JPH0720441Y2 - チェンジレバーの操作力倍力装置 - Google Patents
チェンジレバーの操作力倍力装置Info
- Publication number
- JPH0720441Y2 JPH0720441Y2 JP11271588U JP11271588U JPH0720441Y2 JP H0720441 Y2 JPH0720441 Y2 JP H0720441Y2 JP 11271588 U JP11271588 U JP 11271588U JP 11271588 U JP11271588 U JP 11271588U JP H0720441 Y2 JPH0720441 Y2 JP H0720441Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- chamber
- power cylinder
- pressure
- bolt assembly
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は車両等におけるチェンジレバーの操作力倍力
装置を関する。
装置を関する。
第3〜第6図を参照し従来例について説明する。
第3図は縦断面図、第4〜5図はエアパイプ端部形状図
で第4図は正面図、第5図は平面図、第6図は従来例の
作用説明図である。図において50はシリンダ支えでシリ
ンダ51を車体に支持している。52はピストンでシリンダ
51内を摺動する。53は右パワーシリンダ室、53aは左パ
ワーシリンダ室である。54はシフタロッドであり、前記
ピストン52がスナップリングで固定されている。55は弁
ホルダ、56は右弁、57は右弁56用の弁座、56aは左弁、5
7aは左弁用の弁座であり、これらの弁座57,57aは弁ホル
ダ55の両端附近に形成されている。58はエアパイプで高
圧エアが図示しないエアタンクから流入する。59は右バ
ルブリフタ、59aは左バルブリフタで、センタ穴を有し
図示しないチェンジレバーの左右動により右又は左弁
を、それぞれ該先端部が右又は左弁に当りセンタ穴を閉
じ次に開放する。60はC形止め輪で、エアパイプ58に設
けられた溝にはめこまれ、図示しないチェンジレバーの
作動によりエアパイプ58が左方に作動した際、該C形止
め輪60を介してエアパイプ58と同方向に右バルブリフタ
59を押し動かす。61は圧力室で、常時高圧エアがエアパ
イプ58を経て導入されている。62は弁ばねである。また
63は右バルブリフタばね、63aは左バルブリフタばねで
右又は左バルブリフタ59,59aをそれぞれ反圧力室61の方
向に付勢する。64は右反力室、64aは左反力室であり、
両圧力室64,64aの内圧によりチェンジレバーの動きに抵
抗する力が、右バルブリフタ59又は左バルブリフタ59a
を介してチェンジレバーに附与される。65は右排気室、
65aは右排気室、66は右排気隙間、66aは左排気隙間、67
は排気管、68〜72はそれぞれ連通穴である。
で第4図は正面図、第5図は平面図、第6図は従来例の
作用説明図である。図において50はシリンダ支えでシリ
ンダ51を車体に支持している。52はピストンでシリンダ
51内を摺動する。53は右パワーシリンダ室、53aは左パ
ワーシリンダ室である。54はシフタロッドであり、前記
ピストン52がスナップリングで固定されている。55は弁
ホルダ、56は右弁、57は右弁56用の弁座、56aは左弁、5
7aは左弁用の弁座であり、これらの弁座57,57aは弁ホル
ダ55の両端附近に形成されている。58はエアパイプで高
圧エアが図示しないエアタンクから流入する。59は右バ
ルブリフタ、59aは左バルブリフタで、センタ穴を有し
図示しないチェンジレバーの左右動により右又は左弁
を、それぞれ該先端部が右又は左弁に当りセンタ穴を閉
じ次に開放する。60はC形止め輪で、エアパイプ58に設
けられた溝にはめこまれ、図示しないチェンジレバーの
作動によりエアパイプ58が左方に作動した際、該C形止
め輪60を介してエアパイプ58と同方向に右バルブリフタ
59を押し動かす。61は圧力室で、常時高圧エアがエアパ
イプ58を経て導入されている。62は弁ばねである。また
63は右バルブリフタばね、63aは左バルブリフタばねで
右又は左バルブリフタ59,59aをそれぞれ反圧力室61の方
向に付勢する。64は右反力室、64aは左反力室であり、
両圧力室64,64aの内圧によりチェンジレバーの動きに抵
抗する力が、右バルブリフタ59又は左バルブリフタ59a
を介してチェンジレバーに附与される。65は右排気室、
65aは右排気室、66は右排気隙間、66aは左排気隙間、67
は排気管、68〜72はそれぞれ連通穴である。
次に従来例の作用について説明する。
(1)ニュートラル時 図示しないエアタンクよりのエアがエアパイプ58及び連
通穴72を経て圧力室61に流入する。その際右弁56及び左
弁56aは弁ばね62の力により弁座57,57aに押圧されてお
り、エアは圧力室61より外部に流出することはない。右
バルブリフタ59及び左バルブリフタ59aはリフタばね63,
63aにより反圧力室61方向に押圧され、図示しないスト
ッパ又はエアパイプ端部潰し部58aaに当接している。従
って右パワーシリンダ室53及び左パワーシリンダ室53a
及び左右の反力室64,64aはすべて外気に連通しており、
ピストン52はシリンダ1の中央に位置している。
通穴72を経て圧力室61に流入する。その際右弁56及び左
弁56aは弁ばね62の力により弁座57,57aに押圧されてお
