JPH07204721A - タンデムミルにおける尾端通板制御方法 - Google Patents
タンデムミルにおける尾端通板制御方法Info
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- JPH07204721A JPH07204721A JP6002662A JP266294A JPH07204721A JP H07204721 A JPH07204721 A JP H07204721A JP 6002662 A JP6002662 A JP 6002662A JP 266294 A JP266294 A JP 266294A JP H07204721 A JPH07204721 A JP H07204721A
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- Japan
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- stands
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- roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧延後端の通板時に発生するロールへの疵を
防止すること。 【構成】 タンデムミルにおける尾端通板制御方法は、
圧延材1 の尾端が、タンデムミルの最終スタンドF7を含
む相隣接する複数台のスタンドF5,F6 を通過するに先立
って、該複数台の各スタンドF5,F6,F7のロールギャップ
を、高速度で且つ所定のタイミングで順次開き、かつ、
そのロールギャップ変更量ΔS5 〜ΔS7は、下流側ス
タンドの方がその上流側よりも大きくされている。
防止すること。 【構成】 タンデムミルにおける尾端通板制御方法は、
圧延材1 の尾端が、タンデムミルの最終スタンドF7を含
む相隣接する複数台のスタンドF5,F6 を通過するに先立
って、該複数台の各スタンドF5,F6,F7のロールギャップ
を、高速度で且つ所定のタイミングで順次開き、かつ、
そのロールギャップ変更量ΔS5 〜ΔS7は、下流側ス
タンドの方がその上流側よりも大きくされている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンデムミルにおける
尾端通板制御方法に関する。
尾端通板制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に薄板の熱間仕上圧延は、6〜7ス
タンドの4段圧延機で圧延される。この仕上圧延におい
て、おもに、2mm以下の薄もの材を圧延する際、圧延
材の尾端を尻抜けさせるときに、ワークロールに疵を発
生させる場合がある。これは、圧延材の最尾端部が過冷
されていること、尾端の形状が必ずしも矩形でないこと
で発生する。特に薄もの材圧延時は、7スタンド圧延機
の場合、第5〜第7スタンドは圧延材尾端尻抜け後、上
下ワークロールが接触するため、ワークロールに疵が発
生し易い。
タンドの4段圧延機で圧延される。この仕上圧延におい
て、おもに、2mm以下の薄もの材を圧延する際、圧延
材の尾端を尻抜けさせるときに、ワークロールに疵を発
生させる場合がある。これは、圧延材の最尾端部が過冷
されていること、尾端の形状が必ずしも矩形でないこと
で発生する。特に薄もの材圧延時は、7スタンド圧延機
の場合、第5〜第7スタンドは圧延材尾端尻抜け後、上
下ワークロールが接触するため、ワークロールに疵が発
生し易い。
【0003】これを防止するため、従来は圧延機を操作
しているオペレータが、圧延後端で第5〜7スタンドの
ロールギャップを急激に開け、ロール疵の発生を防止し
ていた。また、これを自動制御で行う場合も、前スタン
ド尾端抜けで一定量ロールギャップを開とする等、単純
なものしか実用化されていない。
しているオペレータが、圧延後端で第5〜7スタンドの
ロールギャップを急激に開け、ロール疵の発生を防止し
ていた。また、これを自動制御で行う場合も、前スタン
ド尾端抜けで一定量ロールギャップを開とする等、単純
なものしか実用化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2mm
以下の薄もの材の圧延後端尻抜け速度は、15m/se
c以上に達し、オペレータの手動操作では操作が遅れた
場合、ロール疵防止に必要なロールギャップ量を確保で
きない。また、早すぎた場合、むやみに圧延後端でのオ
フゲージ長を長くしてしまう。
以下の薄もの材の圧延後端尻抜け速度は、15m/se
c以上に達し、オペレータの手動操作では操作が遅れた
場合、ロール疵防止に必要なロールギャップ量を確保で
