JPH07203326A - テレビ信号処理装置及びテレビ信号処理システム - Google Patents

テレビ信号処理装置及びテレビ信号処理システム

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JPH07203326A
JPH07203326A JP35258393A JP35258393A JPH07203326A JP H07203326 A JPH07203326 A JP H07203326A JP 35258393 A JP35258393 A JP 35258393A JP 35258393 A JP35258393 A JP 35258393A JP H07203326 A JPH07203326 A JP H07203326A
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signal
television signal
television
external
tuner
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Seiichi Kaneda
誠一 金田
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DX Antenna Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の装置で構成されるテレビ信号処理シス
テムにおいて、その装置のうちの一台に動作指令を与え
るだけで、全装置の所望の動作を可能にする。 【構成】 リモコン1が送信した動作指令をテレビ20
で受信解析する。上記動作指令が地上波の受信指令の場
合、テレビ20で地上波の映像及び音声を視聴できる。
上記動作指令がBS放送の受信指令の場合、これをテレ
ビ20の外部映像信号入力端子10からBSチューナに
供給する。これによって、BSチューナ40からテレビ
20にBS放送信号が供給される。上記動作指令がCS
通信の受信指令の場合、これをテレビ20の外部映像信
号入力端子10からBSチューナを介してCSチューナ
40aに供給する。これによって、CSチューナ40a
からBSチューナ40を介してテレビ20にCS通信信
号が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン受像機
(以下、テレビという。)、ビデオテープレコーダ(以
下、VTRという。)、衛星放送受信機(以下、BSチ
ューナという。)、衛星通信受信機(以下、CSチュー
ナという。)等、テレビ信号を扱うテレビ信号処理装置
(以下、装置という。)に関し、また、これらの装置を
組合せて構成されるテレビ信号処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信技術の発達及び画像情報
の多様化に伴い、テレビ信号を扱う装置も従来のテレビ
やVTRの他に、BSチューナ、CSチューナ、ケーブ
ルテレビジョンターミナル、文字放送ターミナル、ビデ
オディスク等、様々な装置が開発され、そして実用化さ
れており、現在では一般家庭にも広く普及している。
【0003】一般に、これらの装置はテレビに接続して
使用されている。そして、各装置が出力するテレビ信
号、即ち映像信号及び音声信号をテレビに入力すること
によって、映像信号をテレビのCRTで映像化し、また
音声信号をスピーカから音声として出力することができ
る。つまり、各装置が出力するテレビ信号の情報、即ち
映像情報及び音声情報をテレビで視聴することができ
る。なお、このように、テレビと他の装置とを組み合わ
せることによってテレビ信号処理システムが構成され
る。
【0004】図5に、テレビ120とBSチューナ14
0とCSチューナ140aとを組み合わせて構成したテ
レビ信号処理システムの構成図を示す。同図において、
テレビ120は、VHF又はUHFアンテナ(図示せ
ず)の受信信号(以下、地上波信号という。)をアンテ
ナ入力端子104aから入力している。
【0005】また、テレビ120は、BSチューナ14
0の出力する衛星放送のテレビ信号(以下、BS信号と
いう。)、即ち衛星放送の映像信号(以下、BS映像信
号という。)及び音声信号(以下、BS音声信号とい
う。)を、映像信号接続ケーブル151及び音声信号接
続ケーブル152を介して、第1の外部映像信号入力端
子110及び第1の外部音声信号入力端子111から各
々入力している。なお、BSチューナ140は、BSア
ンテナ(図示せず)で受信した衛星放送受信信号を衛星
放送受信信号入力端子124aから入力し、内部でBS
映像信号及びBS音声信号に復調し、BS映像信号出力
端子132及びBS音声信号出力端子133から各々出
力している。
【0006】更に、テレビ120は、CSチューナ14
0aの出力する衛星通信のテレビ信号(以下、CS信号
という。)、即ち衛星通信の映像信号(以下、CS映像
信号という。)及び音声信号(以下、CS音声信号とい
う。)を、映像信号接続ケーブル151a及び音声信号
接続ケーブル152aを介して、第2の外部映像信号入
力端子110a及び第2の外部音声信号入力端子111
aから各々入力している。なお、CSチューナ140a
は、CSアンテナ(図示せず)で受信した衛星通信受信
信号を衛星通信受信信号入力端子124fから入力し、
内部でCS映像信号及びCS音声信号に復調し、CS映
像信号出力端子132a及びCS音声信号出力端子13
3aから各々出力している。
【0007】この図5のようにテレビ信号処理システム
を構成することによって、テレビ120は、地上波信号
の情報、即ち一般のテレビ番組を視聴できることは勿論
のこと、BS信号の情報、即ち衛星放送番組(以下、B
S番組という。)、及びCS信号の情報、即ち衛星通信
番組(以下、CS番組という。)も視聴することができ
る。
【0008】また、図5に示す101はテレビ120の
テレビ専用リモートコントロール信号送信機(以下、リ
モートコントール信号送信機をリモコンという。)、1