り、エアは圧力室61より外部に流出することはない。右
バルブリフタ59及び左バルブリフタ59aはリフタばね63,
63aにより反圧力室61方向に押圧され、図示しないスト
ッパ又はエアパイプ端部潰し部58aaに当接している。従
って右パワーシリンダ室53及び左パワーシリンダ室53a
及び左右の反力室64,64aはすべて外気に連通しており、
ピストン52はシリンダ1の中央に位置している。
(2)作動時(第6図参照) (イ)チェンジレバーを第6図A矢印方向に作動させる
と、エアパイプ58も左方に移動する。これにより、右バ
ルブリフタ59は、エアパイプ58の外部溝にはめこまれた
C形止め輪60に押されて左方に移動し、バルブリフタ59
の先端部が右弁56と当接して右反力室64は外気と遮断さ
れる。さらに右バルブリフタ59が左方に移動すると、右
弁56は同弁座57より離れ、圧力室61と右反力室64とが連
通する。これにより、エアパイプ58内のエアが矢印のよ
うに圧力室61、右圧力室64及び連通穴70,68を経て右パ
ワーシリンダ室53に流入する。一方、左パワーシリンダ
室53aは穴69,71を介して左反力室64aと連通し、左パワ
ーシリンダ室53a内のエアは右排気隙間矢印のように66a
を経て右排気室65aより大気に排気される。従ってピス
トン52は左方に移動し、ピストン52が固定されているシ
フタロッド54を左方に動かす力が働くため、チェンジレ
バーの作動力を倍力させることができる。このときチェ
ンジレバー作動方向に働く力はF1=(ピストン52の断面
積)×(ピストン52の両側圧力差)であり、このとき右
反力室64に働くエア圧があるので、F2=(右反力室64内
の圧力と大気圧との圧力室)×(右バルブリフタ59の受
圧面積)により力F2がチェンジレバーの作動抵抗として
働く。
と、エアパイプ58も左方に移動する。これにより、右バ
ルブリフタ59は、エアパイプ58の外部溝にはめこまれた
C形止め輪60に押されて左方に移動し、バルブリフタ59
の先端部が右弁56と当接して右反力室64は外気と遮断さ
れる。さらに右バルブリフタ59が左方に移動すると、右
弁56は同弁座57より離れ、圧力室61と右反力室64とが連
通する。これにより、エアパイプ58内のエアが矢印のよ
うに圧力室61、右圧力室64及び連通穴70,68を経て右パ
ワーシリンダ室53に流入する。一方、左パワーシリンダ
室53aは穴69,71を介して左反力室64aと連通し、左パワ
ーシリンダ室53a内のエアは右排気隙間矢印のように66a
を経て右排気室65aより大気に排気される。従ってピス
トン52は左方に移動し、ピストン52が固定されているシ
フタロッド54を左方に動かす力が働くため、チェンジレ
バーの作動力を倍力させることができる。このときチェ
ンジレバー作動方向に働く力はF1=(ピストン52の断面
積)×(ピストン52の両側圧力差)であり、このとき右
反力室64に働くエア圧があるので、F2=(右反力室64内
の圧力と大気圧との圧力室)×(右バルブリフタ59の受
圧面積)により力F2がチェンジレバーの作動抵抗として
働く。
(ロ)チェンジレバーを第6図B矢印方向に作動させた
ときには、前記装置はほぼ左右対称に構成されているの
で、前記A方向と作動させた場合と同様の経過で倍力装
置がB方向に働くことになる。
ときには、前記装置はほぼ左右対称に構成されているの
で、前記A方向と作動させた場合と同様の経過で倍力装
置がB方向に働くことになる。
前記従来の操作力倍力装置においては、エアパイプ58を
移動させ、これに嵌装された止め輪60を介してバルブリ
フタ59の端面を押圧し、該バルブリフタを移動せしめる
ようになっているので、止め輪60とバルブリフタ59とは
局部的な線接触となり、止め輪60が摩耗しバルブリフタ
59の移動が正常に行われなくなる。このため装置の作動
不良が発生するとともに、止め輪の破損に連なる装置の
破損の発生をみる。
移動させ、これに嵌装された止め輪60を介してバルブリ
フタ59の端面を押圧し、該バルブリフタを移動せしめる
ようになっているので、止め輪60とバルブリフタ59とは
局部的な線接触となり、止め輪60が摩耗しバルブリフタ
59の移動が正常に行われなくなる。このため装置の作動
不良が発生するとともに、止め輪の破損に連なる装置の
破損の発生をみる。
本考案の目的は、前記のような問題点を解消し、作動が
確実に行われ、耐久性の大なるチェンジレバーの操作力
倍力装置を提供するにある。
確実に行われ、耐久性の大なるチェンジレバーの操作力
倍力装置を提供するにある。
本考案に係るチェンジレバーの操作力倍力装置は、アウ
タパイプ4と該アウタパイプの内部に圧入されたインナ
パイプ5よりなるシフタロッド30と;該シフタロッドの
軸心に直交して穿設された穴に軸方向間隙を存して嵌入
されたボルト組立体29と;該ボルト組立体に操作力を伝
えるヨーク9と;前記ボルト組立体29の両側において、
インナパイプの内部に嵌着された第1,第2ホルダ10,10a
と;該ホルダの反ボルト側端部に、中央にエア穴をそな
え抜け止めナットが付設されたリテーナ14,14aと;該リ
テーナ14,14aがそれぞれ嵌入され、前記ホルダ10,10aの
他端に設けられた第1,第2バルブシートと;前記リテー
ナ14,14aに支持された第1,第2バルブばね13,13aと;前
記バルブシートの方向に該ばね13,13aで付勢された第1,
第2バルブ12,12aと;該第1,第2バルブと前記ボルト組
立体29の間でインナパイプの内部に気密且摺動自在に嵌
入され、ボルト組立体方向にコイルばね18,18aで付勢さ
