JPH07199052A - 焦点検出方法および距離測定方法 - Google Patents

焦点検出方法および距離測定方法

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JPH07199052A
JPH07199052A JP5350274A JP35027493A JPH07199052A JP H07199052 A JPH07199052 A JP H07199052A JP 5350274 A JP5350274 A JP 5350274A JP 35027493 A JP35027493 A JP 35027493A JP H07199052 A JPH07199052 A JP H07199052A
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focus
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Hisashi Goto
尚志 後藤
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/30Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line
    • G02B7/32Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line using active means, e.g. light emitter

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 周期性のある被写体に対しても正確に合焦検
出ができ、デフォーカスの方向および量を容易に迅速に
算出できる焦点検出方法を提供する。 【構成】 物体からの光束を、対物レンズの瞳上の異な
る複数の領域を通過する光束に分割し、これらの光束を
複数の受光素子を持つ光電変換手段で受光して複数の光
電変換出力信号を取り出し、これら複数の光電変換出力
信号から視差像加算光強度分布を求め、これからコント
ラスト演算を行ってデフォーカスの方向および量を求め
て焦点状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカメラや顕微鏡
等の撮影光学系を通過した光束を用いて合焦検出の評価
を行う焦点検出方法に関するものである。本発明は、さ
らにコンパクトカメラに用いる測距装置や車間距離測定
装置などにおいて物体までの距離の評価を行う距離測定
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラや顕微鏡などの光学装置の焦点を
検出し、その結果を用いて合焦させる焦点検出装置は種
々提案されている。その中で撮影光学系または撮影光学
系の一部を通過した光束を用いて焦点検出するものは、
撮影距離によるパララックスがなく、また合焦時に、撮
影レンズ等の製作誤差や合焦させるための撮影レンズの
駆動誤差を確認し補正でき、さらにレンズを交換して
も、焦点検出装置に入射する光束が確保されていれば合
焦精度は変わらないという利点があるので、一眼フレッ
クスカメラを中心に広く採用されている。このような撮
影光学系または撮影光学系の一部を通過した光束を用い
て焦点検出する代表的なものとして、 撮影光学系の異なる瞳を通過した光束を一対のレンズ
で再結像させ、得られた2画像の像間距離がデフォーカ
スに応じて変化することを利用して像の光強度分布の差
を評価し、焦点を検出するいわゆる位相差方式と、 撮影光学系により形成される画像のコントラストを検
出し、そのコントラストが最大になる位置を探すことに
より焦点を検出するいわゆるコントラスト方式がある。
【0003】先ず、図1を参照して位相差方式の原理を
説明する。図1に示すように、撮影レンズ1によって形
成される像の予定結像面(予定焦点面,フィルム共役
面)2の近傍に配置されたコンデンサーレンズ3と、コ
ンデンサーレンズ3の後方に配置された合焦精度を確保
し得る間隔を以て並列して配置された一対のセパレータ
レンズ11と、セパレータレンズ11から射出した光束
の結像位置に配置された光電変換素子列12とより構成
されている。
【0004】撮影レンズ1が合焦状態にあれば予定結像
面2上に物体像Iが結像される。この物体像Iは、上記
コンデンサーレンズ3と複眼の再結像用のセパレータレ
ンズ11により撮影レンズ1の光軸に対して垂直な2次
結像面(光電変換素子列12)上に再結像されて第1像
01と第2像I02となる。撮影レンズ1が前ピン、すな
わち予定結像面2の前側に物体像Fが形成される場合、
その物体像Fは互いに撮影レンズ1の光軸に近づいた形
で前記光軸に対して垂直に再結像されて第1像F01と第
2像F02となる。また、撮影レンズ1が後ピン、すなわ
ち予定結像面2の後側に物体像Bが形成される場合、そ
の物体像Bは互いに前記光軸に離れた形で前記光軸に対
して垂直に再結像されて第1像B01と第2像B02とな
る。これら第1像と第2像は同一方向を向いている。位
相差方式においては、これら第1像と第2像の受光素子
列12上の光の強度分布パターンを比較演算し、その位
相差量から焦点を検出するものである。上記の様な構成
を有する焦点検出光学系は、これまでに数多く提案され
ており、例えば特開昭55−118019号公報、特開
昭58−106511号公報及び特開昭60−3201
2号公報に記載のものがある。
【0005】次に、図2および3を参照してコントラス
ト方式の原理を説明する。図2および3に示したもの
は、撮影レンズ1によって形成される像の予定結像面2
の近傍に配置されたコンデンサーレンズ3と、コンデン
サーレンズ3の後方に配置された再結像レンズ13と、
予定結像面2と共役な位置の近傍に配置された光電変換
素子列14とにより構成されている。図2は撮影レンズ
1を通過した光束が予定結像面2上に結像した状態(合
焦状態)、図3は撮影レンズ1を通過した光束が予定結
像面2より前側に結像した状態(前ピン状態)を示して
いる。図2の合焦状態では、光電変換素子列14上のボ
ケは少なく、つまりコントラストは高い。図3の状態で
は、光電変換素子列14上のボケは大きく、つまり、コ
ントラストは低い。撮影レンズ1を常にコントラストが
増加する方向へ移動させるように構成すれば、撮影レン
ズを合焦位置に移動でき焦点合わせを行なうことができ
る。また、特開昭63−127217号公報に記載され
ているように撮影レンズにより形成される画像の、予定
結像面近傍の2つの位置のコントラストを検出し、これ
に基づいて焦点を検出することもできる。さらに、再結
像レンズ13を動かすことにより焦点位置を検出するこ
とができることも知られている。
【0006】また、撮影レンズ系を通った光束を用い
ず、別個に設けた焦点検出光学系で被写体側からの光束
を取り入れ、被写体までの距離の測定を行なうタイプの
位相差方式の焦点検出装置を搭載したカメラシステムも
製品化されている。このタイプは、撮影用光束と焦点検
出用光束を分光したり、または切り換えたりする機構が
必要でないのでカメラシステムのコンパクト化や簡素化
が可能で、特に撮影レンズを取り替える必要のないカメ
ラシステムに適している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相差方式の焦
点検出方法は、特に被写体が周期性のある光強度分布、
具体的には縞状の被写体に対して合焦検出精度または測
距精度が著しく劣化する特性がある。特公平5−327
33号公報には位相差方式の焦点検出方法で周期性のあ
る光強度分布を持つ被写体に対する合焦検出誤差や誤測
距を防ぐ提案がされている。この提案では、重心間距離
が不等間隔であるか少なくとも1個の形状が他の形状と
