JPH07203223A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH07203223A
JPH07203223A JP5348674A JP34867493A JPH07203223A JP H07203223 A JPH07203223 A JP H07203223A JP 5348674 A JP5348674 A JP 5348674A JP 34867493 A JP34867493 A JP 34867493A JP H07203223 A JPH07203223 A JP H07203223A
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理博 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーモードの送信やコピーによるメモリオ
ーバーフローを防止でき、また、カラー原稿の高速読み
取り紙搬送による原稿の傷みを防止できるファクシミリ
装置を提供することを目的とする。 【構成】 送信またはコピー時に、白黒モードかカラー
モードかを識別する手段を設けることにより、送信の際
に、白黒モードの場合にはメモリ送信、カラーモードの
場合にはダイレクト送信を行なわせ、コピーの際に、白
黒モードの場合にはメモリコピー、カラーモードの場合
にはダイレクトコピーを行なわせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒画像送信機能、カ
ラー画像送信機能、メモリ送信機能、または白黒コピー
機能、カラーコピー機能、メモリコピー機能を有するフ
ァクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のファクシミリ装置では、
送信、コピーする際には、カラー/白黒のモードにかか
わらず、常にメモリ送信、コピーを行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、符号量が多くなってしまうカラー画像に対してもメ
モリ送信やメモリコピーを試みるので、メモリ蓄積する
際にオーバーフローが発生し、送信やコピーができなく
なってしまう。
【0004】また、通信回線、モデムのデータレートに
律速されることなく、高速での符号化、原稿読み込みが
可能となるが、原稿を高速で搬送することにより、貴重
なカラー原稿を劣化させる可能性が高くなる。
【0005】本発明は、カラーモードの送信やコピーに
よるメモリオーバーフローを防止でき、また、カラー原
稿の高速読み取り紙搬送による原稿の傷みを防止できる
ファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、送信またはコ
ピー時に、白黒モードかカラーモードかを識別する手段
を設けることにより、送信の際に、白黒モードの場合に
はメモリ送信、カラーモードの場合にはダイレクト送信
を行なわせ、コピーの際に、白黒モードの場合にはメモ
リコピー、カラーモードの場合にはダイレクトコピーを
行なわせるようにしたものである。
【0007】また、本発明は、送信の際に、白黒モード
の場合にはメモリ送信、カラーモードの場合にはダイレ
クト送信を行なわせ、コピーの際に、白黒モード、カラ
ーモードともにメモリコピーを行なわせるようにしたも
のである。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例におけるファク
シミリ装置の構成を示すブロック図である。
【0009】このファクシミリ装置は、装置全体の制御
をするCPU1と、オペレータが各種キー入力を行う操
作パネル3と、カラー画像データ/白黒画像データの符
号化を行うカラー/白黒符号化器5と、カラー画像デー
タ/白黒画像データの復号化を行うカラー/白黒復号化
器5と、画像データ等を蓄積するメモリ9と、カラー原
稿/白黒原稿の読み取りを行うカラー/白黒読み取り部
11と、カラー画像/白黒画像の記録を行うカラー/白
黒記録部13と、カラー画像データ/白黒画像データの
変復調や回線制御を行うモデム/NCU15とを有す
る。
【0010】図3は、上記操作パネル3の一部を示す平
面図である。
【0011】図示のように、この操作パネル3には、通
常時の時刻表示や装置の状態表示、さらには設定モード
の内容を表示するためのLCD31と、選択中のモード
を表示するためのLEDディスプレイ32a〜32d
と、送信やコピーの開始を指示するスタートキー33
と、モードの切換えを指示するモード切換えキー34が
設けられている。なお、その他のキーは、本実施例では
使用しないための省略している。
【0012】図2は、本実施例における送信時の動作を
示すフローチャートであり、図4は、同じくコピー時の
動作を示すフローチャートである。
【0013】図2において、まず、オペレータは、送信
に先立ってモード切換えキー34により送信モードの指
定(白黒/カラー)を行なう。そして、スタートキー3
3の操作により、送信が起動されると、最初に予め指定
された送信モードの識別を行なう(S201)。
【0014】そして、白黒モードの場合には、「メモ
リ」LED32dを点灯し(S202)、LCD31上
に「メモリ」の表示を行ない(S203)、オペレータ
にメモリ送信動作を行なうことを知らせる。そして、読
取部11で白黒モードでの画像読取りを行ない(S20
4)、その読み取ったデータを符号化器5で符号化する
(S205)。この際、通常白黒2値データの符号はM
H、MR、JBIG等の2値データ圧縮に適した符号へ
符号化される。そして、順次符号データをメモリ9へ記
憶していく(S206)。
【0015】このようにして、全ての原稿の読み取り、
符号化、記憶が終了すると、装置は自動発呼動作に入
り、相手機と回線を接続し(S207)、メモリ9へ記
憶された符号データを相手機へ送信する(S208)。
【0016】また、予め指定された送信モードがカラー
モードの場合には、「ダイレクト」LED32bを点灯
し(S209)、LCD31上に「ダイレクト」表示を
行ない(S210)、次に自動発呼動作に入り、相手機
と回線を接続した後(S211)、読取部11でカラー
モードでの画像読取りを行ないながら(S212)、そ
のデータを符号化器5で符号化し(S213)、その符
号データを相手機へ送信する(S214)。なお、ここ
での符号は、カラー多値画像の圧縮に適したJPEG(J
oint Photographic Expart Group) のADCT(Adapti
ve Discrete Cosine Transform)(以下、JPEGとい
う)、ベクトル量子化等の符号が用いられる。
【0017】次に、図4において、コピーモードの場合
も、上述の送信モードの場合と同様に、予め指定された
コピーモード(白黒またはカラー)によって異なる動作
を行なう(S301)。
【0018】白黒モードの場合には、「メモリ」LED