れると共に、ヨーク9よりの操作力がボルト組立体20を
介して伝えられ、前記第1,第2バルブ12,12aにより開閉
されるセンタ穴を有する第1,第2バルブリフタ17,17a
と;前記第1,第2バルブ12,12aと前記各リテーナ14,14a
との間の空間によってそれぞれ形成される第1,第2圧力
室16,16aと;前記第1,第2バルブ12,12aと各バルブリフ
タ17,17aとの間で形成される第1,第2反力室19,19aと;
前記シフタロッド30の外周に設けられるとともに車体に
固定され、両端が閉じられたシリンダ1と;該シリンダ
1内にシフタロッド30と一体で移動可能に設けられたピ
ストン3と;該ピストンと反ボルト側のシリンダにより
区画形成される第1パワーシリンダ室24と;前記ピスト
ン3に対して前記第1パワーシリンダ室24と反対側に形
成される第2パワーシリンダ室24aと;前記第1圧力室1
9aと第2圧力室16a、第1反力室19と第1パワーシリン
ダ室24、第2反力室19aと第2パワーシリンダ室24a、摺
動部を保護する両ブーツ23,23a間をそれぞれつなぐ前記
インナパイプ5にこれの軸線方向に形成された連通孔2
5,26,27,28と;前記第1圧力室16とエアタンクとをつな
ぐエア通路とを有してなることを特徴としている。
タパイプ4と該アウタパイプの内部に圧入されたインナ
パイプ5よりなるシフタロッド30と;該シフタロッドの
軸心に直交して穿設された穴に軸方向間隙を存して嵌入
されたボルト組立体29と;該ボルト組立体に操作力を伝
えるヨーク9と;前記ボルト組立体29の両側において、
インナパイプの内部に嵌着された第1,第2ホルダ10,10a
と;該ホルダの反ボルト側端部に、中央にエア穴をそな
え抜け止めナットが付設されたリテーナ14,14aと;該リ
テーナ14,14aがそれぞれ嵌入され、前記ホルダ10,10aの
他端に設けられた第1,第2バルブシートと;前記リテー
ナ14,14aに支持された第1,第2バルブばね13,13aと;前
記バルブシートの方向に該ばね13,13aで付勢された第1,
第2バルブ12,12aと;該第1,第2バルブと前記ボルト組
立体29の間でインナパイプの内部に気密且摺動自在に嵌
入され、ボルト組立体方向にコイルばね18,18aで付勢さ
れると共に、ヨーク9よりの操作力がボルト組立体20を
介して伝えられ、前記第1,第2バルブ12,12aにより開閉
されるセンタ穴を有する第1,第2バルブリフタ17,17a
と;前記第1,第2バルブ12,12aと前記各リテーナ14,14a
との間の空間によってそれぞれ形成される第1,第2圧力
室16,16aと;前記第1,第2バルブ12,12aと各バルブリフ
タ17,17aとの間で形成される第1,第2反力室19,19aと;
前記シフタロッド30の外周に設けられるとともに車体に
固定され、両端が閉じられたシリンダ1と;該シリンダ
1内にシフタロッド30と一体で移動可能に設けられたピ
ストン3と;該ピストンと反ボルト側のシリンダにより
区画形成される第1パワーシリンダ室24と;前記ピスト
ン3に対して前記第1パワーシリンダ室24と反対側に形
成される第2パワーシリンダ室24aと;前記第1圧力室1
9aと第2圧力室16a、第1反力室19と第1パワーシリン
ダ室24、第2反力室19aと第2パワーシリンダ室24a、摺
動部を保護する両ブーツ23,23a間をそれぞれつなぐ前記
インナパイプ5にこれの軸線方向に形成された連通孔2
5,26,27,28と;前記第1圧力室16とエアタンクとをつな
ぐエア通路とを有してなることを特徴としている。
この考案は前記のとおり、ボルト組立体29に関して軸方
向に対称に構成されているので、前記ボルト組立体を左
方へ動かしても、右方へ動かしても作用する部分がそれ
ぞれ対応するものの左が右が異なるのみで作用は同じで
ある。
向に対称に構成されているので、前記ボルト組立体を左
方へ動かしても、右方へ動かしても作用する部分がそれ
ぞれ対応するものの左が右が異なるのみで作用は同じで
ある。
高圧エアタンクをエンドカバーが接続することにより高
圧エアを両圧力室16,16a内に導く。ボルト組立体29を何
れかの方向に動かすと、動いた側のバルブリフタ17又は
17aが動き、そのバルブリフタの先端がバルブ12又は12a
に当ることによってバルブリフタ17,17aの中心の穴を塞
ぐことができるので、前記バルブリフタ17又は17aのあ
る側の反力室19又は19aの大気への連通を断つ。更に前
記バルブリフタ17又は17aは前記バルブ12,12aを弁ばね
の13,13aの力と内圧の力に抗して押すことにより、バル
ブシート11,11aから離すことができるので、前記反力室
19,19aを圧力室16,16aに通じることができる。よって前
記圧力室16,16aに導かれている高圧エアは反力室19,19a
を通り、前記連通孔25〜28を通って前記ボルト組立体29
の動きと反対側のパワーシリンダ室24,24aへ流入するの
で、このパワーシリンダ室24又は24aの圧力が上り、前
記ピストン3とシフタロッド30とを前記ボルト組立体29
の動きと同じ方向に動かすことができる。このときピス
トン3に働く力の大きさは(ピストン断面積)×(ピス
トン両側の圧力差)である。ボルト組立体29を止めると
前記バルブリフタ17,17aは止る。前記ホルダ(例えば1
0)が動いて該ホルダ10側のバルブシート11がバルブ12
に達すると、該バルブ12は着座し、前記反力室19又は19
aと前記圧力室16又は16aとの連通を断つので、前記パワ
ーシリンダ室24又は24aへの高圧エアの供給が止められ