異なる並列した3つの開口部と、それぞれに対応する再
結像レンズと、それぞれに対応する光電変換素子列とか
ら構成される焦点検出光学系を有し、それぞれの光電変
換素子列からの出力の相関演算を施して合焦状態を判別
することにより、周期性のある光強度分布を持つ被写体
に対する合焦検出誤差や誤測距を防ぐようにしている。
すなわち、相関演算できる光電変換素子列からの出力の
組み合わせは3通りあり、この3通りの相関演算の結果
がすべて合焦ならば合焦と判断し、一つでも非合焦の結
果がでれば残りの2つの組み合わせによる相関演算の結
果が合焦でも周期性のある光強度分布による誤測距と判
断する。この方法によれば、周期性のある光強度分布に
よる合焦検出誤差や誤測距をかなり防ぐことができる。
しかし、この方法では、3通りの相関度を評価し、すべ
ての相関度の高いポイントを探す必要がある。このポイ
ントは、2像間隔の変化にともない評価尺度の値が徐々
に変化し、そのピーク値を探すことによって求めること
ができず、測距可能な検出範囲全ての相関を算出しなけ
ればならないので、合焦までの時間がかかるという欠点
がある。
【0008】また、従来の位相差方式による焦点検出方
法は、検出光束の重心光線の角度が大きいほど焦点検出
精度は向上するが、この角度を大きくするとF値の大き
い撮影レンズの焦点が検出できなくなる欠点がある。
【0009】また、従来の位相差方式の焦点検出方法
は、限られた1つの受光素子列の長さにおいて、測距精
度と測距範囲とは相反する条件となる。すなわち、測距
精度を上げると測距範囲が狭くなってしまう。また、測
距視野の大きさと測距可能距離範囲の大きさとも相反す
る条件となる。
【0010】さらに、従来の位相差方式の焦点検出方法
は収差の影響を含めて焦点検出を行うことができない欠
点がある。収差の影響による焦点ずれの情報を撮影レン
ズに持たせ、これを焦点検出時に読出させることも提案
されているが、レンズの製作誤差やズームレンズなどの
変倍時の各レンズ群の停止精度を含めた収差の影響によ
る焦点ずれの影響の情報を撮影レンズに持たせるのは実
際上困難であり、さらに軸外の像の収差の影響による焦
点ずれの情報を持たせることも困難である。
【0011】また、従来のコントラスト方式による焦点
検出方法ではデフォーカスの方向は判断できてもデフォ
ーカス量を算出するのは困難となる欠点がある。
【0012】本発明の目的の1つは、周期性のある光強
度分布を持つ被写体に対する合焦検出誤差や誤測距が起
きにくくしかも容易にかつ高速でデフォーカス方向やデ
フォーカス量の算出ができる焦点検出方法を提案するこ
とである。本発明の目的の1つは、F値の小さい撮影レ
ンズに対する焦点検出精度を高くし、かつF値の大きな
撮影レンズでも焦点検出を行なうことができ、デフォー
カス方向やデフォーカス量の算出することのできる焦点
検出方法を提案することである。本発明の目的の1つ
は、焦点検出精度が高く、焦点検出領域の大きい、デフ
ォーカス方向やデフォーカス量の算出することのできる
焦点検出方法を提案することである。本発明の目的の1
つは、収差の影響を含めてデフォーカス方向やデフォー
カス量を算出することのできる焦点検出方法を提案する
ことである。本発明の目的の1つは、周期性を有する物
体までの距離を誤りなく迅速に測定することができる距
離測定方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明による
焦点検出方法は、物体からの光束を、撮像光学系の瞳上
の異なった複数の領域を通過する光に分割し、この分割
された複数の光束を、複数の受光素子を有する光電変換
手段によって受光し、上記分割された各々の光束を光電
変換する第1ステップと、上記複数の光電変換された光
電出力信号の内から少なくとも2つの信号を選択する第
2ステップと、上記選択された少なくとも2つの光電出
力信号を、それぞれの信号の任意の位置で加算演算する
第3ステップと、上記任意の位置とは異なった位置に
て、上記少なくとも2つの光電出力信号を加算演算する
第4ステップと、上記第3ステップにて加算された光電
出力信号と、上記第4ステップにて加算された光電出力
信号とを夫々コントラスト演算する第5ステップと、上
記第5ステップによって演算された2つのコントラスト
値から合焦位置の評価を行なう第6ステップとを有する
ことを特徴とするものである。
【0014】さらに本願の第2の発明による焦点検出方
法は、物体からの光束を、撮像光学系の瞳上の異なる複
数の領域を通過する光に分割し、この分割された複数の
光束を、複数の受光素子を有する光電変換手段によって
受光し、上記分割された各々の光束を光電変換する第1
ステップと、上記複数の光電変換された光電出力信号の
内から少なくとも2つの信号を選択する第2ステップ
と、上記選択された少なくとも2つの光電出力信号を、
それぞれの信号の任意の異なった複数の位置にて、これ
ら複数の位置のそれぞれに応じて加算演算を行なう第3
ステップと、上記第3ステップにて加算演算された複数
の出力値のそれぞれをコントラスト演算する第4ステッ
プと、上記第4ステップによって演算された複数のコン
トラスト値から合焦位置の評価を行なう第5ステップと
を有することを特徴とするものである。
【0015】本発明による距離測定方法は、物体からの
光束を複数の光に分割し、この分割された複数の光束
を、複数の受光素子を有する光電変換手段によって受光
し、上記分割された各々の光束を光電変換する第1ステ
ップと、上記複数の光電変換された光電出力信号の内か
ら少なくとも2つの信号を選択する第2ステップと、上
記選択された少なくとも2つの光電出力信号を、夫々の
信号の任意の異なった複数の位置にて、これら複数の位
置のそれぞれに応じて加算演算を行なう第3ステップ
と、上記第3ステップにて加算演算された複数の出力値
のそれぞれをコントラスト演算する第4ステップと、上
記第4ステップによって演算された複数のコントラスト
値から物体までの距離の評価を行なう第5ステップとを
有することを特徴とするものである。
【0016】上述した本発明による焦点検出方法の概念
について説明する。いま、焦点検出光学系の光軸に垂直
な1次元方向の被写体情報を取り込む焦点検出光学系を
想定し、焦点検出光学系の光電変換手段からの出力をX
−Y−Z座標系で表現する。すなわち、X軸方向に像の
位置情報を、Y軸方向に光束の通過した(前記光強度分
布の方向と平行な)1次元の瞳位置情報を、Z軸に光の
強度情報を表すものとする。このときできる3次元像の
X−Z断面は、例えば図4に示すようにY軸の位置にか
かわらず同じ被写体情報を表現しているので同じ形状を
示す(総光量の関係でZ成分は、係数倍される場合があ
るが形状は同じである)。このようにY軸の位置にかか
わらずX−Z断面が一致するのは取り込んだ被写体と光
電変換手段が共役関係にある場合であり、その他の場合
は、Y軸の位置によりX軸方向にX−Z断面の形状がず
れていく3次元像になる。すなわち、この3次元像のX
−Z断面の形状のずれ方を評価することにより焦点検出
を行なうことができる。
【0017】評価する手段は、例えば、この3次元像を
Y−X平面上に設定されたY軸からθの角度をもった直
線の方向にX−Z平面に投影し、この像の尖鋭度やコン
トラストが高くなるθのタンジェントで評価してもよい
し、この3次元像をY−X平面上に設定されたY軸から
θの角度をもった直線の方向に光強度分布を加算し、加
算された光強度分布のコントラストや尖鋭度を評価し、
このコントラストや尖鋭度が高くなるθのタンジェント
で評価してもよい。ここで、尖鋭度とは、コントラスト
に解像度を加味したものである。この場合デフォーカス
量はほぼtan θに比例する。正確には入射瞳の位置でデ
フォーカス量とtan θの関係は変わるが、後に実施例で
