JPH07200842A - 画像切り抜き装置 - Google Patents

画像切り抜き装置

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JPH07200842A
JPH07200842A JP34985993A JP34985993A JPH07200842A JP H07200842 A JPH07200842 A JP H07200842A JP 34985993 A JP34985993 A JP 34985993A JP 34985993 A JP34985993 A JP 34985993A JP H07200842 A JPH07200842 A JP H07200842A
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Application number
JP34985993A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
高志 鈴木
Hajime Watanabe
一 渡辺
Hisato Urase
寿人 浦瀬
Yutaka Tomita
豊 冨田
Mayumi Ikeda
真由美 池田
Tatsuo Kato
達夫 加藤
Tomohiro Sawada
朋宏 澤田
Takashi Ito
隆司 伊藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の輪郭線を正確に抽出し、画像の切り抜
きを精度良く行う。 【構成】 演算装置10は、原稿画像の輪郭線上の一の
画素に隣接する他の複数の画素のうち、濃度差が最大で
あって互いに隣接し合う画素対を検出する。そして、こ
れらの画素対のうち、上記一の画素の濃度に近似した濃
度を有する画素を輪郭線上の画素として抽出する。ま
た、画像にノイズ等が混入している場合には、周辺画素
を含めた平均濃度に基づき輪郭線を抽出する。したがっ
て、複雑な輪郭線であっても正確に抽出することがで
き、画像の切り抜きを精度よく行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像切り抜き装置、詳し
くは印刷用の原稿画像のうちの所望の部分を切り抜く画
像切り抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製版工程においては、原稿画像のうちの
所望の部分を抽出する画像の切り抜きが行われる。近
年、かかる画像の切り抜きは、コンピュータシステムを
利用した画像切り抜き装置により行われることが多くな
ってきた。この画像切り抜き装置は、原稿画像をスキャ
ナ等を用いて画像データとして読み込み、この画像デー
タに基づき、切り抜き用のマスクを作成するものであ
る。
【0003】例えば、原稿画像中の人物の部分のみを切
り抜く場合には、オペレータはディスプレイ等に表示さ
れた人物の輪郭線をマウス等のポインティングデバイス
によりトレースすることにより人物の部分のマスクを作
成する。そして、このマスクに重なり合う原稿画像の部
分を抽出することにより、原稿画像から人物の画像を切
り抜くことができる。ところが、切り抜こうとする画像
の形状が複雑である場合には、オペレータの作業負担て
極めて大きなものとなっていた。
【0004】そこで、オペレータの作業負担を軽減する
ものとして、本願出願人より特開平1−77065号公
報に記載された画像切り抜き装置が案出された。この画
像切り抜き装置は、所定の閾値を用いて画像の色信号ま
たは輝度信号から所望の画像を自動的に切り抜くもので
ある。しかしながら、原稿画像によっては全体的に輝度
の高いものや低いものがあるため、原稿画像に応じて閾
値をその都度設定しなおす必要がある。また、この画像
切り抜き装置は、画像の輪郭線を直接抽出するのではな
く、濃度の閾値によって画像の領域を切り抜いていたの
で、切り抜かれた画像は元の画像の輪郭に必ずしも合致
したものとはならない。すなわち、従来の画像切り抜き
装置にあっては、輪郭線に沿って精度のよい画像の切り
抜きを行うことはできず、最終的には手作業による切り
抜き処理を行わなければならないことから、オペレータ
の作業負担が増大していた。なお、画像に対してラプラ
シアン演算等の微分演算を行うことにより画像の輪郭線
を抽出する方法があるが、この方法によっては抽出され
た輪郭線に不連続な部分が生じてしまう。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は、互いに隣接し合う画