41はBSチューナ140のBS専用リモコン、141
aはCSチューナ140aのCS専用リモコンである。
視聴者は、これらのテレビ専用リモコン101、BS専
用リモコン141、CS専用リモコン141aを操作す
ることによって、テレビ120、BSチューナ140、
CSチューナ140aを各々遠隔操作することができ
る。このように、最近では殆ど全ての装置に各装置専用
のリモコンが付加されており、視聴者はこれらの専用リ
モコンを操作することによって、離れた場所から各装置
に動作指令を与えて所要の動作を実行させることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示すテ
レビ信号処理システムでは、例えば、視聴する番組を一
般のテレビ番組からBS番組に切り換えるためには、ま
ず最初にテレビ120の操作部、即ちテレビ専用リモコ
ン101にあるテレビ信号切換スイッチ(図示せず)を
BS信号を入力するように切り換え、次にBSチューナ
140の操作部、即ちBS専用リモコン141にある選
局スイッチ(図示せず)を所要のBS番組のチャンネル
に切り換えなければならない。
【0010】このように、一般のテレビ番組からBS番
組にチャンネルを切り換えるためには、テレビ専用リモ
コン101を操作し、更にBS専用リモコン141を操
作するという二つの手順を踏まなければならないため、
操作が面倒であるという問題がある。特に、テレビ12
0及びBSチューナ140にテレビ専用リモコン101
及びBS専用リモコン141が付加されていない場合
は、上記テレビ信号切換スイッチ及び選局スイッチが備
えられているテレビ120及びBSチューナ140の操
作パネル(図示せず)に手を延ばして操作しなければな
らないため、なおさら面倒である。なお、この手順は、
異なる装置間で番組(情報)を切り換えるとき、即ち、
一般のテレビ番組からCS番組に、またBS番組からC
S番組に、そして各々相互に切り換えるときも同様の手
順を踏まなければならない。
【0011】そして、図5のテレビ信号処理システムで
は、テレビ120、BSチューナ140、CSチューナ
140aを設置する場所は、各々テレビ専用リモコン1
01、BS専用リモコン141、CS専用リモコン14
1aが送信するリモコン信号を受信できる場所でなけれ
ばならない。また、各装置をリモコン信号の透過しない
箱の中に収納したり、各装置のリモコン信号受信部(図
示せず)の前にリモコン信号の受信に障害となるものを
置いたままの状態では、これらの装置を使用することが
できない。従って、各装置を設置する場所や状態等、装
置の設置条件が制限されてしまうという問題がある。な
お、これらの装置に各専用リモコンが付加されていない
場合も、各装置の操作パネル(図示せず)を操作し難い
箱の中に各装置を収納したり、各装置の周りに操作パネ
ル(図示せず)を操作する上で障害となるものを置いて
はならない等、装置の設置条件に制限がある。
【0012】また、上記のように、図5に示すテレビ専
用リモコン101、BS専用リモコン141、CS専用
リモコン141aは、各々テレビ120、BSチューナ
140、CSチューナ140a専用として独立したもの
である。従って、別の装置を新たに付加することによっ
て、その装置専用のリモコンが追加されることになる。
このように、専用リモコンの数が多いと、どの専用リモ
コンがどの装置用のものであるのか分かり難くなり、混
乱を招く可能性がある。従って、専用リモコンの管理が
大変になり、また、専用リモコンを使用して各装置を操
作する際に手間取ってしまい、その結果、操作に時間が
掛かってしまうという問題がある。
【0013】また、図5において、BSチューナ140
及びCSチューナ140aの他に、更に別の装置をテレ
ビ120に付加していく度に、その装置の映像信号及び
音声信号を入力するために、テレビ120の未使用の外
部映像信号入力端子110b、・・・及び外部音声信号
入力端子111b、・・・が使用されていく。しかし、
テレビ120の外部映像信号入力端子110、110
a、110b、・・・及び外部音声信号入力端子11
1、111a、111b、・・・の数には限りがあるの
で、テレビ120に接続できる装置の数も制限される。
即ち、テレビ120の外部テレビ信号の入力端子数を越
える数の装置を接続することができないという問題があ
る。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するために、
複数の装置を縦続に接続することによりテレビ信号処理
システムを構成し、各装置の動作指令に対応する動作指
令情報をテレビ信号の伝送線路に結合させることによっ
て、その動作指令情報を各装置間で入出力させるもので
ある。これによって、テレビ信号処理システムを構成す
る全ての装置の動作指令を、1台の装置から入力するこ
とができる装置、及びテレビ信号処理システムを提供す
るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明の装置は、外
部から与えられた動作指令に対応する動作指令情報を出
力する指令出力手段を備え、上記動作指令情報に従って
動作するテレビ信号処理装置において、第1テレビ信号
を出力する第1テレビ信号出力手段と、外部から第1外
部テレビ信号を入力する第1外部テレビ信号入力端子
と、上記第1テレビ信号及び上記第1外部テレビ信号の
うちどちらか一方を選択して出力する第1テレビ信号切
換手段と、上記動作指令情報が上記第1テレビ信号を出
力させる指令データであるとき上記第1テレビ信号が選
択される状態に、また上記動作指令情報が上記第1テレ
ビ信号以外の所定のテレビ信号を出力させる指令データ
であるとき上記第1外部テレビ信号が選択される状態
に、上記第1テレビ信号切換手段を切換える第1切換信
号を出力する第1切換信号出力手段と、上記動作指令情
報を変調した動作指令情報変調信号を上記第1外部テレ
ビ信号入力端子から外部に出力させる変調手段と、を具
備することを特徴とするものである。
【0016】第2の発明の装置は、外部から与えられた
