JPH0719680U - 逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁 - Google Patents

逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁

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JPH0719680U
JPH0719680U JP4935493U JP4935493U JPH0719680U JP H0719680 U JPH0719680 U JP H0719680U JP 4935493 U JP4935493 U JP 4935493U JP 4935493 U JP4935493 U JP 4935493U JP H0719680 U JPH0719680 U JP H0719680U
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valve
manifold
check valve
solenoid valve
exhaust
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一俊 河野
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Koganei Corp
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Koganei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 逆止弁における流通抵抗を少なくし得る小型
の逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁を提供する。 【構成】 弁孔43aに開口する環状溝71に逆止弁7
2が装着されており、この逆止弁72は環状の弁基部7
3、74と、これらの弁基部の径方向内方から外方に向
けて屈曲して先端で相互に接続する弾性変形自在に弁体
部75、76とにより形成されている。弁体部75、7
6の先端部には、円周方向に所定の長さにわたってスリ
ットが形成されており、このスリットは弁孔43a内か
ら排気通路42に向けて流体が流れる際に開放され、逆
方向に流体が流れる際に閉塞する。逆止弁72を通過し
た流体は、弁体部75、76の外側に形成された連通空
間77を介して分岐通路65に流入するので、流通抵抗
を小さくすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は共通の給気通路と共通の排気通路とが形成されたマニホールドに、流 体圧機器に接続される給排通路に対して給気通路と排気通路とを切り換えて連通 させる複数の電磁弁が搭載され、前記排気通路における流体の流れを制御する逆 止弁を有する逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の電磁弁を順次作動させる場合に、複数の電磁弁を共通の給気通路と排気 通路とが形成されたマニホールドに組み付けるようにしたマニホールド電磁弁が 用いられることがある。このようなマニホールド電磁弁にあっては、集中排気の ための共通の排気通路に対しては、各々の電磁弁の排気用開口部からの排気を分 岐通路を介して排出するようにしており、それぞれの電磁弁の分岐通路には排気 干渉を避けるために逆止弁が設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
通常のマニホールド電磁弁にあっては、各々の電磁弁の排気用開口部と共通の 排気通路との間に充分のスペースが確保されるので、この部分に形成された分岐 通路の部分に逆止弁を配置することが可能である。しかし、ロボットに搭載され るハンド交換装置に使用されるマニホールド電磁弁にあっては、マニホールド自 体のサイズを小型化する必要があることから、環状に形成された排気通路に対し て各々の電磁弁の排気用開口部を連通させるために分岐通路が相互に近接されて 放射状に形成されており、流通抵抗を上昇させることなく、マニホールド内に逆 止弁を配置することが困難であった。
【0004】 本考案の目的は、流通抵抗を上昇させることなく、小型のマニホールド内に逆 止弁を配置するようにした逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁を提供することにあ る。
【0005】 本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添 付図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される考案のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば 、以下のとおりである。
