JPH07200913A

JPH07200913A - 文書鑑定機

Info

Publication number: JPH07200913A
Application number: JP5353766A
Authority: JP
Inventors: Tomohiko Endo; 藤智彦遠; Koichi Yoshida; 田公一吉
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-12-28
Filing date: 1993-12-28
Publication date: 1995-08-04
Anticipated expiration: 2011-07-10
Also published as: JP2515250B2

Abstract

(57)【要約】［目的］紙幣、有価証券、または登記簿謄本などの
文書の鑑定作業を容易に行えるようにしたことを目的と
する。［構成］自然光発生体（８）及び紫外線発生体
（９）及び赤外線発生体（１０）と、各発生体（８）〜
（１０）を選択的に切換えるスイッチ（３７）〜（３
９）と、定速移動させて探査動作させる磁気センサ（２
１）を設けると共に、前記各発生体（８）〜（１０）の
光線を照射させたときの検体（２）の反射光を入力させ
る受像素子（１７）と、受像素子（１７）の画像入力ま
たは磁気センサ（２１）入力を表示させるディスプレイ
（３２）を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば紙幣、証券、債
券、トラベラーズチェック、航空回数券、パスポート、
国際運転免許証、土地登記簿謄本等の真偽を判定する文
書鑑定機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、磁性インク印刷部の検出、並びに
螢光インク印刷部の検出、並びに微細印刷または印刷型
式の検出、印鑑またはサインの改ざん検出を、それぞれ
各別の機器を用いて行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、前記
の各検出を連続的に容易に行い得るものではなく、各検
出を行う労力と時間の削減を容易に行い得ず、また暗室
など特別の設備を必要とする等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、自然
光発生体及び紫外線発生体及び赤外線発生体と、各発生
体を選択的に切換えるスイッチと、定速移動させて探査
動作させる磁気センサを設けると共に、前記各発生体の
光線を照射させたときの検体の反射光を入力させる受像
素子と、受像素子の画像入力または磁気センサ入力を表
示させるディスプレイを設けたもので、自然光による印
刷型式の検出、紫外線による螢光インク印刷の検出、赤
外線による印鑑またはサインの改ざん検出、磁気センサ
による磁性インク印刷の検出、受像素子の画像入力拡大
による微細印刷の検出などを、スイッチの切換などによ
って連続的に行い得、従来に比べて前記各検出を行う労
力と時間の削減を容易に行い得ると共に、特別の設備を
不要にして検出コストの低減を容易に行い得るものであ
る。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図１は全体の側面図、図２は検出回路図であり、
箱形の本体ケース（１）を備え、紙幣等の検体（２）を
載せる透明ガラス板（３）を本体ケース（１）上面に固
定させると共に、遮光スポンジ（４）を有する蓋体
（５）を本体ケース（１）上面側にヒンジ（６）を介し
て開閉自在に取付け、蓋体（５）によってガラス板
（３）上面に暗室（７）を形成している。

【０００６】また、一般的な可視光線を発光させるラン
プなどの自然光発生体（８）と、紫外線を発生するラン
プまたは発光ダイオードなどの紫外線発生体（９）と、
赤外線を発生するランプまたは発光ダイオードなどの赤
外線発生体（１０）を、本体ケース（１）底部に配設さ
せると共に、本体ケース（１）外部のレバー（１１）操
作によってガラス板（３）に対する自然光照射角度を変
更自在にレール（１２）を介して自然光発生体（８）を
取付ける一方、本体ケース（１）外部のレバー（１３）
操作によって赤外線発生体（１０）の発光波長を変更す
る複数の赤外線フィルタ（１４）（１５）（１６）を設
け、検体（２）に使用されたインク等の種類によって発
生体（１０）の赤外線波長をフィルタ（１４）（１５）
（１６）により変化させるように構成している。