動作指令に対応する動作指令情報を出力する指令出力手
段を備え、上記動作指令情報に従って動作するテレビ信
号処理装置において、第2テレビ信号を出力する第2テ
レビ信号出力手段と、外部から第2外部テレビ信号を入
力する第2外部テレビ信号入力端子と、上記第2テレビ
信号及び上記第2外部テレビ信号のうちどちらか一方を
選択する第2テレビ信号切換手段と、上記第2テレビ信
号切換手段によって選択された信号を外部に出力するテ
レビ信号出力端子と、上記テレビ信号出力端子に供給さ
れた動作指令情報変調信号を復調する復調手段と、上記
復調手段の復調出力が上記第2テレビ信号を出力させる
指令データと等価であるとき上記第2テレビ信号が選択
される状態に、また上記復調手段の復調出力が上記第2
テレビ信号以外の所定のテレビ信号を出力させる指令デ
ータと等価であるとき上記第2外部テレビ信号が選択さ
れる状態に、上記第2テレビ信号切換手段を切換える第
2切換信号を出力する第2切換信号出力手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0017】第3の発明のテレビ信号処理システムは、
第1の発明の装置の第1外部テレビ信号入力端子と第2
の発明の装置のテレビ信号出力端子とを接続した構成か
ら成ることを特徴とするものである。
【0018】第4の発明のテレビ信号処理システムは、
第3の発明のテレビ信号処理システムにおいて、上記請
求項2に記載の装置が複数であり、順次縦続に接続した
構成から成ることを特徴とするものである。
【0019】
【作用】第1の発明によれば、第1テレビ信号切換手段
が、動作指令情報に基づいて、第1テレビ信号出力手段
から出力される第1テレビ信号、及び第1外部テレビ信
号入力端子から入力される第1外部テレビ信号のうちど
ちらか一方を選択して出力する。なお、この第1テレビ
信号切換手段は、第1切換信号出力手段から出力される
切換信号に基づいて、即ち動作指令情報が第1テレビ信
号を出力させる指令データであるとき第1テレビ信号
を、また動作指令情報が第1テレビ信号以外の所定のテ
レビ信号を出力させる指令データであるとき第1外部テ
レビ信号を選択して出力する状態に切り換わる。そし
て、この第1テレビ信号又は第1外部テレビ信号をCR
T及びスピーカに入力することよって、その情報を視聴
することができる。一方、変調手段が、動作指令情報を
変調した動作指令情報変調信号を第1外部テレビ信号入
力端子から外部に出力させる。
【0020】第2の発明によれば、復調手段でテレビ信
号出力端子に供給された動作指令情報変調信号を復調す
ることによって、動作指令情報が再生される。そして、
第2テレビ信号切換手段が、この動作指令情報に基づい
て、第2テレビ信号出力手段から出力される第2テレビ
信号、及び第2外部テレビ信号入力端子から入力される
第2外部テレビ信号のうちどちらか一方を選択する。な
お、この第2テレビ信号切換スイッチは、動作指令情報
が第2テレビ信号を出力させる指令データであるとき第
2テレビ信号を、また動作指令情報が第2テレビ信号以
外の所定のテレビ信号を出力させる指令データであると
き第2外部テレビ信号を選択する状態に切り換わる。そ
して、この第2テレビ信号切換手段によって選択された
第2テレビ信号又は第2外部テレビ信号は、テレビ信号
出力端子から出力される。
【0021】また、第2テレビ信号切換手段が第2外部
テレビ信号をテレビ信号出力端子から出力させる状態に
切り換わったとき、第2外部テレビ信号入力端子とテレ
ビ信号出力端子とは接続状態になる。従って、テレビ信
号出力端子に供給された動作指令情報変調信号は、第2
外部テレビ信号入力端子から外部に出力される。
【0022】第3の発明によれば、第1の発明の装置の
第1外部テレビ信号入力端子と第2の発明の装置のテレ
ビ信号出力端子とを接続することによって、テレビ信号
処理システムを構成している。この構成によって、第1
の発明の装置で動作指令情報を変調した動作指令情報変
調信号が、第1外部テレビ信号入力端子とテレビ信号出
力端子とを介して第2の発明の装置の復調手段に入力さ
れ、これによって動作指令情報が再生される。従って、
第2の発明の装置を動作させる動作指令情報に対応する
動作指令を第1の発明の装置に与えると、その動作指令
情報は第2の発明の装置に伝送され、これによって、第
2の発明の装置を動作させることができる。
【0023】ここで、この動作指令情報が第1の発明の
装置の第1テレビ信号を出力させる指令データであると
き、第1テレビ信号切換手段は第1テレビ信号を出力す
るように切り換わる。そして、この出力された第1テレ
ビ信号をCRT及びスピーカに入力することによって、
その情報を視聴することができる。
【0024】一方、動作指令情報が第2の発明の装置の
第2テレビ信号を出力させる指令データであるとき、第
2テレビ信号切換手段は第2テレビ信号をテレビ信号出
力端子から出力するように切り換わる。そして、このテ
レビ信号出力端子から出力された第2テレビ信号は、第
1外部テレビ信号入力端子を介して第1の発明の装置に
入力される。また、これと同時に、第1の発明の装置の
第1テレビ信号切換手段が、第1外部テレビ信号入力端
子から入力する第1外部テレビ信号、即ち第2テレビ信
号を出力するように自動的に切り換わる。従って、上記
と同様に、この出力された第2テレビ信号をCRT及び
スピーカに入力することによって、その情報を視聴する
ことができる。
【0025】第4の発明によれば、第3の発明のテレビ
信号処理システムを構成している第2の発明の装置を複
数とし、それを順次縦続に接続することによってテレビ
信号処理システムを構成している。ここで、第1の発明
の装置に与えた動作指令に対応する動作指令情報が上記
順次縦続に接続された第2の発明の装置のうちいずれか
の第2テレビ信号出力させる指令データであるとき、第
1の発明の装置の第1テレビ信号切換手段は第1外部テ
レビ信号が出力されるように切り換わる。
【0026】また、第1の発明の装置に接続されている
第2の発明の装置は、その動作指令情報が自己の第2テ
