JPH07204006A - 靴 底 - Google Patents
靴 底Info
- Publication number
- JPH07204006A JPH07204006A JP653294A JP653294A JPH07204006A JP H07204006 A JPH07204006 A JP H07204006A JP 653294 A JP653294 A JP 653294A JP 653294 A JP653294 A JP 653294A JP H07204006 A JPH07204006 A JP H07204006A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- shaped land
- sipe
- sole
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライ時のみならずウエット時、雪道や凍結
路面におけるスリップ防止効果が高く、耐久性に優れた
靴底を提供すること。 【構成】 靴底10の接地部分に複数個のブロック状陸
部34を設け、このブロック状陸部34に、一端がブロ
ック状陸部34の側壁に連結され他端がブロック状陸部
34内で終端されるサイプ36を設け、サイプ36の他
端にサイプ隙間の1.5〜5倍の穴径を有する小穴38
を連結する。ウエット時では、舗道等とブロック状陸部
34の接地面との間のスリップの原因となる水分がサイ
プ36の内部に取り込まれ、サイプ36内の水がブロッ
ク状陸部34の側面から排出されるため、接地面が舗道
等に確実に接してスリップを防止することができる。ま
た、小穴38がサイプ36の端部の応力集中を緩和して
亀裂を防止するので耐久性が高い。
路面におけるスリップ防止効果が高く、耐久性に優れた
靴底を提供すること。 【構成】 靴底10の接地部分に複数個のブロック状陸
部34を設け、このブロック状陸部34に、一端がブロ
ック状陸部34の側壁に連結され他端がブロック状陸部
34内で終端されるサイプ36を設け、サイプ36の他
端にサイプ隙間の1.5〜5倍の穴径を有する小穴38
を連結する。ウエット時では、舗道等とブロック状陸部
34の接地面との間のスリップの原因となる水分がサイ
プ36の内部に取り込まれ、サイプ36内の水がブロッ
ク状陸部34の側面から排出されるため、接地面が舗道
等に確実に接してスリップを防止することができる。ま
た、小穴38がサイプ36の端部の応力集中を緩和して
亀裂を防止するので耐久性が高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴底に係り、特に耐滑
性に優れた靴底に関する。
性に優れた靴底に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シューズには、履き心地と歩き易
さの観点から様々な工夫がなされているが、靴底として
は、柔軟性に富みながら軽く、耐摩耗性があり、耐滑り
性にも優れた靴底が望まれている。
さの観点から様々な工夫がなされているが、靴底として
は、柔軟性に富みながら軽く、耐摩耗性があり、耐滑り
性にも優れた靴底が望まれている。
【0003】水や油、薬品等で濡れた滑りやすい湿潤舗
道や床面でも優れたグリップを発揮する靴底として、縦
横の溝によって画成された複数個のブロック状陸部を有
する靴底が知られている。
道や床面でも優れたグリップを発揮する靴底として、縦
横の溝によって画成された複数個のブロック状陸部を有
する靴底が知られている。
【0004】一方、雪道や凍結した路面に対してもなお
ノンスリップ効果を発揮するよう、靴底にスパイクを設
けたスパイクシューズの他、セラミック粒子を垂直方向
に配列したセラミックソールや、形状記憶合金等を用い
た靴底も開発されている。さらに、氷点下で硬くなるア
イスセンサーと称される特殊配合ラバーを靴底に応用
し、雪道や凍結路面に遭遇した際に突起物となってノン
スリップ効果を発揮する靴底も開発されている。
ノンスリップ効果を発揮するよう、靴底にスパイクを設
けたスパイクシューズの他、セラミック粒子を垂直方向
に配列したセラミックソールや、形状記憶合金等を用い
