JPH07199722A - 抵抗変化を利用した温度制御装置 - Google Patents

抵抗変化を利用した温度制御装置

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JPH07199722A
JPH07199722A JP35178593A JP35178593A JPH07199722A JP H07199722 A JPH07199722 A JP H07199722A JP 35178593 A JP35178593 A JP 35178593A JP 35178593 A JP35178593 A JP 35178593A JP H07199722 A JPH07199722 A JP H07199722A
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voltage
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temperature
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power control
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Hiroyuki Tsurukawa
弘幸 鶴川
Takaaki Mizutani
高明 水谷
Iwao Momose
巌 百瀬
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Nihon Dennetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抵抗値が温度によって変化する発熱体の印加
電圧と電流とを検出して温度制御を行う温度制御装置を
提供する。 【構成】 温度によって抵抗値が変化する抵抗発熱体1
と電力制御素子2との直列回路に取り付けた電圧検出回
路3の出力する基準電圧VS と、前記直列回路に取り付
けた電流検出回路4の出力する温度信号電圧VT とを比
較する比較回路5を設け、この比較回路5の出力する比
較信号により電力制御素子2を制御する制御回路6を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗発熱体の温度によ
る抵抗変化を検出して発熱体の温度を制御する温度制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機、ファックス、レーザプリン
ターなどにおいて、加熱溶融性樹脂を含有するトナーで
文字や図形を静電気複写手段により記録紙上に形成させ
た未定着画像を定着させる手段として、従来から熱ロー
ラー方式、フィルム加熱方式などが使用されていること
は知られている。
【0003】前記熱ローラー方式は、筒状ローラー内に
ハロゲンランプを取り付け、ハロゲンランプによりロー
ラーを加熱し、未定着画像のトナーを記録紙上に溶着さ
せる方式のもので永く実用されているが、前記ローラー
の予熱時間が5〜6分を必要とするという問題がある。
前記フィルム加熱方式は、熱ローラー方式に代わり主流
となって来ているものであり、その概要を図10,11によ
って以下に説明する。即ちフィルム加熱方式は、記録紙
P上の未定着トナー像tを加熱するヒーターHと、下か
ら記録紙PをヒーターH側に押し付けながら紙送りする
加圧ローラーRと、記録紙Pと同じ速さで移動しながら
軟化・溶融した未定着トナー像tを画像が歪まないよう
に押さえるフィルムFとからなっている。
【0004】ヒーターHは、記録紙Pの幅方向(図面と
交差する方向)に延びる細長い形状のものであり、図10
に示すようにアルミナなどのセラミックからなる基板1
a上に、窒化タンタル,銀パラジウムなどの電気抵抗体
からなる抵抗発熱体1をスクリーン印刷などでパターン
付けし、絶縁体1bを介してハウジング1c内に収納し
たものである。またフィルムFはポリイミドなどの耐熱
性のフィルムからなり、記録紙Pを覆う幅の無端ベルト
状に形成したものであり、駆動ローラー1dの紙送り速
さと同じ記録紙Pの移動方向に移動している。なお、図
10に示す符号1eはテンションローラー、1fはヒータ
ーHを断熱支持すると共にフィルムFをガイドするホル
ダー、sはヒーターHの温度を検出するサーミスタであ
る。
【0005】以上説明したフィルム加熱方式による画像
の定着は、静電気画像形成手段(図示せず)により記録
紙P上に形成された未定着トナー像tを、ニップ部Nに
おいて加圧ローラーRによりヒーターH側に押し付けら
れて軟化・溶融し、次いでニップ部Nを出て冷却・固化
