JPH07198227A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

Info

Publication number
JPH07198227A
JPH07198227A JP23837191A JP23837191A JPH07198227A JP H07198227 A JPH07198227 A JP H07198227A JP 23837191 A JP23837191 A JP 23837191A JP 23837191 A JP23837191 A JP 23837191A JP H07198227 A JPH07198227 A JP H07198227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
evaporator
compressor
heat pump
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23837191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2545720B2 (ja
Inventor
Sogo Sayama
惣吾 佐山
Hiroshi Takeuchi
洋 武内
Keisuke Kasahara
敬介 笠原
Hirokazu Yoneda
弘和 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP23837191A priority Critical patent/JP2545720B2/ja
Publication of JPH07198227A publication Critical patent/JPH07198227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2545720B2 publication Critical patent/JP2545720B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 順に圧縮機4の吐出側、凝縮器7、蒸発器
1、圧縮機4の吸入側を接続して、ヒートポンプサイク
ル21を形成する。蒸発器1を地中に埋設する。蒸発器1
の底部に、ポンプ22を設ける。蒸発器1の内部に、ポン
プ22の吐出側に接続する吐出管25を設ける。噴霧した冷
媒が蒸発器1の内壁12に薄膜状の液体になって接触する
噴出孔26を、吐出管25に形成する。吐出管25の他端を、
蒸発器1より導出して、油分離器28を介して圧縮機4の
吸入側に接続する。 【効果】 冷媒が液薄膜になってから蒸発器で蒸発する
ので、冷媒の気化効率を高くできる。蒸発器に溜まる冷
媒の液面を略一定にでき、蒸発器に溜まる油などの不純
物を、ヒートポンプの運転と同時に排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中採熱用のヒートポ
ンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地中採熱用のヒートポンプ装置と
して、例えば特開昭61−116253号公報記載のヒ
ートポンプ装置が提案されている。
【0003】このヒートポンプ装置は、順に圧縮機、四
方弁、凝縮器兼蒸発器、地中に埋設された熱交換器を接
続してヒートポンプサイクルを形成した構造が採られて
いる。
【0004】このヒートポンプサイクルを用いて地中か
ら採熱する場合、圧縮機から吐出された冷媒は、四方弁
を介して凝縮器に送られて液化され、地中の熱交換器に
送られる。そして、液状の冷媒は、地熱を熱交換器の管
壁を介して吸収して気化されてガスになり、圧縮機に吸
入されてヒートポンプサイクルを循環する。そして、こ
の凝縮器の熱交換部を負荷側に接続すると、負荷側に地
熱を取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−11
6253号公報記載のヒートポンプ装置を運転した場
合、地中に埋設された熱交換器での冷媒の気化量が少な
いと、熱交換器に溜まる冷媒の液面が上昇することがあ
る。そして、冷媒の液面が過度に上昇すると、熱交換器
は過冷却状態となって地中からの吸熱量が減少するとと
もに、熱交換器の内部に油が溜まることがある。する