レビ信号を出力させる指令データであるとき、第3の発
明と同様に、第2テレビ信号がテレビ信号出力端子から
出力されるように第2テレビ信号切換手段を切り換え
る。一方、動作指令情報が自己の第2テレビ信号以外の
第2テレビ信号を出力させる指令データであるとき、第
2テレビ信号切換手段は第2外部テレビ信号をテレビ信
号出力端子から出力させるように自動的に切り換わる。
これによって、第2の発明の装置の第2外部テレビ信号
入力端子とテレビ信号出力端子とが接続状態になるた
め、第1の発明の装置で上記動作指令情報を変調した動
作指令情報変調信号は、この第2の発明の装置を介し
て、次に接続されている第2の発明の装置に入力され
る。
【0027】この動作指令情報変調信号を入力した第2
の発明の装置は、復調手段で上記動作指令情報を再生す
る。そして、上記と同様に、この動作指令情報に基づい
て第2テレビ信号切換手段が自動的に切り換わる。この
動作は、このテレビ信号処理システムを構成している第
2の発明の装置のいずれかの第2テレビ信号が出力され
るまで、第1の発明の装置に接続されている第2の発明
の装置から順次行われる。このように、第1の発明の装
置に与えた動作指令が順次第2の発明の装置に伝送され
る。従って、第1の発明の装置に動作指令を与えること
によって、このテレビ信号処理システムを構成している
全ての装置を動作させることができる。
【0028】
【実施例】本発明に係る一実施例を図1から図4を参照
して説明する。図1は、テレビ20とBSチューナ40
とCSチューナ40aとによって構成されたテレビ信号
処理システムの構成図である。同図において、テレビ2
0は地上波アンテナ(図示せず)の地上波信号を地上波
信号入力端子4aから、BSチューナ40はBSアンテ
ナ(図示せず)のBS−IF信号をBS−IF信号入力
端子24aから、CSチューナ40aはCSアンテナ
(図示せず)のCS−IF信号をCS−IF信号入力端
子24fから各々入力している。また、リモコン1から
送信されるリモコン信号は、テレビ20で受信される。
【0029】また、テレビ20の外部映像信号入力端子
10及び外部音声信号入力端子11は、各々映像信号接
続ケーブル51及び音声信号接続ケーブル52を介し
て、BSチューナ40のBS映像信号出力端子32及び
BS音声信号出力端子33にそれぞれ接続されている。
そして、BSチューナ40の外部映像信号入力端子30
及び外部音声信号入力端子31は、各々映像信号接続ケ
ーブル51a及び音声信号接続ケーブル52aを介し
て、CSチューナ40aのCS映像信号出力端子32a
及びCS音声信号出力端子33aにそれぞれ接続されて
いる。更に、CSチューナ40aの外部映像信号入力端
子30a及び外部音声信号入力端子31aに、上記と同
様な方法で複数の装置を縦続に接続していくことによっ
て、このテレビ信号処理システムを構成する装置の数を
増加させることができる。
【0030】図2にテレビ20の要部電気回路図を示
す。同図において、リモコン1から送信されたリモコン
信号は、リモコン信号受信部2で受信され電気信号に変
換される。そして、この電気信号はマイクロコンピュー
タ3に入力され、ここで解析され、リモコン信号に対応
する動作指令情報が生成される。従って、この動作指令
情報を出力する指令出力手段は、マイクロコンピュータ
3によって構成される。
【0031】ここで、この動作指令情報が地上波信号、
即ち一般のテレビ番組を選局する指令データである場
合、マイクロコンピュータ3は地上波選局データを地上
波選局部4bに送信する。これによって、地上波選局部
4bは、地上波信号入力端子4aから入力する各地上波
信号のうち、この地上波選局データに対応するチャンネ
ルのものを選局する。そして、この選局された地上波信
号は、地上波復調部4cで復調され、更にテレビ映像信
号及びテレビ音声信号に分離される。分離されたテレビ
映像信号は、映像信号処理部4dで信号処理された後、
映像信号切換スイッチ5に供給される。一方、テレビ音
声信号は、音声信号処理部4eで信号処理された後、音
声信号切換スイッチ6に供給される。なお、地上波信号
入力端子4a、地上波選局部4b、地上波復調部4c、
映像信号処理部4d、音声信号処理部4eによって、テ
レビ信号出力部4が構成されている。また、このテレビ
信号出力部4が、第1テレビ信号出力手段に対応する。
【0032】また、マイクロコンピュータ3は、上記地
上波選局データを出力すると同時に、切換信号を映像信
号切換スイッチ5及び音声信号切換スイッチ6に送信
し、テレビ信号出力部4から供給されているテレビ映像
信号及びテレビ音声信号を映像信号出力端子12及び音
声信号出力端子13から出力させる。そして、この映像
信号及び音声信号をCRT及びスピーカに各々入力する
ことによって、その情報を視聴することができる。
【0033】一方、この動作指令情報が地上波信号以外
のテレビ信号、即ち外部に接続された装置のテレビ信
号、即ちBS番組又はCS番組を選局する指令データで
ある場合、マイクロコンピュータ3は、切換信号を映像
信号切換スイッチ5及び音声信号切換スイッチ6に送信
し、外部映像信号及び外部音声信号を映像信号出力端子
12及び音声信号出力端子13から出力させる。これに
よって、外部映像信号は、外部映像信号入力端子10と
方向性結合器8とローパスフィルタ9と映像信号切換ス
イッチ5とを介して映像信号出力端子12から出力され
る。また、外部音声信号は、外部音声信号入力端子11
と音声信号切換スイッチ6を介して音声信号出力端子1
3から出力される。そして、この外部映像信号及び外部
音声信号を、CRT及びスピーカに各々入力することに
よって、その情報を視聴することができる。
【0034】なお、外部映像信号入力端子10及び外部
音声信号入力端子11が、第1外部テレビ信号入力端子
に対応する。また、映像信号切換スイッチ5及び音声信
号切換スイッチ6が、第1テレビ信号切換手段に対応す
る。そして、上記のように、動作指令情報に基づいて映
像信号切換スイッチ5及び音声信号切換スイッチ6を切