詳細に示す。さらに、実際には瞳の大きさ、光電変換手
段の大きさは有限であることを考慮する必要がある。図
1の場合は、tan θ=0の時にコントラストが最も高く
なる。このとき、周期性のある被写体を含め、ほとんど
の場合、tan θに対するコントラストのピークは一つで
あるが、確実性を高めるため、コントラストピークを判
断する場合のコントラストの最低値、すなわち下限値を
設定してもよい。これにより、測距視野内が均一に照明
された白い壁などの測距できないケースについては測距
不能の判断を行ったり、光源のノイズや光電変換手段の
ノイズによる所謂偽解像とよばれる現象による焦点のご
検出や誤測距を防ぐことができる。
【0018】撮影レンズの予定結像面を再結像系で光電
変換手段に再投影するように構成した焦点検出光学系を
例に取りさらに詳細に説明する。被写体を発した光束は
撮影レンズを通過し予定結像面に達し、さらにコンデン
サーレンズと、明るさ絞りと、再結像レンズと、瞳分割
手段と、光電変換手段とからなる焦点検出光学系に入射
する。瞳分割手段は明るさ絞りや再結像レンズが兼ねて
いてもよい。ここでは、一方向に瞳を等間隔にN個に分
割するものとして説明する。簡単のため、分割された瞳
に分割方向に順番に番号をつけ1番目の瞳の中心を撮影
レンズの光軸が通るものとする。この焦点検出光学系で
は1次元の像情報を取り込むが、実施例では受光素子列
で像情報を取り込むようにしている。この1次元の方向
をX軸とする。さらに該焦点検出光学系の瞳の分割の方
向をY軸とする。分割された瞳ごとに前記1次元の像情
報を取り込む。ミラー等の折り返し等の光路の折り曲が
りがないとしたとき焦点検出光学系のある実空間におい
てX軸とY軸は互いに平行であることが望ましい。瞳の
ケラレやレンズの収差の問題がなく、分割された各瞳に
対応する光学系の倍率が等しい場合、各受光素子列から
の出力特性は同じ形状になる。例えば、撮影レンズの予
定結像面と撮影レンズの光軸の交わるところを発した光
束が各受光素子列に入射する重心位置をX軸の原点とす
る。
【0019】撮影レンズの予定結像面にある像情報は図
5に示すように同じ出力特性となる。撮影レンズの予定
結像面から焦点検出光学系側にある像情報は図6に示す
ように同じ出力特性の形状ではあるが、1番目の瞳に対
応する出力特性からN番目の瞳に対応する出力特性まで
X軸方向に例えばtB (tB >0)だけシフトした出力
特性になる。撮影レンズの予定結像面からの焦点検出光
学系と逆側にある像情報は図7に示すように同じ出力特
性の形状ではあるが、1番目の瞳に対応する出力特性か
らN番目の瞳に対応する出力特性までX軸方向に例えば
F (tF <0)だけシフトした出力特性になる。した
がってこのシフト量を評価することにより焦点ずれ量を
検出することができる。これが本願の第1の発明の概念
である。この検出方法は、各受光素子列からの出力特性
をX軸上でシフトしながら加算し、加算された像情報の
コントラストや尖鋭度を評価し、コントラストや尖鋭度
のピークとなるシフト量を想定し、そのシフト量から焦
点ずれ量を算出する方法が望ましい。この方法をコント
ラスト法と比較する。
【0020】図8は1次元のセンサでコントラストを検
出する焦点検出光学系を示している。受光素子と共役な
位置にある一点から発した光束は図8に示すように受光
素子上の一点に集光する。受光素子と共役な位置から焦
点検出光学系側にある点Bから発した光束は図9に示す
ように受光素子上に広がる。この時、瞳の中心から離れ
た所を通過した光束ほど受光素子上での広がりの外側に
到達している。さらに瞳の中心から離れた方向の受光素
子上での広がりの外側の方向は一致している(図9で太
線で示した光線に注目されたい)。受光素子と共役な位
置から焦点検出光学系と逆側にある点Fから発した光束
は図10のように受光素子上に広がる。このとき、瞳の
中心から離れた所を通過した光束ほど受光素子上での広
がりの外側に到達しているが、瞳の中心から離れた方向
と受光素子上での広がりの外側の方向は逆になっている
(図10で太線で示した光線に注目されたい)。光軸上
のF点、O点、B点を発した光線の瞳通過位置をy軸上
にとり、受光素子上の光線の到達位置をx軸にとってグ
ラフに示すと図11のようになる。この図は本質的に図
4に示した仮想空間のX−Y断面と同じである。
【0021】図12は周期性のある光強度分布を持つ被
写体(所謂繰り返しパターンの被写体)を撮影したとき
の出力特性を示すものである。ここでは説明のため周期
ピッチを2*hとした。上述したようにこのような被写
体は所謂位相差方式の焦点検出方法では誤測距を起こし
やすいものである。I+2,I+1,I,I−1,I−
2の受光素子列からの出力特性をそれぞれ〔2*h,
h,0,−h,−2*h〕シフトしたものを加算した出
力特性を図13(a)に、〔h,h/2,0,−h/
2,−h〕シフトしたものを加算した出力特性を図13
(b)に、〔0,0,0,0,0〕シフトしたものを加
算した出力特性を図13(c)に、〔−h,−h/2,
0,h/2,h〕シフトしたものを加算した出力特性を
部13(d)に、〔−2*h,−h,0,h,2*h〕
シフトしたものを加算した出力特性を図13(e)にそ
れぞれ示した。
【0022】図13(c)に示す各受光素子列からの出
力特性をシフト量0で加算した特性から得られるコント
ラストが最も高く、シフト量が大きくなるにつれコント
ラストが低下するのがわかる。つまり、最初に2つのシ
フト状態について、例えばシスト量0と、任意のシフト
量において両コントラストを評価し、それらの評価値の
比較に基づいて所謂前ピン状態なのか後ピン状態なのか
判断でき、少ないコントラストの評価回数でデフォーカ
ス量を算出でき、少ない時間で合焦させることができ
る。前ピン状態と後ピン状態の判断ができた時点で、撮
影レンズの駆動を開始しさらに合焦までの時間を短縮し
てもよい。これが本願の第2の発明の概念である。この
ように本発明の焦点検出方法は、コントラスト方式でも
位相差式方式でもない視差像を連続加算してコントラス
トを評価するので視差像加算光強度分布方式とも称すべ
きもので、繰り返しパターンの被写体に対しても、容易
にかつ迅速にデフォーカス量を算出することができ、合
焦検出誤差や誤測距を起こす確率は極めて小さいことが
わかる。ここでは説明のため、瞳を等間隔で分割してい
るが、不等間隔で分割してもよい。
【0023】さらに、瞳の面積に対しての光の強度が他
の瞳からの光の強度に対して弱い場合や、光そのものが
受光素子に入射しない場合、瞳の伝達が完全にされてい
ないとし、その受光素子列からの出力を加算しないこと
としたり、シフト量に補正を加えたり、ウェイトを掛け
たりしても良い。瞳のケラレ等の情報は、受光素子列か
らの判断でなく、予め記憶されたデータに基づいても良
い。従来の位相差方式やコントラスト方式の場合、出力
特性から瞳のケラレに対する補正等はできなかった。さ
らに、瞳の分割の間隔を不等間隔とする場合には、シフ
ト量に補正を加えてもよい。
【0024】さらに、各瞳の面積や撮影レンズの収差の
影響を考慮して各受光素子列の出力特性にウェイトを掛
けて加算してもよい。撮影レンズの収差の影響の考慮に
ついて軸上の球面収差を例に説明する。すなわち、合焦
位置は幾何学的には被写体の共役位置となるが、実際の
収差をもつ撮影レンズの場合、例えば光束密度の高い位
置と考えられる。図14に軸上光束を示した撮影レンズ
系の断面図と瞳の形状との関係を示す。一般に軸上光束
の瞳形状は円形であるが、図14から明らかなように、
光軸から等間隔に分割した面積を比較すると光軸から離
れた方が面積が大きくなる。この2点を考慮すると、瞳
の位置によるウェイトは例えば(1)式で表してもよ
い。
【数1】 但し、W1 はi番目の瞳からの出力に対するウェイト、