素のなかから画像の輪郭を構成する画素を検出すること
により、画像の切り抜きを精度良く行うことができる画
像切り抜き装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原稿画像から抽出された輪郭線に基づき切り抜きマ
スクを生成するとともに、切り抜きマスクに従い原稿画
像中の所望の領域を切り抜く画像切り抜き装置であっ
て、原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複数
の画素のうち、濃度差が最大であって互いに隣接し合う
画素対を検出し、当該画素対のうち、上記一の画素の濃
度に近似した濃度を有する画素を輪郭線上の画素として
抽出する輪郭線抽出手段とを有することを特徴とする画
像切り抜き装置である。
【0007】請求項2に記載の発明は、原稿画像から抽
出された輪郭線に基づき切り抜きマスクを生成するとと
もに、切り抜きマスクに従い原稿画像中の所望の領域を
切り抜く画像切り抜き装置であって、原稿画像の輪郭線
上の一の画素に隣接する他の複数の画素のそれぞれにつ
いて周辺の画素を含めた平均濃度を算出し、上記他の複
数の画素のなかから平均濃度差が最大であって互いに隣
接し合う画素対を検出し、当該画素対のうち、上記一の
画素の濃度に近似した濃度を有する画素を輪郭線上の画
素として抽出する輪郭線抽出手段とを有することを特徴
とする画像切り抜き装置である。
【0008】請求項3に記載の発明は、原稿画像から抽
出された輪郭線に基づき切り抜きマスクを生成するとと
もに、切り抜きマスクに従い原稿画像中の所望の領域を
切り抜く画像切り抜き装置であって、原稿画像の輪郭線
上の一の画素に隣接する他の複数の画素のうち、互いに
隣接し合う画素対の濃度差に応じて以下の処理(A)、
処理(B)のいずれかを行う輪郭線抽出手段を備えたこ
とを特徴とする画像切り抜き装置である。
【0009】処理(A):原稿画像の輪郭線上の一の画
素に隣接する他の複数の画素のうち、濃度差が最大であ
って互いに隣接し合う画素対を検出し、当該画素対のう
ち、上記一の画素の濃度に近似した濃度を有する画素を
輪郭線上の画素として抽出する。
【0010】処理(B):原稿画像の輪郭線上の一の画
素に隣接する他の複数の画素のそれぞれについて周辺の
画素を含めた平均濃度を算出し、上記他の複数の画素の
なかから平均濃度差が最大であって互いに隣接し合う画
素対を検出し、当該画素対のうち、上記一の画素の濃度
に近似した濃度を有する画素を輪郭線上の画素として抽
出する。
【0011】請求項4に記載の発明は、原稿画像におけ
る輪郭線抽出領域を特定する輪郭線抽出処理範囲特定手
段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
れかに記載の画像切り抜き装置。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載の輪郭線抽出手段は、原稿画像の
所定の色成分について輪郭線抽出を行うことを特徴とす
る画像切り抜き装置である。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明において、輪郭線抽出手
段は、原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複
数の画素のうち、濃度差が最大であって互いに隣接し合
う画素対を検出する。そして、輪郭線抽出手段は、これ
らの画素対のなかから、上記一の画素の濃度に近似した
濃度を有する画素を輪郭線上の画素として抽出する。よ
って、本発明によれば、原稿画像中の輪郭線上の一の画
素を始点として輪郭線上にある画素を自動的に検出する
ことにより、複雑な絵柄の輪郭線であっても正確かつ高
速に輪郭線抽出を行うことができる。また、画像の輪郭
線が連続してトレースされるため、抽出された輪郭線に
不連続な部分が生じることもない。したがって、このよ
うにして抽出された輪郭線により囲まれたマスクを用い
て、画像を切り抜くことにより所望の画像を正確に切り
抜くことが可能となる。
【0014】請求項2に記載の発明において、輪郭線抽
出手段は、原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他
の複数の画素のそれぞれについて周辺の画素を含めた平
均濃度を算出する。そして、輪郭線抽出手段は、他の複
数の画素のなかから平均濃度差が最大であって互いに隣