し、記録紙Pに定着したトナー像Tとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで未定着トナー
は、ヒーター温度が低いとトナーが十分に溶融しないた
めに定着ミスが発生し、また温度が高過ぎるとトナーが
流れるなど画像が不鮮明になるという別の定着ミスが起
こる。したがって従来のフィルム加熱方式は、図8,9
に示すようにサーミスタ4によりヒーター温度を検出し
一定温度となるように自動制御している。しかしなが
ら、図に示したサーミスタ4の取り付け位置では、定着
されるトナーの加熱温度を正確に測定することができな
いという問題があり、種々改善提案がなされている。
【0007】例えば特開平5−205851号公報に記
載された提案は、基板1a(図9)をアルミナなどのセ
ラミックで形成し、抵抗発熱体1の温度が過昇すると、
熱歪みで容易に割れるように、基板1aに溝、陥没穴、
貫通穴などを設けたものである。また特開平5−217
660号公報に記載の提案は、図8において、サーミス
タ4の位置をヒーターHのニップ部NからフィルムFが
離れる部分に変更し、より正確に定着温度を検出できる
ようにしている。
【0008】しかしながら、前者の提案は、温度が過昇
するたびにヒーターHを修理する必要があり保守上好ま
しくないという問題があり、また後者の提案は、ヒータ
ーHにサーミスタ4を取り付けるスペースを確保する必
要があるという問題と、サーミスタ4の熱容量、熱の逃
散などのため依然として正確、且つ速い測温が困難であ
るという問題がある。
【0009】本発明は、前記フィルム加熱方式に使用す
る発熱体の抵抗値が発熱体の温度に依存することに着目
してなされたものであり、抵抗値が温度によって変化す
る発熱体において、発熱体の印加電圧と電流とを検出し
て温度制御を行うようにした抵抗変化を利用した温度制
御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成する本
発明の抵抗変化を利用した温度制御装置の構成は、温度
によって抵抗値が変化する抵抗発熱体と、この抵抗発熱
体の消費電力を制御する電力制御素子とを直列に接続し
て発熱回路を形成し、抵抗発熱体に印加される電圧を検
出し基準電圧を出力する電圧検出回路と、抵抗発熱体に
流れる電流を検出し温度信号電圧を出力する電流検出回
路とを前記発熱回路に接続し、前記基準電圧と温度信号
電圧とを比較する比較回路を設け、この比較回路の出力
する比較信号により前記電力制御素子を制御する制御回
路を設けたものである。
【0011】前記温度によって抵抗値が変化する抵抗発
熱体は、特に限定はなく、例えばニッケル鉄合金窒化タ
ンタルなど従来から使用される抵抗発熱体であり、温度
−抵抗特性がより直線的に変化し、且つ温度係数がより
大きな抵抗発熱体であれば本発明に用いることができ
る。前記電力制御素子は、SCR、トライアックなどの
半導体素子、リレーなどであるがこれに限定されない。
また電力制御素子の制御は、通常はオンオフ制御である
が、抵抗発熱体に与える印加電圧を制御したり、交流電
源の場合の位相制御などによる制御を行うこともでき
る。
【0012】本発明は、抵抗発熱体にかかる電圧、電流
を測定するのに、電圧、電流のピークは通電率が変化し
ても変わらないということを利用して、前記発熱回路に
交流電源を接続し、前記電圧検出回路を、前記抵抗発熱
体に印加される電圧の分圧回路と、この分圧回路の出力
する電圧を整流しピークホールドする基準電圧発生回路
とによって形成し、前記電流検出回路を、抵抗発熱体に
流れる電流を検出する変成器と、この変成器の2次回路
に発生する電流の電圧変換回路と、変換された電圧を整
流しピークホールドする温度信号電圧発生回路とによっ
て形成し、所定間隔で前記ピークホールド動作に必要な
時間幅で電力制御素子をオンさせる温度信号維持回路を
設け、前記制御回路を、前記温度信号電圧が基準電圧を
越え、且つ温度信号維持回路が電力制御素子をオフする
信号を出力していると電力制御素子をオフし、温度信号
電圧が基準電圧に達していないか、又は温度信号維持回
路が電力制御素子をオンする信号が出力されると電力制
御素子をオンするようにすることにより実施することが
できる。
【0013】前記温度信号維持回路は、電力制御素子を
オフした場合にも実質的発熱を伴わない僅かな時間抵抗
発熱体に電流を流し、電流検出回路に温度信号を出力さ
せるためのものであるが、本発明はこれに限定されず、
他の手段、例えばタイマー等を用いてオフ時間を決め、
一定時間後に必ず電力制御阻止をオンさせるなど、他の
手段によることもできる。
【0014】交流電源を使用した場合の基準電圧及び温
度信号電圧として、ピーク電圧を用いるようにした前記
手段はこれに限定されず、例えば発熱体にかかる電圧の
