JPH07200402A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH07200402A
JPH07200402A JP7004636A JP463695A JPH07200402A JP H07200402 A JPH07200402 A JP H07200402A JP 7004636 A JP7004636 A JP 7004636A JP 463695 A JP463695 A JP 463695A JP H07200402 A JPH07200402 A JP H07200402A
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memory
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忠彦 西向井
Atsushi Hasegawa
淳 長谷川
Kunio Uchiyama
邦男 内山
Ikuya Kawasaki
郁也 川崎
Makoto Hanawa
誠 花輪
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Microcomputer System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップ外部からの機能テストが容易であるデ
ータ処理装置を提供する。 【構成】 データ処理装置外部から外部パージ信号(l
61)が供給されている間は上記次命令要求信号(l4
1)に応答してパージ指令信号(l62)を出力するよ
うに構成されたパージ制御回路(6)を具備し、パージ
指令信号(l62)に従って命令キャッュメモリ(3
1)の内容を無効化せしめる。 【効果】 命令キャッシュメモリ(31)の内容へのア
クセスが禁止されるので、データ処理装置は外部バス
(l23,l24)を介して主記憶(5)から次命令の
先頭のオペコードと非先頭コードとを含む新しいブロッ
クデータをフェッチする。従って、外部バス(l23,
l24)の上で容易にチェックすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速に命令処理可能な
データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来データ処理装置は、図1に示すよう
に記憶装置5との間でデータ授受を行うインターフェイ
ス回路7と、実行すべき命令の制御を行う命令実行ユニ
ット3と、命令を実行する命令実行ユニット4とを有し
ている。記憶装置5から読み出された命令が線73、イ
ンターフェイス回路7、線11を経由して命令制御ユニ
ット3に転送されると、命令制御ユニット3は転送され
た命令を解析し、その結果を命令実行ユニット4に線1
5を介し転送する。命令実行ユニット4は、解析の結
果、各種の制御信号を発生させ、それらの制御信号によ
り命令実行ユニット4内の各ゲートを開閉して演算,格
納,シフト等の処理を行わせる。命令によっては線1
4,線74を介してアドレスを指示し主記憶5からデー
タを線13,線74を介し読み出したり、又主記憶5へ
演算結果を書込む。命令制御ユニット3は、次の命令の
読み出しアドレスを線12、インターフェイス回路7,
線74を介して記憶装置5に指示する。これらの一連の
動作を繰り返すことにより、データ処理装置1は、記憶
装置5に格納されているプログラムを実行する。
【0003】本データ処理装置は、命令制御ユニット3
と命令実行ユニット4とが並列的に動作することが可能
であり、パイプライン制御が行なわれる。
【0004】この従来装置においては、主記憶5からの
データの高速読出しの為に、キャッシュメモリ71を有
している。キャッシュメモリ71は線73上のアドレス
で検索され、ヒットした場合には該当エントリのデータ
が読み出され、主記憶5へのアクセスは行なわない。し
たがって、ヒットした場合において、主記憶へのアクセ
ス時間を省略することができ、高速なデータ読出しが可
能となる。
【0005】このような装置の例として、例えば、岩波
講座マイクロエレクトロニクス「マイクロコンピュータ
のハードウェア」昭和59年11月発行第144〜14
8頁に記憶されたデータ処理装置がある。
【0006】しかし、このようにキャッシュメモリを有
するデータ処理装置においては、種々の場合にキャッシ
ュの無効化、すなわち、キャッシュの内容へのアクセス
禁止が必要となる。例えば、主記憶に格納された命令も
しくはオペランドデータの内容が新しい内容に更新され
た場合、もしくは命令キャッシュメモリもしくはオペラ
ンドキャッシュメモリに格納された論理アドレスと主記
憶の物理アドレスとの対応が保証されなくなった場合な
ど、命令キャッシュメモリもしくはオペランドキャッシ
ュメモリに格納された命令もしくはオペランドデータの
内容が主記憶に格納された命令もしくはオペランドデー
タの内容と不一致となった場合などに、このようなキャ
ッシュメモリの無効化が必要となる。
【0007】このような状態の変化の後、下記の三つの
可能性が生じる。
【0008】第1の場合では命令キャッシュに格納され
た命令のみが主記憶に格納された命令と不一致となり、
第2の場合ではオペランドキャッシュに格納されたオペ
ランドデータのみが主記憶に格納されたオペランドデー
タと不一致となり、第3の場合は命令キャッシュとオペ
ランドキャッシュとに格納された命令とオペランドデー
タとが主記憶に格納された命令とオペランドデータとそ
れぞれ不一致となるものである。
【0009】従って、キャッシュの有効性を高めるに
は、この三つの状態変化に対応して命令キャッシユおよ
びオペランドキャッシュの何れか一方もしくは両者を選
択的に無効化することが有効となる。
【0010】一方、主記憶からの命令がフェッチされる
間に、このフェッチ命令を含むブロックデータに属する
次命令も主記憶からフェッチされデータ処理装置内部の
命令キャッシュに格納されることになる。
【0011】従って、主記憶からフェッチされた現在の
命令の実行の後、データ処理装置は次命令を主記憶から
ではなくデータ処理装置内部の命令キャッシュからフェ
ッチすることになる。
【0012】一方、半導体LSIチップに構成されたデ
ータ処理装置の機能をチップ外部からテストするために
は、データ処理装置が所定の順序で命令実行するかをチ
ェックする必要がある。このためには、データ処理装置
内の命令実行部での現在の命令の実行の後、主記憶とデ
ータ処理装置チップとの間の外部バスに現われる次命令
の先頭コードであるオペコード(オペレーションコー
ド)が所定のものかをチェックする必要が有る。