た靴底も開発されている。さらに、氷点下で硬くなるア
イスセンサーと称される特殊配合ラバーを靴底に応用
し、雪道や凍結路面に遭遇した際に突起物となってノン
スリップ効果を発揮する靴底も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ブロック状陸部を備え
た靴底として、実開昭48−42739号公報及び実公
昭49−180号公報に記載されている靴底がある。
た靴底として、実開昭48−42739号公報及び実公
昭49−180号公報に記載されている靴底がある。
【0006】実開昭48−42739号の靴底では、ブ
ロック状陸部に溝が設けられており、実公昭49−18
0号の靴底においてもブロック状陸部に溝が設けられて
いる。ブロック状陸部に溝を設けることによって、荷重
がかかった時に溝が開き、ブロック状陸部の接地面積の
低下が防止されると共に溝のエッジ効果によってスリッ
プ防止効果が得られる。
ロック状陸部に溝が設けられており、実公昭49−18
0号の靴底においてもブロック状陸部に溝が設けられて
いる。ブロック状陸部に溝を設けることによって、荷重
がかかった時に溝が開き、ブロック状陸部の接地面積の
低下が防止されると共に溝のエッジ効果によってスリッ
プ防止効果が得られる。
【0007】しかしながら、実開昭48−42739号
の靴底では、溝の両端がブロック状陸部の側面に至って
いないため、溝の両端部が拘束されて溝の十分な拡巾と
一様な拡大が期待出来ない。したがって、湿潤した舗
道、床面等での使用においてブロック状陸部の接地面と
舗道等との間の水を排水する効果が十分でなく、また、
溝内に取り込んだ水も排出され難いため、湿潤した舗道
等でのスリップ防止効果が十分あるとはいえない。
の靴底では、溝の両端がブロック状陸部の側面に至って
いないため、溝の両端部が拘束されて溝の十分な拡巾と
一様な拡大が期待出来ない。したがって、湿潤した舗
道、床面等での使用においてブロック状陸部の接地面と
舗道等との間の水を排水する効果が十分でなく、また、
溝内に取り込んだ水も排出され難いため、湿潤した舗道
等でのスリップ防止効果が十分あるとはいえない。
【0008】一方、実公昭49−180号の靴底では、
溝の一端がブロック状陸部の側面に開口しているため排
水効果はあるものの、ブロック状陸部の側面側の溝の一
端側が大きく開かれた場合に、反対側の終端部から亀裂
が発生したり、発生した亀裂が成長してブロック状陸部
が分断されてしまうという憂いがある。
溝の一端がブロック状陸部の側面に開口しているため排
水効果はあるものの、ブロック状陸部の側面側の溝の一
端側が大きく開かれた場合に、反対側の終端部から亀裂
が発生したり、発生した亀裂が成長してブロック状陸部
が分断されてしまうという憂いがある。
【0009】また、靴底にスパイク、セラミック、形状
記憶合金等を用いると、シューズとしての屈曲性や柔軟
性を損ない、ドライ時の歩行に不快感を伴い、軽量化の
ニーズにも反すると共に板、タイル、リノリウム、PV
C、ゴム、人工芝等で張られた床面や路面を傷つけると
いう問題が有る。
記憶合金等を用いると、シューズとしての屈曲性や柔軟
性を損ない、ドライ時の歩行に不快感を伴い、軽量化の
ニーズにも反すると共に板、タイル、リノリウム、PV
C、ゴム、人工芝等で張られた床面や路面を傷つけると
いう問題が有る。
【0010】また、氷点下で硬くなる特殊配合ラバーを
使用した靴底は、常温の滑りやすい湿潤舗道でその効果
を発揮し得ない。
使用した靴底は、常温の滑りやすい湿潤舗道でその効果
を発揮し得ない。
【0011】このように、滑りやすい湿潤舗装路や雪
道、凍結路面等に於いて、ドライ時と全く同様の感覚で
歩行でき、しかも十分なスリップ防止効果と耐久性とを
備え、かつ床面や路面を傷つけることがない靴底は未だ
開発されていなかった。
道、凍結路面等に於いて、ドライ時と全く同様の感覚で
歩行でき、しかも十分なスリップ防止効果と耐久性とを
備え、かつ床面や路面を傷つけることがない靴底は未だ
開発されていなかった。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、ドライ時及び