【０００７】また、画像を電気信号に変換する受像素子
（１７）並びにレンズの焦点調整用拡大モータ（１８）
を有するビデオカメラ（１９）を、鏡板（２０）を介し
てガラス板（３）に対設させ、前記各発生体（８）
（９）（１０）の光線を照射させたときの検体（２）の
反射光を受像素子（１７）に入力させると共に、定速移
動させて磁力探査動作させる磁気ヘッド型の磁気センサ
（２１）を蓋体（５）内部に備え、前後方向レール（２
２）と左右方向レール（２３）の案内によりＸ方向モー
タ（２４）とＹ方向モータ（２５）制御によって磁気セ
ンサ（２１）を前後方向と左右方向に略一定速度で移動
させるもので、磁気センサ（２１）を取付けるセンサ体
（２６）を左右レール（２３）に支持させ、左右レール
（２３）を前後レール（２２）に支持させ、下方に弾圧
するバネ（２７）と昇降ガイド（２８）によって前後レ
ール（２２）を蓋体（５）に昇降自在に支持させる一
方、磁気センサ（２１）を添着させる検体（２）を押付
けて偏平による加圧ボール（２９）…をセンサ体（２
６）に回転自在に設け、加圧ボール（２９）によって平
坦にした検体（２）上面に磁気センサ（２１）を摺動さ
せると共に、前記各発生体（８）（９）（１０）の光線
照射時に検体（２）をガラス板（２）に偏平に圧接させ
る押え部材として加圧ボール（２９）を兼用し、検体
（２）の折曲による誤検出を防ぐように構成している。

【０００８】また、電源プラグ（３０）を有する電源回
路ユニット（３１）と、受像素子（１７）の入力画像ま
たは磁気センサ（２１）の入力データを表示する液晶形
ディスプレイ（３２）と、受像素子（１７）及び磁気セ
ンサ（２１）の各入力をディスプレイ（３２）に出力さ
せるコントローラ（３３）を備えると共に、ブラウン管
形のディスプレイ（３４）、データ印刷出力用のプリン
タ（３５）、キーボード（３６）を前記コントローラ
（３３）に接続配設させる。そして、前記各発生体
（８）（９）（１０）を選択的に切換える自然光及び紫
外線及び赤外線スイッチ（３７）（３８）（３９）と、
拡大モータ（１８）を作動させて入力画像を拡大操作す
る拡大スイッチ（４０）と、磁気センサ（２１）をオン
にする磁力スイッチ（４１）と、Ｘ方向及びＹ方向モー
タ（２４）（２５）を作動させて検体（２）全面の磁力
探査を行わせる開始スイッチ（４２）と、前後方向また
は左右方向にだけ磁気センサ（２１）を移動させるＸ方
向及びＹ方向スイッチ（４３）（４４）と、受像素子
（１７）入力データの拡大倍率設定並びに磁気センサ
（２１）の磁気検出レベル設定などを行う１０キースイ
ッチ（４５）とを、キーボード（３６）に設けてコント
ローラ（３３）に入力接続させると共に、受像素子（１
７）及び磁気センサ（２１）の各入力データを記憶させ
るパターンメモリ（４６）をコントローラ（３３）に接
続させ、検体（２）の読取り情報の判定（普通点、相異
点のチェック）を標本データと比較して行えるように構
成している。

【０００９】さらに、図３、図４は、図１の変形例を示
すもので、各発生体（８）（９）（１０）を設けるラン
プホルダ（４７）と、鏡板（２０）を設ける鏡ホルダ
（４８）を備え、略水平に横架させるガイドレール（４
９）に各ホルダ（４７）（４８）を往復摺動自在に取付
け、探査モータ（４９）制御によってワイヤ（５０）
（５１）を介して各ホルダ（４７）（４８）を往復動さ
せ、各発生体（８）〜（１０）の光線を検体（２）に択
一的に照射させて受像素子（１７）に画像入力させると
共に、赤外線フィルタ（１４）〜（１６）を切換える波
長切換モータ（５２）をランプホルダ（４７）に設け、
キーボード（３６）または本体ケース（１）外側面の波
長切換スイッチ（５３）…操作により、モータ（５２）
制御して検体（２）に照射させる発生体（１０）の赤外
線波長を変化させるもので、拡大位置選択スイッチ（５
４）並びに拡大位置表示画面（５５）を本体ケース
（１）に設け、ディスプレイ（３２）に表示する検体
（２）の拡大位置を選択すると共に、操作モード表示画
面（５６）と、探査モータ（４９）を作動開始させる光
学読取スイッチ（５７）を、本体ケース（１）及びキー
ボード（３６）の両方または一方に設け、各発生体
（８）〜（１０）を往復させる探査モータ（４９）制御
と、一往復毎に各発生体（８）〜（１０）を順次切換え
る検出モード切換と、波長切換モータ（５２）制御を、
光学読取スイッチ（５７）操作によって連続して自動的
に行わせるように構成している。このように、前記発生
体（８）〜（１０）及び鏡板（２０）を往復動させるこ
とにより、図１に比べ、鏡板（２０）を小面積とし、ガ
ラス板（３）を大面積とし、大面積の検体（２）を一定
位置に支持して前記各光学検出を行えるものである。