り換える切換信号を出力する第1切換信号出力手段は、
マイクロコンピュータ3によって構成される。
【0035】また、マイクロコンピュータ3は、上記切
換信号を出力すると同時に、動作指令情報に基づいて外
部信号を選局するための外部信号選局データを変調部7
に送信する。変調部7は、外部信号選局データで所定の
周波数の搬送波を変調する。そして、方向性結合器8
は、その変調した外部信号選局データを外部映像信号入
力端子10から出力する。ここで、変調部7が変調する
際の所定の周波数とは、外部映像信号に影響を与えない
周波数を示す。また、方向性結合器8は、変調した外部
信号選局データを外部映像信号入力端子10から外部
に、即ち矢印8aの方向に出力させるように設けられて
いるため、変調した外部信号選局データがこの装置の内
部に影響を与えることはない。なお、この変調部7及び
方向性結合器8が、変調手段に対応する。
【0036】このようにテレビ20では、マイクロコン
ピュータ3が動作指令情報を解析して、その指令データ
に基づいて地上波選局データを出力するか、又は外部信
号選局データを外部に出力する。これと同時に、映像信
号切換スイッチ5及び音声信号切換スイッチ6を切換え
る切換信号も出力している。従って、リモコン1から視
聴したい番組を選局する動作指令を与えるだけで、一般
のテレビ番組又は外部に接続された装置、即ちBSチュ
ーナ又はCSチューナの番組の選局を行うと同時に、そ
の選局された番組がCRT及びスピーカに出力されるよ
うに映像信号切換スイッチ5及び音声信号切換スイッチ
6を自動的に切り換えている。
【0037】図3にBSチューナ40の要部電気回路図
を示す。同図のBS映像信号出力端子32には、テレビ
20の外部信号選局データが、外部映像信号入力端子1
0と映像信号接続ケーブル51とを介して供給されてい
る。この外部信号選局データは、矢印34aに示すよう
にバンドパスフィルタ34を介して復調部35に入力さ
れる。そして、この復調部35で復調された後、マイク
ロコンピュータ23に入力され、ここで解析される。な
お、このバンドパスフィルタ34と復調部35とが復調
手段に対応する。
【0038】この外部信号選局データがBS−IF信
号、即ちBS番組を選局する指令データである場合、マ
イクロコンピュータ23はBS−IF信号選局データを
BS−IF信号選局部24bに送信する。このBS−I
F信号選局部24bは、BS−IF信号入力端子24a
とBS信号復調部24cとBS映像信号処理部24dと
BS音声信号処理部24eと共に、BS信号出力部24
を構成している。このBS信号出力部24は、図1のテ
レビ信号出力部4が地上波信号を処理するのと同様に、
BSアンテナ(図示せず)から出力されるBS−IF信
号を処理して、BS−IF信号選局データに対応するB
S番組のBS映像信号及びBS音声信号を出力する。そ
して、このBS映像信号及びBS音声信号は、各々映像
信号切換スイッチ25及び音声信号切換スイッチ26に
供給される。なお、このBS信号出力部24が、第2テ
レビ信号出力手段に対応する。
【0039】また、マイクロコンピュータ23は、上記
BS−IF信号選局データを出力すると同時に、切換信
号をBS映像信号切換スイッチ25及びBS音声信号切
換スイッチ26に送信し、BS信号出力部24から供給
されているBS映像信号及びBS音声信号をBS映像信
号出力端子32及びBS音声信号出力端子33から出力
させる。
【0040】一方、この動作指令情報がBS−IF信号
以外のテレビ信号、即ちCSチューナ40aのCS番組
を選局する指令データである場合、マイクロコンピュー
タ23は、切換信号をBS映像信号切換スイッチ25及
びBS音声信号切換スイッチ26に送信し、CSチュー
ナ40aからのCS映像信号及びCS音声信号をBS映
像信号出力端子32及びBS音声信号出力端子33から
出力させるように切り換わる。また、テレビ20からの
外部信号選局データは、BS映像信号出力端子32とB
S映像信号切換スイッチ25とを介して外部映像信号入
力端子30から出力され、映像信号接続ケーブル51a
を介してCSチューナ40aに入力される。
【0041】なお、外部映像信号入力端子30及び外部
音声信号入力端子31が、第2外部テレビ信号入力端子
に対応する。また、BS映像信号切換スイッチ25及び
BS音声信号切換スイッチ26が、第2テレビ信号切換
手段に対応する。そして、BS映像信号出力端子32及
びBS音声信号出力端子33が、第2テレビ信号出力端
子に対応する。また、上記のように、動作指令情報に基
づいて映像信号切換スイッチ25及び音声信号切換スイ
ッチ26を切り換える切換信号を出力する第2切換信号
出力手段は、マイクロコンピュータ23によって構成さ
れる。
【0042】このようにBSチューナ40は、テレビ2
0に接続することによって、テレビ20aから出力され
る外部信号選局データを入力し、この外部信号選局デー
タに対応するBS番組を選局し、これと同時に、BS映
像信号切換スイッチ25及びBS音声信号切換スイッチ
26を切換えている。従って、このBSチューナは、外
部信号選局データを入力するだけで、BS番組の選局を
行うと同時に、そのBS番組及び外部に接続された装
置、即ちCSチューナ40aのCS番組のうちどちらを
出力するのかを自動的に切り換えることができる。ま
た、外部信号選局データがCS番組を選局する指令であ
るとき、外部信号選局データを外部映像信号入力端子3
0から出力させることができる。
【0043】そして、BSチューナ40は、BS映像信
号出力端子32から得られる外部信号選局データ、即ち
動作指令に基づいて動作していたが、この装置に直接動
作指令を与えることによって動作させることができるよ
うに操作部を設けてもよい。この場合、この動作指令に
対応した動作指令情報を出力する指令出力手段はマイク
ロコンピュータ23によって構成される。
【0044】また、図1のCSチューナ40aは、BS
チューナ40がBS番組を受信するのに対して、CS番
組を受信する装置であり、それ以外は、図3のBSチュ