と、地熱が伝導可能な管璧面積を有効に使うことができ
ず、冷媒と地熱との熱交換率の低下が生じ、ヒートポン
プサイクルの効率が低下する。
【0006】本発明の目的は、上記問題点に鑑みなされ
たもので、蒸発器での冷媒の気化を効率良く行う構造の
ヒートポンプ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のヒートポ
ンプ装置は、順に圧縮機の吐出側、凝縮器、蒸発器、前
記圧縮機の吸入側が接続されて形成されたヒートポンプ
サイクルを備え、前記蒸発器の内部に液状の冷媒に浸漬
してポンプが設けられるとともに、このポンプに一端を
接続した吐出管が設けられ、前記吐出管は、前記冷媒を
前記蒸発器の内壁に液薄膜にして接触させる液薄膜形成
手段を備えるとともに、他端が前記蒸発器より導出され
て油分離器を介して前記圧縮機の吸入側に接続されたも
のである。
【0008】請求項2記載のヒートポンプ装置は、順に
圧縮機の吐出側、凝縮器、蒸発器、前記圧縮機の吸入側
が接続されて形成されたヒートポンプサイクルを備え、
前記蒸発器の内部に一端が液状の冷媒に浸漬する吸入管
が設けられ、この吸入管の他端が前記蒸発器より導出さ
れ接続されるポンプが設けられ、このポンプに接続され
た吐出管は、前記蒸発器に導入されて冷媒を前記蒸発器
の内壁に液薄膜にして接触させる液薄膜形成手段を備え
るとともに、油分離器を介して前記圧縮機の吸入側に接
続されたものである。
【0009】
【作用】請求項1記載のヒートポンプ装置は、圧縮機か
ら吐出された冷媒は、凝縮器で液化されて蒸発器に流入
する。そして、この冷媒は、蒸発器に設けられたポンプ
を介して吐出管の薄膜形成手段により、蒸発器の内壁に
液薄膜となって接触する。そして、この冷媒の液薄膜
は、蒸発器の内壁を流下しながら地熱を内壁を介して吸
収して気化されガスになる。気化した冷媒は、圧縮機に
吸入されて、ヒートポンプサイクルを循環する。このた
め、前記凝縮器の熱交換部に負荷側を接続すると、負荷
側に地熱が供給される。また、吐出管から油分離器に流
入した冷媒は、油分離器で気化され油などの不純物が分
離されて、圧縮機に吸入される。従って、冷媒は、蒸発
器において、液薄膜になって地熱を吸収するとともに、
気化するまでポンプにて蒸発器を循環するので、効率良
く気化される。また、蒸発器が液状の冷媒で充満しない
ので、気化した冷媒は、蒸発器のガス空間部を抵抗なく
移動して圧縮機の吸入側に吸入され、ヒートポンプサイ
クルを循環する。さらに、蒸発器に溜まる油などの不純
物を、ヒートポンプサイクルの運転と同時に蒸発器より
排出する。
【0010】請求項2記載のヒートポンプ装置は、圧縮
機から吐出された冷媒は、凝縮器にて液化されて蒸発器
に流入する。この冷媒は、蒸発器の外部に設置されたポ
ンプにて吸入管を介して吐出管に流入し、吐出管の薄膜
形成手段により蒸発器の内壁に液薄膜となって接触す
る。そして、この冷媒の液薄膜は、蒸発器の内壁を流下
しながら地熱を内壁を介して吸収して気化されガスにな
る。気化した冷媒は、圧縮機に吸入されて、ヒートポン
プサイクルを循環する。このため、前記凝縮器の熱交換
部を負荷側に接続すると、負荷側に地熱が供給される。
また、吐出管から油分離器に流入した冷媒は、油分離器
で気化され油などの不純物が分離されて圧縮機に吸入さ
れる。従って、冷媒は、蒸発器において、液薄膜になっ
て地熱を吸収するとともに、気化するまでポンプにて蒸
発器を循環するので、効率良く気化される。また、蒸発
器が液状の冷媒で充満しないので、気化した冷媒は、蒸
発器のガス空間部を抵抗なく移動して圧縮機の吸入側に
吸入され、ヒートポンプサイクルを循環する。さらに、
蒸発器に溜まる油などの不純物を、ヒートポンプサイク
ルの運転と同時に蒸発器より排出する。また、複数の蒸
発器をヒートポンプサイクルに組み入れた場合、1台の
ポンプで、各蒸発器に冷媒を供給する。
【0011】
【実施例】本発明のヒートポンプ装置の第1の実施例を
図1に基づいて説明する。
【0012】図1において、1は蒸発器で、この蒸発器
1は、例えば直径が200mm、長さ20mの管体からな
る。この蒸発器1は、熱源領域としての地中2に、管体
の長手方向を略垂直にして埋設されている。さらに、蒸
発器1は、常時密閉されているが、上部がフランジカバ
ー3にて開閉可能に形成されている。
【0013】また、4は圧縮機で、この圧縮機4は図示
