JPH07204463A - 培地の殺菌を伴う培養方法及び装置 - Google Patents

培地の殺菌を伴う培養方法及び装置

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JPH07204463A
JPH07204463A JP6024772A JP2477294A JPH07204463A JP H07204463 A JPH07204463 A JP H07204463A JP 6024772 A JP6024772 A JP 6024772A JP 2477294 A JP2477294 A JP 2477294A JP H07204463 A JPH07204463 A JP H07204463A
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JP
Japan
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medium
culture
exhaust gas
heat
combustion exhaust
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Application number
JP6024772A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hirata
悟史 平田
Hiroyuki Mizukami
裕之 水上
Masao Hayashidani
正雄 林谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 火力発電所等の固定排出源から排出される燃
焼排ガスの顕熱により培地又は/及び海水、河川水等の
培地調製用水を殺菌するとともに、冷却された燃焼排ガ
スを藻類培養系に供給して、排ガス中のCO2 又は/及
びNOx を有効利用する。 【構成】 排ガス固定排出源18から排出される燃焼排
ガス中の二酸化炭素及び窒素酸化物の少なくとも一方を
用いて、微細藻類を含む光合成微生物を培養する方法に
おいて、光合成微生物を培養するための培地及び培地調
製用水の少なくとも一方を、第1熱交換器16及び第4
熱交換器29において燃焼排ガスの熱を利用して殺菌す
るとともに、培地及び培地調製用水の少なくとも一方に
より冷却された燃焼排ガスの少なくとも一部を藻類培養
系22に供給し、この藻類培養系22に前記の殺菌され
た培地及び培地調製用水のうち少なくとも一方を第2熱
交換器20でさらに冷却したものを供給して、微細藻類
を含む光合成微生物を培養する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電所、化学プラ
ント等の排ガス固定排出源(以下、単に固定排出源と称
す。)から排出される燃焼排ガスの顕熱を利用した、培
地の殺菌を伴う培養方法及び装置、詳しくは、燃焼排ガ
ス、及び富栄養化した河川水や海水に含まれる物質を原
料として微細藻類等の微生物を培養する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所等の固定排出源から排出され
る燃焼排ガス中の二酸化炭素(CO2)及び窒素酸化物
(NOx )を微細藻類等の微生物を用いて固定化・再資
源化する場合、燃焼排ガスの温度を微生物が生育し得る
温度にまで下げる必要がある。一方、微生物を用いた反
応では、反応槽(培養槽)内に目的とする微生物以外の
微生物が混入し、反応効率が低下する虞れがあり、これ
を防止するために、海水、河川水等の培養原料(培地調
製用水)としては清浄なものを用いるか、又は何らかの
方法で殺菌することが必要である。
【0003】従来行なわれている微細藻類の大量培養
は、食品生産を目的としており、炭素源として酢酸等
が、窒素源として硝酸等が使用されている。また、培養
に用いる水は、淡水を用いる場合は清浄な天然水が用い
られ、海水の場合は膜ろ過による殺菌が行われている場
合が多く、培養コストを引き上げる要因となっている。
【0004】従来の技術として、次のものが知られてい