1 はi番目の瞳の重心と光軸の距離に比例する値、q
1 はi番目の瞳の面積に比例する値とする。光軸を含む
瞳からの出力に対するウェイトW1 については、|y1
|が0となるので、光軸を境に前記瞳を瞳の分割方向に
分割し、それぞれの重心位置に比例する値をyIU, yIL
とし、それぞれの瞳の面積に比例する値をqIU, qIL
して以下に示す(2)式で求めればよい。
【数2】 実際は、所謂コントラスト重視、解像力重視等、システ
ムの特質によってウェイトを構成してもよい。また、撮
影レンズの収差をシフト量の補正により行ってもよい。
なお、Wi の値の決定には前記瞳のケラレ等の情報を考
慮してもよい。また、位相差方式による焦点検出方法で
提案されているように収差データによる補正を行うこと
は本発明の焦点検出方法でも有効である。なお、このと
き分光感度特性は撮像光学系に合わせてあるとさらに好
ましい。
【0025】さらに、分割された各瞳に対応する焦点検
出光学系の実質的な倍率が等しく無い場合、これを補正
するようにしてもよい。また、焦点検出光学系の収差を
補正するようにシフト量の補正を行ってもよい。これを
式で示すと例えば次式(3)のようになる。
【数3】 ただし、wi は、各瞳の大きさ、各瞳の重心位置、又は
撮影レンズのFナンバー等による条件から与えられるウ
ェイトである。yi は、i番目の瞳の重心位置を示すY
軸成分とし、焦点検出系の入射瞳に投影された各瞳の重
心位置の値をとるのが望ましい。cは定数とし、yi
焦点検出光学系の入射瞳に投影された各瞳の重心位置の
値である場合、入射瞳位置の逆数をとるのが望ましい。
入射瞳位置が無限遠の場合、i番目の瞳の重心位置を通
過する光線が焦点検出系に入射する時の光軸と成す角度
をθi としたとき、c*yi がtan θi を示すようにc
とyi を設定するのが望ましい。Δti は撮影レンズの
収差や焦点検出光学系の特性から与えられる補正値であ
り、xに関する関数としてもよい。Δyi は瞳のケラレ
や焦点検出光学系の特性から与えられる補正値である。
i は各瞳開口を通過する光束による実質的な焦点検出
光学系の倍率である。関数si (x)は、i番目の瞳に
対応する光電変換手段からの出力された受光素子列出力
特性で、xは各受光素子列への光線の入射位置に対応し
ている。またはこの受光素子列の出力特性を補間した光
強度分布特性としてもよい。上述した関数h(t,x)
は、視差像加算光強度分布であり、この光強度分布から
得られる像情報のコントラストまたは尖鋭度の高くなる
tを求める。このときデフォーカス量dは、以下に示す
(4)式から求まる。
【数4】 f(t)は、焦点検出光学系の入射瞳位置によりほぼ決
定される関数で、入射瞳位置が無限の場合、ほぼdとt
は比例関係にあり、入射瞳位置が有限の場合も、合焦点
近傍ではほぼdとtは比例関係にある。すなわち、合焦
点近傍では定数cを適切に決めることにより、d=tと
してもよい。入射瞳位置を考慮した場合、次式(5)式
でf(t)を表してもよい。ただし、epは焦点検出光
学系の入射瞳位置である。
【数5】
【0026】後述する実施例で詳細な構成を示すが、本
発明に対応する焦点検出光学系は、本出願人が特願平4
−292987号や特願平5−64084号で提案した
焦点検出光学系でもよい。
【0027】次に上述した視差像加算光強度分布を評価
する方法についてさらに説明する。上述した(3)式で
得られた視差像加算光強度分布h(t,x)に基づいて
コントラストを算出する方法は、所謂コントラスト方式
の焦点検出方法において、受光素子列から出力された受
光素子列上の光強度特性を評価する方法と同様の方法を
用いることができ、この方法については数多く提案され
ている。例えば、NHK技術研究 昭40.第17巻
第1号 通巻第86号 21頁から37頁、「山登りサ
ーボ方式によるテレビカメラの自動焦点調整」では、受
光素子列上の光強度特性(この文献では照度分布と記載
されている)をフーリエ変換してコントラスト(この文
献では空間周波数に対するレスポンス特性または周波成
分の振幅と記載され、さらに周波成分の振幅を焦点量と
して評価量としている)を求める方法について記載され
ている。また、この文献では、周波成分の選択について
も記載している。
【0028】さらに、所謂尖鋭度を算出する方法も、所
謂コントラスト方式の焦点検出方法において、受光素子
列から出力された受光素子列上の光強度特性の尖鋭度を
評価する方法を用いることができ、この方法についても
数多く提案されている。例えば、特開昭51−8022
3号公報や特開昭56−155909号公報に示されて
いる。また、特開昭59−155807号公報では位相
差方式による焦点検出方法において1つの受光素子列か
ら出力された受光素子列上の光強度特性の尖鋭度(この
公報ではコントラストと記載している)を求めることに
ついて記載されている。上述した特開昭51−8022
3号公報では、受光素子列のi番目の素子からの電気信
号をPiとして次式(6)でFを求めている。
【数6】 尖鋭度(鮮明度)が高いとFが高くなり、尖鋭度(鮮明
度)が低いとFが小さくなる。この他にも、基本的に受
光素子列上の光強度特性を等間隔に区切り、それぞれ隣
または、特定の区切り分離れた位置の光強度の差分の絶
対値(或いは、特開昭51−80223号公報に記載去
れているように実質的に差分の絶対値に対して単純増加
関数または単純減少関数で算出される値)を加算して前
記のFのように実質的に尖鋭度(鮮明度)に対して単純
増加関数または単純減少関数の関係にある値を求めるこ
とが数多く提案されている。
【0029】本発明による焦点検出方法では、視差像加
算光強度分布h(t,x)について、求めたい視野によ
って定まるxの区間において、基本的に視差像加算光強
度分布h(t,x)の光強度特性をxに関して等間隔に
区切り、それぞれ隣または、特定の区切り分離れた位置
の光強度の差分の絶対値(或いは、特開昭51−802
23号公報のように実質的に差分の絶対値に対して単純
増加関数で算出される値)を加算してC(t)を求め、
このC(t)が最大となるtを求めて、(4)式よりデ
フォーカス量dを求める。この時、差分をとる光強度の
特定の区間を積分した値や平均した値を用いてもよい。
また、視差像加算光強度分布h(t,x)の光強度特性
をフーリエ変換によりxに関する周波数解析を行い、特
定周波数、または複数るあいは連続した周波数における
コントラストC(t)を求め、C(t)が最大となるt
を求めて、(4)式よりデフォーカス量を求めてもよ
い。
【0030】
【実施例】
(第1実施例)図15は本発明による焦点検出方法の第
1実施例を実施する焦点検出光学系を一眼レフカメラボ
ディの底部に配置したものを示したものである。図16
は第1実施例の焦点検出光学系を示したものである。撮
影レンズ1の予定結像面2の近傍に配置されたコンデン
サーレンズ3と、コンデンサーレンズ3の後方に配置さ
れたミラー4と、ミラー4の後方に配置された図15に
おいて紙面と垂直な方向に並ぶ5つの開口部5a,5
b,5c,5d,5eと、それぞれの開口部に対応する
ように図15において紙面と垂直な方向に配列された5
つの再結像レンズ6a,6b,6c,6d,6eと、こ
れらの再結像レンズから射出した光束の結像位置付近に
配置された受光素子列7a,7b,7c,7d,7eと
から構成されている。各受光素子列の受光素子の並ぶ方
向は図15においては紙面と垂直な方向である。カメラ
のその他の光学系は図面から明らかであるのでここでは
説明しない。
【0031】図17に開口部5a,5b,5c,5d,
5eの配置と再結像レンズ6a,6b,6c,6d,6
eの頂点をコンデンサーレンズの光軸方向から見た図と
して示した。本実施例での開口部5a,5b,5c,5