【0007】 すなわち、本考案の逆止弁はマニホールド電磁弁の共通の排気通路に分岐通路 を介して連通される弁孔に形成された環状溝内に装着される。この逆止弁は2つ の環状の弁基部と、これらの弁基部の径方向内方から外方に向けて屈曲して先端 で相互に接続する弾性自在の弁体部とにより形成されている。弁体部の先端外周 には、所定の長さにわたってスリットが形成されており、このスリットは弁孔内 から排気通路に向けて流体が流れる際に開放され、これと逆方向に流体が流れる 際に閉塞される。
【0008】
【作用】
弁孔の排気用開口部に開口してマニホールドに形成された環状溝は、分岐通路 を介して共通の排気通路に連通しており、電磁弁により作動が制御される流体圧 機器から流体を排出する際には、逆止弁の弁体部が弾性変形してスリットが開放 される。このときには、排気流体は弁体部の外側に環状に形成された連通空隙に 流出するので、流通抵抗を小さくさせることができる。さらに、排気流体は、環 状溝に連通された分岐流路に至り、ここから共通の排気通路に流れて外部に流出 される。流体が共通の排気通路から分岐通路に流入した場合には、逆止弁の弁体 部のスリットが閉塞されて、逆流が防止される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1は工業用ロボット1に設けられたアーム2の先端に本考案の自動ハンド交 換装置を構成するマニホールド電磁弁3を取付けて、ワーク台4上のワーク5に 対して作業を行なっている状態を示す。
【0011】 ロボット1に隣接してハンド支持台6が設置され、このハンド支持台6にはそ れぞれ流体圧により作動する多数のハンド7が載置されている。ロボット1を作 動させることにより、その先端のアーム2には何れかのハンド7を選択的に装着 させて、そのハンド7によりワーク5に対して所定の作業を行なうことができる 。それぞれのハンド7は、マニホールド電磁弁3に着脱自在に装着されるハンド ホルダー8と、そのハンドホルダー8に取付けられてハンド部9aを駆動するハ ンド駆動部9bとを有している。
【0012】 ハンドによるワークへの作業としては、ワークを把持して搬送する作業、ワー クを真空吸着して搬送する作業、ワークに対する穴明け作業等種々の作業があり 、これらの作業を行なうための全ての治具、工具、フィンガー、アクチュエータ 等を含めて、ワークに対して何らかの作業を行なうものをここではハンドと指称 するものとする。
【0013】 図1に示されたマニホールド電磁弁3の構造を示すと図3〜図6の通りであり 、このマニホールド電磁弁3の空気圧回路を示すと図2の通りである。
【0014】 マニホールド電磁弁3は、図4および図5に示すように、環状のマニホールド ブロック10を有し、このブロック10には所定の間隔毎に合計9個の電磁弁1 1〜19が設けられている。それぞれの電磁弁11〜19は環状のマニホールド ブロック10の中心から同一の半径の位置に環状に設けられている。
【0015】 図6に示すように、マニホールドブロック10の内周面に嵌合する外周面を有 する連結ブロック20がマニホールドブロック10に嵌合され、このマニホール ドブロック10と連結ブロック20とによりマニホールド3aが形成されている 。マニホールドブロック10の端部のフランジ部10aに取付けられるボルト2 1により連結ブロック20はマニホールドブロック10に締結されている。さら に、このマニホールド3aには、図1に示されたロボット1のアーム2が取付け られるようになっている。
【0016】 連結ブロック20の中心部に形成された空気圧室内には、図6に示すように、 これを前進側の空気圧室22aと後退側の空気圧室22bとに区画するピストン 23が軸方向に摺動自在に設けられており、このピストン23にはピストンロッ ド24が一体に形成されている。この連結ブロック20には、さらにピストンロ ッド24に嵌合する円筒形状のリテーナ25が取付けられており、このリテーナ 25は、連結ブロック20にボルト26により締結されるエンドプレート27に よって、連結ブロック20に固定されている。
【0017】 リテーナ25の先端部に90°の位相で形成された4つの鋼球収容孔28には それぞれ鋼球30が収容されている。ピストン23が前進移動すると、ピストン ロッド24の本体部により押されて4つの鋼球30はそれぞれリテーナ25の径 方向外方に向けて突出する一方、ピストン23が後退移動すると、ピストンロッ ド24の先端に設けられたテーパー部31に案内されて径方向内方に後退するよ うになっている。ピストン23に対して常に前進方向のばね力を付勢して、万一 前進側の空気圧室22a内への空気の供給が停止されても、確実にハンドホルダ ー8を締結し得るようにするために、前進側の空気圧室22a内には圧縮コイル ばね29が組み込まれている。なお、鋼球30のリテーナ25からの脱落は、エ ンドプレート27に設けられた受け部32により防止される。