【0013】一方、可変長命令セットにはイミディエイ
トデータやディスプレースメントデータである非先頭コ
ードが短い命令やこの非先頭コードの長い命令が有るの
で、短い命令と長い命令との先頭のオペコードの位置を
知ることは困難である。
【0014】従って、データ処理装置チップ外部からの
機能テストを容易とするためには、命令の実行の直後
に、次命令の先頭コードであるオペコードを常に主記憶
からフェッチし、外部バス上でチェックすることが有効
となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的と
するところは、命令の実行の直後に、次命令の先頭コー
ドであるオペコードを常に主記憶からフェッチし、外部
バス上でチェックすること可能とすることにより、チッ
プ外部からの機能テストが容易であるデータ処理装置を
提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願で開示される発明
で、代表的な発明の概要は次の通りである。
【0017】主記憶(5)とともに使用されるデータ処
理装置であって、命令アドレス(l31)を発生する命
令アドレス発生部(32)と、複数の命令アドレスと該
複数の命令アドレスに対応した複数の命令とを格納する
命令キャッシュメモリ(31)と、上記命令アドレス発
生部(32)から発生された命令アドレス(l31)に
従って上記主記憶(5)もしくは上記命令キャッシュメ
モリ(31)から読み出された命令を解読し解読結果を
生じる命令デコーダ(35)と、上記命令デコーダ(3
5)の上記解読結果に従って命令を実行し、該命令の実
行終了時に次命令要求信号(l41)を出力する命令実
行部(4)と、該データ処理装置外部から外部パージ信
号(l61)が供給されている間は上記次命令要求信号
(l41)に応答してパージ指令信号(l62)を出力
するように構成されたパージ制御回路(6)とを具備
し、上記パージ指令信号(l62)に従って上記命令キ
ャッュメモリ(31)の内容を無効化せしめることを特
徴とする。
【0018】
【作用】この代表的な発明においては、命令の先頭のオ
ペコードと非先頭コードとを用いて命令実行部(4)で
命令実行が終了すると、命令実行部(4)は次命令要求
信号(l41)を出力する。従って、外部から外部パー
ジ信号(l61)がパージ制御回路(6)に継続的に供
給されている間は、この次命令要求信号(l41)に応
答してパージ指令信号(l62)がパージ制御回路
(6)から出力される。
【0019】すると、次命令の先頭のオペコードと非先
頭コードとを含み、命令キャッシュメモリ(31)に格
納されていたブロックデータの内容へのアクセスが禁止
されるので、データ処理装置は外部バス(l23,l2
4)を介して主記憶(5)から次命令の先頭のオペコー
ドと非先頭コードとを含む新しいブロックデータをフェ
ッチする。特に、主記憶(5)からの次命令の先頭オペ
コードのフェッチのタイミングはパージ制御回路(6)
から出力されるパージ指令信号(l62)と同期し、主
記憶(5)からの次命令の非先頭コードのフェッチ・タ
イミングではパージ指令信号(l62)もしくは次命令
要求信号(l41)は出力されない。
【0020】従って、主記憶(5)からフェッチされる
次命令の先頭オペコードはパージ指令信号(l62)も
しくは次命令要求信号(l41)に同期して外部バス
(l23,l24)の上で容易にチェックすることが可
能となる。
【0021】本発明のその他の目的と特徴は、以下の実
施例から明らかとなろう。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0023】以下の説明では、まず本実施例のデータ処
理装置に用いられる命令を説明し、その後装置構成を説
明し、最後に動作説明を行なう。
【0024】1)命令 基本命令フォーマット 図2に本実施例の命令フォーマットを示す。
【0025】命令は、演算の種類(ビット15〜1
2)、アドレッシングモード等を指定するオペレーショ
ンワード(ビット11〜0)、アドレス計算用のデータ
を与える拡張部とからなり、長さは32ビットである。
【0026】指定するアドレッシングモードの種類によ
っては、拡張部を伴なわない場合もある。
【0027】オペレーションワードのビット11ないし
9は、演算の一方のオペランドとして使用するデータを
保持するデータレジスタの番号を示す。他方のオペラン
ドは、オペレーションワードのビット5ないし0によっ
て指定される。すなわち、ビット2ないし0は、このオ
ペランドの取得のために参照すべきレジスタの番号を示
し、ビット5ないし3は、アドレッシングモードを示
す。
【0028】本実施例においては、後で示すようにデー
タレジスタを8本、アドレスレジスタを8本有してい
る。
【0029】ビット5ないし3のビットパターンとアド
レッシングモードの対応は、図2(b)に示されてい
る。同図において、「データレジスタ」モード及び「ア
ドレスレジスタ」モードは、それぞれ、指定されたデー
タレジスタ及びアドレスレジスタの内容がそのままオペ
ランドとなるモードである。「アドレスレジスタ間接」
モードは、指定されたアドレスレジスタの内容がオペラ
ンドのメモリアドレスとして使用されるモードである。
「ポストインクリメント」モード及び「プリデクリメン
ト」モードは、基本的にはアドレスレジスタ間接モード
と同じであるが、オペランドのストア又はフェッチのそ
れぞれ直後及び直前に、当該アドレスレジスタの内容を
それぞれ+1及び−1する点が異なる。したがって本モ
ードは、一続きのアドレスに格納されたオペランドデー
タを次々に読み出して演算することになる。
【0030】「ディスプレイスメント付アドレスレジス
タ間接」モードは、指定されたアドレスレジスタの内容
に拡張部の内容を加えた値をオペランドのメモリアドレ
スとして使用するモードであり、「ディスプレイスメン
ト付プログラムカウンタ相対」モードは、当該命令のア
ドレス(プログラムカウンタの内容)に拡張部の内容を
加えた値をオペランドのメモリアドレスとして使用する
モードである。そして、「絶対番地」モードは、拡張部
の内容をそのままオペランドのメモリアドレスとして使
用するモードである。
【0031】 基本命令の中のスタック命令 さて現在のプログラムは高級言語で書かれる為、そのデ
ータ構造としてスタックを有している。特に、サブルー
チンを用いる場合には、メインルーチンで用いる変数、
サブルーチンで用いる変数を夫々別々の一団としてスタ
ックに格納しておく必要がある。この一団をフレームと
いう。
【0032】スタックは、主記憶の一部と、スタックポ