きない。また、早すぎた場合、むやみに圧延後端でのオ
フゲージ長を長くしてしまう。
【0005】一方、前記のような単純な自動制御では、
前スタンドのロールギャップ変更分の板厚変化が次スタ
ンドの負荷増加となり、前スタンドでのロール疵が防止
できても、次スタンドのロール疵が増加する可能性があ
る。そこで、本発明は、圧延後端でのロールギャップ変
更によるオフゲージ長を極力短くし、かつ、前スタンド
のロールギャップ変更による次スタンドの圧延負荷増加
を避けることができるタンデムミルにおける尾端通板制
御方法を提供することを目的とする。
前スタンドのロールギャップ変更分の板厚変化が次スタ
ンドの負荷増加となり、前スタンドでのロール疵が防止
できても、次スタンドのロール疵が増加する可能性があ
る。そこで、本発明は、圧延後端でのロールギャップ変
更によるオフゲージ長を極力短くし、かつ、前スタンド
のロールギャップ変更による次スタンドの圧延負荷増加
を避けることができるタンデムミルにおける尾端通板制
御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴と
するところは、圧延材の尾端が、タンデムミルの最終ス
タンドを含む相隣接する複数台のスタンドを通過するに
先立って、該複数台の各スタンドのロールギャップを、
高速度で且つ所定のタイミングで順次開き、かつ、その
ロールギャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上
流側よりも大きくされている点にある。
め、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴と
するところは、圧延材の尾端が、タンデムミルの最終ス
タンドを含む相隣接する複数台のスタンドを通過するに
先立って、該複数台の各スタンドのロールギャップを、
高速度で且つ所定のタイミングで順次開き、かつ、その
ロールギャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上
流側よりも大きくされている点にある。
【0007】
【作用】本発明によれば、複数台の各スタンドのロール
ギャップを、高速度で且つ所定のタイミングで順次開く
ので、オフゲージ長さが短くなる。また、そのロールギ
ャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上流側より
も大きくされているので、下流側のスタンドの荷重は減
少方向になり、前スタンドのロールギャップ変更による
次スタンドの圧延負荷増加を避けることができる。
ギャップを、高速度で且つ所定のタイミングで順次開く
ので、オフゲージ長さが短くなる。また、そのロールギ
ャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上流側より
も大きくされているので、下流側のスタンドの荷重は減
少方向になり、前スタンドのロールギャップ変更による
次スタンドの圧延負荷増加を避けることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、7スタンドの熱間仕上圧延機におけ
る最終側の第5〜7スタンドF5,F6,F7に本発明の尾端通
板制御方法を適用した場合について説明する。本発明の
尾端通板制御方法は、圧延材の尾端が、7タンデムミル
の第5スタンドF5、第6スタンドF6、及び、最終の第7
スタンドF7を通過するに先立って、これら各スタンドF
5,F6,F7のロールギャップを、高速度で且つ所定のタイ
ミングで順次開き、かつ、そのロールギャップ変更量Δ
S5 〜ΔS7 を、下流側スタンドの方がその上流側より
も大きくするものである。
る。図1において、7スタンドの熱間仕上圧延機におけ
る最終側の第5〜7スタンドF5,F6,F7に本発明の尾端通
板制御方法を適用した場合について説明する。本発明の
尾端通板制御方法は、圧延材の尾端が、7タンデムミル
の第5スタンドF5、第6スタンドF6、及び、最終の第7
スタンドF7を通過するに先立って、これら各スタンドF
5,F6,F7のロールギャップを、高速度で且つ所定のタイ
ミングで順次開き、かつ、そのロールギャップ変更量Δ
S5 〜ΔS7 を、下流側スタンドの方がその上流側より
も大きくするものである。
【0009】まず、第5〜7スタンドF5,F6,F7における
前記ロールギャップ変更量ΔS5 〜ΔS7 の決定につき
説明する。この決定に際しては、前スタンドのロールギ
ャップ変更による次スタンドの圧延負荷の増加を避ける
ことが条件となる。この条件を満たすためには、最終の
第7スタンドF7出側での板厚変更量をΔh7 mmとする
と、その上流側の第6スタンドF6の板厚変更量(Δh6