ウエット時、さらには、雪道や凍結路面におけるスリッ
プ防止効果が高く、しかもドライ時の使用に不快感を伴
うこともない耐久性に優れ、しかも床面や路面を傷つけ
ることのない靴底を提供することが目的である。
ウエット時、さらには、雪道や凍結路面におけるスリッ
プ防止効果が高く、しかもドライ時の使用に不快感を伴
うこともない耐久性に優れ、しかも床面や路面を傷つけ
ることのない靴底を提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性体で形成
され接地面に複数個のブロック状陸部を備えた靴底にお
いて、前記ブロック状陸部に、一端がブロック状陸部の
側壁に連結され他端がブロック状陸部内で終端されるサ
イプを設け、前記サイプの他端にサイプ隙間の1.2〜
5倍の穴径を有する小穴を連結したことを特徴としてい
る。
され接地面に複数個のブロック状陸部を備えた靴底にお
いて、前記ブロック状陸部に、一端がブロック状陸部の
側壁に連結され他端がブロック状陸部内で終端されるサ
イプを設け、前記サイプの他端にサイプ隙間の1.2〜
5倍の穴径を有する小穴を連結したことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】本発明の靴底によれば、ドライ時では、靴底が
舗道、床面等に接して荷重が作用すると、サイプが開く
ことによってブロック状陸部の接地面積の低下が防止さ
れると共に溝のエッジ効果によってスリップが防止され
る。
舗道、床面等に接して荷重が作用すると、サイプが開く
ことによってブロック状陸部の接地面積の低下が防止さ
れると共に溝のエッジ効果によってスリップが防止され
る。
【0015】一方、ウエット時では、靴底が濡れた舗
道、床面等に接する際には、舗道等とブロック状陸部の
接地面との間のスリップの原因となる水分がサイプの内
部に取り込まれ、さらには、サイプの内部に取り込まれ
た水がブロック状陸部の側面を介してブロック状陸部の
側方へ排出されるため、ブロック状陸部の接地面が舗道
等に確実に接してスリップを防止することができる。
道、床面等に接する際には、舗道等とブロック状陸部の
接地面との間のスリップの原因となる水分がサイプの内
部に取り込まれ、さらには、サイプの内部に取り込まれ
た水がブロック状陸部の側面を介してブロック状陸部の
側方へ排出されるため、ブロック状陸部の接地面が舗道
等に確実に接してスリップを防止することができる。
【0016】また、スリット端部の小穴が応力集中を緩
和するので、スリット端部からの亀裂発生及び亀裂の成
長を防止することができる。
和するので、スリット端部からの亀裂発生及び亀裂の成
長を防止することができる。
【0017】なお、サイプの両端をブロック状陸部の側
面に開口させると、ブロック状陸部を分断してブロック
剛性を低下させ、必要以上にサイプを拡開させて、砂や
土を噛み易くなる憂いがあるため好ましくない。
面に開口させると、ブロック状陸部を分断してブロック
剛性を低下させ、必要以上にサイプを拡開させて、砂や
土を噛み易くなる憂いがあるため好ましくない。
【0018】なお、サイプの溝巾は、0.2〜0.8mm
の範囲内とすることが好ましい。ここで、サイプの溝幅
が0.2mm未満では、水の取り込み量が減少して、湿潤
路面での十分なグリップ力が得られなくなり、0.8mm
を越えると砂や土を噛み易くなる。
の範囲内とすることが好ましい。ここで、サイプの溝幅
が0.2mm未満では、水の取り込み量が減少して、湿潤
路面での十分なグリップ力が得られなくなり、0.8mm
を越えると砂や土を噛み易くなる。
【0019】また、サイプの溝深さは、ブロック状陸部
の高さ(又はブロック状陸部を区画する溝深さ)の0.
5倍〜0.8倍とすることが好ましい。ここで、サイプ
の溝深さがブロック状陸部の高さの0.5倍未満である
と、スリットの拡巾が十分でなく、また、摩耗中期〜後
期において水の取り込み量が減少して湿潤路面での十分
なグリップ力が得られなくなる。一方、サイプの溝深さ
がブロック状陸部の高さの0.8倍を越えると、サイプ
が過度に開き過ぎる場合があり、砂や土を噛み易くな
る。
の高さ(又はブロック状陸部を区画する溝深さ)の0.