【0018】 マニホールドブロック10には図1に示された複数のハンドホルダー8の何れ かがそれぞれ着脱自在に装着されるようになっており、鋼球30によってハンド ホルダー8は、図10に示すようにその端面に形成された接合面8aがマニホー ルドブロック10にその接合面10bに密着した状態で締結される。ハンドホル ダー8のマニホールド3aに対する回転方向の位置決めを行なうために、マニホ ールドブロック10には2本の位置決めピン33が突設されている。
【0019】 図8〜図10はハンドホルダー8を示す図であり、このハンドホルダー8は環 状の部材からなり、この内部には環状の締結部材34がボルト35により締結さ れている。この締結部材34には鋼球30に係合するテーパー部36が形成され 、さらに、位置決めピン33が嵌合する位置決め孔37が形成されている。
【0020】 図6に示すように、連結ブロック20の外周面に環状の溝を形成することによ り共通の給気通路40が環状に形成されており、この給気通路40は、図4に示 すようにマニホールドブロック10の端面に形成された給気ポートPに対して、 マニホールドブロック10内に形成された連通通路を介して連通されている。こ の給気ポートPは、図示しない空気圧源に対してホースにより接続されるように なっている。
【0021】 給気通路40を形成する溝の両側には、図6に示すように、さらに2つの環状 の溝が形成され、これらの溝によりそれぞれ共通の排気通路41,42が環状に 形成されている。排気通路41は、図3に示されるように、マニホールドブロッ ク10の外周面に形成された排気ポートRaにマニホールドブロック10内に形 成された分岐通路を介して連通され、同様にして排気通路42は排気ポートRb に連通されている。
【0022】 図4および図5に示すように、マニホールドブロック10には合計9個の電磁 弁11〜19が環状に設けられている。電磁弁11は、マニホールドブロック1 0に対してハンドホルダー8を着脱する際に、ピストン23の移動を制御するた めに設けられた締結用の5ポート電磁弁であり、その詳細が図6および図7に示 されている。
【0023】 図示するように、電磁弁11は弁部39aとこれの両側のパイロット部39b およびエンドカバー39cとソレノイド部39dとを有しており、マニホールド ブロック10により形成される弁部39aには弁孔43aを有する弁スリーブ4 3が嵌合され、この弁スリーブ43内には軸方向に摺動自在にスプール軸44が 装着されている。このスプール軸44の一端部には、パイロット部39b内に形 成された流体室45内に位置させて、大径のピストン46が設けられ、他端部に はエンドカバー39c内に形成された流体室47内に位置させて、ピストン46 よりも小径のピストン48が設けられている。
【0024】 流体室47は、連通流路50を介して給気通路40に連通されており、この流 体室47には常に給気ポートPからの流体が供給されるようになっている。一方 、パイロット部39b内に形成された流体室51は、連通流路50を介して給気 通路40に連通し得るように形成されており、この流体室51の開口52は図7 に示すようにソレノイド部39d内に設けられたプランジャ53により開閉され るようになっている。ソレノイド部39dが通電されると、ばね54の弾発力に 抗して開口52が開かれ、給気ポートPからの流体が流体室51に連通流路50 を介して供給される。
【0025】 流体室51と流体室45は、図7に示すように、複数の連通孔55により連通 されており、連通孔55内には、これよりも小径の連動ピン56が緩く挿入され 軸方向に移動自在となっている。この連動ピン56の一端には、前記プランジャ 53の先端が当接し、他端には流体室45内に位置する弁部材57が当接してい る。
【0026】 そして、この弁部材57は外部に開口してパイロット部39bに形成された連 通流路58を開閉するようになっており、連通流路58は環状の排気通路41に 連通している。図6および図7においては、電磁弁11のソレノイド部39dへ の通電が解かれた状態が示されており、ばね54の付勢力により開口52が閉塞 されるので、弁部材57は連通流路58を開放することになる。これにより、流 体室47内の圧力によってスプール軸44は図6における左側の位置に移動する 。
【0027】 これに対して、ソレノイド部39dが通電されると、プランジャ53が後退し て開口52が開放される一方、弁部材57により連通流路58が閉塞される。こ れにより、給気ポートPからの流体は、給気通路40、連通流路50を介して流 体室51内に流入し、さらに連通孔55を通って流体室45内に流入する。