インタとからなる。スタックポインタとは変数を下位の
アドレスから次々に主記憶に格納していくためのアドレ
スを格納しておくレジスタである。
【0033】サブルーチンを呼び出す場合には、スタッ
クポインタの値をフレームポインタに移す。フレームポ
インタとは、一フレームの最上位のアドレスを記憶する
ためのレジスタである。本実施例では、8本のアドレス
レジスタのうち一本をスタックポインタとし、他の一本
をフレームポインタとしている。
【0034】スタックへのアクセスは、命令の2ビット
〜0ビットにおいてフレームポインタ又はスタックポイ
ンタを指定し、命令5〜3ビットのアドレッシングモー
ドとして、「アドレスレジスタ間接」、「ポストインク
リメント」、「プリデクリメント」又は「ディスプレイ
スメント付アドレスレジスタ間接」のうちの、いずれか
を用いて実行される。これらのスタックへのアクセスの
態様を総称して、スタックアクセスモードと呼びこれら
の命令をスタック命令ということにする。
【0035】上記のように、本装置ではスタックポイン
タをあらかじめ一つのレジスタに定めているので、その
レジスタをスタックポインタとして指定しないプログラ
ムでは性能が低下するおそれがある。
【0036】 制御命令 さらに、本実施例のデータ処理装置では、上記一般命令
とは異なるフォーマットを有する制御命令を有する。
【0037】本実施例は、パージ(PURGE)命令と
いい、専ら本データ処理装置が自ら発行する命令であ
る。ただし、上述の基本命令と伴に主記憶から読み出す
場合もある。本命令の機能は、データ処理装置が内蔵す
る連想メモリ21,31又は36,37,38を無効に
することである。
【0038】本命令が存在する理由は次のとおりであ
る。
【0039】本データ処理装置1は、一つのチップの中
におさめられる。このチップ内で作成されたアドレスで
外部へアクセスするものである。しかし乍ら、現在のシ
ステムでは、チップ内で作成されたアドレスと、外部の
装置に実際につけられたアドレスとが相違することがあ
り、データ処理装置内で作成されたアドレスを論理ドレ
レス、外部の装置に実際に与えられたアドレスを論理ア
ドレスということがある。一般に、論理アドレスと物理
アドレスとの変換は、アドレス変換機構という特別なハ
ードウェアをデータ処理装置のチップ内出力部、あるい
は外部に設けることにより行なう。例えば前掲書第14
5頁に示されている。
【0040】本実施例のデータ処理装置は、後述するよ
うにチップ内において論理アドレスのみを参照している
ので、外部にアドレス変換機構を付けるシステムを構成
した場合には、物理アドレスで参照する主記憶のアドレ
スと論理アドレスで参照するチップ中の連想メモリのア
ドレスとが相異なる可能性がある。
【0041】特に、主記憶上のアドレス空間を別のアド
レス空間に切換えたとき、データ処理装置1内の連想メ
モリに保持している情報のアドレスと、実際の主記憶の
アドレスとの間の対応が保障できなくなる。
【0042】この矛盾は、データ処理装置が事前にパー
ジ命令を発行して内部の連想メモリを無効にすることに
より解決できる。
【0043】したがって、アドレス変換機構をシステム
に設けた場合は、該アドレス変換機構がアドレス空間が
切換ったことをパージ信号をアサートしてデータ処理装
置に教える必要がある。
【0044】本データ処理装置では、パージ制御回路の
項で後述するように、アドレス変換機構からのパージ信
号とパージ命令に基きパージ命令を発行するように構成
されている。
【0045】以上がパージ命令を設けた理由である。
【0046】次に、図3(a)においてパージ命令のフ
ォーマットについて説明する。
【0047】パージ命令において、内容を無効にすべき
メモリの指定は、パージコード(PURGE COD
E)による。その対応を図3(b)に示す。パージコー
ドのビット7,6が「00」のときは、無効にしない。
パージコードが「01000000」のときは、データ
系の連想メモリを無効にする。データ系の連想メモリと
は、後述する連想メモリ21が該当する。
【0048】パージコードが「10000000」のと
きは、命令系の連想メモリを無効にする。命令系の連想
メモリとしては、後述する連想メモリ31,36,37
および38が該当する。
【0049】パージコードが「11111111」のと
きは、すべての内部連想メモリを無効とする。
【0050】2)次に、本装置構成について詳細に説明
する。
【0051】図4において1はデータ処理装置で、主記
憶5とのデータのやりとりを行なうインターフェイスユ
ニット2と、インターフェイスユニットからのデータの
解析を行なう命令制御ユニット3と、および命令制御ユ
ニットからの解析命令の実行を行なうための命令実行ユ
ニットからなる。
【0052】主記憶5からは1度のアクセスで4バイト
(32ビット)のデータが読める。
【0053】命令実行ユニット4は、命令実行に必要な
データをインターフェイスユニット2を介して主記憶か
ら読出す。
【0054】命令制御ユニット3と命令実行ユニット4
とは並列動作が可能でパイプライン制御が行なわれる。
【0055】以下、各回路について説明する。
【0056】 命令制御ユニット3 アドレス発生回路32は、プリフェッチアドレス更新信
号を線l34を介して入力し、分岐先アドレスを線l3
3を介して入力し、プリフェッチアドレスおよびフェッ
チ要求を線l31に出力し、命令実行ユニット4で実行
中の命令のアドレスを線l32に出力する回路である。
【0057】図5に、アドレス発生回路32の詳細を示
す。
【0058】323は選択回路で、通常はレジスタ32
1からのプリフェッチアドレスを選択し、分岐アドレス
が線l332を介して与えられたときには該分岐アドレ
スを選択する。
【0059】325は加算器で、選択回路323からの
命令アドレスに、定数発生回路324から与えられる数
を加算する。定数発生回路324が発生する数は、読み
出すべき命令の長さに対応する。
【0060】レジスタ321は、線l342からの信号
により、加算器325の出力をラッチする。したがっ
て、線l34から信号を受ける毎にレジスタ321は更
新され、線l31内の線l312にプリフェッチアドレ
スが出力されることになる。尚、線l34の更新信号は
線l31の線l311からフェッチ要求として出力され
る。
【0061】326は選択回路で、通常は加算器329
からの出力を選択し、分岐アドレスが線l332を介し
て与えられたときには該分岐アドレスを選択する。レジ
スタ327は、選択回路323からの命令アドレスをラ
ッチし、線l32に命令アドレスを出力する。
【0062】加算器329は、線l32上の命令アドレ