接し合う画素対を検出し、これらの画素対のなかから、
上記一の画素の濃度に近似した濃度を有する画素を輪郭
線上の画素として抽出する。本発明にあっては、周辺の
画素を含めた平均濃度に基づき輪郭線抽出を行うため、
原稿画像中のノイズ等が混入したとしても、このノイズ
等が平均濃度に与える影響を低減することができる。よ
って、ノイズ等を輪郭線として誤認識することなく、正
確に輪郭線を抽出することが可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明において、輪郭線抽
出手段は、原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他
の複数の画素のうち、互いに隣接し合う画素対の濃度差
に応じて以下の処理(A)、処理(B)のいずれかを行
うかを決定する。例えば、濃度差の大きな画素対が一つ
しか存在しない場合には、ノイズ等を輪郭線として誤認
識するおそれが少ないため、以下の処理(A)を実行す
る。すなわち、輪郭線抽出手段は、原稿画像の輪郭線上
の一の画素に隣接する他の複数の画素のうち、濃度差が
最大であって互いに隣接し合う画素対を検出し、画素対
のうちの上記一の画素の濃度に近似した濃度を有する画
素を輪郭線上の画素として抽出する。
【0016】一方、原稿画像中にノイズ等が混入してい
るような場合には、このノイズ等を含む画素対の濃度差
が大きくなる。したがって、本来の輪郭線を含む画素対
の他に、ノイズ等を含む画素対のように濃度差の大きな
画素対が複数存在し得る。このような場合には、ノイズ
等による輪郭線の誤認識を防止するため以下の処理
(B)を実行する。すなわち、領域抽出手段は、原稿画
像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複数の画素のそ
れぞれについて周辺の画素を含めた平均濃度を算出し、
他の複数の画素のなかから平均濃度差が最大であって互
いに隣接し合う画素対を検出する。そして、当該画素対
のうち、上記一の画素の濃度に近似した濃度を有する画
素を輪郭線上の画素として抽出する。これにより、輪郭
線を正確に認識することが可能となる。
【0017】請求項4に記載の発明にあっては、輪郭抽
出処理範囲特定手段は、原稿画像における輪郭線抽出領
域を特定する。原稿画像中の所望の領域のみついて、領
域抽出処理を行うことにより、輪郭線抽出処理を効率よ
く行うことができる。
【0018】請求項5に記載の発明において、請求項1
〜請求項4のいずれかに記載の輪郭線抽出手段は、原稿
画像の所定の色成分について輪郭線抽出を行う。例え
ば、輪郭線が所定の色成分によって表されているような
場合には、輪郭抽出処理を行う色成分を特定することに
より輪郭線を正確に抽出することが可能となる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例に係る画像切り
抜き装置のシステム構成図である。演算装置10は、C
PU等により構成され、画像の切り抜きを行うものであ
る。この演算装置10には、画像入力装置11、ディス
プレイ12、記憶装置13、キーボード14、マウス1
5、画像出力装置16が接続されている。
【0021】画像入力装置11は、原稿画像を読み取り
ディジタルデータである画像データを出力するものであ
って、ドラム型スキャナ、フラットベッドスキャナ、ビ
デオ信号を出力するCCDビデオカメラ、フライングス
ポットスキャナ等を用いて構成されている。画像入力装
置11から入力された原稿画像のデータは、CMYK、
またはRGBの各色のデータより構成されている。ディ
スプレイ12は、原稿画像を表すデータ、切り抜きマス
クを表すマスクデータ等に基づく各画像を表示するもの
である。記憶装置13は画像データを保存するためのも
のである。キーボード14およびマウス15は演算装置
にコマンド等を入力するためのものである。また、画像
出力装置16はカラープリンタ、フィルム出力機等によ
り構成されている。
【0022】続いて、本実施例に係る画像切り抜き装置
の作用を図2のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0023】先ず、画像入力装置11は原稿画像を読み
取り、例えば8bit(256階調)のYMCKのデー
タよりなる原稿画像データを演算装置10に出力する
(S1)。オペレータは、入力された原稿画像データの
各色成分のうち、画像の輪郭を最もよく表していると思
われる色成分をキーボード14等を用いて演算装置10
