JPH0719560A - 空調システム - Google Patents

空調システム

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JPH0719560A
JPH0719560A JP5187445A JP18744593A JPH0719560A JP H0719560 A JPH0719560 A JP H0719560A JP 5187445 A JP5187445 A JP 5187445A JP 18744593 A JP18744593 A JP 18744593A JP H0719560 A JPH0719560 A JP H0719560A
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JP
Japan
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temperature
air
actual
temperature data
pmv
Prior art date
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Pending
Application number
JP5187445A
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English (en)
Inventor
Takeshi Rakuma
毅 樂間
Naoko Shimofure
尚子 霜触
Takashi Kodaira
隆志 小平
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0719560A publication Critical patent/JPH0719560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PMVなどの室内温熱環境指標を使って求め
た設定温度データと実温度データとの偏差に基づいて空
調能力を制御する際、制御特性を低下させることなく、
設定温度データを演算するための演算負荷を減らす。 【構成】 PMVを反映させた設定温度データを一定時
間毎に演算する設定値演算部と、空調機器の空調能力を
設定温度データと実温度データとの偏差に基づいて制御
する制御部とを備える。設定値演算部は、変数としての
設定空気温度を取り込んだPMVの実際値を演算する機
能(ステップS1〜S4)と、演算された指標実際値と
予め定めたPMVの設定値との差に対応した温度差を簡
易演算する機能(ステップS5)と、その温度差を設定
空気温度に加算して更新する機能(ステップS6)と、
更新された設定空気温度を設定温度データに設定する機
能(ステップS7)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床暖房機や空気調和機
(エアコン)などの空調機器による空調能力を制御する
空調システムに係り、とくに、室内温熱環境指標として
PMV、SETなど、計算が複雑な評価指標を用いた
設定温度データと実温度データとの偏差に基づいて空調
能力を制御する空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、室内の温熱環境を制御する空調シ
ステムは、室内の検出温度や演算した体感温度とそれら
の設定温度との偏差に基づいて空調能力を制御すること
が多かった(例えば、特公平4−36304号公報に記
載された「暖房装置」参照)。これに対し、近年の空調
システムでは、温度などの物理量のみならず、この物理
量に人の着衣量、活動量を組み合わせた室内温熱環境指
標を使ったり、人の熱バランスを考慮した室内温熱環境
指標を使った高精度な制御が知られている。室内温熱環
境指標はISO規格にあるPMV(Predicted Mean Vot
e )やASHRAE(米国暖冷房空気調和技術者協会)
ハンドブックにあるSET(Standard New Effective
Temperature)などが使われている。
【0003】例えば、床暖房機や空気調和機などの空調
機器を、温熱環境指標としてPMVを用いて制御する場
合、図8に示すように、その制御の中枢にマイコン10
0を用いる。このマイコン100は、設定したPMVに
対応する設定温度データを演算する機能と、室内温度セ