しない電動機にて駆動される。そして、この圧縮機4の
吐出側となる吐出口5に、高圧ガス管6を介して凝縮器
7が接続し、この凝縮器7は、冷媒液管8を介して膨脹
弁9に接続する。さらに、この膨脹弁9は導入管11を介
して前記蒸発器1に接続する。そして、この導入管11の
一端は、蒸発器1の内部に導入されて内壁12に対向して
近接し、導入管11を流れる冷媒を内壁12に向けて噴霧す
るようになっている。
【0014】また、蒸発器1の上部のフランジカバー3
に冷媒ガス管13の一端が接続し、この冷媒ガス管13の他
端は過冷却器14に接続する。そして、この過冷却器14は
低圧ガス管15を介して前記圧縮機4の吸入側としての吸
入口16に接続する。
【0015】このようにしてヒートポンプサイクル21が
形成されて冷媒が循環する。
【0016】前記蒸発器1の底部に、液状の冷媒に浸漬
してポンプ22が設けられ、この底部近傍の内壁12に、冷
媒の液面を検出するセンサー23が設置されている。
【0017】また、蒸発器1の内部に、吐出管25が長さ
方向を蒸発器1の中心軸方向と略一致させて設けられ、
この吐出管25の一端は、前記ポンプ22の吐出側に接続す
るとともにポンプ22を保持している。そして、この吐出
管25には、薄膜形成手段として、間隔をおいて複数の噴
出孔26が形成され、吐出管25を流れる冷媒は、この噴出
孔26より上方の内壁12に向けて噴射されて、液薄膜にな
って内壁12に接触し流下するようになっている。
【0018】そして、この吐出管25の他端は、フランジ
カバー3から蒸発器1の外部に導出されて開閉弁27を介
して油分離器28に接続する。この油分離器28の上部は、
冷媒ガス戻し管29を介して冷媒ガス管13に接続する。一
方、油分離器28の下部に、油などの不純物を排出する排
出管31が設けられる。なお、この排出管31を圧縮機4に
接続しても良い。
【0019】また、冷媒液管8は、前記過冷却器14に挿
通され、この冷媒液管8から凝縮器7と過冷却器14との
間で分岐した冷媒液分岐管32は、前記油分離器28に挿通
されて再び冷媒液管8に接続する。
【0020】さらに、凝縮器7の熱交換部に、例えば負
荷側を循環する循環路33が挿通されている。
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
【0022】前記圧縮機4を運転すると、吐出口5より
吐出された冷媒は、高圧ガス管6を介して凝縮器7に送
られ、この凝縮器7にて負荷側を循環する循環路33を流
れる作動流体と熱交換を行って高温の凝縮液になる。そ
して、この凝縮液は、冷媒液管8を流れ、一部は冷媒液
分岐管32を流れて油分離器28で放熱して冷却され、多く
は過冷却器14にて冷却されて、低温の過冷却液となる。
この過冷却液は、膨脹弁9にて所定の圧力に調整され
て、導入管11より蒸発器1の内壁12に向けて噴霧され
る。
【0023】この冷媒は、薄膜状で内壁12を流下して蒸
発器1の底部に滞留するが、ポンプ22にて吸い上げられ
て吐出管25の噴出孔26より上方の内壁12に向けて噴霧さ
れ、この内壁12に液薄膜となって接触して流下する。冷
媒の液薄膜は、内壁12を流下しながら蒸発器1の外部よ
り内壁12を伝導する地熱を吸収し、蒸発温度−15℃で
気化されてガスになる。さらに、気化した冷媒は、蒸発
器1の液面より上部に形成されるガス空間部35を抵抗な
く上昇し、冷媒ガス管13に吸引される。そして、順に過
冷却器14、低圧ガス管15を介して圧縮機4の吸入口16に
吸入されて、ヒートポンプサイクル21を循環する。
【0024】このようにして、前記凝縮器7で冷媒が液
化する際に放出する凝縮熱を、負荷側を循環する循環路
33の作動流体が受け取るので、地中2から深さ方向1m
当り例えば150Wの熱量を負荷側に取り出すことがで
きる。
【0025】一方、噴出孔26より噴霧されずに吐出管25
を流れる冷媒の一部は、開閉弁27を介して油分離器28に
流入する。そして、この冷媒は、油分離器28において、
冷媒液分岐管32を流れる高温高圧の冷媒の凝縮液から熱
を吸収して気化されて、噴射油などの不純物と冷媒とに
分離される。分離された冷媒は、冷媒ガス戻し管29を介
して冷媒ガス管13を流れる冷媒と一緒になってヒートポ
ンプサイクル21を循環する。また、分離された油などの
不純物は、排出管31を介してヒートポンプサイクル21よ