スに定数発生回路328から与えられる数を加算する。
定数発生回路328が発生する数は、実行されるべき命
令の長さに対応する。
【0063】連想メモリ31は、命令アドレスと、その
命令アドレスに対応する命令とを同一のエントリに記憶
しておくメモリである。
【0064】連想メモリ31の構成を図6に示す。全体
で64エントリで構成され、各エントリは検索フィール
ド311,有効ビット312およびデータフィールド3
13により構成される。
【0065】検索フィールドは線l312を介して与え
られる命令アドレスを格納するフィールドである。有効
ビットはデータフィールド313に格納されたデータが
有効か否かを示すビットである。データフィールド31
3は線l35を介して与えられる命令を格納するための
フィールドで4バイト(32ビット)の長さを有する。
【0066】連想メモリ31への検索は、線l31を介
して与えられる命令アドレスで行なう。命令アドレスが
存在し、かつ有効ビットがセットされている場合、該当
エントリのデータフィールドに格納された命令を線l3
52に出力する。又、線l351にフェッチ終了信号も
出力する。又、ヒットした場合線l26上の信号がオン
し選択回路22により主記憶5へのアクセスが禁止され
る。
【0067】連想メモリ31の更新は、線l31からの
命令アドレスが格納されたエントリが存在せず、又有効
ビットがリセットされているとき行なわれる。主記憶5
からの線l351のフェッチ終了信号がオンしたときに
読出された命令が線l35を介して入力され線l31か
らの命令アドレスと伴に、最も古く書換えられたエント
リに書込まれる。新しく書換えられたエントリの有効ビ
ット312はセットされる。
【0068】連想メモリ31は、パージ命令の実行によ
り無効にされる。パージ命令が実行されたときには命令
実行ユニット4からの信号線(図示せず)により、有効
ビット312が全エントリにつき、リセットされる。
【0069】ファーストイン,ファーストアウトのメモ
リ34は、線l351のフェッチ終了信号がオンした時
線l352を介して与えられる命令を複数個記憶するた
めのメモリであって、最も古く書込まれた命令を最も早
く読み出すメモリである。
【0070】制御回路33は、メモリ34に空きがある
場合であって線l351のフェッチ終了信号がオフした
場合に、次の命令を読み出させる為に、線l34を介し
てアドレス発生回路32にプリフェッチアドレス更新信
号送出する回路である。
【0071】デコーダ35は、メモリ34からの命令を
解析し、マイクロプログラムの命令アドレスに変換して
線l36に出力する。
【0072】連想メモリ36,37および38は、パイ
プラインでの乱れを押える働きをするバッファで、分岐
元アドレス、分岐先命令、デコード結果を同一のエント
リに記憶する。
【0073】連想メモリ36,37,38の構成を図7
に示す。全体で4エントリで構成され、各エントリは検
索フィールド361,有効ビット362およびデータフ
ィールド363,37,38により構成される。
【0074】検索フィールド361は線l32を介して
与えられる分岐元アドレスを格納するフィールドであ
る。有効ビットフィールド362はデータフィールド3
63,37,38に格納されたデータが有効か否かを示
すビットである。データフィールドの一部363は、線
l38を介して与えられる分岐先次命令を格納するフィ
ールドである。データフィールドの他の一部38は、線
l38を介して与えられる分岐先命令自体を格納するフ
ィールドである。データフィールドの他の一部37は、
線l36を介して与えられるマイクロ命令アドレスを格
納するフィールドである。尚、図4の全体構成図では、
連想メモリ36はアドレス発生回路32とデコーダ35
の間に設けられ、連想メモリ37はデコーダ35と命令
実行ユニット4の間に設けられる。その理由は、連想メ
モリ36に格納される種々の情報の発生源の位置と、連
想メモリ37に格納される情報の発生源の位置とが異な
っているからである。このように連想メモリ36,37
に分割することにより、情報発生源と連想メモリ間の距
離を短かくすることができ、その間の配線によるチップ
専有面積を少なくできる。連想メモリ36と37は、線
l37を介して接続されており、連想メモリ36におい
て選ばれたエントリのアドレスが連想メモリ37,38
に線l37を介して与えられ、両者同一のエントリが選
ばれることになる。
【0075】連想メモリ36,37,38への検索は、
線l32を介して与えられる分岐元アドレスで行なう。
分岐元アドレスが存在し、かつ有効ビット362がセッ
トされている場合、該当エントリのデータフィルド36
3,37,38に格納された情報が夫々線l35,線l
39および線l40に出力される。
【0076】連想メモリ36,37,38の更新は、線
l32からの分岐元アドレスが格納されたエントリが存
在せず、又有効ビット362がリセットされているとき
に行なわれる。このとき、分岐元アドレス,分岐先アド
レス,分岐先命令デコード結果分岐先次命令が伴に、最
も古く書換えられたエントリに書込まれる。新しく書換
えられたエントリの有効ビット362はセットされる。
【0077】連想メモリ36,37,37は、バージ命
令を実行した際に無効にされる。バージ命令が実行され
たときには、命令実行ユニット4からの信号線(図示せ
ず)により有効ビット362が全エントリにつき、リセ
ットされる。
【0078】選択回路47は、線l45を介して与えら
れる分岐成功信号を受けたときは、線l39を選択す
る。分岐失敗信号を受けたときは、線l36を選択す
る。
【0079】選択回路46は、線l45を介して与えら
れる分岐成功信号を受けたときは、線l38を選択す
る。分岐失敗信号を受けたときは、線l40を選択す
る。
【0080】レジスタ38は、デコーダ37からのマイ
クロ命令アドレスを、線l41を介して与えられる次命
令要求信号によりラッチする。そして、該ラッチしたマ
イクロ命令アドレスを命令実行ユニットに送出する。た
だし、線l62を介して、バージ指令信号と、線l41
の次命令要求信号が与えられたときは、デコーダ37か
らのマイクロ命令アドレスではなく、線l63を介して
パージ命令をラッチする。
【0081】レジスタ40は、線l41を介して次命令
要求信号を受けたときに、選択回路46からの信号をラ
ッチする。
【0082】 命令実行ユニット4 ROM41は、線l40を介して与えられる時間軸に配
列されたマイクロ命令列の各マイクロ命令をアドレスと
して順次取込み、対応するアドレスに格納してある制御
情報を順次読出して、線l42に出力する。
【0083】処理回路45は、線l42上の制御情報に