ンサなどで計測された実温度データと演算された設定温
度データとの偏差に応じて空調能力を制御する機能とを
備えている。設定温度データは定期的(例えば10秒お
きに)に演算・設定される。この設定温度データは「I
SO−7730」に示されるPMV演算ルーチンを使っ
て計算される。このPMV演算ルーチンは PMV=f(TA,TR,RH,V,CLO,MET) で表され、室内温度:TA,輻射温度:TR,湿度:R
H,気流速度:V,着衣量:CLO,及び活動量:ME
T、の関数になっている。
【0004】このPMVを用いて温度制御を行うには、
予め設定したPMVに相当する空気温度TAを求める必
要がある。上記PMVの式から、 TA=f(PMV,TR,RH,V,CLO,MET) の形に変形すれば、簡単に空気温度TAを求めることが
できる。しかし、このTAを求める式は複雑になり計算
量が多くなるため、実用に供し難い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
PMV制御にあっては、その制御開始と伴に、正確な設
定温度データを定期的に演算するため、計算量が非常に
多くなり、マイコンの演算負荷が大きくなることから、
同じマイコンによって実施される他の制御に影響しない
かどうか懸念されるところであった。この懸念を払拭し
て信頼性のあるシステムを構築するには、マイコンをグ
レードアップするなどの対策が必要で、結局、部品コス
トの上昇につながっていた。
【0006】本発明は、上述した従来技術の現状に鑑み
てなされたもので、PMVなどの室内温熱環境指標を使
って求めた設定温度データと実温度データとの偏差に基
づいて空調能力を制御する際、制御特性を低下させるこ
となく、設定温度データを演算するための演算負荷を減
らすことができる空調システムを提供することを、目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る空調システムは、室内の温熱環境評
価指標を反映させた設定温度データを一定時間毎に演算
する設定値演算部と、空調機器の空調能力を上記設定温
度データと実温度データとの偏差に基づいて制御する制
御部とを備える。上記設定値演算部は、変数としての設
定空気温度を取り込んだ上記温熱環境評価指標の実際値
を演算する実指標演算手段と、この実指標演算手段によ
り演算された指標実際値と予め定めた上記温熱環境評価
指標の設定値との差に対応した温度差を簡易演算する簡
易演算手段と、この簡易演算手段により演算された温度
差を上記設定空気温度に加算して当該設定空気温度を更
新する更新手段と、この更新手段により更新された設定
空気温度を前記設定温度データに設定するデータ設定手
段とを備える。
【0008】例えば、前記温熱環境評価指標は空気温
度、輻射温度、湿度、気流速度、着衣量、及び活動量を
変数とした関数式で表されるPMVであり、前記簡易演
算手段は上記着衣量及び活動量のみを加味した簡易式に
より前記温度差を演算する手段である。
【0009】
【作用】設定値演算部にあっては、設定空気温度を変数
として扱う。まず、ある値の設定空気温度を取り込んだ
PMVなどの温熱環境評価指標の実際値が実指標演算手
段により演算される。そして、その評価指標の実際値と
設定値との差に対応した温度差が簡易演算手段で簡易計
算される(例えば、評価指標がPMVの場合、着衣量及
び活動量のみを加味した簡易式を使って計算される)。
この簡易演算された温度差が更新手段でそれまでの設定
空気温度に加算され、設定空気温度が更新される。この
更新された設定空気温度がデータ設定手段により設定温
度データに設定される。制御部では、その時点で設定さ
れている設定温度データと実際に検出した実温度データ
との偏差が求められ、その偏差に基づいて空調機器の空
調能力が制御される。
【0010】設定値演算部の一連の処理は、一定時間
(例えば10秒)毎に繰り返される。このため、その繰
返し毎に温熱環境評価指標の実際値がその設定値に漸近
していくから、両者に対応する温度の差も小さくなり、
設定温度データは空調制御開始からの時間経過と伴に、
予め設定した評価指標に対応する設定温度データに収束
していく。
【0011】このように設定温度データを求める際、温
度差を簡易計算しているので、設定温度データはおよそ
の値として求められるが、一回毎の計算量が少なく、そ
の演算を実施する例えばマイコン回路の演算負荷が少な