平均値など他の値によることができる。
【0015】
【作用】温度によって抵抗値が変化する抵抗発熱体の印
加電圧から得た基準電圧と、抵抗発熱体を流れる電流を
電圧に変換した温度信号電圧とを比較し、その結果によ
り電力制御素子を制御する前記手段は、発熱体の温度の
上昇を瞬時に抑制できるので、温度の過昇を的確に防止
し、しかも正確に設定温度範囲に発熱体温度を制御する
ことを可能にする。
【0016】
【実施例】以下添付の図面を参照して実施例により本発
明を具体的に説明する。図1に示す実施例1の抵抗変化
を利用した温度制御装置は、抵抗発熱体1と電力制御素
子2とを直列に接続した発熱回路に、抵抗発熱体1の両
端に掛かる電圧Vを検出する電圧検出回路3と抵抗発熱
体1に流れる電流検出回路4とを接続し、電圧検出回路
3から出力される基準電圧VS と電流検出回路4から出
力される温度信号電圧VT とを比較回路5に与え、その
比較結果により制御回路6が制御信号を前記電力制御素
子2に与えるように構成したものである。なお図1に示
す符号7は電源回路である。
【0017】前記制御回路6の動作は、比較回路5が温
度信号電圧VT を基準電圧VS と比較し、その結果がV
T >VS であるとその大きさに応じて抵抗発熱体1に流
れる電流を制限する信号を電力制御素子2に与え、VT
<VS であると、抵抗発熱体1に電源電圧による最大電
流を流す制御信号を電力制御素子2に与えるようにし
た。実施例1の抵抗変化を利用した温度制御装置は、抵
抗発熱体1自体の温度を検出し、温度信号電圧VT が基
準電圧VS を越えると発熱量を調節するので抵抗発熱体
1の温度を過昇させることなく、設定温度に正確に温度
制御することができる。なお、前記制御をタイマーを用
いてオフ時間を決め、オフしたのち一定時間後に必ず電
力制御阻止をオンさせるようにしてもよい。したがっ
て、フィルム加熱方式の電子複写機に実施例1を好適に
適用することができる。
【0018】図2〜6に示す実施例2は電力制御素子2
をオンオフ制御により実施したものであり、基本的回路
構成が図1に示したものと同様で、これに抵抗発熱体1
をオフした場合にも温度信号を出力することができるよ
うに温度信号維持回路8を取り付けたものである。そし
て、電力制御素子2にトライアックを使用し、その点弧
回路としてゼロクロス回路9を設け、また抵抗発熱体1
にNi-Fe 合金を使用し、電源に商用交流電源を使用し
た。なお、図2に示す符号7aは直流電源回路である。
またNi-Fe 合金の温度−抵抗特性を図3に示した。以
下図2に示す各回路について順次説明する。
【0019】電圧検出回路3は、電源回路7に並列に接
続した分圧回路3aの分圧電圧を、更に温度設定抵抗3
bを有する分圧回路によって分圧し、この分圧電圧をO
Pアンプ3cの非反転端子に入力し、OPアンプ3cの
出力を整流素子3dによって半波整流し、抵抗3eと電
解コンデンサ3fからなるピークホールド回路に与え、
得られたピーク電圧値をボルテージフォロア3gの非反
転入力端子に与える。ボルテージフォロア3gの出力す
る基準電圧VS と、立上り調整抵抗3hを有する分圧回
路からなる分圧点に比較回器出力より正帰還回路を設
け、その分圧電圧を立上り基準電圧VS0とを比較回路5
に与えるように構成した。なお、温度設定抵抗3bは設
定温度を5水準に変化させるように設定し、また立上り
調整抵抗3hは、立ち上がり速さを4水準に調整できる
ように構成した。
【0020】電流検出回路4の電流検出素子10に変成器
(カレントトランス)を使用し、その2次回路に発生す
る電流によって抵抗4aの両端に電圧を発生させ、この
電圧を室温調節抵抗4bを有する分圧回路によって得ら
れた分圧電圧を、OPアンプ4cの非反転端子に与え、
OPアンプ4cの出力を整流素子4dによって整流した
電圧を抵抗4eと電解コンデンサ3fからなるピークホ
ールド回路に与え、得られたピーク電圧値をボルテージ
フォロア4gに与え、その出力を温度信号電圧VT とし
て比較回路5に与えるように構成した。
【0021】ピークホールド回路の動作は図4に示すよ
うに、電圧検出回路3のOPアンプ3c、又は電流検出
回路4のOPアンプ4cの出力電圧(交流)Eは、整流
素子3d又は4dによって正値整流され、ほぼ一定の直
流電圧からなるファーストアタックのピークホールド電
圧V(正値)として出力される。このため(ファースト
アタックであるため)温度信号電圧VT は、負荷抵抗の
変化に対する追随が速く、電力密度の高い負荷を制御す
る場合に有効である。また負荷抵抗の変化量は小さいの
でピークホールドにおいて、ダイオードの電圧降下の影
響を受けない図に示した回路は有効である。
【0022】比較回路5は、電源を入れた直後の立ち上