mm)、及びその上流側の第5スタンドF5の板厚変更量
(Δh5 mm)を、順次小さくする必要がある。
前記ロールギャップ変更量ΔS5 〜ΔS7 の決定につき
説明する。この決定に際しては、前スタンドのロールギ
ャップ変更による次スタンドの圧延負荷の増加を避ける
ことが条件となる。この条件を満たすためには、最終の
第7スタンドF7出側での板厚変更量をΔh7 mmとする
と、その上流側の第6スタンドF6の板厚変更量(Δh6
mm)、及びその上流側の第5スタンドF5の板厚変更量
(Δh5 mm)を、順次小さくする必要がある。
【0010】そこで、板厚変更量を第5〜7スタンドに
振り分ける係数をa:b:cとして決定し、第5〜第7
スタンドでの出側板厚変更量(Δh5 〜Δh7 )を、次
のように決定する。
振り分ける係数をa:b:cとして決定し、第5〜第7
スタンドでの出側板厚変更量(Δh5 〜Δh7 )を、次
のように決定する。
【0011】
【数1】
【0012】前記(2) 式における右辺の第1項は、第5
スタンドF5の板厚変更分Δh5 を示し、第6スタンドF6
に負荷を掛けないように第6スタンド出側にそのまま出
力することを意味している。そして第2項が、振り分け
られた第6スタンドF6での板厚変更分を意味している。
前記(3) 式においてもその第1項及び第2項の意味は同
じである。
スタンドF5の板厚変更分Δh5 を示し、第6スタンドF6
に負荷を掛けないように第6スタンド出側にそのまま出
力することを意味している。そして第2項が、振り分け
られた第6スタンドF6での板厚変更分を意味している。
前記(3) 式においてもその第1項及び第2項の意味は同
じである。
【0013】図2に、前記板厚変更量(Δh5 〜Δh7
)の関係を示す。以上のようにして、板厚変更配分を
決めると、その板厚変更(Δh5 〜Δh7)に必要な圧
下量変更量( ΔS5 〜ΔS7 ) は次のようになる。即
ち、第5〜第7スタンドのミル定数をM5 〜M7 ton/mm
とし、その塑性係数をQ5 〜Q7 ton/mmとすると、前記
板厚変更(Δh5 〜Δh7 )に必要なロールギャップ変
更量(ΔS5 〜ΔS7 mm)は次式で与えられる。
)の関係を示す。以上のようにして、板厚変更配分を
決めると、その板厚変更(Δh5 〜Δh7)に必要な圧
下量変更量( ΔS5 〜ΔS7 ) は次のようになる。即
ち、第5〜第7スタンドのミル定数をM5 〜M7 ton/mm
とし、その塑性係数をQ5 〜Q7 ton/mmとすると、前記
板厚変更(Δh5 〜Δh7 )に必要なロールギャップ変
更量(ΔS5 〜ΔS7 mm)は次式で与えられる。
【0014】
【数2】
【0015】前記(5) 式における右辺の第1項は、第6
スタンドF6での荷重を下げるための圧下変更量を意味
し、第2項は、その上流側の第5スタンドF5の板厚変更
分を下流側へそのまま出力するための圧下変更量を意味
する。この第2項がなければ上流側の板厚変更により第
6スタンドF6の負荷が上がる。前記(6) 式においても、
その第1、2項の意味は同じである。
スタンドF6での荷重を下げるための圧下変更量を意味
し、第2項は、その上流側の第5スタンドF5の板厚変更
分を下流側へそのまま出力するための圧下変更量を意味
する。この第2項がなければ上流側の板厚変更により第
6スタンドF6の負荷が上がる。前記(6) 式においても、
その第1、2項の意味は同じである。
【0016】次に、前記各スタンドにおけるロールギャ
ップの変更開始時期及び、ロールギャップ変更速度を決
定する。この決定に際し、オフゲージ長さを極力短くす
ることが条件となる。前記条件を満たすためには、各ス
タンドにおいて、圧延材1 の同一点で前記ロールギャッ
プ変更の制御を開始すること、及び、ロールギャップ変
更量の最も大きい第7スタンドF7におけるロールギャッ
プ開き速度を、設備の最高能力で行うことが必要にな
る。
ップの変更開始時期及び、ロールギャップ変更速度を決
定する。この決定に際し、オフゲージ長さを極力短くす
ることが条件となる。前記条件を満たすためには、各ス
タンドにおいて、圧延材1 の同一点で前記ロールギャッ
プ変更の制御を開始すること、及び、ロールギャップ変
更量の最も大きい第7スタンドF7におけるロールギャッ
プ開き速度を、設備の最高能力で行うことが必要にな
る。
【0017】この第7スタンドF7におけるロールギャッ
プ変更速度をRmax mm/secとすると、第7スタンドF7に
おける尾端通板制御長さLは、次のようになる。 L=(ΔS7 /Rmax )・V7 ・(1+f7 ) ……(7) ここで、前式のV7 は第7スタンドF7のロール周速(m
/sec)、f7 は第7スタンドF7の先進率を表す。