32dを点灯し(S302)、LCD31上に「メモ
リ」表示を行ない(S303)、読取部11で白黒モー
ドでの画像読み取りを行ない(S304)、読取った画
像データを符号化器5で符号化し(S305)、その符
号データをメモリ9へ記憶する(S306)。
【0019】そして、全ページもしくは1ページ分の読
み取り、符号化、記憶動作が終了すると、メモリ9に記
憶されている画像データを順次読み出し、復号化器7で
復号化した後(S307)、記録部13へ復号化データ
を転送し、記録を行なわせる(S308)。この時、メ
モリ9への記憶を1ページ単位で行なう場合には、上述
の動作を全ページ終了するまで繰返す。
【0020】また、カラーモードの場合には、「ダイレ
クト」LED32bを点灯し(S309)、LCD31
上に「ダイレクト」表示を行ない(S310)、読取部
11でカラーモードでの画像読み取りを行ない(S31
1)、読み取った画像データを順次記録部13へ転送
し、記録する(S312)。
【0021】次に、本発明の第2実施例のコピー動作に
ついて説明する。
【0022】図5は、コピーモードにおいて、白黒モー
ドとカラーモードの両方において、メモリコピーを行な
わせる場合の動作を示すフローチャートである。
【0023】まず、白黒コピーモードかカラーコピーモ
ードかを判断し(S401)、白黒モードの場合には、
「メモリ」LED32dを点灯し(S402)、LCD
31上に「メモリ」表示を行ない(S403)、読取部
11で白黒モードでの画像読み取りを行ない(S40
4)、読取った画像データを符号化器5で符号化し(S
405)、その符号データをメモリ9へ記憶する(S4
06)。
【0024】そして、全ページもしくは1ページ分の読
み取り、符号化、記憶動作が終了すると、メモリ9に記
憶されている画像データを順次読み出し、復号化器7で
復号化した後(S407)、記録部13へ復号化データ
を転送し、記録を行なわせる(S408)。この時、メ
モリ9への記憶を1ページ単位で行なう場合には、上述
の動作を全ページ終了するまで繰返す。
【0025】また、カラーモードの場合には、「メモ
リ」LED32dを点灯し(S409)、LCD31上
に「メモリ」表示を行ない(S410)、読取部11で
カラーモードでの画像読み取りを行なう(S411)。
そして、読取った画像データを符号化器5で符号化し
(S412)、その符号データをメモリ9へ記憶する
(S413)。
【0026】この後、全ページもしくは1ページ分の読
み取り、符号化、記憶動作が終了すると、メモリ9に記
憶されている画像データを順次読み出し、復号化器7で
復号化した後(S414)、記録部13へ復号化データ
を転送し、記録を行なわせる(S415)。この時、メ
モリ9への記憶を1ページ単位で行なう場合には、上述
の動作を全ページ終了するまで繰返す。
【0027】なお、このような動作を、コピー時の動作
として、送信時は図2のフローチャートで示すように白
黒モード→メモリ送信、カラーモード→ダイレクト送信
とした動作とする。
【0028】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0029】図6は、本実施例における構成を示すブロ
ック図である。
【0030】この実施例の画像通信装置は、G3ファク
シミリ機能を持ち、アナログ電話回線に接続されて使用
されるファクシミリ装置であり、カラー画像の送受信機
能が付加された装置である。
【0031】図6において、CPU1−1は、本装置全
体の制御を司るものであり、ROM1−2は、CPU1
−1が各種制御を行うためのプログラムメモリとして使
用される。また、RAM1−3は、CPU1−1のワー
クエリア等として使用されるもので、バッテリによりバ
ックアップされ、記憶内容が揮発しないよう構成されて
いる。
【0032】符復号部1−4は、図9、図10に示すよ
うに、送信系として、ラスタ→ブロック変換部4−1、
色変換器4−2、JPEGエンコード部4−3、および
MHエンコード部4−5を有し、受信系として、ブロッ
ク→ラスタ変換部5−1、色変換器5−2、JPEGデ
コード部5−3、およびMHデコード部5−5を有して
構成されている。
【0033】そして、2値白黒信号を入力するとMH符
号化して出力し、逆にMH符号を入力すると、白黒2値
信号に復号して出力する公知のMH符復号器と、RGB
(Red、 Green、 Blue)の色成分信号をそれぞれ1画素当た
り8bitの多値信号として入力すると、YCrCbの
信号成分に変換した後、JPEGベースライン符号化を
施して出力し、逆にJPEGベースライン符号化データ
を入力すると、これを復号化してYCrCbの各8bi
t多値データを得た後、YCrCbからCMYKに変換
して出力するJPEG符復号器+色変換回路により構成
される。
【0034】モデム部1−5は、ITU−T勧告V.1
7に準拠したものであり、送受信信号の変復調を行うも
のである。NCU(Network Control Unit)1−6は、電
話網との接続制御等を行うものであり、計時部1−7
は、カレンダ機能を有する時計LSI等より構成された
ものである。
【0035】操作パネル1−8は、各種操作キーや表示
部を有するもので、詳細は図8にて後述する。画像メモ
リ1−9は、半導体メモリで構成され、画像データをペ
ージ単位で蓄積するよう制御されるものである。
【0036】カラースキャナ1−10は、光学的に原稿
を読み取り、RGB成分に分解して各色画素を8bit
の多値データとして出力するものである。なお、本実施
例では、読み取りデバイスとしてカラーコンタクトセン
サを使用しており、また、読み取る原稿を自動的に搬送
するADF機構を備えている。
【0037】プリンタインタフェース部1−11は、図
10に示すように、2値化処理部5−6とインタフェー
ス制御部5−7を有し、プリンタ部1−12とセントロ
ニクス仕様による汎用インタフェースで接続制御を行う
ためのものであり、CMYK各色の多値信号を入力する
と、各色データを2値データに変換してプリンタに送信
し、白黒2値データを入力すると、白黒2値データをプ
リンタに送信するように汎用インタフェースを制御する
よう構成されている。また、プリンタの状態をインタフ
ェース経由にて検知し、CPU1−1に通知する機能を
持っている。
【0038】プリンタ部1−12は、インクジェット記
録方式によりカラー記録および白黒記録の可能となって
いる。さらに、本通信装置は、汎用インタフェース1−
13、およびCPUバス1−14を有する。
【0039】図7は、本通信装置の外観を示す斜視図で
あり、図8は、上記操作パネル1−8の外観を示す平面
図である。
【0040】図7において、装置筐体の上面に、原稿を
セットするための原稿台2−1が設けられ、この上面に
操作パネル1−8が設けられている。そして、この操作
パネル1−8の後方に、原稿排出トレイ2−3が設けら
れている。また、装置筐体の前面には、記録紙排出部2