る。 (1)特開昭62−227号公報には、燃焼装置の燃焼
熱を水耕栽培の培養液へ供給する水耕栽培装置が記載さ
れている。しかし、培養液の加温を目的としたものであ
り、培養液の殺菌を目的としたものではない。 (2)特開平5−23541号公報には、燃焼排ガスを
高温に維持しながら、又は常温に維持しながら培養液に
通気して、微細藻類を培養し、少なくとも排ガス中のC
2 を除去する方法が記載されている。 (3)特開平4−110395号公報には、火力発電所
等から発生する排ガス中のCO2 を微細藻類に固定し、
得られた藻体を燃料としてリサイクルさせるCO2 のリ
サイクル方法が記載されている。 (4)特開平3−169324号公報には、燃焼排ガス
中のCO2 を回収する方法において、排ガス中のCO2
を海水に吸収させることにより回収し、藻類に固定化す
るCO2 の回収及び固定化方法が記載されている。 (5)特開平3−154616号公報には、燃焼排ガス
中のCO2 を回収する方法において、排ガス中のCO2
を水に吸収とさせることにより回収し、藻類に固定化す
るCO2 の回収及び固定化方法が記載されている。 (6)特開平3−56121号公報には、大量のCO2
を発生する施設からのCO2 含有排出ガスを、アルカリ
水溶液と接触させて、CO2 をアルカリ水溶液に炭酸塩
の形で吸収させ、CO2 を吸収したアルカリ水溶液を好
アルカリ微細藻類の培養槽に移して固定化する方法が記
載されている。 上記の(1)〜(6)には、燃焼排ガスの熱を利用して
培地又は/及び培地調製用水の殺菌を行うことは、何も
記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、微細藻類を含む
光合成微生物の培地及び培地調製用水を殺菌する方法と
しては、高圧蒸気滅菌又は膜ろ過が一般的に用いられて
いる。前者は殺菌に高圧容器と多大のエネルギーを要す
るため、大量の培地及び培地調製用水を処理することは
困難である。また、後者は大量の培地調製用水のろ過に
用いられているが、特別な設備が必要で、ランニングコ
ストも比較的高い。また、火力発電所等の固定排出源か
ら排出される燃焼ガス中のCO2 及びNO x を用いて、
微細藻類を含む光合成微生物を培養する方法において
は、高温の燃焼排ガスを冷却して、培養系に供給する必
要があるため、ガス冷却のための新たな設備、及び冷却
のためのエネルギーの投入が必要である。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、培地及び培地調製用水の少なくと
も一方を、固定排水源から排出される燃焼排ガスの熱を
利用して殺菌することにより、高圧容器等の特別な設備
が不要で、しかも、殺菌のための投入エネルギー量を少
なくすることができ、大量の培地及び大量の培地調製用
水の処理が可能となる培養方法及び装置を提供すること
にある。
【0007】本発明の他の目的は、培地及び培地調製用
水の少なくとも一方と燃焼排ガスとを熱交換させて、燃
焼排ガスの温度が低下させることにより、従来法に比べ
て冷却設備を小型化することができ、しかも、冷却のた
めの投入エネルギー量を小さくすることができる培養方
法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の培地の殺菌を伴う培養方法は、燃焼排ガ
ス中の二酸化炭素及び窒素酸化物の少なくとも一方を用
いて、微細藻類を含む光合成微生物を培養する方法にお
いて、光合成微生物を培養するための培地及び培地調製
用水の少なくとも一方を、燃焼排ガスの熱を利用して殺
菌した後、光合成微生物を培養することを特徴としてい
る。燃焼排ガスが保有する熱により加熱される培地又は
/及び培地調製用水の温度は、60℃以上、好ましくは
90℃以上である。この温度より低いと、殺菌が著しく
不十分となり、培養系において培養目的外の微生物が繁
殖しやすくなる傾向がある。
【0009】また、本発明の方法は、燃焼排ガス中の二
酸化炭素及び窒素酸化物の少なくとも一方を用いて、微
細藻類を含む光合成微生物を培養する方法において、光
合成微生物を培養するための培地及び培地調製用水の少
なくとも一方を、燃焼排ガスの熱を利用して殺菌すると