プ変更速度をRmax mm/secとすると、第7スタンドF7に
おける尾端通板制御長さLは、次のようになる。 L=(ΔS7 /Rmax )・V7 ・(1+f7 ) ……(7) ここで、前式のV7 は第7スタンドF7のロール周速(m
/sec)、f7 は第7スタンドF7の先進率を表す。
【0018】前記第7スタンドF7における尾端通板制御
長さLより、各スタンドにおける制御の起動タイミング
は、第4スタンドF4基準で次のようにする。まず、第7
スタンドF7の制御起動タイミングを求めるため、前記第
7スタンドF7における尾端通板制御長さLを、マスフロ
ー一定の原則から、第7スタンド入り側長さL7in に換
算する。
長さLより、各スタンドにおける制御の起動タイミング
は、第4スタンドF4基準で次のようにする。まず、第7
スタンドF7の制御起動タイミングを求めるため、前記第
7スタンドF7における尾端通板制御長さLを、マスフロ
ー一定の原則から、第7スタンド入り側長さL7in に換
算する。
【0019】L7in =L・(h7 /h6 ) ……(8) このL7in が、第6と第7スタンド間距離LSTD よりも
短いとき、即ち、L7in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から 3・LSTD −L7in に達したとき、第7スタンドF7のロールギャップ変更制
御を開始する。
短いとき、即ち、L7in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から 3・LSTD −L7in に達したとき、第7スタンドF7のロールギャップ変更制
御を開始する。
【0020】L7in >LSTD のとき、圧延材尾端が第
4スタンドF4から 2・LSTD −(L7in −LSTD )・(h6 /h5 ) に達したとき、第7スタンドF7のロールギャップ変更制
御を開始する。次に第6スタンドF6の制御起動タイミン
グを求める。前記第7スタンドF7における尾端通板制御
長さLを、マスフロー一定の原則から、第6スタンド入
り側長さL6in に換算する。
4スタンドF4から 2・LSTD −(L7in −LSTD )・(h6 /h5 ) に達したとき、第7スタンドF7のロールギャップ変更制
御を開始する。次に第6スタンドF6の制御起動タイミン
グを求める。前記第7スタンドF7における尾端通板制御
長さLを、マスフロー一定の原則から、第6スタンド入
り側長さL6in に換算する。
【0021】L6in =L・(h7 /h5 ) このL6in が、第5と第6スタンド間距離LSTD よりも
短いとき、即ち、L6in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から 2・LSTD −L6in に達したとき、第6スタンドF6のロールギャップ変更制
御を開始する。
短いとき、即ち、L6in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から 2・LSTD −L6in に達したとき、第6スタンドF6のロールギャップ変更制
御を開始する。
【0022】L6in >LSTD のとき、圧延材尾端が第
4スタンドF4から LSTD −(L6in −LSTD )・(h5 /h4 ) に達したとき、第6スタンドF6のロールギャップ変更制
御を開始する。次に第5スタンドF5の制御起動タイミン
グを求める。前記第7スタンドF7における尾端通板制御
長さLを、マスフロー一定の原則から、第5スタンド入
り側長さL5in に換算する。
4スタンドF4から LSTD −(L6in −LSTD )・(h5 /h4 ) に達したとき、第6スタンドF6のロールギャップ変更制
御を開始する。次に第5スタンドF5の制御起動タイミン
グを求める。前記第7スタンドF7における尾端通板制御
長さLを、マスフロー一定の原則から、第5スタンド入
り側長さL5in に換算する。
【0023】L5in =L・(h7 /h4 ) このL6in が、第5と第6スタンド間距離LSTD よりも
短いとき、即ち、L5in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から LSTD −L5in に達したとき、第5スタンドF5のロールギャップ変更制
御を開始する。
短いとき、即ち、L5in ≦LSTD のとき、圧延材尾端
が第4スタンドF4から LSTD −L5in に達したとき、第5スタンドF5のロールギャップ変更制
御を開始する。
【0024】L5in >LSTD のとき、圧延材尾端が第
4スタンドF4から上流側に (L5in −LSTD )・(h4 /h3 ) に達したとき、第5スタンドF5のロールギャップ変更制