5倍〜0.8倍とすることが好ましい。ここで、サイプ
の溝深さがブロック状陸部の高さの0.5倍未満である
と、スリットの拡巾が十分でなく、また、摩耗中期〜後
期において水の取り込み量が減少して湿潤路面での十分
なグリップ力が得られなくなる。一方、サイプの溝深さ
がブロック状陸部の高さの0.8倍を越えると、サイプ
が過度に開き過ぎる場合があり、砂や土を噛み易くな
る。
【0020】また、小穴の穴径はサイプ隙間の1.2〜
5倍とすることが好ましい。ここで、小穴の穴径がサイ
プ隙間の1.2倍未満では、サイプ端部の応力集中を十
分に緩和することが出来なくなる。一方、小穴の穴径が
サイプ隙間の5倍を越えると、砂や土を噛み易くなる。
5倍とすることが好ましい。ここで、小穴の穴径がサイ
プ隙間の1.2倍未満では、サイプ端部の応力集中を十
分に緩和することが出来なくなる。一方、小穴の穴径が
サイプ隙間の5倍を越えると、砂や土を噛み易くなる。
【0021】
【実施例】本発明の靴の一実施例を図1及び図2にした
がって説明する。
がって説明する。
【0022】図2には本発明の一実施例に係る靴底10
を備えた靴12が示されている。図1及び図2に示すよ
うに、靴底10の本体11には、踏み付部14に前部滑
り止め体16が、かかと部18に後部滑り止め体20が
一体成型されている。踏み付部14及びかかと部18
は、靴着用者の荷重が主として作用する部分である。
を備えた靴12が示されている。図1及び図2に示すよ
うに、靴底10の本体11には、踏み付部14に前部滑
り止め体16が、かかと部18に後部滑り止め体20が
一体成型されている。踏み付部14及びかかと部18
は、靴着用者の荷重が主として作用する部分である。
【0023】本実施例では、本体11と前部滑り止め体
16及び後部滑り止め体20との材質が異なっている。
本体11には発泡ウレタンゴムが好適に使用され、前部
滑り止め体16及び後部滑り止め体20には耐摩耗性に
優れた天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、ポ
リイソプレンゴム(IR)、ニトリルゴム(NBR)、
エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR)等の単独又
はこれらの混合ゴムを使用することができるが、特にN
R、BR、SBR及びEPRの混合ゴムを用いるのが好
ましい。
16及び後部滑り止め体20との材質が異なっている。
本体11には発泡ウレタンゴムが好適に使用され、前部
滑り止め体16及び後部滑り止め体20には耐摩耗性に
優れた天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、ポ
リイソプレンゴム(IR)、ニトリルゴム(NBR)、
エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR)等の単独又
はこれらの混合ゴムを使用することができるが、特にN
R、BR、SBR及びEPRの混合ゴムを用いるのが好
ましい。
【0024】図2に示すように、靴12に固着された靴
底10は、かかと部18が略平面形状とされ、踏まず部
22が若干凹んでいる。また、踏まず部22のつま先側
(矢印A方向側)は、踏み付部14付近を最も凸とした
曲率半径が大とされた略円弧状とされている。
底10は、かかと部18が略平面形状とされ、踏まず部
22が若干凹んでいる。また、踏まず部22のつま先側
(矢印A方向側)は、踏み付部14付近を最も凸とした
曲率半径が大とされた略円弧状とされている。
【0025】図1に示すように、本体11の表面には、
つま先部24の先端部、前部滑り止め体16の前後方向
(矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向)両側部及び
後部滑り止め体20の両側部にシボ目加工が施してあ
り、さらに、踏まず部22の前後方向両側部及びつま先
部24の前後方向中間部には、幅方向に延びる溝26が
所定間隔で配設されている。
つま先部24の先端部、前部滑り止め体16の前後方向
(矢印A方向及び矢印A方向とは反対方向)両側部及び
後部滑り止め体20の両側部にシボ目加工が施してあ
り、さらに、踏まず部22の前後方向両側部及びつま先
部24の前後方向中間部には、幅方向に延びる溝26が
所定間隔で配設されている。
【0026】前部滑り止め体16及び後部滑り止め体2
0には、縦溝28、ジグザグ溝30及びこれら縦溝2
8、ジグザグ溝30と交差する方向に延びる横溝32と
によって区画されたブロック状陸部34が複数個設けら
れている。本実施例では、縦溝28、ジグザグ溝30及
び横溝32の溝深さが2.0mmに設定されている。
0には、縦溝28、ジグザグ溝30及びこれら縦溝2
8、ジグザグ溝30と交差する方向に延びる横溝32と
によって区画されたブロック状陸部34が複数個設けら
れている。本実施例では、縦溝28、ジグザグ溝30及
び横溝32の溝深さが2.0mmに設定されている。