くなる。
【0012】各回の制御は粗く求めた温度差に基づくも
のであっても、実際上、制御特性などに何等問題はな
く、室温温度が所望の設定温度データに収束する方向に
向かって空調能力の制御が開始される。というのは、空
調機器の能力を制御した場合、室温が変化し始め、その
室温が設定値に漸近してくるのには、どうしても時間お
くれがあるので、PMV制御の開始直後から、予め設定
した評価指標にきっちり対応した正確な設定温度データ
を演算・入力する必要がないからである。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例に係る空調システ
ムを図1〜図7に基づいて説明する。
【0014】本実施例の空調システムは、図1に示すよ
うに、空調機器としての床暖房機1と空気調和機2(エ
アコン)とを部屋Rに並設し、それらを必要に応じて併
用できる複合空調方式を採っている。
【0015】床暖房機1は、被調和室である部屋Rの床
FLに敷設された暖房機本体10と、この暖房機本体1
0の駆動を制御する床暖房コントローラ11と、床面の
温度を検出する温度センサ12とを備えている。このた
め、床暖房機1の独立駆動の場合、温度センサ12の検
出温度が所望の設定温度になるように、床暖房コントロ
ーラ11により、暖房機本体10が制御される。
【0016】空気調和機2は例えばヒートポンプ式に構
成され、部屋Rを冷暖房可能になっている。この空気調
和機2は、冷媒回路を有する空気調和機本体20と、こ
の空気調和機本体20の駆動を制御すると共に前記床暖
房機1の床暖房コントローラ11と更新可能なコントロ
ーラ21とを有する。この空気調和機2のコントローラ
21は、この複合空調方式のシステムにおいて、システ
ム全体のコントローラも兼ねている。
【0017】コントローラ21はマイコン22を有し、
このマイコン22にA/D変換器23を介して室内温度
センサ24の検出信号が供給されている。マイコン22
は、所定のメインプログラムを実行中に、室内温熱環境
評価指標としてのPMVによる温度制御が指令される
と、図3及び図4に示す処理を並行して実施する。
【0018】まず、PMVによる温度制御が指令される
と、図3に示した、設定温度データの処理が空気調和機
2のコントローラ21のマイコン22により開始され
る。
【0019】図3のステップS1では、その時点の室内
温度センサ24の検出信号が実温度データとして読み込
まれる。次いでステップS2では、かかる処理に共通の
変数である設定空気温度STAに、初期値として、ステ
ップS1で検出した実温度データ(室内の空気温度)が
セットされる。この後、ステップS3以降の処理が一定
時間(例えば10秒)毎に繰り返されることになる。
【0020】まず、ステップS3では、PMVを計算す
るための温度変数である空気温度TAに、その時点でセ
ットされている設定空気温度STAがセットされる。次
に、ステップS4では、空気温度TA、平均輻射温度T
R、気流速度V、湿度RH、着衣量CLO、及び活動量
METを変数とするPMVがルーチン計算される。ここ
で、空気温度TAはステップS3でセッティングされて
いる値であり、その他の平均輻射温度TR、気流速度
V、湿度RH、着衣量CLO、及び活動量METは計測
データ或いは設定データである。これにより、ステップ
S3でセッティングされた空気温度TAに対応する実際
のPMVが求められる。
【0021】次いで、ステップS5では、予め設定して
いる所望のPMVとステップS4で演算した実際のPM
Vとの差が演算され、このPMVの差に対応する空気温
度差「DELTA」が、 相当する空気温度差「DELTA」=PMV差×[3.
6+(CLO−1)×1.9÷(MET−1)×3.
9] の簡易計算式により演算される。
【0022】この式は、その形から分かるように、気流
速度V、湿度RHの変数が除かれ、着衣量CLO、活動
量METの変数のみが入って簡略化されている。これは
次の理由に拠る。
【0023】本発明者のシミュレーション結果によれ
ば、一般室内環境における湿度及び気流速度がPMVへ
及ぼす影響は着衣量・活動量のそれに比較して小さい。
つまり、活動量=1.0met、着衣量=1.0cl
o、気流速度0.1m/s、平均輻射温度=空気温度と
したとき、単位PMV変化当たりの空気温度の変化は、
湿度が高くなるにつれて小さくなるが、全湿度域で3.