【0028】 したがって、流体室45内に配置されたピスント46にも流体圧が作用するこ とになる。ピストン48には常に流体圧が作用しているが、このピストン48よ りもピストン46の面積が大きいので、ソレノイド部39dに通電がなされると 、スプール軸44は図6において右方向に移動する。
【0029】 スプール軸44には所定の間隔毎に4つのシール材60が設けられている。弁 スリーブ43に形成された出力用開口部Aは、給排通路61を介して前進側の空 気圧室22aに連通しており、弁スリーブ43に形成された他の出力用開口部B は他の給排通路62を介して後退側の空気圧室22bに連通している。図6に示 すように、スプール軸44が左側に移動している状態では、シール材60の移動 により給気通路40が出力用開口部Aおよび給排通路61を介して前進側の空気 圧室22aと連通状態となり、この空気圧室22a内に給気ポートPからの流体 が供給される。このときには、他の空気圧室22b内の流体は、給排通路62を 介して排気通路42に流れ、外部に排出される。 一方、スプール軸44が右側に移動すると、前述とは逆に、空気圧室22b内 に給気ポートPからの流体が導入され、空気圧室22a内の流体は外部に排出さ れる。このように電磁弁11の作動によりマニホールドブロック10に対するハ ンドホルダー8の締結動作と締結解除動作とが制御される。
【0030】 図6に示される電磁弁17は3ポート電磁弁であり、単動形シリンダ38の作 動を制御するための電磁弁である。図2に示すように、ハンドホルダー8に単動 形シリンダ38が設けられたハンド駆動部9bを制御して、単動形シリンダ38 の作動により、たとえばハンド7によりワーク5を把持するためのハンド部9a が駆動される。
【0031】 電磁弁17を構成するソレノイド部39d、パイロット部39b、エンドカバ ー39cおよび弁スリーブ43の構造は、電磁弁11における対応する部分と同 様となっているが、シール材60の位置が相違するとともに1つの給排通路62 aのみが出力用開口部Bに連通して形成されていることが、電磁弁11とは相違 する。この給排通路62aの開口孔17aは、マニホールドブロック10の接合 面10aに形成されている。したがって、電磁弁17のソレノイド部39dが通 電されると、図6に示すように、スプール軸44は右側に移動して給気通路40 と給排通路62aとが連通状態となり、図2に示すシリンダ38のピストン38 aが前進する。逆に、通電が解かれると、給排通路62aと排気通路42とが連 通状態となり、シリンダ38内のばね38bによりピストン38aは後退移動す る。このようにして、シリンダ38の作動によりハンド部9aが開閉することに なる。
【0032】 この電磁弁17の作動により制御される単動形シリンダ38が装着されたハン ドホルダー8は、図2および図10に示すように、開口孔17aに対応する位置 に開口孔17bが形成された流体通路63を有しており、この流体通路63の出 力ポート17cがハンドホルダー8の外周面に形成され、この出力ポート17c はエアホース64により単動形シリンダ38に接続されている。
【0033】 図示する場合は、電磁弁12〜16についても、前記電磁弁17と同様に3ポ ート電磁弁となっている。これに対して電磁弁18はバキュームカップを有する ハンド7に対して真空を供給するための2ポート電磁弁であり、マニホールドブ ロック10内に形成された図示しないエジェクタ部に対する加圧流体の供給制御 を行なう。また、電磁弁19はエジェクタにより形成された真空を破壊するため の2ポート電磁弁である。このようにして形成されたマニホールド電磁弁3の空 気圧回路の一部を示すと図2の通りであり、この図においては、電磁弁12から 電磁弁15の部分が省略してある。
【0034】 図5に示すように、電磁弁19により導通が制御される真空供給流路の開口孔 19a、他の6つの電磁弁により導通が制御されるそれぞれの給排通路62aの 開口孔12a〜17aが、マニホールドブロック10の接合面10aに位置して その中心から同一の半径位置に環状に配置されている。
【0035】 全てのハンド7のハンドホルダー8は同一の構造となっており、共用化されて いる。したがって、図8に破線で示すように、ハンドホルダー8の接合面8aに は、マニホールドブロック10の接合面10aに形成された前記開口孔12a〜 17a、19aに対応させて連通孔12b〜17b、19bが形成されている。 また、図9に示すように、ハンドホルダー8の外周面には連通孔12b〜17b 、19bに流体通路により連通された出力ポート12c〜17c、19cが形成 されている。
【0036】 たとえば、ハンドホルダー8に設けられたハンド駆動部9bが電磁弁17によ り作動制御されるのであれば、図10に示すように、電磁弁17に対応した出力 ポート17cのみがハンド駆動部9bにホース64により接続されている。