d,5eの中心を結ぶ線分に投影した予定結像面の撮影
レンズ1の光軸上を発し各開口部に入射する光束の角度
範囲(外側の光線の角度θ0 、内側の光線の角度θ1
光束の重心角度θc 、ただし、予定結像面を発した時の
撮影レンズ1の光軸となる角度)をタンジェントで示し
たものを表1に示す。参考にFナンバーに換算した値を
( )内に示す。
【表1】
【0032】受光素子列7a,7b,7c,7d,7e
からの出力は、予定結像面2上に設定した光の強度分布
の出力が重なるようにし、これを基準とする。すなわ
ち、予定結像面の光軸上から発した光束による出力の中
心位置をx=0とする。予定結像面の光軸上から受光素
子列の並び方向に1mm離れた位置P(1)から発した
光束による出力の中心位置をx=1とする。予定結像面
の光軸上から位置P(1)と反対方向の受光素子列の並
び方向に1mm離れた位置P(−1)から発した光束に
よる出力の中心位置をx=−1とする。実際の受光素子
列は受光素子からなり出力特性は連続的ではないが補間
して各位置の出力を求めてもよい。このように設定した
受光素子列7a,7b,7c,7d,7eからの出力特
性をそれぞれSa(X),Sb(X),Sc(X),S
d(X),Se(X)とする。例えば、測距視野を光軸
を基準に−2mmから2mmとする。次に視差像加算強
度分布h(t,x)を次の(7)式で求める。
【数7】 この(7)式で求めた関数h(t,x)において、測距
する範囲における該視差像加算光強度分布の尖鋭度また
はコントラストが最大となるtを求める。焦点検出光学
系の入射瞳位置が無限の場合、1mm*tがデフォーカ
ス量となる。焦点検出光学系の入射瞳位置が無限で無い
場合も、合焦位置近傍では1mm*tがデフォーカス量
となる。この時、尖鋭度またはコントラストを算出する
範囲を測距視野より狭くして、例えば測距視野内で最も
短い被写体距離を検出してもよい。
【0033】デフォーカス量が大きい場合、x+ya
tやx+ye *tの絶対値が大きくなり、受光素子列の
長さが足りなくなる場合、受光素子列7aや受光素子列
7eの出力特性を加算しなくてもよい。この場合、精度
(tの分解能)が劣化するが、概略の合焦状態にするこ
とはできる。F値等の条件で精度的に問題ない場合や、
合焦精度よりタイムラグの短さが優先される場合、この
状態で露光仕手もよい。又、高い合焦精度が要求される
場合、概略の合焦状態から再度合焦作用を働かせること
により、高い合焦精度で露光できる。即ち、概略の合焦
状態では、x+ya *tやx+ye *tの絶対値は小さ
く、受光素子列7aや受光素子列7eの出力特性を加算
することができ、tの分解能を高くすることができる。
又、撮影レンズのF値が大きく、例えば、F2.8の場
合、分割された瞳5aや5eは撮影レンズの瞳伝達が出
来ないので受光素子列7aや受光素子列7eの出力特性
を加算しなくてもよい。F値が大きいので精度的な問題
は実用上起きないと考えられる。又、瞳の伝達が全く出
来ていない場合、受光素子列7aや受光素子列7eの出
力は無くなるのでこれを加算しても問題ない。瞳の伝達
が一部出来ている場合、ya やye に補正値を加えるこ
とにより、加算することができる。補正値は記録された
撮影レンズの情報から決定しても良いし、受光素子列7
bや受光素子列7cや受光素子列7dの出力の強さと比
較して決定してもよい。
【0034】図18に本実施例での受光素子列7aと受
光素子列7cの光量の強さの比率とya の補正値Δya
の関係を示す。この補正値の求め方は、比較する受光素
子列に対応する瞳の面積比と補正する瞳の位置により決
定される。本実施例では、各瞳の大きさは同じにしてあ
るが、光量比が1:2の時の瞳7aのケラレの想定図を
図19に示す。この図からケラレた状態の瞳に重心位置
を求め、もとの瞳の重心位置からのズレが補正値に対応
する。
【0035】また、測距する最初の段階は、受光素子列
7b、受光素子列7c、受光素子列7dからの出力から
測距してもよい。このようにすると、精度は劣化する
が、取り扱う信号の量が少ないので、計算時間が短くな
る。また、前述のように広いデフォーカスの検出ができ
る。また、最大コントラストが得られるt以外の加算時
において、加算されて得られるコントラストは、受光素
子列7a、受光素子列7eを加えた場合より高い値が得
られるので効率の良いtの検索が可能になる。概略合焦
状態にした後、F値等の条件で精度的に問題ない場合
や、合焦精度よりタイムラグの短さが優先される場合、
この状態で露光してもよい。又、高い合焦精度が要求さ
れる場合、概略の合焦状態から受光素子列7a、受光素
子列7eの情報を加え再度合焦作用を働かせることによ
り、高い合焦精度で露光できる。また、例えば被写体が
明るいなどの条件により、受光素子列7a、受光素子列
7b、受光素子列7e等の一部の受光素子列からの情報
だけから焦点検出をしてもよい。
【0036】Sa(X),Sb(X),Sc(X),S
d(X),Se(X)をS1 (X),S2 (X),S3
(X),S4 (X),S5 (X)に置き換えると、
(7)式は(3)式に置き換えることができる。本実施
例での以上の説明では、受光素子列の出力特性のスケー
ルを調整しているので、b1 =1,y1 の値を角度換算
しているので、C=1 となる。各瞳の面積は同じになっ
ており、撮影レンズの収差や焦点検出光学系の収差を考
慮していないので、Δt1 =0,Δy1 =0,w1=1
としている。ただし、撮影レンズのF値やtの絶対値が
大きいときは、w1=0,w5 =0としたり、瞳のケラ
レに対しては、Δy1 やΔy5 に補正値を入れることに
なる。当然のことながら、撮影レンズの収差や焦点検出
光学系の収差を考慮して、Δt1 ,Δy1 ,w1 の数値
を設定したり、受光素子列の出力特性の処理や焦点検出
光学系の設計によっては、b1 やcの数値を設定しても
よい。また、図16に示した焦点検出光学系のレイアウ
トは、センサーレイアウトの集積化のために図20のよ
うにしても良い。
【0037】さらに、上述した式(7)で求めた関数h
(t,x)において、測距する範囲における該視差像加
算光強度分布の尖鋭度またはコントラストが最大となる
tを求める方法を詳細に説明する。前述のようにフーリ
エ変換によりコントラストを求めてもよいし、視差像加
算光強度分布の差分から尖鋭度を求めてもよいが、本実
施例では尖鋭度から求める一例を示す。
【0038】測距する範囲をXLからXRとし、受光素
子列のピッチをPとすると次式(8)で求めることがで
きる。ただし、Σ′はiをPごとに計算するという意味
である。
【数8】 ここでは、受光素子列のピッチを差分を算出する間隔に
したが、本発明はこれに限定されるものではない。特
に、加算する受光素子列の数や瞳の配置により最適な間
隔を定めてもよい。又、次式(9)のように差分を算出
する間隔と積算していく間隔を異ならせてもよい。この
(9)においてΣ″はiをP′ごとに計算するという意
味であり、P≠P′である。
【数9】 また、上述した(9)式を以下の(10)式に置き換え
てもよい。
【数10】
【0039】さらに、C(t)が最大値となるtを求め
る方法についての一例を示す。デフォーカス量が(4)
式で求まるとして、また求められる焦点検出精度をΔd
として、f(0)=0,f(ΔT)≦Δdであるとき、
図21に示すフローチャートに従ってデフォーカス量D
を求める。順次C(t)を比較して最大値を求める点で
は、所謂コントラスト方式の山登り法に似ているが、コ
ントラスト方式の山登り法は、1回の比較毎に撮影レン
ズ又は焦点検出レンズを駆動し、受光素子列で光強度分
布を読み込む必要があるのに対して、本発明では、一度
の光強度分布を読み込んでデフォーカス量を算出するこ
とができる点で本質的に異なる。本発明の焦点検出方法