がり時に作動する比較器5aと、抵抗発熱体1が昇温し
たのち作動する比較器5bとからなっている。そして、
前記立上り基準電圧Vs0を比較器5aの非反転入力端子
に与え、前記基準電圧Vs を比較器5bの非反転入力端
子に与え、各比較器5a,5bの反転入力回路には温度
信号電圧VT を与えるようにした。
【0023】比較器5aの非反転入力端子には、立上り
時には比較器5bの非反転入力端子に与えられる基準電
圧VS より低い電圧が立上り調整抵抗3hを有する分圧
回路から立上り基準電圧VS0が与えられている。図5に
示すように、温度信号電圧VT が立上り基準電圧VS0
達するまで比較回路5aの出力端子はロウ出力L(以下
L出力という)を出力する。温度信号電圧VT が立上り
基準電圧VS0に達すると、比較器5aはハイ出H(以下
H出力という)を出力し、その出力により正帰還回路に
より非反転入力端子電圧は基準電圧VS より高い電圧に
される。このため温度信号電圧VT が基準電圧VS と比
較動作している間は、温度信号電圧VTは立上り基準電
圧VS0+αを越えることがないため、比較器5aはH出
力を維持する。そのため、初期立上り時のみ比較器5a
の出力により電力制御素子2をオンさせ、抵抗発熱体1
の温度を速く立ち上げることができる。
【0024】比較器5bは、温度信号電圧VT が基準電
圧VS より高いとL出力され、基準電圧VS より低いと
H出力する。温度信号維持回路8は、デューティ比を調
整できるバイブレーターであり、図2に示すOPアンプ
8a,8bと抵抗、コンデンサによりOPアンプ8cの
出力端子には、図6に示すように一定周波数且つ一定振
幅の三角波が発生する。抵抗の定数をかえることにより
周波数を変更することができる。この三角波を比較器8
cの非反転入力端子に入力し、抵抗8d,8eによる分
圧回路の分圧電圧を比較器8cの非反転端子に入力し、
抵抗8d,8eの分圧電圧を調整することにより、H出
力とL出力との割合に調節することができる。ここで、
抵抗負荷容量等が定まっており、周波数とH・Lのデュ
ーティ比が定まっているときは図7に示す簡単なバイブ
レータ回路とすることもできる。なお、図7の抵抗8f
はH出力時間調整用であり、抵抗8gはL出力時間調整
用である。
【0025】制御回路6は、トランジスタQ1,2,3
(図2)によって構成し、比較器5a,5b,8cのい
ずれか一つでもL出力されているときは、トランジスタ
1がオンし、トランジスタQ2 はオフする。このため
ゼロクロス回路9のゼロクロスパルスによってトランジ
スタQ3 はオンし、トライアック2にゲート信号を与
え、トライアック2はオンし、抵抗発熱体1に電流が流
れる。
【0026】また比較器5a,5b,8cの全てがH出
力のとき、トランジスタQ1 はオフし、トランジスタQ
2 はオンするために、トランジスタQ3 はオフする。そ
のためトライアック2のゲート信号が流れないため、ト
ライアック2はオフする。なお、ゼロクロス回路9は、
回路電流を減らし自己ノイズ発生を防ぐためのものであ
り、そのおそれのない場合には省略することができる。
【0027】次に定常状態に入ったときの温度制御動作
を図6に示すタイムチャートによって説明する。図6の
最上段は商用交流電源電圧の波形を示しており、前記説
明のとおり2段目は比較器5b及び3段目の温度信号維
持回路8のいずれかが出力信号L(低)のときに、電源
電圧がゼロクロス時点θで電力制御素子2をオンする。
即ちゼロクロス点θ1 のときは比較器5bの出力が既に
時点τ1 で出力信号Lとなっているから、最下段に示す
ように電力制御素子2はオンし、抵抗発熱体1に電流I
が流れる。次いで時点τ2 では、抵抗発熱体1の温度が
高くなったため比較器5bが出力信号H(高)となり、
温度信号維持回路8が出力信号Hとなっているので、ゼ
ロクロス点θ2 で、制御回路6は電力制御素子2をオフ
する。次いで時点τ3 で温度信号維持回路8が出力信号
Lとなると、制御回路6はゼロクロス点θ3 の時点で電
力制御素子2をオンする。次いで時点τ4 で温度信号維
持回路8が出力信号Hとなり、ゼロクロス点θ4 の時点
で制御回路6は電力制御素子2をオフする。その直後に
たまたま抵抗発熱体1の温度が低下し比較器5bが出力
信号Lに転ずると、制御回路6は次のゼロクロス点θ5
で電力制御素子2をオンするように動作する。
【0028】図7に示す実施例3はトライアック(電力
制御素子)11とリレースイッチ(電力制御素子)12とを
並列に接続し、トライアック11を温度信号維持回路8で
制御し、リレースイッチ12の駆動回路12を比較回路5に
より制御するようにした。その他の回路構成は、図2と
同様にしたので、図1と同様の回路には同じ符号を付し