ーナ40と同様の構成から成り、また同様の作用を奏す
る。従って、その詳細については省略する。
【0045】次に、図1に示すテレビ信号処理システム
の作用について図4のフローチャートに従って説明す
る。まず、リモコン1によって視聴したい任意の装置の
番組を選局する。このリモコン1から送信されたリモコ
ン信号は、テレビ20で受信される(ステップS2)。
【0046】テレビ20は、このリモコン信号の指令デ
ータが一般のテレビ番組を選局する指令であるか否かを
判断する(ステップS4)。ここで、この指令データが
一般のテレビ番組を選局する指令である場合(ステップ
S4の判断がイエスの場合)、この指令データ、即ち地
上波選局データに対応するテレビ番組が選局される(ス
テップS6a)。そして、そのテレビ番組をテレビ20
内のCRT及びスピーカで視聴することができるように
テレビ20内部のテレビ信号切換スイッチが自動的に切
り換わる(ステップS8a)。これによって、この一般
のテレビ番組を視聴することができる。
【0047】一方、この指令データが一般のテレビ番組
以外の番組、即ちBS番組又はCS番組を選局する指令
である場合(ステップS4の判断がノーの場合)、テレ
ビ20内部のテレビ信号切換スイッチは、外部映像信号
入力端子10及び外部音声信号入力端子11から入力す
る信号が出力されるように切り換わる(ステップS6
b)。これと同時に、その指令データ、即ち外部信号選
局データは映像信号接続ケーブル51に重畳されBSチ
ューナ40に伝送される(ステップS8b)。なお、こ
の外部信号選局データの流れを矢印53に示す。
【0048】この外部信号選局データを入力したBSチ
ューナ40は、外部信号選局データがBS番組を選局す
る指令であるか否かを判断する(ステップS10)。こ
こで、この指令データがBS番組を選局する指令である
場合(ステップS10の判断がイエスの場合)、この外
部信号選局データに対応するBS番組が選局される(ス
テップS12a)。そして、そのBS番組のBS映像信
号及びBS音声信号がBS映像信号出力端子32及びB
S音声信号出力端子33から出力されるように、BSチ
ューナ40内部のテレビ信号切換スイッチが自動的に切
り換わる(ステップS14a)。これによって、このB
S映像信号及びBS音声信号が、外部映像信号入力端子
10及び外部音声信号入力端子11からテレビ20に入
力されるため、BSチューナ40のBS番組をテレビ2
0で視聴することができる。
【0049】また、この外部信号選局データがBS番組
以外の番組、即ちCS番組を選局する指令である場合
(ステップS10の判断がノーの場合)、BSチューナ
40内部のテレビ信号切換スイッチは、外部映像信号入
力端子30及び外部音声信号入力端子31に入力する信
号がBS映像信号出力端子32及びBS音声信号出力端
子33から出力されるように切り換わる(ステップS1
2b)。そして、テレビ20から出力された外部信号選
局データが、このBSチューナ40を介して外部映像信
号入力端子30から出力される(ステップS14b)。
この外部信号選局データは映像信号接続ケーブル51a
を介してCSチューナ40aに伝送される。なお、この
外部信号選局データの流れを矢印53aに示す。
【0050】この外部信号選局データを入力したCSチ
ューナ40aは、BSチューナ40と同様に、外部信号
選局データがCS番組を選局する指令であるか否かを判
断する(ステップS16)。そして、この指令データが
CS番組を選局する指令である場合(ステップS16の
判断がイエスの場合)、この外部信号選局データに対応
するCS番組が選局される(ステップS18a)。ま
た、選局されたCS番組のCS映像信号及びCS音声信
号がCS映像信号出力端子32a及びCS音声信号出力
端子33aから出力されるように、CSチューナ40a
内部のテレビ信号切換スイッチが自動的に切り換わる
(ステップS20a)。これによって、このCS映像信
号及びCS音声信号がBSチューナ40を介してテレビ
20に入力されるため、CSチューナ40aのCS番組
をテレビ20で視聴することができる。
【0051】更に、このCSチューナ40aの外部映像
信号入力端子30a及び外部音声信号入力端子31a
に、上記と同様な接続方法で、更に図3と同様な装置を
複数台縦続に接続していくことができる。そして、上記
と同様に、リモコン1からテレビ20に動作指令を与え
ることによって、それらの装置のテレビ信号の情報をテ
レビ20で視聴することができる。
【0052】上記のように、このテレビ信号処理システ
ムでは、テレビ20に与えられた番組の選局データが、
映像信号接続ケーブル51、51aを介してBSチュー
ナ40、CSチューナ40aに順次伝送されている。そ
して、各装置ではこの選局データに基づいて番組の選局
が行われ、これと同時に、その選局された番組がテレビ
20で視聴できるように各装置の内部のテレビ信号切換
スイッチが自動的に切り換わるように構成されている。
従って、視聴しようとする番組を異なる装置間で切り換
える場合、例えばテレビ20のテレビ番組からBSチュ
ーナ40のBS番組に切り換える場合も、リモコン1の
選局スイッチ(図示せず)によってその番組を選局する
だけで、BS番組がテレビ20内のCRT及びスピーカ
に出力される。よって、選局操作が従来よりも非常に簡
単になる。
【0053】そして、このテレビ信号処理システムで
は、リモコン1のリモコン信号を受信する装置がテレビ
20のみである。従って、リモコン信号を受信する必要
のないテレビ20以外の装置、即ちBSチューナ40及
びCSチューナ40aについては、それを設置する場所
や状態等の設置条件が従来のように制限されることがな
く、設置の自由度が向上する。つまり、テレビ20を除
く装置については、それを箱の中や、手の届かない高い
棚の上などに設置することができる。
【0054】また、リモコン1からテレビ20に動作指
令を与えることによってテレビ信号処理システムを構成
する全ての装置を動作させることができる。従って、こ
のテレビ信号処理システムを構成する装置を増加しても