基き、演算を行なう。オペランドデータを主記憶から得
るためのアドレスを線l33を介して出力し、読出され
たオペランドデータを線l43を介して入力する。又線
l44を介して命令自体が入力される。線l41には命
令実行が終了した際に次命令要求信号が出力される。
又、分岐命令を実行した際に分岐が成功したならば線l
45へ分岐成功信号を、分岐が失敗したならば分岐失敗
信号を出力する。
【0084】図8は処理回路45の構造を示す図であ
る。要l46,l47およびl48は、内部データパス
である。レジスタ群452は8本のデータレジスタ、8
本のアドレスレジスタからなる。レジスタ群452は線
l422により一又は二つのレジスタが指定され、バス
l46,l47へのデータ読出し、又はバスl48から
のデータ読込みを行なう。
【0085】アドレスレジスタの8本のうち、スタック
ポインタ,フレームポインタを含む。スタックポインタ
は、主記憶へのデータ格納のため、用いられる毎にずつ
内容が減算され、読み出しに用いられる毎に1ずつ増加
する。
【0086】453は演算回路であり、バスl46,l
47上の信号を、線l423からの指示に基き加算,除
算等を行ない、演算結果を内部データバスl48に出力
する。又、演算回路453は、一つの命令に対する制御
情報が線l42からすべて入力した後であって演算終了
後l41に次命令要求信号を出力する。
【0087】又、分岐命令を実行した際に、コンデショ
ンコードC.Cを参照し、分岐命令で定める条件を満た
している場合には分岐成功信号を、満たしていない場合
には分岐失敗信号を線l45に出力する。
【0088】パージ命令を実行した際には、まず、パー
ジクリア信号を線l49に出力し、パージコードで示さ
れる連想メモリの有効ビットを図示していない信号線を
介しリセットする。
【0089】454はデータ指定回路であり、ポストイ
ンクレメントモード,プリデクレメントモードの実行の
際に、線l424を介して受けるオペランドサイズ(命
令により、1バイト,2バイト,4バイトが指定され
る)に基き、線l33上のアドレスの下位2ビットをデ
コードして線l43上の32ビットデータのうち、オペ
ランドとして必要なデータであってオペランドサイズの
長さを有するデータを線l50を介してインターフェイ
ス451に指定する。
【0090】インターフェイス451は線l421上の
制御情報に基き、線l431のフェッチ終了信号がオン
した時線l432からのデータを内部データバスl4
7,l48に出力し、線l431上のフェッチ要求信号
をオフする。又内部データバスl47,l48からのデ
ータを線l432に出力しフェッチ要求信号を線l43
1に出力する。線l50で読み出すべきデータのビット
位置および長を指定されたときには、それに基きデータ
を切出す。
【0091】連想メモリ21は、オペランドデータを記
憶しておくためのオペランドバッファ24およびバイト
データを記憶しておくためのラインバッファ25からな
る。
【0092】オペランドバッファ24の構成を図9に示
す。全体で22エントリで構成され、各エントリは検索
フィールド241,有効ビット242およびデータフィ
ールド243により構成される。
【0093】検索フィールドは線l33を介して与えら
れるオペランドデータのアドレスを格納するためフィー
ルドである。有効ビット242はデータフィールドに格
納されたオペランドデータが有効か否かを示すビットで
ある。データフィールド243は、線l21を介して与
えられるオペランドデータを格納するためのフィールド
である。
【0094】オペランドバッファ24の更新・検索は、
命令実行ユニット4で実行すべき命令に基いて次の2種
の制御がされる。
【0095】(イ)スタックアクセスモード(明細書第
11頁第9行)であって、命令により指定されたアドレ
スレジスタの内容がオペランドデータのアドレスとして
線l332に出力されたときは、オペランドバッファ2
4は該オペランドデータアドレスで検索される。オペラ
ンドデータアドレスが存在し、かつ有効ビット242が
セットされている場合、該当エントリのデータフィール
ドに格納されているオペランドデータが線l432に出
力される。この時線l431のフェッチ終了信号をオン
する。又、ビットしたとき、線l25を介して選択回路
22により、主記憶5へのアクセスが禁止される。又、
検索の結果ミスヒットしたときには、主記憶5から読出
されたオペランドデータが線l21を介して入力され、
線l33からのオペランドアドレスと伴に、最も古く書
換えられたエントトリに書込まれる。新しく書換えたエ
ントリの有効ビット242はセットされる。
【0096】(ロ)命令実行結果が得られ、線l43に
該実行結果が出力され、線l332に該実行結果を格納
すべき主記憶5上のアドレスが出力されたときには、オ
ペランドバッファ24はそのアドレスで検索される。そ
のアドレスが存在し、かつ有効ビット242がセットさ
れている場合、該当エントリのデータフィールドのデー
タが線l332上の実行結果に書換えられる。有効ビッ
ト242はセットされる。この時ヒットしたとしても、
線l25には何も出力しない。したがって、選択回路2
2は主記憶5へのアクセスを禁止されない。又、検索の
結果、ミスヒットした場合には、オペランドバッファの
データ書換えは行なわない。
【0097】上記(イ)(ロ)以外の場合にはオペラン
ドバッファの検索書換えはなされない。
【0098】(イ)の場合は、スタックの更新、スタッ
クからのデータ読出しに関する場合である。(イ)の場
合にオペランドバッファの更新・書換えが行なわれる為
オペランドバッファはスタックデータの格納用の内部メ
モリであるといえる。
【0099】(ロ)の場合は、命令によってはスタック
を直接アドレス指定して、データ書換えを起す場合があ
るので、これに対処するための処置である。
【0100】オペランドバッファ24は、パージ信号に
より無効にされる。パージ信号が入力されたときには、
有効ビット242の全ビットにつき、リセットされる。
【0101】ラインバッファ25はポストインクレメン
トモード,プリデクレメントモード時に、オペランドサ
イズで指定される長さのバイトデータの読出しにおいて
一度に主記憶5から読出された連続アドレスの4バイト
を保持しておき、以後の命令で連続したオペランドアド
レスへのアクセスを高速化するためのメモリである。
【0102】ラインバッファ25の構成を図10に示
す。ラインバッファ25は、8本のアドレスレジスタの
うち、スタックポインタ・フレームポインタを除いた6
本のレジスに一対一に対応したエントリを有する。した