【0027】これらブロック状陸部34には、幅方向
(矢印W方向)に延びるサイプ36が形成されている。
サイプ36は、一端がブロック状陸部34の側面に開口
し、他端がブロック状陸部34の中間部で終端してお
り、他端には断面丸型の小穴38が連結されている。
(矢印W方向)に延びるサイプ36が形成されている。
サイプ36は、一端がブロック状陸部34の側面に開口
し、他端がブロック状陸部34の中間部で終端してお
り、他端には断面丸型の小穴38が連結されている。
【0028】本実施例では、ブロック状陸部34に3本
のサイプ36が互いに平行に形成されており、1本がブ
ロック状陸部34の前後方向中央部に形成されてジグザ
グ溝30側に一端が開口し、他の2本が中央部に形成さ
れたサイプ36の前後方向両側に形成されて縦溝28側
に一端が開口している。
のサイプ36が互いに平行に形成されており、1本がブ
ロック状陸部34の前後方向中央部に形成されてジグザ
グ溝30側に一端が開口し、他の2本が中央部に形成さ
れたサイプ36の前後方向両側に形成されて縦溝28側
に一端が開口している。
【0029】本実施例のサイプ36は、溝幅が0.6m
m、溝深さが1.5mm(縦溝28、ジグザグ溝30及び
横溝32の溝深さの0.75倍)に設定されている。
m、溝深さが1.5mm(縦溝28、ジグザグ溝30及び
横溝32の溝深さの0.75倍)に設定されている。
【0030】一方、小穴38は、穴径が0.8mm(サイ
プ36の溝幅に対して1.33倍)に設定されており、
穴深さがサイプ36の溝深さと同一に設定されている。
プ36の溝幅に対して1.33倍)に設定されており、
穴深さがサイプ36の溝深さと同一に設定されている。
【0031】また、靴底10の本体11には、つま先部
24の端縁及びかかと部18の端縁に、複数個の波型サ
イプ40が所定間隔で形成されている。
24の端縁及びかかと部18の端縁に、複数個の波型サ
イプ40が所定間隔で形成されている。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の靴底10では、歩行によりブロック状陸部34に荷
重がかかると、サイプ36が開き、サイプ36の両側の
接地部分が舗道、床等に対して確実に接し、部分的な浮
き上がり等が無くなって接地面積の減少が防止されるの
で、高いスリップ防止効果が得られる。
例の靴底10では、歩行によりブロック状陸部34に荷
重がかかると、サイプ36が開き、サイプ36の両側の
接地部分が舗道、床等に対して確実に接し、部分的な浮
き上がり等が無くなって接地面積の減少が防止されるの
で、高いスリップ防止効果が得られる。
【0033】ここで、歩行する舗道や床面が水等で濡れ
ている場合には、舗道等の水がブロック状陸部34のサ
イプ36に取り込まれ、取り込まれた水がさらに縦溝2
8またはジグザグ溝30へと排水されるため、ブロック
状陸部34の接地面が確実に舗道等に接し、高いスリッ
プ防止効果が得られる。
ている場合には、舗道等の水がブロック状陸部34のサ
イプ36に取り込まれ、取り込まれた水がさらに縦溝2
8またはジグザグ溝30へと排水されるため、ブロック
状陸部34の接地面が確実に舗道等に接し、高いスリッ
プ防止効果が得られる。
【0034】また、氷上の使用においても、氷とブロッ
ク状陸部34の接地面との間に介在する水(氷に圧力を
加えることによって生じる水)がサイプ36に取り込ま
れるので、高いスリップ防止効果が得られる。
ク状陸部34の接地面との間に介在する水(氷に圧力を
加えることによって生じる水)がサイプ36に取り込ま
れるので、高いスリップ防止効果が得られる。
【0035】また、不整地、軟弱地等の使用において
は、ブロック状陸部34が地面に食い込むことによって
高いスリップ防止効果が得られる。
は、ブロック状陸部34が地面に食い込むことによって
高いスリップ防止効果が得られる。
【0036】なお、サイプ36の端部を小穴38に連結
したので、サイプ36の端部に応力が集中せず、亀裂発
生及び亀裂の成長が防止される。
したので、サイプ36の端部に応力が集中せず、亀裂発
生及び亀裂の成長が防止される。
【0037】また、本実施例では、靴底10にスパイ
ク、セラミック等の剛体を使用していないので、靴12
の柔軟性が損なわれることはなく、また、ドライ路面の
歩行において不快感を生ずることもない。
ク、セラミック等の剛体を使用していないので、靴12
の柔軟性が損なわれることはなく、また、ドライ路面の
歩行において不快感を生ずることもない。
【0038】また、本実施例の靴底10では、主たる接
地部分に耐摩耗性に優れた材質を使用し、それ以外の部
分に発泡ウレタンゴムを使用したので、靴12が軽量化
されると共に長寿命となる。
地部分に耐摩耗性に優れた材質を使用し、それ以外の部
分に発泡ウレタンゴムを使用したので、靴12が軽量化
されると共に長寿命となる。
【0039】また、つま先部24の先端側及びかかと部
18の後端側が低剛性の発泡ウレタンゴムで形成されて
いるので、つま先部24の先端部及びかかと部18の後