御を開始する。但し、油圧圧下を使用した場合、前記
(7) 式のRmax は3mm/sec以上となり、L5in >LSTD
となることはない。
4スタンドF4から上流側に (L5in −LSTD )・(h4 /h3 ) に達したとき、第5スタンドF5のロールギャップ変更制
御を開始する。但し、油圧圧下を使用した場合、前記
(7) 式のRmax は3mm/sec以上となり、L5in >LSTD
となることはない。
【0025】尚、前記h3 〜h7 は、第3〜第7スタン
ドの出側板厚(mm)を表す。また、第5〜第7スタン
ドのロールギャップ変更速度(R5 〜R7 mm/sec)は、
制御量が前記(4) 〜(6) 式を満たすように、次のように
決定する。 第7スタンド: R7 =Rmax 第6スタンド: R6 =(ΔS6 /ΔS7 )・Rmax 第5スタンド: R5 =(ΔS5 /ΔS7 )・Rmax 以上の方法で尾端通板制御を行った場合の制御タイミン
グの概念が、図1の上側に記載されている。
ドの出側板厚(mm)を表す。また、第5〜第7スタン
ドのロールギャップ変更速度(R5 〜R7 mm/sec)は、
制御量が前記(4) 〜(6) 式を満たすように、次のように
決定する。 第7スタンド: R7 =Rmax 第6スタンド: R6 =(ΔS6 /ΔS7 )・Rmax 第5スタンド: R5 =(ΔS5 /ΔS7 )・Rmax 以上の方法で尾端通板制御を行った場合の制御タイミン
グの概念が、図1の上側に記載されている。
【0026】この図1の例では、ΔS5 、ΔS6 、ΔS
7 の制御量が圧延材の同一点で常にΔS5 <ΔS6 <Δ
S7 となっており、更に(4) 〜(6) 式の関係を持たせて
おり、圧延材後端で第5〜第7スタンドの荷重は全て減
少方向になっている。また、前記実施例では、オフゲー
ジ長も設備の最大能力を使用した最小限になっている。
7 の制御量が圧延材の同一点で常にΔS5 <ΔS6 <Δ
S7 となっており、更に(4) 〜(6) 式の関係を持たせて
おり、圧延材後端で第5〜第7スタンドの荷重は全て減
少方向になっている。また、前記実施例では、オフゲー
ジ長も設備の最大能力を使用した最小限になっている。
【0027】図3に、前記実施例の尾端通板制御を実施
したときのロール疵減少例を示す。即ち、図3は、本発
明を適用前と適用後とで、ロール疵発生件数がどのよう
に変化したかを示すグラフであり、この図から明らかな
ように本実施例では、ロール疵は50%低減されてい
る。尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
い。
したときのロール疵減少例を示す。即ち、図3は、本発
明を適用前と適用後とで、ロール疵発生件数がどのよう
に変化したかを示すグラフであり、この図から明らかな
ように本実施例では、ロール疵は50%低減されてい
る。尚、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
い。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、複数台の各スタンドの
ロールギャップを、高速度で且つ所定のタイミングで順
次開くので、オフゲージ長さが短くなる。また、そのロ
ールギャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上流
側よりも大きくされているので、下流側のスタンドの荷
重は減少方向になり、前スタンドのロールギャップ変更
による次スタンドの圧延負荷増加を避けることができ
る。
ロールギャップを、高速度で且つ所定のタイミングで順
次開くので、オフゲージ長さが短くなる。また、そのロ
ールギャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上流
側よりも大きくされているので、下流側のスタンドの荷
重は減少方向になり、前スタンドのロールギャップ変更
による次スタンドの圧延負荷増加を避けることができ
る。
【図1】本発明の実施例の制御の起動タイミングを示す
説明図である。
説明図である。
【図2】各スタンドの板厚変更量を示すグラフである。
【図3】ロール疵発生件数を示すグラフである。
1 圧延材 F5 第5スタンド F6 第6スタンド F7 最終スタンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/18 BBM 37/72 B21B 37/12 BBM 8315−4E 113
Claims (1)
- 【請求項1】 圧延材の尾端が、タンデムミルの最終ス
タンドを含む相隣接する複数台のスタンドを通過するに
先立って、該複数台の各スタンドのロールギャップを、