に指示する(S2)。例えば、図4に示されるように自
動車を表す原稿画像データが入力され、この自動車のボ
ディカラーがシアンに近いものであったとする。この場
合には、自動車の輪郭を最もよく表しているシアンの色
成分を入力する。
【0024】次に、オペレータは、後述するS8の判断
処理の基準となる誤差範囲の値をキーボード14を用い
て演算装置10に指示する(S3)。また、オペレータ
は、ディスプレイ12に表示された原稿画像データのう
ち、切り抜き処理の開始位置および切り抜き方向をマウ
ス15を用いて演算装置10に入力する(S4、S
5)。ここで、入力された切り抜き開始位置は切り抜き
処理(輪郭抽出処理)の始点となる位置であり、輪郭線
上の点を表すものである。また、切り抜き方向は輪郭抽
出処理が行われる方向を表している。例えば、図4にお
いて、自動車の輪郭線上の任意の切り抜き開始位置41
にマウスカーソルを合わせ、マウス15をクリックす
る。これにより、切り抜き開始位置41が入力される。
次に、マウスカーソルを点42に合わせ、クリックす
る。これにより、点41、42を結ぶ方向が切り抜き方
向として入力される。
【0025】演算装置10は、点41、42間の距離を
算出し、この距離に基づき切り抜き(抽出)処理の対象
となる矩形の領域を自動的に設定する(S6)。点4
1、42の距離をLとおくと、矩形の領域の幅Wは、W
=R×Lにより求められる。ここで、Rは矩形の縦横の
比率を表す値であって、任意に設定可能なものである。
このように、輪郭抽出領域を設定することにより、輪郭
の一部のみを抽出するような場合にメモリを有効に使用
することが可能となる。また、輪郭抽出方向を設定する
ことにより、切り抜き対象となる画像の輪郭が複数の方
向に分岐しているような場合に正確な輪郭抽出を行うこ
とができる。
【0026】続いて、演算装置10は切り抜き対象とな
る画像の輪郭線を抽出する処理を行う。ここで、行われ
る輪郭抽出処理には、輪郭抽出演算Aと輪郭抽出演算B
との2つの処理がある。先ず、演算装置10は、輪郭抽
出演算Aを行う(S7)。輪郭抽出演算Aは、切り抜き
開始点41に隣接する画素の中から輪郭線上にあると思
われる画素を探し出すアルゴリズムである。
【0027】この輪郭抽出演算Aの処理を図2を参照し
ながら説明する。この図は、切り抜き対象となる画像の
うちの一部(3×3画素)を取り出して示したものであ
る。ここで、画素Q、画素Pは既に輪郭線上の画素とし
て認識されている画素である。なお、ステップS5にお
いて指示された切り抜き方向に従い処理が実行されるた
め、画素Pから画素Qへと処理が逆戻りすることはな
い。演算装置10は、画素Pに隣接する画素(処理済み
の画素Qを除く)a〜gについて、互いに隣接し合う画
素対の濃度差を算出する。例えば、演算装置10は、
(a−b)、(b−c)、・・・、(f−g)のそれぞ
れの濃度差を算出する。上述したステップS2の処理に
おいて、シアンの色成分が指定されたとすると、シアン
の色成分についての濃度差が算出される。
【0028】演算装置10は、算出された濃度差の中か
ら、絶対値が最大となるものを探し出す。画素対の濃度
差の絶対値が大きいということは、画素対を構成する2
つの画素が輪郭線にまたがっている可能性が高いことを
意味している。例えば、図2のCASE1に示されるよ
うに、(c−d)の絶対値が最大であったとする。この
場合には、画素対c、dのうち、濃度が画素Pに近いも
の(例えば画素d)が、輪郭線上の画素であると推定さ
れる。すなわち、2つの画素の濃度が近似しているとい
うことは、これら2つの画素が同一の輪郭線上に位置し
ていることを意味している。続いて、演算装置10は、
画素dについて、上述した処理を繰り返す。このような
処理を繰り返すことにより、図5に示されるように切り
抜き開始点41から点43までの輪郭線を連続して抽出
することが可能となる。
【0029】なお、上述した第1の輪郭抽出処理Aは単
一の色成分について行われていたが、複数の色成分の濃
度を加算したものについて処理を行っても良い。これに
より、画像の輪郭線が複数の色成分により表現されてい
るような場合であっても、正確に輪郭線を抽出すること
が可能となる。
【0030】また、図2のCASE2に示される(a−
b)、(b−c)のように、濃度差の絶対値が大きなも
のが複数あり、それらの値の差が上述したステップS3
において設定された誤差範囲内に収まる場合(S8でY
ES)には、第2の輪郭抽出演算Bが実行される(S
9)。すなわち、濃度差の絶対値が大きなものが複数あ