【００１０】さらに、図５は、図１の変形例を示すもの
で、複数の検体（２）…を多層状に投入する受入ケース
（５８）と、該ケース（５８）の検体（２）を１枚づつ
送出して定速移動させる搬送ローラ（５９）…と、検体
（２）を排出させる取出口（６０）と、取出口（６０）
の検体（２）を溜めるストックケース（６１）を、本体
ケース（１）に設けると共に、前記ローラ（５９）の検
体（２）送り方向（前後方向）と交叉する方向（左右方
向）に磁気センサ（２１）を往復させる左右レール（２
３）とＹ方向モータ（２５）を設け、各発生体（８）〜
（１０）を配設させる検体（２）搬送面下方側にセンサ
体（２６）を設け、磁気センサ（２１）を上向きに配置
させるもので、検体（２）を略一定速度で移動させるこ
とにより、各発生体（８）〜（１０）の照射による受像
素子（１７）の撮像動作と、磁気センサ（２１）の読取
り動作を、連続して自動的に行えるように構成してい
る。また、取出口（６０）に分配機構を設けることによ
り、異種の検体（２）を自動的に区別して取出すことも
容易に行えるものである。

【００１１】さらに、図６は図１の変形例を示すもの
で、多数の吸気孔（６２）…を有する硬質スポンジ製台
板（６３）と、各吸気孔（６２）…の吸引圧力を略等し
くする通気性フェルト製フィルタ（６４）と、負圧室
（６５）と、吸排気ファン（６６）とを備え、台板（６
３）の吸気孔（６２）を介して負圧室（６５）をフィル
タ（６４）の均平底面に連通開放させ、負圧室（６５）
の空気を前記ファン（６６）によって吸取り、前記フィ
ルタ（６４）の均平底面に検体（２）を下向きに吸着支
持させるもので、図１の透明ガラス板（３）を省き、検
体（２）下方にカメラ（１９）を対設させ、各発生体
（８）（９）（１０）から検体（２）に照射する光を検
体（２）で反射させてカメラ（１９）に直接入射させ、
図１のガラス板（３）及び鏡板（２０）による光の屈折
または吸収または拡散などの不具合をなくし、図１より
も高精度の検出を可能とすると共に、自然光発生体
（８）の検体（２）に対する入射光角度を小さくするこ
とにより、検体（２）下面の検出面を剥離または削除に
よって文字などを除去した改ざん跡（他の部分との表面
粗度の違い）が、凹凸の相違によって陰影となって検出
されるように構成している。

【００１２】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、自然光発生体（８）及び紫外線発生体（９）及び赤
外線発生体（１０）と、各発生体（８）〜（１０）を選
択的に切換えるスイッチ（３７）〜（３９）と、定速移
動させて探査動作させる磁気センサ（２１）を設けると
共に、前記各発生体（８）〜（１０）の光線を照射させ
たときの検体（２）の反射光を入力させる受像素子（１
７）と、受像素子（１７）の画像入力または磁気センサ
（２１）入力を表示させるディスプレイ（３２）を設け
たもので、自然光による印刷型式の検出、紫外線による
螢光インク印刷の検出、赤外線による印鑑またはサイン
の改ざん検出、磁気センサ（２１）による磁性インク印
刷の検出、受像素子（１７）の画像入力拡大による微細
印刷の検出などを、スイッチ（３７）〜（３９）の切換
などによって連続的に行うことができ、従来に比べて前
記各検出を行う労力と時間の削減を容易に行うことがで
きると共に、特別の設備を不要にして検出コストの低減
を容易に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の側面断面図。

【図２】検出回路図。

【図３】図１の変形例を示す側面外観図。

【図４】同側面断面図。

【図５】同側面断面図。

【図６】図１の変形例を示す側面断面図。

【符号の説明】（２）検体（８）自然光発生体（９）紫外線発生体（１０）機外線発生体（１７）受像素子（２１）磁気センサ（３２）ディスプレイ（３７）自然光スイッチ（３８）紫外線スイッチ（３９）赤外線スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自然光発生体及び紫外線発生体及び赤外
線発生体と、各発生体を選択的に切換えるスイッチと、
定速移動させて探査動作させる磁気センサを設けると共
に、前記各発生体の光線を照射させたときの検体の反射
光を入力させる受像素子と、受像素子の画像入力または
磁気センサ入力を表示させるディスプレイを設けたこと
を特徴とする文書鑑定機。