JPH0719914U - 防食型光ファイバ複合架空地線 - Google Patents

防食型光ファイバ複合架空地線

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JPH0719914U
JPH0719914U JP5464693U JP5464693U JPH0719914U JP H0719914 U JPH0719914 U JP H0719914U JP 5464693 U JP5464693 U JP 5464693U JP 5464693 U JP5464693 U JP 5464693U JP H0719914 U JPH0719914 U JP H0719914U
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fiber composite
ground wire
aluminum
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JP5464693U
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徳巳 芳村
徹 小島
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内部に光ファイバを収容したアルミパイプ1
の表面に凹凸を設けた上で防食剤2を塗布し、その上に
アルミ被覆鋼線3をより合わせた。 【効果】 金属パイプ表面に塗布した防食剤が、金属パ
イプ表面に形成された凹凸によって保持されるため、長
期にわたって金属パイプの防食効果が維持される。した
がって金属パイプが腐食して穴があくおそれがなくな
り、光ファイバ複合架空地線の信頼性を高めることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、架空電線路に使用される光ファイバ複合架空地線の防食構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ複合架空地線は、内部に光ファイバを収容した金属パイプの外周に 金属線をより合わせた構造となっている。金属パイプとしては一般に、アルミ又 はアルミ合金板を円筒状に丸め成形して、その合わせ目を溶接したものが用いら れる。また金属線としてはアルミ被覆鋼線などが用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成の光ファイバ複合架空地線では、金属パイプが腐食すると、穴があい て水などが侵入し、内部の光ファイバが損傷するおそれがある。金属パイプの腐 食を防止するには、防食型架空送電線と同様の防食処理を施すことが有効と考え られる。架空送電線の防食処理は、内層素線またはより線の表面にグリース状の 防食剤を塗布し、その外周に外層素線をより合わせるというのが一般的である。
【0004】 しかしこの防食処理を光ファイバ複合架空地線に適用すると、次のような問題 があることが判明した。すなわち、金属パイプは圧延したアルミ又はアルミ合金 板を丸め成形したものであるため、その表面がきわめて平滑である。このため金 属パイプに防食剤を塗布しても防食剤が付着し難く、全周面にムラなく塗布する ことが困難であり、また金属パイプの上に金属線をより合わせる際に擦過により 防食剤が剥離、脱落しやすく、長期にわたって安定した防食効果を得ることが困 難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記のような課題を解決した防食型光ファイバ複合架空地線を提供 するもので、その構成は、内部に光ファイバを収容した金属パイプの外周に金属 線をより合わせてなる光ファイバ複合架空地線において、前記金属パイプおよび 金属線の少なくとも一方の表面に凹凸を設けると共に防食剤を塗布したことを特 徴とする。
【0006】 金属パイプまたは金属線の表面に凹凸を設ける手段としては、サンドブラスト 法、ローレット法、化学薬品によるエッチング法などを用いることができる。
【0007】
【作用】
金属パイプの表面に凹凸を設けて防食剤を塗布すると、防食剤が凹部に入り込 むため、表面が平滑なときより塗布量を多くでき、均一に塗布できると共に、擦 過によっても防食剤が剥離、離脱し難くなる。また凹部に入り込んだ防食剤は徐 々に滲み出し、長期にわたり金属パイプにオイリング効果を与えて防食効果を維 持する。
【0008】 また金属パイプの外周により合わせる金属線の表面に凹凸を設けておくと、金 属パイプに塗布された防食剤が金属線の凹部に入り込み、そこに保持されるため 、やはり長期にわたって防食効果を維持できる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図1および図2は本考案の一実施例を示す。この防食型光ファイバ複合架空地 線は、内部に光ファイバ(図示せず)を収容したアルミ(又はアルミ合金)パイ プ1の表面にサンドブラスト法、ローレット法などにより細かい凹凸を設け、そ の凹凸面にグリース状の防食剤2を塗布した後、その外周にアルミ被覆鋼線3を より合わせたものである。
【0010】 アルミパイプ1の表面の凹凸を設けると、図2に示すように凹部に防食剤2が 入り込むため、塗布量を多くでき、擦過によっても剥離、脱落し難くなり、防食 効果を長期にわたって維持できる。凹凸の深さは、アルミパイプ1の機械的電気 的特性を実用上のレベルで低下させない程度とすることは勿論である。
【0011】 凹凸をサンドブラスト法で形成する場合は、アルミパイプ1の表面にサンドブ ラストすればよいが、ローレット法で形成する場合は、アルミ板の状態で凹凸を 形成し、そのアルミ板を丸め成形、溶接してパイプにすればよい。
【0012】 図3は本考案の他の実施例を示す。この防食型光ファイバ複合架空地線は、凹 凸つきのアルミパイプ1の外周により合わせるアルミ被覆鋼線3の表面にも凹凸 を設けたものである。その他の構成は図1の実施例と同じである。このようにす ると防食剤2を保持する機能がさらに高まり、防食効果をさらに長期化すること ができる。
【0013】 図4は本考案のさらに他の実施例を示す。この防食型光ファイバ複合架空地線 は、アルミパイプ1には凹凸を設けずに、その上により合わせるアルミ被覆鋼線 3の表面に凹凸を設けたものである。この構造ではアルミパイプ1に防食剤2を 付着させ難いが、アルミパイプ1とアルミ被覆鋼線3の間の空隙に防食剤2を充 填する等の手段で防食剤2を塗布すれば、アルミ被覆鋼線3の表面の凹凸で防食 剤2が保持されるため、やはり長期にわたる防食効果を期待できる。
【0014】 なお上記実施例では金属線のより合わせ層が1層の場合を示したが、金属線の より合わせ層は複数層にしてもよい。その場合は金属パイプの表面に凹凸を設け ると共に防食剤を塗布しておくことが望ましい。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、金属パイプ表面に塗布した防食剤が、金 属パイプまたは金属線の表面に形成された凹凸によって保持されるため、長期に わたって金属パイプの防食効果が維持される。したがって金属パイプが腐食して 穴があくおそれがなくなり、光ファイバ複合架空地線の信頼性を高めることがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る防食型光ファイバ複合架空地線
の一実施例を示す横断面図。
【図2】 図1の架空地線におけるアルミパイプと防食
剤を拡大して示す縦断面図。
【図3】 本考案の他の実施例を示す横断面図。
【図4】 本考案のさらに他の実施例を示す横断面図。
【符号の説明】
1:アルミパイプ(金属パイプ) 2:防食剤 3:アルミ被覆鋼線(金属線)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に光ファイバを収容した金属パイプの
    外周に金属線をより合わせてなる光ファイバ複合架空地
    線において、前記金属パイプおよび金属線の少なくとも
    一方の表面に凹凸を設けると共に防食剤を塗布したこと
    を特徴とする防食型光ファイバ複合架空地線。
JP1993054646U 1993-09-16 1993-09-16 防食型光ファイバ複合架空地線 Expired - Lifetime JP2597149Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS47682U (ja) * 1971-01-12 1972-08-04
JPS5638912U (ja) * 1979-09-03 1981-04-11
JPH02129616U (ja) * 1989-04-03 1990-10-25

Patent Citations (3)

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