がって、全部で6本のエントリによって構成されること
になる。
【0103】各エントリは、検索フィールド251,4
つの有効ビット252〜255および4つのデータフィ
ールド256〜259から構成される。有効ビット25
2〜255は、データフィールド256〜259と夫々
対応しており、夫々対応するデータフィールドのデータ
が有効か否かを示す。一つのエントリの4つのデータフ
ィールドには、主記憶5から1度に読み出された連続ア
ドレスの4バイトのデータが夫々格納される。
【0104】ラインバッファ25の検索は、アドレス間
接モードのうち、ポストインクレメントおよびプリディ
クレメントモード(明細書第9頁第11行)のときに行
なう。
【0105】ポストインクレメントおよびプリデクレメ
ントモードは、アドレスレジスタの値を1ずつ加算又は
減算し、連続したアドレスに格納されているデータを次
々に読み出し処理するモードである。
【0106】本モードにおいて、最初のデータを読み出
す場合、ラインバッファを検索しても該当エントリが存
在しないのが通常である。したがって、主記憶5へ線l
33を介してアドレスを送出する。このとき、主記憶5
から4バイトのデータが1度に読み出され、線l21を
介して本モードの命令で指定されたアドレスレジスタに
対応するエントリに書込まれる。同時に、データは選択
回路22から線l43へ出力される。
【0107】このとき、線l43へは32ビットのデー
タが送られるが、オペランドとして必要なデータはオペ
ランドサイズで指定されるバイト数のデータである。こ
のデータの切出しは、前述のデータ指定回路454,お
よびインターフェイス451により行なわれる。
【0108】最初のデータの処理が済むと、本モードの
命令で指定されるアドレスレジスタの内容が1増加、又
は減少し、次のデータを読み出す。このとき線l33に
出力されるアドレスは、先に出力したアドレスに連続し
たアドレスであるので、先にラインバッファに記憶した
データの中に該当アドレスが存在する確率が極めて高
い。検索の結果ヒットした場合には、主記憶5へはデー
タを読み出しに行かず、該当エントリの4バイトのデー
タを線l43に出力する。又、線l25へ出力を出し、
選択回路22の主記憶5へのアクセスを禁止させる。
【0109】尚、命令実行ユニット4において、命令実
行結果が得られ、線l43に該実行結果が出力され、線
l33に該実行結果を格納すべき主記憶5上のアドレス
が出力されたときには、ラインバッファ25はそのアド
レスで検索される。そのアドレスが存在し、かつ有効ビ
ットがセットされている場合、該当エントリのデータフ
ィールドのデータが線l33上の実行結果に書換えられ
る。有効ビットはセットされる。この時ヒットしたとし
ても、線l25には何も出力しない。したがって選択回
路22は主記憶5へのアクセスを禁止されない。又、検
索の結果、ミスヒットした場合には、ラインバッファ2
5のデータ書換えは行なわない。この操作もオペランド
バッファと同様、ラインバッファの内容を主記憶5の内
容と一致させておくための処置である。
【0110】以上のように、ラインバッファ25を用い
ることにより、ポストインクリメント・プリデクレメン
トモードにおいては、平均4バイトに1回の割りで主記
憶へアクセスすればよいことになり、高速読み出しが可
能となる。特にオペランドサイズが1バイトと指定され
た場合には、オペランドデータを4つ処理する間に、一
回のみ主記憶へアクセスすればよいことになる。
【0111】 インターフェイスユニット2 選択回路22は、線l31を介して与えられた命令アド
レス又は線l33を介して与えられたオペランドデータ
アドレスのいずれか一方を線l23を介して主記憶5へ
送出するものである。
【0112】図11に選択回路の構成図を示す。線l3
11は読出し要求信号、線l312はアドレス信号で線
l31を構成する。線l331はフェッチ要求信号、線
l332はアドレス信号で線l33を構成する。AND
回路222は線l311および線l26上の信号の論理
積を求め、連想メモリ31がヒットしたときに命令制御
回路3から主記憶5へのアクセスを禁止する信号を出力
する。AND回路226は線l331および線l25上
の信号の論理積を求め、連想メモリ21がヒットしたと
きに命令実行ユニット4からの主記憶5へのアクセスを
禁止する信号を出力する。
【0113】AND回路223および227は、命令実
行ユニット4からのアクセス要求を優先させるための回
路である。AND回路223および227により、フリ
ップフロップ224あるいは228のいずれか一方がセ
ットされる。セレクタ221はフリップフロップ224
あるいは228により選ばれた一方のアドレス信号を線
l232に出力する回路である。
【0114】OR回路230は、フリップフロップ22
4,228の出力の論理和を求め、フェッチ要求信号を
線l231に出力する回路である。線l231およびl
232により線l23を構成する。
【0115】主記憶5からのデータは線l24を介して
得られる。線l241はフェッチ終了(読出し終了)信
号であり、データの用意が整ったことを知らせる。線l
242上にはデータ自体が入力される。
【0116】AND回路225および229は、線l2
31にフェッチ要求を出したのが命令制御ユニット3で
あるか命令実行ユニット4であるかを判定し、要求を出
した方の線(l351あるいはl211)へフェッチ終
了信号によりデータの準備ができたことを知らせる。命
令制御ユニット3,命令実行ユニット4は、夫々線l3
5内のl351あるいは線l21内のl211を見てフ
ェッチ要求に対する応答があったか否か判断し、フェッ
チ要求をオフすることになる。
【0117】 パージ制御回路6 パージ制御回路6は、パージ信号を線l61から入力さ
れると、線l62にパージ指令信号を出力し、又線l6
3にパージ命令を出力する。
【0118】パージ制御回路6の構成図を図12に示
す。
【0119】パージ信号を線l61から入力すると、A
ND回路64を介してフリップフロップ65のD端子を
highにする。次命令要求信号が線l41を介して入
力されると、そのタイミングでD端子の入力をラッチ
し、線l62のパージ指令信号をオンする。したがっ
て、線l64を介してあらかじめパージ命令を記憶した
レジスタ66の内容が、線l63を介してレジスタ38
(図1)にラッチされる。又このとき、フリップフロッ
プ62もセットされる。命令実行ユニット4にてパージ
命令が実行されると、まずパージクリア信号が線l49
に出力される。これによりフリップフロップ62をリセ
ットする。遅延回路63,AND回路64を介してフリ
ップフロップ65のD入力をLowにする。パージ命令