4〜4.0の範囲にあり、その影響は小さいことが分か
った。同様に、活動量=1.0met、着衣量=1.0
clo、相対湿度=50%、平均輻射温度=空気温度と
したとき、単位PMV変化当たりの空気温度の変化は、
気流速度が小さくなるにつれて大きくなるが、2.6〜
3.6の範囲にあり、その影響は小さいことが判明し
た。これに対して、活動量=1.0met、相対湿度=
50%、気流速度0.1m/s、平均輻射温度=空気温
度として、着衣量のPMVへの影響を調べたところ、図
5に示す結果が得られた。着衣量は、通常0.5clo
(夏期)〜1.0clo(冬期)で、最大でも2.0c
lo程度まで考慮すればよい。図5の結果から分かるよ
うに、単位PMV変化当たりの空気温度の変化は、着衣
量が大きくなるにつれて大きくなり(1cloの変化に
つき、約1.9増大)、その影響は大きいことが判明し
た。
【0024】また、活動量についても、着衣量=1.0
clo、相対湿度=50%、気流速度0.1m/s、平
均輻射温度=空気温度として、活動量のPMVへの影響
を調べたところ、図6に示す結果が得られた。活動量
は、通常1.0met(椅座安静)〜1.2metで、
室内活動であることから最大でも2.0met程度まで
考慮すれば足りる。図6の結果から分かるように、単位
PMV変化当たりの空気温度の変化は、活動量が大きく
なるにつれて大きくなり(1metの変化につき、約
3.9増大)、その影響は大きいことが判明した。
【0025】これらの結果に鑑み、前述した簡易計算式
が作られた。この計算式はPMV差を横軸に、空気温度
差DELTAを縦軸にとると、図7に示すように原点を
通る直線で表され、式中でPMV差に掛けられるている
係数は結局、直線の傾きを規定し、空気温度差DELT
Aを調整している。この計算式から求められる空気温度
差DELTAは概略の値であるが、計算量は活動量及び
着衣量のみを考慮した、非常に少ないものになってい
る。
【0026】このように空気温度差DELTAが簡易計
算されると、ステップS6に移行し、マイコン22は、
STA=STA+DELTAの演算により、設定空気温
度STAを新しい設定空気温度STAに置き換える(更
新)。
【0027】次にステップS7で、設定温度データの記
憶領域に、ステップS7で更新した最新の設定空気温度
STAが格納される。この設定温度データは、後述する
図4の制御に供される。
【0028】次いでステップS8で、一定時間(設定温
度データのセッティングが例えば10秒毎になる時間)
待機し、その後ステップS3に戻り、以下、上述した処
理を繰り返す。
【0029】この設定温度データの処理に並行して、マ
イコン22では図4の制御処理が行われる。
【0030】まず、ステップS10では図3の処理によ
り定期的に更新されている設定温度データが所定の記憶
領域から読み出される。次に、ステップS11におい
て、室内温度センサ24の検出信号が実温度データとし
て読み込まれ、一時記憶される。次に、ステップS12
では設定温度データと実温度データとの偏差が演算さ
れ、ステップS13ではかかる偏差に基づいて空調機器
(床暖房機1、空気調和機2)の空調能力が制御され
る。この空調能力の制御に際し、マイコン22は床暖房
コントローラ11と交信し、その稼働状況(オン、オ
フ)を取得し、暖房運転時には所定の上記偏差に応じた
暖房目標値を指令するようになっている。これにより、
暖房運転時にあっては、PMVを使って、床暖房機1を
単独運転することもできるし、空気調和機2との共同運
転の可能である。
【0031】以上において、図4の処理が本発明の空調
システムの制御部に相当し、図3の処理が設定値演算部
に相当する。図3の処理において、ステップS1〜S4
の処理が実指標演算手段を形成し、ステップS5の処理
が簡易演算手段を形成し、ステップS6の処理が更新手
段を成し、さらに、ステップS7の処理がデータ設定手
段を成している。
【0032】したがって、室内温熱環境指標としてのP
MVを使った空調制御が指令されると、図3の処理が開
始され、最初は設定空気温度STAにそのときの室内温
度が初期設定され、その後、ステップS3〜S8の処理
が一定時間(例えば10秒)毎に繰り返される。この繰
り返しの中で、設定空気温度STAの現在値に対応した
実際のPMVが演算され、その実際のPMVと予め設定
したPMVとの差に応じた空気温度差DELTAが、着
衣量及び活動量のみを加味した簡易式に基づいて簡易演
算される。次いで、この空気温度差DELTAが設定空
気温度STAに加算され、制御用の設定温度データとな
る。このため、およその値である空気温度差DELTA
が空調能力の増減方向を決めるパラメータとなって、空
調制御が図4の処理を通して開始される。
【0033】この空気温度差DELTAで更新された設
定空気温度STAは、再びPMVの演算に取り込まれ、
上述の処理が繰り返される。このため、この繰り返しが
進むにつれて、空気温度差DELTAが小さくなり、変
数STAが予め定めたPMVに対応した設定温度データ
に収束するようになる。
【0034】つまり、本実施例では、予め定めたPMV
に対応した設定温度データを制御開始直後から設定する
ようなことはしない。代わりに、一回毎の設定処理では
概略の設定温度データを計算して、この計算を繰り返す
毎に、設定温度データが正確な値、すなわち予め定めた