る。次に前記ホルダ10,10aは前記バルブ12,12aを前記バ
ルブリフタ17,17aの先端から離すことができるので、反
力室19又は19aは前記バルブリフタ17,17aの中心の穴を
通して大気へ通じ、前記パワーシリンダ室24又は24aの
エアはこの穴を通って大気へ抜け、シリンダ1内の圧力
は下り、ピストン3の反対側の圧力と平衡し、前記ピス
トン3及びシフタロッド30は前記ボルト組立体29が移動
した量と略等しい量移動して止ることができる。
圧エアを両圧力室16,16a内に導く。ボルト組立体29を何
れかの方向に動かすと、動いた側のバルブリフタ17又は
17aが動き、そのバルブリフタの先端がバルブ12又は12a
に当ることによってバルブリフタ17,17aの中心の穴を塞
ぐことができるので、前記バルブリフタ17又は17aのあ
る側の反力室19又は19aの大気への連通を断つ。更に前
記バルブリフタ17又は17aは前記バルブ12,12aを弁ばね
の13,13aの力と内圧の力に抗して押すことにより、バル
ブシート11,11aから離すことができるので、前記反力室
19,19aを圧力室16,16aに通じることができる。よって前
記圧力室16,16aに導かれている高圧エアは反力室19,19a
を通り、前記連通孔25〜28を通って前記ボルト組立体29
の動きと反対側のパワーシリンダ室24,24aへ流入するの
で、このパワーシリンダ室24又は24aの圧力が上り、前
記ピストン3とシフタロッド30とを前記ボルト組立体29
の動きと同じ方向に動かすことができる。このときピス
トン3に働く力の大きさは(ピストン断面積)×(ピス
トン両側の圧力差)である。ボルト組立体29を止めると
前記バルブリフタ17,17aは止る。前記ホルダ(例えば1
0)が動いて該ホルダ10側のバルブシート11がバルブ12
に達すると、該バルブ12は着座し、前記反力室19又は19
aと前記圧力室16又は16aとの連通を断つので、前記パワ
ーシリンダ室24又は24aへの高圧エアの供給が止められ
る。次に前記ホルダ10,10aは前記バルブ12,12aを前記バ
ルブリフタ17,17aの先端から離すことができるので、反
力室19又は19aは前記バルブリフタ17,17aの中心の穴を
通して大気へ通じ、前記パワーシリンダ室24又は24aの
エアはこの穴を通って大気へ抜け、シリンダ1内の圧力
は下り、ピストン3の反対側の圧力と平衡し、前記ピス
トン3及びシフタロッド30は前記ボルト組立体29が移動
した量と略等しい量移動して止ることができる。
この考案の実施例を第1〜2図によって説明する。
第1図は実施例の断面図で、中立状態の図である。第2
図は第1図のB−B断面図である。
図は第1図のB−B断面図である。
1はシリンダで、両端が密閉された復動形である。2は
シリンダ支えで前記シリンダ1を車体に固定する。3は
ピストンで前記シリンダ1の中にピストンリングを用い
て嵌合されている。24は前記シリンダ1とピストン3と
で区画形成される第1パワーシリンダ室である。4はア
ウタチューブで前記シリンダ1の中をこれと同心に貫
き、前記ピストン3が固定されている。5はインナチュ
ーブで、前記アウタチューブ4の内にかたく嵌合され該
アウタチューブ4と一体になっている。6は長穴で、前
記アウタチューブ4、インナチューブ5を横に貫いて設
けられる軸方向に長い長円形である。7はボルトで、平
衡時、前記長穴6の中心に位置する。8はカヘラー前記
ボルト7に嵌挿されている。7aは心金で、その中心に前
記ボルト7が嵌り、外径はインナチューブ5にゆるく嵌
合している。9はヨークで、前記ボルト7に取付けられ
ている。10は第1ホルダで、前記インナチューブ5の内
部に嵌合されている。11は第1弁座で、前記第1ホルダ
10に設けられている。12は第1バルブで、前記第1弁座
11に着座する。13は第1バルブばねで、前記第1ホルダ
10内に設けられ、前記第1バルブ12を押圧している。14
は第1リテーナで、中心に貫通穴を有し、前記第1バル
ブスプリング13を支持するとともに、且前記第1ホルダ
10を履蓋している。15は第1エンドカバーで、前記イン
ナチューブ5の端に設けられていて、中心に真通穴が設
けられ、その穴に管用ねじが設けられている。16は第1
圧力室で、前記第1ホルダ10の内側で第1リテーナ14と
第1バルブ12とで区画形成される。17は第1バルブリフ
タで、前記インナチューブ5にOリングを用いて嵌合さ
れ、中心に貫通穴を有し且先端部には弁座が形成されて
いる。18は第1バルブリフタばね(圧縮ばね)で、前記
第1バルブリフタ17と前記第1ホルダ10との間に設けら
れている。19は第1反力室で、インナチューブ5の内側
に、前記第1バルブリフタ17と前記第1ホルダ10とに囲
まれて形成されている。20は排気隙間で前記長穴6を介
して外気と連通している。10aは第2ホルダ、12aは第2
バルブ、14aは第2リテーナ、16aは第2圧力室、17aは
第2バルブリフタ、19aは第2反力室でこれらは前記ボ
ルト8に関して前記第1リテーナ14、第1圧力室16等
「第1」と称したものと対称に構成されている。前記の
ように「第2」と称したものはサフィックス「a」を付
与しており、その構造は容易に理解できるから、詳細な
説明は省略する。又15aは第2エンドカバーで、インナ
チューブ5の端に設けられている。21はシールリング
で、前記第2エンドカバー15aに設けられている。22は
シフタロッド接手で、前記アウタチューブ4の端部に取
付けられていて図示しないトランスミッションへ連結さ