−4が設けられ、その下面に記録紙をセットしておくた
めの第1の記録紙カセット2−5と第2の記録紙カセッ
ト2−6が装着されている。例えば、第1のカセット2
−5にはカラー印刷に適する用紙をセットし、第2のカ
セット2−6には白黒印刷に適する用紙をセットできる
ようになっている。
【0041】図8において、テンキー3−1は、0〜
9、#、*の12種類のキーから構成され、主に電話番
号の入力手段として利用される。LCD表示部3−2
は、装置の状態や電話番号の入力確認のための表示が行
われる。
【0042】ワンタッチキー3−3は、予めRAM1−
3に書き込まれてある宛先番号などを読み出してワンタ
ッチ送信する場合に使用される。スタートキー3−4
は、送信の開始等を指示するものであり、ストップキー
3−5は、実行中の動作を停止する場合に使用するもの
である。
【0043】カラーキー3−6は、カラー原稿としての
処理を指示するキーであり、このキー3−6の外枠部分
と内側にそれぞれランプが取付けられている。なお、3
−7は、カラーキー3−6の内側のランプを示してい
る。カラーインジケータランプ3−8は、プリンタ部1
−12でのカラー記録が可能な状態を検出している間は
点灯する。
【0044】解像度選択キー3−9は、原稿読み取り時
に読み取る解像度を切り換えるために使用するキーであ
り、図25に示すように、押下する毎に状態が遷移す
る。白黒読み取りの場合もカラー読み取りの場合も、解
像度選択キー3−9を使用して伝送する画像の粗さを調
整することができるよう制御される。
【0045】本実施例では、フルカラー画像と白黒画像
の特性の違いにより、白黒時にはスーパーファインモー
ドで8pel ×15.4line/mm 、ファインモードで8pe
l ×7.7line/mm 、通常モードで8pel ×3.85li
ne/mm と設定し、フルカラー時には8pel ×7.7line
/mm に固定して、スーパーファイン、ファイン、通常の
各モードでJPEGベースライン符号時に使用する量子
化テーブル(DQT)の内容を異ならしめて対応付けて
いる。これは、フルカラーでのJPEG符号化において
は、読み取り解像度を変化させるよりも、量子化テーブ
ルの内容を変化させる方が画質に与える影響が大きいこ
とが知られているためである。
【0046】図9は、本実施例における送信画像データ
の流れを説明するためのブロック図であり、図10は、
同じく受信画像データの流れを説明するためのブロック
図である。以下、図9、図10について順次説明する。
【0047】まず、送信時には、原稿4−7を白色光源
4−8によってカラーコンタクトセンサ4−9を含むス
キャナ部1−10で読み取り、RGBの3原色に分解し
た各アナログ信号を各色毎に8bitのデジタルデータ
に変換してスキャナ部1−10からCPUバス上に出力
する。
【0048】次に、カラー読み取りの場合は、CPUバ
スを経由して符復号部1−4に入力され、符復号部1−
4の持つバッファメモリ(ラスタ→ブロック変換部4−
1)でラスタ→ブロック変換される。このラスタ→ブロ
ック変換では、ラスタ信号としてスキャナ部1−10よ
りR→G→Bの順に8bitデータが転送されてくるの
で、これを各成分について8画素×8画素のブロックマ
トリクスとして並べ換えて、Rブロック、Gブロック、
Bブロック、Rブロック・・・というブロック順次のデ
ータを作成していく。
【0049】次に、このようなブロック順次のRGBデ
ータを公知の色空間変換演算を施すことにより、RGB
からYCrCbのブロック順次データを得る。このデー
タ列に対してJPEG符号化を行ない、符復号部1−4
から通信バッファ4−4に出力する。
【0050】通信バッファ4−4は、図11に示すよう
に、上記RAM1−3の一部を使用して構成される64
kByte×2のダブルバッファ6−1、6−2として
制御される。通信バッファ4−4を経由したJPEG符
号化データは、モデム部1−5に転送され、NCU1−
6から回線に送信される。
【0051】従って、カラー画像は、画像メモリ1−9
にページ蓄積されずに送信される。このようにカラー画
像ページデータを画像メモリ1−9に蓄積しないで伝送
することは、以下の理由による。
【0052】すなわち、カラー画像1ページあたりのJ
PEG符号化データ量は、解像度8×7.7line/mm で
500kByte〜2MByteとなる場合が多い。一
方、本実施例で使用している画像メモリ1−9のサイズ
は256kB程度である。従って、画像メモリ1−9を
カラー画像のページメモリとして使用することができな
いことになる。なお、白黒ページのデータ量なら256
kBあれば十分蓄積させることができる。
【0053】次に、図9において白黒原稿を送信する場
合について説明する。
【0054】まず、カラースキャナ部1−10のRGB
出力がバス上に出力されると、それをRAM1−3上に
逐次取り込みながらCPU1−1がG(Green)の
出力データのみをサンプルして白黒信号として取り扱
い、白黒2値化部4−6において、所定のレベルで2値
化した後、逐次符復号部1−4のMH符復号器4−5に
出力する。ここで、2値化白黒データはMH符号化され
て符復号部1−4よりバスに出力される。
【0055】白黒モードの場合、通常は、CPU1−1
はMH符号化データを画像メモリ1−9に蓄積し、少な
くとも1ページの蓄積を終えた後、相手装置に発呼を行
ない回線を接続してから画像メモリ1−9から通信バッ
ファ4−4へのデータ転送を行なう。つまり、これはメ
モリ送信動作となる。
【0056】なお、上記カラーモードの場合と同様に、
画像メモリ1−9を経由させずに通信バッファ4−4に
データを送ることも可能な構成になっている。
【0057】次に、図10に従って受信動作の画像デー
タの流れを説明する。
【0058】回線よりNCU1−6、モデム部1−5を
経由して受信した画像データは一旦通信バッファ5−4
に入力され、カラー画像の場合は通信バッファ4−4よ
り符復号部1−4に転送される。
【0059】符復号部1−4では、まず受信データをJ
PEGベースライン復号化で復号し、YCrCbのブロ
ック順次データを得た後、色変換部によってCMY(シ
アン、マゼンタ、イエロー)色空間のブロック順次デー
タに変換する。
【0060】次に、CMYのブロック順次データを逐次
CMY各色のラスタデータ列にブロック→ラスタ変換し
てプリンタインタフェース部1−11に出力する。プリ
ンタインタフェース部1−11では、入力データ列を演
算して黒成分抽出を行ない、CMYKの各色に分離した
後、それぞれを2値化してプリンタ部1−12に転送す
る。
【0061】以上の処理のうち、YCrCbの多値ブロ
ックデータから最終的にCMYKの各色2値ラスタデー
タを生成する手法については、すでに良く知られている
通りである。
【0062】このように受信動作においても、カラー画
像のページメモリとして画像メモリ1−9を使用するこ