り排出される。なお、分離された油を排出管31を介して
圧縮機4の内部に供給しても良い。
【0026】また、前記センサー23にて冷媒の液面の高
さを検知して、膨脹弁9の調節により冷媒の液面の高さ
を略一定に保つ。
【0027】このように上記構成によれば、冷媒は、蒸
発器1において、導入管11より噴霧されて流下し、ポン
プ22にて吸い上げられて内壁12に液薄膜になって接触し
て気化するとともに、気化するまでポンプにて蒸発器1
の内壁を循環することができるので、冷媒を効率良く気
化させることができる。さらに、冷媒の液面が過度に上
昇せず、蒸発器1の内部が液状の冷媒で充満されること
がないので、気化したガスは、蒸発器1のガス空間部35
を抵抗なく移動して冷媒ガス管13に吸引される。このた
め、ヒートポンプサイクル21を循環させる冷媒の量を減
らすことができ、冷媒と地熱との熱交換率を高く維持す
ることができる。
【0028】また、圧縮機4で冷媒に混入されて蒸発器
1に溜まる油などの不純物は、ヒートポンプサイクル21
の運転と同時に、吐出管25より油分離器28に入って冷媒
より分離できるので、蒸発器1より常時排出することが
できる。このため、蒸発器1に溜まる不純物を除去する
ためにヒートポンプサイクル21を停止する必要がない。
【0029】さらに、地中2に埋設される蒸発器1は、
深井戸などを掘削するときの掘削方式や管体の打ち込み
方式で、地中2に敷設することができる。
【0030】また、フランジカバー3を開放するだけ
で、ポンプ22および吐出管25の保守点検や修理を容易に
行うことができる。
【0031】次に、第2の実施例を図2に基づいて説明
する。
【0032】なお、図1に示す第1の実施例と同様の構
成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図2において、21は前記第1の実施例と同
様のヒートポンプサイクルで、1次ヒートポンプサイク
ル21を構成する。
【0034】一部が前記凝縮器7を挿通する循環路33
は、蒸発器41を挿通して設けられる。この蒸発器41は、
順に圧縮機42、凝縮器43、膨脹弁44が接続されて、2次
冷媒が循環する2次ヒートポンプサイクル45を形成す
る。そして、凝縮器43には、負荷側を循環する循環路46
が挿通されて、いわゆる2段圧縮ヒートポンプサイクル
を形成する。
【0035】また、循環路33には、外気熱交換器47が接
続され、この外気熱交換器47は、開閉弁48,49をそれぞ
れ開くと循環路33に連通するように形成されている。
【0036】次に本実施例の作用について説明する。
【0037】1次ヒートポンプサイクル21を運転する
と、前記第1の実施例と同様に凝縮器7から循環路33の
作動流体に地熱が供給される。そして、2次ヒートポン
プサイクル45の蒸発器41にて、2次冷媒が前記循環路33
の作動流体に供給された熱を吸収して気化される。気化
した2次冷媒は、圧縮機42に吸入され、この圧縮機42で
圧縮されて吐出され、凝縮器43に流入する。そして、2
次冷媒は、この凝縮器43にて液化されて、蒸発器41で受
け取った地熱を60〜70℃の熱源として負荷側に供給
する。
【0038】なお、1次ヒートポンプサイクル21から供
給される地熱が不足する場合は、開閉弁48,49を開いて
外気熱交換器47を前記循環路33に連通させる。そして、
外気熱を循環路33に供給して、蒸発器41で2次冷媒の蒸
発に要する熱の不足を補う。
【0039】このように上記構成によれば、2段圧縮ヒ
ートポンプサイクルを用いることによって、地中2の地
盤温度が低い場合に、負荷側に地熱を高温の熱源として
供給することができる。
【0040】また、各ヒートポンプサイクル21,45の圧
縮機4,42の圧縮比を小さくすると、各ヒートポンプサ
イクル21,45の効率が良くなり、地熱を高温の熱源とす
ることができる。
【0041】さらに、前記第1の実施例と同様の効果を
有する。
【0042】次に、第3の実施例を図3に基づき説明す
る。
【0043】なお、図1に示す第1の実施例と同様の構
成要素には同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】図3において、蒸発器1は、管体の長手方
向を地面に対して所定の傾斜角で地中2に埋設したもの
である。
【0045】この実施例は、前記第1の実施例のヒート