れる。23,23aは第1、第2ブーツである。インナチュー
ブ5の外周には第1図のB−B断面図である第2図に示
すように、第1ないし第4連通孔である軸心方向の縦み
ぞ25,26,27,28がそれぞれ削設されている。そしてイン
ナチューブ5の外周にはアウタチューブ4が嵌合され、
前記第1乃至第4連通孔25〜28が形成されている。
シリンダ支えで前記シリンダ1を車体に固定する。3は
ピストンで前記シリンダ1の中にピストンリングを用い
て嵌合されている。24は前記シリンダ1とピストン3と
で区画形成される第1パワーシリンダ室である。4はア
ウタチューブで前記シリンダ1の中をこれと同心に貫
き、前記ピストン3が固定されている。5はインナチュ
ーブで、前記アウタチューブ4の内にかたく嵌合され該
アウタチューブ4と一体になっている。6は長穴で、前
記アウタチューブ4、インナチューブ5を横に貫いて設
けられる軸方向に長い長円形である。7はボルトで、平
衡時、前記長穴6の中心に位置する。8はカヘラー前記
ボルト7に嵌挿されている。7aは心金で、その中心に前
記ボルト7が嵌り、外径はインナチューブ5にゆるく嵌
合している。9はヨークで、前記ボルト7に取付けられ
ている。10は第1ホルダで、前記インナチューブ5の内
部に嵌合されている。11は第1弁座で、前記第1ホルダ
10に設けられている。12は第1バルブで、前記第1弁座
11に着座する。13は第1バルブばねで、前記第1ホルダ
10内に設けられ、前記第1バルブ12を押圧している。14
は第1リテーナで、中心に貫通穴を有し、前記第1バル
ブスプリング13を支持するとともに、且前記第1ホルダ
10を履蓋している。15は第1エンドカバーで、前記イン
ナチューブ5の端に設けられていて、中心に真通穴が設
けられ、その穴に管用ねじが設けられている。16は第1
圧力室で、前記第1ホルダ10の内側で第1リテーナ14と
第1バルブ12とで区画形成される。17は第1バルブリフ
タで、前記インナチューブ5にOリングを用いて嵌合さ
れ、中心に貫通穴を有し且先端部には弁座が形成されて
いる。18は第1バルブリフタばね(圧縮ばね)で、前記
第1バルブリフタ17と前記第1ホルダ10との間に設けら
れている。19は第1反力室で、インナチューブ5の内側
に、前記第1バルブリフタ17と前記第1ホルダ10とに囲
まれて形成されている。20は排気隙間で前記長穴6を介
して外気と連通している。10aは第2ホルダ、12aは第2
バルブ、14aは第2リテーナ、16aは第2圧力室、17aは
第2バルブリフタ、19aは第2反力室でこれらは前記ボ
ルト8に関して前記第1リテーナ14、第1圧力室16等
「第1」と称したものと対称に構成されている。前記の
ように「第2」と称したものはサフィックス「a」を付
与しており、その構造は容易に理解できるから、詳細な
説明は省略する。又15aは第2エンドカバーで、インナ
チューブ5の端に設けられている。21はシールリング
で、前記第2エンドカバー15aに設けられている。22は
シフタロッド接手で、前記アウタチューブ4の端部に取
付けられていて図示しないトランスミッションへ連結さ
れる。23,23aは第1、第2ブーツである。インナチュー
ブ5の外周には第1図のB−B断面図である第2図に示
すように、第1ないし第4連通孔である軸心方向の縦み
ぞ25,26,27,28がそれぞれ削設されている。そしてイン
ナチューブ5の外周にはアウタチューブ4が嵌合され、
前記第1乃至第4連通孔25〜28が形成されている。
前記第1圧力室16と第2圧力室16aとはこの圧力室16,16
aに設けられた外壁穴と前記第1連通孔25を介して互い
に連通される。又第1反力室19と第1パワーシリンダ室
24とはこれらの各室19,24に設けられた外壁穴と前記第
2連通孔26を介して互いに連通されている。
aに設けられた外壁穴と前記第1連通孔25を介して互い
に連通される。又第1反力室19と第1パワーシリンダ室
24とはこれらの各室19,24に設けられた外壁穴と前記第
2連通孔26を介して互いに連通されている。
さらに第2反力室19aと第2パワーシリンダ室24aはこの
両室19a,24aに設けられた外壁穴と前記第3連通孔27を
介して互に連通しており、又第1ブーツ23と第2ブーツ
23aとは、該両ブーツ内に位置するアウタチューブ4に
設けられた穴及び前記第4連通孔28を介して互に連通さ
れている。又中立時には、第1反力室19は第1バルブリ
フタ17の中心穴、排気隙間20及び長穴6を介して大気と
連通され、同様に第2反力室19aも第2バルブリフタ17a
の中心穴、排気隙間20及び長穴6を介して大気と連通さ
れている。
両室19a,24aに設けられた外壁穴と前記第3連通孔27を
介して互に連通しており、又第1ブーツ23と第2ブーツ
23aとは、該両ブーツ内に位置するアウタチューブ4に
設けられた穴及び前記第4連通孔28を介して互に連通さ
れている。又中立時には、第1反力室19は第1バルブリ
フタ17の中心穴、排気隙間20及び長穴6を介して大気と
連通され、同様に第2反力室19aも第2バルブリフタ17a
の中心穴、排気隙間20及び長穴6を介して大気と連通さ
れている。
次に前記実施例の作用について説明する。
第1圧力室16には常時図示しないエアタンクより第1リ
テーナ14、第1エンドカバー15のセンタ穴を介して高圧
エアが供給されている。又この第1圧力室16の高圧エア
は、第1連通孔25を介して常時第2圧力室16aへ供給さ
れている。
テーナ14、第1エンドカバー15のセンタ穴を介して高圧