端部で生じやすい偏摩耗の防止効果がある。さらには、
つま先部24の端縁及びかかと部18の端縁に形成され
た波型サイプ40によって応力の分散が図られるため、
偏摩耗の防止に一層の効果が発揮される。
18の後端側が低剛性の発泡ウレタンゴムで形成されて
いるので、つま先部24の先端部及びかかと部18の後
端部で生じやすい偏摩耗の防止効果がある。さらには、
つま先部24の端縁及びかかと部18の端縁に形成され
た波型サイプ40によって応力の分散が図られるため、
偏摩耗の防止に一層の効果が発揮される。
【0040】なお、前部滑り止め体16及び後部滑り止
め体20は、天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム
(BR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SB
R)、ポリイソプレンゴム(IR)、ニトリルゴム(N
BR)、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR)等
のゴム、1,2ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体等の熱可塑性ゴムの単独、又はこれ等
の混合物で形成することができる他、弾性及び柔軟性を
有する軟質塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、ポリウレタン(PU)等の合成
樹脂を使用することもできる。
め体20は、天然ゴム(NR)、ポリブタジエンゴム
(BR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SB
R)、ポリイソプレンゴム(IR)、ニトリルゴム(N
BR)、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR)等
のゴム、1,2ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合体等の熱可塑性ゴムの単独、又はこれ等
の混合物で形成することができる他、弾性及び柔軟性を
有する軟質塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)、ポリウレタン(PU)等の合成
樹脂を使用することもできる。
【0041】また、前部滑り止め体16及び後部滑り止
め体20として、ジエン系ゴムに、例えば、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミド等の発泡剤を配合して加硫し
てなる低発泡ゴム組成物を使用することもできる。前部
滑り止め体16及び後部滑り止め体20に低発泡ゴム組
成物を使用すると、独立気泡のエッジ効果及び独立気泡
が水を取り込むことによって氷上でのスリップ防止効果
を更に高めることができる。
め体20として、ジエン系ゴムに、例えば、ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミド等の発泡剤を配合して加硫し
てなる低発泡ゴム組成物を使用することもできる。前部
滑り止め体16及び後部滑り止め体20に低発泡ゴム組
成物を使用すると、独立気泡のエッジ効果及び独立気泡
が水を取り込むことによって氷上でのスリップ防止効果
を更に高めることができる。
【0042】なお、サイプ36の長手方向は、必ずしも
靴12の幅方向に沿って延びている必要はなく、靴12
の幅方向に対して傾斜していてもよい。また、全てのサ
イプ36が同一方向に延びていなくても良く、靴12の
用途、スリップの方向等を考慮して、部分毎に方向を変
えることもできる。また、サイプ36の形状は波型、ジ
グザク状、クランク状、円弧状等でも良い。
靴12の幅方向に沿って延びている必要はなく、靴12
の幅方向に対して傾斜していてもよい。また、全てのサ
イプ36が同一方向に延びていなくても良く、靴12の
用途、スリップの方向等を考慮して、部分毎に方向を変
えることもできる。また、サイプ36の形状は波型、ジ
グザク状、クランク状、円弧状等でも良い。
【0043】また、前記実施例では、主として荷重のか
かる踏み付部14及びかかと部18にサイプ36を形成
したブロック状陸部34を配設したが、ブロック状陸部
34は靴底10の全面に設けても良い。
かる踏み付部14及びかかと部18にサイプ36を形成
したブロック状陸部34を配設したが、ブロック状陸部
34は靴底10の全面に設けても良い。
【0044】また、ブロック状陸部34の形状は図1に
示す形状に限らず、矩形状、円状、多角形状等の他の形
状であっても良いのは勿論である。 (試験例)本発明の靴底と比較例の靴底とを用意し、耐
滑り防止効果の比較試験を実施した。
示す形状に限らず、矩形状、円状、多角形状等の他の形
状であっても良いのは勿論である。 (試験例)本発明の靴底と比較例の靴底とを用意し、耐
滑り防止効果の比較試験を実施した。
【0045】ここで、本発明の靴底とは、図1に示す靴