【0037】 このように形成されたマニホールド電磁弁3にあっては、電磁弁12〜17の 弁孔と共通の排気通路42とを連通させる分岐通路65は、マニホールドブロッ ク10に放射状に形成されることになり、この分岐通路65に位置させて逆止弁 を配置することは、スペースが狭くて困難である。
【0038】 図11は図6に示された電磁弁17の弁部39aを拡大して示す図であり、弁 スリーブ43には、これの内周面により形成された弁孔43aの排気用開口部R に開口して環状溝71が形成され、この環状溝71にはゴム等の弾性材料により 成形された逆止弁72が装着されている。
【0039】 この逆止弁72は、図12および図13に示すように、スプール軸44の軸方 向に所定の間隔を隔てて位置する2つの環状の弁基部73,74と、これらの弁 基部73,74の径方向内方から外方に向けて屈曲して先端で相互に弁基部を接 続させる弾性変形自在の弁体部75,76とにより形成されている。そして、弁 体部75,76も環状となっており、これらの弁体部75,76の先端が、弁基 部73,74の外径よりも内方に位置するように、弁体部75,76の外径は弁 基部73,74の外径よりも小さく形成されている。したがって、弁体部75、 76の外側には環状に連なった連通空隙77が形成されている。
【0040】 図13(a)に示すように、弁体部75,76の先端には4個所の部分が切り 欠かれてスリット78が形成されている。それぞれのスリット78の円周方向の 長さは中心点から30°の角度分形成されており、60°毎にスリット78が形 成されている。
【0041】 図2に示すように、シリンダ38がハンド駆動部9bに設けられたハンド7を マニホールド3aに装着してロボット1によりワークに対して所定の作業を行な う場合には、そのハンド7のハンドホルダー8をマニホールド3aに装着する。 ハンドホルダー8のマニホールド3aに対する締結は、ピストン23の作動によ り鋼球30を介してなされる。
【0042】 この状態で電磁弁17のソレノイド部39dを通電すると、図6および図11 に示すように、共通の給気通路40と給排通路62aとが連通状態となり、電磁 弁17の開口孔17aと、これに対して連通状態のハンドホルダー8側の開口孔 17bとを介して出力ポート17cに流体が供給され、シリンダ38のピストン ロッド38aが前進移動する。
【0043】 一方、ソレノイド部39dに対する通電を解くと、給排通路62aが共通の排 気通路42と分岐通路65を介して連通状態となり、シリンダ38内のばね38 bの弾発力によりピストン38aが後退移動して、シリンダ38内の空気が給排 通路62aを通って排気通路42に戻される。このとき、逆止弁72のスリット 78が開放されて、排気通路42に至る空気は逆止弁72を介して流れることに なるが、スリット78は図示する場合には円周方向に30°の範囲にわたって、 合計4個所に設けられているので、これらのスリット78の部分を合計すると、 充分な流通面積を確保することができ、流通抵抗を小さくすることができる。
【0044】 このように、給排通路62aと排気通路42とが分岐通路65を介して連通状 態となっているときに、排気通路42内に流体圧が作用すると、その流体圧が給 排通路62aを通ってシリンダ38内に逆流することになるが、逆止弁72が設 けられているので、スリット78が閉塞して逆流は阻止される。
【0045】 この逆止弁72を環状溝71内に装着する際には、弁体部75,76の外側に は連通空隙77が形成されているので、分岐通路65の位置に対してスリット7 8を位置させることを考慮することなく、逆止弁72の円周方向の位置を任意の 位置として装着することが可能である。
【0046】 なお、図示する場合には、弁体部75,76の先端の4個所に円周方向に延び るスリット78を形成しているが、スリット78の数と円周方向の角度について は、図示する場合に限定されず、1個所でも良くあるいは4個所以上でも良く、 さらには、各々を45°程度の範囲にまで形成するようにしても良い。
【0047】 以上、本考案者によってなされた考案を実施例に基づき具体的に説明したが、 本考案は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種 々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】 たとえば、ハンド7を着脱させるようにしないタイプのマニホールド電磁弁に 対しても本考案のマニホールド電磁弁を適用することも可能である。
【0049】 また、逆止弁72にスリット78を全周にわたって形成することにより、それ ぞれ弁体部75,76を有する2つの別々の弁基部73,74からなる逆止弁7 2を用いるようにしても良く、さらには一方の弁基部のみに弁体部を設けるよう にしても良い。
【0050】
【考案の効果】
本願において開示された考案のうち、代表的なものによって得られる効果を簡 単に説明すれば、下記のとおりである。