リモコンの数は1台で十分なので、リモコンの管理及び
操作が従来よりも非常に容易になる。よって、リモコン
1を使用する際に混乱を招いて操作に手間取り、その結
果、操作に時間が掛かってしまうということもない。
【0055】そして、更に新たな装置をこのテレビ信号
処理システムに追加するとしても、追加する装置はCS
チューナ40aの外部映像信号入力端子30a及び外部
音声信号入力端子31aから縦続に接続されていくだけ
である。従って、従来のようにテレビの外部テレビ信号
入力端子の数によって、テレビ信号処理システムを構成
する装置の数が制限されることがない。また、装置を追
加するにも、映像信号接続ケーブル51、51a、・・
・及び音声信号接続ケーブル52、52a、・・・の2
本のケーブルを接続するだけなので、その構成及び作業
は非常に簡単である。
【0056】なお、本実施例では、テレビ20、BSチ
ューナ40、CSチューナ40aをテレビ信号処理装置
として説明したが、これらに限らず、VTR、ケーブル
テレビジョンターミナル、文字放送ターミナル、ビデオ
ディスク等、他のテレビ信号処理装置についても同様で
ある。なお、VTRの場合は、番組を選局する指令デー
タの他に、録画/再生データ等も指令データに加えるこ
とができる。また、外部信号選局データを映像信号伝送
路に重畳したが、音声信号伝送路に重畳して伝送するこ
ともできる。
【0057】
【発明の効果】第1の発明の装置は、動作指令情報が第
1テレビ信号を出力させる指令データであるとき第1テ
レビ信号を、また動作指令情報が第1テレビ信号以外の
所定のテレビ信号を出力させる指令データであるとき第
1外部テレビ信号を出力するように構成されている。従
って、動作指令情報の指令データに基づいて、第1テレ
ビ信号及び第1外部テレビ信号のうちどちらを出力させ
るかを自動的に切り換えることができる。
【0058】一方、動作指令情報を変調した動作指令情
報変調信号を、第1外部テレビ信号入力端子から外部に
出力している。これによって、第1外部テレビ信号入力
端子は、第1外部テレビ信号を入力するという本来の作
用の他に、動作指令情報変調信号を出力するという作用
も兼ねることができる。従って、動作指令情報を外部に
出力するために専用の出力端子を新たに設ける必要がな
い。
【0059】第2の発明の装置は、テレビ信号出力端子
に供給された動作指令情報変調信号を復調手段で復調す
ることによって動作指令情報を再生することができる。
そして、第2テレビ信号切換手段は、この動作指令情報
が第2テレビ信号を出力させる指令データであるとき第
2テレビ信号を、また第2テレビ信号以外の所定のテレ
ビ信号を出力させる指令データであるとき第2外部テレ
ビ信号をテレビ信号出力端子から出力させる状態に切り
換わる。従って、テレビ信号出力端子から入力した動作
指令情報に基づいて、第2テレビ信号及び第2外部テレ
ビ信号のうちどちらをテレビ信号出力端子から出力させ
るかを自動的に切り換えることができる。
【0060】また、第2テレビ信号切換手段が第2外部
テレビ信号入力端子から入力した第2外部テレビ信号を
テレビ信号出力端子から出力させる状態に切り換わった
とき、第2外部テレビ信号入力端子とテレビ信号出力端
子とは接続状態になる。従って、テレビ信号出力端子に
供給された動作指令情報変調信号を、第2テレビ信号入
力端子から外部に出力させることができる。
【0061】第3の発明のテレビ信号処理システムは、
第1の発明の装置の第1外部テレビ信号入力端子と第2
の発明の装置のテレビ信号出力端子とを接続することに
よって、第1の発明の装置の動作指令情報を第2の発明
の装置に伝送するように構成されている。従って、第1
の発明の装置に第2の発明の装置を動作させる動作指令
を与えることによって、第2の発明の装置を動作させる
ことができる。即ち、第1の発明の装置に動作指令を与
えることによって、第1及び第2の発明の装置に所要の
動作をさせることができる。これによって、第2の発明
の装置に動作指令を与えるために、装置を直接操作する
必要がなくなる。従って、第2の発明の装置を、例えば
箱の中や、手の届かない高い棚の上などに設置すること
が可能になる。即ち、装置の設置場所や状態等の設置条
件が従来のように制限されることがなくなり、装置の設
置の自由度が従来よりも向上するという効果がある。
【0062】また、このテレビ信号処理システムに動作
指令を与える手段としてリモコンを用いたとしても、1
台のリモコンから第1の発明の装置にリモコン信号を送
信することによって、第1及び第2の発明の装置の両方
に対して所望の動作をさせることが可能である。従っ
て、従来のようにテレビ信号処理システムを構成する装
置の数だけのリモコンを管理及び操作する必要がない。
その結果、リモコンの管理及び操作が従来よりも非常に
容易になるという効果がある。また、リモコンを使用す
る際に混乱を招いて操作に手間取り、時間が掛かってし
まうということもない。
【0063】そして、上記動作指令に対応する動作指令
情報が第2の発明の装置の第2テレビ信号を出力させる
指令データであるとき、第1の発明の装置の第1テレビ
信号切換手段は第1外部テレビ信号、即ち第2テレビ信
号を出力するように自動的に切り換わる。従って、視聴
しようとする信号を第1の発明の装置の第1テレビ信号
から第2の発明の装置の第2テレビ信号に切り換えると
き、即ち視聴しようとする信号を第1及び第2テレビ信
号の間で相互に切り換えるとき、第1及び第2テレビ信
号のうちいずれかを出力させる動作指令を第1の発明の
装置に与えるだけで視聴しようとする信号を切り換える
ことができる。これによって、従来のようにわざわざ第
1及び第2の装置の各々に対して動作指令を与える必要
がなくなるため、テレビ信号の切り換え手順が従来より
も簡単になるという効果がある。
【0064】第4の発明のテレビ信号処理システムは、
第3の発明のテレビ信号処理システムを構成している第
2の発明の装置を複数とし、それを順次縦続に接続する
ことによって、動作指令情報に対応したテレビ信号が出
力されるまで、動作指令情報を第1の発明の装置に接続