ポンプ装置と同様に、蒸発器1において、冷媒は、蒸発
器1の内部で導入管11より噴霧されて流下するととも
に、ポンプ22にて吸い上げられて内壁12に液薄膜になっ
て接触して気化するとともに、気化するまでポンプ22に
て蒸発器1の内壁を循環することができるので、冷媒を
効率良く気化させることができる。このため、冷媒と地
熱との熱交換率を高く維持することができる。
【0046】また、圧縮機4で冷媒に混入されて蒸発器
1に溜まる油などの不純物は、吐出管25に吸い込まれて
油分離器28にて分離できるので、ヒートポンプサイクル
21の運転と同時に蒸発器1より排出することができる。
このため、蒸発器1に溜まる油などの不純物を除去する
ためにヒートポンプサイクル21を停止させる必要がな
い。
【0047】さらに、蒸発器1の長手方向を傾斜させて
埋設するので、蒸発器1の埋設を安価に容易に行うこと
ができ、前記第1の実施例と同様の効果を期待できる。
【0048】次に、第4の実施例を図4に基づき説明す
る。
【0049】図4において、蒸発器1は、例えば直径が
200mm、長さ5m程度の短管体からなる。この蒸発器
1は、管体の長手方向を地面に対して略垂直にして地中
2に打ち込み式で複数埋設されている。
【0050】また、圧縮機4は、図示しない電動機にて
駆動される。そして、この圧縮機4の吐出側としての吐
出口5に高圧ガス管6を介して凝縮器7が接続され、こ
の凝縮器7は冷媒液管8を介して各膨脹弁9に接続す
る。さらに、各膨脹弁9にそれぞれ導入管11の一端が接
続され、この導入管11は前記各蒸発器1の上部に接続す
る。
【0051】また、各蒸発器1の上部に冷媒ガス管13の
一端が接続し、この冷媒ガス管13の他端は過冷却器14に
接続する。そして、この過冷却器14は低圧ガス管15を介
して前記圧縮機4の吸入側としての吸入口16に接続す
る。
【0052】このようにしてヒートポンプサイクル21が
形成され冷媒が循環する。
【0053】前記各蒸発器1は、内部に、吸入管56が長
さ方向を蒸発器1の長手方向と略平行に設けられ、この
吸入管56の一端は、蒸発器1の底部に近接する。そし
て、吸入管56の他端は蒸発器1より外部に導出されて、
ポンプ51の吸入側となる吸入口に接続する。さらに、ポ
ンプ51の吐出側となる吐出口に吐出管52の一端が接続さ
れ、この吐出管52の他端は、蒸発器1の数に応じて分岐
されて前記各蒸発器1の内部上方に導入される。
【0054】この吐出管52の他端には、それぞれ薄膜形
成手段として、噴出孔53が形成され、吐出管52を流れる
冷媒を、この噴出孔53より上方の内壁12に向けて噴射さ
せて液薄膜にして接触させ、流下させるようになってい
る。
【0055】さらに、吐出管52から枝管54が分岐され、
この枝管54は開閉弁55を介して油分離器28に接続する。
そして、この油分離器28の上部は、冷媒ガス戻し管29を
介して低圧ガス管15に接続する。一方、油分離器28の下
部に、油などの不純物を排出する排出管31が設けられ
る。
【0056】また、冷媒液管8は、前記過冷却器14に挿
通されるとともに、冷媒液管8から凝縮器7と過冷却器
14との間で分岐した冷媒液分岐管32は、前記油分離器28
に挿通されて再び冷媒液管8に接続する。
【0057】なお、凝縮器7には、循環路33が挿通さ
れ、この循環路33を、前記ヒートポンプサイクル21とは
別に構成され、前記第2の実施例の2次ヒートポンプサ
イクル45と同様に構成された2次ヒートポンプサイクル
45の蒸発器41に挿通させて設けても良く、または、負荷
側を循環する循環路46に直接接続して設けても良い。
【0058】次に本実施例の作用について説明する。
【0059】前記圧縮機4を運転すると、吐出口5より
吐出された冷媒は、高圧ガス管6を介して凝縮器7に送
られ、この凝縮器7にて循環路33を流れる作動流体と熱
交換を行って高温の凝縮液となる。そして、この凝縮液
は、冷媒液管8を流れ、一部は冷媒液分岐管32を流れて
油分離器28で放熱して冷却されるが、多くは過冷却器14
にて冷却されて、低温の過冷却液となる。この過冷却液
は、各膨脹弁9を介してそれぞれ導入管11より各蒸発器
1の内壁12を流下する。
【0060】この冷媒は、蒸発器1の底部に滞留する
が、ポンプ51にて吸入管56に吸い込まれて吐出管52に流
れ込む。そして、吐出管52の噴出孔53より上方の内壁12
に向けて噴霧されて蒸発器1の内壁12に液薄膜になって
