JPH0720337A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH0720337A
JPH0720337A JP14921693A JP14921693A JPH0720337A JP H0720337 A JPH0720337 A JP H0720337A JP 14921693 A JP14921693 A JP 14921693A JP 14921693 A JP14921693 A JP 14921693A JP H0720337 A JPH0720337 A JP H0720337A
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JP
Japan
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clad
layer
optical waveguide
glass
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP14921693A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Urano
章 浦野
Hiroo Kanamori
弘雄 金森
Takashi Kogo
隆司 向後
Tomokane Hirose
智財 広瀬
Masahide Saito
眞秀 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より簡素な工程で光導波路の製造をなし得る
ようにする。 【構成】 本発明の光導波路の製造方法は、所定のパタ
ーンで形成されたコアの周りに、より屈折率の低いクラ
ッドを備えてなる光導波路の製造方法であって、クラッ
ドの下部となる下部クラッド120を形成し、この下部
クラッド層表面に所定のパターンで凹み125を設ける
第1の工程と、下部クラッド表面に、屈折率を上昇させ
るドーパント(例えば、リン)を含むガラス微粒子13
0を堆積させた後、この堆積したガラス微粒子を焼結し
て、クラッドの上部となる上部クラッド140を形成す
ると同時に下部クラッドの凹みにコアを形成する第2の
工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路の製造技術に
関するもので、より簡素な方法で光導波路の製造をなし
得るものである。
【0002】
【従来の技術】光導波路の製造方法として、例えば、図
4,図5に示すような方法が知られており、これらの方
法ではつぎのようにして光導波路の製造がなされてい
る。
【0003】図4の方法では、まず、平板状のSi基板
上に形成された透明石英層120(または、透明石英基
板)の表面に導波路用ガラス組成物層151を形成する
(図4(a))。このガラス組成物層151は、Si及
びドーパントを含む原料ガスとH2 及びO2 の混合ガス
とを用いた火炎加水分解反応によって、ガラス微粒子
(「スート」ともいう)を基板の表面に付着させて形成
する。原料ガスには、例えば、SiCl4 ,GeC
4 ,TiCl4 ,POCl3 ,PCl3 ,BCl3
どからなるものを用いる。これを火炎堆積法(以下、F
HD法)という。
【0004】ついでこのガラス組成物151を焼結して
透明化した後、エッチングして所定のパターンのコア1
50を形成する(同図(b))。この後に、FHD法で
ガラス組成物からなるスート層140を形成する。スー
ト層は、例えば、SiCl4,POCl3 ,PCl3
BBr3 ,BCl3 などからなる原料ガスを用いたFH
D法によって形成され、これを形成した後に、スート層
を焼結して透明化して光導波路を完成する(同図
(c))。スート層を形成する際の各原料組成の濃度
は、透明化した後に光導波部分とは屈折率の異なったク
ラッドとなるように調整されている。
【0005】図5の方法では、まず、基板上に形成され
た透明石英層120(または、透明石英基板)をエッチ
ングして所定のパターンの凹部を形成する(図5
(a))。次いで、透明石英層120の表面に導波路用
のガラス組成物層151をFHD法で形成する(同図
(b))。このガラス組成物151は、例えば、SiC
4 ,GeCl4 ,BCl3 ,POCl3 ,PCl3
どからなる原料ガスを用いたFHD法でガラス形成微粒
子を付着させて形成する。
【0006】そして、ガラス組成物層151を焼結して
透明化した後、平面研磨して透明石英層120の表面を
露出させて、透明石英層120の凹部にコア150を形
成する(同図(c))。透明石英層120の研磨面にク
ラッドとなるように組成の濃度が調整されたスート層を
堆積させた後に、焼結して透明化して光導波路を完成す
る(同図(d))。
【0007】このようにして、略平板上のガラス層の内
