース59は縦横7
つずつの小孔60が1mm間隔で配列するように形成さ
れたものである。このテストピース59をテーブル1上
に配置し、移動手段22のモータ30,35の駆動によ
り移動テーブル34を移動させ、X線カメラ2を、テー
ブル1の孔部1a及びテストピース59を介してX線発
生装置6のX線の通路8a,11aと対向する作業位置
に移動させる。そこで、センサ18によりテストピース
59の存在を確認した後、シャッタシリンダ10の駆動
によりシャッタ9を開けると、X線の通路8a,11a
が防護管8のX線の出口と連通するので、X線発生装置
6から照射されたX線がテストピース59を透過する。
この透過像はX線カメラ2により撮像され、画像処理装
置55に送られる。この時、図10に示すように画像に
歪を生じている。この歪は、おおよそ内側から外側に向
かうにつれて画像が広がるように生じているが、厳密に
はX線カメラ1台毎に少しずつ異なっている。そこでこ
のX線カメラ2に特有な歪具合を調べる。ここでは、X
軸に沿った1列の小孔60a,60b,60c,60
d,60e,60f,60gについて説明する。まず、
この画像上での小孔間の間隔L1,L2,L3,L4,
L5,L6をそれぞれ求め、そのうちで最も短い間隔を
求める。図10に示す例では、L3が最も短い間隔であ
るため、この列において歪が最小となる点は間隔L3の
中のどこかに存在すると判断する。次に、間隔L3の両
端に位置する小孔60c,60dを基準として、左右の
最も外側にある小孔60a,60gまでの個数を数える
と、60cから60aまでが2個、60dから60gま
でが3個である。そこで、少ない方の個数が2個である
ことを考慮して、基準とする小孔60cから左へ2個ず
らした小孔60aとそれより1個内側の小孔60bとの
間隔L1と、基準とする小孔60dから右へ2個ずらし
た小孔60fとそれより1個内側の小孔60eとの間隔
L5とを、歪が最小となる点を検出するための演算に用
いる。すなわち、間隔L3を、L1:L5の比に内分す
る点、言い換えると、小孔60cのX座標をx3とする
とx´=x3+L1÷(L1+L5)が、この列におい
てX軸方向の歪の最小となる点であると判断する。
【0023】X方向の全ての列について、上記と同様の
方法で歪が最小となる点のX座標を求めると、これら全
ての平均をとって記憶回路57に記憶させる。
【0024】同様にして、Y軸方向についても各列毎に
小孔の間隔を求め、そのうち最小の間隔を検出してその
間隔の両端の小孔を基準として、この基準の小孔から上
下のそれぞれの最も外側の小孔までの小孔の個数をそれ
ぞれ数える。そのうちの少ない方の個数だけ基準の小孔
から上下にそれぞれずらした小孔と、それより1個だけ
内側の小孔との間隔をそれぞれ求める。このようにして
求めた上側の間隔と下側の間隔とでは、通常は多少のず
れが生じる。そこで、この上側の間隔と下側の間隔との
比を求め、最小の間隔をなす1対の基準孔間の間隙をこ
の比に内分する点を求め、その点をその列において歪が
最小となる点として記憶する。
【0025】この作業を、Y軸方向の全ての列において
行ない、それら全ての平均をとって記憶回路57に記憶
させる。このようにして、各列においてX線カメラ2の
歪の最小となる点のX座標の平均およびY座標の平均を
とることにより、X線カメラ2の画像内で歪が最小とな
る点を求め、これを最適中心として設定する。以上の設
定工程を予め行なっておく。
【0026】実際に穴明け作業を行なう場合には、プリ
ント基板4に付された位置決め用のマーク61の位置を
画像認識により検出して穴明け位置を決定する。その作
業について以下に説明する。プリント基板4をテーブル
1上に載置した後、XYテーブル機構22によりX線カ
メラ2をX線発生装置6と対向させる(設定工程におい
て位置合わせ完了済みの場合は不要)。そして、センサ
18によりプリント基板4の存在を確認した後、シャッ
タシリンダ10によりシャッタ9を開け、X線発生装置
6からプリント基板4にX線を照射する。プリント基板
4のX線透過像は、X線カメラ2により撮像され、画像
処理装置55に送られる。これが第1の撮像工程S1
(図8参照)である。
【0027】上記第1の撮像工程S1における撮像デー
タに基づき、画像処理装置55は、画面62内の計測領
域63内で画像処理を行ない、マーク61の面積の重心
61aを求める(第1の位置検出工程S2)。なお、X
線カメラ2の中心すなわち画面62の中心を62a、設
定工程で検出し記憶回路57に記憶されている最適中心
を63aでそれぞれ示している(図11(a)参照)。
【0028】そこで、一旦シャッタ9を閉じてX線を遮
断した状態で、XYテーブル機構22を作動し、第1の
位置検出工程S2で求めたマーク中心61aと最適中心
63aとが一致するように、X線カメラ2を移動する
(図11(b)参照)。以上が撮像手段移動工程S3で
ある。
【0029】そこで再びシャッタ9を開放し、X線発生
装置6からプリント基板4にX線を照射し、プリント基
板4のX線透過像を移動後のX線カメラ2により撮像す
る。このとき、X線カメラ2の歪の中心63aにおいて
マーク61を撮像することになる。この撮像データは、
画像処理装置55に送られる。これが第2の撮像工程S
4である。
【0030】第2の撮像工程S4の撮像データに基づい
て、計測領域63内で再び画像処理を行ない、マーク6
1の面積の重心を再検出する(第2の位置検出工程S
5)。X線カメラ2の歪が小さい場合は、第1の位置検
出工程で求めたマーク61の面積の重心と、第2の位置
検出工程で求め直した面積の重心とは極めて近接した位
置になるが、歪が比較的大きい場合は両工程によって求
めたマーク61の面積の重心は離れた位置になる。第2
の位置検出工程においては、X線カメラの最適中心、す
なわち当該X線カメラ2において最も精度のよい部分で
マーク61を撮像し画像処理しているため、第2の位置