る場合は、輪郭線の他にノイズ等が画像に混入したこと
が考えられる。したがって、このような場合には、第1
の輪郭抽出演算Aによってはノイズの部分が輪郭線とし
て誤認識されるおそれがあるため、輪郭抽出演算Bを実
行するものである。
【0031】輪郭抽出演算Bを図3を参照しながら説明
する。この輪郭抽出演算Bもまた、輪郭抽出演算Aと同
様に指定された切り抜き方向に向けて輪郭線を抽出する
ものであるが、複数画素の平均値に基づき輪郭線上の画
素を検出する点において輪郭抽出演算Aと異なってい
る。この図において、画素Q、Pは既に輪郭線として認
識された画素を表し、画素Qから画素Pに向けて処理が
進められているとする。先ず、演算装置10は、画素P
に隣接する画素a〜gを探し出し、さらに画素a〜gの
それぞれに隣接する画素の濃度の平均濃度A〜Gを算出
する。例えば、画素aに隣接する画素、、の濃度
を加算し、3で割ったものが平均濃度Aとなる。なお、
画素、、のさらに外側の画素を含めて平均濃度を
算出してもよい。そして、演算装置10は、平均濃度A
〜Gについて濃度差(A−B)、(B−C)、・・・、
(F−G)を算出する。以下、上述した輪郭抽出演算A
と同様の処理を実行する。すなわち、演算装置10は、
算出された濃度差の中から絶対値が最大となるものを探
し出し、さらにこの中から濃度が画素Pに近いものを探
し出す。このようにして探し出された画素(例えば画素
d)が輪郭線上の画素となる。
【0032】このような処理を繰り返すことにより、図
5に示されるように切り抜き開始点41から点43まで
の連続した輪郭線を抽出することが可能となる。輪郭抽
出演算Bによれば、複数画素の濃度の平均値を算出する
ことにより、画像中にゴミ等のノイズが混入している場
合であっても正確に輪郭線を抽出することが可能とな
る。
【0033】なお、上述した輪郭抽出処理Aは単一の色
成分について行われていたが、複数の色成分の濃度を加
算したものについて処理を行っても良い。これにより、
画像の輪郭線が複数の色成分により表現されているよう
な場合であっても、正確に輪郭線を抽出することが可能
となる。
【0034】以上の処理により抽出された輪郭線のデー
タはベクトルデータとして演算装置10内のメモリに書
き込まれる(S10)。さらに、他の輪郭線についても
処理を実行する場合(S11でYES)には、ステップ
S5〜S10の処理を繰り返す。一方、オペレータが所
望の輪郭線の抽出処理が終了したと判断した場合(S1
1でNO)には、作成されたベクトルデータをディスプ
レイ12上に表示し、これを確認する(S12)。この
後、演算装置10は、ベクトルデータにより囲まれた領
域を塗りつぶし、図6に示されるマスクデータ60を生
成する(S13)。
【0035】このようにして生成されたマスクデータ6
0は自動車の領域を正確に表したものであり、このマス
クデータ60を用いることにより自動車の画像部分のみ
を正確に切り抜くことが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、輪郭線上にある画素を濃度差に基づき自動的に検出
することにより、複雑な輪郭線を正確かつ高速にトレー
スすることが可能となる。また、隣接し合う画素を順に
輪郭線として抽出するため、抽出された輪郭線に不連続
部分が発生することもない。これに加えて、画像中にノ
イズ等が混入している場合であっても、周辺の画素を含
めた平均濃度に基づき輪郭線抽出を行うことにより、ノ
イズ等を輪郭線として誤認識することなく、正確に輪郭
線を抽出することが可能となる。
【0037】さらに、原稿画像中の所望の領域のみつい
て、領域抽出処理を行うことにより、輪郭線抽出処理を
高速に行うことができ、また、輪郭線が所定の色成分に
よって表されているような場合には、輪郭抽出処理を行
う色成分を特定することにより輪郭線を正確に抽出する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像切り抜き装置のブ
ロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る輪郭抽出演算Aを説明
するための図である。
【図3】本発明の一実施例に係る輪郭抽出演算Bを説明
するための図である。
【図4】本発明の一実施例に係る原稿画像を表す図であ
る。
【図5】本発明の一実施例に係る原稿画像を表す図であ
る。
【図6】本発明の一実施例に係る原稿画像を表す図であ
る。
【図7】本発明の一実施例に係る画像切り抜き装置の作