流下する。そして、この液薄膜は、蒸発器1の外部より
内壁12を伝導する地熱を吸収し、気化されてガスにな
る。さらに、気化した冷媒は、蒸発器1の液面より上部
に形成されるガス空間部35を抵抗なく上昇し、冷媒ガス
管13に吸引される。そして、冷媒は、順に過冷却器14、
低圧ガス管15を介して圧縮機4の吸入口16に吸入され
て、ヒートポンプサイクル21を循環する。
【0061】このようにして、前記凝縮器7で冷媒が液
化する際に放出する凝縮熱を、負荷側を循環する循環路
33の作動流体が受け取るので、地熱を負荷側に供給する
ことができる。
【0062】一方、吐出管52より枝管54に流れ込む冷媒
は、開閉弁55を介して油分離器28に流入する。そして、
この冷媒は、油分離器28において、冷媒液分岐管32を流
れる高温の冷媒の凝縮液から熱を吸収して気化されて、
油などの不純物と冷媒とに分離される。分離された冷媒
は、冷媒ガス戻し管29を介して冷媒ガス管13を流れる冷
媒と一緒になってヒートポンプサイクル21を循環する。
また、分離された油などの不純物は、排出管31からヒー
トポンプサイクル21より排出される。
【0063】このように上記構成によれば、冷媒は、蒸
発器1において、導入管11より流下され、ポンプ51にて
吸い上げられて内壁12に液薄膜になって接触して気化す
るとともに、気化するまでポンプ51にて蒸発器1の内壁
12を循環することができるので、冷媒を効率良く気化さ
せることができる。さらに、冷媒の液面が過度に上昇せ
ず、蒸発器1の内部が液状の冷媒で充満されることがな
いので、気化したガスは、蒸発器1のガス空間部35を抵
抗なく移動して冷媒ガス管13に吸引される。このため、
ヒートポンプサイクル21を循環させる冷媒の量を減らす
ことができ、冷媒と地熱との熱交換率を高く維持するこ
とができる。
【0064】また、圧縮機4で冷媒に混入されて蒸発器
1に溜まる油などの不純物は、ヒートポンプサイクル21
の運転と同時に、吸入管56から吸い上げられて油分離器
28で冷媒から分離できるので、蒸発器1に溜まることな
く蒸発器1より排出することができる。このため、蒸発
器1に溜まる不純物を除去するためにヒートポンプサイ
クル21を停止する必要がない。
【0065】さらに、前記ポンプ51は蒸発器1の外部に
設置されているので、1台のポンプ51の稼働により、複
数の蒸発器1にそれぞれ冷媒を供給するとともに冷媒を
循環させることができる。このため、各蒸発器1ごとに
ポンプ51を設ける必要がなく、ヒートポンプ装置の設置
費用を低減させることができる。また、蒸発器1を開放
することなくポンプ51の点検修理を行えるので、ヒート
ポンプ装置の保守管理を容易に行うことができる。
【0066】なお、本実施例では、蒸発器1を複数埋設
してヒートポンプサイクル21を形成したが、1台の蒸発
器1でヒートポンプサイクル21を形成しても同様の効果
を期待することができる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載のヒートポンプ装置によれ
ば、冷媒は、蒸発器において、蒸発器の内部で導入管よ
り流下されるとともに、ポンプにて吸い上げられて内壁
に液薄膜になって接触し気化するとともに、気化するま
でポンプにて蒸発器の内壁を循環することができるの
で、冷媒を効率良く気化させることができる。また、蒸
発器の内部に液状の冷媒が充満されることを防いで、冷
媒と地熱との熱交換率を高く維持でき、ヒートポンプサ
イクルの効率を高くすることができる。そして、蒸発器
の冷媒の液面が過度に上昇せず、蒸発器の内部が液状の
冷媒で充満されることを防ぐことができる。また、蒸発
器に溜まる油などの不純物は、ヒートポンプサイクルの
運転と同時に、冷媒から油分離器で分離して排出するこ
とができる。
【0068】請求項2記載のヒートポンプ装置によれ
ば、冷媒は、蒸発器において、内壁を流下し、ポンプに
て吸い上げられて内壁に液薄膜になって接触して気化さ
れるとともに、気化するまでポンプにより蒸発器の内壁
を循環するので、効率良く蒸発器で冷媒を蒸発させるこ
とができる。また、蒸発器の内部に液状の冷媒が充満さ
れることを防いで、冷媒と地熱との熱交換率を高く維持
でき、ヒートポンプサイクルの効率を高くすることがで
きる。また、蒸発器に溜まる油などの不純物は、ヒート
ポンプサイクルの運転と同時に、冷媒から油分離器で分