とはない。
【0063】通信バッファ4−4に受信されるデータが
白黒画像である場合は、通常、画像メモリ1−9にペー
ジ単位に逐次蓄積を行ないながら、少なくとも1ページ
の白黒ページが蓄積完了した後、符復号部1−4に読み
出され、MH復号が行なわれる。復号化された白黒2値
画像データは、符復号部1−4よりプリンタインタフェ
ース部1−11に出力される。プリンタインタフェース
部1−11では、この場合、2値化処理部5−6を通過
させない制御が行なわれる。
【0064】なお、受信した白黒データを通信バッファ
4−4から直接MH復号器5−5に転送することも可能
な構成になっている。
【0065】図11は、通信バッファ4−4の制御を説
明するブロック図である。
【0066】通信バッファ4−4は、64kByteの
バッファ6−1と同じく64kByteのバッファ6−
2から構成されており、各バッファのサイズはITU−
T勧告T.30に規定されているECM(エラーコレク
ションモード)通信におけるパーシャルページのサイズ
となっている。
【0067】例えばバッファ6−1で64kByte分
の画像データ(1パーシャルページ分)を受信すると、
データエラーの有無を確認し、エラー無しの場合にはバ
ッファ6−1の受信データを符復号部(あるいは画像メ
モリ)へ転送し、この転送中にはバッファ6−2で次の
パーシャルページの受信を行なうようになっている。そ
して、バッファ6−1のデータを転送出力している際
に、バッファ6−2の受信が完了した場合は、バッファ
6−1の転送が完了するまでRNR信号を相手機に返送
することにより、相手送信機に次のパーシャルページの
送信の開始を待たせることができる(図16参照)。
【0068】図13は、プリンタ部1−12の構成を示
すブロック図である。
【0069】プリンタ部1−12は、このプリンタ部1
−12における制御を司るプリンタ制御部7−1と、こ
のプリンタ制御部7−1からのカートリッジ切換信号7
−3に応じてカートリッジを切り換えるカートリッジ制
御切換スイッチ7−2と、カートリッジA7−5を記録
紙主走査方向に沿って移動させるためのモータA7−4
と、カートリッジB7−7を同じく移動させるためのモ
ータB7−6とを有する。プリンタ制御部7−1は、切
換信号7−3を「H」レベルにすると、カートリッジA
7−5側を接続し、カートリッジA7−5の状態を検知
したり、作動させたりできるようになる。また、切換信
号7−3を「L」レベルにすると、カートリッジB7−
7側の制御が可能となる。
【0070】図13は、カートリッジA、Bおよび記録
紙の機構系の外観を示す斜視図である。
【0071】記録紙台8−1上には、両カートリッジ7
−5、7−7の移動のための共通ガイドシャフト8−2
と、カートリッジAをガイドシャフト8−2に沿って駆
動させる駆動ベルト8−5と、同じくカートリッジBの
駆動ベルト8−6と、カートリッジAを退避させて保管
するための退避エリア8−7と、カートリッジAが退避
位置にセットされたことを検知する退避センサ8−8
と、カートリッジB用の退避センサ8−12と、カート
リッジB用の退避エリア8−13と、カートリッジA用
駆動ベルト8−5を駆動するパルスモータA8−14
と、同じくカートリッジB用駆動ベルト8−6を駆動す
るパルスモータB8−15とが設けられている。
【0072】カートリッジA7−5およびカートリッジ
B7−7は、同一形状のプラスチックパッケージで成形
され、それぞれインク吐出ヘッド8−4、8−11が設
けられるとともに、フレキシブルケーブル8−9、8−
10が接続されている。
【0073】駆動ベルトおよびフレキシブルケーブルに
装着できるカートリッジには2種類あり、1つはインク
タンクの内容物が全て黒インクであって吐出ヘッドのノ
ズルも全て黒インク吐出用のモノクロカートリッジと、
もう1つは前記モノクロカートリッジと同一外形であっ
てインクタンクがシアン、マゼンタ、イエロー、黒のイ
ンク用に分割されて形成され、吐出ヘッドのノズルも同
様に区分けされたタイプのカラーカートリッジである。
【0074】このように同一形状のカートリッジであり
ながら、モノクロ機能とカラー機能の2種類のカートリ
ッジがあることは、インクジェットプリンタの市場では
すでに知られており、それらの既存カートリッジを複数
使用して本実施例による記録部を構成することは機器製
造コスト上有意義である。
【0075】さらに、上記2種類のカートリッジには、
それぞれ電気的にいずれのカートリッジが接続されてい
るかを識別するための信号がフレキシブルケーブル上に
供給される構造になっているので、プリンタ制御部7−
1では、切換信号7−3を順次切換えることにより、図
13に示す2つのカートリッジA、Bがそれぞれモノク
ロカートリッジかカラーカートリッジかを識別できる。
【0076】次に、図14に基づいて、本実施例のプリ
ンタ部1−12における各カートリッジの動作を説明す
る。
【0077】通常、カートリッジA、Bともそれぞれの
退避位置に格納されている。そして、カートリッジAに
よって記録紙上に印字が行なわれる場合は、格納位置
から所定のパルス数分だけモータAを回転させ、記録の
ためのホームポジションに移動させる。
【0078】次に、このホームポジションを基準とし
て、の範囲でモータAを駆動し、記録紙の主走査方向
に印字しながら紙送りをして記録していく。そして、こ
の記録が終了するとカートリッジAを一旦の位置に戻
し、の位置まで移動させて格納する。
【0079】一方、カートリッジBについても同様に、
退避位置からホームポジションに移動させて、の
範囲で記録動作を行なう。
【0080】図38の表1は、プリンタの状態によっ
て、カラーインジケータ3−8が点灯するアルゴリズム
を示す。
【0081】次に、図19、図20に基づいて、本実施
例におけるG3の伝送制御手順信号のフルカラー拡張に
ついて説明する。
【0082】図19に示すDIS信号は、ITU−T勧
告T.30にて規定されるDIS信号に対して、1バイ
トのフルカラー用拡張エリアを設定したものである。
【0083】特に拡張エリアのbit7「ドキュメント
内異種符号化」を1にセットして、拡張エリアbit1
「JPEGカラー機能」を1にセットすると、受信側能
力としてJPEG符号化されたフルカラーページと、少
なくともMH符号化された白黒ページとの混在するドキ
ュメントが受信可能ということを示す。
【0084】一方、前記bit7が0にセットされた場
合は、1通信中にJPEGフルカラーページ以外にJP
EG以外で符号化された画像ページを受信する能力のな
いことを示す。
【0085】図20に示すDCS信号は、同じくT.3
0にて規定されるDCS信号に対して、1バイトのフル
カラー用拡張エリアを設定したものである。
【0086】図15は、通常の白黒通信の通信手順例を
示す説明図であり、図16は、カラー通信の通信手順例
を示す説明図である。
【0087】具体的な使用例としては、通常の白黒原稿