検出工程で求めたマーク61の面積の重心は極めて精度
がよい。
【0031】そこで、シャッタ9を閉じた後、XYテー
ブル機構22を作動して、穴明け手段3をX方向及びY
方向に移動させ、穴明け手段3のドリル3cの先端を第
2の位置検出工程S5で求めたマーク61の面積の重心
と対向するように調整する(穴明け手段移動工程S
6)。そこでモータ52およびスピンドルモータ3aを
駆動してドリル3cを回転させながら上昇させ、プリン
ト基板4に穴64(図11(c)参照)を明ける(穴明
け工程S7)。穴明けした状態を図11(b)に示して
いる。なお、穴明けにより生じた切り屑は切屑カバー4
5の図示しない排出口から排出される。
【0032】穴明け作業後に、シャッタ9が閉じられる
とともに、シリンダ14により保護筒11は元の位置に
復帰する。
【0033】なお、このようにマーク位置を検出して孔
を明ける作業を行なう場合は、各マークに対して上記工
程S1〜S7を繰り返すことになる。これに対し、設定
工程は、1回行なって当該X線カメラの最適中心を記憶
回路57に記憶させておけば、繰り返し行なう必要はな
い。従って、例えば上記構成の穴明け装置を製造・販売
するような場合は、出荷時に上記設定工程を完了してお
けば、使用者は穴明けのためのS1〜S7の工程を行な
うだけでよく、歪の中心を求める工程を再び行なう必要
はない。
【0034】図示していないが、X線漏洩による人体へ
の危険性を考慮して、X線の通路8a,11aの周囲に
は、X線漏洩防止手段としての遮蔽部材が設けてある。
遮蔽部材としては、鉛含有の合成樹脂シートで、裾の部
分に適当な間隔で縦の切れ目を入れたものを用いてい
る。X線を照射する際には、裾の部分がテーブル上に当
って、内側を密閉することによりX線が周囲に漏洩しな
いようにしてある。
【0035】なお本実施例では、マーク位置検出後にド
リルによる穴明け手段を用いて穴明けを行なっている
が、これに限られるものではなく、マーク位置検出を行
なう作業に広く適用可能である。またワークもプリント
基板に限らず板材一般に通用可能である。また、X線カ
メラに限定するものではなく、可視光線用カメラなどの
撮像手段一般に広く適用可能である。
【0036】最適中心を求める方法は、上記のようなテ
ストピース59を用いて実際に穴明けを行なう方法に限
られず、X線カメラ2のレンズの幾何形状を測定してそ
れに基づいて決定する方法なども採用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるとそれ
ぞれの撮像手段において歪が最小で最も高精度である最
適中心位置においてマークの撮像および画像処理を行な
っているため、マークの位置検出精度が極めて高くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマーク位置検出法を行なう穴明け
装置の一実施例を示す右側面断面図である。
【図2】図1A−A線断面図である。
【図3】駆動手段の移動テーブル以下の構成を示す平面
図である。
【図4】移動手段の平面図である。
【図5】移動手段の左側面図である。
【図6】図4B−B線断面図である。
【図7】上記穴明け装置のブロック図である。
【図8】本発明に基づく穴明け方法を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の設定工程に用いるテストピースの平面
図である。
【図10】本発明の設定工程を説明する説明図である。
【図11】(a)は第1の撮像工程を示す説明図、
(b)は撮像工程を示す説明図、(c)は穴明け工程完
了後を示す説明図である。
【符号の説明】
2 撮像手段(X線カメラ) 3 加工手段(穴明け手段) 4 ワーク(プリント基板) 59 テストピース 60 孔 61 マーク 63a 最適中心 64 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01B 11/00 D H05K 3/00 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段の撮像領域内で歪が最小となる
    点を予め検出し、この点を当該撮像手段の最適中心とし
    て記憶しておく設定工程と、 ワークに設けられたマークを上記撮像手段により撮像す
    る第1の撮像工程と、 上記第1の撮像工程における撮像結果に基づいて画像処
    理を行ないマークの中心位置を検出する第1の位置検出
    工程と、 上記最適中心が上記第1の位置検出工程によって求めら
    れた上記マーク中心位置と一致するように上記撮像手段
    を移動する撮像手段移動工程と、 移動された上記撮像手段により再びマークを撮像する第
    2の撮像工程と、 上記第2の撮像工程における撮像結果に基づいて、再び
    画像処理を行ないマークの中心位置を再検出する第2の
    位置検出工程とを含むことを特徴とするマーク位置検出
    方法。
  2. 【請求項2】 上記設定工程は、所定の間隔毎に複数個
    の孔が穿設されたテストピースを上記撮像手段により撮
    像し、その撮像結果を画像処理することによって各孔の
    位置を求め、各孔間の間隔に基づいて上記最適中心を検
    出するものであることを特徴とする請求項1に記載のマ
    ーク位置検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のマーク位置検
    出方法を利用し、 上記第2の位置検出工程によって検出された上記マーク
    中心位置と対向するように穴明け手段を移動し、この穴
    明け手段によって上記ワークに穴を明ける穴明け工程を
    含むことを特徴とするワークの穴明け方法。
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