ともに、培地及び培地調製用水の少なくとも一方により
冷却された燃焼排ガスの少なくとも一部を光合成微生物
の培養に用いることを特徴としている。
【0010】この方法において、培養後の培養液を培養
生成物と培地とに分離した後、分離された培地を培養に
供される燃焼排ガスと熱交換させて培地を加温するとと
もに燃焼排ガスを冷却し、加温された培地を培地調製槽
内の培地又は培地調製用水へ循環することが好ましい。
また、培養後の培養液を培養生成物と培地とに分離した
後、分離された培地を燃焼排ガスと熱交換させて培地を
加熱殺菌するとともに燃焼排ガスを冷却し、加熱殺菌さ
れた培地を培地調製槽内の培地又は藻類培養系へ循環す
ることが好ましい。本発明の方法において、培地調製用
水として、海水及び河川水の少なくとも一方が用いられ
る。培養に供される燃焼排ガスの温度は、60℃以下、
好ましくは40℃以下である。この温度より高いと、培
養系において培養すべき微細藻類を含む光合成微生物の
増殖が阻害されるか、又は光合成微生物が死滅する虞れ
がある。
【0011】本発明の培地の殺菌を伴う培養装置は、培
地原料供給管及び培地調製用水供給管が接続された培地
調製槽と、燃焼排ガスと、培地及び培地調製用水の少な
くとも一方とを熱交換させて培地及び培地調製用水の少
なくとも一方を加熱殺菌するとともに、燃焼排ガスを冷
却する第1熱交換器と、この第1熱交換器で加熱殺菌さ
れた培地及び培地調製用水の少なくとも一方と培地調製
槽からの培地及び培地調製用水の少なくとも一方とを熱
交換させる第2熱交換器と、この第2熱交換器で冷却さ
れた培地及び培地調製用水の少なくとも一方と、前記第
1熱交換器で冷却された燃焼排ガスの少なくとも一部と
を供給して、微細藻類を含む光合成微生物を培養する藻
類培養系と、からなることを特徴としている。
【0012】この装置において、藻類培養系から抜き出
された培養液を、培養生成物と培地とに分離する分離機
と、分離された培地と藻類培養系へ供給される燃焼排ガ
スとを熱交換させて培地を加温するとともに燃焼排ガス
を冷却する第3熱交換器とを備え、加温された培地を培
地調製槽へ循環するように、培地調製槽又は培地調製用
水供給管と第3熱交換器とを培地リサイクル管を介して
接続することが好ましい。
【0013】また、本発明の装置は、培地原料供給管及
び培地調製用水供給管が接続された培地調製槽と、燃焼
排ガスの一部と、培地及び培地調製用水の少なくとも一
方とを熱交換させて培地及び培地調製用水の少なくとも
一方を加熱殺菌するとともに、燃焼排ガスの一部を冷却
する第1熱交換器と、この第1熱交換器で加熱殺菌され
た培地及び培地調製用水の少なくとも一方と培地調製槽
からの培地及び培地調製用水の少なくとも一方とを熱交
換させる第2熱交換器と、燃焼排ガスの残部と培地調製
用水とを熱交換させて培地調製用水を加熱殺菌するとと
もに、燃焼排ガスの残部を冷却する第4熱交換器と、前
記第2熱交換器で冷却された培地及び培地調製用水の少
なくとも一部と、前記第1熱交換器及び第4熱交換器で
冷却された燃焼排ガスの少なくとも一部とを供給して、
微細藻類を含む光合成微生物を培養する藻類培養系と、
からなることを特徴としている。
【0014】この装置において、藻類培養系から抜き出
された培養液を、培養生成物と培地とに分離する分離機
と、分離された培地と藻類培養系へ供給される燃焼排ガ
スとを熱交換させて培地を加温するとともに燃焼排ガス
を冷却する第3熱交換器とを備え、加温された培地を第
4熱交換器で加熱殺菌できるように、第4熱交換器入口
の培地調製用水供給管と第3熱交換器とを培地リサイク
ル管を介して接続することが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の形状、その相対配置、温度などは、とくに
特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。 実施例1 図1は、本発明の培養装置の一実施例を示している。1
0は培地調製槽で、培地原料供給管12及び培地調製用
水供給管14が接続されている。培地調製用水として
は、一例として20℃前後の海水又は河川水が用いられ