のみを1通信で送信する場合は、相手受信機がDISに
てカラー能力有りを宣言してきたとしても、図15に示
すように、DCSには上記カラー拡張エリアを付加せず
送信する。これにより、相手受信機は、1通信中にカラ
ーページの送信の可能性が無いことを検知できる。
【0088】逆に、送信したいドキュメントの途中ペー
ジだけをカラー送信し、あとは白黒送信するようなケー
スでは、最初のDCSにカラー用拡張エリアを付加して
送信する。この場合の拡張エリアbit1「JPEG機
能の使用」は0(“使用するな”)にセットする。
【0089】相手受信機は、このDCSを受信すること
によって、(1)最初のページは白黒ページである、
(2)しかしながらいずれJPEGカラーページの送信
が行なわれる可能性があることを検知できる。
【0090】図17、図18は、白黒ページとカラーペ
ージの混在した通信の通信手順例を示す説明図である。
【0091】そして、図17は、受信側で最初のDCS
のカラー拡張エリアの存在を検知し、受信画像に関して
全てのページに画像メモリ1−9を使用せず、直接プリ
ント出力するシーケンス例を示す。
【0092】また、図18は、受信側で白黒ページにつ
いては全て画像メモリ1−9に蓄積し、カラーページの
受信記録出力が全て完了した後、画像メモリ1−9に蓄
積しておいた前記白黒画像をプリント出力するシーケン
ス例を示す。
【0093】図21は、ITU−T勧告で規定されるJ
PEGベースライン符号化データのデータ構造を示す説
明図である。
【0094】1ページのデータは、SOIとEOIのマ
ーカに挟まれたイメージフレームで構成される。このイ
メージフレームには、SOIに続いて図39の表2に示
すようなマーカコードに付随する各種パラメータを含
み、SOF0 で始まるベースラインフレームが含まれ、
このベースラインフレームにはSOSマーカで始まるス
キャンフレームが含まれ、このスキャンフレーム中にJ
PEG符号化された圧縮画像データが含まれるように構
成される。
【0095】図22は、本実施例におけるコメント(C
OM)マーカパラメータへのページヘッダ情報の作成内
容を示す説明図である。
【0096】通常、白黒G3ファクシミリでは、送信側
のID情報やカレンダ情報、ページナンバーなどのペー
ジヘッダ情報を送信側で画像として作成し、送信ページ
の画像に付加して送信している。これにより、受信側の
受信画像にページヘッダ情報が含まれて記録出力され、
大変便利である。
【0097】しかしながら、JPEGベースライン符号
化は、原画像を忠実に再生できる性質を持たない非可逆
符号化である上、文字画像のような画像については、画
質の劣化が非常に大きいため、白黒ファクシミリと同じ
ようにヘッダ情報を画像で作成し、送信画像に付加して
JPEG符号化を行なうと、受信側ではページヘッダ情
報が劣化し判読しにくくなることがある。
【0098】そこで、本実施例では、カラーページを送
信する場合に限り、JPEGデータ中のCOMマーカの
パラメータとして、図22に示すようなキャラクタ情報
を作成し、受信側に送信する。
【0099】図中、(A)は送信側の略称、(B)は計
時部より読み取ったカレンダ情報、(C)はページナン
バーである。カラーページを受信した受信側は、受信画
像の記録の際に、COMマーカのキャラクタ情報を記録
紙に印字することにより、白黒ページを受信した場合の
ページヘッダと同じく、使用者が判読しやすいヘッダ情
報の印字を提供することができる。
【0100】図23は、送信時の操作手順を示すフロー
チャートである。また、図23における送信動作の詳細
として、カラー送信時を図26、図28〜図31に示
し、白黒送信(通常送信)時を図26、図27に示す。
【0101】まず、図23において、テンキー3−1に
より、宛先ダイヤルを入力すると(S1)、ダイヤル番
号としてRAM1−3に登録記憶され(S2)、その
後、スタートキー3−4の押下(S7)で送信動作が開
始される。ワンタッチキー3−3の押下(S8)でも、
同様に送信動作がスタートする。
【0102】この送信動作では、通常の白黒送信の場合
は、図27に示すように、画像メモリ1−9への原稿蓄
積が行なわれた後(S11、S12)、RAM内のダイ
ヤル番号が読み出されて発呼動作が行なわれる(S13
〜)。
【0103】図27においては、まず原稿を読み取って
画像メモリ1−9に蓄積した後(S11)、次ページが
無ければ(S12)、次にRAM1−3に記憶されたダ
イヤル番号により発呼して、回線を接続し(S13)、
CNGの送信を行う(S14)。そして、DISを受信
すると(S15)、上述のようにカラー拡張エリアを削
除したDCSを送信する(S16)。そして、TCFを
送信の後(S17)、CFRの受信により(S18)、
白黒画像の送信に移行する(S19)。
【0104】一方、カラー送信の場合には、図28に示
すように、発呼動作が行なわれ回線が接続された後(S
21)、原稿の読み取りが開始される(S32)。
【0105】図28においては、まずRAM1−3に記
憶されたダイヤル番号により発呼して、回線を接続し
(S21)、CNGの送信を行う(S22)。そして、
DISを受信すると(S23)、相手受信機のカラー受
信能力を判断する(S24)。ここで相手受信機がカラ
ー受信能力を持っていない場合には、DCNを送信して
(S23)、エラー終了する。
【0106】また、相手受信機がカラー受信能力を持っ
ている場合には、カラーページランプを参照して(S2
6)、消灯していれば、カラー拡張エリアに00h をセ
ットし(S28)、逆に点灯していれば、カラー拡張エ
リアに11h をセットする(S27)。
【0107】そして、DCSを送信し(S29)、さら
にTCFを送信の後(S30)、CFRの受信により
(S31)、1ページの画像送信に移行する(S3
2)。この後、次ページが無ければ(S33)、終了手
順に移行するが(S34)、次ページがある場合には、
図29において、さらにモードチェンジがあるかどうか
判断し(S35)、モードチェンジがある場合には、P
PS−EOMを送信して(S36)、MCFの受信を待
って(S37)、S23に戻る。また、モードチェンジ
が無い場合には、PPS−MPSを送信して(S3
8)、MCFの受信を待って(S39)、S32に戻
る。
【0108】なお、S9の送信において、図26に示す
ように、カラー通信ランプの状態をチェックし(S4
1)、カラー通信ランプの点灯により、カラー送信に移
行し(S42)、カラー通信ランプの消灯により、白黒
送信に移行する(S43)。
【0109】ワンタッチキー3−3には、各キーにそれ
ぞれ対応したRAM内のデータテーブルがあり、各デー
タテーブルには、予め宛先ダイヤル番号や送信に必要な
パラメータが登録されている。そして、送信の開始に先
立ち、オペレータはカラーモードの選択(S3、S
4)、解像度の選択(S5、S6)が可能である。
【0110】図23のS3において、カラーキーを押下