エアが供給されている。又この第1圧力室16の高圧エア
は、第1連通孔25を介して常時第2圧力室16aへ供給さ
れている。
ヨーク9を介してボルト7を左へ動かすと、ボルト7は
第1バルブリフタ17を左ヘ動かす。第1のバルブリフタ
17の先端が第1バルブ12に当接すると、バルブリフタ17
自身の中心穴を閉じ第1反力室19と大気は遮断され、つ
いで第1バルブリフタ17を介して第1バネブ12をさらに
左へ移動させ、これを第1弁座11から離すと、前記第1
圧力室16に導かれている高圧エアは第1弁座11の隙間を
通り、第1反力室19より第1連通孔25を通って第1パワ
ーシリンダ室24に流入し、第1パワーシリンダ室24内の
圧力が上昇する。第2パワーシリンダ室24aは前記のと
おり大気に通じているので第1パワーシリンダ室24内と
の圧力蓋による力でピストン3は左方へ移動し、これに
固定されたアウタチューブ4を左方へ移動させる。よっ
てアウタチューブ4の端部に連結されたシフタロッド接
手22を図示しないコントロールロッドと同じ向きに移動
させる。このときピストン3に働く力は(ピストン3の
断面積)×(第1、第2パワーシリンダ室の圧力差)と
なる。このとき第1反力室19の圧力も高くなる。この圧
力は第1バルブリフタ17の左側面に働くこととなり、右
側面に働く大気圧との差圧力が前記ボルト7が第1バル
ブリフタ17を左へ押す力に抗する。この抗力は図示しな
いコントロールロッドを操作する手に感じることができ
る。前記ボルト7の移動を止めると、第1バルブリフタ
17の移動も停止する。しかしながら、第1ホルダ10は、
これが固定されているシフタロッド30の移動に従がい移
動を続け、第1ホルダ10に形成された第1弁座11は第1
バルブ12に達し、ついに該第1バルブ12は前記弁座11に
着座するので、第1圧力室16と第1反力室19との連通は
遮断され、第1パワーシリンダ室24への高圧エアの供給
は停止せしめられる。その後、シフタロッド30の移動と
ともに第1弁座11が更に左方へ移動すると、第1バルブ
12と第1バルブリフタ17の先端面が離れ、第1反力室19
は第1バルブリフタ17の中心穴をへて大気に通じるの
で、第1パワーシリンダ室24の圧力が降下し、ピストン
3の反対側即ち第2パワーシリンダ室24aの圧力と平衡
してピストン3及びアウタチューブ4は停止し、シフタ
ロッド30は左へシフトした位置で保持される。
第1バルブリフタ17を左ヘ動かす。第1のバルブリフタ
17の先端が第1バルブ12に当接すると、バルブリフタ17
自身の中心穴を閉じ第1反力室19と大気は遮断され、つ
いで第1バルブリフタ17を介して第1バネブ12をさらに
左へ移動させ、これを第1弁座11から離すと、前記第1
圧力室16に導かれている高圧エアは第1弁座11の隙間を
通り、第1反力室19より第1連通孔25を通って第1パワ
ーシリンダ室24に流入し、第1パワーシリンダ室24内の
圧力が上昇する。第2パワーシリンダ室24aは前記のと
おり大気に通じているので第1パワーシリンダ室24内と
の圧力蓋による力でピストン3は左方へ移動し、これに
固定されたアウタチューブ4を左方へ移動させる。よっ
てアウタチューブ4の端部に連結されたシフタロッド接
手22を図示しないコントロールロッドと同じ向きに移動
させる。このときピストン3に働く力は(ピストン3の
断面積)×(第1、第2パワーシリンダ室の圧力差)と
なる。このとき第1反力室19の圧力も高くなる。この圧
力は第1バルブリフタ17の左側面に働くこととなり、右
側面に働く大気圧との差圧力が前記ボルト7が第1バル
ブリフタ17を左へ押す力に抗する。この抗力は図示しな
いコントロールロッドを操作する手に感じることができ
る。前記ボルト7の移動を止めると、第1バルブリフタ
17の移動も停止する。しかしながら、第1ホルダ10は、
これが固定されているシフタロッド30の移動に従がい移
動を続け、第1ホルダ10に形成された第1弁座11は第1
バルブ12に達し、ついに該第1バルブ12は前記弁座11に
着座するので、第1圧力室16と第1反力室19との連通は
遮断され、第1パワーシリンダ室24への高圧エアの供給
は停止せしめられる。その後、シフタロッド30の移動と
ともに第1弁座11が更に左方へ移動すると、第1バルブ
12と第1バルブリフタ17の先端面が離れ、第1反力室19
は第1バルブリフタ17の中心穴をへて大気に通じるの
で、第1パワーシリンダ室24の圧力が降下し、ピストン
3の反対側即ち第2パワーシリンダ室24aの圧力と平衡
してピストン3及びアウタチューブ4は停止し、シフタ
ロッド30は左へシフトした位置で保持される。
前記のように、シフタロッド30を左方にシフトした位置
から図示しないコントロールロッドを中立位置にするた
め右へ動かすと、ボルト7が長穴6の中を右へ移動し第
2バルブリフタ17aを右方へ押して動かし、該リフタ17a
の先端が第2バルブ12aに達し、該第2バルブ12aと当接
して中心穴を閉じ第2反力室16aと大気との連絡を断
つ。ついで第2バルブ12aを押し動かして第2弁座11aか
ら離すと、第2反力室19aと第2圧力室16aが連通し第2
圧力室に導かれている高圧エアは第2反力室19a,アウタ
及びインナチューブ、第2連通孔26を通って第2パワー
シリンダ室24aに流入する。前記のとおり、第1パワー
シリンダ室24は大気に連通しているので、(第2パワー
シリンダ室24aの圧力と第1パワーシリンダ室24aの圧力
差)×(ピストン3断面積)の力F1で、ピストン3は右
へ押し動かされる。この結果アウタチューブ4が右へ移