る。16は第1熱交換器で、排ガス固定排出源18から
の燃焼排ガス(一例として120℃前後)と培地とを熱
交換させて培地を加熱して(一例として90℃前後)殺
菌するとともに、燃焼排ガスを冷却する(一例として6
0℃前後)ものである。20は第2熱交換器で、第1熱
交換器16で加熱殺菌された培地と培地調製槽10から
の培地とを熱交換させるものである。
【0016】22は藻類培養系で、微細藻類等の種菌を
供給する種菌供給手段24が接続され、第2熱交換器2
0で冷却された培地(一例として40℃前後)と、第1
熱交換器16で冷却された燃焼排ガスの一部を後述の第
3熱交換器26でさらに冷却した排ガスとを供給して、
微細藻類を含む光合成微生物を培養するものである。藻
類培養系22から抜き出された培養液は、分離機28で
培養生成物と培地とに分離され、分離された培地と藻類
培養系22へ供給される燃焼排ガスとを第3熱交換器2
6で熱交換させる。冷却された排ガス(一例として30
℃)は藻類培養系22へ供給されて排ガス中のCO2
は/及びNOx が有効利用される。なお、藻類培養系2
2内の温度は、一例として30℃である。加温された培
地は培地リサイクル管30により培地調製用水供給管1
4に送られ、培地調製槽10に循環される。なお、培地
リサイクル管30を培地調製槽10に直接接続してもよ
い。31は採水管である。
【0017】培地調製用水のみを殺菌する場合は、図2
に示すように、培地調製用水のみをバイパス管32を介
して第2熱交換器20及び第1熱交換器16に送って加
熱殺菌処理する。この場合、培地原料の供給及び培地リ
サイクル管30からの培地の供給を停止する。また、図
2に示すように、第1熱交換器16と第2熱交換器20
とを一体に製作することも可能である。
【0018】実施例2 図3は、本発明の培養装置の他の実施例を示している。
10は培地調製槽で、培地原料供給管12及び培地調製
用水供給管14が接続されている。培地調製用水として
は、一例として20℃前後の海水又は河川水が用いられ
る。16は第1熱交換器で、排ガス固定排出源18から
の燃焼排ガス(一例として120℃前後)の一部と培地
とを熱交換させて培地を加熱して(一例として90℃前
後)殺菌するとともに、燃焼排ガスを冷却する(一例と
して60℃前後)ものである。20は第2熱交換器で、
第1熱交換器16で加熱殺菌された培地と培地調製槽1
0からの培地とを熱交換させるものである。
【0019】22は藻類培養系で、微細藻類等の種菌を
供給する種菌供給手段24が接続され、第2熱交換器2
0で冷却された培地(一例として40℃前後)と、第1
熱交換器16で冷却された燃焼排ガスの一部を後述の第
3熱交換器26でさらに冷却した排ガスとを供給して、
微細藻類を含む光合成微生物を培養するものである。藻
類培養系22から抜き出された培養液は、分離機28で
培養生成物と培地とに分離され、分離された培地と藻類
培養系22へ供給される燃焼排ガスとを第3熱交換器2
6で熱交換させる。冷却された排ガス(一例として30
℃)は藻類培養系22へ供給されて排ガス中のCO2
は/及びNOx が有効利用される。なお、藻類培養系2
2内の温度は、一例として30℃である。加温された培
地は、培地リサイクル管30により採水管31を経て第
4熱交換器29に送られ、ここで固定排出源18からの
燃焼排ガス(一例として120℃前後)の残部と熱交換
されることによって加熱殺菌され、培地調製用水供給管
14を通って、培地調製槽10に循環される。なお、培
地リサイクル管30をそのまま第4熱交換器29を通し
て培地調製槽10に直接接続してもよい。また、海水・
河川水は採水管31を通り第4熱交換器29で、固定排
出源18からの燃焼排ガス(一例として120℃前後)
と熱交換されることによって加熱殺菌され、さらに培地
調製用水供給管14に送られ、培地調製槽10に供給さ
れる。
【0020】培地調製用水のみを殺菌する場合は、図4
に示すように、海水・河川水を採水管31を通して第4
熱交換器29に送り加熱殺菌した後、バイパス管32を
介して藻類培養系22へ供給する。この場合、培地原料
の供給及び培地リサイクル管30からの培地の供給を停