する毎に、図24に示すように、カラーキー3−6の外
側のカラー通信ランプと内側のカラーページランプ3−
7の状態が変化する。すなわち、図24のAの状態は、
前述した白黒送信のための設定状態である。また、図2
4のB、C、およびDの状態は、前述したカラー送信の
ための設定状態である。
【0111】そして、図24のBおよびDは、1通信中
にいずれかのページはカラー送信を行なうが、第1ペー
ジ目は白黒ページである場合にセットされる。また、図
24のCは、1通信中にカラー送信を行なうが、第1ペ
ージ目もカラーページである場合にセットされる。
【0112】図30、図31に示すように、図24の
B、C、およびDの状態でページ送信中の間は、カラー
キー3−6を押下する毎に図24のBとC(あるいはC
とD)の間でランプの状態が変化するようになってい
る。これは次のページをカラーで送るか白黒で送るかを
ページ単位に選択させるためである。
【0113】また、図25は、図23のS5において解
像度キーを押下した時の解像度ランプ(スーパーファイ
ン、ファイン)の状態の変化を示す説明図である。ここ
で本実施例では、白黒ページにおいては、スーパーファ
イン、ファイン、標準(両ランプ消灯時)のそれぞれ
で、読み取り解像度が変化するのに対し、カラーページ
においては、解像度としては固定で、JPEG符号化時
における量子化テーブルの内容が変化する。このため、
複数種類の量子化テーブルが、予めROM1−2に登録
されており、ROM1−2のテーブル内容が選択されて
JPEG符号化時に使用され、かつ、図21、図22で
示したように、選択された量子化テーブル内容はDQT
マーカのパラメータとして相手機に伝送される。
【0114】図30においては、まずカラーページラン
プの状態を参照し(S51)、点灯していれば、ページ
読取りを開始し(S52)、通しページカウンタのイン
クリメント等を行った後(S53)、カラーデータ送信
を開始し(S54)、カラーページランプを点滅する
(S55)。
【0115】そして、S56でページエンドになるま
で、カラーキーの入力を受付け(S62)、カラーペー
ジランプの状態を切り換える(S63〜S65)。
【0116】また、S56でページエンドになると、カ
ラーページ送信枚数をカウントするカラーページ送信カ
ウンタをインクリメントし(S57)、カラーページラ
ンプを参照して(S58)、点滅中なら点灯し(S5
9)、消灯中ならそのままページ送信を終了する(S6
0)。そして、当該ページの原稿を排出して(S6
1)、リターンする。
【0117】また、S51でカラーページランプが消灯
していれば、ページ読取りを開始し(S66)、通しペ
ージカウンタのインクリメント、ヘッダ情報作成(画像
展開)、MHエンコードスタート等を行った後(S6
7)、白黒データ送信を開始する(S68)。
【0118】そして、S69でページエンドになるま
で、カラーキーの入力を受付け(S71)、カラーペー
ジランプの状態を切り換える(S72〜S74)。
【0119】また、S69でページエンドになると、白
黒送信ページをカウントする白黒ページ送信カウンタを
インクリメントして(S70)、上記S60に移行す
る。
【0120】図37は、以上のような送信動作における
ページカウンタの表示の遷移を示す平面図である。図示
のように、通しページ数とモノクロページ数とカラーペ
ージ数が表示され、カラー送信の際には、カラーキー3
−6の外側のカラー通信ランプが点灯し、カラーページ
の送信時には、内側のカラーページランプ3−7が点灯
する。
【0121】次に、本実施例の受信動作について、図3
2〜図34のフローチャートに基づいて説明する。
【0122】まず、図32において、待機状態では、主
に着信検出とプリンタ1−12のチェックを行なう(S
81)。チェックする内容としては、複数のカートリッ
ジの装着状態や装着カートリッジのインクの有無、記録
紙カセットの装着状態や各カセットの記録紙の有無を確
認し、逐次その状態をRAM1−3に記憶しながら、N
CU1−6による着信信号(CI)の検出を行なう(S
82)。
【0123】そして、着信を検出すると、回線を接続し
(S83)、相手機に対する応答信号であるDISを送
信する。そして、このDIS送信の際に、図38の表1
に示す論理によって、プリンタ1−12がカラー記録で
きる場合は、カラーインジケータ3−8が点灯している
ので(S84)、カラーインジケータ点灯時には、図1
9に示した1バイトのカラー用拡張エリアをDISに付
加して送信し(S85、S86)、カラーインジケータ
消灯の場合には、前記拡張エリアをDISに付加せず送
信する(S92、S93)。
【0124】このようなDISに対して、相手機よりD
CSが返送されて来ると(S87、S94)、DCSの
カラー用拡張エリアをチェックする(S88、S9
6)。もし、前述カラー用拡張エリアを付加しないDI
Sに対して、カラー用拡張エリアでカラー受信命令を指
示するDCSが受信されたなら(S96)、通信を中断
して終了する。
【0125】なお、拡張エリアの有無に係らず、DIS
に対して通常の白黒画像受信命令を指示するDCSを受
信した場合には、通常の白黒画像受信を行なう(S97
〜S99)。
【0126】また、前述したカラー用拡張エリアを付加
してカラー受信能力有りを宣言したDISに対して、D
CSの内容が拡張エリアを含む場合には、カラー受信の
ための画像受信を行なう(S89〜S91)。カラー受
信のための画像受信では、白黒ページとカラーページの
混在受信が可能である。
【0127】もし、DCSが拡張エリアでカラー受信を
指示してくれば、第1ページ目はカラーページ受信とな
り、拡張エリアを付加したDCSでもカラー受信の指示
がなければ、第1ページ目は白黒ページ受信となる。
【0128】図34は、カラー通信における各ページの
受信の仕方を示すフローチャートである。
【0129】まず、カラー受信命令を判定して(S11
1)、カラーページである場合には、プリンタ1−12
にカラー指定を行う(S112)。そして、符復号部1
−4をJPEG復号ルートにセットし(S113)、受
信したCOMマーカのパラメータを印字し(S11
4)、復号を開始してカラー記録を行う(S115)。
【0130】次に、カラーページ受信カウンタをインク
リメントし(S116)、復号終了と(S117)、記
録完了により(S118)、リターンする。また、記録
完了までに記録異常が生じると(S119)、エラー終
了する。
【0131】また、S111でカラー受信命令が白黒ペ
ージである場合には、プリンタ1−12にモノクロ指定
を行い(S120)、符復号部1−4をMH復号ルート
にセットし(S121)、復号を開始してモノクロ記録
を行う(S122)。そして、白黒ページ受信カウンタ
をインクリメントし(S123)、S117以降に進
む。
【0132】また、以上のような各ページの画像受信の
後、次ページがある場合には、図33に示すように、モ