高速度で且つ所定のタイミングで順次開き、かつ、その
ロールギャップ変更量は、下流側スタンドの方がその上
流側よりも大きくされていることを特徴とするタンデム
ミルにおける尾端通板制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6002662A JPH07204721A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | タンデムミルにおける尾端通板制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6002662A JPH07204721A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | タンデムミルにおける尾端通板制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204721A true JPH07204721A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11535549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6002662A Pending JPH07204721A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | タンデムミルにおける尾端通板制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07204721A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999030848A1 (fr) * | 1997-12-12 | 1999-06-24 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Appareil de laminage et procede de laminage |
JP2008000788A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 連続冷間圧延機の先端自動通板装置 |
WO2010073965A1 (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | 新日本製鐵株式会社 | 鋼板ストリップの圧延方法及び鋼板の製造方法 |
CN102581034A (zh) * | 2011-01-18 | 2012-07-18 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种用于对多机架后精轧单元进行控制的方法 |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP6002662A patent/JPH07204721A/ja active Pending
Cited By (7)
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WO1999030848A1 (fr) * | 1997-12-12 | 1999-06-24 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Appareil de laminage et procede de laminage |
US6148653A (en) * | 1997-12-12 | 2000-11-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Rolling apparatus and a rolling method |
JP2008000788A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 連続冷間圧延機の先端自動通板装置 |
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JP4585628B2 (ja) * | 2008-12-22 | 2010-11-24 | 新日本製鐵株式会社 | 鋼板ストリップの圧延方法及び鋼板の製造方法 |
JPWO2010073965A1 (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-14 | 新日本製鐵株式会社 | 鋼板ストリップの圧延方法及び鋼板の製造方法 |
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