止する。また、図4に示すように、第1熱交換器16、
第2熱交換器20及び第4熱交換器29を一体に製作す
ることも可能である。
【0021】実施例1,2において藻類培養系22は培
養槽のみで構成することも可能であるが、一例として、
図5に示すように、アルカリ水溶液を満たした吸収槽3
4と、培養槽36とを設け、排ガス中のCO2 をアルカ
リ水溶液に炭酸塩として吸収させ、この炭酸塩水溶液を
培養槽36に供給して培養させるように構成することも
ある。本発明においては、排ガス中のCO2 、NOx
一方又は両方を有効利用することができる。CO2 のみ
を利用する場合は、固定排出源18内に脱硝装置を設置
すればよく、また、NOx のみを利用する場合は、固定
排出源18内にCO2分離装置を設置すればよい。ま
た、CO2 及びNOx を利用する場合は、脱硝装置を設
置しない固定排出源からの排ガスを用いればよい。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1)培地及び培地調製用水の少なくとも一方を、燃焼
排ガスの顕熱により加熱殺菌するので、従来の高圧蒸気
滅菌における高圧容器等の特別な設備が不要となり、か
つ、高圧蒸気等の外部からの熱供給も不要となるので、
熱の有効利用により培養コストが大幅に下がり、しか
も、大量の培地及び大量の培地調製用水を処理すること
ができる。 (2)培地及び培地調製用水の少なくとも一方と燃焼排
ガスとの熱交換により、燃焼排ガスの温度が低下し、こ
の燃焼排ガスの少なくとも一部をさらに冷却した後、藻
類培養系に供給して排ガス中のCO2 又は/及びNOx
を有効利用することができるので、従来法に比べて排ガ
スの冷却設備を小型化することができ、培養コストを大
幅に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の培地の殺菌を伴う培養方法を実施する
装置の一例を示すフローシートである。
【図2】本発明の方法を実施する装置の他の例を示すフ
ローシートである。
【図3】本発明の方法を実施する装置の他の例を示すフ
ローシートである。
【図4】本発明の方法を実施する装置のさらに他の例を
示すフローシートである。
【図5】図1〜図4における藻類培養系の一例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 培地調製槽 16 第1熱交換器 18 排ガス固定排出源 20 第2熱交換器 22 藻類培養系 26 第3熱交換器 28 分離機 29 第4熱交換器 31 採水管 32 バイパス管 34 吸収槽 36 培養槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12M 1/12 C12N 1/12 A 8828−4B //(C12N 1/12 C12R 1:89) (72)発明者 水上 裕之 東京都港区西新橋2丁目8番11号第7東洋 海事ビル8階 財団法人地球環境産業技術 研究機構内 (72)発明者 林谷 正雄 東京都港区西新橋2丁目8番11号第7東洋 海事ビル8階 財団法人地球環境産業技術 研究機構内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排ガス中の二酸化炭素及び窒素酸化
    物の少なくとも一方を用いて、微細藻類を含む光合成微
    生物を培養する方法において、光合成微生物を培養する
    ための培地及び培地調製用水の少なくとも一方を、燃焼
    排ガスの熱を利用して殺菌した後、光合成微生物を培養
    することを特徴とする培地の殺菌を伴う培養方法。
  2. 【請求項2】 燃焼排ガス中の二酸化炭素及び窒素酸化
    物の少なくとも一方を用いて、微細藻類を含む光合成微
    生物を培養する方法において、光合成微生物を培養する
    ための培地及び培地調製用水の少なくとも一方を、燃焼
    排ガスの熱を利用して殺菌するとともに、培地及び培地
    調製用水の少なくとも一方により冷却された燃焼排ガス
    の少なくとも一部を光合成微生物の培養に用いることを
    特徴とする培地の殺菌を伴う培養方法。