ードチェンジの有無に応じて、PPS−MPSを受信し
た場合は(S100)、記録紙があれば(S106)、
MCFを送信して(S107)、S91に戻る。また、
記録紙がなければ(S106)、エラー終了する。
【0133】一方、PPS−EOMを受信した場合には
(S101)、記録紙があれば(S104)、MCFを
送信して(S105)、S85に戻る。また、記録紙が
なければ(S104)、エラー終了する。
【0134】また、PPS−EOPを受信した場合には
(S102)、最終ページであるので、MCFを送信し
て(S103)、終了する。
【0135】図35は、プリンタ1−12のカートリッ
ジ選択動作を示すフローチャートである。これは、図3
4において、制御部1−1がプリンタ1−12に対して
カラー/白黒の指定を行なう場合のプリンタ1−12に
おける選択動作である。
【0136】まず、カラー記録か白黒記録かを判断し
(S131)、カラー記録である場合には、いずれかの
カートリッジがカラーカートリッジである場合には(S
133)、そのカラーカートリッジを選択し(S13
4)、そうでなければ、エラー終了する。
【0137】また、S131で白黒記録である場合、い
ずれかのカートリッジが黒カートリッジである場合には
(S132)、その黒カートリッジを選択し(S13
6)、そうでなければ、カラーカートリッジを選択する
(S135)。
【0138】また、図36は、同じく記録紙カセットの
選択動作を示すフローチャートである。
【0139】カラー記録(S141)の際には、印字画
像の品位を損なわないようにするため、カラー記録専
用、あるいはインクジェット記録専用の紙が使用される
ケースが考えられる。カセット1に専用紙、カセット2
に普通紙(例えば白黒コピー用紙)をセットしておくこ
とにより、カラー記録では自動的にカセット1が優先選
択され(S142〜S145)、白黒記録では自動的に
カセット2が優先選択されるようになっている(S14
6〜S149)。
【0140】以上のように、本実施例によれば、以下の
ような効果が得られる。
【0141】1)白黒通信時には白黒画像をページ単位
に画像メモリに蓄積して処理するメモリ送信制御手段
と、カラー通信時には画像データを前記画像メモリに蓄
積しないで処理するダイレクト送受信制御手段とを切換
えて制御する切換制御手段を有することにより、カラー
通信時に巨大なメモリ容量のメモリを使用せずに済むた
め、装置製造コストが大幅に削減できるようになった。
【0142】2)制御部とインタフェースによって接続
される1つのプリンタをインクジェット方式の機構制御
部と複数のインクカートリッジによって構成し、プリン
タが複数のカートリッジのいずれか1つを選択して動作
する制御手段を有することにより、白黒/カラー両用の
記録部としてのコストが節約でき、さらに消費電力の増
加も防止し、重ねて、プリンタとして単数のインクカー
トリッジでは達成し得ないインク容量の増大も可能とな
る。また、複数のカートリッジのいずれかがインク切れ
等により作動不可の状態でも、作動可能なカートリッジ
を選択することにより、装置としての動作が可能となっ
た。
【0143】3)上記2)の複数のインクカートリッジ
の形状を、カラー用とモノクロ用で同一のものを使用す
ることにより、任意の組合わせでカートリッジを装着可
能になる。
【0144】4)複数の記録紙カセットを有し、カラー
画像プリント時と白黒画像プリント時とカセット選択の
方法を異ならしめるカセット選択制御手段により、カラ
ープリント時に最適な用紙を選択できるようになり、画
質の向上を図るとともに、白黒プリント時には通常用紙
が選択できるので、ランニングコストの低減も図れるよ
うになった。
【0145】5)1通信毎にカラー通信か白黒通信かを
選択できる選択手段と、前記選択手段によりカラー通信
選択時には、原稿の各ページ毎にカラー送信か白黒送信
を選択できる選択手段を有することにより、白黒ページ
のみのドキュメント送信および白黒ページとカラーペー
ジを含む混在ドキュメント送信に係る操作性が向上し、
さらに白黒ページを不要にカラー送信することがなくな
るため、伝送効率の大幅な向上が図れるようになった。
【0146】6)カラー原稿読み取り時と白黒原稿読み
取り時の解像度指定のための操作方法を共通の操作方法
とせしめる操作制御手段において、白黒原稿の場合は解
像度を切換えて読み取り、カラー原稿の場合は解像度を
固定したまま量子化テーブルを切換える手段を含ませる
ことにより、カラー画像の画質を損ねずに視覚的に解像
度を切換えた効果を出せるようになった。
【0147】7)通信の開始に先立って、送信ドキュメ
ント中にカラー送信すべきページのあることを指示する
ための手段により、カラー通信を指示した場合に、相手
機からカラー受信能力の無いことを宣言されたら報知手
段が働くため、カラー送信を希望したのに自動的に白黒
送信されてしまうような不要な送信を防ぐことができ
る。
【0148】8)カラー通信ドキュメント中、カラー伝
送実行中のページに対して、可視的手段により指示が実
行されていることがわかるため、オペレータのストレス
が軽減される。
【0149】9)プリンタの状態を検知して、カラー記
録が実行できるか否かの判定手段と報知手段があるた
め、インク補充等のメンテナンスが早期に行なわれるよ
うになる。
【0150】10)上記9)において、カラー記録が実
行できないと判定された場合は、着信後、相手機に対し
てカラー受信能力の無いことを通知するので、相手機か
ら誤ってカラー画像が送信されてくることはなくなっ
た。
【0151】11)カラーページ伝送において、JPE
Gデータの中のコメントマーカに自端末のID、カレン
ダ情報、送信ページナンバを付加する手段と、受信側で
それを記録出力する手段によって、JPEGカラー画像
のヘッダ情報の判読性が大きく向上した。
【0152】12)ITU−T勧告のT.30による標
準信号であるDIS、DCSに対して、カラー用拡張エ
リアを設けたので、自社機間はもとより、他社機との間
でもカラー通信が実行できるようになった。
【0153】13)カラーページと白黒ページのそれぞ
れの送信ページ数、記録ページ数を個別にカウントする
手段により、メンテナンス性が向上した。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信やコピーの際に、白黒モードの場合には、メモリ送
信およびメモリコピーを行い、カラーモードの場合に
は、ダイレクト送信およびダイレクトコピー動作を行う
ようにしたので、カラーモードのメモリ送信やメモリコ
ピーによるメモリオーバーフローを防止でき、また、カ
ラー原稿の高速読み取り紙搬送による原稿の傷みを防止
できる効果がある。
【0155】また、送信の際に、白黒モードの場合には
メモリ送信し、カラーモードの場合にはダイレクト送信
し、コピーの際に、白黒モード、カラーモードともにメ
モリコピーを行うことにより、カラーモードのメモリ送