離して排出することができる。さらに、ポンプは蒸発器
の外部に設置されるので、例えば複数の蒸発器をヒート
ポンプサイクルに組み込んだとしても、1台のポンプ
で、各蒸発器に冷媒を供給することができる。このた
め、各蒸発器ごとにポンプを設ける必要がなくなり、ヒ
ートポンプ装置の設置費用を低減させることができる。
また、蒸発器を開放することなくポンプの点検修理を行
えるので、ヒートポンプ装置の保守管理を容易に行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒートポンプ装置の第1の実施例を示
す構成図である。
【図2】本発明のヒートポンプ装置の第2の実施例を示
す構成図である。
【図3】本発明のヒートポンプ装置の第3の実施例を示
す構成図である。
【図4】本発明のヒートポンプ装置の第4の実施例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 4 圧縮機 7 凝縮器 21 ヒートポンプサイクル 22,51 ポンプ 25,52 吐出管 26,53 薄膜形成手段としての噴出孔 28 油分離器 56 吸入管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に圧縮機の吐出側、凝縮器、蒸発器、
    前記圧縮機の吸入側が接続されて形成されたヒートポン
    プサイクルを備え、 前記蒸発器の内部に液状の冷媒に浸漬してポンプが設け
    られるとともに、このポンプに一端を接続した吐出管が
    設けられ、 前記吐出管は、前記冷媒を前記蒸発器の内壁に液薄膜に
    して接触させる液薄膜形成手段を備えるとともに、他端
    が前記蒸発器より導出されて油分離器を介して前記圧縮
    機の吸入側に接続されたことを特徴とするヒートポンプ
    装置。
  2. 【請求項2】 順に圧縮機の吐出側、凝縮器、蒸発器、
    前記圧縮機の吸入側が接続されて形成されたヒートポン
    プサイクルを備え、 前記蒸発器の内部に一端が液状の冷媒に浸漬する吸入管
    が設けられ、 この吸入管の他端が前記蒸発器より導出され接続される
    ポンプが設けられ、 このポンプに接続された吐出管は、前記蒸発器に導入さ
    れて冷媒を前記蒸発器の内壁に液薄膜にして接触させる
    液薄膜形成手段を備えるとともに、油分離器を介して前
    記圧縮機の吸入側に接続されたことを特徴とするヒート
    ポンプ装置。
JP23837191A 1991-09-18 1991-09-18 ヒートポンプ装置 Expired - Lifetime JP2545720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23837191A JP2545720B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ヒートポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23837191A JP2545720B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ヒートポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07198227A true JPH07198227A (ja) 1995-08-01
JP2545720B2 JP2545720B2 (ja) 1996-10-23

Family

ID=17029195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23837191A Expired - Lifetime JP2545720B2 (ja) 1991-09-18 1991-09-18 ヒートポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2545720B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013080497A1 (ja) * 2011-12-02 2013-06-06 パナソニック株式会社 冷凍サイクル装置およびそれを備えた温水生成装置