PMVに相当する目標温度になる。
【0035】この設定温度データの処理に並行して空調
能力の制御が図4で実施される。この場合、実温度デー
タが予め定めたPMVに対応した設定温度データに接近
してくるのは、制御開始からある程度時間経過した後で
ある。したがって、最初から厳密に計算した設定温度デ
ータを与えておく必要は無く、本実施例における空調制
御の室温変化の応答性を考慮した目標値の与え方であっ
ても十分に、従来と同等の制御特性(応答性、精度)が
得られ、最終的な制御安定時には従来手法と同等の制御
を行える。
【0036】一方、この実施例では一回毎の計算が簡易
式を使った粗い計算で済むので、計算量が従来よりも格
段に少なくなり、マイコン22の演算負荷が少なくな
る。これにより、マイコン22の演算能力に余裕がで
き、空調能力のフィードバック制御など、ほかの処理に
悪影響を及ぼすこともない。したがって、マイコン22
をグレードアップさせる必要も無く、部品コストを上昇
させることもない。
【0037】なお、本発明は、空調機器として床暖房機
及び空気調和機の内の一方のみを設置する場合にも適用
できるし、床暖房機の熱源の種別や空気調和機の冷凍サ
イクル、運転形式などは問わない。
【0038】また、本発明における室内温熱環境評価指
標は上述したPMVのみに限定されることなく、SET
など他の指標を使ってもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空調
システムは、室内の温熱環境評価指標(例えばPMV)
を反映させた設定温度データを一定時間毎に演算し、空
調機器の空調能力を設定温度データと実温度データとの
偏差に基づいて制御する際、一回毎の設定温度データの
演算は概略の値を簡易式により演算し、この演算を繰り
返す毎に、予め定めた評価指標に対応した設定温度デー
タに収束するようにしたため、制御精度や制御の応答性
を低下させることなく、しかも、最終的な制御安定時に
は従来と同等の制御を実施できる一方、設定値演算部や
制御部の中枢を担う、例えばマイコンの演算負荷を大幅
に減らすことができ、マイコンのグレードアップなどの
余分な対策を回避できることから、部品コストの上昇を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空調システムの系統図
である。
【図2】空気調和機及び床暖房機の概略ブロック図であ
る。
【図3】設定温度データの処理を示す概略フローチャー
トである。
【図4】空調制御の処理を示す概略フローチャートであ
る。
【図5】着衣量のPMVへの影響を説明するグラフであ
る。
【図6】活動量のPMVへの影響を説明するグラフであ
る。
【図7】設定PMVと実際のPMVの差に相当する空気
温度差を示すグラフである。
【図8】従来例における設定温度データの処理を担うマ
イコンの機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 床暖房機(空調機器) 2 空気調和機(空調機器) 20 コントローラ 22 マイコン 24 室内温度センサ R 部屋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の温熱環境評価指標を反映させた設
    定温度データを一定時間毎に演算する設定値演算部と、
    空調機器の空調能力を上記設定温度データと実温度デー
    タとの偏差に基づいて制御する制御部とを備えた空調シ
    ステムにおいて、上記設定値演算部は、変数としての設
    定空気温度を取り込んだ上記温熱環境評価指標の実際値
    を演算する実指標演算手段と、この実指標演算手段によ
    り演算された指標実際値と予め定めた上記温熱環境評価
    指標の設定値との差に対応した温度差を簡易演算する簡
    易演算手段と、この簡易演算手段により演算された温度
    差を上記設定空気温度に加算して当該設定空気温度を更
    新する更新手段と、この更新手段により更新された設定
    空気温度を前記設定温度データに設定するデータ設定手
    段とを備えたことを特徴とする空調システム。
JP5187445A 1993-06-30 1993-06-30 空調システム Pending JPH0719560A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528922A (ja) * 2005-02-02 2008-07-31 松下電工株式会社 環境設備制御システム
WO2012005033A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 パナソニック電工株式会社 暖房システム
JP2015111019A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 株式会社東芝 空調システム、空調機器制御装置、制御方法、およびプログラム

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WO2012005033A1 (ja) * 2010-07-05 2012-01-12 パナソニック電工株式会社 暖房システム
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