信によるメモリオーバーフローを防止でき、また、カラ
ーモードのマルチページコピーが可能となる効果があ
る。
【0156】また、白黒/カラーモードの指定を識別
し、それと動作(送信、コピー)とを適宜判別し、メモ
リ動作、ダイレクト動作を行わせるので、オペレータは
白黒/カラーのモードのみを指定すれば良く、メモリ/
ダイレクトの指定を行う必要はなく、操作性を向上でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】上記第1実施例の送信動作を示すフローチャー
トである。
【図3】上記第1実施例の操作パネルを示す平面図であ
る。
【図4】上記第1実施例のコピー動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2実施例のコピー動作を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図7】上記第3実施例の外観を示す斜視図である。
【図8】上記第3実施例の操作パネルを示す平面図であ
る。
【図9】上記第3実施例の送信時のデータの流れを示す
ブロック図である。
【図10】上記第3実施例の受信時のデータの流れを示
すブロック図である。
【図11】上記第3実施例の通信バッファの構成を示す
ブロック図である。
【図12】上記第3実施例のプリンタの構成を示すブロ
ック図である。
【図13】上記第3実施例のプリンタのカートリッジの
移送機構を示す斜視図である。
【図14】上記第3実施例のプリンタのカートリッジの
位置関係を示す正面図である。
【図15】上記第3実施例における白黒通信のプロトコ
ル例を示すシーケンスチャートである。
【図16】上記第3実施例におけるカラー通信のプロト
コル例を示すシーケンスチャートである。
【図17】上記第3実施例における白黒/カラー混在通
信のプロトコル例を示すシーケンスチャートである。
【図18】上記第3実施例における白黒/カラー混在通
信の他のプロトコル例を示すシーケンスチャートであ
る。
【図19】上記第3実施例のG3伝送制御手順信号の一
例を示す説明図である。
【図20】上記第3実施例のG3伝送制御手順信号の他
の例を示す説明図である。
【図21】上記第3実施例のJPEGベースライン符号
化データのデータ構造を示す説明図である。
【図22】上記第3実施例のCOMマーカパラメータへ
のページヘッダ情報の作成内容を示す説明図である。
【図23】上記第3実施例の送信時の操作手順を示すフ
ローチャートである。
【図24】上記第3実施例におけるカラー通信ランプと
カラーページランプの状態を示す説明図である。
【図25】上記第3実施例における読取り解像度の設定
手順を示す説明図である。
【図26】上記第3実施例におけるカラー送信と白黒送
信の選択動作を示すフローチャートである。
【図27】上記第3実施例における白黒送信動作を示す
フローチャートである。
【図28】上記第3実施例におけるカラー送信動作を示
すフローチャートである。
【図29】上記第3実施例におけるカラー送信動作を示
すフローチャートである。
【図30】上記第3実施例における画像データ送信動作
の詳細を示すフローチャートである。
【図31】上記第3実施例における画像データ送信動作
の詳細を示すフローチャートである。
【図32】上記第3実施例における受信動作を示すフロ
ーチャートである。
【図33】上記第3実施例における受信動作を示すフロ
ーチャートである。
【図34】上記第3実施例における画像データ受信動作
の詳細を示すフローチャートである。
【図35】上記第3実施例のカートリッジ選択動作を示
すフローチャートである。
【図36】上記第3実施例のカセット選択動作を示すフ
ローチャートである。
【図37】上記第3実施例の送信動作におけるページカ
ウンタの表示の遷移を示す平面図である。
【図38】上記第3実施例のプリンタの状態とインジケ
ータの関係を示す図表である。
【図39】上記第3実施例で使用するイメージフレーム
のマーカコードと各種パラメータを示す説明図である。
【符号の説明】
1、1−1…CPU、 3、1−8…操作パネル、 5…カラー/白黒符号化部、 7…カラー/白黒復号化部、 9…メモリ、 11…カラー/白黒読み取り部、 13…カラー/白黒記録部、 15…モデム/NCU、 1−2…ROM、 1−3…RAM、 1−4…符復号部、 1−5…モデム、 1−6…NCU、 1−7…計時回路、 1−9…画像メモリ、 1−10…スキャナ部、 1−11…プリンタインタフェース、 1−12…プリンタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白黒モードおよびカラーモードでの送信
    機能と、メモリ送信機能とを有するカラーファクシミリ
    装置において、 送信時に、白黒モードかカラーモードかを識別するモー
    ド識別手段を有し、白黒モードの時にはメモリ送信を実
    行し、カラーモードの時にはダイレクト送信を実行する
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 白黒モードおよびカラーモードでのコピ
    ー機能と、メモリコピー機能とを有するファクシミリ装
    置において、 コピー時に、白黒モードかカラーモードかを識別するモ
    ード識別手段を有し、白黒モードの時にはメモリコピー
    を実行し、カラーモードの時にはダイレクトコピーを実
    行することを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記白黒モードの時には符号化/復号化を行ない、カラ
    ーモードの時には符号化/復号化を行なわないことを特
    徴とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 白黒モードおよびカラーモードでの送信
    機能と、コピー機能と、メモリ送信機能と、メモリコピ
    ー機能とを有するカラーファクシミリ装置において、 白黒モードかカラーモードかを識別するモード識別手段
    を有し、白黒モードの時にはメモリ送信またはメモリコ
    ピーを実行し、カラーモードの時にはダイレクト送信ま
    たはメモリコピーを実行することを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または4において、 白黒モードの時には2値符号化を行い、カラーモード時
    には多値符号化を行なうことを特徴とするファクシミリ
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、4のいずれか1項におい
    て、 送信時およびコピー時に、その送信およびコピーするモ
    ードの表示を行なうことを特徴とするファクシミリ装
    置。
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