は、コントラスト方式の山登り法に対し、レンズ駆動に
よる誤差要因の有無、レンズ駆動のためのエネルギの効
率、焦点検出のための時間等で優れている。
【0040】C(t)が最大値となるtを求める方法に
ついての別の一例を次に説明する。今、C(t)が最大
値となるtをTとし、適当に決めた間隔をΔT′とし、
C(S)>C(S−ΔT′),C(S)>C(S+Δ
T′)となるSを求める。このようなSを求める方法は
図22のような方法でも良いし、別の方法でもよい。こ
の時、C(t)が最大値となるtは、次の範囲にある。
すなわち、S−ΔT′<T<S+ΔT′である。この時
のC(S−ΔT′),C(S),C(S+ΔT′)を補
間してtを求める。図23(a)のようにC(S−Δ
T′),C(S),C(S+ΔT′)が得られたとす
る。補間の方法は、T近傍におけるC(t)を簡単な関
数と仮定し、求める方法がある。例えばT近傍において
C(t)をtの2次式と仮定する。すなわち、C(t)
=E*(t−T)2 +F、ただし、EとFは定数と仮定
する。この式によれば、C(t)はTで極値をとる。図
23(b)のようにC(S−ΔT′),C(S),C
(S+ΔT′)より、この式の定数E,F,Tが求ま
る。すなわち、図23(c)のようにC(t)が最大値
となるtが求まる。ΔT′が大きいと、簡単にC(S9
>C(S−ΔT′),C(S)>C(S+ΔT′)と
なSを求めることができるが、C(t)と仮定した2次
式の乖離が大きくなる。大きなΔT′で求めたTを基
に、小さなΔT′でこの作業を繰り返し、C(t)と仮
定した2次式の乖離が小さくし、より検出精度を上げて
もよい。この場合、既に取り込んだ光強度分布を使って
もよいし、撮影レンズを大きなΔT′で求めたTで求ま
るデフォーカス情報で仮合焦させ、その状態で取り込ん
だ光強度分布を使ってもよい。また、撮影レンズを大き
なΔT′で求めたTで求まるデフォーカス情報での合焦
作動と小さいΔT′でTを求める作業をほぼ同時に行っ
てもよい。
【0041】C(S−ΔT′),C(S),C(S+Δ
T′)からTを求める別の補間方法を示す。図53
(a)のようにC(S−ΔT′),C(S),C(S+
ΔT′)が得られたとする。C(t)がT近傍におい
て、C(T−x)=C(T+x)(ただしxは任意の
値)であると考え、Tを求めるために次の関数を考え
る。 C′(t)=G*|t−T| ただし、Gは定数である。すなわち、図24(b)、図
24(c)のようにC(S−ΔT′),C(S),C
(S+ΔT′)からGとTを求める。例えばCC(S)
>(S−ΔT′)>C(S+ΔT′)の場合は、次式
(11),(12)で示すような手順でG,Tを求め
る。
【数11】
【0042】ΔT′が大きい場合には、簡単にC(S)
>C(S−ΔT′),C(S)>C(S─ΔT′)とな
るSを求めることができるが、 C′(t)=G*|t−T| から求めたTと本来のTの乖離が大きくなり、検出精度
が低下することになる。大きなΔT′で求めたTを基
に、小さなΔT′でこの作業を繰り返し、C(t)と仮
定した2次式の乖離を小さくし、より検出精度を上げて
もよい。この場合、既に取り込んだ光強度分布を使って
もよいし、撮影レンズを大きなΔT′で求めたTで求ま
るデフォーカス情報で仮合焦させ、その状態で取り込ん
だ光強度分布を使ってもよい。また、撮影レンズを大き
なΔT′で求まるデフォーカス情報での合焦状態に駆動
するのとほぼ同時に小さなΔT′でTを求める作業を行
ってもよい。また、C(S−ΔT′)とC(S+Δ
T′)の差が小さい程、Tの精度が高くなるので、Δ
T′の大きさとC(S−ΔT′)とC(S+ΔT′)の
差で合焦作業の終了判断をしてもよい。
【0043】(第2実施例)第2実施例は本発明を撮影
レンズ系とは独立した焦点検出光学系を持つ撮影装置に
適応したものである。図25は、第二実施例の撮影装置
を前面から見たものであり、図26は第二実施例の焦点
検出系を示したものである。図25に示すようにカメラ
前面には、撮影レンズ1の他にファインダー窓、AE
窓、AF窓、ストロボなどがあるが、撮影レンズ1とフ
ァインダー系と焦点検出系とを独立して光束を取り込む
ように構成してある。焦点検出光学系は、一直線上に並
んだ明るさ絞り8a,8b,8c,8d,8eと、これ
らの明るさ絞りにそれぞれ対応する結像レンズ9a,9
b,9c,9d,9eと、これら結像レンズとそれぞれ
対応する受光素子列10a,10b,10c,10d,
10eとから構成する。簡単のため、明るさ絞り8a,
8b,8c,8d,8eは同じ形状を有し、等間隔で配
置するものとし、この間隔をrとする。焦点検出装置の
集積度を上げるために、図27(a)および(b)に示
すようなプリズムを用いた結像レンズを図28のように
レイアウトしてもよい。図28では、結像レンズ9a,
9b,9c,9d,9eに図27(a)のプリズム,結
像レンズ9b,9dに図27(b)のプリズムと一体の
レンズを用いることによって図29のような受光素子列
のレイアウトを実現できる。図28は各結合レンズが別
体として示されているが、当然一体でも構わない。図2
6に示すように被写体側の測距対象距離内に撮影レンズ
の光軸に垂直な面を設定してこれを基準面とする。この
基準面の位置は、主要被写体の多い例えば撮影倍率が−
1/50倍から−1/100倍程度に設定してもよい
し、測距対象距離を逆数で評価しその中心となる距離に
設定してもよい。例えば、受光素子列10a,10b,
10c,10d,10eからの出力は、基準面上に設定
した光の強度分布の出力が重なるように調整しこれを基
準とする。例えば、基準面の撮影レンズの光軸上の点を
基準点とし、基準点から発した光束による出力の中心位
置をx=0とする。今、撮影レンズによる基準面の倍率
をBfとする。すなわち、基準面上で1mmの線分はフ
ィルム面上でBfmmの線分として結像されるものとす
る。基準面の光軸上から受光素子列の並び方向に1mm
離れた位置P(1)から発した光束による出力の中心位
置をx=1とし、予定結像面の光軸上から位置P(1)
と反対方向の受光素子列の並び方向に1mm離れた位置
P(−1)から発した光束による出力の中心位置をx=
1とする。ここで、明るさ絞り8cの中心と基準点を結
ぶ線を基準軸とする。また、明るさ絞り8cの中心と基
準点の距離を1とする。実際の受光素子列は受光素子か
らなり出力特性は連続的ではないが補間して各位置の出
力を求めてもよい。このように設定した受光素子列8
a,8b,8c,8d,8eからの出力特性をそれぞれ
Sa(x),Sb(x),Sc(x),Sd(x),S
e(x)とする。例えば、測距視野をフィルム面上で光
軸を基準に−2mmから2mmとする。この時、基準面
上の測距視野の長さは4/Bfとなる。次に視差像加算
光強度分布h(t,x)を上述した(7)式で求める。
ただし、ya =1 yb =1 yc =0 yd =−
1 ye =−2とする。
【0044】(7)式で求めた関数h(t,x)におい
て、測距する範囲における視差像加算光強度分布の尖鋭
度またはコントラストが最大となるtを求める。ここで
tと被写体距離Mは、次式(13)で示される。
【数12】 この時、尖鋭度またはコントラストを算出する範囲を測
距視野より狭くして、例えば測距視野内で最も短い被写
体距離を検出しても良い。さらに精度はやや落ちるが、
受光素子列10aや受光素子列10eの出力特性を加算
しないことにより、測距距離範囲を拡げることをしても
よい。すなわち、測距距離範囲を広げようとするとya
*tやye *tの絶対値が大きくなり、受光素子列の長
さが足りなくなるが、yb *tやye *tの絶対値は比
較的小さく、演算可能であるためである。
【0045】式(7)のSa(x),Sb(x),Sc
(x),Sd(x),Se(x)をS1 (x),S
2 (x),S3 (x),S4 (x),S5 (x) に置