されている第2の発明の装置から順次伝送させていく構
成である。従って、第1の発明の装置に動作指令を与え
ることによって、テレビ信号処理システムを構成してい
る装置のテレビ信号の中から所望のテレビ信号を出力さ
せることができ、これによって、第3の発明と同様の効
果を奏する。
【0065】また、このテレビ信号処理システムに新た
に第2の発明の装置を付加するとしても、その装置が第
1の発明の装置に直接接続されることはない。つまり、
このテレビ信号処理システムを構成する第2の発明の装
置の数が複数であるとしても、第1の発明の装置に直接
接続される装置は1台である。従って、従来のように、
装置の外部テレビ信号入力端子の数によってテレビ信号
処理システムを構成する装置の数が制限されることがな
い。よって、第1の発明の装置の第1テレビ信号出力端
子の数を越える数の第2の発明の装置を接続することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るテレビ信号処理シス
テムの構成図である。
【図2】同実施例に係るテレビ信号処理装置の要部電気
回路図である。
【図3】同実施例に係るテレビ信号処理装置の要部電気
回路図である。
【図4】同実施例の動作の流れを示すフローチャートで
ある。
【図5】従来のテレビ信号処理システムの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 リモートコントロール装置 2 リモコン信号受信部 3 マイクロコンピュータ 4 テレビ信号出力部 5 第1映像信号切換スイッチ 6 第1音声信号切換スイッチ 7 変調部 8 方向性結合器 10 第1外部映像信号入力端子 11 第1外部音声信号入力端子 12 第1映像信号出力端子 13 第1音声信号出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から与えられた動作指令に対応する
    動作指令情報を出力する指令出力手段を備え、上記動作
    指令情報に従って動作するテレビ信号処理装置におい
    て、 第1テレビ信号を出力する第1テレビ信号出力手段と、 外部から第1外部テレビ信号を入力する第1外部テレビ
    信号入力端子と、 上記第1テレビ信号及び上記第1外部テレビ信号のうち
    どちらか一方を選択して出力する第1テレビ信号切換手
    段と、 上記動作指令情報が上記第1テレビ信号を出力させる指
    令データであるとき上記第1テレビ信号が選択される状
    態に、また上記動作指令情報が上記第1テレビ信号以外
    の所定のテレビ信号を出力させる指令データであるとき
    上記第1外部テレビ信号が選択される状態に、上記第1
    テレビ信号切換手段を切換える第1切換信号を出力する
    第1切換信号出力手段と、 上記動作指令情報を変調した動作指令情報変調信号を上
    記第1外部テレビ信号入力端子から外部に出力させる変
    調手段と、を具備するテレビ信号処理装置。
  2. 【請求項2】 外部から与えられた動作指令に対応する
    動作指令情報を出力する指令出力手段を備え、上記動作
    指令情報に従って動作するテレビ信号処理装置におい
    て、 第2テレビ信号を出力する第2テレビ信号出力手段と、 外部から第2外部テレビ信号を入力する第2外部テレビ
    信号入力端子と、 上記第2テレビ信号及び上記第2外部テレビ信号のうち
    どちらか一方を選択する第2テレビ信号切換手段と、 上記第2テレビ信号切換手段によって選択された信号を
    外部に出力するテレビ信号出力端子と、 上記テレビ信号出力端子に供給された動作指令情報変調
    信号を復調する復調手段と、 上記復調手段の復調出力が上記第2テレビ信号を出力さ
    せる指令データと等価であるとき上記第2テレビ信号が
    選択される状態に、また上記復調手段の復調出力が上記
    第2テレビ信号以外の所定のテレビ信号を出力させる指
    令データと等価であるとき上記第2外部テレビ信号が選
    択される状態に、上記第2テレビ信号切換手段を切換え
    る第2切換信号を出力する第2切換信号出力手段と、を
    具備するテレビ信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテレビ信号処理装置の
    第1外部テレビ信号入力端子と請求項2に記載のテレビ
    信号処理装置のテレビ信号出力端子とを接続した構成か
    ら成るテレビ信号処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテレビ信号処理システ
    ムにおいて、上記請求項2に記載のテレビ信号処理装置
    が複数であり、順次縦続に接続した構成から成るテレビ
    信号処理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998043416A1 (fr) * 1997-03-21 1998-10-01 Hitachi, Ltd. Appareil audiovisuel, procede d'utilisation et systeme
WO2000022817A1 (fr) * 1998-10-15 2000-04-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Commutateur pour signaux video composants
CN1124738C (zh) * 1997-03-21 2003-10-15 株式会社日立制作所 音频/视频装置、音频/视频装置使用方法和音频/视频装置系统
JP2008244578A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Funai Electric Co Ltd リモート・コントロール・システム

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