動しシフタロッド30を右へ移動させる。図示しないコン
トロールロッドは中立位置で止められるので、前記ボル
ト7が中立位置で止り、第2バルブリフタ17aが止る。
第2反力室19aの圧力が第2バルブリフタ17aに働き反力
を生じることは、前に第1反力室17について記したこと
と同様であるので、説明は省略する。
から図示しないコントロールロッドを中立位置にするた
め右へ動かすと、ボルト7が長穴6の中を右へ移動し第
2バルブリフタ17aを右方へ押して動かし、該リフタ17a
の先端が第2バルブ12aに達し、該第2バルブ12aと当接
して中心穴を閉じ第2反力室16aと大気との連絡を断
つ。ついで第2バルブ12aを押し動かして第2弁座11aか
ら離すと、第2反力室19aと第2圧力室16aが連通し第2
圧力室に導かれている高圧エアは第2反力室19a,アウタ
及びインナチューブ、第2連通孔26を通って第2パワー
シリンダ室24aに流入する。前記のとおり、第1パワー
シリンダ室24は大気に連通しているので、(第2パワー
シリンダ室24aの圧力と第1パワーシリンダ室24aの圧力
差)×(ピストン3断面積)の力F1で、ピストン3は右
へ押し動かされる。この結果アウタチューブ4が右へ移
動しシフタロッド30を右へ移動させる。図示しないコン
トロールロッドは中立位置で止められるので、前記ボル
ト7が中立位置で止り、第2バルブリフタ17aが止る。
第2反力室19aの圧力が第2バルブリフタ17aに働き反力
を生じることは、前に第1反力室17について記したこと
と同様であるので、説明は省略する。
前記インナチューブ5はアウタチューブ4と一体で右方
へ動くので、第2ホルダ10aも右方へ動き、第2弁座11a
が第2バルブ12aに達して該第2バルブ12aが弁座11aに
着座する。これにより第2反力室19aと第2圧力室16aと
の連通が断たれる。さらに第2バルブ12aを押し動かし
て第2バルブリフタ17aの先端から離すので、第2反力
室19aは第2バルブリフタ17aの中心穴を通して大気に通
ずる。従って第2パワーシリンダ室24aはアウタ、イン
ナ穴通路と第3連通孔27、第2反力室19aをへて大気へ
通じ、第2パワーシリンダ室24a内の圧力は大気圧とな
る。従って、ピストン3及びシフタロッド30は静止し、
中立位置を保持する。
へ動くので、第2ホルダ10aも右方へ動き、第2弁座11a
が第2バルブ12aに達して該第2バルブ12aが弁座11aに
着座する。これにより第2反力室19aと第2圧力室16aと
の連通が断たれる。さらに第2バルブ12aを押し動かし
て第2バルブリフタ17aの先端から離すので、第2反力
室19aは第2バルブリフタ17aの中心穴を通して大気に通
ずる。従って第2パワーシリンダ室24aはアウタ、イン
ナ穴通路と第3連通孔27、第2反力室19aをへて大気へ
通じ、第2パワーシリンダ室24a内の圧力は大気圧とな
る。従って、ピストン3及びシフタロッド30は静止し、
中立位置を保持する。
コントロールロッドを中立位置から右方へ操作するとき
の作用は、その構成がボルト7に関して対称になってい
るので前記左へ操作したときと同様であり、容易に理解
できるので説明を省略する。
の作用は、その構成がボルト7に関して対称になってい
るので前記左へ操作したときと同様であり、容易に理解
できるので説明を省略する。
以上のように、本考案によれば、操作力の入力側である
ヨークに直結されたボルト組立体29をバルブリフタ17,1
7aの端面に当接せしめて該バルブリフタ17,17aを移動せ
しめるように構成したので、ボルト組立体とバルブリフ
タとは常時均一な面圧で当接せしめられ、従来の止め輪
方式のような強い線接触による摩耗の発生は無く、バル
ブリフタの移動は常時正常になされ、作動が確実なかつ
耐久性の大なる操作力倍力装置を得ることができる。
ヨークに直結されたボルト組立体29をバルブリフタ17,1
7aの端面に当接せしめて該バルブリフタ17,17aを移動せ
しめるように構成したので、ボルト組立体とバルブリフ
タとは常時均一な面圧で当接せしめられ、従来の止め輪
方式のような強い線接触による摩耗の発生は無く、バル
ブリフタの移動は常時正常になされ、作動が確実なかつ
耐久性の大なる操作力倍力装置を得ることができる。
第1図は本考案の断面図、第2図は第1図におけるB−
B断面図、第3図は従来例の縦断面図、第4図はエアパ
イプ端部の正面図、第5図は同平面図、第6図は従来例
の作用説明図である。 1……シリンダ、3……ピストン、4……アウタチュー
ブ、5……インナチューブ、9……ヨーク、10……第1
ホルダ、10a……第2ホルダ、11……第1弁座、11a……
第2弁座、13……第1バルブばね、13a……第2バルブ
スプリング、14……第1リテーナ、14a……第2リテー
ナ、15……第1エンドカバー、15a……第2エンドカバ
ー、16……第1圧力室、16a……第2圧力室、17……第
1バルブリフタ、17a……第2バルブリフタ、18……第
1バルブリフタスプリング、18a……第2バルブリフタ
スプリング、19……第1反力室、19a……第2反力室、2
2……シフトロッド接手、23……第1ブーツ、23a……第
2ブーツ、24……第1パワーシリンダ室、24a……第2
パワーシリンダ室、25……第1連通孔、26……第2連通
孔、27……第3連通孔、28……第4連通孔、29……ボル
ト組立体、30……シフタロッド。
B断面図、第3図は従来例の縦断面図、第4図はエアパ
イプ端部の正面図、第5図は同平面図、第6図は従来例
の作用説明図である。 1……シリンダ、3……ピストン、4……アウタチュー