KR101524820B1 (ko) * 2007-07-06 2015-06-08 그린필드 마스터 아이피씨오 리미티드 지열 에너지 시스템 및 작동 방법
KR101524821B1 (ko) * 2007-07-06 2015-06-08 그린필드 마스터 아이피씨오 리미티드 지열 에너지 시스템 및 작동 방법
CN109028657A (zh) * 2018-08-14 2018-12-18 贵州大学 一种岩溶水-土壤源复合热泵系统
CN109114843A (zh) * 2018-08-14 2019-01-01 贵州大学 一种利用岩溶水的水源热泵系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190792A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Hiroshi Koyama 圧縮式ヒートポンプ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101524820B1 (ko) * 2007-07-06 2015-06-08 그린필드 마스터 아이피씨오 리미티드 지열 에너지 시스템 및 작동 방법
KR101524821B1 (ko) * 2007-07-06 2015-06-08 그린필드 마스터 아이피씨오 리미티드 지열 에너지 시스템 및 작동 방법
WO2013080497A1 (ja) * 2011-12-02 2013-06-06 パナソニック株式会社 冷凍サイクル装置およびそれを備えた温水生成装置
CN109028657A (zh) * 2018-08-14 2018-12-18 贵州大学 一种岩溶水-土壤源复合热泵系统
CN109114843A (zh) * 2018-08-14 2019-01-01 贵州大学 一种利用岩溶水的水源热泵系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2545720B2 (ja) 1996-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0937950B1 (en) Air conditioner
JP4188971B2 (ja) アンモニア/co2冷凍システムと、該システムに使用されるco2ブライン生成装置及び該生成装置が組み込まれたアンモニア冷却ユニット
US9207004B2 (en) Refrigeration cycle apparatus
CN102196843A (zh) 汽油蒸气回收装置
US3435631A (en) Two-stage evaporative condenser
JP2545720B2 (ja) ヒートポンプ装置
KR20110097367A (ko) 칠러
KR101891703B1 (ko) 제어기의 폐열을 이용한 열펌프 장치 및 이를 구비한 냉난방 장치
KR101305234B1 (ko) 외기냉방 증발식 응축기
KR100881328B1 (ko) 연속 제상이 가능한 냉,난방 히트펌프장치
JP2008190792A (ja) 圧縮式ヒートポンプ
US6966196B2 (en) Refrigeration unit using ammonia
US3485057A (en) Ice rink
US3131546A (en) Purge arrangements
JPH094932A (ja) 冷凍装置
US20080156002A1 (en) Air Conditioning System Treatment Applicator
KR101701383B1 (ko) 공간활용이 가능한 일체형 냉각시스템
KR101315810B1 (ko) 복합 제상 수단을 구비한 에너지 절약형 냉동·냉장 장치
JP3492427B2 (ja) 冷凍空調装置
KR101334892B1 (ko) 수액기 및 이를 이용한 폐수 열 회수시스템
CN106091459A (zh) 一种一体式载冷系统机组
KR101670233B1 (ko) 공간활용을 위한 일체형 냉각시스템
KR100222101B1 (ko) 흡수식 공조장치
JP2931469B2 (ja) 冷凍装置
JPH0763427A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term