の実行が終了すると、線l41の次命令要求信号がオン
する。これによりフリップフロップ62はセットされフ
リップフロップ65はリセットされる。フリップフロッ
プ62の出力は遅延回路63に入力される。この間にレ
ジスタ38は、選択回路47からの命令デコード結果が
ラッチされることになる。その後、遅延回路63からの
出力がhighになる。このとき線l61がまだパージ
信号を出力している場合には、フリップフロップ65の
D入力はhighになっている。したがって、次命令要
求信号が入力されると、再び線l62にパージ指令信号
を出力する。
【0120】線l61およびl63には、図示しないア
ドレス変換回路を接続することができる。
【0121】アドレス変換回路は前述のように、データ
処理装置内で用いるアドレスと、データ処理装置外の装
置に与えられるアドレスが異なるシステムに用いるもの
である。
【0122】尚、本実施例においては、パージ命令をレ
ジスタ38に交互にラッチさせることができるようにし
ているが、これは、データ処理装置に通常の命令を一ス
テップずつ実行させ、プログラムのチェックを行なうた
めである。
【0123】3)動作説明 次に本データ処理装置における動作について説明する。
【0124】図13に本データ処理装置において実行さ
れる命令列の一例を示す。
【0125】命令はNo.1からNo.11まで主記憶上
の連続したアドレスに格納されている。
【0126】命令No.1,No.2はスタックポインタが
示すアドレスのデータを、夫々の命令で指定するデータ
レジスタへ格納する命令である。
【0127】命令No.3は、命令No.1,No.2で夫々
データが格納されたレジスタの内容を加算し、その結果
をいずれかのデータレジスタに格納する命令である。
【0128】命令No.4は、命令で指定されたデータレ
ジスタの内容を、命令で指定されたアドレスレジスタで
指示されるアドレスに格納される命令である。
【0129】命令No.5は、命令で指定されたアドレス
レジスタで指示されるアドレスの命令へジャンプする命
令である。本例の場合は、命令No.10へジャンプする
ものとしている。
【0130】命令No.10は、命令で指定される2つの
データレジスタの内容を加算する命令である。
【0131】以上の命令列を実行した場合の、タイムチ
ャートを図14(a)に示す。
【0132】 サイクルT1 アドレス発生回路32は、線l31へ命令No.1のアド
レスを出力する。連想メモリ31は、該アドレスで検索
されるが、ヒットしない場合は主記憶5へデータを読み
に行く。主記憶5から読まれたデータは連想メモリ31
へ格納されると伴に、メモリ34へ格納される。
【0133】 サイクルT2 メモリ34に空きがあるので、アドレス発生回路32は
命令No.2のアドレスを出力する。連想メモリ31は、
先の命令No.1と同様に該アドレスで検索され、ヒット
しない場合は主記憶5からのデータを書込む。又、読ま
れたデータはメモリ34へ格納される。
【0134】デコーダ35は、メモリ34からの命令N
o.1を解析し、解析結果をレジスタ38へ格納する。
【0135】レジスタ38へ格納された命令No.1のマ
イクロ命令列は、命令実行ユニット4において実行が開
始される。
【0136】実行時において、データレジスタへ格納す
るためのオペランドデータのアドレスを線l33へ出力
するが、本命令はスタック命令であるので、連想メモリ
24内に該当するエントリが存在する可能性が高い。し
たがって命令制御ユニット3からの命令No.2の読み出
し要求と、命令実行ユニット4からのオペランドデータ
の読み出し要求が競合することが少なくなる。
【0137】又、逆に、連想メモリ31に命令No.2が
存在する場合には、連想メモリ24にオペランドデータ
が存在するか否かにかかわらず、命令制御ユニット3と
命令実行ユニット4との主記憶5への読み出し要求は競
合しない。
【0138】 サイクルT3 命令No.3が命令No.1,2と同様にして主記憶5から
読み出され、メモリ34へ格納される。
【0139】デコーダ35においては、命令No.2の解
析が行なわれる。
【0140】命令実行ユニット4では、命令No.1の実
行が終了し、命令No.2の実行が開始される。
【0141】命令No.2は、命令No.1と同様スタック
命令であり、連想メモリ24の検索が行なわれ、ミスヒ
ットの時には主記憶5へオペランドデータを読みに行
く。この場合における命令制御ユニット3と命令実行ユ
ニット4と競合については、命令No.1の場合と同様で
ある。
【0142】 サイクルT4 命令No.4が命令No.1等と同様にして主記憶5から読
出され、メモリ34へ格納される。
【0143】デコーダ35においては、命令No.3の解
析が行なわれる。
【0144】命令実行ユニット4では、命令No.2の実
行が終了し、命令No.3の実行が開始される。
【0145】命令No.3は、命令実行ユニット4内のデ
ータレジスタを用いて演算する命令であるため、主記憶
5へのオペランドデータを読出しに行くことはない。
【0146】 サイクルT5 命令No.5が命令No.1と同様にして主記憶5から読出
され、メモリ34へ格納される。
【0147】デコーダ35においては、命令No.4の解
析が行なわれる。
【0148】命令実行ユニット4では、命令No.3の実
行が終了し、命令No.4の実行が開始される。
【0149】命令No.4は、主記憶へデータレジスタの
データを書込む命令である。線l33にはデータを書込
む先のアドレスが出力される。オペランドバッファ24
は、本アドレスがスタックの内容を書換えるものか否か
をチェックし、書換えるものであるときは、オペランド
バッファの内容を線l43上のデータに書換える。線l
43上のデータは、主記憶5へ送出される。
【0150】 サイクルT6 命令No.6が命令No.1と同様にして主記憶5から読出
され、メモリ34へ格納される。
【0151】デコーダ35においては、命令No.5の解
析が行なわれる。
【0152】一方、アドレス発生回路36は、線l32
に命令実行ユニットが実行している命令No.5のアドレ
スを出力する。連想メモリ36は、該アドレスで検索さ
れる。該当するエントリが存在しない場合には、連想メ
モリ37,38からの出力はない。該当するエントリが
存在する場合には、後述する(10)以降のタイムチャート
となる。
【0153】命令実行ユニット4では、命令No.4の実
行が終了し、命令No.5の実行が開始される。
【0154】 サイクルT7 命令No.7が命令No.1と同様にして主記憶5から読出
され、メモリ34へ格納される。
【0155】デコーダ35においては、命令No.6の解