ブ、5……インナチューブ、9……ヨーク、10……第1
ホルダ、10a……第2ホルダ、11……第1弁座、11a……
第2弁座、13……第1バルブばね、13a……第2バルブ
スプリング、14……第1リテーナ、14a……第2リテー
ナ、15……第1エンドカバー、15a……第2エンドカバ
ー、16……第1圧力室、16a……第2圧力室、17……第
1バルブリフタ、17a……第2バルブリフタ、18……第
1バルブリフタスプリング、18a……第2バルブリフタ
スプリング、19……第1反力室、19a……第2反力室、2
2……シフトロッド接手、23……第1ブーツ、23a……第
2ブーツ、24……第1パワーシリンダ室、24a……第2
パワーシリンダ室、25……第1連通孔、26……第2連通
孔、27……第3連通孔、28……第4連通孔、29……ボル
ト組立体、30……シフタロッド。
Claims (1)
- 【請求項1】アウタパイプ(4)と該アウタパイプの内
部に圧入されたインナパイプ(5)よりなるシフタロッ
ド(30)と;該シフタロッドの軸心に直交して穿設され
た穴に軸方向間隙を存して嵌入されたボルト組立体(2
9)と;該ボルト組立体に操作力を伝えるヨーク(9)
と;前記ボルト組立体(29)の両側において、インナパ
イプの内部に嵌着された第1,第2ホルダ(10),(10
a)と;該ホルダの反ボルト側端部に、中央にエア穴を
そなえ抜け止めナットが付設されたリテーナ(14),
(14a)と;該リテーナ(14),(14a)がそれぞれ嵌入
され、前記ホルダ(10),(10a)の他端に設けられた
第1,第2バルブシートと;前記リテーナ(14),(14
a)に支持された第1,第2バルブばね(13),(13a)
と;前記バルブシートの方向に該ばね(13),(13a)
で付勢された第1,第2バルブ(12),(12a)と;該第
1,第2バルブと前記ボルト組立体(29)の間でインナパ
イプの内部に気密且摺動自在に嵌入され、ボルト組立体
方向にコイルばね(18),(18a)で付勢されると共
に、ヨーク(9)よりの操作力がボルト組立体(29)を
介して伝えられ、前記第1,第2バルブ(12),(12a)
により開閉されるセンタ穴を有する第1,第2バルブリフ
タ(17)(17a)と;前記第1,第2バルブ(12),(12
a)と前記各リテーナ(14),(14a)との間の空間によ
ってそれぞれ形成される第1,第2圧力室(16),(16
a)と;前記第1,第2バルブ(12),(12a)と各バルブ
リフタ(17),(17a)との間で形成される第1,第2反
力室(19),(19a)と;前記シフタロッド(30)の外
周に設けられるとともに車体に固定され、両端が閉じら
れたシリンダ(1)と;該シリンダ(1)内にシフタロ
ッド(30)と一体で移動可能に設けられたピストン
(3)と;該ピストンと反ボルト側のシリンダにより区
画形成される第1パワーシリンダ室(24)と;前記ピス
トン(3)に対して前記第1パワーシリンダ室(24)と
反対側に形成される第2パワーシリンダ室(24a)と;
前記第1圧力室(16)と第2圧力室(16a)、第1反力
室(19)と第1パワーシリンダ室(24)、第2反力室
(19a)と第2パワーシリンダ室(24a)、摺動部を保護
する両ブーツ(23),(23a)間をそれぞれつなぐ前記
インナパイプ(5)にこれの軸線方向に形成された連通
孔(25),(26),(27),(28)と;前記第1圧力室
(16)とエアタンクとをつなぐエア通路とを有してなる
チェンジレバーの操作力倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11271588U JPH0720441Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | チェンジレバーの操作力倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11271588U JPH0720441Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | チェンジレバーの操作力倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0233966U JPH0233966U (ja) | 1990-03-05 |
JPH0720441Y2 true JPH0720441Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=31351906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11271588U Expired - Lifetime JPH0720441Y2 (ja) | 1988-08-30 | 1988-08-30 | チェンジレバーの操作力倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720441Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-30 JP JP11271588U patent/JPH0720441Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0233966U (ja) | 1990-03-05 |
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