き換えると、(7)式は基本的に(3)式を簡単なもの
にしたといえる。本実施例での以上までの説明では、受
光素子列の出力特性のスケールを調整しているので、b
i=1,c=1となる。撮影レンズの収差や瞳のケラレ
の考慮をする必要がないので、wi =1,Δyi =0と
している。また、焦点検出光学系の収差を考慮していな
いので、Δti =0としている。ただし、測距距離範囲
を広げるときは、w1 =0,w5 =0としたり、当然の
ことながら、焦点検出光学系の収差を考慮してΔti
数値を設定したり、受光素子列の出力特性の処理や焦点
検出光学系の設計によっては、bi やcの数値を設定し
てもよい。撮影レンズの収差は、被写体距離から撮影レ
ンズの繰り出し量を算出する際に考慮してもよい。ま
た、本実施例では、被写体距離を算出する方法を示した
が、式(13)を撮影レンズの繰り出し量自体を算出す
る式に変形してもよい。
【0046】さらに、式(7)で求めた関数h(t,
x)において、測距する範囲における視差像加算光強度
分布の尖鋭度又はコントラストが最大となるtを求める
方法について詳細に述べる。前述のようにフーリエ変換
によりコントラストを求めても良いし、視差像加算光強
度分布の差分から尖鋭度を求めてもよいが、本実施例で
は尖鋭度から求める一例を示す。測距する範囲をXLか
らXRとし、受光素子列のヒッチをPとし、Σ′はiを
Pごとに計算するものとすると、尖鋭度C(t)は上述
した式(8)と同様に次式(14)で表される。
【数13】 ここでは、受光素子列のピッチを差分を算出する間隔に
したが、本発明はこれに限定されるものではない。特
に、加算する受光素子列の数や瞳の配置により最適な間
隔を定めてもよい。また、差分を算出する間隔と積算し
ていく間隔を異なってもよい。さらに、(14)式を以
下の(15)式に置き換えてもよい。
【数14】
【0047】ここでC(t)が最大値となるtを求める
方法についての一例を示す。被写体距離が(13)式で
求まり、撮影レンズが無限遠距離にある被写体に合焦し
ている状態でのデフォーカス量が(4)式で求まると
し、また求められる焦点検出精度をΔdとして、f′
(ΔT)≦Δdであるとき、図21に示すフローチャー
トに従い、デフォーカス量Dを求める。順次C(t)を
比較して最大値を求める点で、所謂コントラスト法の山
登り法に似ているが、コントラスト法の山登り法は、1
回の比較毎に撮影レンズ又は焦点検出レンズを駆動し、
受光素子列で光強度分布を読み込む必要があるのに対し
て、本発明は、一度の光強度分布を読み込みでデフォー
カス量を算出することができる点で本質的に異なってお
り、コントラスト法の山登り法に対し、レンズ駆動によ
る誤差要因の有無、レンズ駆動の為のエネルギの効率、
焦点検出の為の時間等で優れている。
【0048】C(t)が最大値となるtを求める方法に
ついての別の一例を示す。C(t)が最大値となるtを
Tとする。適当に決めた間隔をΔT ′とし、C(S)
>C(S−ΔT′),C(S)>C(S+ΔT′)とな
るSを求める。このSを求める方法は図22のフローチ
ャトに示すものでも良いし、別の方法でもよい。このと
き、C(t)が最大値となるtは、次の範囲にある。す
なわち、S−ΔT′<T<S+ΔT′である。このとき
の(S−ΔT′),C(S),C(S+ΔT′)を補間
してtを求める。補間の方法は、T近傍におけるC
(t)を簡単な関数と仮定して求める方法がある。例え
ば、T近傍においてC(t)をtの2次式と仮定する。
すなわち、C(t)=E*(t−T)2 +F、ただし、
EとFは定数と仮定する。この式によれば、C(t)は
Tで極値をとる。C(S−ΔT′),C(S),C(S
+ΔT′)より、この式の定数E,F,Tが求まる。す
なわち、C(t)が最大値となるtが求まる。ΔT′が
大きいと、簡単にC(S)>C(S−ΔT′),C
(S)>C(S+ΔT′)となるSを求めることができ
るが、C(t)と仮定した2次式の乖離が大きくなる。
大きなΔT′で求めたTを基に、小さなΔT′でこの作
業を繰り返し、C(t)と仮定した2次式の乖離が小さ
くし、より検出精度を上げてもよい。この場合、既に取
り込んだ光強度分布を使うことができる。また、撮影レ
ンズを大きなΔT′で求めたTで求まるデフォーカス情
報での合焦作動と小さなΔT′でTを求める作業をほぼ
同時に行ってもよい。
【0049】C(S−ΔT′),C(S),C(S+Δ
T′)からTを求める別の補間方法を示す。C(t)が
T近傍において、C(T−x)=C(T+x)但しxは
任意の値であると考え、Tを求める為に次の関数を考え
る。 C′(t)=G*|t−T| ただし、Gは定数、すなわち、C(S−ΔT′),C
(S),C(S+ΔT′)からGとTを求める。例え
ば、CC(S)>(S−ΔT′)>C(S+ΔT′)の
場合は、以下のような手順でG,Tを求める。
【数15】 ΔT′が大きいと、簡単にC(S)>C(S−Δ
T′),C(S)>C(S+ΔT′)となるSを求める
ことができるが、 C′(t)=G*|t−T| から求めたTと本来のTの乖離が大きくなる。大きなΔ
T′で求めたTを基に、小さなΔT′でこの作業を繰返
し、C(t)と仮定した2次式の乖離が小さくし、より
検出精度を上げてもよい。この場合、既に取り込んだ光
強度分布を使うことができる。また、撮影レンズを大き
なΔT′で求めたTで求まるデフォーカス情報での合焦
作動と小さなΔT′でTを求める作業とをほぼ同時に行
なってもよい。また、C(S−ΔT′)とC(S+Δ
T′)の差が小さい程、Tの精度が高くなるので、Δ
T′の大きさとC(S−ΔT′)とC(S+ΔT′)の
差で合焦作業の終了判断をしても良い。
【0050】また、被写体距離を或る基準距離に対して
近いか遠いかを判断すればよい場合、例えば、撮影レン
ズの設定距離が2つだけの撮影システムの場合、例え
ば、C(t)が最大となるTとなる時、被写体距離が基
準距離となるように設定し、C(S−ΔT′)<C(S
+ΔT′)の時は近距離側の撮影レンズ位置にC(S−
ΔT′)>C(S+ΔT′)の時に遠距離側の撮影レン
ズ位置に撮影レンズを移動させるシステムでもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の焦点検出方法によれば、周期性
のある光強度分布を持つ被写体に対する焦点検出誤差を
小さくすることができ、しかも容易にデフォーカス方向
やデフォーカス量の算出ができる。本発明の焦点検出方
法によれば、F値の小さい撮影レンズに対する焦点検出
精度を高くし、かつF値の大きな撮影レンズの焦点の検
出を行なうことができ、しかもデフォーカス方向やデフ
ォーカス量を算出することのできる。本発明の焦点検出
方法によれば、広い焦点検出領域に亘って高精度の焦点
検出を行うことができ、しかもデフォーカス方向やデフ
ォーカス量を算出することができる。本発明の焦点検出
方法によれば、収差の影響を含めてデフォーカス方向や
デフォーカス量を算出することにより高精度で焦点を検
出することがてきる。さらに本発明による距離測定方法
によれば、周期性のある光強度分布を持つ物体に対する
誤測距を少なくし、物体までの距離を高精度で測定する
ことができる。本発明の距離検出方法によれば、広い測
距領域に亘って高精度の距離測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の位相差方式による焦点検出方法の構成お
よび動作を示す線図である。
【図2】従来のコントラスト方式による焦点検出方法の
動作を示す線図である。
【図3】従来のコントラスト方式による焦点検出方法の
動作を示す線図である。
【図4】本発明による焦点検出方法の原理を示す図であ
る。
【図5】図3の瞳位置をパラメータとして合焦時の像位
置と光量との関係を示す図である。