【0051】 (1).弁孔と排気通路とを連通させる分岐通路に逆止弁を配置することなく、弁孔 の周りに弁孔に開口させて形成した環状溝の部分に逆止弁を配置するようにした ので、電磁弁を相互に隣接させてマニホールドに設けることが可能となり、逆止 弁を有するマニホールド電磁弁の小型化が可能となる。
【0052】 (2).弁体部自体も環状となり、これにスリットが形成されているので、弁孔から 流出する流体の流通抵抗を小さくすることが可能となり、確実に排気させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である逆止弁内蔵形マニホー
ルド電磁弁を有する自動ハンド交換装置を示す概略正面
図である。
【図2】図1に示されたマニホールドに形成された空気
圧回路を示す回路図である。
【図3】図1に示されたマニホールド電磁弁を示す正面
図である。
【図4】図3における4−4線方向から見たマニホール
ド電磁弁の側面図である。
【図5】図3における5−5線方向から見たマニホール
ド電磁弁の側面図である。
【図6】図4における6−6線に沿うマニホールド電磁
弁の断面図である。
【図7】図6に示された電磁弁のパイロット部を示す拡
大断面図てある。
【図8】図3における8−8線方向から見たハンドホル
ダーの側面図である。
【図9】図8における9−9線方向から見たハンドホル
ダーの背面図である。
【図10】図8における10−10に沿うハンドホルダ
ーの断面図である。
【図11】図6の要部拡大断面図である。
【図12】図11に示された逆止弁を示す斜視図であ
る。
【図13】(a)は図12に示された逆止弁の平面図で
あり、(b)は同図(a)における13b−13b線に
沿う一部省略断面図である。
【符号の説明】
1 ロボット 2 アーム 3 マニホールド電磁弁 4 ワーク台 5 ワーク 6 ハンド支持台 7 ハンド 8 ハンドホルダー 9a ハンド部 9b ハンド駆動部 10 マニホールドブロック 11〜19 電磁弁 20 連結ブロック 23 ピストン 24 ピストンロッド 30 鋼球 32 受け部 33 位置決めピン 37 位置決め孔 40 給気通路 41 排気通路 42 排気通路 43 弁スリーブ 44 スプール軸 46 ピストン 47 流体室 48 ピストン 50 連通流路 53 プランジャ 60 シール材 65 分岐通路 71 環状溝 72 逆止弁 73,74 弁基部 75,76 弁体部 77 連通空隙 78 スリット A 出力用開口部 B 出力用開口部 P 給気ポート R 排気用開口部 Ra 排気ポート Rb 排気ポート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧源に接続される給気ポートに連通
    する給気通路と、流体を外部に排出させる排気ポートに
    連通する排気通路とが形成されたマニホールドと、当該
    マニホールドに形成された弁孔内に摺動自在のスプール
    軸が装着された複数の電磁弁とを有し、前記弁孔に開口
    した排気用開口部と前記排気通路とを連通させる分岐通
    路における排気ポートに向かう流れを許容する逆止弁が
    設けられた逆止弁内蔵形マニホールド電磁弁であって、 前記弁孔の排気用開口部に開口させて前記マニホールド
    に形成された環状溝と、当該環状溝に装着される逆止弁
    とを有し、 相互に所定の間隔を隔てて位置する2つの環状の弁基部
    と、これらの弁基部の径方向内方から外方に向けて屈曲
    し先端で相互に接続する弾性変形自在の弁体部とにより
    前記逆止弁を形成し、 前記弁孔内から前記排気通路に向けて流体が流れる際に
    開放され、これと逆方向に流体が流れる際に閉塞するス
    リットを前記弁体部の先端に円周方向に所定の長さにわ
    たって形成したことを特徴とする逆止弁内蔵形マニホー
    ルド電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体部の先端部の外径を前記弁基部
    の外径よりも小さく形成し、前記弁体部の外側に環状の
    連通空隙を形成したことを特徴とする請求項1記載の逆
    止弁内蔵形マニホールド電磁弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07280124A (ja) * 1994-04-01 1995-10-27 Ckd Corp マニホールドバルブ

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JPH07280124A (ja) * 1994-04-01 1995-10-27 Ckd Corp マニホールドバルブ

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