説明を省略する。
【0029】実施例3の温度制御装置は、トライアック
11を温度信号電圧VT を取り出すためにのみ使用し実行
オン電流を小さくして放熱フィンを小さくし、抵抗発熱
体1の主制御には放熱フィン等を必要としないリレース
イッチ12を使用して回路スペースを小さくし、しかも図
6で説明した実施例2の制御動作と実質的に同様に温度
制御することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の抵抗変化を
利用した温度制御装置は、抵抗発熱体に温度により抵抗
値が変化するものを使用し、この抵抗発熱体に印加され
る電圧と、抵抗発熱体に流れる電流に対応させて得た温
度信号電圧とを比較することにより抵抗発熱体自体の温
度の変化に基づき、抵抗発熱体の消費電力を制御するよ
うにしたので、抵抗発熱体の温度が設定値に達すると直
ちに発熱量を制御することができるので、温度の過昇を
防止できると共に、正確に温度設定値に抵抗発熱体の温
度を制御することができる。したがって、制御温度の過
昇や過降を確実に防止することができるので、電子複写
器の画像定着装置などとして有利に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による抵抗変化を利用した温
度制御装置の概要を説明するためのブロック回路図であ
る。
【図2】本発明の実施例2による抵抗変化を利用した温
度制御装置を説明するための回路図である。
【図3】図2に使用した抵抗発熱体の温度−抵抗特性を
示すグラフ図である。
【図4】図2に示すピークホールド回路の動作を説明す
るためのグラフ図である。
【図5】図2に示す比較回路の動作を説明するためのグ
ラフ図である。
【図6】図2に示す温度信号保持回路の動作説明のため
のタイムチャートである。
【図7】温度信号保持回路の別の例による回路図であ
る。
【図8】図2に示す電力制御素子の動作を説明するため
のちタイムチャートである。
【図9】本発明の実施例3による抵抗変化を利用した温
度制御装置を説明するためのブロック回路図である。
【図10】従来例によるフィルム加熱方式による熱融着ト
ナーの定着装置の側面図である。
【図11】図8の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 抵抗発熱体 2 電力制御素
子 3 電圧検出回路 3a 分圧回路 3d 整流素子抵抗3e 3f 電解コンデ
ンサ 4 電流検出回路 4d 整流素子 4e 抵抗 4f 電解コンデ
ンサ 5 比較回路 6 制御回路 8 温度信号維持回路 10 電流検出素
子 11 トライアック(電力制御素子)12 リレースイ
ッチ(電力制御素子) VS 基準電圧 Vs0 立上り基準
電圧 VT 温度信号電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度によって抵抗値が変化する抵抗発熱
    体と、この抵抗発熱体の消費電力を制御する電力制御素
    子とを直列に接続して発熱回路を形成し、抵抗発熱体に
    印加される電圧を検出し基準電圧を出力する電圧検出回
    路と、抵抗発熱体に流れる電流を検出し温度信号電圧を
    出力する電流検出回路とを前記発熱回路に接続し、前記
    基準電圧と温度信号電圧とを比較する比較回路を設け、
    この比較回路の出力する比較信号により前記電力制御素
    子を制御する制御回路を設けた温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記発熱回路に交流電源を接続し、前記
    電圧検出回路を、前記抵抗発熱体に印加される電圧の分
    圧回路と、この分圧回路の出力する電圧を整流しピーク
    ホールドする基準電圧発生回路とによって形成し、前記
    電流検出回路を、抵抗発熱体に流れる電流を検出する変
    成器と、この変成器の2次回路に発生する電流の電圧変
    換回路と、変換された電圧を整流しピークホールドする
    温度信号電圧発生回路とによって形成し、所定間隔で前
    記ピークホールド動作に必要な時間幅で電力制御素子を
    オンさせる温度信号維持回路を設け、前記制御回路を、
    前記温度信号電圧が基準電圧を越え、且つ温度信号維持
    回路が電力制御素子をオフする信号を出力していると電
    力制御素子をオフし、温度信号電圧が基準電圧に達して
    いないか、又は温度信号維持回路が電力制御素子をオン
    する信号が出力されると電力制御素子をオンするように
    した請求項1の温度制御装置。
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