析が行われる。
【0156】命令実行ユニット4では、命令No.10の
アドレスを線l33に出力する。
【0157】又、命令実行ユニット4は、分岐が成功し
たために、メモリ34の内容をクリアする。
【0158】 サイクルT8 アドレス発生回路32は、線l33上の命令No.10の
アドレスを取込み、線l31へ命令No.10のアドレス
を出力する。命令No.10は、命令No.1と同様にし
て、メモリ34へ格納される。
【0159】デコーダ35においては、メモリ34の内
容がサイクルT7においてクリアされてしまったので何
もしない。
【0160】命令実行ユニット4においても実行すべき
命令が解読されていないので何も行なわない。
【0161】連想メモリ38に命令No.10自体が格納
される。
【0162】 サイクルT9 命令No.11が命令No.1と同様にして主記憶5から読
み出され、メモリ34へ格納される。
【0163】デコーダ35においては命令No.10の解
析が行なわれる。解析結果は、連想メモリ37へ格納さ
れる。又、命令No.11自体も連想メモリ36へ格納さ
れる。このとき連想メモリ36には、命令実行ユニット
4で最後に実行した命令No.5のアドレスが格納され
る。したがって、同一のエントリに、分岐元アドレス、
分岐先命令,分岐先命令解析結果分岐先次命令が格納さ
れることになる。
【0164】命令実行ユニット4においては、命令No.
10の解析終了をまって、実行が行なわれる。
【0165】(10) サイクルT7 サイクルT6において、連想メモリ36に該当するエン
トリが存在すると、図14(b)のように直ちに連想メ
モリ37および38より命令No.10の解析結果、命令
自体が読出される。又、連想メモリ36からは命令No.
11も読出されメモリ34へ格納される。
【0166】サイクルT7において、アドレス発生回路
32は、線l33を介して与えられる命令No.10のア
ドレスに対し、命令No.10およびNo.11の長さ分加
算して命令No.12のアドレスを作り線l31へ出力す
る。読み出された命令No.12はメモリ34へ格納され
る。
【0167】デコーダ35においては、命令No.11の
解析が行なわれている。
【0168】命令実行ユニット4は、命令No.5の実行
終了後直ちに、連想メモリ37および38から読み出さ
れた命令No.10を実行する。
【0169】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、命令制御
ユニットと、命令実行ユニットが並列動作したとして
も、主記憶へのデータ読出しの競合がおこりにくくな
り、命令処理の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデータ処理装置の回路図。
【図2】本発明の実施例に用いる命令フォーマットを示
す図。
【図3】実施例に用いる特殊命令のフォーマットを示す
図。
【図4】実施例の構成図。
【図5】実施例に用いるアドレス発生回路32の構成
図。
【図6】実施例に用いる連想メモリ31の構成図。
【図7】実施例に用いる連想メモリ36,37,38の
構成図。
【図8】実施例に用いる処理回路35の構成図。
【図9】実施例に用いるオペランドバッファ24の構成
図。
【図10】実施例に用いるラインバッファの構成図。
【図11】実施例に用いる選択回路21の構成図。
【図12】実施例に用いるパージ制御回路6の構成図。
【図13】実施例の装置で実行される命令列を示す図。
【図14】図13で示した命令列を実施例の装置で実行
させたときのタイムチャート。
【符号の説明】
1…データ処理装置、2…インターフェイスユニット、
3…命令制御ユニット、4…命令実行ユニット、5…主
記憶、6…パージ制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 淳 東京都小平市上水本町1479番地 日立マイ クロコンピュータエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 内山 邦男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 川崎 郁也 東京都小平市上水本町1450番地 株式会社 日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 花輪 誠 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主記憶とともに使用されるデータ処理装置
    であって、 命令アドレスを発生する命令アドレス発生部と、 複数の命令アドレスと該複数の命令アドレスに対応した
    複数の命令とを格納する命令キャッシュメモリと、 上記命令アドレス発生部から発生された命令アドレスに
    従って上記主記憶もしくは上記命令キャッシュメモリか
    ら読み出された令令を解読し解読結果を生じる命令デコ
    ーダと、 上記命令デコーダの上記解読結果に従って命令を実行
    し、該命令の実行終了時に次命令要求信号を出力する命
    令実行部と、 該データ処理装置外部から外部パージ信号が供給されて
    いる間は上記次命令要求信号に応答してパージ指令信号
    を出力するように構成されたパージ制御回路とを具備
    し、 上記パージ指令信号に従って上記命令キャッシュメモリ
    の内容を無効化せしめることを特徴とするデータ処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記データ処理装置はLSIチップに形成
    されたマイクロプロセッサであり、上記命令キャッシュ
    メモリは上記チップ内に形成されてなることを特徴とす
    る請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】上記命令キャッシュメモリは連想メモリで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    データ処理装置。
JP7004636A 1995-01-17 1995-01-17 データ処理装置 Expired - Lifetime JP2685727B2 (ja)

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JP7004636A JP2685727B2 (ja) 1995-01-17 1995-01-17 データ処理装置

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