【図6】図3の瞳位置をパラメータとして後ピン時の像
位置と光量との関係を示す図である。
【図7】図3の瞳位置をパラメータとして前ピン時の像
位置と光量との関係を示す図である。
【図8】合焦時の光束と受光素子列との関係を示す図で
ある。
【図9】後ピン時の光束と受光素子列との関係を示す図
である。
【図10】前ピン時の光束と受光素子列との関係を示す
図である。
【図11】図8〜10の状態での受光素子列上での到達
点と通過瞳位置との関係を示す図である。
【図12】周期性を持つ被写体に対する受光素子列の出
力を示す図である。
【図13】(a)〜(e)は図12の出力を異なる態様
でシフトして加算した出力特性を示す図である。
【図14】撮影レンズの断面と瞳の面積との関係を示す
図である。
【図15】本発明による焦点検出方法を実施する焦点検
出光学系を組み込んだ1眼レンズを示す線図的断面図で
ある。
【図16】図15の焦点検出光学系を示す断面図であ
る。
【図17】図15の焦点検出光学系を光軸方向から見た
図である。
【図18】2つの受光素子列の出力の比率と補正値との
関係を示す図である。
【図19】瞳のケラレを示す図である。
【図20】焦点検出光学系の変形例を示す斜視図であ
る。
【図21】デフォーカス量を求めるフローチャートを示
す図である。
【図22】コントラストが最大となる位置を求めるフロ
ーチャートを示す図である。
【図23】(a)〜(c)は2次式を用いて補間値を求
める方法を示す図である。
【図24】(a)〜(c)は補間値を求める別の方法を
示す図である。
【図25】本発明による焦点検出方法を実施する焦点検
出光学系を組み込んだコンパクトカメラの正面図であ
る。
【図26】図25に示す焦点検出光学系を示す図であ
る。
【図27】(a)および(b)はプリズムを用いた結像
レンズを示す図である。
【図28】図27に示すプリズムを組み合わせた結像光
学系を示す図である。
【図29】受光素子列の配列を示す図である。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 予定結像面 3 コンデンサーレンズ 5a〜5e 開口部 6a〜6e 再結像レンズ 7a〜7e 受光素子列 8a〜8e 開口部 9a〜9e 再結像レンズ 10a〜10e 受光素子列
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体からの光束を、撮像光学系の瞳上の
    異なった複数の領域を通過する光に分割し、これらの分
    割された複数の光束を、複数の受光素子を有する光電変
    換手段によって受光し、上記分割された各々の光束を光
    電変換する第1ステップと、 上記複数の光電変換された光電出力信号の内から少なく
    とも2つの信号を選択する第2ステップと、 上記選択された少なくとも2つの光電出力信号を、それ
    ぞれの信号の任意の位置で加算演算する第3ステップ
    と、 上記任意の位置とは異なった位置にて、上記少なくとも
    2つの光電出力信号を加算演算する第4ステップと、 上記第3ステップにて加算された光電出力信号と、上記
    第4ステップにて加算された光電出力信号とをそれぞれ
    コントラスト演算する第5ステップと、 上記第5ステップによって演算された2つのコントラス
    ト値から合焦位置の評価を行なう第6ステップとを有す
    る焦点検出方法。
  2. 【請求項2】 物体からの光束を、撮像光学系の瞳上の
    異なる複数の領域を通過する光に分割し、この分割され
    た複数の光束を、複数の受光素子を有する光電変換手段
    によって受光し、上記分割された各々の光束を光電変換
    する第1ステップと、 上記複数の光電変換された光電出力信号の内から少なく
    とも2つの信号を選択する第2ステップと、 上記選択された少なくとも2つの光電出力信号を、それ
    ぞれの信号の任意の異なった複数の位置にて、これら複
    数の位置のそれぞれに応じて加算演算を行なう第3ステ
    ップと、 上記第3ステップにて加算演算された複数の出力値のそ
    れぞれをコントラスト演算する第4ステップと、 上記第4ステップによって演算された複数のコントラス
    ト値から合焦位置の評価を行なう第5ステップとを有す
    る焦点検出方法。
  3. 【請求項3】 上記合焦位置の評価が、上記複数のコン
    トラスト値中の最大値を選択するステップを含む、請求
    項2記載の焦点検出方法。
  4. 【請求項4】 上記合焦位置の評価が、上記複数のコン
    トラスト値中の最大値近傍のデータを選択するステップ
    を含む、請求項2記載の焦点検出方法。
  5. 【請求項5】 上記合焦位置の評価が、上記複数のコン
    トラスト値から補間演算を行い、この補間演算によって
    得られたデータから、コントラストがほぼ最大となる位
    置を求めるステップを含む、請求項2記載の焦点検出方
    法。
  6. 【請求項6】 上記第6ステップが、以下の(a) 〜(d)
    の4つのサブステップを有する請求項1記載の焦点検出
    方法。 (a) 上記第5ステップで得られた2つのコントラスト値
    を比較し、コントラスト量の大きい方を選択する第1の
    サブステップ。 (b) 上記選択されたコントラスト値を基準とし、上記選
    択から外れた他方のコントラスト値を出力するため加算
    演算された少なくとも2つの光電出力信号の任意の位置
    とは反対の方向に、上記基準とされたコントラスト値を
    出力するため加算演算された少なくとも2つの光電出力
    信号の任意の位置をスライドさせ、上記スライドした位
    置で再度加算演算並びにコントラスト演算を行なう第2
    のサブステップ。 (c) 上記基準とされたコントラスト値と上記第2のサブ
    ステップでスライドにより得られたコントラスト値とを
    比較し、上記スライドによって得られたコントラスト値
    のコントラスト量が上記基準とされたコントラスト値の
    コントラスト量よりも大きい間は、上記スライドによっ
    て得られたコントラスト値を選択し、上記第2のサブス
    テップを繰り返す第3のサブステップ。 (d) 上記基準とされたコントラスト値が、上記スライド
    によって得られたコントラスト値以上となった時に比較
    対象である基準とされたコントラスト値を出力するため
    加算演算された少なくとも2つの光電出力信号の任意の
    位置、若しくはその近傍を合焦位置の評価する第4のサ
    ブステップ。
  7. 【請求項7】 上記第1ステップで分割された複数の光
    束が3つ以上の光束から成る請求項1又は2記載の焦点
    検出方法。
  8. 【請求項8】 物体からの光束を複数の光に分割し、こ
    の分割された複数の光束を、複数の受光素子を有する光
    電変換手段によって受光し、上記分割された各々の光束
    を光電変換する第1ステップと、 上記複数の光電変換された光電出力信号の内から少なく
    とも2つの信号を選択する第2ステップと、 上記選択された少なくとも2つの光電出力信号を、それ
    ぞれの信号の任意の異なった複数の位置にて、これら複
    数の位置のそれぞれに応じて加算演算を行なう第3ステ
    ップと、 上記第3ステップにて加算演算された複数の出力値のそ
    れぞれをコントラスト演算する第4ステップと、 上記第4ステップによって演算された複数のコントラス
    ト値から物体までの距離の評価を行なう第5ステップと
    を有する距離測定方法。
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