用を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10 演算装置(輪郭線抽出手段) 15 マウス(輪郭線抽出処理範囲特定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 豊 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 池田 真由美 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 加藤 達夫 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 澤田 朋宏 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 伊藤 隆司 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像から抽出された輪郭線に基づき
    切り抜きマスクを生成するとともに、切り抜きマスクに
    従い原稿画像中の所望の領域を切り抜く画像切り抜き装
    置であって、 原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複数の画
    素のうち、濃度差が最大であって互いに隣接し合う画素
    対を検出し、当該画素対のうち、上記一の画素の濃度に
    近似した濃度を有する画素を輪郭線上の画素として抽出
    する輪郭線抽出手段とを有することを特徴とする画像切
    り抜き装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像から抽出された輪郭線に基づき
    切り抜きマスクを生成するとともに、切り抜きマスクに
    従い原稿画像中の所望の領域を切り抜く画像切り抜き装
    置であって、 原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複数の画
    素のそれぞれについて周辺の画素を含めた平均濃度を算
    出し、上記他の複数の画素のなかから平均濃度差が最大
    であって互いに隣接し合う画素対を検出し、当該画素対
    のうち、上記一の画素の濃度に近似した濃度を有する画
    素を輪郭線上の画素として抽出する輪郭線抽出手段とを
    有することを特徴とする画像切り抜き装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像から抽出された輪郭線に基づき
    切り抜きマスクを生成するとともに、切り抜きマスクに
    従い原稿画像中の所望の領域を切り抜く画像切り抜き装
    置であって、 原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する他の複数の画
    素のうち、互いに隣接し合う画素対の濃度差に応じて以
    下の処理(A)、処理(B)のいずれかを行う輪郭線抽
    出手段を備えたことを特徴とする画像切り抜き装置。 処理(A):原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する
    他の複数の画素のうち、濃度差が最大であって互いに隣
    接し合う画素対を検出し、当該画素対のうち、上記一の
    画素の濃度に近似した濃度を有する画素を輪郭線上の画
    素として抽出する。 処理(B):原稿画像の輪郭線上の一の画素に隣接する
    他の複数の画素のそれぞれについて周辺の画素を含めた
    平均濃度を算出し、上記他の複数の画素のなかから平均
    濃度差が最大であって互いに隣接し合う画素対を検出
    し、当該画素対のうち、上記一の画素の濃度に近似した
    濃度を有する画素を輪郭線上の画素として抽出する。
  4. 【請求項4】 原稿画像における輪郭線抽出領域を特定
    する輪郭線抽出処理範囲特定手段を備えたことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像切り抜
    き装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    輪郭線抽出手段は、原稿画像の所定の色成分について輪
    郭線抽出を行うことを特徴とする画像切り抜き装置。
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