部の屈折率の異なった領域を光の導波領域(コア)とす
る光導波路が形成される。上述したいずれの方法も、透
明石英基板層120は、Siなどの耐火材料表面に予め
FHD法によって所定厚さの石英ガラス層を合成したも
のか、或いは、平板上の石英基板を用いたものであり、
エッチング及びFHD法を利用して導波路構造とするも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の製造方法のうち
前者のものでは、コア用スート層を堆積させ、透明ガラ
ス化した後、所定形状を残してエッチングし、さらに、
そのうえからクラッド用スート層を堆積させてこれを透
明ガラス化をしている。後者では、予め所定形状の溝を
基板上に作成しておき、その上からコア用スート層を堆
積させこれを透明ガラス化している。いずれの場合も、
下部クラッド層,コア,上部クラッド層を順次形成する
ものになっている。
【0009】光導波路は、光ファイバなどの用途が拡大
し光技術が発展するにつれ、光部品のひとつなどとして
広く利用されることが見込まれる。したがって、製造工
程がより簡素になれば、工程が短縮化し、生産性が高い
ものになって需要の拡大に応えることが可能になる。そ
こで、本発明は、より簡素な工程で光導波路の製造をな
し得るようにすることをその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光導波路の製造方法は、所定のパターンで
形成されたコアの周りに、より屈折率の低いクラッドを
備えてなる光導波路の製造方法であって、クラッドの下
部となる下部クラッドを形成し、この下部クラッド層表
面に所定のパターンで凹みを設ける第1の工程と、下部
クラッド表面に、屈折率を上昇させるドーパント(例え
ば、リン)を含むガラス微粒子を堆積させた後、この堆
積したガラス微粒子を焼結して、クラッドの上部となる
上部クラッドを形成すると同時に下部クラッドの凹みに
コアを形成する第2の工程とを有する。
【0011】
【作用】本発明の光導波路の製造方法では、第1の工程
で、例えば、エッチングなどの化学的方法や機械的方法
で下部クラッド表面に所定のパターンで凹みを設ける。
そして、ドーパントを含むガラス微粒子を堆積し、ガラ
ス微粒子を焼結し透明化する。このとき、リンなどのド
ーパントは焼結する際に下のほうに分布する性質を持っ
ているので、下部クラッドの凹みの部分はドーパント濃
度が高くなり、クラッドの上部となる部分はドーパント
濃度が低くなる。こうして第2の工程では、上部クラッ
ドとコアとが同時に形成される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。図1は、本
発明の製造工程の概略を示したもので、光導波路の製造
をつぎのようにして行った。
【0013】まず、3インチ径のSi基板110上にク
ラッド用のガラス微粒子の層をFHD法で合成して厚さ
400μmの石英ガラスを主成分としたガラス微粒子層
を形成した。この際、厚み方向に組成が均一になるよう
に原料ガスの流量を注意深く制御した。ガラス微粒子堆
積後から厚さ100μm堆積するまでの原料ガスの流量
を、SiCl4 /BCl3 /POCl3 =100/30
/3(cc/min)とし、厚さ100μm堆積した後
400μm堆積するまでの原料ガスの流量を、100/
30/4.5(cc/min)とした。そして、この層
の形成後、1400℃で焼結して透明な下部クラッド層
120を形成した(図1(a))。この下部クラッド層
120は、厚さ40μmでBの濃度0.8重量%,Pの
濃度0.6重量%の均一なガラスであった。
【0014】このガラス膜120にRIE法で幅8μ
m,深さ8μmの矩形の溝125(凹部)を所定のパタ
ーンで形成した(図1(b))。そして、この上からF
HD法により厚さ300μmでガラス微粒子の層130
を合成した。このとき、原料ガスの流量を、SiCl4
/BCl3 /POCl3 =100/30/10(cc/
min)とした。
【0015】つぎに、層130の焼結を1300℃で行
う。この焼結の際、ガラスの屈折率を上昇させるドーパ
ントであるリンが沈降するので、溝125が設けられて
いることから、この部分のリンを多く分布させ、屈折率
を上部より高くし得る。図2は、焼結後のリンの分布
(図1(d)のA−A’断面)を模式的に示した結果で
あり、焼結後、溝125の部分は屈折率が高くなってコ
ア150になり、上部は屈折率が低くなって上部クラッ
ド140になる。得られたガラス膜は厚さ30μmで、
コア150の部分がBの濃度0.8重量%,Pの濃度
4.3重量%、上部クラッド140がBの濃度0.8重
量%,Pの濃度0.6重量%であった。こうして、コア
150と上部クラッド140とを焼結によってともに形
成し、クラッドの下部をなす下部クラッド層120,ク