底であり、比較例の靴底とは図1に示す靴底からサイプ
を除いたものである。
底であり、比較例の靴底とは図1に示す靴底からサイプ
を除いたものである。
【0046】実験 (1) 以下の要領で踏面観察を行った(ピドスコープ
使用)。
使用)。
【0047】ピドスコープ上部のガラス面に水をはり歩
行を3回行った。それをビデオカメラで撮影し、解析を
した。 (2) 実履試験を行った。
行を3回行った。それをビデオカメラで撮影し、解析を
した。 (2) 実履試験を行った。
【0048】普通に履いてもらって評価を得た。 結果 (1) サイプのある靴(本発明の靴底を有した靴)で
はサイプから水がはけていくのが観察された。
はサイプから水がはけていくのが観察された。
【0049】しかし、サイプのない靴(比較例の靴底を
有した靴)では靴底に水がたまっているのが観察され
た。 (2) 実履評価でもサイプのある靴(本発明の靴底を
有した靴)は、滑りにくいとの評価を得た。
有した靴)では靴底に水がたまっているのが観察され
た。 (2) 実履評価でもサイプのある靴(本発明の靴底を
有した靴)は、滑りにくいとの評価を得た。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の靴底は上
記構成としたので、ドライ時のみならずウエット時、さ
らには、雪道や凍結路面における高いスリップ防止効果
を得ることができ、しかも高い耐久性をも有するという
優れた効果有する。また、スパイク等の剛体を使用する
ことなく床面や路面を傷つけずにスリップ防止効果を得
ることができるため、ドライ舗道等の歩行時に不快感を
生じさせないという優れた効果を有する。
記構成としたので、ドライ時のみならずウエット時、さ
らには、雪道や凍結路面における高いスリップ防止効果
を得ることができ、しかも高い耐久性をも有するという
優れた効果有する。また、スパイク等の剛体を使用する
ことなく床面や路面を傷つけずにスリップ防止効果を得
ることができるため、ドライ舗道等の歩行時に不快感を
生じさせないという優れた効果を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る靴底の平面図である。
【図2】靴の側面図である。
10 靴底 34 ブロック状陸部 36 サイプ 38 小穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 春夫 福岡県山門郡大和町大字六合1558番地の1
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性体で形成され接地面に複数個のブロ
ック状陸部を備えた靴底であって、 前記ブロック状陸部に、一端がブロック状陸部の側壁に
連結され他端がブロック状陸部内で終端されるサイプを
設け、 前記サイプの他端にサイプ隙間の1.2〜5倍の穴径を
有する小穴を連結したことを特徴とする靴底。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP653294A JPH07204006A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 靴 底 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP653294A JPH07204006A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 靴 底 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07204006A true JPH07204006A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11640973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP653294A Pending JPH07204006A (ja) | 1994-01-25 | 1994-01-25 | 靴 底 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07204006A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101329312B1 (ko) * | 2012-04-26 | 2013-11-13 | 유림쏠주식회사 | 신발용 인솔 |
-
1994
- 1994-01-25 JP JP653294A patent/JPH07204006A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101329312B1 (ko) * | 2012-04-26 | 2013-11-13 | 유림쏠주식회사 | 신발용 인솔 |
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