  3. 【請求項3】 培養後の培養液を培養生成物と培地とに
    分離した後、分離された培地を培養に供される燃焼排ガ
    スと熱交換させて培地を加温するとともに燃焼排ガスを
    冷却し、加温された培地を培地調製槽内の培地又は培地
    調製用水へ循環することを特徴とする請求項2記載の培
    地の殺菌を伴う培養方法。
  4. 【請求項4】 培養後の培養液を培養生成物と培地とに
    分離した後、分離された培地を燃焼排ガスと熱交換させ
    て培地を加熱殺菌するとともに燃焼排ガスを冷却し、加
    熱殺菌された培地を培地調製槽内の培地又は藻類培養系
    へ循環することを特徴とする請求項2記載の培地の殺菌
    を伴う培養方法。
  5. 【請求項5】 培地調製用水が海水及び河川水の少なく
    とも一方であることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4記載の培地の殺菌を伴う培養方法。
  6. 【請求項6】 培地原料供給管及び培地調製用水供給管
    が接続された培地調製槽と、 燃焼排ガスと、培地及び培地調製用水の少なくとも一方
    とを熱交換させて培地及び培地調製用水の少なくとも一
    方を加熱殺菌するとともに、燃焼排ガスを冷却する第1
    熱交換器と、 この第1熱交換器で加熱殺菌された培地及び培地調製用
    水の少なくとも一方と培地調製槽からの培地及び培地調
    製用水の少なくとも一方とを熱交換させる第2熱交換器
    と、 この第2熱交換器で冷却された培地及び培地調製用水の
    少なくとも一方と、前記第1熱交換器で冷却された燃焼
    排ガスの少なくとも一部とを供給して、微細藻類を含む
    光合成微生物を培養する藻類培養系と、からなることを
    特徴とする培地の殺菌を伴う培養装置。
  7. 【請求項7】 藻類培養系から抜き出された培養液を、
    培養生成物と培地とに分離する分離機と、分離された培
    地と藻類培養系へ供給される燃焼排ガスとを熱交換させ
    て培地を加温するとともに燃焼排ガスを冷却する第3熱
    交換器とを備え、加温された培地を培地調製槽へ循環す
    るように、培地調製槽又は培地調製用水供給管と第3熱
    交換器とを培地リサイクル管を介して接続したことを特
    徴とする請求項6記載の培地の殺菌を伴う培養装置。
  8. 【請求項8】 培地原料供給管及び培地調製用水供給管
    が接続された培地調製槽と、 燃焼排ガスの一部と、培地及び培地調製用水の少なくと
    も一方とを熱交換させて培地及び培地調製用水の少なく
    とも一方を加熱殺菌するとともに、燃焼排ガスの一部を
    冷却する第1熱交換器と、 この第1熱交換器で加熱殺菌された培地及び培地調製用
    水の少なくとも一方と培地調製槽からの培地及び培地調
    製用水の少なくとも一方とを熱交換させる第2熱交換器
    と、 燃焼排ガスの残部と培地調製用水とを熱交換させて培地
    調製用水を加熱殺菌するとともに、燃焼排ガスの残部を
    冷却する第4熱交換器と、 前記第2熱交換器で冷却された培地及び培地調製用水の
    少なくとも一部と、前記第1熱交換器及び第4熱交換器
    で冷却された燃焼排ガスの少なくとも一部とを供給し
    て、微細藻類を含む光合成微生物を培養する藻類培養系
    と、からなることを特徴とする培地の殺菌を伴う培養装
    置。
  9. 【請求項9】 藻類培養系から抜き出された培養液を、
    培養生成物と培地とに分離する分離機と、分離された培
    地と藻類培養系へ供給される燃焼排ガスとを熱交換させ
    て培地を加温するとともに燃焼排ガスを冷却する第3熱
    交換器とを備え、加温された培地を第4熱交換器で加熱
    殺菌できるように、第4熱交換器入口の培地調製用水供
    給管と第3熱交換器とを培地リサイクル管を介して接続
    したことを特徴とする請求項8記載の培地の殺菌を伴う
    培養装置。
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