ラッドの上部をなす上部クラッド層140,所定のパタ
ーンのコア150を有する導波路の作成を行った(図1
(d))。
【0016】このように、本発明の製造工程では、エッ
チングにより所定のパターンの溝125を下部クラッド
層120に形成した後、リンのようなドーパントを含む
ガラス微粒子の層130を堆積し焼結・透明ガラス化を
行っている。これによって、溝125の部分にドーパン
トを多く分布させてコア150と上部クラッド140と
が同時に形成されるので、前述の従来例のように、下部
クラッド層,コア,上部クラッド層を順次形成する場合
よりも工程が簡略化される。このように、本発明によれ
ば、大幅に工程が短縮され、生産性が高いものになる。
【0017】本発明は前述の実施例に限らず様々な変形
が可能である。
【0018】例えば、シリコンウェハのような耐火性材
料表面に形成された石英ガラス膜を下部クラッド層12
0としたが、透明石英ガラス基板を下部クラッド層12
0とし、この基板表面に溝を形成するようにしても良
い。また、エッチングはRIEとしたが、このほかのエ
ッチングでも良い。
【0019】さらに、溝125の断面形状は四角形で示
したが、三角形などの形状でも良く、下部クラッド層1
20の表面は、図4のように、溝125の方に傾斜を持
つように形成してドーパントが溝125に集まりやすく
するようにしても良い。
【0020】また、原料ガスの組成は、ドーパント濃度
に応じて変えることが可能であり、ドーパントによって
異なる。そして、リンのようにガラスの屈折率を上昇さ
せ、かつ、焼結・透明ガラス化の際に下部に多く分布す
るようなドーパントであれば、他のものも用い得る。
【0021】
【発明の効果】以上の通り本発明の光導波路の製造方法
によれば、ガラス微粒子を焼結し透明化する際、凹みの
部分はドーパント濃度が高くなり、上部はドーパント濃
度が低くなって、上部クラッド層とコアとが同時に形成
されるので、より簡素な工程で光導波路を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程の概略を示す図。
【図2】リンのプロファイルを示す図。
【図3】変形例の概略を示す図。
【図4】従来の製造工程の概略を示す図。
【図5】従来の製造工程の概略を示す図。
【符号の説明】
120…下部クラッド層、120…溝、140…上部ク
ラッド層、150…コア
フロントページの続き (72)発明者 広瀬 智財 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 斉藤 眞秀 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンで形成されたコアの周り
    に、より屈折率の低いクラッドを備えてなる光導波路の
    製造方法であって、 前記クラッドの下部となる下部クラッドを形成し、この
    下部クラッド表面に前記所定のパターンで凹みを設ける
    第1の工程と、 前記下部クラッド表面に、屈折率を上昇させるドーパン
    トを含むガラス微粒子を堆積させた後、この堆積したガ
    ラス微粒子を焼結して、前記クラッドの上部となる上部
    クラッドを形成すると同時に前記凹みに前記コアを形成
    する第2の工程とを有する光導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ドーパントはリンであることを特徴
    とする請求項1記載の光導波路の製造方法。
JP14921693A 1993-06-21 1993-06-21 光導波路の製造方法 Pending JPH0720337A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030056569A (ko) * 2001-12-28 2003-07-04 한국전자통신연구원 평면형 광도파로 제작 방법
KR100459490B1 (ko) * 2002-07-19 2004-12-03 엘지전선 주식회사 평면형 광도파로 및 그 제조 방법
CN103200819A (zh) * 2010-09-28 2013-07-10 日本农药株式会社 叶斑病防除剂及其防除方法以及其应用

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KR20030056569A (ko) * 2001-12-28 2003-07-04 한국전자통신연구원 평면형 광도파로 제작 방법
KR100459490B1 (ko) * 2002-07-19 2004-12-03 엘지전선 주식회사 평면형 광도파로 및 그 제조 방법
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